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2008年12月31日 (水)

結婚しようよとかなごり雪とかそういう青春時代の監督の四日間の奇蹟です。(尾高杏奈)

さて・・・そういうことなのだが、大晦日は地獄(悪魔にとっては天国)の体制である。

そこでとりあえずの仮記事でお許しください。誰に許してもらうつもりなのだ。

うわあ・・・もう一時間前だよ。

で、『四日間の奇蹟(2005年公開)』(TBSテレビ081231AM1~)原作・浅倉卓弥、脚本・砂本量(他)、監督・佐々部清を見る予定です。見たらレビューする予定。でも予定は未定だからな。・・・(幻の08大晦日・09元旦を経過)・・・だが、どうにか予定をクリアできた。自分でも時々天才だなと思うことがある。でもってなんだよ。

さて、ベストセラーの映画化である。様々な人生がおりなす物語でやや散漫な部分もある。ミステリーと聞いて怪奇小説を浮かべる人は前半裏切られるし、犯罪小説を思い浮かべる人は最後まで裏切られる。トリック小説を期待する人はいくつかのヒントを見出すかもしれない。ハートウォーミングストーリーを求める人にはそこそこ推奨できる。ラブコメとしてはまあまあである。なんとなく心霊ストーリーだからである。「ゴースト~瀬戸内海の幻」ということです。

物語の中心を占めるのは瀬戸内海に浮かぶ小島。背景となるのはドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」、ドヴォルザークの「新世界より~家路」、ベートーヴェン「月光」、ショパン「子犬のワルツ」「ノクターン(第二番)」「別れの曲」などのピアノの定番曲。

クラシック音楽という特殊な世界で才を発揮していた敬輔(吉岡秀隆)は海外での演奏旅行中、強盗事件に巻き込まれる。このあたりの経過の描き方があっさりなのでなにか秘密があるのではとミスリードである。しかし、そういう展開はまったくない。とにかく、そのため左手の中指を失った敬輔はピアニストとしての絶望の渦中で同時に両親を失った孤児の千織(尾高杏奈)を事件被害者同士という成り行きで引き取る。しかし、知的障害のある千織はいわゆるサヴァン症候群の特異な症状を示し、のだめ的ピアノの才能を持っていたのだった。

一方、敬輔の高校時代の後輩だった真理子(石田さゆり)は敬輔への憧れを胸に秘めつつ、学生時代に知り合った旅館の跡取り息子の嫁となる。結婚披露宴で歌われる「瀬戸の花嫁」がいわば庶民の象徴である。しかし不妊症であるため夫から離縁されわだかまりを抱えつつ脳機能障害者施設の職員となった。

知的障害のある天才ピアニストとして注目を集める千織は育ての親の敬輔とともに真理子の働く障害者施設で慰安演奏をすることになる。付属する脳科学研究所の医師・倉野(西田敏行)はサヴァン症候群について興味を持ち招聘に一役かっているが、推進したのは初恋の思い出に萌える真理子だった。

障害者施設は瀬戸内海に浮かぶ小島にあり、本州とは橋で結ばれている。実はこの橋を渡り島にたどり着いた時から敬輔と千織は異界漂流者となっているのである。

島では障害者とその家族が一緒に暮らし隔離された人生を生きている。倉野医師も妻(松坂慶子)が事故によって植物人間状態である。ただし、光合成をするわけではない。いわゆる植物を連想させるような病状というたとえである。念のため。このあたりまではミステリーの序盤とまだ見せかけている。

憧れの敬輔と再会した真理子は「こんなに好きなのに相手にはまったく覚え」がないという現実に軽くショックを受けたりするのもリアリティーがある。

しかし・・・施設で患者や職員に頼られる存在として生きてきた真理子は無遠慮な態度で千織の心をつかむ。

演奏会も終わり、島を去ろうとする二人にせつない気持ちを抱く真理子。

そこで落雷事故が発生し・・・千織をかばった真理子は致命傷を負う。

ここからはミステリー的ムードの中に身を潜めていたファンタジーが牙をむき出すのである。

さて・・・サヴァン症候群は極めて特異な脳の活動を示す例を含んでいる。映画「レインマン」では数字の暗記力だけに驚異的な才能を示す主人公が描かれているがこれもサヴァン症候群の一例とされる。

本作ではいきなり・・・ファンタジーの「心あるいは魂」としての映画「転校生」的な人格転移が描かれているわけだが、実はサヴァン症候群の特殊な例として人格転移を描くことも可能であったと考える。心に鬱屈をかかえながら他人の愚痴の聞き役に徹していた真理子が知的障害をかかえる千織に自分の心のウサを吐き出したと思える描写があるからである。

特殊な記憶力を持つ千織は一瞬にして真理子の人格を模写してしまった可能性があるのである。

しかし・・・それは説明が面倒なので・・・事故のショックで千織の体に真理子の心が憑依したという展開で物語はすすんでいく。千織の心は行方不明だが・・・その後は真理子となった千織が「神様が残り時間を教えてくれた」とか「千織の体が敬輔の心を包んでいる」とか「キスして」とか神がかった発言をするのでもはやファンタジーを見るしかないのである。

まあ・・・体は千織で心は真理子になってからは・・・「千織を助けたけれど指を失って時々後悔する敬輔」や「初恋の人とは言葉も交わせず旅館の嫁になったが石女だから離縁され仕方なく障害者たちの相手をクタクタになるまでしている真理子」そして「両親を失い頼りにしている敬輔の中に自分への憎しみを感じたり初潮を向かえ女として敬輔を意識して困惑する千織」のこわばった心や頑なな心やとまどう心を「奇蹟」がほぐしなだめ癒していく物語となっていく。

おそらく灯台に超時空から飛来した異次元生命体が妙な機械を設置して特殊な粒子を放射していたと考えるのが妥当である。

やがて・・・その時が来て・・・新しい家族ができる。敬輔はパパで夫となり、真理子の心を抱えた千織は娘でありママであり妻となるのである。二人だけど三人家族なのだ。実に幻想的な決着である。もちろん擬似近親相姦であるが・・・それは清く美しく優しい関係なのです。

関連するキッドのブログ『パパとムスメの7日間

木曜日に見る予定のテレビ『相棒 元旦スペシャル ノアの方舟』(テレビ朝日)『黒沢清の叫』(TBSテレビ)

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2008年12月30日 (火)

賢者はサイレントヒルへの道をたどらないが母親は行く。(ラダ・ミッチェル)

年末にホラー映画が似合うのはなぜなのだろう。今年は「エクソシストビギンズ」があり、「サイレントヒル」がある。「天国の本屋・恋火」も「阿修羅城の瞳」も「下妻物語」だって考えようによってはホラー映画なのである。

人間にとって最大の恐怖は「死」であるが、「死」とは「謎」である。人間はその恐怖を克服しようと「宗教」を生み出すのだが、信仰なきものにとってはどんな宗教も「虚構」にすぎない。

イエスが「天国」を語り、ブッダが「涅槃」を諭しても恐怖が去ることはない。

カレンダーという虚構が一年の終焉を迎えようとするとき・・・人々は恐怖におののきながらフィクションの「死」と「再生」に身を委ねたくなるのかもしれない。

で、『サイレントヒル(カナダ・フランス映画2006年劇場公開)』(TBSテレビ081230AM0109~)原作・ゲーム『サイレントヒル』(コナミ)、脚本・ロジャー・エイヴァリー、監督・クリストフ・ガンズを見た。

幼い養女シャロン(ジョデル・フェルランド)の母親ローズ(ラダ)は・・・シャロンが夢遊病で死の危険に晒されることに苦悩していた。夜中に家を抜け出したシャロンが崖から身を投げようとしたこともあり、ローズは愛しい娘を失う恐怖におびえるのだった。

シャロンは覚醒すると何も覚えていないが、夢遊病の症状を呈しているおりに「サイレントヒル」という名を口にする。日本にも静岡はあるが・・・アメリカにもサイレントヒルが実在することを知ったローズは・・・霊的な予感にとらわれ・・・その地に赴くことを夫のクリストファー(ショーン・ビーン)に提案する。しかし、現実的な夫は医学的治療の続行を望むのだった。

しかしホラー映画の常道として愚かな女は危険に向かって直進するのである。

そのためローズは夫に無断でシャロンを連れ・・・実在するサイレントヒルに向かう。

実は・・・その場所は大火災によって廃墟と化したゴーストタウン(幽霊街)だったのだ。

サイレントヒルは火災から30年が過ぎた今でも地下で火災が続き・・・危険があるため封鎖されている。

しかし・・・謎にとりつかれたローズは婦人警官シビルの制止をふりきり、封鎖を突破してサイレントヒルへの道を爆走するのであった。

そのあげくに事故を起こすのだった。

事故による失神から目覚めたローズはシャロンが消失していて・・・自分が空から雪のように灰が降る異様な風景の中に取り残されていることに気がつく。

しかも・・・退路は断崖絶壁になっており・・・ローズは魔界の入り口を通り過ぎてしまったらしい。

あわてて・・・夫に携帯電話で泣きつくローズ。「私がバカだったわ・・・」・・・まさにである。

夫は現地にかけつけるが・・・現実のサイレントヒルとローズが踏み込んだサイレントヒルは別次元に存在し・・・夫婦は再会することができない。

魔界サイレントヒルは怪物たちが彷徨するまったくの異世界(あの世)なのである。

ローズはシャロンを探して・・・魔界の深層へと乗り込んでいく。

この世の夫は・・・妻子の行方を求めるうちに・・・養女のシャロンがサイレントヒル出身であることに行き当たる。そして・・・サイレントヒルの災害にはこの世のものではない何かが関与していることに気がつくのであった。

一方、ローズは怪物たちから逃げ惑いつつ・・・サイレントヒルにかってローズと瓜二つの少女アレッサがいた事実をつかむ。

そして・・・アレッサが迷信的な人々によって「魔女」とされ火あぶりにされたことを知るのだった。

ローズを追跡してきたために魔界に侵入した婦人警官シビルと合流したローズは・・・アレッサの母親ダリア(デボラ・カーラ・アンガー)やその姉で邪教の教祖クリスタベラ(アリス・クリーグ)に出会う。そして・・・サイレントヒルのホテルに悪魔がいることを教えられる。

決死の覚悟で単身、悪魔のホテルに乗り込むローズ。

しかし・・・ダリアとクリスタベラこそがアレッサを火刑にした狂信者だったのである。

困難を乗り越えて悪魔と面会したローズは・・・それが復讐の怨念によってダークサイドに落ちたアレッサであることを告げられる。

全身を生きながら焼かれたアレッサはシャロンとダークアレッサに分離し・・・シャロンは時空を越えて・・・隣町の教会に捨てられ・・・ローズの養女になったのである。

復讐に燃えるダークアレッサだが・・・邪教の人々が聖域である教会を占拠しているために決着がつけられない。そのためにシャロンを呼寄せたのである。母親のローズの胎内に潜伏し・・・教会内部に入り込むというのがダークアレッサの計画だった。

その頃、教団にとらわれたシャロンとシビルは邪悪な人々によって火刑にさらされようとしていた。

悪魔のホテルから邪教の教会へ・・・ダークアレッサを体内に隠してローズが帰還すると、クリスタベラはナイフを振りかざす。

しかし、刺されたローズの傷口からダークアレッサが出現し・・・凄惨な復讐が開始される。しかし・・・それはすでに過去に行われた惨事の追体験でしかない。

アレッサの肉体はすでに滅び・・・邪教の人々も自分たちがすでに悪魔の業火により焼死していることに気がついていないだけなのだった。

すべてが終り・・・帰宅するローズとシャロン。しかし・・・この世に取り残された夫には二人の姿は見えない。

すでにローズもシャロンも魔界にとりこまれ・・・この世のものではなかったのである。

とにかく・・・美しく計算された映像で生きながら地獄めぐりをする楽しさは充分に堪能できる。やがてお茶の間の人々はふと・・・気がつくのである。はたして・・・このお茶の間はこの世のものなのか・・・いやいや死者のまどろみの中にある幻想なのかもしれない・・・と。

関連するキッドのブログ『ニードフル・シングス

              『オーメン4

              『着信アリ

水曜日に見る予定のテレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 大晦日スペシャル』(日本テレビ)

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2008年12月29日 (月)

椿の花(首)をたくさん落したら綺麗でしょうね。(鈴木杏)

1962年の「椿三十郎」(黒沢明監督作品)のリメイクである。

鈴木杏の演じるおっとりとした城代家老の娘・千鳥は黒沢版では団令子。

「椿三十郎」は「用心棒」(1961年)の続編的性格を持っている。

「用心棒」はダシール・ハメットの「血の収穫」を原作としている。一方、椿三十郎は山本周五郎の「日日平安」を下敷きにしている。

つまり、「血の収穫」→「用心棒」→(「日日平安」)→「椿三十郎」→「椿三十郎」(2007年)という流れがある。

もちろん、「椿三十郎」は独立した映画なのでこれを単体として鑑賞することに問題はないが、「用心棒」を前提としたセリフがいくつかあり・・・「椿三十郎」だけを脚本そのままでリメイクするのはいささか軽率なのである。

で、『椿三十郎』(テレビ朝日081228PM9~)脚本・黒沢明(他)、演出・森田芳光を見た。「黒沢版・椿三十郎」の中でもっともオーソドックスなギャグはくりかえしのギャグでしかも楽屋オチである「名乗り」のシーンである。主人公である名も知れぬ浪人が名を問われ、庭の椿を眺めて「椿・・・三十郎」と名乗る。そして「もうすぐ四十郎だが」と自嘲する。三十郎とは三十男・・・つまり30代男性を示す意味があり、姓が偽名であり、名も嘘っぽいことが示される。

実は「用心棒」でも三船敏郎演ずる主人公は桑畑を眺め「桑畑・・・三十郎」と名乗るのである。「用心棒」を見て「椿三十郎」を見た観客は思わずニヤリとするところなのだ。

名乗りが象徴するのだが・・・二人の三十郎は同一人物らしくふるまう。すると「用心棒」を見た観客は「椿三十郎」をある種の懐かしさや親しみを感じながら見ることになる。

そこが「椿三十郎」をより魅力的にするポイントのひとつになっている。

それを抜きで見るといささか退屈なのである。

「用心棒」の桑畑は寒々とした冬の風景である。そして縄張り争いをする二組のヤクザのいる幕末の町にふらりと現れた三十郎は二組のヤクザの間を渡り歩き、双方を壊滅させる。途中で正体がばれて拷問されたりもし・・・ある意味、殺伐とした物語だ。

一方、「椿三十郎」は春の物語である。汚職をめぐる藩内の派閥抗争に巻き込まれはするがどこかおっとりと事件は進行していく。時代は前後するが「用心棒」が幕末で「椿三十郎」は江戸中期と思われるムードがある。

しかし・・・キッドはやはり二つの作品は同じ時系列にあったと考えたい。「用心棒」は都会的な幕末の町なのであり・・・「椿三十郎」はその後の時代から取り残された田舎の町なのである。もちろん・・・三十郎が時間旅行者である可能性は除外する。つまり・・・時代格差はそのまま地方格差で補完できるのだな。

だからリメイクも「用心棒」→「椿三十郎」でやるべきだったのだ。

少なくとももしも「椿三十郎」の続編として「用心棒」をリメイクするのなら・・・主人公は「桑畑・・・四十郎だ」と名乗ってもらいたいのである。

そこで観客はニヤリとできるからだ。

さて・・・流れ者の浪人というキャラクターは別に黒沢明のオリジナルではないが・・・水戸黄門だって一種の流れ者の浪人である・・・その魅力的な造形はこの三十郎が一つの原点となっている。

素浪人であり・・・刀は一本しかない・・・名前は隠している・・・剣の達人で・・・口先も達者で・・・さらに人嫌いのようで人情味にあふれている。まさにヒーローの要素が盛りだくさんだ。

たとえば藤沢周平の「用心棒日月抄」に登場する素浪人の用心棒はもう少しリアリティーや正体の深みはあるが・・・それもまず黒沢の「用心棒」があってその進化形として成立していると考えることができる。

新しい用心棒キャラを作ろうとする場合・・・まず「黒沢版用心棒」があり、そこから「藤沢版用心棒」があると考えると、「藤沢版」にいかない「黒沢版」の進化形を想定するという方法があるのである。もちろん・・・他の作家がよく似た「用心棒」をすでに作っている可能性もありますけど。

黒沢版用心棒だってまだまだ解明したいことはある。生まれはどこなのか。食い扶持はどのようにして稼いでいるのか。家族を持ったことはあるのか。恋はしたのか。剣術はどこで修行したのか。なぜ流れものなのか。そしてどこへ行くのか。

実は用心棒には二つの季節が残されている。冬の桑畑三十郎。春の椿三十郎。つまり・・・秋と夏が残されているのだな。できれば四部作にしてもらいたいのである。

たとえば夏の朝顔三十郎→桑畑→椿→秋の彼岸花三十郎とかね。

そうなると朝顔三十郎は三十郎の青春の終わりというか三十郎誕生秘話が重要な要素となるだろう。もしも幕末なら・・・激動の時代の幕開けになるわけだ。

一方、彼岸花三十郎ならつまり三十郎の終焉である。場合によっては最後は命を落とすかもしれない。あるいは幕末なら・・・侍そのものが消えてしまうわけである。

ま・・・とにかく・・・最後の名場面を血煙なしの甘口でさらにスロモーションでもう一度お見せするダサダサのリメイク版も四十年以上も前の妄想を思い出させる効果はあったのだった。それにしても織田裕二の椿三十郎・・・どういう髪型なんだ。

関連するキッドのブログ『SHINOBI-HEART UNDER BLADE

火曜日に見る予定のテレビ『のだめカンタービレinヨーロッバ・前編(再)」(フジテレビ)「四日間の奇蹟』(TBSテレビ)

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2008年12月28日 (日)

自分で自分が許せないあなたにトンスラ頭上の煙草の煙輪(吉高由里子)

今年最後の連続ドラマのレビューが「トンスラ」である。

こういうのもひとつのめぐり合わせなのだな。

年末に謎の死を遂げた美人がいて・・・美人薄命なのであるが、その人と実際に会ったことがあるのかどうしても思い出せない。実際に会った人々と一緒にいた気もするし、それはモニターの向こうの出来事だったような気もする。袖触れ合うのも他生の縁というが、袖振り合うのも他生の縁である。触れ合えば出会いであり振り合えば別れである。そういう縁が今生であったかどうか思い出せないというのは不義理なことだ。

もしも袖触れ合っていて覚えていないとすれば不義理を感じる。

自分で自分が許せないのだが、袖触れ合っていないとすればその責めの気持ちが空振りでみっともない。

それはそれで許せないのである。

自分で自分を追い込むというシステムがある。普通の人が普通の人以上の働きをしようとするときに役に立つシステムだ。心の火事場の馬鹿力である。ふりかえって「よくあんなことができたなあ」と思うようなことを為すシステムである。

しかし、心のシステムというものは常にコントロールが効くものではない。特に「自分で自分を追い込むシステム」はかなり危険だ。何しろ普通でないことをするためのシステムなのである。

それが「自分を苛む」方向で発動すると・・・かなり危険なのである。

ここに「なまける」を挿入してみよう。もう自分で自分を怠けさせる方向に追い込むのである。なまけてなまけてなまけてなまけまくるのである。必死になまけている。

それなのに人からは「なまけもの」にしか見えないのだ。

これは・・・ものすごく苦しいです。そしてそんなことで苦しんでいるのはいかにも愚かに見えることなのである。少なくともあえてなまけることのある人には理解しがたいことなのだな。きっと。

で、『トンスラ・最終回』(日本テレビ081228AM0020~)原作・脚本・都築浩、演出・仁木啓介を見た。「トンスラ!」と銀河万丈がタイトルコールをするこのドラマ。トンスラとはキリスト教徒に見られる頭頂部を剃髪したヘアスタイルのことである。もちろん、ハゲた教会のえらい人が自分だけハゲているのがいやなので信者に強要した結果である。

この物語の登場人物・文芸誌編集者のヤブ(温水洋一)はキリスト教徒ではないがただトンスラ風に禿げている。このヤブを書けなくなった元女子高校生作家のミカが自暴自棄の一貫として監禁し、擬似同棲生活を送るというシチュエーションである。

ミカは世間に追い込まれ、自分で追い込み、自己破壊衝動にむかってまっしぐらなのであるが・・・ヤブというどう考えても追い込まれるべき人間と接することで心のバランスを保っている。

「書けなくなった作家はおしまいなんだよ」とミカは常に死の誘惑にさらされている。

もちろん・・・そうなるためには複雑な背景があるのだが、ミカの場合は怪しい新興宗教の幹部の娘として生まれたことがすでに十字架となっている。生まれついての病や、不幸な生い立ち、そして若気のいたり・・・こうした「あやまち」と「不可抗力」の狭間の出来事は人に時には深刻なストレスやダメージを与えるものだ。

ころんでも打ち所が悪くて死にいたることがあるように・・・ほんの些細な出来事の心の打ち所が悪ければ致命傷になるのである。

本来、宗教とはそういう人々の心を癒すためのものだが、当然、宗教自体が新たなトラウマ発生源になることもある。

「さわらぬ神にたたりなし」というのはまことに真理なのである。

さらにミカは「失恋」という普遍的な打撃を受けている。ミカの失恋相手はもうすぐ別の女性と結婚する予定である。

「仕事」と「恋愛」の両方から裏切られたミカは「なんとか作品を書こう」「なんとか恋人を取り戻そう」と足掻くが水底は深く・・・ミカの心の力は「もう限界」なのであった。

「ふられた適齢期を過ぎた女に未来はないんだよ」なのである。

こうやって追い込まれていくミカはいわゆる「鬱」の病になっていく。

現代では薬品投与によってある程度、鬱の症状は改善するが・・・それには限界がある。

薬品投与によって改善されるのはいわばハードの領域である。

ソフトの領域は一時、沈静化してもすぐにぶり返すだけの病としての抵抗力がある。

そして、複雑なソフトを持つものほど、その治癒は困難なのである。ソフトのお医者さんは知性的に問題を解決しようとするが・・・多くの場合、重病な心の患者はお医者さんをはるかに凌駕する知性を持っているからだ。厄介なことだ。

そして内面的に追い込まれたミカを外部から激しく攻撃するのが現役女子高校生作家・マイ(加護亜依)なのであった。マイは汚れた現実とたやすく寝ることのできる女として描かれ嗜虐の喜びをもってミカに引導を渡そうとする。神々しいばかりの悪逆キャラクターである。最初の父親役だった加瀬大周が現実というフィクションの中で逮捕され羽場裕一にチェンジしたようにスキャンダルを反映するフィクションの中でキッパリ!したキャスティングである。

とにかく・・・ミカは自分自身とマイによって心の崖っぷちに絶たされたのだった。

そこにまったくやる気もなく立ち向かうのがヤブなのである。

職場の自分のデスクの引き出しにお子様ランチを詰め込まれるほど愛されるべきいじめられっ子キャラであるヤブは・・・立場をわきまえないマイペースぶりでミカの心のしこりをほどきにかかるのだった。

そのマイペースぶりは心霊現象によって他人の乳首を移植されてもそれほど動ぜず、東に親に殺されそうになる子供があれば成り行きで助け、西に子供に殺されそうになる親がいればババ抜きで救うのである。

ある意味・・・超人なのである。その超能力は人々に「こいつでさえ生きているのに・・・」とある種の諦念を喚起させるのだった。もちろん・・・「・・・もう死のう」という引き金になる場合もある。

しかし・・・「家族殺し」予告たてこもり犯人に精神的に同調し、シンクロ率が限界を超えようとしたミカを現場で偶然事件に巻き込まれたヤブが救う。

現場の出来事の「真相が知りたい」という人の生きる原動力を回復したミカは・・・煙草の煙が輪になってヤブの頭上に浮かんだとき・・神秘的な体験をする。

ヤブに天使を見たのだった。

真っ赤に染まったミカの心に白い光が差し込み・・・ミカは死の淵から這い上がる。

少なくとも・・・今日のところは・・・。自分を責めるのを忘れ、誰かに手を差し伸べてみたりして・・・。昔の自分に目をつぶって。良くも悪くも人は『染まるよ』(チャットモンチー)と思いつつ。

大人だから一度くらい 煙草を吸ってみたくなって

月明かりに照らされたら 悪い事してるみたいだ

関連するキッドのブログ『第5回のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『新垣結衣の恋空』(TBSテレビ)『紺野まひるの戦士の資格』(フジテレビ)

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2008年12月27日 (土)

リインカネーション的長生き競争!(石原さとみ)イケメンでも男女でもダースベーダーでも(多岐川華子)

『メン☆ドル』と『長生き競争!』はどちらも臨終と復活の物語である。

基本的に輪廻転生というのは甘口なのであって心に優しいと考えるのが基本。

しかし・・・ひねくれていると「また人生か・・・面倒くさいな」という渋味を感じるので注意が必要である。

ちなみにこの記事は1000番目なのだが・・・だからといって特別なことはないのだった。

で、『メン☆ドル~イケメンアイドル・最終話』(テレビ東京081227AM0042~)脚本・岩村匡子、演出・高丸雅隆を見た。ネーミングで言うと「イケメン」という美男子を意味する最近の流行語に注目、これに「アイドル」という一般的な言葉をあわせたのがアイディアの基本である。つまりプラスアルファで「イケメンアイドル」ということになる。もちろん、アイドルには男性アイドルも女性アイドルもいるわけだが・・・時には女性アイドルを特にアイドルと考える場合がある。そこでイケメン(男)アイドル(女)という発想の発展がある。

AKB48という集団アイドルグループのユニット、ノースリーブス(小嶋陽菜・高橋みなみ・峯岸みなみ)を起用して・・・男装させてドタバタというのがドラマのコンセプトとして展開する。

そこで「イケメンアイドル」を略して「メンドル」としてさらに☆を装飾して「メン☆ドル」である。

しかしふと・・・麺類好きのアイドルと誤解されたらどうしようとスタッフは思う。そのために「メン☆ドル イケメンアイドル」と説明するのである。・・・くどいわ。

サスペンス要素として「ナゾのデータをおさめたSDカード」が主人公の手に渡り・・・そのデータをめぐり暴力的な男・黒田(白竜)が暗躍する流れを導入。

主人公チームが男装することによって周囲に倒錯的な愛がムードが伝播していくのが物語の原動力である。

①「カモノハシ芸能社」冴子社長(広田レオナ)と秘書マリリン(インリン・オブ・ジョイトイ)のエルの世界。

②冴子社長は実は元男性アイドルだった。

③冴子社長と「モンキープロ」猿川社長(太川陽介)の肉体関係

④売れっ子歌手レイ(多岐川華子)とカイ(高橋)のエルの世界

⑤「サニーミュージック」美吉専務と男装したリク(小嶋)の擬似同性愛

⑥自称・天使クウ(峯岸)と天使萌えの黒田の援助交際(ノーマル)

・・・などである。この他にもリクとカメラマン次郎(川野直輝)の主従性関係などもある。

この中で秀逸なのはリクによって男性に開眼した美吉専務が「キミのおかげで女性関係が上手くいかなかった理由がわかった・・・ありがとう」とふんどしパプの帝王になることであろう。

物語をリードする冴子社長はマリリンとレズビアンの関係だが(実は男と女)、猿川社長と一夜を共にして(実は男と男)猿川社長を性的に破滅させたりもする。

クロにゃんこと黒田はおタクの理想化された自画像として配置されていることは言うまでもない。

まあ・・・テレビ東京深夜らしい変態ドラマで素晴らしかったと考えます。

関連するキッドのレビュー『第一話のレビュー

で、『東海テレビ開局50周年記念スペシャルドラマ長生き競争!』(フジテレビ081226PM0930~)原作・黒野仙一、脚本・佐伯俊道、演出・福本義人を見た。主題歌は『一期一会』(さだまさし)だったが・・・話は輪廻転生幻想である。

自称江戸っ子が住む千葉県浦安市、幼馴染の76才の老人たちが「長生き」を賭けてギャンブルを始める。

メンバーの一人、白石(宇津井健)と知り合った天涯孤独の少女エリ(石原)はこの賭けに参加することをおねだりするのであった。

実はエリは末期ガンで余命いくばくもなかったのである。

薄倖の美少女ものなのである。エリには恋人・下田(城田優)がいたが・・・自分の病気を知り下田と訣別する。貧乏で治療費の支払いが無理だったのだ。

そして白石の家を死に場所と決め年の差同棲を開始するのだった。白石の独身の一人娘・智子(羽田美智子)は二人の関係を疑いつつ・・・子供を生めない身体という自分の障害をからめていつしかエリをわが子のように愛し始めるのだった。

余命いくばくもない老人。石女の娘。孤独で末期ガンの少女。裕福ではないがそれなりに幸福な暮らし・・・。

やがて・・・最初にエリが死に・・・白石も行く。

エリに「人間はきっと生まれ変わる・・・また逢える」と言われた白石は花園で待つエリの幻想に包まれながら後を追うのだった。

残された智子は「長生き競争」の勝者・吉沢(津川雅彦)や綿谷(草笛光子)とともに掛け金で季節はずれの花火を打ち上げる。

智子は夜空を彩る花火にはかない人生の美しさを読み取るのだった。

・・・なんじゃ・・・こりゃ。せつないじゃないか。まあ・・・苦しい人生を送りつつ涅槃よりも輪廻転生を願うのがあくまで生きたい庶民というものなのである。

関連するキッドのブログ『石原さとみの氷点

               『石原さとみのパズル

この後・・・深夜映画は『海猫』である。なんだ悲しい女特集なのか。編成の神様が誰かを追悼しているのか・・・。

日曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『椿三十郎』(テレビ朝日)

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2008年12月26日 (金)

世界を楽しむで、心ゆぐまで・・・かむか、ふつう。(水川あさみ)

ガネーシャとは大衆王である。破壊神シヴァと山の神パールヴァティーの息子で人気の神様である。

人気をつかむためには商売っ気も必要だし学識もある程度は要る。

そのためにビジネスと学問にご利益がある神様ということになっている。

ガネーシャは母親に忠実なあまりに父親に殺されるが、後悔した父親に復活を許されている。

その時、父親が切断した首が見つからず、象の頭で間に合わせたので・・・こういうスタイルなのである。

つまり・・・本当のガネーシャの首は世界のどこかに潜んでいるのだ。

で、『夢をかなえるゾウ・女の幸せ篇・最終話』(日本テレビ081225PM1158~)原作・水野敬也、脚本・山岡真介、演出・岡本浩一を見た。秋ドラマ絶不調の日本テレビだが・・・深夜枠の本作品と「トンスラ」はそこそこ面白かったのである。「トンスラ」は深夜ドラマらしく趣味的な内容だが・・・こちらは非常にわかりやすく・・・かつ面白い。

ただし・・・神であるガネーシャ(古田新太)を信仰して主人公・星野あすか(水川あさみ)がいい女(人間)になっていくという設定が・・・見ようによってはかなり危ないという気分もある。

毎回、押入れに住み着いたインドの神様ガネーシャに課題を出され・・・あすかがそれをクリアしていくというシチュエーションなのだが、最終話は「今日が地球最後の一日だと思って生きる」と言う課題。

これに応じてあすかは「怒りたいけど怒らない」「嫌な役目を率先して引き受ける」「全力をつくして役目を果たす」という前向きぶりを示す。

一日を終えたあすかにガネーシャは「この課題をあたえられた人間はそれぞれの性格に応じて行動する・・・他人のために一生懸命尽くそうとしたお前は・・・もうそれだけですばらしい人間になっている」と諭すのである。

結局、人に愛されるのを待っている人間よりも人を愛する人間の方が愛を獲得しやすいという教訓なのである。

なんていうか・・・正論中の正論なのだった。

しかし・・・自己中心的で消極的で不平屋だったあすかが他人を思いやり、積極的で、楽天的な性格に改造されたことは明らかで・・・これによってあすかは周囲に愛される人間になった。

つまり、お茶の間が見ていても・・・負のオーラに包まれていた主人公が明るく楽しい存在になっていったわけで・・・結果的にものすごく和むドラマになったのである。

少なくとも水川あさみファンは確実に増加しただろう。

「R-17」の美少女から、「漂流教室」だの「Stand Up!! 」だの「西遊記」だの「のだめ」だの「風林火山」だの「医龍」だの「ラスフレ」だの「33分探偵」だの・・・貴重な脇役女優としてかかせない彼女が主演するに相応しいドラマだったのである。

ついには忘年会の席で「愛を告白」するあすかなのであるが・・・かなり危険水域の言動も修行を積んだあすかにはプラスとなって現れるのだった。

こうなるとガネーシャ依存症が心配になってくるわけだが、そこは神様・・・あすかが自立した人間になると消滅するのだった。

まあ・・・自己啓発と宗教の違いはここにあるはずなのだが・・・つまり・・・目標を達成したら後腐れがないというところである。しかし・・・実際にはいつまでもいつまでもつきまとってくる導師もいるので注意が必要なのである。

もちろん・・・能力に恵まれ・・・明るく楽しく生きていても・・・ちょっとしたことで闇に包まれてしまうのが人間だ。時には不可抗力の場合もある。

その弱き心を自分が支えるのが第一。そして誰かを助けることができるのが第二。さらにイザという時に誰かに助けてもらえるのが第三。

この強さを学ぶことは別に誰かに教えられるまでもなく・・・その気になれば誰でも学べる神の智恵なのだが。

関連するキッドのレビュー『第五話のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『トンスラ』(日本テレビ)『観月ありさの肉体の門』(テレビ朝日)『サラリーマンNEOseason3ウインタースペシャル』(NHK総合)

musicNHK-FMの隠れた怪物番組「アニソン三昧」今年は大晦日なのだが、NHK-FM BLOGにパーソナリティーからのメッセージ・ボイスが紹介されている。『今日は一日“アニソン”三味ファイナル』12月31日(水)前9:15~深夜0:30(ニュースありますにゃーすは不明)は正味15時間の生放送である。note

司会の水木一郎さん、緒方恵美さんよりメッセージ

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2008年12月25日 (木)

悲惨な戦争を避けられないなんてバカみたいという愚かさ(ビートたけし)

たとえわが子を守るためでも戦争は絶対にしないという約束をさせられた哀れな国家の話である。

そういう国家では弱いものは殺されるまで文句は言えないし、もちろん殺されたら文句は言えないのである。

日本国の国民は大日本帝国の国民を「全体主義の国家で侵略戦争を行い世界に迷惑をかけ自らの首を絞めた」と言って嘲笑する。そういう嘲笑を生み出すように仕掛けられたのが日本国憲法だからである。

しかし、自分の身を守ることも家族の身も守ることもできない法などというものが矛盾を露呈しないわけはないのでこの国の行政は常にはげしい矛盾に晒される。

「隣国にわが子を誘拐されたなんとかしてほしい」と国民に泣きつかれても「テロリストと戦うために力を貸してほしい」と外国に要請されても「海賊退治に参加してほしい」と言われても・・・「話し合い」と「丸腰」と「放水」でしか応じられない。

しかし・・・60年以上も洗脳教育を受けた人間は「平和の維持のために戦争する」ことが「無意味」で「愚挙」で「暴虐」にしか感じられないのである。

憲法九条を放棄することが「耐え難い恐怖」を伴う心の病気なのである。

そのあげく・・・あの戦争がなかったら世界はもっとよくなっていたなどという夢想を語り始めるのである。

しかし・・・その論議にはあまり利はない。あの戦争の後にも朝鮮戦争、ベトナム戦争、チベット戦争、カンボジア戦争、中東戦争、ロシアによるアフガン戦争、湾岸戦争、ヨーロッパ戦争、アメリカによるアフガン戦争、イラク戦争と日本が戦争を放棄しようがしまいが戦争は興る。

もちろん・・・戦争を放棄することによって日本は戦争が起こる度にボロ儲けをしてきたのである。しかし・・・そういう漁夫の利を得ていることを世界はいつまでも黙認できない。

世界は「二度と戦うな」という命令を「自分のためには戦うな他人のために戦え」という命令に変更してきた。

日本は「自分の身を守るためには戦えないが他人の身を守るためには戦ってもよろしい」ということである。

そして・・・子供を誘拐されて泣き悲しむ母親を放置したまま絶対に戦ってはいけない軍隊は丸腰で戦地に向い他国の戦争のお手伝いをするのである。

そういう国では正義の報道記者が戦場でひろったクラスター爆弾を記念に持ち帰ろうとして空港で爆発させ外国人を死傷させると「クラスター爆弾があることが間違っている」とヒステリックに叫び始める。

心の病だからである。そういうメディアの作る戦争責任ドラマが無責任であることは言うまでもない。

まあ「第一部」13.6%、「第二部」12.1%である。クリスマスイヴに付き合った人はご苦労様でした。

で、『シリーズ激動の昭和 あの戦争は何だったのか・日米開戦と東条英機』(TBSテレビ081224PM0655~)脚本・池端俊策、演出・鴨下信一を見た。四時間半の長時間番組である。前半はドラマの背景を解説するドキュメンタリー、後半はビートたけしが東条英機を演ずるドラマという構成になっている。

現代から・・・六十年以上前の出来事を振り返るために・・・「日米開戦」という時の前後が行ったり来たりして非常に難解な構造になっている。

それは問題が複雑だから仕方がない・・・という考え方もあるのだが、要するにスタッフにとって歴史が整理できていないのである。

日中戦争があって太平洋戦争がある。終戦があって戦後がある。といった歴史の流れを逆行すれば・・・日中戦争の原因が太平洋戦争にあったり終戦の原因が戦後にあったりというおかしなことになる。

なぜそうなるのかといえば・・・太平洋戦争開戦の立役者である報道機関がその責任を「誰もが戦争を望んでいた」とか「軍人が戦争を引き起こした」とか「敵の謀略だった」とかと他者へ転嫁したいと考えているからだ。

そして小声で「自分もちょっと悪いけどみんなが悪いから仕方ないでしょ」と囁くのである。すごくみっともない。

しかし・・・スタッフは戦後の洗脳教育を受けた人間なのだから仕方ないよね。

物語の主軸は太平洋戦争(日本と米英蘭国の植民地争奪戦)の開戦当時、日本の首相だった東条英機とその周辺の人物である。ドキュメンタリー部分では実在する遺族関係者のインタビューなども盛り込まれている。

物語は東条英機を次のように描く。東条は昭和天皇の「非戦の意」を汲み取り太平洋戦争の開戦を避けようとした。しかし様々な事情から開戦は避けられなかった。東条は天皇にその旨を報告するとき号泣した。太平洋戦争に敗戦し勝者による裁きを受け東条は絞首刑に処せられた。

ドラマでは開戦にいたる経過について次の点を強調している。

①統帥権の問題。日本軍は天皇直結の軍隊であり行政府によるシビリアンコントロールが難しかった。

②天皇の慈愛の問題。天皇は平和主義であったが軍部の暴走に対しても平和的だったため・・・嫌いな戦争も勝てばこれを赦した。勝てば官軍であり軍はますます暴走した。手柄立てちまえばこっちのもんよだからである。

③日本は日清戦争以来、戦争で敗北したことがなかった。そのため国民は日本軍は無敵だと信じていた。

④世界は帝国時代の最盛期であった。ヨーロッパでナチスドイツが大侵略を成功させているのを見てすべての国が戦争というゲームへの参加を願っていた。

⑤米国は日本と戦争するためにチャンスを狙っていた。

⑥米国の暗号解読能力は日本のそれを凌駕していたため日本は手のうちを読まれていた。

⑦ルーズベルトは東条に一発なぐらせようとあっかんべーをした。

⑧東条は山本に1941年12月8日真珠湾で一発なぐらせた。

殴った山本が悪いのか、殴らせたルーズベルトが悪いのか~と歌いたい気分にさせます。

戦争に乗り気だったと描かれる陸軍はすでに「10万人の英霊が出ているのにやめられない」と言うのだが「300万人の英霊が出るとやめる」のである。

やれば必ず負けると読んでいた海軍は「油がなければ戦はできない」と消極的姿勢を示すのだが陸軍から「油を譲られて」退歩を失う。

官僚化された軍は来年度のより多くの予算獲得がすべてであり・・・その結果の是非は出世と無関係なので考えない。この点は官僚制度がある限り絶対普遍の真理なのである。

こうして君臨すれども統治せずの昭和天皇に対し開戦を告げる(力及ばすお上の意を汲めぬ)東条は泣くのである。

「中国を一ヶ月で占領するといって四年かけてもそれを果たせぬ陸軍はその背後に米英の支援あるを知り、また米英蘭は天皇の赤子の血と汗できずいた領土を譲渡せよと横暴無頼の振る舞いを改めず、あげくの果てに経済封鎖により、我が国臣民の生活は窮乏し、ことここに至っては万民を同胞と慈しむ陛下の意に反しても正義の鉄槌を下すほか道なしと・・・奏上せることを・・・い、戦をはじめ・・・はじめることを・・・うえ・・・うえーん」

ああ・・・またしてもビートたけしが天才的名演技である。

できればルーズベルトをデイブ・スペクターに演じさせて「ジャップは戦にいくさ~」ニヤリでも良かったくらいだ。

石井秋穂(阿部寛)、吉原政一(高橋克典)、東郷茂徳(橋爪功)、近衛文麿(山口祐一郎)、木戸幸一(風間杜夫)、嶋田繁太郎(伊武雅刀)、武藤章(高橋克実)、杉山元(平野忠彦)、賀屋興宣(益岡徹)、鈴木貞一(大杉漣)、山本五十六(市川團十郎)、豊田貞次郎(平泉成)、塚田攻(目黒祐樹)、永野修身(六平直政)、及川古志郎(黒沢年雄)、昭和天皇(野村萬斎)、徳富蘇峰(西田敏行)そして紅一点・・・石井キヨ子(檀れい)・・・すべて素晴らしかった。

特に海軍メンバーと昭和天皇はこのまま、太平洋戦争に突入し、悲惨だが美しい戦争絵巻を見せて欲しいと思いました。「真珠湾奇襲成功」とか「英国戦艦撃沈」とか「ミッドウェイ攻防戦」とか「珊瑚海海戦」とか「大和特攻」とかスペクタクルに。戦争大美化の方向で。

関連するキッドのレビュー『成海璃子のなでしこ隊

金曜日に見る予定のテレビ『堀北真希の東京大空襲スペシャルエディション』(日本テレビ)『石原さとみの長生き競争!』(フジテレビ)『メン☆ドル』(テレビ東京)

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2008年12月24日 (水)

ちゅどーんか?・・・ちゅどーんっだったのか!(上戸彩)・・・ですよね。(釈由美子)

秋ドラマもほぼ終わりである。

火曜日のドラマ対決は①「チーム・バチスタの栄光」↗16.5% ②「セレブと貧乏太郎」↗14.3%でフィニッシュ。

「イノセント・ラヴ」の最終回は15.1%、ちなみに篤姫VS和宮の直接対決は「宮崎あおいの初恋」*6.7%で堀北真希の圧勝だった。三億事件ものとしては三流以下の企画だし、アイドル映画としても三流の出来なのでこれはある程度仕方のないことでしょう。ついでに「波乗りレストラン(まとめて再)」が*7.1%は失笑です。

暫定的ですが秋の連続ドラマの平均視聴率順位は・・・

①流星の絆16.3%(原作・東野圭吾・脚本・クドカン)

②風のガーデン15.7%(倉本聰)

③イノセント・ラヴ13.5%(浅野妙子)

④チーム・バチスタの栄光13.2%(原作・海堂尊・脚本・後藤法子)

⑤SCANDAL13.1%(井上由美子)

となり・・・作家混合チームがやはりトライアル的なので一般的には面白みにかけるという結果となりました。まあ実力というのは作家の力量がすべてではございませんが、作家が実力を発揮できる状況というものもございますしね。

女流の大攻勢の中・・・クドカンと倉本さんがんばった・・・とも言えます。

で、『セレブと貧乏太郎・最終回(15分拡大)』(フジテレビ081223PM9~)脚本・田中一彦、演出・松田秀知を見た。平均視聴率では僅差で「SCANDAL」に敗れた男組混合チームである。一言でいうとグズグズでした。資産家のお嬢様で天才アーティストのアリス(上戸)と貧乏な男寡の太郎(上地雄輔)の恋という・・・これ以上なくありえない設定でドタバタを一話完結で・・・というのなら複数作家もありだとは思いますが・・・それぞれが三角関係をかかえ・・・アリスに昔の恋人・後藤田(柏原崇)、太郎に幼馴染の幸子(国仲涼子)がいる・・・その気持ちが微妙に揺れ動くというのではある程度、筋の通った話にならないとグダグダ感は否めません。

まあ・・・基本的に小学校の一クラスの話なんですね。

太郎の周囲には男子児童(山下真司など商店街チーム)が集まり、アリスの周囲には女子児童(会社チーム)が集まる。アリスは優等生で同じ優等生仲間である後藤田が「好き」なのだが・・・クラス全体でよってたかって優等生カップルの仲を裂き・・・落ちこぼれの太郎とアリスの凸凹カップルを作る・・・というただそれだけの話。

まあ・・・アリスには選択権があるので優等生が落ちこぼれを好きになることだってあるという展開は一応女性視点。そして・・・クラスで二番目にかわいい幸子にも好かれ、アリスにも好かれる太郎は落ちこぼれだけど人気者という小学生ならではポジションで男性たちにも夢を与えられるという計算です。

なにしろ小学生のやることですから・・・そんなバカなの連続ですが・・・そういうことで呆れているとドタバタは楽しめませんからね。

今回のドタバタは①詐欺的ビジネスでのし上がった男が商店街チームや会社チームがお膳立てした「伝説の財宝オークション」というスティングにまんまとひっかかり全財産を恵まれない子供たち・・・つまりクラスのみんな・・・に寄付してガチョ~ン ②花火の爆発事故でとなりの街までちょどーんと吹っ飛ばされた太郎が死体行方不明のまま行われる通夜の席にのこのこと現れてハラホレヒレハレ~ ③たまごかけごはんがあればごちそうはおよびでない・・・およびでないね・・・こりゃまた失礼しましたーっ。

・・・以上の三本立てでした。まあ・・・詐欺の設備投資とか・・・損害賠償とか・・・旅客機の飛行経路とか・・・商店街の女将さん不足とか・・・風間杜夫(執事)と平田満(ロリコン親父)は銀ちゃんとヤスなのにっ!だとか・・・様々な疑問を気にしていてはとても見続けられないドラマだったということは言えるでしょう。

まあ・・・そんなバカな同級生たちとお別れする小学校の卒業式にもそれなりに寂しさがあるというのが人間心理の絢だとしてもーっ。

でもクリスマスのミニスカサンタはかわいいよねというあなたはコチラへ→お気楽様のセレブと貧乏太郎

で、『チーム・バチスタの栄光・最終回』(フジテレビ081223PM10~)原作・脚本(前述)、演出・植田尚を見た。まあ・・・お茶の間はどう考えるか微妙だが・・・結局・・・殺人犯は全員サイコパス(人格障害者)だオチである。

仕事に疲れたので患者を殺した麻酔医・氷室(城田優)、自分の生きがいを壊されたので氷室を殺した外科医・酒井(鈴木裕樹)、娘が病死した鬱憤を無関係の患者にぶつけた外科医・垣谷(鶴見辰吾)・・・みんなぶっこわれています。

まあ・・・放置しておけば死を免れない病人は手術室に入ったら運を天にまかせるしかない・・・というのが結論です。

医師たちは皆「患者さんの命は助かったり助からなかったりするもんだし」と思っているしナース・大友直美(釈)も「ですよね~」と同意するのである。

・・・あれぇ・・・そんなミもフタもないこと言っていいのかなあ。いい話だったじゃない。医者なんておかしいのが多いから私たち役人がキッチリしめなきゃダメだって話でしょ。そんでほら病院のワンセットで連続ドラマは作れるって話だし予算縮小にはもってこいでしょ。原作だってあれだよね。怪しい人間をいっぱい用意するのだって結構手間のかかることなのにさぁ。真犯人一人が見つかってチャンチャンじゃ経済的じゃないしコストパフォーマンスに問題があるわけよ。それをこの人も犯人だった。この人も犯人だったってやっていけばすごいリーズナブルっこと。これってすごいことだよね。もうさ・・・なんでもありってことだもんね。これからの時代、高度成長はのぞめないわけだから節約できるところは節約しないとさ。すべてが成り立たないってことなのよ。わかるかなぁ?・・・ほぼ100円ショップで100円のものしか買わないオレ(仲村トオル)が言うんだからまちがいないんだよねえ。

怪文書の犯人は脅迫とか業務妨害の罪に問われないのですかと疑問を持つあなたはコチラへ→エリお嬢様のチーム・バチスタの栄光

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『夢をかなえるゾウ』『セイヴィア』(日本テレビ)

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2008年12月23日 (火)

天使のように冷酷に悪魔のような情熱で一瞬を愛します(堀北真希)イノセント・ラヴ的着地点(内田有紀)

悪夢のようなドラマがまどろみの中に消えて行くのである。なんていうか・・・ため息が出るような美しさだったなあ。

ついに愛はメモリーだというキッドとある意味真っ向対立する愛とはモーメントだ・・・である。

もちろん・・・瞬間の中には永遠があり・・・そしてそれはメモリーに過ぎないから・・・アーメン(ごもっとも)というしかありません。

愛して愛して愛して愛していることが愛なのである。

パチンコに夢中になって子供を殺すような親が子供を愛しているとは言えないようなものだ。

その人が愛しているのはパチンコなのだから。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「流星の絆」↗22.6%(平均16.3%で秋ドラマの首位に立つ)、「ブラマン」↗13.2%(平均11.4%弱で11.4%強のスクティーに敗北・・・まあどんぐりですけど)、「さんスマ」16.8%(年々豪華にならなくなっているところがアナログテレビのカウントダウンである)、「終着駅の事件記者」14.4%(終着駅だけでいいのに・・・)、「マトリックス」11.8%(何度見てもつまらない)、「花の誇り」*7.6%(藤沢周平の女剣士ものは手傷を負うところがセクシーなのである・・・しかも百合だ)、「SCANDAL」↗15.5%(井上由美子面目保ったな)、「ダイ・ハード3」21.4%(すげぇぇぇぇぇ・・・翌日は「サハラ死の砂漠を脱出せよ」で二夜連続ヘリ撃墜である・・・前々日は「ラスト・キャッスルでヘリ撃墜・・・ヘリ撃墜強化週間か)・・・以上。

で、『イノセント・ラヴ・最終話』(フジテレビ081222PM9~)脚本・浅野妙子、演出・加藤裕将、音楽・菅野祐悟、MAYUKOを見た。久しぶりにオープニングのタイトルバックが登場である。

ヒロイン佳音(堀北)「Destiny 運命の女神 」

奇跡の人(ミラクル・イェス)殉也(北川悠仁)「Memory 死者を追慕する者 」

ゾンビ聖花(内田)「Betrayal 密通者 」

デビル美月(香椎由宇)「Jealousy 神の嫉妬を宿す者 」

ゲイ昴(成宮寛貴)「Denial 神の存在の否定者 」

ブラザー耀司(福士誠治)「Sacrifice 神への犠牲者 」

ライター池田(豊原功補)「Disclosure 罪の自白者」

・・・まあ・・・そのままなのである。この世界では佳音は神そのものであり、それは父に犯されたときから・・・佳音そのものがこの世のものではないということを示している。

殉也は一種の聖職者であり・・・死者を追慕する役割を果たしている。いかにも鈍感に見える殉也は・・・生き物を相手にはしていないので仕方ないのである。

この物語の二人の代表的な死者である佳音と聖花を殉也がこよなく愛するのはそのためである。

聖花は・・・生前に犯した不義密通の罪で・・・死後は魂を壊されゾンビとなっている。しかし、そのとりとめのない彷徨いは愛の記憶の断片により隠された罪を暴こうとするのだ。

美月と昴は生きながら地獄に堕ちたものである。美月は悪魔に誘惑され・・・神のように傲慢に嫉妬し・・・殉也を手に入れようと画策するが・・・ついに自分が「愛」と信じたものが「愛」ではないと悟るのである。そこで美月は人生が虚しいものであることを知り復活する。

一方の昴は「生めよ増やせよ」という神の命に逆らって己の嗜好を貫こうとする信仰なきものである。昴は己の嗜好を自由意志の及ばぬものと信じているのでそういう自分を生んだ自然(神)を憎悪している。彼は傷つくことを恐れ自らの「愛」を封じることにより聖花を殺した殺人者でもある。

耀司は父の犯した罪を贖うために神に奉げられた供物である。神となった佳音が復活するまでは血を流し続ける宿命なのである。

池田は昴と同様に「罪」を暴かなかった「罪」で苦しむ神の代理人である。為すべきことを為したとき・・・池田はひとつの愛を生むことにより贖罪を果たす。

これがこのドラマの基本構造である。・・・あまりにも趣味的で難解すぎるぞ。ここは月9なんだから・・・抑えて。

まあ・・・脚本家としてはそういう潜在的で神秘的な部分ではなく・・・表面上のおかしさで充分にお茶の間の期待に応えることができると読んでいたらしいが・・・やや甘かったらしい。それでも次から次へと繰り出される手品ネタに聖花的奇跡をようやくお茶の間も認識し始めたところで最終回である。惜しかったのです。

以前にも記したが・・・犬は連想のできる動物である。三日飼えば飼い主の恩を忘れないというのは・・・餌を与えられたものの記憶が残り・・・その記憶で飼い主の愛を感じるからだ。つまり愛とはメモリーなのだ。

自殺未遂によって脳に障害の残った聖花はいわば混乱したメモリーである。

聖花は壊れた機械のように記憶の断片で愛を表現する。昴への盲目的な愛の記憶だけが蘇れば昴の元へ行き、殉也の献身的介護の記憶が蘇れば衝動的に殉也を求める。

まるで殉也と佳音の結婚を阻止するために投身自殺を図ったように見える聖花だが・・・そうではないのである。殉也の記憶を思い出した聖花は殉也の姿を求めただけなのだ。建物に消えた殉也を追いかけて建物に入り、階段を登り、バルコニーに出たところで殉也を発見したのでただ前進しただけなのである。橋の上から河にいる魚をもっとよく見ようとして落下したことのあるキッドにはよく理解できるのである。

人々は壊れた機械の行動に何か神秘的な意図を見出そうとするが・・・それは見当違いですから。

こうして・・・ゾンビと女神の二人に仕えようとした殉也は神罰を受け・・・一神教の神は浮気を許しません・・・自ら生死の境界を彷徨うことになる。ミイラとりがミイラになったのである。

一方独りよがりの愛を告白できずに一歩も前に進めない昴は勇気を出して初めての告白に挑むのだが・・・やはりできないのである。あるがままの自分を受け入れられないものにとって・・・同性愛者と異性愛者の壁はチョモランマなみの高さにある。

「告白したら拒絶されるに決まっている・・・しかし・・・ひょっとしたら愛してもらえるかもしれない・・・可能性はゼロじゃないだろう・・・とにかく告白するまでは・・・好きって・・・言ったら意外とオレもだ・・・とか言われたりして・・・」という妄想の虜です。

告白して木っ端微塵になり・・・次の道を捜すのは同性愛者だろうが異性愛者だろうが同じということが・・・昴には理解できないのだな。

自分は特別だからそれができない・・・と自己憐憫の虜になっているのである。あるがままを受け入れられないものはあるがままに愛されることはないのであるけれど。

死者を救おうとして自ら半殺しの刑になった殉也。しかし・・・池田の自らの罪の告白により、生贄の兄の存在に気がついた佳音は女神として完全に復活する。

殉也の記憶の失われた再生装置を求めて・・・過去の女たちを召喚するのである。

嫉妬に燃えて道を失っていた美月は・・・佳音の献身を知り・・・自分の失恋をようやく悟る。愛に傷つかなければ愛は得られないという自然の姿が見えたのである。

殉也が自分の敵意を感じていることを知り・・・初めて自分の中に殉也への敵意が潜んでいたことを知る美月。美月はそれまでその敵意を愛だと錯覚していたのだった。

恋に敗れた美月は晴れ晴れとした顔で教会に立つのである。

佳音は壊れた機械である聖花を昴から借用する。美月の記憶から聖花の記憶へ・・・そして聖花の記憶から佳音の記憶へ・・・記憶の道を殉也にたどらせる回復療法である。

佳音は主要登場人物の中で唯一、昴の恋の悩みを知るものである。佳音は昴の恋に引導を渡すことが神の役割だと心得ている。

やがて・・・殉也が神である佳音に奉げた音楽の力で殉也は記憶の修復を完了する。愛はメモリーだからである。

一部ファンと昴が自殺未遂のキスのダメ押しがあって・・・ようやく・・・死にかかったものたちは生気を取り戻すのである。

神の否定者・昴は失恋により自分を否定し・・・新しい恋を始める決心をする。生贄の役割を終えた耀司は第二の人生を開始する。告発者としての自信をとりもどした池田は秘密の暴露に精を出す。

そして孤独な聖職者・殉也と孤独な女神・佳音はようやく・・・二人で一人になったのである。

もちろん・・・聖花は壊れたままだが・・・生ける死者もまた神の手のうちにある。昴が・・・美月が・・・そして殉也と佳音が・・・そのイノセントなものを死が優しく手を伸ばすまで暖かく見守ることは明確なのである。

怪しい神父(内藤剛志)は・・・すべてを見通して怪しく微笑むのだった。

幸せな二人にはソロモン三部作の第一部「雅歌」の第二章を引用する。すべては予定通りであり、全ては調和の交差点なのである。

愛を願うもの

愛するものの左腕を頭の下に

愛するものの右手で抱かれたいと望むもの

愛するものは囁くだろう

揺り動かしたり くすぐったりするのはおやめ

愛は目覚めたいと思う時に目覚めるもの

愛はいつでも自然なもの

愛は自らを知っているもの

美しい人よ

愛の時が至れば

愛は自ら立ち旅の支度を整える

冬は過ぎ去り

嵐も過ぎ去る

地には花が咲き乱れ

鳥の詩の季節が訪れる

愛する男は愛する女のものとなり

愛する女は愛する男のものとなる

美しい人よ

そよ風に吹かれ

影となり

愛に帰っていくものよ

愛の声に耳をすまして

その調べをお聞き

・・・すべての恋人たちが愛のある聖夜をお過ごしになられますように。

関連するキッドのブログ『第9話のレビュー

Hcinhawaii0492 まこちゃんハウス・ミステリーツアー出口。まこ殉也の脚力はかもしかのようでしゅ~。短距離のダッシュ力も長距離の持久力も五輪級・・・。バスも電車も追い抜くのデス。みのむし先輩に手品を習うと佳音ちゃんになれますか~お気楽オルゴールはダメだったけど・・・昴が告白したら驚いて起きたのね。耳元で男が男に愛を囁かれたら・・・ドキッとするよね・・・キス・キス・キスなのねikasama4素晴らしく創作意欲の湧くドラマでした。聖花と殉也が特に・・・。このドラマのタイトルがブラッディ・マンデイでもよかったと思うほどに・・・くう佳音ちゃんは美月にひどいことしているような気もするけど・・・愛って残酷ってこと・・・それとも恋の荒療治なの・・・?・・・ま、愛なんて第三者にとっては犬も食べないのが基本にしても!」みのむしツッコミつかれてしまいました~なにもかもにツッコミいれて最終回が来ました~。最後なんて・・・殉也・・・佳音探知機内臓ロイドかっ。池田がフリーでやっていけるのかどうかが心配だわ~あんぱんちとにかく出演者一同、神出鬼没よね。瞬間移動するのよね。とにかく殉也はミュージシャンというよりアスリート・・・まあ・・・愛って実際無限ループなのかもしれないけど~シャブリとにかく・・・最後はヒロインがハッピーエンドになって・・・・納得なのでありましたー・・・もう他に言葉がないほどにエリひえーっパンデミック!・・・イノセント・ラブ(誤検索用)は記憶喪失ドラマの金字塔でスー」アンナぴょえぇぇぇスマスマ!」mari昴ロイドとまったりしていたら遅刻しましたよ・・・お兄ちゃんの心の動きが面白かったのでもう少し掘り下げてくれると分りやすくなったのに・・・と思いましたよ

snowxmas天使テンメイ様はホワイトクリスマスを迎えてご満足の模様。まあ、近所では絶賛しているのは天使テンメイ様と悪魔キッドぐらいという・・・ある意味お仲間なのだが・・・ドラマ的には雪山遭難を軽くスルーされて悪魔としては少しガッカリしている。もちろん・・・失意こそはわが至上の喜びなのである。有罪(黒)と無罪(白)をテーマに論じてきた天使サイドとしては申し分のないラストである。どこにもないイノセントをグレイと呼ばずにオフホワイトと呼ぶところがおしゃれなのだな。つや消しの白は輝きを失ったが・・・心を和ませる落ち着きがある。純白は敵に狙われやすいがオフホワイトは迷彩たりえるのである。どちらが弱肉強食の世に大切なことかは明らかですからな。そして夢は現世となり現世は夢となるのでございます。もちろん・・・悪魔が見せるのは悪夢と決まっているのですが。

水曜日に見る予定のテレビ『ビートたけしの日米開戦と東条英機』(TBSテレビ)

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2008年12月22日 (月)

私は正しい(鈴木京香)ごめんなさい(長谷川京子)いやん(吹石一恵)やめてよ、もう(桃井かおり)

ついに大河レビュー一本にしぼりきった日曜日。誘惑に耐えよくがんばったと思う。

そして、一週遅れで「SCANDAL」がフィニッシュである。平均視聴率は13.0%で初回の16.9%にはおよばなかったものの最終回は↗15.5%とまずまず、最近では「パパとムスメの7日間」の平均13.9%につぐ好成績である。

まあ、京香、ハセキョン、吹石と華麗なる一族の女たちが結集している上にモー姉さんも加わっているのでこのぐらいはねえ・・・なのであった。

で、『SCANDAL・最終回』(TBSテレビ081221PM9~)脚本・井上由美子、演出・生野慈朗を見た。女友達の結婚式に集いし見ず知らずの主婦四人。それぞれが鬱屈をかかえながら主婦をしている。エリートサラリーマン夫人は夫の浮気に悩む京香。官僚夫人は退屈でケチな夫に飽き飽きしているハセキョン。セレブ医師の人形扱いに窮屈な思いの吹石、そして死んだ子供の年を数え無職の夫と芝居を続ける秘書のモー姉さん。そんな主婦たちは共通の友人である有名ピアニスト(加藤虎ノ介)の花嫁の戸田菜穂の結婚式で・・・「私は勝った」と花嫁に宣言され・・・鼻白むのだが、直後に花嫁は謎の失踪をとげてしまう。

主婦たちは別に花嫁がどうなろうと知ったことではなかったが・・・好奇心に負け・・・事件に巻き込まれていくのである。

サラリーマン夫人は元スッチー(死語)で美貌に自信があるため・・・たちまち取り残された花婿であるピアニストによろめいていく。しかし・・・ピアニストは最後まで花嫁にぞっこんでサラリーマン夫人は眼中にない。主婦たちはそれぞれによろめき相手を求めて右往左往するのだが・・・それほどひどい目にはあわない。

官僚夫人は美容師と、医師夫人は証券マンと、ニート夫人は担当刑事とよろめくのだが、よろめき方もそれぞれである。官僚夫人は少し発達障害気味なので子供連れで浮気相手を訪ねたりするし、医師夫人は本来男を手玉にとるホステスである。そしてニート夫人はさすがに年の功なのであった。

そしてピアニストに心の底から愛された花嫁は・・・それまでの波乱の人生によって簡単にはシンデレラになれなかったのだった。

家庭教師からスッチー、会社秘書、ホステス、売春婦と裏世界に足をふみこんだ花嫁は花婿を守るために殺害未遂事件をおこすのだった。

その愛の行為に忘れていたロマンチックを思い出した主婦たちは・・・友達として花婿のために身を引こうとする花嫁を引きとめ・・・ハッピーエンドを迎えさせる。

まあ・・・御伽噺でございます。

なにしろ、結論が贅沢や安定のためでなく愛する人と結ばれることが婚姻ということですから。

しかし・・・その結果・・・官僚夫人は夫が上司の不正を告発して失職・・・明日をも知れぬ夫婦となります。医師夫人は夫と離婚し自由を手にいれます。まだまだ若いからできること。ニート夫人は年下の夫と離別。老後の茶飲み友達として刑事をキープです。そして・・・サラリーマン夫人は夫の浮気性を病気だと思ってあきらめることにするのです。

彼女たちは不幸になったのでしょうか。いえ・・・そんなことはありません。彼女たちは女がもつべき最高の宝・・・女ともだちを手に入れたのです。

刑務所に入って罪を償う花嫁を最愛のピアニストが待つわけですが・・・それよりも四人の女友達が自分を待っていると思うと・・・牢獄の中でも明るい気持ちでいられる・・・女にとって女ともだちの輪に入ることは・・・人生そのものなのかもしれません。

ま・・・一人をこよなく愛する男にはまったくわからないのが女心というものなのですなーっ。そうなのですなーっ。驚きでございますーっ。

関連するキッドのブログ『亀は意外と速く泳ぐ

火曜日に見る予定のテレビ『セレブと貧乏太郎』『チーム・バチスタの栄光』(フジテレビ)

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2008年12月21日 (日)

ブラッディ・マンデー(吉瀬美智子)ぶらっでえ・まんでえ(徳永えり)ブラッディ・マンデイ?(南沢奈央)

最終回になってようやく発砲するTHIRD-i(サード・アイ)の南海かおる(芦名星)、霧島悟郎(吉沢悠)・・・しかしただの高校生であるファルコン(三浦春馬)には都民一千万人の生命と同級生・安斎真子(徳永)の命は等価値なので撃てません・・・気持ちは分ります。

まあ・・・パーセンテージとしては殺人者はそれほど多くないのでお茶の間的には・・・納得なのだろうなあ。

もちろん・・・フィクションの人命は羽根より軽いので安斎実は名もなき新興宗教教団教祖の娘で神崎(成宮寛貴)の異母妹の新教祖・K(KANZAKI-K=ANZAI)は射殺される。

結局・・・Kはサイコパス(精神病質・性格異常・人格障害)でしたオチである。

キッドはおタクの恋の作者なので今回は酷評を避けます。

で、『ブラッディ・マンデイ・最終回』(TBSテレビ081220PM0756~)原作・龍門諒、脚本・渡辺雄介、演出・平野俊一を見た。テロの背景には基本的に二つの情念がある。一つは自暴自棄でカルト教団による集団自殺などが代表例である。もう一つが政治的な背景を持つもので米国における同時多発テロなどが例示対象となる。

日本における某宗教団体のテロは基本的には北朝鮮の工作員がリードし巧妙に洗脳された人工サイコパスの集団が引き起こしたもので類別の困難なテロと言える。

外国による工作という意味では政治的だし北朝鮮自体が巨大なカルト教団と考えればサイコパスによるテロと考えられるわけである。

いかにもこの教団の暗躍をパクったドラマなので最後はサイコパス・オチで当然といえば当然なのである。

ファルコン「なぜ・・・こんなことを」

教祖の娘「私がお菓子な神だからなのよ」

なのである。

毎回のサブタイトルをふりかえってみよう。①日本最後の日・最凶ウイルス・・・②ウイルステロ勃発・・・③テロ首謀者現る・・・④日本壊滅テロ・・・⑤東京壊滅・・・⑥破壊と滅亡・・・⑦テロ全貌・・・⑧大量感染・・・⑨テロ最終章・・・⑩東京炎上・・・⑪テロ宣言・・・とにかくこのドラマのスタッフの頭がかなりお菓子と化しているのは間違いないだろう。

タイトル通りなら日本も東京も何度壊滅すれば気がすむんだ状態である。

あげくのはてに最後がテロ宣言ってなんだよ?

・・・まあ・・・毎度バカバカしいテロを一席なのであるな。

冒頭で登場する虐殺映像が「ウイルス兵器」ではなく「中性子爆弾」によるものだと解析するのにどれたけ時間かかってるんだ。

ちなみに・・・日本には統合された秘密警察はないというのが建前である。

しかし・・・サード・アイが所属する警察庁警備局は実在の組織である。これに平行して法務省公安調査庁が実在する。某宗教団体を監視しているとされるのはこの組織だ。他にも防衛省には情報本部が実在するし、内閣官房には内閣情報調査室が実在する。さらに外務省には国際情報統括官が実在する。

これらは全部、秘密警察といえば秘密警察であり・・・ある意味・・・無秩序に諜報機関が乱立しているのが日本というおバカな国家なのである。

もちろん・・・実際には阿吽の呼吸で連携はあると考えるのが正道である。なんといっても各自情報のプロなのである。お互いにスパイを送りあいある程度の情報を共有していると考えるのが筋なのだな。

このドラマでは九条法務大臣(竜雷太)が性転換手術を受けたゴルゴ13である折原マヤ(吉瀬)をフリーランスのエージェント(工作代理人)として雇用したりしているわけである。

いわばマヤはニューハーフなのでファルコンが誘惑される度にドキドキするわけである。

基本的に神島教祖(嶋田久作)は日本国内の混乱とそれに伴う国力の衰退を目指しているわけで・・・その資金源が半島国家や大陸国家にあることは明白だろう。

ウイルス兵器ではなく中性子爆弾が本命という構図は・・・国境を越えて蔓延するウイルスよりも地域限定で人員を殺傷するという侵略的意図が明らかである。

もちろん、某教団のテロが明らかにするようにあくまで「おバカな日本人が日本人に対しておバカをする」というシナリオが前提となっている。しかし・・・教祖のルーツや・・・最後にヒットマンとして登場する人物のルーツはそこそこ情報として真相を妄想できる範囲で流布しているわけだ。このあたりが秘密警察の苦しいところだし・・・秘密警察国家が基本的にはおバカにならざるをえないという特質を備えていることを物語っている。

加納(実は防衛省情報本部のスパイ)「また・・・あのファルコンがしでかしやがった」

霧島(実は内閣調査室のスバイ)「ふふふ・・・仕方ない・・・彼は狙われている・・・教祖の娘はファルコンに惚れているのだ」

南海(実は外務省特務機関のスパイ)「自己分析もできていないの?」

澤北(実は公安調査庁のスパイ)「あの娘はIQ高い上に薬物でかなりアタマいじられてるから常識では判断できない思考をするわよ。しかし・・・基本はファルコンと無理心中したいわけよ」

加納「とんでもねえな」

霧島「第一、中性子爆弾の入手経路はどうなってんだ?・・・南海・・・お前のとこだよ」

南海「密輸なら海上保安庁でしょ・・・って何の話ですか」

澤北「もうファルコンをいい加減・・・消去するという選択肢はないの」

霧島「資源の有効活用は我が国の基本方針だからな・・・最後はオレが始末するよ」

澤北「ファルコンが神崎純と接触・・・向こうも内ゲバモードね」

加納「内ゲバとか・・・お前・・・いつの時代だよ」

南海「デュークのおっさんがひっかきまわしているからね・・・内輪もめはするでしょう」

霧島「あれは本当におっさんなのか・・・整形技術おそるべし・・・」

澤北「金持ってるからねえ・・・若さの維持なんてある意味簡単だし」

加納「クローンかもしれんしな・・・」

その頃・・・ファルコンはブルーバードとネットで直接対決していた。

リンクしているコンピューターにホームもアウエイもない。手持ちのプログラムの優劣が問題になる。基本的には暗号防御を突破するプログラムとそれを書き直すプログラムの対決である。閉ざされた回路に侵入するためにはリンクが必要でリンクがある以上、相手がファルコンを誘っているので目標プログラムへの侵入は問題ではない。盗んだ情報を横取りされないことが課題である。ファルコンはダミーのプログラムをばら撒きながら、本命のプログラムの投入機会を待っている。もちろんブルーバードはその機会を見逃さないが接触すれば相手を書き換えるウイルスの毒性の優劣の勝負となる。当然、相手もウイルスを無効化するウイルスを投入するのでそのウイルスを書き換えるウイルスで応じる。ファルコンは手持ちのウイルスを次々に投入しながら相手の弱点を探る。基本的にウイルスには原型があり、オリジナルといってもプログラムの書き換えに過ぎない。電脳空間の攻防の末・・・ブルーバードのプログラムのクセを盗んだファルコンは最終兵器を投入した。追跡を回避しつつ爆弾を送りつける。

ブルーバードは歌っていた。

この世は私のためにある

弓をきりきり心臓めがけ

逃がさないパッと狙い撃ち

ブルーバードの端末のモニターに「鳥の死体」のアニメが出現した。ファルコンにはブルーバードの側の端末からブルーバードの音声を拾いアニメを作る余裕さえあったのだ。

次に端末に現れた文字は「狙い撃ちで青い鳥は死んだ・・・なんで山本リンダなんだ?」だった。ブルーバードは目の前が真っ暗になった。

澤北「ちっ・・・神崎を逃がしたわ・・・中性子爆弾は所在不明」

苑麻(実はCIAのスパイ)「ふふふ・・・そんなもの・・・最初からなかったのかもしれんぞ」

霧島「ブラフか・・・」

加納「ブラフですかーっ」

そしてクリスマス・・・高木兄妹と父の腎臓は穏やかな休日を過ごしたらしい。

もがき続けてただ報われない

夢だけを信じ 歩いてゆこう

不毛の土曜日がようやく終る。

赤い糸』には麻美(石橋杏奈)が登場。うるう日に生れた奇跡のカップル、芽衣(南沢)と敦史(溝端淳平)の間にもやもやとした空気が流れる。沙良(桜葉ななみ)は踊り狂ってパワー全開である。ちなみに中国の伝説とは『太平広記』(10世紀)の「定婚店」のエピソード「月下老人、結婚する男女の足首を赤縄で結ぶ」からきている。日本で誰がそれを「小指の赤い糸」に作り変えたかは不明。案外日本オリジナルかもね。

トンスラ』には加護亜衣再登場。吉高由里子をいたぶりまくる。ややほっそりとしたが巨大な胸は健在である。来週最終回である。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

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2008年12月20日 (土)

流星の絆的独身遺族。(錦戸亮)終っちゃいましたねぇ。(二宮和也)婚約指輪がキラリ。(戸田恵梨香)

お茶の間が「やっぱりお前かっ」「それだけは勘弁」「死んでしまえ」と叫んだり嘆いたり呟いたりする真犯人・柏原刑事(三浦友和)だった。

現実というフィクションの中でも「両親が殺されてお金が盗まれてお金を盗んだ犯人が捕まって殺人についても自供して裁判になったら自供を翻して死刑判決が出たけれど控訴中」ということはある。

遺族は「すっきりしない」だろう。もちろん・・・犯人が死刑になっても「すっきりしない」かもしれないのだが。

人間は「不幸でないこと」による「幸せ」に気がつきにくいものだ。テレビドラマに「犯罪」がつきものなのは・・・「犯罪に巻き込まれていないこと」がいかに幸せであるか・・・お茶の間に思い出させる効果があるからだ。

「犯罪」を描くことによって犯罪を助長する効果と犯罪を抑制する効果は裏表である。その片側をとらえて何かを論ずることは愚かな行為だが・・・「犯罪」に巻き込まれた人が「傷心」を想起させる「ドラマ」を厭うこともあるだろう。その人数がそうでない人数を上回る世の中になりませんようにと、流星に祈るのである。

で、『流星の絆・最終回(15分拡大)』(TBSテレビ081219PM10~)原作・東野圭吾、脚本・宮藤官九郎、演出・金子文紀を見た。人間はある日、自分がいつか死ぬことに気がつく。早い人は生れた瞬間に気がつくし・・・天才かっ・・・人によっては死ぬまで気がつかない場合もある。そういう意味で「自分がいつか死ぬことに気がついている人間」と「そうでない人間」は別種の存在と言えるだろう。

「いつか死ぬ人間」も様々だが「死後の世界を信じる人間」と「死後の世界を信じない人間」と「どちらともいえない人間」の三種類に分けられる。

人間の意識はすべて妄想に過ぎないから・・・その三種類は同じだと考える人もいるが「死後の世界」を考えることは多くの人間にとって魅力的なものであるらしい。

世界のいたるところに「あの世」に関する思想がある。そして今も「死神」はなかなかに人気のあるキャラクターなのだな。

人間の能力に限界があるのも「寿命」による要因が大きい。たとえば無限の寿命があれば「犯罪者」を永遠に追うことができる「刑事」が発生するのである。「犯罪者」は永遠に追われ続ける。「死後の世界」はそんな「刑事」のせつない夢をかなえるのである。

それが「地獄」だ。地獄こそは「ケイゾク」とか「時効警察」とか「おみやさん」とか「犯罪捜査に時効の障害があること」を憎む刑事たちの最後の砦である。

その証拠に・・・死後には「裁判」があると多くの妄想が語っているのである。

東洋では死者は「冥府」に行く。そこで閻魔の裁きを受ける。無罪なら「涅槃」や極楽浄土に行き、有罪なら「奈落」行きである。

西洋では死者は「最後の審判場」に行く。そこで神の裁きを受ける。無罪なら天国の階段を昇り、有罪なら地獄へまっさかさまである。

刑事たちの夢は洋の東西を問わず・・・逃がした犯人への怨念で満ち溢れているのである。

しかし・・・かしわさんこと柏原刑事は分裂した人格に苛まれている・・・彼は刑事であり犯罪者だったからだ。

14年前のあの夜から。柏原刑事は40才。一人息子は難病である。その病気は非常にお金を必要とする病気だった。柏原はいたるところで借金をした。警察からも銀行からも親戚からも友人からも借りて借りて借りまくった趣味のゴルフにも行けず傘の柄がボロボロになるほど素振りをするだけである。しかし息子の病気は治癒しなかった。

そして突然大金のかかる手術が必要となった。その手術をしなければ一人息子は死ぬのである。

一人息子が死ぬ。柏原は生きながら地獄に落ちたような気分だった。

あのかわいい息子がもうすぐいなくなる。いなくなるのは自分に金がないからだ。

しかし・・・目の前にふって湧いたような大金があった。

ギャンブル狂の食堂のオヤジ(寺島進)が暴力団がらみの競馬のノミ行為による借金を返済できず「ありったけの金で話をつけてくれ」と泣きついてきたのである。

かしわさんは言った。「このお金を貸してください・・・ノミ屋は摘発してチャラにするから」

オヤジは拒絶した。「そんなことしたらギャンブラーとして男が立たない」

かしわさんは「何が男が立たないだ。たかが遊びじゃねえか。オレの息子は命がかかってるんだ」

気がつくと・・・オヤジとその妻(りょう)は血の海に倒れていた。

何があったかおぼえてないの・・・右手に包丁にぎりしめ・・・である。

かしわさんは200万円を手に入れた。生きながら地獄に落ちているのである。死んで地獄に行くことになったって構わないという気分がある。何よりも息子がこれで息子が助かるとうれしかった。暗闇の中に希望の光が差し込んだ。

ふと気がつくと・・・傘を忘れていた。指紋・・・指紋が・・・。

通報を受けて真っ先にかけつけると・・・子供たちがいた。かしわさんが殺した男女の子供たちだった。かしわさんは子供たちのことを忘れていた。かしわさんは傘の指紋をふきとりながら気がついた。その傘が自分の傘じゃない事実に。傘がない。傘がない。雨上がりで傘がない。子供たちは流星を見ることができた。しかし・・・かしわさんは傘を忘れた。その傘がない。子供たちの顔を見て慄いた。この子たちの親を奪ったのは自分だ。かしわさんは生きながらさらに深い地獄に落ちた。そして傘がないのだ。傘がなければかしわさんの子供は刑事の子供ではなく人殺しの息子になってしまう。かしわさんは地獄の坂をどこまでも転がり続けるのである。

そして手術の甲斐もなくかしわさんの子供は早世した。

かしわさんは自分が生きているのか死んでいるのかも定かではなくなった。子供たちに約束した。犯人を必ず捕まえると。しかし犯人は自分だ。犯罪者としての自分を逮捕する決心はなかなかつかない。あのかわいそうな子供たちに自分が憎しみの目で見られることに耐えられない。地獄だ。人生は地獄だ。

洋食のアリアケのレシピを手に入れるために店にやってきた戸神(柄本明)は死体を発見し・・・動転し・・・レシピのコピーを手に入れると・・・あわてて家を出た。かわいい子供の待つ家に。流星を観測することが大好きなかわいい息子・ダメ成(要潤)のために物騒な事件に係わりたくない・・・その手にはかしわさんの傘が握られていた。

雨上がりの夜空に・・・星が流れる夜。二本の傘は一瞬交錯して別れ別れになった。

戸神の傘は犯人の遺留品として警察の倉庫に。柏原の傘は無実の証として戸神家の倉庫に。14年間眠ることになる。

二人の人の親は・・・親を亡くした子供たちに無情の歳月が過ぎ去ることをよしとしたのである。

すべてはわが子がかわいいからである。

捜査する刑事が犯人である場合、相棒が右京さんである場合は別として犯人が逮捕される可能性は低い。まして相棒は新米刑事のおはぎさん(設楽統)だったのだ。

残された子供たちは親を失くしたハンディキャップに耐え謎の男・ジョージ(尾美としのり)の愛に支えられ時々詐欺(犯罪)などに手を染めながらも懸命に生きた。

いつか犯人をその手でぶっ殺すと誓った・・・功一(二宮)・泰輔(錦戸)静奈(戸田)三兄弟妹なのである。固い絆なのである。

そして時効寸前の夜。柏原はついに刑事から犯人となった。

自殺しようとした柏原を功一は止めた。

功一「あんたは生きろ」

泰輔「バカだからうまいこといえないよ」

静奈「あんたのおかげで兄妹仲良くなりすぎたのよ・・・どうしてくれるのよ・・・責任とりなさいよ・・・」

柏原は逮捕された。柏原は証拠捏造の罪を引き受けた。

しかし・・・兄弟は詐欺行為について警察に自首した。

静奈はダメ成に1000円の指輪でプロポーズされ・・・義兄弟たちの説得で幸せになる道を選んだ。三兄妹は四兄妹になった。流星はどんな願いもかなえるからである。

かしわさんは「金目当て」で「二人を殺害」し時効寸前まで「逃亡」していたので情状酌量があったとしても軽くて無期懲役、裁判官の気分しだいでは「死刑」になるだろう。

事件は解決したが・・・功一は「すっきりしない」のであった。

お茶の間も当然、すっきりしないのだが・・・日々の暮らしはそんなことのくりかえしだとナゾの女・サギ(中島美嘉)は言うのである。

高山係長(桐谷健太)は出て行って帰ってきた200万円を見て思う。「こんなはした金のために人が人を殺したり殺されたり・・・そんなことも地味にあるのかもしれない」・・・その他の詐欺被害者は割愛されました。

そして・・・1000円をこよなく愛するサギが幸せの黄色くない紙幣を・・・父親の罪を金でつぐない愛する女を手にいれた男ダメ成が再生した洋食のアリアケ(二代)に張りまくり・・・刑期を務めて出所した功一を迎えるのであった。

ダメ成「お帰りなさい・・・功一兄さん」

功一「兄さんって言うなっ」

ダメ成「泰輔兄さん・・・就職活動がんばってください」

泰輔「・・・(弟が出来たのがちょっとうれしい)」

こうして・・・何事もなかったように二組のカップルと一人の独身貴族に横須賀の朝がまたくるのである。

おそらく静奈は・・・夫と二人の兄に守られて幸せに生きるだろう。新たな犯罪に巻き込まれない保証はないにしても。

お茶の間はさわやかな寂しさを感じながら一年の終わりを迎えるのである。さすがは官藤宮九郎(誤検索対応)じゃなくて宮藤官九朗(誤検索対応)じゃなくてクドカン(略称検索対応)である。これを名作と呼ばずに「風のガーデン」を名作とは呼べないのだった。トリをつとめる「イノセント・ラヴ」にもがんばってもらいたい。今年度秋の連続ドラマ・ベストスリーの名にかけて。

関連するキッドのブログ『第9話のレビュー

Newimage1hcstar H☆Cクリスマス・グッズ・流星の贈り物テレビスポットCM。

お気楽なんか・・・せつないよね。名場面多すぎるので仕事途中ですまこまゆなし!・・・ぬれせんべい!・・・しーと行成はしゃーわせになったーっ!・・・マユナシとアクセルもなんとなく両親を思わせるほのぼのカップルに・・・ぬれせんべい一枚・・・残り物に福はありましゅかー?」アンナ原作読んでネタバレに注意していたら柏原について書けなくなって犯人バレバレになったぴょん。かしわさんが自殺しないのはクドカンテイストぴょ~ん、じいや次はカエルを抱くのぴょんエリホットな泰輔とクールな功一、ナイスな兄弟、反応違うほうがいじめがいがあるのでスー・・・ムフフ・・・笑わせて泣かすのが王道なら泣かしてから笑わすのは高難度プレーですyon。明るく終ってすべてよし!」ikasama4「金は人を狂わせますな。酒は飲んでも飲まれるな。金は使っても使われるなですね。いやあ・・・金があるってホントに羨ましい・・・サギと功一の愛の物語特別篇が欲しいです・・・なんでアクセルなんだ・・・くう子供たちを支えたあの人が犯人・・・この原作鬱エンドはさすがにそのままかっ・・・でも最後はさわやかなハッピーエンド。クドカンの凄さに久々に触れたわーっ巷で噂になって・・・その通りに・・・あの人が犯人。ネット社会の近所の噂話恐るべしです~。自首を決めていたのに・・・時効成立寸前までズルズルと・・・兄妹たちとの絆を断ち切れないでいたあの人がせつないです~・・・罪は罪として~・・・原作立ち読みは立ち読みとして~mari妄想係長年末スペシャル・・・いい味でしたね。ダイヤと嘘とやさしいレストラン・・・一日早いお呼び出しで伏線回収しまくってシーは泣き笑い、おしゃれでしたね。幸福の黄色いポストイット・・・苦いけれどもハッピーエンドで終っちゃいましたね!

日曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』『SCANDAL』(TBSテレビ)『柳生みゆの風の絨毯』(テレビ朝日)

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2008年12月19日 (金)

風のガーデン幻想結婚式に呼ばれない愛人たち(黒木メイサ)美辞麗句大賛辞の宇宙(小西真奈美)おみやさん(遊井亮子)

故・緒形拳はテレ朝で「迷宮課刑事おみやさん」(1985)で鳥居勘三郎を演じている。ちなみに洋子は小手川祐子だった。さらに「六本木ダンディーおみやさん」(1987)でも鳥居勘三郎を演じている。ちなみにタマは園佳也子だった。人に歴史ありなのだが・・・最後のドラマの番組表に「おみやさん」があるのは不思議な宿縁を感じる。すでに原作者の石ノ森章太郎が「あのよ~」に逝ってから10年の月日が過ぎ去っている。

最終回の連打となった「小児救命」↗*7.0%、「風のガーデン」↗17.6%である。「風」は08年秋ドラマの暫定・首位。「流星の絆」がどこまで追い上げるか・・・その差*0.1%弱である。

渡瀬恒彦の「おみやさん」は↘10.9%、「夢をかなえるゾウ」は↗*3.6%である。ちなみに「ゾウ」は今季の日テレのドラマでは一番脚本が安定している。キャスト数がシンプルだからか。ついでに「渡る世間は鬼ばかり」は↗14.4%で「小児救命」を最後まで楽にさせてくれなかった。

視聴率的には2008年のヒロインベスト10は暫定で次のようになっている。

①宮崎あおい(篤姫)24.4%

②仲間由紀恵(ごくせん)22.6%

③加藤ローサ(CHANGE)21.7%・・・意外だ。だから深津絵里だろうがっ。

④八木優希(薔薇のない花屋)18.6%竹内結子だろうがっ。いや本仮屋ユイカだろうがっ・・・もめるなよ。

⑤長澤まさみ(ラストフレンズ)17.7%・・・上野樹里だと思う人もいます。

⑥新垣結衣(コード・ブルー)15.7%・・・比嘉愛未だと感じる人がいます。

⑦黒木メイサ(風のガーデン)15.7%

⑧戸田恵梨香(流星の絆)15.6%

⑨観月ありさ(斉藤さん)15.5%

⑩村川絵梨(ROOKIES)14.8%・・・ある意味キセキである。

数字ってマジックですね。でも面白い。ちなみに連続テレビ小説のヒロインは除外しました。数字的には三倉茉奈 ・佳奈、貫地谷しほり、榮倉奈々でベスト10下位にからんできます。除外理由は年度がまたがったりしていて計算が面倒なので・・・です。「相棒」と「渡る鬼」については言及をさけます。

で、『おみやさん・第7話』(テレビ朝日081218PM8~)原作・石ノ森章太郎、脚本・塩田千種、演出・吉田啓一郎を見た。ゲストは「コードブルー」の網タイツのオペレーターでお馴染み遊井亮子、犯人は藤真利子である。洋子は櫻井淳子、おたまは菅井きんだ。

今回の犯人は横恋慕している宮大工の棟梁の夫人を殺害し放火。棟梁の娘の母親代わりとして何食わぬ顔で生き、犯行発覚しそうになると刑事を殺害(未遂)する女(藤)の話である。

女「だって棟梁の奥さんは浮気していたんですよ・・・それにもう少しで棟梁の夢だった仕事が完成するんです・・・」

右京さんならガクガクブルブルしながら「だからといって殺していいことにはならないんですよー」と恫喝するところだが。

おみやさんは「まあ・・・やってしまったことはしょうがないよねえ」なのである。

この緩さがおみやさん。ちなみに事件のために一夜にして白髪になってしまった娘の渾名「白いカラス」とギリシャ神話に登場する密告者の代名詞としての「白いカラス」を刑事殺人未遂にもう少し上手にからませることができたはず・・・。

女「あの刑事はかわいい棟梁の娘を・・・白いカラスって言ったんです・・・キーっ」

おみやさん「そりゃ・・・違うよ・・・刑事はあなたのことを言ったんだ・・・密告者としての白いカラス・・・奥さんの浮気を棟梁に告げ口しようとした・・・あなたのことを・・・」

女「え・・・」

おみやさん「だって・・・刑事と棟梁の娘は好きあっているんだぜ・・・」

・・・みたいな。今年のおみやさんの最高視聴率はここまで15.0%の第二話。ゲストは貫地谷しほりである。

で、『小児救命・最終回』(テレビ朝日081218PM9~)脚本・龍居由佳里、演出・片山修を見た。なんて言うか・・・ずーっときれいごとなのである。すべての登場人物が歯の浮くようなセリフを言い続ける・・・それがもう・・・ひたすら心をすり抜けていく脚本になってしまっている。なんだろう・・・かっては「誰が一番いい人か決定戦ドラマ」の「星の金貨」で心を打ちまくった脚本家なのに・・・ふと気がつきました・・・「星の金貨」の主人公・倉本彩(酒井法子)は・・・「小児救命」の主人公・宇宙(小西)と同様に捨て子だが・・・さらに耳と口が不自由なことを・・・。

一番いい人がしゃべれない・・・これです。これが欠けているのです。

宇宙は・・・自分がネグレクト(育児放棄)された過去の傷心をひめつつ「子供の命が何よりも大切なのです」と自己主張を展開する。この正論に周囲がケチをつければまだしも・・・全員が宇宙に感化され・・・自己犠牲の阿修羅と化して行く・・・。

なんじゃ・・・こりゃ・・・なのです。

前回「現場の苦労とかを知らずにすぐたらいまわしって言う」とマス・メディアを小児科医の立場から批判した宇宙。

そのため・・・敵意満々で取材にやってきた雑誌記者・結城広美(ゲスト・高橋由美子)も宇宙をインタビューした途端に宇宙の虜になってしまい・・・宇宙を絶賛する記事を書きます。なんじゃ・・・そりゃ・・・。

レギュラー陣で唯一、宇宙の病的な「なにがなんでも小児救命」を批判した医師・相馬(正名僕蔵)は早々に物語から退場し・・・最終回でひっそりと皮肉を口にするだけです。

本来、「他人の子供の命よりも自分の生活が大切だ」という宇宙の対抗馬として相馬がずっと戦うべきだったと考えます。

しかし・・・結局・・・たどりついたのは・・・経営困難によって細々と営業を続ける宇宙・俊介(塚本高史)夫婦の青空クリニック。そして影からそれを支える志高いすべての小児科スタッフです。・・・予算がないので結婚式はカットです。

もちろん・・・産婦人科の次に小児科があって・・・様々な医療の果てに終末医療がある。

この人生の序盤の医療の問題点に焦点をあてたこのドラマは正論を展開するのですが・・・正論すぎて面白くないという・・・エンターティメントとしての最大の欠陥を克服できなかった模様。なにしろ・・・最後は人海戦術です。何の資格もないボランティアがケアレスミスをして・・・子供の命が危機にさらされる未来が簡単に予想できるのです。

まあ・・・貧乏が最大の敵・・・というのが・・・もう少し描ければなあ。

給料のない宇宙・俊介夫婦。子供たちの命には代えられないと・・・住居を追われ・・・ホームレス医師に・・・パンの耳をかじり・・・公園の水道の水を飲み・・・いざ出勤・・・白衣の下はハダカ。だって究極的にはそういう話になるじゃないですか。そうなるともう少し変な視聴率がとれたはずだ・・・とれるかっ!

で、『風のガーデン・最終回』(フジテレビ081218PM10~)脚本・倉本聰、演出・宮本理江子、タイトル題字・緒形拳、音楽・吉俣良を見た。たとえば・・・人間は病院で死ぬべきか、家庭で死ぬべきか・・・という主張があったりはする。しかし・・・ドラマの魅力というものはそれが主眼ではない。そういう隠し味を使いながら・・・魅力的な息子・・・魅力的な娘・・・魅力的な父親・・・魅力的な祖父・・・魅力的な人間の集う魅力的な家庭を描くと・・・もう魅力的なドラマにならざるをえないのである。こうなるともう・・・うっとりと見ます。うっとりと見るしかないのです。そして・・・緒形拳は先立つ息子を持つ父として・・・厳格な祖父として・・・地方の名もない医師として・・・輝く笑顔を残して去っていきました。うっとりと寂しさを感じます。

今回は・・・その魅惑的な家族になれるのは家族だけ。他人は介入を許さないという貞三(緒形)と貞美(中井貴一)の父子の絆が美しく描かれていきます。発達障害のある息子・岳(神木隆之介)は疎外されますが・・・それもはっきりと理由がしめされています。岳の繊細な精神は父の最期の戦いに参戦するにはデリケートすぎるからです。

そして・・・祖父と父の願いは・・・男の考える理想の母親像としての・・・娘(黒木メイサ)の訓練に注がれるのです。母は子供が便秘になれば口で吸出し、親が便秘になれば指で掘り出す・・・それがあるべき姿という主張です。口でしてもらった後キスをこばむような男は根性なしなのです。

そのために・・・数々の不始末をしでかした貞美は女のもうひとつの形・・・愛人に決別を余儀なくされます。家族よりも愛欲を選んだ男が誘惑に負けた自分よりも愛人に苦渋をあたえる展開は男の我儘ですが・・・それを許さないのは女の罪と相場が決まっているのです。

第一の刺客はダブル不倫看護師長・一人愛の残り火・妙子(伊藤蘭)。もはや貞美の心は残酷なまでに妙子を女としては見ていないのですが・・・最初から最後まで妙子はそれを悟ろうとはしません。「不治の病に冒されたから私を悲しませまいと遠ざかっている」くらいは平気で考える愛のヒロイン体質です。もちろん・・・人として貞美は妙子とすごした愛の日々には感謝しているので決別のための最後の手紙をしたためる優しさをみせます。「君とはもうこれきりだ」という手紙です。しかし、自分の愛の誘惑に絶対の自信を持つ妙子には通じません。ついには北海道になにもかも捨てる覚悟で来襲です。

それをやんわりと受け止める貞美の姉(木内みどり)と貞三の防御ライン。

家には一歩も踏み込ませず・・・近所の喫茶店で穏やかに門前払いです。

妙子「一目逢いたいのです」

貞三「お気持ちはありがたいが・・・バラバラだった家族がようやく一つになろうとしているのです・・・あなたは邪魔なのです」

妙子「・・・私が来たって伝えてよ」

貞三「伝えます・・・しかし・・・息子もあなたには逢いたくないと言うでしょう」

妙子「・・・・・・・・・(退場)」

すでに死期を迎えた秋の貞美。死神・二神(奥田瑛二)の死への誘いは数cmの距離まで接近しています。

それを現世につなぎとめるのは献身的な介護をする最愛の娘ルイ(黒木)です。どうしてもギャグを言いたいのです。

貞美「夕陽のガンマンだ・・・」

ルイ「末期ガンの男ってこと?」

貞美「夕陽が顔にって言ってるだろ・・・夕陽の顔面だよ・・・」

ルイ「私・・・その映画・・・見たことないや・・・」

貞美「・・・映画のタイトルって分るだけで・・・うれしいよ・・・」

ルイ「さあ・・・芋ほりすっぺ」

貞美「・・・(やや赤面)」

すでに・・・生臭い性生活からは足を洗った貞美ですが・・・最後の愛人・氷室茜(平原綾香)のことはちょっと心残りです。妙子と違ってまだ飽食したわけではないからです。いろいろと考えますが・・・娘が父親の愛人をどう思うか心配です。しかし・・・と思います。相手が芸能人だから・・・特別にOKかもと思います。

「お母さんのカンパニュラの押し花を・・・私が死んだら贈ってほしい人がいる」

娘は躊躇しますが・・・相手がヒット曲の歌手だと知ると快諾です。人間、ミーハー気質が基本だからです。

そして・・・自宅で療養を始めて一月たらず・・・貞美は旅立ちました。

貞美「もしも生まれかわったら・・・またあなたの息子になりたい・・・一緒にテレビでも見ましょう・・・」

貞三「いいとも・・・」

貞美「僕は病気を治す医者じゃなくて・・・麻酔医であることを・・・今は・・・麻薬増量お願いします・・・」

貞三「・・・いいとも・・・」

そして風になった貞美は・・・この世とあの世の狭間に住む息子・岳の心を吹き抜けていきます。

息子の死後・・・貞三は寂しさを胸に息子の最初の愛人に理容師の洗髪を受けます。

エリカ(石田えり)の女優魂炸裂です。

貞三にとってエリカは息子が世間にむけて悪いことをした最初の存在。エリカの父親があの世で待っているかと思うと今でもドキドキします。

貞三「キミのお父さん・・・許してくれるかなあ・・・」

エリカ「・・・男と女のことは・・・どちらがいいとも悪いとも・・・韓国なら姦通罪がありますけど・・・ここは北海道だし・・・私にとっては・・・みんな・・・いい思い出です」

貞三「ありがとう・・・ありがとう・・・」

そして・・・雪虫とか雪とかプロモーションビデオとか・・・あって・・・仔犬が大地から生れる春。北海道ではよくあることです。

そして・・・テクラ・バダジェフカ作曲「乙女の祈り」に包まれて岳とルイは旅立った父親からの最後の贈り物・・・エゾエンゴサクの秘密の花園にうっとりするのでした。

もちろん・・・その頃・・・あの世では正妻に地獄の拷問を受ける貞美を到着したばかりの貞三が呆然と見つめているのでした。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『ブラッディ・マンデイ』(TBSテレビ)『南沢奈央の赤い糸』(フジテレビ)『トンスラ』(日本テレビ)『藤沢周平の花の誇り』『アグリー・ベティ』(NHK総合)

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2008年12月18日 (木)

・・・で・・・(水谷豊)お世話になりました(寺脇康文)浮気捜査官的相棒(田畑智子)

さて水曜日のダンスは・・・先週

「相棒」・・・・・・・・・・・17.9%↗19.7%↘15.0%↗20.7%↘17.3%↘15.7%↘15.1%↗17.4%

「O L」*8.3%↗10.6%↘*9.9%↘*9.7%↘*7.0%↗*7.1%↗*7.6%↗*8.0%↘*6.0%↗*6.4%

でフィニッシュしたわけだが・・・今週

「相棒」↗19.6%

「ショコラ」↗*8.6%

と奇跡のステップを踏んだのである。どの辺が奇跡かは後述します。

で、『相棒・Season7・第9回レベル4(後編)』(テレビ朝日081217PM9~)脚本・輿水泰弘、演出・和泉聖治を見た。「さよなら亀山薫刑事(寺脇)」である。ウィルス・テロを扱ったことで「ブラ・マン」を連想する人も多いと思うがウィルスを兵器として使うことの愚かさや危険性をリアルに感じることでは格段の差があったと思う。まあ・・・テロリストと戦うのが右京さん(水谷)とファルコン(三浦春馬)じゃ・・・仕方ないか。

たとえば・・・ウィルス兵器と細菌兵器の違いということも一般常識としてはなかなかなのである。

ものすごく大雑把に言うと細菌よりもウィルスの方が微小ということです。

細菌学の権威だった野口英世が黄熱病に感染して死去するのは黄熱病の病原体が細菌ではなくて黄熱ウイルスだったからである。当時の顕微鏡では小さすぎて発見できなかったのである。野口の遺言は「私にはわからない」だった。

さらにウイルスは生命体と非生命体の中間という特質を備えている。

風邪がもっとも身近なウイルスを病原体とする病気だが、その特効薬が未だないという恐ろしい存在でもある。

そして遺伝子操作技術という現代の魔法が・・・ただでさえ凶暴なウイルスを人工的に凶器に変えるのが殺人ウイルスの誕生秘話である。

キリスト教徒とユダヤ教徒が生み出した核兵器は広島や長崎でキリスト教徒も多数殺傷し無差別攻撃兵器の代名詞となったわけだが・・・ウイルス兵器の恐ろしさは風邪が蔓延するように全人類を破滅させる可能性を持っていることで・・・自爆装置としてのテロリズムにとって最適な兵器なのである。

日本では「恐ろしい研究が行われる可能性がある」のでレベル4の実験設備(ウイルス改造ができる)は可動不可なのであるが・・・すでに世界で「殺人ウイルス」が完成している以上・・・感染者が出ても国内では「殺人ウイルス」かどうかを特定することもできない・・・という矛盾が生じているわけだ。

ドラマ内で簡単に「ポジティブ」か否かを判定できるのは違法の施設が可動していたからという皮肉な展開が描かれる。

たとえば一日で発症、空気感染源となる感染者から殺人ウイルスが発見されサンプル採取をしても外国・・・たとえばアメリカ合衆国や中国に輸送、鑑定してもらわなければ正体さえ分らないわけである。その時間差で・・・なのである。

ドラマでは微生物研究所で殺人ウイルスを製造した研究員・小菅(袴田吉彦)が軍事利用のために防衛省が殺人ウイルスを盗んだことに立腹し・・・殺人ウイルスの存在を公表する目的で殺人事件と偽装テロを行うという展開である。

ここに研究費用欲しさに殺人ウイルスを自衛隊に売った研究員・長峰千沙子(大路恵美)がからみ悪魔に魂を売った科学者たちの不気味さが執拗に描かれていく。

事件の構図は①小菅・殺人ウイルスを開発 ②防衛省が強奪 ③実行犯の自衛隊員を殺害した小菅が偽装ウイルステロを実行 ④鑑識の米沢(六角精児)たちが擬似感染 ⑤事件の発覚をおそれた防衛省が予備自衛官のスパイを使い本物の殺人ウイルスを隔離された犠牲者に注入 ⑥千沙子が嘘の鑑定結果を報告 ⑦しかし「相棒」チームは犠牲者を防護服で隔離していた・・・という形。

自分の罪を隠蔽するために・・・犠牲者を殺した千沙子は右京さんに目と鼻の先恫喝を受けてもニヤニヤである。右京さんの叱責も届かないのだった。

事件のさらなる真相を知りたい人はこちらへ→エリお嬢様の相棒

さて・・・そういう恐ろしい事件の陰でひっそりと進行する男たちの別れの儀式。

鑑識が・・・パンダ係長が・・・捜査一課の伊丹が愛する亀山と涙の別れである。

亀山は親友の志と親友の幼な妻を引き継ぐためにアジアの某国に「正義の指導」に行くのだが妻がついてくるというので幼な妻はあきらめて妻に「ついてこい」と言いながら特攻するのだった。

そんな亀山くんに右京さんは「気をつけて」と別れの言葉を贈るのである。

関連するキッドのブログ『第2回のレビュー

さて・・・じゃ・・・相棒はどうなるんだっ・・・と相棒ファン絶叫なのだが・・・次のパートナーは秘密なのである。次回の『相棒』は恒例の「元旦スペシャル」(20090101PM9~)なのだが予告編に登場したのは・・・黒岩ではなくてマグロではなくて渡哲也である。渡哲也と右京さんが相棒・・・想像を絶する・・・と思っていると法務省若手キャリアの姉川聖子(田畑智子)が顔を見せる。ともかく・・・薫ちゃんの後は聖子ちゃんらしい。はたして伊丹は「こらぁ・・・法務省の官僚の姉川ぁ」と言えるのかどうかが気になります。

で、『ショコラ・本当にあった女のヒミツ・豪華女優が大告白SP』(日本テレビ081217PM1040~)演出・橋本和明、プロデュース・加藤幸二郎を見た。真矢みき、小池栄子、山田優、平山あや、ベッキー、スザンヌなどが自演他演の再現ドラマを交えながらの恋にまつわるトーク・ショーである。このメンバーに田畑智子がいたのである。

そして「一番うれしかった恋人からのプレゼントは婚姻届け・・・結局捨てちゃったけど」などと面白いのか面白くないのか分らない自分のエピソードを話したあげく・・・再現ドラマは「浮気を見破る女」である。ここで田畑は「踊る大捜査線」のサウンドトラックにのり青島刑事コートを身にまとい女友達の恋人の浮気を捜査する孤独な女を演じるのだった。

捜査方法①クズカゴのレシート鑑定 ②ケータイ電話の変換機能利用による削除文章再現 ③PASMOの履歴チェックで行動範囲特定 ④足の裏に水性ペンで落書きしてシャワー使用の有無を特定・・・まあ、基本ですな。

とにかく・・・薫後の最初の相棒は田畑智子で・・・なんとなく納得する夜なのだった。

関連するキッドのブログ『孤独の賭け~愛しき人よ

金曜日に見る予定のテレビ『流星の絆』(TBSテレビ)『メン☆ドル』(テレビ東京)

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2008年12月17日 (水)

追いかけて追いかけてすがりつきたいの(上戸彩)パヤ・パヤ・パヤ(釈由美子)

ザ・ピーナッツ~小柳ゆき~W(ダブルユー)に続き、アリス(上戸)と真紀子(若村麻由美)の「恋のフーガ」である。

火曜日のドラマ対決は「オマイガ」が討ち死にした今・・・あまり意味はないが一応。

①「チーム・バチスタの栄光」↘12.2% ②「セレブと貧乏太郎」↘10.4%

前半の貯金が効いて平均では「セレブ」が12.9%強、「バチスタ」が12.9%弱になっているが・・・ほぼ一線。ちなみにすでに「イノセント・ラヴ」は13.3%となりいつの間にか「流星の絆」15.6%「風のガーデン」15.5%に続く3位に浮上している。

ヒロイン対決では①戸田恵梨香 ②黒木メイサ ③堀北真希 ④上戸彩 ⑤釈由美子である。

なんていうか・・・順当なのだった。

なんだかんだと2008年が終っていく感じがする。

で、『セレブと貧乏太郎・第10回』(フジテレビ081216PM9~)脚本・樫田正剛、演出・佐藤源太を見た。ダースベーダー後藤田(柏原崇)の陰謀により美田園グループの全資産を奪われたアリスと継母の真紀子はキャバレー歌手に身を落としていた。秘書の郡司(風間杜夫)は巡業の司会者、世話役の緑(三浦理恵子)は付き人である。

後藤田のひどい仕打ちに頬を張る幸子(国仲涼子)だったがなぜか後藤田は幸子を秘書に雇うのだった。

ラブアリスの社員たちは解雇され三馬鹿トリオ(キムラ緑子・中山恵・上野なつひ)も夜霧のハウスマヌカンとなっている。

貧乏商店街の人々も店を追われ解散である。

なぜか・・・佐藤太郎(上地雄輔)の一家だけが被害を逃れ居座っている。

子供たち三人は母親代わりの幸子の不在で不安になるが・・・脚本上、「アリスに逢いたい」と叫ぶのである。

このドラマはこういう部分が破綻しているのだよな。

その後・・・ようやく・・・幸子の父(山下真二)が登場して「幸子に会いたい」となるのである。

このドラマが破綻した第4話でも書いたが・・・人間関係が中途半端なのである。スタッフは割り切れない人間のリアルさを描くつもりなのかもしれないが・・・題材にマッチしていない。

今回・・・忠義一本の郡司が潜入捜査に失敗して逆スパイとして送り込まれるというのも・・・それも含めたアリスたちの策略だとしても・・・過去における郡司の忠義ぶりを裏切るためドラマとしては破綻しているのだな。

そうするともしも幸子がスパイだったとしても子供たちを放置していることが気になってくる。

明らかに策士策に溺れているのである。

「財産を取り戻すために財宝詐欺を仕掛けるアリス」が継母・秘書・世話役・幸子・太郎・商店街の皆さん・いいパパラッチ(宅間孝行)とともに大作戦を敢行する最終回にむけて・・・無理矢理人間関係を再構築していったようである。まあ・・・脚本家チームワークだからしょうがないのか。

なんとなく忠臣蔵のようなムードでまた来週である。

しかしつまんない話といいつつ詳しく知りたい人はコチラへ→お気楽様のセレブと貧乏太郎

で、『チーム・バチスタの栄光・第10回』(フジテレビ081216PM10~)原作・海堂尊、脚本・後藤法子、演出・今井和久を見た。それにしても厚労省の役人、白鳥(仲村トオル)はなんであんなに偉そうなんだろう。役人だからかっ。

もしもキッドがチーム・バチスタの一員なら初対面の夜に闇から闇に葬ってしまいそうだ。

あれー、そんなこと言っていいのかなぁ。国民の幸せのために誠心誠意まごころこめて奮闘努力しているだけなのに心外だなぁ。やりますよぉ、最後までガンガン追い込みますよぉ。基本的にサディストですから私。

まあ・・・好き嫌いは別として熱演だよね。

一方、最終兵器を白衣とピンクのカーディガンに包んだまま、情報を小出しにするナース大友(釈由美子)。出番控え目である。

毎回思うのだが・・・田口先生(伊藤淳史)と鳴海先生(宮川大輔)が延々とセリフの応酬を始めるとむさくるしいことこの上ないのである。動物園の猿山の前に佇んでいるような気分になるの。時々かわいい小猿が黙って聞いている絵をはさんでください。

結局・・・ここまでに分ったことは・・・①桐生(伊原剛志)の視力が低下していて手術ミスする危険があった。②チームバチスタは全員知っていた ③その理由は・・・栄光を求める自己保身ととにかく救命できるのだからに分化する ④氷室(城田優)は告発しようとして止められたので切れて快楽殺人を犯した ⑤酒井(鈴木裕樹)は病的にチーム・バチスタを愛していたので氷室が桐生の目について自供するのを制止する目的で口封じ殺人 ⑥そうなったのはすべて目のことを秘密にしていた桐生が悪いである。

まあ・・・キッドが基本的に・・・このドラマにのれないのは・・・そんなに重い病なら死ぬのも運命だし・・・医療だってビジネスだからいろいろあるだろうと考えるからである。

あれえ、それを言っちゃうとおしまいだよねぇ。薬害エイズとかもさぁ、仕方ないって言っちゃうのかなぁ・・・。

だからさ・・・その張本人の同僚であるお前がなんでそんなに偉そうなんだってことだよ。連帯責任で全員切腹するべきだろう。

うわあ、メチャクチャ言うよねえ。そんなことしたらこの国のすべてがストップしちゃうじゃない。我々役人あってのこの国なんだからぁ。

それか、それが本音か。だからえばってるのか。

ま・・・原作水増しに新たな地平を開いたドラマではある。容疑者複数の連続殺人事件を真犯人は他にいたと延々続けることができるわけだから。完成度は別として。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『夢をかなえるゾウ』(日本テレビ)『風のガーデン』(フジテレビ)『おみやさん』『小児救命』(テレビ朝日)

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2008年12月16日 (火)

神様は友達なのでしょうか?(堀北真希)涅槃でも冥府でも奈落でもイノセント・ラブ誤検索用(内田有紀)

見れば見るほどコクがあるのだが・・・一部の視聴者用のネタとスカシの連打で難解なドラマになっているところがまた爆笑である。

たとえば・・・クリスマスの悲劇の真相をめぐって・・・怪しい神父(内藤剛志)の犯行まで妄想を拡げていると「兄は妹のために父を殺そうとしてかばった母を殺しさらに父を殺し殺人の経緯を証拠隠滅するために放火妹が記憶を失ったと知ると妹の過去を封印するために無罪を主張」といういたって順当な過去が明らかになり・・・いろいろな妄想の捨て場に困惑するのである。下手な考え休むに似たりなのである。

一方で脳細胞が一部死滅したマドンナ・聖花(内田)の奇行は最初から現在に至るまで視聴者を混乱の渦に巻き込む。つまり頭がお菓子になっている人の行動を常人の論理で推理することに無理があるわけである。

そしてモラルなきルールの奴隷は登場人物たちの愛の行いに自らの不品行を傷つけられ・・・最初から悪魔の奴隷となっている美月(香椎由宇)を一番まともだと感じたりするのである。

やはりこの脚本家はエンターティナーとしては一流だな。今回はつかみに失敗しているが・・・それはまあ・・・キャスティングの問題とか前番組の失敗とかいろいろあるからな。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「流星の絆」↗15.4%(先週の252乙π星人襲撃からほぼ*4%プラスどんだけ乙πが好きなんだ)、「サラ金」↘12.6%(乙πリレーなしでの最終回だから)、「ナースゆう子と婦警みきの白衣の天使事件カルテ」10.9%(男前なペアである蔵出し?)、「ブラマン」↘*9.9%(ついに神も見放したか・・・)、「スクラップ・ティーチャー」↘*8.9%(最終回だが・・・)、「実行犯不審死主犯海外逃亡・三億円事件40年目」17.2%(ねえ・・)、「犯人横山めぐみのおとり捜査官」12.0%(いつもの間一髪だが)、「フィギュアグランプリ浅田真央」24.7%(真央ちゃんまとめて撃破)、「篤姫(終)」↗28.7%(大女優誕生)、「SCANDAL」↗15.2%(バカ嫁たちがひどい目に逢うとあがります)、「ぶどうから作った忠臣蔵・音無しの剣」12.0%(ジュースです)、ついでに「イノセント・ラヴ」↗14.5%(サブタイトル「涙の最終」・・・来週は「回」か「回」なのか)・・・以上。

で、『イノセント・ラヴ・第9話』(フジテレビ081215PM9~)脚本・浅野妙子、演出・松山博昭を見た。「流星の絆」の静奈(戸田恵梨香)のキスシーンに続いて佳音(堀北)のキスシーン。サービス、サービスである。視聴率下がらなくてよかったよ。サービスしているのに感謝されないって嫌なものだからね。

長野少年刑務所は秋の気配。もう時間の流れだけは混沌としています。

今日現在長野県境なら熊の湯スキー場積雪35cm滑走可だし・・・横手山スキー場積雪40センチ滑走可なのに・・・。追いかけてきた殉也(北川悠仁)と佳音の件は雪景色でやってほしかったの・・・その方がドラマチックだと思うの。

今回・・・結婚直前で2008年10月のテロップが入るので・・・ドラマの中では開始からほぼ一年が経過していることがわかる。その割には佳音の白いコートの印象で・・・春とか秋が過ぎ去ったとは思えない。クリスマスの白雪姫はどうなりましたか・・・。いや・・・一度クリスマスが過ぎ去っているから・・・ああ・・・最初から見直さないと時間経過がわかりません。そうです・・・第1回は2007年のクリスマスでした。すると・・・物語はずっと冬の間の出来事で・・・だから・・・やはり・・・長野は雪景色だろう。

刑務所前で待ち伏せ。逃げる佳音を追う殉也・・・佳音は雪の中で方向を見失い・・・吹雪の中で立ち往生すると・・・オルゴールの音色とともに殉也が登場。「しゃ~わせになろうよ~」って言って涙の最終列車で・・・もう・・・あきらめなさいってば。

・・・失礼しました。ともかく・・・イノセント・ラヴの秘密は・・・聖花が乙女(結婚前に自殺未遂なので)、美月が乙女(未婚なので)、殉也が童子(未婚なので)、耀司(福士誠治)が童子(服役)、昴(成宮寛貴)が童子(ただし処女ではない)・・・そして佳音だけが乙女でない(沢木ルカ時代に父親・平田満によって凌辱)物語だということです。婚前交渉を認めない冬の時代の話ですが。

昔・・・三上寛が「犯されたら泣けばいい」と歌っていたわけですが・・・たとえ記憶を喪失していても犯された佳音は心の奥でずっとずっと泣き続けていた。その涙の最終が今回ということです。

12才のクリスマスから13才のクリスマスまで毎夜父親に犯され・・・それを知った母親にも放置されていた少女の心の地獄は地獄少女召喚レベルと言えます。

外見で判断するな・・・という言葉はまさに佳音のためにあると言えるでしょう。

さて・・・今回は人の中に神を見る人々の物語になっています。

「父親に犯され続け・・・父親を殺すためにナイフを構えた」記憶を取り戻した佳音は「殺人犯」かもしれない自分を愛する殉也から遠ざけます。

そして・・・自分を守るために身代わりになったかもしれない塀の中の兄を訪ねるのです。

ここで・・・佳音にとって面会室の向こうにいる兄の耀司は守護神です。

また兄にとっての佳音は信仰を捧げる神そのものです。

「お兄ちゃんは私のために嘘をついたんでしょう?」

「佳音・・・違うよ・・・お前の記憶は混乱している・・・」

「だって私は思い出した・・・お父さんへの憎しみを・・・」

「佳音・・・だから・・・違うんだ」

二人の兄妹は神としての同胞に・・・人としての限界を感じます。

一方、現代の神の僕である落ち目の雑誌記者・池田(豊原功補)は悪魔のシステムの中で自分が犯してしまった過ちを償うべく・・・兄と妹の心をつなごうと努力します。神は悔やむものを許すと信じるからです。

佳音「兄は無実です・・・真犯人は私です」

池田「もしもし・・・もしもし・・・」

耀司「だから放って置いてくれといったじゃないか・・・」

池田「真実は復讐するんだ・・・君が真実を隠そうとすればするほど・・・妹は不幸になるかもしれないんだぞ・・・っていうか・・・このままだとオレが地獄行きなんだよ」

耀司「家族の問題なんだ・・・始末はオレがつけるから・・・あんたはただ反省してろ」

池田「・・・・・・・・・・・・・・」

一方・・・悪魔レヴィアタンの使徒である美月は佳音の天使である殉也の行動を妨害する。その悪魔に導かれた思考回路には正邪のバランスが欠損している。悪魔に魂を売りつつ乙女である美月は報われぬ愛に身を尽くす殉也が理解できない。なぜなら・・・美月にとって殉也は神であり・・・神に愛されない自分が不憫だからである。自己憐憫が愚か者の結論であるひとつの証だ。

佳音が汚れた女であることを伝えれば殉也の目が覚めると信じる美月は・・・物置(庶民には一室に見えるかもしれないが倉庫である)に殉也を監禁すると悪魔の書物を殉也に贈る。

告解の場となった物置と廊下でドアを挟んで二人は対峙する。

美月は自分の愛玩物としての神である殉也にはじめての愛を告白するのである。

美月「私が愛して愛して愛して愛しているのにあなたはなぜ他の女ばかりに愛を注がれるのです・・・私がどれほど傷ついたか・・・なぜ神のくせにお分かりにならないのです」

殉也「ごめん・・・対象外だった・・・」

ここで・・・乙女としては精一杯の脱衣をする美月が殉也に抱擁を求める構図は・・・幼児退行した聖花が昴に抱擁を求める構図とリンクしている。女体に興味がないので慈愛の抱擁をする昴に対して・・・下半身が反応しかねない殉也は美月の服装を糺すのである。

殉也は魂にイェスを持つので悪魔に憑依されている美月の誘惑にはのらないのだ。

「君より佳音ちゃんの方がより・・・かぁぁいそぉぉじゃなぁいかぁぁぁぁ!!・・・なんだよ・・・彼女の味方はボクしかいないんだ」

己の不明を恥じることをしらない失意の悪魔を残し殉也は聖なる長野少年刑務所へ向かいます。哀れな嬰児がそこへ向かったことは神の心には明らかなのです。

基本的に罪人を服役させる刑務所は聖なる施設です。なぜならそこには罪を悔やむものが集っているのです。そこはある意味、美しい城なのです。

その城の周囲には不動産屋は一軒しかありません。商売敵が存在しないのは需要と供給のバランスです。神の手に守護された殉也は罪人の家族が隠れ住む部屋をたちまち発見します。

愛する神を・・・自らの罪で汚すことを畏れた佳音は・・・殉也を拒絶します。

しかし・・・愛する神を見捨てることはできない殉也は「約束」・・・どんな時も手をはなさない・・・を守るためにストーカー行為を続行。モラルなきルール信者はこの違いが判別しにくいのですが・・・ご時勢というものです。

ここでまた・・・告解の構図が再現されます。美月と殉也は「悪魔」と「神」の対峙でしたが・・・ここでは「神」と「神」が出会うのです。

佳音「神様なんているのですか・・・」

殉也「ボクがそう思ったとき・・・君がそばにいてくれた・・・だから今度はボクが君のそばにいるよ・・・すべてを話してください・・・ボクはけして驚きません・・・超マックス激ちゃら鈍感だから」

佳音はすべての罪を神に告白する決心をします。

「私は父に犯され父を殺した娘なのです・・・幸せにはなれないのです」

殉也は神の偉大さを説くのです。

「大丈夫。人間の罪なんてたかが知れてる。たとえ原爆で十万人殺したって神が宇宙を生んで以来与えては奪い与えては奪った命の数とくらべたら微々たるものじゃないか・・・自分が幸せになることができるかどうか決められるなんて・・・思いあがりだよ・・・ボクは自分が神かどうかはわからないけれどたとえ・・・世界が滅びても命ある限り・・・君を暖めてあげるよ・・・君が人のぬくもりで幸せを感じるまでずっとずっと・・・トイレとかは別として」

罪を許す人を受け入れた佳音は・・・犯された心の傷と悲しみが癒されるのを感じます。

すべての成り行きをじっと見守っていた今朝出所したばかりの兄は精神科医なみの診断を下し・・・妹へのショック療法を実行します。彼は刑務所の中で勉強に勉強を重ねてきたのです。

素人とは思えぬ演技力で殉也と佳音を襲撃する耀司。クリスマスの夜の再現です。兄によって頭を強打された佳音はすべての記憶をとりもどします。古いテレビに対するメカに弱い人の仕打ちですね。わかります。原因が接触不良だと直る場合があります。

兄はただ・・・父親に犯された妹の苦しみをそっとしておきたいだけだった。

もちろん・・・父親は殺されてしかるべきですし・・・黙認した母親も同罪ですから・・・死刑の執行者である耀司はモラル(道徳)の世界ではイノセントなのです。

しかし・・・ルール(法令)の世界ではそれは許容されない。妹の守護者として生きてきた耀司は殉也の出現で・・・存在意義を失います。

死を決意する耀司。

しかし・・・悪の誘惑を退け、汚された女を浄化した殉也のイェス濃度はかなりアップしているのです。兄の決心をたちまち溶かします。

「あなたはあなたの価値をしらない。あなたは生きているだけであなたの愛する人をしゃーわせにするのです。あなたが死んだらあなたを愛する人は不幸になるのです。あなたは生きて罪を贖うのです。それがあなたの命の価値なのだから」

こうして・・・妹への愛と親殺しの罪の狭間で泣き続けた耀司もまた赦しを受けて最終落涙をするのでした。

やがて・・・一部ファン自殺未遂のキス・シーンを経て・・・人によっては楽しくて恥ずかしい夢を見る場合があります・・・キッドの場合は沢木ルカ/堀北真希同時プレーの奇跡でした・・・おだやかな春と夏が過ぎて・・・過ぎたよね・・・やがて殉也と佳音はお互いを助け守りあう結婚の誓いを立てることになります。

しかし・・・怨念に燃える悪魔に踊らされる美月はそれを認めるわけにはいかないのです。

悪魔は美月の口から出て壊れた聖花の手のひらに悪魔の爪跡を残し聖花の心に毒を注ぎ込むのでした。

ほぼ殉也の関係者が招待された結婚式。聖歌隊の子供たち(八木優希を含む)も二人を祝福します。

そこへ現れた聖花。

「ダミアン!・・・私を見て・・・ダミアン!・・・あなたのためにやるわ・・・ダミアン!・・・すべてあなたのため・・・」

来週のイノセントラヴなホラー劇場は「オーメン」です。

さて・・・ついにイェスとなった殉也。まことに「慈しみ深き」なのである。今回の引用は旧約聖書ソロモン三部作の第二部「箴言(しんげん)」の第16章から。

誰もが心に願いを持っている。

神はそれを言葉にすることを許す。

誰もが自分の行いを自分が為していると考える。

しかし神は人の魂に値札を貼っている。

誰もが為そうとすることを神が見ていることを忘れてはならない

それを思えば願いはかなうだろう。

神はすべてのものを作ろうとして作られた

悪魔さえもすべての災いのために作られた

神は思いあがりをいさめる

思いあがったものには報いがある

神は慈しみと真実によって罪をとがめる

悪から逃れるために神をおそれよ

神は人の佳き願いを喜び

人と人の敵との仲をとりもつ

正義によって得るものはわずかでも

不正によって得た多くのものに勝る

人は願うが

それがかなうのは神の心にかなうからなのだ

・・・何が正しくて何が悪いのか・・・見極めるのが困難な時代は・・・親が子に伝えるべきことを伝えないから始まると3000年前の人ソロモン王は語るのだが・・・ソロモンの子レハブアム王は妻を18人、愛妾を60人持ち、息子を28人、娘を60人作っている。これだけ後継者を作るともめることは間違いない。王国はたちまち衰退を始めるのだった。偉大な智恵の持ち主もまた人の子である。

関連するキッドのブログ『第8回のレビュー

Hcinhawaii0491 まこちゃんハウス。ホラーステーションルーム。お気楽そうか・・・物置だから外に鍵がついてるのね。他人のものを欲しがることってあるよね。兄ちゃんは長野に置き去りにして横浜の家でキスするのね。その間、鉄道車内でイチャイチャとかしてないよねまこ「まこちゃんルーム広さ無限大でしゅかーっ。きよか~、人の恋路を邪魔したらペンペンですよ・・・でもこわいので急に出てこんでつかーさい・・・泣いちゃいマスーっikasama4新素材で加工したスケルトン聖花ロイド・・・内部機構が完全透明なのが奇跡なのです。ドラマは原点回帰してクリスマスの奇跡で最後でしょうけど・・・まあ・・・楽しめたからいいかエリ聖花無敵伝説でスー。佳音ちゃんの花嫁衣裳はステキだったけどヘアスタイルがもう一つだったかしら。結局・・・横恋慕は虚しいのですyonアンナただ今帰りましたーっ、ぴょんぴょん。土足厳禁の日本のお家って帰国子女には馴染めないのぴょん、じいや・・・来週佳音が寝返りタイマーかけてたら卓袱台の準備よろしく~みのむしまあね~・・・性的虐待ってデリケートなんだよね・・・想像するのはつらいし・・・想像されるのがつらいんじゃないかと思うとつらいし・・・もうそうなると軽く考えちゃうしかなかったりして・・・伝わりにくいドロドロなのだ・・・必殺技はやはりオルゴールかしらくう美月はもう一枚脱げば逆転勝利もあったのかもね~。最後は理性をふっとばした方が勝ちだよね。聖花は風船になりましたけどっ・・・とにかくこのドラマはツッコミどころの多さでは空前絶後だよ・・・お兄ちゃん多めで満足ですけど・・・シャブリふふふ・・・エステーの連続CMとドラマの本数が合わない・・・これを推理すると打ち切・・・なんでもないのでありましたーっ・・・さて・・・止めようとして一緒に落ちたのか・・・人間クッションだったのか・・・そんなところが気になってしまうのでありましたー

天使テンメイ様は父兄による佳音争奪戦に言及・・・まあ・・・欲望渦巻く世界では似た者親子ってことはよくありますが・・・キャスティング的に前科ありの平田満には演じられても前途有望な若者である福士誠治には演じられない役というものがございますからね。ここはあくまで兄の立場は天使を守る守護天使という限界が生じます。もちろん・・・堀北真希/沢木ルカを妹に持った兄の針のむしろ的立場はたやすく妄想できるわけですけど。嫉妬は女の病と石女によって表現されます。前者は失うことのおびえから・・・後者はないものねだりから生れる感情と言えるでしょう。他の女を見つめる男へのうらみと子宝に恵まれた夫婦へのねたみ。それらは個体保存の本能と種の保存の本能がともにうらみがましい性質を備えているということではないでしょうか。

水曜日に見る予定のテレビ『相棒』(テレビ朝日)

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2008年12月15日 (月)

ここは私が・・・(宮﨑あおい)いえいえ私が・・・(堀北真希)篤姫的明治のおば様(瑛太)

和宮(堀北)最後のコントであった。微笑ましい・・・嫁姑のごはんよそりっこ対決である。

ちなみに史実です。

最終回視聴率は28.7%で30%越えはなかったが前年度「風林火山」の平均視聴率18.7%を大きく上回る平均24.5%はドラマ冬の時代に凄いことだな。初回20.3%から一度も20%を割らずにゴールである。

今日は思わずサツマアゲを食べたほどである。

で、『篤姫・最終回』(NHK総合081214PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は本寿院メガネっ娘ヴァージョン、唐橋・歌橋コンビとのトリオ・ザ・大奥、犬神執事長しゃもじもう一本など書き下ろしイラスト出血大サービスつきです。はたして大奥絵巻コンプリート・ヴァージョンはあるのか期待大です。今回の泣き所は帯刀絶命・・・あの男がついに泣かせました・・・すべりこみセーフか・・・そして別れの名場面完全網羅で総評近日公開予定です。一年間ご苦労様でございました。

Atuhime18686 で、忍びたちの幕末も終焉である。もちろん・・・この世に人がある限り忍びの絶えることもない。支配するものは常に人気に気を使うし・・・最後の手段として暗殺はかかせないのである。人の世の幸せを願い自らは忍の一字にすべてを封じる忍びなくしてはどんな社会も成り立たない。安穏に暮らす人々は闇に生きる忍びたちに感謝の気持ちを忘れないでもらいたいものだ。サード・アイとか特命係長とか・・・もう少し敬意が欲しいです。

篤姫の母・お幸は明治2年に死去している。篤姫の腹違いの兄・島津忠敬(岡田義徳)は明治25年(1892年)まで生きます。

その知らせをもってきたのはくぐり党のくのいち・しのだった。小石川一橋屋敷の薬草に囲まれた中庭で篤姫はしばらく念仏を唱えた。年の暮れも近く・・・夕闇が迫る東京は冷たい風が吹いていた。

「安らかなご最後だったそうでございます」

しのの幽かな薩摩訛りに篤姫は母の匂いを感じた。

「薩摩はどうじゃ・・・」

「西郷様を中心に世直しが進められ・・・西国の忍びたちを統括しつつございます」

「ふふふ・・・西郷がヘソを曲げているのではと・・・新政府のものたちは戦々恐々じゃ・・・函館五稜郭の戦いで・・・内戦は終わり・・・維新の戦は死者1万人ほどで終えたというのに・・・秋には大村益次郎が暗殺されて・・・各地には一揆の気運が満ちている。なかなかどうして・・・前途多難じゃのう・・・」

「西郷様は・・・最後にもういちど・・・終いの戦が必要だと申しておりました・・・」

「そうか・・・最後まで・・・忍びをつらぬくか・・・」

「姫様は・・・このまま・・・江戸・・・東京にお住まいになるのですか・・・」

「故郷は忘れがたいが・・・忍びには無縁のこと・・・西郷には手紙を参らせる。飛脚よりもしのに託す方が確かだろう・・・しの・・・くぐりくのいち衆をしかと束ねよ」

「は・・・」

「手紙にもしたためたが・・・大村はヴァンパイヤの血を受けておった。いつの間にか新政府の中にも魔手は伸びている・・・この期におよんで攘夷を忘れぬ愚かものにも困ったものだが・・・フランスの闇の一族にも注意せねばならぬ・・・しのも・・・丸十字のロザリオを肌身離さぬようにな・・・」

「肝に銘じまする」

「そして・・・帰路・・・この薬草を大阪に届けておくれ・・・小松の家のお琴に・・・痛み止めじゃ」

「かしこまりました」

おしのが闇に消えるとすでに残照を消した西の空を篤姫は静かに見つめた。

ふと母と食した枇杷の甘さがよみがえった。

篤姫は寂寥を感じた。

時はゆっくりと過ぎていった。各地で暗躍する忍びたちはある時は一揆を扇動し、ある時は一揆を鎮圧し・・・脆さをみせる新政府を影から支える。

関東の忍びを統括する最後の服部半蔵・山岡鉄舟が・・・天皇の忍びと気を一にすることでようやく可能な橋渡りだった。

徳川家の家令を務める勝海舟も黒幕の一人として忍びたちの暗躍を助ける。

すべては日本が・・・弱肉強食の世界で生き残るための忍びの道である。

日本に触手を伸ばす列強の魔手をバランスをとっていなしながら・・・富国強兵を進めていかなければならない。

そして旧勢力の力を削ぎながら・・・日本という一つの国家を生み出さねばならないのである。

一つの汚れ仕事を片付けるたびに・・・篤姫配下のくのいちたちも命を落としていった。

ヴァンパイヤ一族の小松家襲撃で幾島が・・・朝鮮外交をめぐる清国忍者との抗争でお琴が・・・北の大地でのロシアの熊軍団との暗闘で滝山が・・・それぞれ闇に散ったのである。滝山は替え鉄砲の術でロシアの人熊100頭射殺の伝説を残した。

そして・・・和宮は箱根のイギリスの人狼駆逐戦で老いた岩倉具視をかばって昇天した。天女と化した和宮は箱根の森にニホンオオカミたちと姿を消したのである。

西郷は幕末の最後の仕上げをするために・・・不平分子のネットワークを構築し・・・その力を薩摩に結集した。日本の内にこもる・・・怨念を焼却するためであった。

篤姫は東京にいた。

徳川家当主・・・家達はイギリスに旅立っている。英国情報部で新時代の忍びの道を極めるための留学であった。

その留守宅に一人の少女がやってきた。

篤姫の義理の父親の一人・・・近衛忠煕の孫娘である。少女の母は島津の血を引く斉彬の養女・・・つまり・・・篤姫の義理の姉妹だ。少女の名は・・・近衛泰子だった。11才である。

春の光が徳川本家・・・篤姫の間に差し込んでいた。

「お母さん・・・泰子でございます」

篤姫はかわいらしげに洋服を着た少女に微笑んだ。

「ふふふ・・・これはハイカラさんじゃのう・・・」

「はい・・・ロンドンにおられる家達さんのお嫁さんになるために西洋の衣装でおしゃれをするのです・・・」

「・・・家達の嫁になれるとはきまっておらんぞ・・・」

「がんばりますーでおじゃるー」

「泰子・・・得意なことはなんじゃ・・・」

「それは・・・」

泰子は目を伏せた・・・次の瞬間・・・顔をあげた泰子の瞳は金色に輝いていた。

「・・・お母さん・・・家達さんのお嫁さんにしてくださーい」

「ふふふ・・・まだまだじゃ・・・」

篤姫は邪眼を開いた。

徳川家から黄金の輝きが春の東京にこぼれだしていった。

天井裏に控えていた京のくのいち衆の頭お龍と・・・最後の服部半蔵はあわてて南蛮渡来のサングラスをかけた。(了)

関連するキッドのブログ『第49話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『セレブと貧乏太郎』『チーム・バチスタの栄光』(フジテレビ)

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2008年12月14日 (日)

愛のムチは暴力ではないんです!(加藤あい)土曜日は覚醒月曜日は喪失(沢木ルカ)私が・・・だ(徳永えり)

言葉というものは信用ならないものなのである。

たとえば不正を働き生徒たちを裏切った校長先生(升毅)を激情にかられ杉先生(上地雄輔)がぶん殴った後で校長先生が「愛のムチは暴力ではない・・・」と語れば美談である。

しかし・・・高須先生(八嶋智人)が快楽目的で滝先生(加藤)を毎晩緊縛しているのに「愛のムチは暴力ではない・・・」と言えば変態なのである。

なんていうか・・・美男美女のカップルがドラマから駆逐されているような気がする今日この頃です。

で、『スクラップ・ティーチャー教師再生・最終回』(日本テレビ081213PM9~)脚本・江頭美智留、演出・佐久間紀佳を見た。中学校は平等の最後の空間である。もちろん・・・現実的には完全な平等などないのだが・・・自由と平等の対立軸が日本で平等側に傾斜する特異点の一つである。もちろん・・・それは義務教育という理念に基づいている。

相対的に高校は自由の最初の空間でもある。実際にはそこに存在しない自由までが存在する。

だから・・・中学生と高校生は基本的には全く異世界の住人なのである。

しかし・・・自由が平等を侵食する社会では中学生も高校生のように扱われたりするのである。このドラマはとんでもないドラマだったが・・・その点はギリギリ防衛していたような気がする。

23年前にはスケ番刑事二代目麻宮サキだった豪徳寺先生(南野陽子)がフジテレビじゃないのにあのヨーヨーをふりまわすが・・・舞台が高校でなく中学であるところにとんでもないに軽く抑制がかかる。自由ではなく平等にバランスが傾く空間には不自由がつきまとうからである。

中学ものの代名詞である「金八」が主人公の独特の個性で守るのは基本的には「平等神話」なのである。

オリジナル(原作なし)で脚本家のリレーというやや破綻しやすいコースでこのドラマがなんとか着地したのは・・・この「中学平等世界のルール」を厳守したからだと考える。

さて・・・結局ドラマは新人の杉先生と非常勤講師の滝先生という二人の教師を中心に・・・平等世界の守護神としての力を失った教師たちをスケボーから軽飛行機まであらゆる乗り物を駆使する「なぞの転校生」が浄化するという展開である。

仕事を終えて去って行く高杉(山田涼介)に久坂(中島裕翔)が「キミたちはどこから来てどこへ去って行くのだ・・・過去?未来?」と聞くが・・・答えない。

まあ・・・幕末の長州みたいなネーミングの二人だが・・・ネーミング的には「杉」「滝」「高須」「高杉」と仕掛けがあるようなないような中途半端さも残っている。

滝は高須と結婚して・・・エピローグで杉が定年を迎える中学の校長になっている。21世紀も半ばにさしかかっているのにほぼ現代のような背景があり・・・日本が今後どれほど停滞するのかと暗澹とするポイントである。

「たき→たかす」「すぎ」「たかすぎ」である。・・・なんの真似なんだか。

まあ・・・とにかく「平等」に「正しいこと」というものが見定められないドラマスタッフたちが「平等」であるべき「中学」という舞台で・・・彷徨っていたということであろう。

とにかく・・・体罰は愛があれば許されるということぐらいは共通認識できたのかな。

で、『ブラッディ・マンデイ・第10回』(TBSテレビ081213PM0756~)原作・龍門諒、脚本・渡辺雄介、演出・波多野貴文を見た。で、こちらは高校生である。当然、自由なのである。重要な国家機密にもアクセスしちゃうし、警察の特務機関に出入りしちゃうし、クラスメートはテロリストに殺されたり、テロリストだったり、事件現場でクラスメートをちょっと待たせたり自由自在です。もちろん・・・リアリティーのかけらもありませんが・・・マンガですから。

真夜中の「トンスラ」では小説家がダンスのシーンを描写しようとします。小説というジャンルはダンスとかは苦手です。マンガはダンスはそこそここなしますが音楽は苦手。「のだめカンタービレ」が音楽を主題にするもの凄さというのはそういうところにあります。

さて・・・マンガではテロの恐怖というものはある程度イメージで描けます。もちろん・・・ドラマでもそれを描けるのですが・・・一瞬の時間に説明をつめこめるマンガと違い・・・ドラマは割りとこれが苦手なのです。

よほどテクニックを駆使しないと・・・主人公の行動がやむにやまれなかったり・・・うかつに見えるけどうかつではなかったり・・・ありえないけどしょうがない・・・という納得感が生じません。このドラマスタッフはほとんどそういうテクニックは使わないので・・・もうただただ呆れる場面ばかりを見せられるわけですが・・・もうそういうことも常習になればそこそこ依存のドーパミンが発生します。

はいはい・・・主人公(三浦春馬)は誘拐された友人(徳永)を捜して・・・デート感覚でテロリストの誘拐現場に行くんだよね・・・はいはい・・・それでここで待ってろとガールフレンド(藤井美菜)を置いていくんだよね・・・中に入ると意外な現場を目撃して立ちすくんじゃうんだよね。そして・・・いざとなるとテロリスト(吉瀬美智子)の放った弾丸より速いと。・・・とってもステキだわ。

さあ・・・どこぞの教祖のようにたくさんの子孫を残し・・・世の中に波紋を残す悪役のいるこの世界。罪を一族郎党に問い・・・全員斬首の上さらし首の時代がなつかしいことです。

それにしても・・・これだけ凶悪なテロリストの血縁関係者を性別すら把握しないで野放しにしている秘密警察は秘密警察とは言えないよな。

まあ・・・取材対象の秘密を敵対者にもらし・・・結果・・・重大な結果を招いたステーションの番組ですから間抜けなのは仕方ないか。

しかし・・・関係者遺族の皆さんが・・・まだ存命のうちに・・・エンターティメントでこの題材・・・正気なのか・・・それとも鈍感なのか・・・ただ悲しいほどに心がないのか・・・時々・・・背筋が寒くなります。どうせやるなら・・・完全に・・・実名で教団に名誉毀損で訴えられるくらいの覚悟でやればいいのに。某K国の工作員の暗躍とかもリアルに描いて・・・その上でフィクションとひらきなおればいいのに・・・。

未だに罪を憎んで人を憎まず死刑に反対する皆さんとかも丁寧に描いて・・・虐殺してしまうくらいの方が面白いと思うんですけど。

最後は殺人ウィルステロより恐ろしいテロが登場するということですが・・・じゃ・・・今までは本当は恐ろしくなかったのですね・・・そうなのですね・・・なんじゃそりゃ。・・・ステキ~。

で、『赤い糸・第2話』(フジテレビ081213PM1110~)原作・メイ、脚本・半澤律子、演出・村上正典を見た。奇想天外な中学生や荒唐無稽な高校生の後に・・・ほぼ普通の中学生の物語である。まあ・・・基本的になんちゃって中学生のコスプレショーのムードはあります。昔ならノーメイクっぽい化粧をすることで中学生らしさは演出できたわけですが・・・今時は難しそうだ・・・。これも「中学が平等でない」時代の恐ろしさだな。もう・・・ケータイがNGだったり化粧がOKだったり・・・中学生だって場所によっていろいろあるという脳内補完を絶えずしないとならないのである。

「運命って言葉に甘えていたかった・・・」という中学生・芽衣(南沢奈央)が・・・幼馴染で意中の男の子と姉の春菜(岩田さゆり)の交際開始を受け入れる。

ただそれだけのほのぼの中学生日記なのである。

しかし・・・そんな芽衣の心を慰めるクラスメート・敦史(沢木ルカ→溝端淳平)が実は幼少の頃・・・運命的な出会いをしている少年だったわけである。

そして・・・敦史の母親がいかにも頭の悪そうな覚醒剤常用者であり・・・悪い虫がついていることが・・・静かに・・・普通だけどドロドロな中学生活の開始を予感させるのである。

まあ・・・愚かな母親のために覚醒剤を誤飲した幼少の敦史が・・・病院のベッドで目を覚まし・・・幼少の芽衣(宮武美桜)からプレゼントされたチョコレートのかけらをかじるシーンはなかなかに心疼くシーンでした。

・・・なかなか・・・本題に入らない展開・・・普通の中学生をアピールしないとこれからの過激な性生活が描けないのか・・・描かないのか・・・じらしているのです。

しかし・・・中学生の性生活の描写抜いたら・・・・・この作品なにが残るのだろうか・・・。

まあ・・・ダブルオーがアレをアレすると全員ニュータイプ化して全裸で交流だけれど局部は略みたいにモザイクばかりの映像展開で続きはDVDでお見せします・・・だったら爆笑ですけどね。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『イノセント・ラヴ』(フジテレビ)

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2008年12月13日 (土)

愛しい人には本名で呼ばれたい(戸田恵梨香)流星の絆的危ない橋(二宮和也)妹にぶたれる喜び(錦戸亮)

さあ・・・いよいよ佳境である。最終回を前に泰輔(錦戸)が事件の夜に目撃した男・戸神(柄本明)を追い詰める三兄妹・・・しかし・・・男は「私は殺していない」宣言である。

もちろん・・・真犯人は別にいるのがセオリーだろう。状況証拠は限りなく黒い戸神だが・・・自白しない以上・・・決め手に欠くのである。そして・・・ドラマの上では限りなく黒い男・・・がもう一人いるわけである。

それは・・・静奈(戸田)のかわいさに目をつけ・・・自分の施設において可愛がりたかった男・・・来週延長なのに11時から別番組を予約している男・・・謎のマスター・ジョージ(尾美としのり)である。全然違うよ!

スタートから視聴率半減・・・さすがクドカンである。とにかく泣いても笑っても・・・結末寸前・・・どうなってもおかしくないこの状況。犯人は誰か?三兄妹の復讐は果たされるのか?静奈は誰のものに?

この絶妙な面白さがそれほど分らないというのが世の中というものなのだな。

で、『流星の絆・第9話』(TBSテレビ081212PM10~)原作・東野圭吾、脚本・宮藤官九郎、演出・金子文紀を見た。新たなる流星の絆が生じ・・・物語は意外な方向に展開していく。このドラマのタイトルはなかなかに美しい言葉だ。「流星」の「絆」なのである。しし座流星群を観測に行った功一(二宮)・泰輔・静奈の三兄妹は・・・その夜に両親を何者かに両親を殺害され・・・「家族としての絆」以上の絆で結ばれることになる。一人一人を点と考えれば絆は線である。この物語には「点と線」がそこはかとなく含まれている。実にミステリである。

三人に悲劇的な絆をもたらした「流星」は冬の空を見上げれば誰でも見ることができる。

だから・・・もうひとつの別の「家族」が「流星の絆」で結ばれていても不思議ではない。

三兄妹が親の仇と推定する戸神政行。政行と息子であるダメナリこと行成(要潤)と天体観測の趣味で結ばれていた。そして戸神父子もまた「流星の絆」を持っていたのである。

ダメナリは結婚を考えている女が・・・実はダメナリの父・政行を親の仇として狙っている有明静奈という正体を隠していたことを知り愕然とする。

ダメナリは父への愛と静奈への愛で心を引き裂かれる。

静奈もまた殺された両親への愛とダメナリの愛で心を引き裂かれている。

かなり・・・悲劇である。そのことに静奈の二人の兄は心を痛めるが・・・表現はかなり違う。泰輔は仇の息子に惚れた静奈がかわいそうでもあり・・・仇の息子を嫉妬交じりで憎む。功一は仇の息子に惚れた静奈を叱るが仇の息子には冷淡に接する。

功一は最初からダメナリには漠然とした嫉妬を感じていた。その嫉妬が詐欺の計画となり・・・そして静奈の恋を生み・・・さらに仇の発見につながっていった。そうした流れというものをクールに見つめることができるのが功一なのである。

だから功一は切り札である「アリアケのレシピノート」がダメナリの手中におちたことを最悪の事態と感じるし・・・時効成立までの一週間、父親のためにダメナリが「何もしないこと」を危惧する。

しかし・・・静奈はダメナリが何もしないはずはないと主張する。愛の絆があるからである。

兄たちは静奈とダメナリの愛を訝しげに見つめるが・・・ダメナリは静奈の思う以上の行動に出る。

ダメナリと父・政行の天体観測ノートを発掘し・・・「その夜」父親のアリバイがないことを確認するのである。

「ボクは流星を六個見た・・・しかし・・・父はゼロだった」

そして・・・ダメナリは父親への真実の追究を三兄妹とともに行うことを提案するのである。

もちろん・・・ダメナリは父親の無罪を信じて・・・三兄妹は有罪を立証するために・・・と目的は違うのだが・・・ここに新たな流星の絆が生じたのだ。

泰輔は・・・素直にダメナリの美点を感じ・・・静奈にそれを告げてバッグでおしおきされるのだが・・・功一は沈黙を守る・・・もしも政行が犯人になりダメナリが殺人者の家族になったら・・・もしも政行が犯人ではなく捜査がフリダシにもどったら・・・それぞれの場合の自分や弟妹の未来を考えると暗澹とする知性があるからである。

それでも功一は・・・功一たちに同情と好意を寄せる柏原刑事(三浦友和)を巻き込み・・・政行に対する罠を仕掛ける。「刑事遺族」・・・シナリオは功一・・・演出はダメナリだった。

仇討ちの兄妹と仇の息子が仇を討つのである。線はかなりもつれているのだった。

そして・・・すべての準備を終えた功一が柏原と電話で話し終わった後・・・。

「お前たちが・・・仇討ちを果たすことより・・・兄妹仲良くしていることの方がうれしい」と言って功一に今週の「泣いたのは僕だった」をさせた柏原は一人・・・暗がりに後姿を残す。

後ろ指をさしてくれと言わんばかりのベンチの背中である。

柏原は・・・兄妹たちと同じ年頃の子供を持ち・・・子供が病気だったので金銭的にも苦労して・・・そのあげく・・・家庭も子供を失ってしまった男であることを思い出しておくことにしよう。

ここで・・・「流星の絆」のもう一つの意味を考えてみる。三兄妹が流星群を見に行った夜に生じた絆・・・ダメナリと父の流星の絆・・・三姉妹とダメナリの流星の絆・・・刑事たちを含めた事件関係者の流星の絆。そうした点と線としての流星の絆とは別に「流星の絆」には意味がある。

流星とは流れ星である。その観測が難しいのは・・・現れたと思ったら消えるからである。つまり・・・流星の絆とは・・・そういう「はかない絆」も意味している。もちろん・・・星を見る人々が流星を愛するのはその輝きのはかなさゆえであるだろう。

最終回にどんなはかなさが待っているのか・・・人々は心を震わせながら待つのだな。

さて・・・しし座流星群は冬の流星群なのだが・・・冬の星座といえばオリオン座である。

星の見えにくい東京の夜空でもオリオン座は簡単に見つかる。

まずはオリオンの帯と呼ばれる三つ星が目につくだろう。

アルニタク・アルニラム・ミンタカの三つ星の周囲を見るとオリオンの右肩と呼ばれるベテルギウス、その隣のベラトリクス、その下側のリゲル、その隣にオリオンの右膝と呼ばれるサイフが見つかる。

三ツ星を囲む四角形である。目をこらすとベテルギウスとベラトリクスの肩の上にオリオンの頭であるヘカーもみえるかもしれない。

オリオン座の右肩ベテルギウスに注目するとその右側にプロキオン、そして右下にシリウスを見つけることができる。

それが冬の大三角である。

ちなみにペテルギウスは謎の女という意味を含んでいる。つまり静奈である。プロキオンはこいぬ座に・・・シリウスはおおいぬ座に属する星である。それぞれのイメージにもよるだろうが・・・シリウスを功一・・・プロキオンを泰輔と考えることができる。

さて・・・静奈はオリオン座に属するがオリオンの肩に頭をのせた女と考えることもできる。

そうなると・・・オリオンはダメナリなのだな。

ギリシャ神話のオリオンはイケメンの狩人である。イケメンなのでモテモテなのだが腕に自慢がありすぎて・・・敵も多いのである。たとえばオリオン座の後をサソリ座が追うのはオリオンを毒殺するためだという話もあるのである。

しかし・・・今回は悲恋物語としてのオリオンとアルテミスについて思い出しておきたい。アルテミスは狩猟の女神でアポロンの妹である。狩人のオリオンと狩猟の女神であるアルテミスは出会うなり・・・恋に落ちるのである。

けれど・・・アポロンは妹がオリオンと付き合うことを快く思っていなかった。まあ・・・オリオンが乱暴者だったとか・・・神と人ではつりあわないとか・・・いろいろな理由がつけられるのだが・・・要するに愛する妹に愛された男への嫉妬があったということだ。

アポロンは二人の仲を裂こうと画策するがアルテミスは動じない。

「余計なことはおっしゃらないで」なのである。

ある日・・・アポロンは海の中にオリオンを追い込んで・・・そこに光を当てて正体を隠した。

そして・・・弓の名人であるアルテミスに「あの光の的を射抜くのはさすがにお前でも無理だろう」とそそのかす。

アルテミスは矢を放ち・・・そうとは知らずに愛しいオリオンを射殺してしまうのである。

まあ・・・神々は残酷このうえなしなのであるが・・・とにかく・・・「流星の絆」がオリオンとアルテミスとアポロンの三角関係をひとつのベースにしていることは間違いないのである。

そしてアポロンはアルテミスのお仕置きが楽しみなのである。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

Hcinhawaii0490 ごっこガーデン・輝きの冬の星座セット。お気楽宇宙かっ!・・・誘導尋問はちょっと強引だったよね・・・若いものががんばってるから柄本さんが茶番につきあった・・・みたいな・・・風のガーデンかっ!」エリこれがほぼオリオン座でスー。ウルトラマンのふるさとM78星雲もオリオンの近所なのyon。今回の見所は兄弟のスーツそろい踏み・・・ムフフ・・・まこ復帰しました~・・・ナイス!ハヤシ・ド・ライス!・・・じいや・・・まこが気になるのはオリオンの帯の下にはみ出ている星々・・・コレなんですか~はうぅんアンナ宇宙の果てを漂うアンナぴょん・・・ダーリン・スターに囲まれて・・・まだまだ夢の世界を彷徨いたい年頃ぴょ~んわーい・・・クリームパン食べてたら遅刻しましたーっ・・・ってここ真空ですかーっikasama4えー・・・マスクが赤いのはお酒のせいではなくシャアだからです・・・刑事貴族といえば相棒です。サギさんとジョージさんは・・・親娘・・・兄妹・・・夫婦・・・忘年会の流れ・・・新たなる謎ですねぇ( ̄▽ ̄)・・・

日曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『篤姫』『前田亜季の最後の戦犯』(NHK総合)『SCANDAL』(TBSテレビ)『忠臣蔵・音無しの剣』(テレビ朝日)

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2008年12月12日 (金)

心臓マッサージ1時間五千円なんです!(小西真奈美)風のガーデンで天使にお別れ(神木隆之介)七瀬ふたたび荼毘(蓮佛美沙子)

報道にケンカ売りましたー・・・「たらいまわしってなんだよ・・・現状理解して言ってんのかよ・・・助かる命ならこっちだって助けたいんだよー」宣言です。まあ・・・多数決とると医師<患者、医師<国民なので仕方ないんですけどね。

ど深夜の「夢をかなえるゾウ」↘*3.3%の倍を確保した「小児救命」↗*6.6%・・・「七瀬ふたたび」↗*6.2%はおよばず・・・最終回なのにね。

一方、「風のガーデン」↘15.2%は・・・山を過ぎましたか・・・。余命いくばくもない息子の夢をかなえてやりたい父・・・余命いくばくもない父の茶番にだまされたフリをする息子・・・なんていう・・・猿芝居ですが・・・堪能です。

で、『七瀬ふたたび・最終回』(NHK総合081211PM8~)原作・筒井康隆、脚本・伴一彦、演出・吉川邦夫を見た。ようやく・・・終ってくれました。

今回のドラマの主張

①「未知能力」は誰にでもある

②昔の人間は言葉で分かり合えたので未知能力は潜在化した

③今の人間は分かり合おうとしないので未知能力が発現

④殺さなければ殺される

・・・以上です。

妄想補完版最終回「私たちは時々つながっている」・・・七瀬(蓮佛)たち未知能力者(テレパス、サイコキネシスト、タイムリーパー、透視者、予知者などの総称)を利用して世界征服をたくらむNPO法人「パクス・シエンティア」は超未知能力者である七瀬を最大獲得目標にして手段を選ばぬ活動を開始するのであった。・・・恐ろしいことである。

七瀬は覚醒した。世界が七瀬に流入し・・・七瀬が世界に流出する。世界と一体となった七瀬は消失し・・・そして世界も消失した。

その白濁した世界から・・・七瀬は自分を再構成した。七瀬はパクスシエンティアの東京本部で実体化する。

パクスシエンティアの触手の一つである佐倉(光石研)は恐怖を感じた。

七瀬は未知なる心の手で佐倉の脳にタッチした。「なぜここに」「僥倖」「警備員は」「恩師の娘を入手」「世界平和の実現」「クラスアップ」「反省」「歓喜」「心を防備」「麻酔銃」「説得」「てごめ」「処女なのか」「やわ肌」「確保」「人払い」「床の上で」「押し倒す」「歓迎のあいさつ」「万歳」「しかし」「一筋縄では」「たかが小娘」「出世」「勝って兜の緒をしめよ」

七瀬は佐倉の脳に命じた。「あなたは風にゆれる柳になりなさい」

佐倉は風にゆれる柳になった。七瀬は佐倉の脳にある情報を読み取った。

「末端・・・組織の中枢のことは・・・何もしらない・・・小者・・・?・・・すると・・・中枢にいるのは・・・私と同じ・・・アクティブ・テレパシスト・・・可能性は高い」

七瀬の心に怯えを伴った闘志が芽生えた。

闇に潜む好敵手は一瞬・・・七瀬の心をとらえた・・・自分を包み込んで去っていた七瀬のぬくもりの不快さを感じる。好敵手は口元を幽かに歪めた。

真弓瑠璃(柳原可奈子)は言った。「きっと七瀬は私が自分のことそんなにデブじゃないって時々思ってることを知ったのだわ」・・・増田店長(北村総一郎)は慰めた。「いいじゃないの・・・デブなら誰だってそう思うことはあるさ」

ヘンリー(郭智博)は朗(宮坂健太)と街に出た。お腹がすいたからだ。ノコノコなので仕方ないのだ。痩せたマリオのような警官A(徳井優)は驚いてジャンプした。

一番大人で一番知的な漁藤子(水野美紀)は学者バカなのでいかにも怪しいジャーナリスト大野(堀内正美・・・多岐川版の岩淵)を信用する。ウカウカである。

今時・・・国際的なジャーナリストのネットワークがなにほどの力があると言うのだろう。

なにしろ・・・相手は・・・一国の警察機関を制御しうる組織なのである。

まして・・・世界とつながることのできる七瀬にマス・メディアもインターネットもまったく必要ないのだ。

もちろん・・・七瀬は周知である。しかし・・・敵をおびき出す餌として・・・自分の体を使うために・・・湖畔でのインタビューを承諾する。

七瀬は未知なる心の手で大野の脳にタッチした。「なぜここに」「僥倖」「美人だ」「処女なのか」「腋の下」「嗅ぎたい」「スクープ」「名声」「シリーズ展開」「ギャラ」「カニしゃぶ」「圧力」「報告」「待ち伏せ」「それほどすごいのか」「ゴシップ」「グラビア」「霊能力」「細木」「美輪」「北条」「サバイバル」「ご利益」「へその穴」「嗅ぎたい」「小娘」「転ばぬ先の杖」

七瀬は落胆した。大野は明らかに好敵手ではない。好敵手は用心深い。ゲームを楽しむ気がないのか・・・。

その時藤子が別の未来軸の藤子にスイッチした。藤子は被弾していた。

七瀬は驚愕した。好敵手は・・・時間軸も統合している可能性がある。もしも・・・そうならば七瀬は釈迦のてのひらで踊る孫悟空である。

藤子「遡行・・・藤子不二雄・・・峰藤子・・・藤峰子・・・最近フジテレビのおよびがない・・・刑事雪乃さんはやらないの?・・・」

西尾(今井朋彦)「透視能力者は現在を生きている・・・未来の夢をちょっぴり見るお前には負けられないのだ」岩渕(塩谷瞬)「ここで撃てない奴を演じておけばお人好しの二枚目役がくるかもしれないんだよ・・・オレはイロモノじゃないんだ」西尾「どうせこんなドラマ黒歴史だけどな」

ヘンリーと朗は警官隊に包囲されていた。

七瀬は実体を消去できなかった。好敵手のプレッシャーを感じる。

「私を実体化させたまま・・・殺す気か」

その時・・・岩渕は最後の力を振り絞った。愛する男の痛みが七瀬を混乱させる。

「恒介さん・・・ヘンリー・・・朗・・・藤子・・・みんな・・・あわてないで」

「ヘンリー・・・撃たれた・・・警官Aに撃たれた・・・七瀬さん・・・私はあなたの崇拝・・・」

「七瀬・・・七瀬・・・一回・・・やりた」

「踊る大・・・青島さ・・・」

「お姉ちゃん・・・お姉ちゃん・・・ボク・・・なぜか勃起しちゃったよお」

その時・・・好敵手は七瀬の背後に実体化した・・・発砲寸前に実体化し・・・発砲後に虚体化する・・・好敵手は小心者だった。

「撃たれた・・・私撃たれた・・・手を伸ばせ・・・届け・・・警官たちの心まで・・・最後の力をふりしぼる・・・あなたたちは・・・サボテンの花になりなさい・・・」

警官たちはサボテンの花になった。

高村刑事(市川亀治郎)「七瀬が朗に入ったか・・・それでヘンリーがキスされてうれしいかどうかは別として・・・あるいは・・・趣味によっては萌えか・・・」

朗「私は七瀬であり朗なのです・・・そしてヘンリーです」

色彩設計が狙いなのか失敗なのかよくわからない草むら。

七瀬「二人のラブロマンスを描きたかったんだって・・・」

岩渕「冗談じゃないで大失敗したのに・・・懲りないのかな・・・」

七瀬「とにかく・・・これでまた・・・やっぱりSFは・・・って言われるわね」

いつだって いつだって 君を困らせてばかりで

ただ黙って 君笑って 僕を許してくれる

甘えるのもほどほどにしてもらいたい。

で、『小児救命・第8回』(テレビ朝日081211PM9~)脚本・龍居由佳里、演出・片山修を見た。今シーズンは通しで脚本を書く作家が結構いて・・・それなりに明暗を分けている。視聴率という一つの指標で言えば「風のガーデン」の倉本、「流星の絆」の宮藤がホッと一息で・・・「イノラヴ」の浅野、「バチスタ」の後藤、「SCANDAL」の井上がハラハラ、「OLにっぽん」の中園が傷だらけで「小児救命」の龍居が血まみれといった感じなのだが・・・「小児救命」はそれほどひどいドラマではないのである。

テーマも充分にリアルで重いものだし・・・その展開も悪くない。ただし・・・ドラマとしてはそれだけでは魅力的なものにならない・・・と言う問題もあるし・・・なにしろ・・・裏が「渡る世間は鬼ばかり」↗14.9%なのである。

善悪の狭間にある人情ものでは勝てないという計算が必要なのである。で・・・医者=善、患者(の家族を含む)=悪の構図になってしまうとこれがまたつらいのだな。

きっと・・・誰か一人・・・あの人のパフォーマンスを見たい・・・と思えるキャラがいればよかったのだが・・・不在である。

その結果・・・みんながひたすらに「がんばるしかない世界」を延々と続けているような按配になっている。実は・・・それはそれで面白いのだが・・・その面白さが伝わりにくいのである。

なぜなら・・・エピソードが分断されているし・・・それがスピーディーでないという矛盾をかかえているのである。

今回のエピソードは次のようになっている。

①名波医師(藤原一裕)の患者だった亜美(大森絢音)が手術で失明

②クリニックの経営(赤字問題)についての宇宙(小西)と狩矢(塚本高史)の応酬

③赤字問題にともなう看護師たちの待遇改善要求

④赤字問題にともなう小暮救命士(勝地涼)の進退問題

⑤赤字問題にともなう宇宙の父(大杉漣)への借金申し込み

⑥真柴医師(田実陽子)の成長

⑦樋口医師(山口紗弥加)の心情

⑧柾医師の実子が水難事故で危篤状態のままたらいまわし

・・・である。この中に・・・片桐医師(苗木優子)の主婦であり母でもある悩み、赤池医師(渡辺えり)の軽いツッコミなど・・・もうあふれんばかりなのである。

そこに亜美の母親(横山めぐみ)だの柾医師の妻(秋本奈緒美)だのも乱入なのである。

・・・これはある意味豪華です。そして・・・相当・・・しぼりきれません。

たとえば・・・失明して落胆する亜美を宇宙がピアノを弾かせて笑顔にさせる。これでもう充分オチなのですが・・・その後で柾医師の息子を全員集合で緊急救命・・・さらに柾医師が目玉を落としそうな熱演で感激・・・その上・・・たらいまわし批判で殺到する取材に宇宙が医師の立場で「たらいまわしって言うな!」の大演説。

もう・・・内容的にはかなり過激にはみ出しているのですが・・・どうやら・・・お茶の間にはその熱意がつたわっていない模様・・・一言で言えば・・・メリハリ不足です。誰かーっ・・・ろくでなしをやってくれるといいと思います。

何ひとつ欠けても 駄目なんだよ

今きみと ともにいる この場所が好き

生きてれば 会えるだろう

いつかまたここで

って気持ちはわかりますけれど。

で、『風のガーデン・第十話』(フジテレビ081211PM10~)脚本・倉本聰、演出・宮本理江子を見た。十話タイトルのユーフォルビアはトウダイソウだが・・・それはロウソク灯す燭台に似ているからである。クリスマスでお馴染みのポインセチアはこの一種である。ポイセチアには「祝福」と「情熱」という二つの側面がある。

貞三(緒形拳)は黄色い花のユーフォルビアアムジラッサに「乙女の祈り」という花言葉をつけるのですが・・・乙女の祈りは・・・祝福と情熱に満ちているのでしょう。

あの世の先輩である二神(奥田瑛二)は「花園のような安楽な世界」へ貞美(中井貴一)を誘います。

この花園の清らかなイメージと・・・登場人物たちの生臭い息遣いがメリハリです。

そして・・・イノセントを代表するのが永遠童子・岳(神木)・・・幼女に悪戯したり幼女を殺害したりすることもなく・・・清らかに生きているのです。

そして・・・それに順ずるのが・・・仮想乙女・ルイ(黒木メイサ)ということになるでしょう。

もちろん・・・不倫の過去を持つルイは清らかとはいえないのですが花としてそれが自然なお年頃でもあります。

生臭い人生を送ってきた貞美は岳やルイに安らぎを求めています。

それはある意味おこがましいことですが・・・かってはそれを怒った貞三も自身が看護婦との色恋沙汰の過去を持つ親子二代のナース食いなのでもう許しまくるのです。

もちろん・・・貞美は貞三に「ルイの花嫁衣裳が見たかった」などとほざくのですがそれもまたある種の社交辞令で・・・貞美はただ安らぎたいのです。

しかし・・・生臭いメンバーや、フィナーレにイヴェントを用意したい脚本家としては・・・その結婚式を実現せずにはいられないのです。

ここで・・・①実際の恋愛を描いていくという方法もあるのですが・・・貞美の本心を考えると・・・それは躊躇するしそんな時間もないということで②偽装結婚でいいじゃないかということになります。

まあ・・・どうして・・・岳は天使ガブリエルとあえてお別れをしなければならないのか・・・とピンとこない人も多いでしょうが・・・そういう障害を永遠童子が抱えていることを貞三もルイも承知しているということです。それでも・・・岳は来週はそれなりに出番を確保するでしょう。

厳かな「死」と生臭い「生」の狭間を永遠童子は生きているからです。

さて・・・貞三、ルイ、岳の貞美の安らぐ三人の反対側に・・・生臭い三人が配置されています。

一人は長年の愛人・妙子(伊藤蘭)、最後の愛人・茜(平原綾香)、そして最初の愛人・エリカ(石田えり)です。彼女たちはある意味・・・見捨てられたという立場でそれぞれにコミカルなのですが・・・今回はエリカがその立場を充分に発揮します。本当は「昔の愛人として・・・最後の女として・・・甘い抱擁を交わしたい気持ちが充分」なのですが・・・貞美にはこれっぽっちもその気がないというのが微笑ましいのですね。

来週は妙子もがんばって女の意地を見せてもらいたいところです。

まあ・・・まもなく貞美が行くつもりの天国の妻がどういう目でこれを見ているか・・・を考えますとまた爆笑ですがね。

ラジオから流れる茜の『カンパニュラの恋(日本語詞)』は『ノクターン(英語詞)』とくらべるとかなり生臭いのがポイントです。

Love true love それは ただひとつ

あなたに捧げる愛

Love true love いつか 私が愛した 

あなたの声を忘れられる日はくるの?

・・・でございますからね。

そういう生と死の中間に立つのが石山修(平野勇樹)・・・。道化役に描かれていますが彼こそは貞美の若き日の生臭さの象徴です。若さの持つ素晴らしさを・・・彼は本当には知らない。けれども・・・彼が初夜に恵まれますようにと心から祈りたい今日この頃です。

彼こそはノクターンで歌われる貞美のsoul mate(魂の友だち)に違いないのですから。・・・おいおい。

さあ・・・貞美と貞三のどっちが長生き競争も最終コーナーを曲がったようです。

すごい・・・デッドヒートだなあ・・・。

関連するキッドのブログ『先週の木曜日のレビュー

土曜日に見る予定のテレビ『ブラッディ・マンデイ』(TBSテレビ)『おとり捜査官北見志穂』(テレビ朝日)『南沢奈央の赤い糸』(フジテレビ)『トンスラ』(日本テレビ)『アグリー・ベティ』(NHK総合)

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2008年12月11日 (木)

いろいろあるけど笑顔でスルー(観月ありさ)OLにっぽんってこってす(阿部サダヲ)

巨大企業の巨大リストラ計画が発表されるご時勢なのである。

わかちあって生きるのか奪い合って生きるのか・・・運命の分かれ道なのだな。

フィリップ・K・ディックの古典『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』の映画化『ブレードランナー』(1982)で哀れなレプリカント(寿命を設定された人間そっくりのロボット)のプリスを演じたダリル・ハンナは国際的テロリスト団「シー・シェパード」の一員として「人間よりも鯨の命が大切だ」という奇妙な主張を繰り広げる。その奇妙さは実に攻撃的で・・・愚昧なものであるにも係わらず本人たちにとっては疑いようのない正義があると信じていることである。救いようのないアホとはこういうことを言うのだな。

しかし・・・世界を変えようとするものは少しおかしくなるのが基本なのである。同情したい。

「相棒」は「ブラッディ・マンディ」の立場を崩壊させる殺人ウイルステロネタ・・・少し手加減してあげてください・・・と思うほど緊張感漲る展開である。そして・・・特命係・亀山の最後がついに・・・なのである。

水曜日のダンスは・・・

「相棒」・・・・・・・・・・・17.9%↗19.7%↘15.0%↗20.7%↘17.3%↘15.7%↘15.1%↗17.4%

「O L」*8.3%↗10.6%↘*9.9%↘*9.7%↘*7.0%↗*7.1%↗*7.6%↗*8.0%↘*6.0%↗*6.4%

ダンスは踊っているのだが・・・落差大きすぎて・・・パートナーチェンジである。

「OL」の平均視聴率は*8.1%で「ホカベン」と肩をならべているのだが・・・脚本的には「OL」は「ホカベン」ほどひどくないのでやはり企画の失敗という側面が大きいだろう。やはり「中国の脅威」にたいして「後退的妥協」ではなく「前進的打開」を社会は求めているのである。

もちろん・・・そこには危ういものが確かにある。しかし・・・目をつぶっていても危険は高まることも忘れてはいけないだろう。

小泉がケンカを売り、安倍が仲裁し、福田が仲直りした関係をどうするか・・・麻生総理はゆらゆらと体をゆらして迷っているようだが・・・支持率が下がる気持ちよくわかります。

潮時はすでに逃しているし・・・臨機応変にはほど遠い模様ですから。とても命預けられんということですな。

で、『OLにっぽん・最終回』(日本テレビ081210~)を見た。ここまで・・・日本人が中国人と付き合う場合・・・日本がどのように譲るべきかを強調してきたドラマである。これは大国が小国と付き合う時に「相手に必要以上の敬意を払うこと」がエレガントだから・・・という発想に基づく。

中国に事業の一部をアウトソーシング(外注)することは雇用主(日本人)使用人(中国人)ということで奴隷を使う主人の心得を考えることは意義があるのだな。

だか、しかし、けれどもその中国人に職を奪われる日本人としてはそんなの知ったことじゃねえ・・・という気分があるわけである。

ここに・・・日本の経営者と中国の労働者と中国の労働者の三角関係が発生しているのである。さあ・・・ここで・・・この三角に登場しない部分がポイントである。つまり中国の経営者の問題である。

単純に言えば・・・中国の経営者がはじき出された日本人労働者を雇用すれば・・・労使の関係は上手くいくはずである。

そして・・・何よりも問題なのは・・・中国の経営者は日本人を雇用する気はあまりないし・・・日本人が中国人の下で働きたがらないということが明らかだということだ。

かって中国は門戸を閉ざしていた。今は部分的に門戸を開いている。しかし・・・大地震が発生した時に中国が日本の救援の手をいかにはねのけたかは記憶に新しいところである。

今や・・・中国は小国とはいえない。本来・・・人口も領土も巨大な帝国なのである。これまでの日本の大国としてのポジションは経済力に支えられていた。それが今・・・実質的に凌駕を許した以上・・・日本の立場は微妙に変化している。土下座外交を展開して・・・奴隷の機嫌を伺っているポジションではなくなっているのである。

もちろん・・・日本の経営者の多くはまだ夢を見ている。そこに巨大な市場がある以上・・・お客様は神様ですの姿勢は正しいのだと。しかし・・・中国の経営者が・・・日本の経営者の利益を奪い始めたときに・・・そうはいっていられなくなるのである。

この物語の主人公は島子(観月)というOLだがもう一人はチビ太(阿部)という日本男児である。日本で一旗あげそこなったチビ太は大陸に渡り小旗をふりまわす。そして中国人に拾われ恩を受け日本の会社に復讐するために帰国した対日工作員なのである。

いわば・・・大陸浪人であり・・・関東軍なのである・・・おいおい。

大陸浪人や関東軍が・・・いかに日本を悲惨な戦争に引きずり込んだかは歴史の話だが・・・小旗もまた・・・日本の家畜のようなサラリーマンの平和を奪っていった。

最後に・・・共に中国人の会社を解雇され・・・日本人の会社を辞職した島子とチビ太は朝鮮人の経営するパチンコ屋でウサをはらした後・・・公園の土管にたどりつく。

ホームレスサラリーマン・・・ホームレスOLの宴である。焦土と化した現状の中で・・・二人は肩枕に膝枕で頭部発熱でおこたなのであった。

二人は・・・戦争はよくないといいながら・・・新たな戦いの模索を開始する。

世界を変革するためにはもはや改造人間になるしかないのである。

二者分割は意味を見出すための初歩である。地図に意味を見出すためには世界と自分を分化させなければならないし、ノーマルな愛をかわすためには男と女に分化しなければならないのである。

そして・・・世界に不満を持つものが自分を変えるか世界を変えるかという選択をするとき、場合によってはツインタワーに旅客機が特攻するのである。

世界を変えるために自分が変わるのは本末転倒でもあるが・・・自分が世界の一部である以上・・・自分が変われば世界が変わるのも必然だ。もちろん・・・影響力によっては誤差の範囲にとどまるのである。

島子は悩む・・・これまで通り社員でいるか・・・それとも社長になるか。

しかし・・・島子を愛した男たちの一人都留くん(井上芳雄)はいち早く・・・自分の改造に着手し・・・ヒーローとなっていた。その名も「熱風戦隊ドライヤー」であるが戦隊を構成するのは隊士一人である。

ホットな生き方ドライヤー

時にはクールにドライヤー

使い分けが大切さ

ドライヤー ドライドライドライドライドライヤー

近付けすぎると火傷するぜ

でも遠すぎると届かないのさ

距離感が大切なのさ

ドライヤー ドライドライドライドライドライヤー

そんな・・・都留くんの動向を怪物となったチビ太は・・・影ながら応援するのだった。

やがて・・・一年が過ぎたのである。鬼に延べ棒で人山の黒だかりな歳月の後・・・かっての同志たちは桜(美波)を含め・・・戦後の日本をたくましく生きていくのだった。桜の夢は相変わらず中国人の愛人(注・正妻)になることである。

小さな会社「日本人と中国人の仲をとりもつコンサルタント」を企業した島子は終身雇用を会社の方針に掲げている。もちろん・・・会社が倒産するまでの話である。社員は日本人と中国人(ローラ・ヤン)を仲良く家族のように雇用しているのだ。

東十条でなくて朝比奈課長(東幹久)はスキルを磨いてヒンズー語を習得してスキルアップした派遣社員・大沢(宮地真緒)を従えて派遣インド人と格闘中である。

「日本人はキライだ・・・だって子供の頃から学校で日本人は全員極悪人だと教わったから」という中国人の部下たちを前に出世した張琳(タン・ジャースー)はメイクアップして突然美少女に変貌しつつ「私の知っているすばらしい日本の女性を紹介しましょう・・・彼女ぱ深い川のような女性です・・・顔で笑って心で泣くのです・・・私は彼女を愛しています」とカミングアウトである。

やがて・・・麻薬ではないSPEEDの歌「あしたの空」が流れはじめ・・・。

めぐり逢えたのはきっと 運命なのかもしれない

雨上がりの陽射しの中で

あなたがいるだけで それだけで何もいらない

困難も乗り越えていける

ちっちゃいチビ太とでっかい島子はケンカするほど仲がい異議のある口論を始めるのだった。仲良きことは美しきかな・・・なのである。

その頃・・・中国大陸では侵略用原子力航空母艦の建設計画が急ピッチで進められていた。共産党平等帝国と自由連邦の戦いは刻一刻と開戦の時を待っている。そんな歴史のことは露知らず・・・島子とチビ太の二人はつかのまの春を・・・部長(浅野ゆう子)の置時計の音が刻むように・・・エンジョイするのであった。タラちゃん(瑛太)とイクラちゃん(小栗旬)の立場が逆転し・・・「キミにだけは負けたくないと思っていた」企業経営者のイクラちゃんがたこ焼き屋のタラちゃんのチェーン店展開の援助の申し込みを即決で断る人情紙風船の提供の中で・・・。

関連するキッドのブログ『第9回のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『サラリーマン金太郎』(テレビ朝日)『流星の絆』(TBSテレビ)『メン☆ドル』(テレビ東京)

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2008年12月10日 (水)

選ばれた一文無しだわよ(上戸彩)マックスぶちきれ加減が甘いのよ(吉田里琴)まだまだ言葉を濁しますよ(釈由美子)

まあ・・・火曜日なんだよな。全部お子様向けと割り切ればそれなりに楽しい・・・のかな。

火曜日のドラマ対決は順位に変動なし。①「バチスタ」↘12.3% ②「セレブ」↗11.8% ③「オマイガ!」↗*8.0%

最終回を迎えた「オマイガ!」は平均*7.5%だが・・・このワク前番組の「学校じゃ教えられない!」の平均*6.4%よりも*1%以上もあげているのである。「学校・・・」・・・どんだけ~!(西暦何年なんだよ)

で、『セレブと貧乏太郎・第9話』(フジテレビ081209PM9~)脚本・樫田正剛、演出・北川学を見た。一応・・・どんでん返しである。悪の黒幕だったアリスの義理の母(若村麻由美)がただのやや自己中心的でおせっかいな継母だった・・・ということが分り・・・その配下的扱いだった後藤田(柏原崇)が屈辱のために生きながら地獄に堕ちた復讐の鬼ダースベイダーだったのである。

まあ・・・まだ・・・残り2回もあるので・・・2回もあるのかよ!・・・もう一度逆転の可能性もあります。太郎(上地雄輔)の幼馴染・幸子(国仲涼子)と後藤田のハンカチの一件もあるしね。

それにしても美田園グループなんて防御が甘いんだ。まあ・・・総帥が宇宙を飛んでるから仕方ないのか。

「後藤田さんはお金で追い払われただけなのよ」という継母の説得にあっさりと後藤田の愛を受け入れるアリス(上戸彩)なのだが・・・その心情は結婚式当日、偶然間違えた結婚式場で偶然結婚式拒否の花嫁に出会い偶然友人と間違われて「私も昔裏切られた男にプロポーズされてやっぱり好きだからOKしちゃった・・・愛はチャレンジだから」と語られるのであるが。なんじゃそれゃ!(だから西暦何年なんだよ)

アリスが結婚することに漠然とした喪失感を感じる太郎。同時にわだかまりがあったはずのアリスと後藤田の結婚に釈然としないのだった。太郎は人間より野生動物に近いので自分の気持ちに気がつかないが・・・太郎の亡妻が死ぬ前からずっと太郎狙いの幸子にはお見通しである。もちろん、そのことを太郎に告げない賢さも持っているのだな。

結婚式前日、太郎とアリスはローマの休日ごっこである。盗んだスクーターで二人乗りだ。真実の口破壊、アメ横乱入、バッティングセンターでホームランで窃盗で逮捕である。郡司(風間杜夫)が超法規的措置で釈放させる。

一方・・・残りのメンバーは100万円のご祝儀で1000万円の引き出物がもらえるアリスの結婚式の招待状争奪戦・・・覆面ストッキングなつひ・・・なつひーっ!・・・エコエコアザラ~ク、エコエコザメラ~ク。

・・・昔・・・貧しかったオレは・・・愛する女を奪われ復讐を誓った・・・何が共和制だ・・・そんなものはクソだ・・・オレは・・・オレに屈辱を与えた世界に復讐する・・・世界のすべてにだ。もはやオレは誰も信じない。誰も愛さない。すべてを奪い、焼き尽くすのだ。かって愛した女だって容赦はしない・・・それが暗黒面に堕ちるということなのだ。食らえ・・・デススターの惑星破壊砲を・・・スーハースーハー。オレは・・・オレは・・・今月今夜のこの月をオレの涙できっと曇らせてみせると誓ったのだから・・・金色夜叉か!(だから西暦・・・もういいか)

バイクの合成は安っぽいけど思い出作りだからいいか・・・変顔もあるしと思うあなたはコチラへ→お気楽様のセレブと貧乏太郎

で、『オーマイ・ガール!! ・最終回』(日本テレビ081209PM10~)脚本・武田有起、演出・吉野洋。まあ・・・恨みがましい人間の正論にはうんざりさせられるわけだが・・・ついに主人公なので善に・・・脇役なので悪になる展開である。

アイドルスターだから恋人や子供がいることを隠して海外に仕事があるから単身赴任して・・・何が悪いんだよお・・・と思います。

ただの弟(速水もこみち)なのに父親の再婚相手の連れ子である姉(YOU)にどれだけ甘えたかったのか・・・。

「だって・・・いつも待ってたのに仕事で帰ってこないんだよ・・・ひどいじゃないか」・・・ひどいのか?

で・・・もうしょうがないので・・・ひなこは謝罪します。「ごめん私が悪かった」です。

これだと・・・自由奔放なスターなのに・・・耕太郎に実の子で子役スターの杏(吉田)を預けた意味が分りません。帰国までマネージャー(加藤ローサ)が面倒見ればいい話でしょう。

そして・・・自分がひっかきまわしたあげくに杏の実の父親の経営する会社を破産に追い込んだ耕太郎は・・・自分のやってることはすべて正しいと・・・母子の仲直りをお膳立てする素っ頓狂さです。

しかし・・・口ごもるかブチきれるかの2パターンしかないのにマックスブチギレをよく演じたよな。ほとんど黄色い救急車を呼ばれるレベルだったぞ!(だから西・・・)

とにかく・・・矛盾に満ちた脚本の最高の幕切れは「家族にさよならなんてないんだよ・・・家族はどこにいたって家族なんだから・・・」だから・・・それは・・・耕太郎がひなこに対して持つべきだった気持ちじゃないのか・・・。

まあ・・・9回になった過程で・・・「いつまでも子供の頃の怨みを忘れない・・・耕太郎を心配したひなこが・・・天使杏を送り込んだ」という設定が抜け落ちたのだと・・・脳内補完終了。

まあ・・・キッド的には・・・杏しか見ていないのでストーリーはどうでもよかったんだろう・・・と言われればそうなのです。

Hcinhawaii0489 CLUB Rico 慰労の集い。お気楽もこみちはまたレガッタコースかあ・・・杏ちゃんはかわいかったのでそれでいいよね。事務所変わるときはウチもよろしくね・・・でもやっぱり六才という設定は子役の芸のフォローするレベルを越えてるよねikasama4映画の撮影が終ったときの達成感と申しますかうれしくもあり淋しくもありといった細やかな表情・・・憎みきれない母親を見つめる眼差し・・・別離の涙と嗚咽・・・すべての演技が素晴らしかったですシャブリ里琴ちゃんの次のお仕事は・・・「メイちゃんの執事」(フジテレビ火曜9時)なのでありました~。それでは皆さんまたCLUB Ricoでお会いしましょう!」じいや「シェフ特製ふかひれラーメンのご用意が整いましたのでこちらにどうぞ・・・」ビワ(竹矢ベル)「ワン!」

で、『チーム・バチスタの栄光・第9回』(フジテレビ081209PM10~)原作・海堂尊、脚本・後藤法子、演出・植田尚を見た。ここからは毎週が二時間ドラマの最終回なのか。なにしろ・・・明らかになっているのは殺された麻酔医・氷室(城田優)の犯した最後の一件だけ。何人でも犯人を捏造できるのだからな。

そして・・・今回は・・・氷室を殺害した犯人が・・・酒井(鈴木裕樹)であることを警察をさしおいて・・・田口(伊藤淳史)がつきとめる。

普通の人が見ても・・・ただの糸としか思わないが・・・って殺人事件の容疑者の変死で警察が現場検証で・・・ソレを見逃すとでも・・・ま・・・見逃すときは見逃すか・・・。

これで・・・酒井は術死の容疑者リストから外れるのだが・・・酒井が氷室を殺す動機が弱いっていえば弱いよね・・・動機がすでに心の病っぽいから・・・屋上に呼び出して・・・問い詰めたら・・・自殺する場合もあるよね。

これで飛び降りちゃえば爆笑だったけどね。

貴様・・・人の死をなんだと思ってるんだ・・・あれあれー・・・そんなこと言われてもそこそこ人気のあるドラマの題材ですからーって答えるしかないよねー。

お前は白鳥(仲村トオル)かっ!

なんだかまだまだ隠されているような気がしてもしも違ったらイヤ!と思うあなたはコチラへ→エリお嬢様のチーム・バチスタの栄光

今夜はサービス一枚だけどなんかいい表情なんだよな釈由美子がというあなたはコチラへ→お気楽様のチーム・バチスタの栄光

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『七瀬ふたたび』(NHK総合)『夢をかなえるゾウ』(日本テレビ)『風のガーデン』(フジテレビ)『小児救命』(テレビ朝日)

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2008年12月 9日 (火)

悲しみ忘れて生きる者を鞭打つ人に幸せはありますか?(堀北真希)愛を知らないからイノセント・ラヴ(内田有紀)

無垢であるためには何も知らないでいる必要がある。イノセント・ラヴという怪しい言葉は「何も知らないが愛だけは知っている」という矛盾を孕んでいる。純粋な愛のために生きることは本人にとっては至福の道かもしれないが周囲に多大な迷惑をもたらす場合が多い。しかし・・・愛の革命家はそんなこと知ったこっちゃないという態度をとることも大切である。誰も彼もが生れてから死ぬまで幸せであり続けることはかなり難しいことだと多くの人々が知っているからである。

なぜ・・・愛するのか。そこに愛があるからなのだ。

しかし・・・愛のカタチは様々である。映画「卒業」の主人公はヒロインの母親と肉体関係を持ちつつヒロインを愛してしまう。ヒロインが別の男と結婚式を挙げようとすると式場に乗り込み花嫁を強奪してバスに乗って逃げるのである。ヒロインは心の底では主人公を愛していたので二人はハッピーなのである。

最近ではドラマ「プロポーズ大作戦」がこのジャンルであったことが記憶に新しい。煮え切らない男・山Pは花嫁の長澤まさみを奪うのである。しかし・・・「卒業」ではとりのこされ忘れ去られる花婿の疎外感を藤木直人が演じるために簡単にはハッピーにさせてもらえないのだな。

もちろん・・・殉也(北川悠仁)・昴(成宮寛貴)・聖花(内田)の三角関係はこのジャンルである。結婚式前夜に昴を愛している聖花は自殺未遂、男色家なので殉也を愛している昴は聖花を奪わない、殉也は聖花の心も昴の心も知らずただ愛を貫こうとする。

それぞれが・・・殉也は聖花を、聖花は昴を、昴は殉也を・・・愛そうとするために誰も愛を手に入れられないのだ。

愛されたかったら愛しなさいというのは名言なのだが・・・この場合はまったく通用しない。

愛されたら愛しなさいが導入されるべきなのだが・・・じゃ・・・ストーカーの奴隷になれって言うの・・・という反発は当然生じる。

ああ・・・愛し愛されることの難しさ・・・神の仕組んだ壮大な罠である。

適当なところで妥協するのがよろしいかと思います。

ま・・・内田有紀に愛されなくても堀北真希に愛されるなら問題ないんじゃなくね?という問題はありますが。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ギラギラ」↘*9.7%(力尽きたか・・・ま、ラクダだからな)、「流星の絆」↘11.5%(兄弟ファンが脱落か?・・・かわいそ村過疎問題か)、「サラ金」↗13.6%(うわー貸付金3000億円か)、「252生存者ありe.0」14.2%(252→サラ金の流れか・・・乙π星人難民か)、「ブラマン」↗11.1%(イライラ依存固定強し)、「スクラップ教師」↘10.9%(加藤あいをお姫様抱っこした白馬の王子の山田涼介だけじゃね)、「赤い糸」(新)*7.5%(前番組平均*7.2%より微上げだが・・・)、「黒木メイサの男装の麗人」12.1%(これも近親相姦ドラマだけど平幹二朗養父とメイサ養女だからお茶の間的には許容範囲か)、「篤姫」↘27.8%(家定ファン激増だな)、「SCANDAL」↘11.5%(息子の部屋に女を隠す夫に失笑か)、「最後の戦犯」*9.9%(実録・貝になりたいである・・・なぜプロジェクト真珠湾奇襲成功物語をしないのか)、「ゴーストシップ」11.7%(サタンに栄えある闇あれ!)・・・ついでに「イノセント・ラヴ」↘12.8%(平均13.2%で平均13.4%の「セレブと貧乏太郎」を追走中・・・上戸VS堀北から目が離せない)・・・以上。

で、『イノセント・ラヴ・第8章』(フジテレビ081208PM9~)脚本・浅野妙子、演出・加藤裕将を見た。うわあ・・・バスに乗っちゃった・・・ここで乗ったら雪山遭難はスケジュール的に難しいじゃないか・・・ま・・・それはそれとして由緒正しいメロドラマ展開である。もう・・・周囲は敵ばっかりだし・・・国内は不満が爆発しそうだし・・・戦争するしかないよと太平洋戦争に突入した日本帝国のようにヒロイン・佳音(堀北)を追い詰める月9だった。

ここまで・・・ヒロインの愛する男の背景を描くために・・・純粋に昴を愛する女・聖花と純粋に殉也を愛する男だけど女・昴そして純粋に聖花を愛する男・殉也の不毛の三角関係をたっぷりと描いてきたこのドラマ。一応、殉也が愛と友情を一度に失って絶望した状況に至っていることは提示できた。しかし・・・実際には昴が聖花ではなく殉也を愛していることや聖花が最初から殉也を愛していなかったこと・・・場合によってはまだ処女であることなどを・・・殉也はまだ知りません。・・・なんというイノセント。

置き去りにされていたヒロイン・佳音ですが・・・ようやく・・・不法侵入や窃盗で後ろ指をさされる変な子から「父親からの性的虐待によって記憶喪失している」し「好きな男の人が別の人を一方的に好き」だけど「前向きでひたむきに生きていこうとする」かわいそうな子であることが確定し・・・まあ父親殺しの疑惑がかかったままですがキッドはこの場合父親(平田満)は殺されてしかるべしと思うので「殺ったのは佳音だよ」でも心情的無罪ですし・・・残り二回・・・ロマンチックに乗り切ってもらいたい。最終回は裏に映画「初恋」が来て篤姫(宮崎あおい)VS和宮(堀北)になって心が引き裂かれるにしても。

それにしても・・・今回・・・バスに乗って・・・たとえば長野に向かったすると・・・来週は引き戻されるだろうから・・・雪山遭難の可能性は低下。がんばれ・・・佳音、捜索隊の手を逃れ・・・最終回を信州の白銀の雪山で美しく飾ってもらいたいと魔王に祈るキッドである。心の底から震えたいんだよぉ・・・。

・・・失礼しました。とにかく・・・丁寧に丁寧に傷ついた殉也に寄り添い、できる限りの癒しを与えようとする佳音の姿が描かれていきます。

ここは聖花が危篤状態になり殉也が茫然自失するエピソードのリフレインになっています。つまり「愛を失った男を愛によって傷ついた女が癒す」という主題の繰り返しなのです。前の章で「聖花を失いそうだ」と「神を呪った」殉也は教会を訪ねます。しかし、そこでは救いを得られません。殉也は自殺の寸前まで彷徨しますが殉也の「さすらい」を佳音の献身的な「祈り」がつなぎとめるのです。

今回も殉也は教会に行き「聖花は施設に入れた」と神父(内藤剛志)と美月(香椎由宇)に「嘘」をつきます。殉也が最初からなかった愛を失ったと思い込むのは神の目からは滑稽ですが・・・本人にとっては「絶望」に目が眩む出来事なのです。聖花を象徴する赤い風船を見るだけで意識を失ってしまうほど心はさすらいます。風船を持った幼女を抱きしめてしまうのかとハラハラするほどです。そんな殉也を佳音はできる限りの方法で看病します。

悲しみを忘れるためにはびっくり箱。悲しみを忘れるためには呪怨。悲しみを忘れるためにはカニしゃぶです。(外食の場合は一度家に帰って入浴します)

佳音はただ殉也につきまとい花を飾るだけでなく、悲しみの原因である親友の昴と愛する聖花の結ばれぬカップルの元へも足を運びます。そこには愛されぬために身を焦がした女と報われぬ愛に身を捧げる男だけど女がいるからです。悲しいのは殉也だけでもないことを確認するためです。「あの人の笑顔」が心の糧となる佳音ですが・・・その心の奥には「悲しいのは自分だけじゃない」という認識が潜んでいます。その認識を原動力にするので・・・愛してもらえない人に愛を奉げて尽くすことが苦ではないのです。

聖花もまた殉也にいつかは愛を感じるはずだ・・・殉也の側にいて愛を感じない方が難しいのだから・・・と励ましながら告白します。

やがて・・・この愛の火は殉也の心に灯り・・・殉也は新しい愛を捜す旅に出る決意を固めるのです。

この愛の火を消そうと・・・二筋の邪悪な悪魔が蠢動しています。

一筋は美月です。美月も佳音の役割を果たせたはずですが・・・最初から嫉妬にとらえられた美月には佳音のように・・・「殉也の聖花への愛を認めた上で殉也を愛する」という選択はできません。ここでも・・・自分の願望だった「聖花を追い出して後釜にすわる」という嫌疑を殉也の前で佳音にぶつけ・・・自分の醜さをさらけだしてしまいます。

もちろん美月もまたイノセント・ラヴを表現しているわけですが・・・愛されないのに愛することはできない・・・という思いが強いため邪悪に支配されてしまったということです。

美月は憤懣を抱えて・・・昴を訪ねます。ここで美月は新たなる真実を知るはずですが・・・それを知ったことによって邪悪から逃れることができるかどうか・・・ドラマ的には最後のチャンスなのかもしれません。

一方・・・かっていじめ事件の取材で取材対象を調査の不徹底が原因で死なせてしまった過去を持つ雑誌記者・池田(豊原功補)は「他人の不幸を増幅する」悪魔の手先であるとともに「この世の不正を告発する」正義の味方でもある報道の仕事についています。そこで何を為すのかも本人次第ですが・・・悪の中で善を為しても悪になる場合は多いのです。隠された過去を暴き今の幸福を壊しても・・・未来への不安材料を取り除くべきだと池田は自分を正当化しようとしますが・・・それが・・・結局は自分の糧を得るために他人の人生を汚辱することにすぎないという迷いを感じます。

迷いの中の行動ですから悪魔が池田の中からシュレッダーという言葉を消去することは簡単なのです。

こうして・・・愛してはいけない女を愛した男によって幼くして汚されてしまった佳音は失われていた記憶の一部を取り戻します。それは忌まわしい記憶。父に汚され・・・凶器を握りしめた記憶です。

こうして・・・愛する人に「ずっと一緒にいてほしい」と告げられた(二度目)佳音のつかの間の幸せはまたしても奪われていきます。再出発を決意し・・・作曲家としてスタートを切った殉也に・・・両親殺害の罪で刑に服す兄を持ち・・・しかも父親に犯され・・・その父親を殺した真犯人かもしれない自分は相応しくないと思いつめたからです。

殉也は新しい愛に向かって走り出すのですが・・・佳音を乗せたバスを追い越すことはできませんでした。とりあえず・・・来週までは。

さて・・・これまで新約聖書の福音書からの引用をしてきたのですが・・・今回は旧約からの引用をしてみたいと考えます。

ナザレのイエスは今から二千年ほど前・・・ユダヤ王国の滅亡の頃に現れた反逆者だったのですが、福音書の中ではイエスがダビデの子なのかどうかが度々問題になります。ダビデは千年王国といわれたユダヤ王国の初期の王なのでおよそ・・・三千年前の人間です。ダビデは部下を殺しその妻を奪った偉大な王ですがその妻との間に生れたのがソロモン王です。

旧約聖書にはソロモン王の著作が三篇あると噂されます。そのうちの一編が「伝道者の書」です。もちろん・・・それが事実かどうかは悪魔は保障しないのですがとにかく・・・その第四章にはこんな言葉が残されています。

ひとりよりもふたりがいい

何より苦労をわかちあえる

どちらかが倒れたときにはもうひとりが助け起す

ひとりでいることの哀れさは救いの手をもたないことだ

ふたりでねむればおたがいにぬくもりがある

ひとりでねむるものは膝小僧がさむかろう

ひとりなら負ける相手でもふたりなら袋だたきにできるのだ

よられた糸のつよさのごとく

・・・まさに名言ですね。誰もが一人より二人がいいに決まっていると思うのです。しかし、三千年を経過した現在も・・・ふたりになれないひとりはゴロゴロしているところが世界の不思議なところなのです。

関連するキッドのブログ『第7回のレビュー

Hcinhawaii0488 まこちゃんハウス・目を閉じてスバルルーム。お気楽相手が留守の時に届け物をドアにひっかけて帰るととなりの部屋の人にとられたりしないかどうかとか・・・ドキドキするよね。聖花が走り出すのかと思ったのに・・・」エリ池田記者はシュレッダーしなかった罪・・・編集長は拾い食いの罪で地獄に堕ちるのでスー。本人たちには聖花のホラーぶりが見えないのがドラマの不思議なのですyon・・・ひぇぇぇぇぇアンナこわいぴょんこわいぴょんこわいぴょ~んくうラスフレで感動できたのに・・・イノラヴでは感動できない私は・・・どうせならバス追い抜くくらい根性みせてほしい・・・っていうかお兄ちゃん不足なのだ~みのむし殉也は聖花の看病依存症・・・豪邸住んでもクルマはない・・・ケータイ電話は使ったり使わなかったり・・・グダグダしていたかと思うと速攻立ち直り・・・心がドロドロなのか・・・ピカピカなのか・・・判じがたいわっ!mari昴は殉也を思いやり佳音も殉也にひたすら尽くす・・・それなのに殉也は自分のことばかりですね。聖花は言わないだろうし・・・美月も自分からは言わないタイプ・・・ひょっとして佳音ちゃんは初めて殉也に愛してるって言った女の子なのかもしれませんね・・・チョー激ちゃら鈍い殉也もさすがに気がついたか・・・ikasama4ま・・・なんていうか・・・笑いどころにことかかない・・・すばらしいドラマだと思うのですが・・・それだとまずいのかな・・・月9だから・・・聖花ロイドの生産も量産化に移行と・・・クリスマス商戦たけなわです・・・結局、昴が性的にノーマルだったらなんの問題もなかったのに・・・まあドラマにもなりませんけど

天使テンメイ様は抑圧されたものの回帰をテーマとしてピックアップ。空に消えた赤い風船もやがて地上に戻ってくる・・・そこにはかっての強さはないかもしれないし、失った者の手に戻ることも稀であるでしょう。しかし・・・たとえば・・・色は残っているかもしれない。逆に言えば風船を失くさずに家に持ち帰ってもやがて萎れて無惨な姿をさらすかもしれない。その辺りに愛の可能性の問題を感じます。問題に本当の正解がないこと。しかし正解を求める行いがムダとは限らないこと。限りある人生に価値を見出す指針でございます。

水曜日に見る予定のテレビ『OLにっぽん』(日本テレビ)『相棒』(テレビ朝日)

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2008年12月 8日 (月)

役割を果たすこと落日の如し・・・なのじゃ(宮﨑あおい)篤姫的解散!(堀北真希)

さて・・・最終回の30%越えなるか・・・それとも先週がピークか・・・面白いところです。

とにかく・・・幕末も大詰め・・・もはや幕末ではないっ・・・と言っても良い段階・・・なにしろ・・・幕府将軍いませんから・・・。

今回も回想シーンで・・・宮﨑あおいの演技プランの冴え爆発。老若だけでなく・・・田舎育ちと都会で洗練まで作りわけていたとは・・・。見事じゃな・・・。

で、『篤姫・第49回』(NHK総合081207PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・岡田健を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は・・・天璋院篤姫と人々との別れの数々・・・そして・・・役割を果たした篤姫に歴史の神様からの贈り物「初恋の人との最後の囲碁デート」の模様をたっぷりと再現です。思いを伝え合う二人の純情だけれど奥ゆかしいやりとりが胸を熱くいたします。特に篤姫(宮﨑)が小松帯刀(瑛太)の恋愛に禁物のもしもの問いをやんわりと諌めるところ・・・篤姫の出した二人の絆のお守りに対し小松が間をとるところ・・・そして二人が心で結ばれた瞬間に暗示される小松の死・・・それを悟られまいとする小松の精一杯の笑顔・・・神です・・・ロマンスの神様が降臨(お)りてきました。そして・・・いよいよ来週は拡大版で篤姫にお別れ・・・その後の登場人物たちのすでに全員終焉を迎えた人生に幸あれです。

Atuhime18685 で、初夏の気配の漂う江戸開城も終わり・・・慶応四年(1868)は五月にさしかかっている。ほとんどの江戸の人々は・・・よもや江戸という街がまもなく消えてしまうことを知らない。ただ幕末という祭りのフィナーレが近いことはなんとなく感じていたのである。そして・・・江戸城に将軍ではなく宮様があることを受けいれ始めていた。

すでに江戸城には東征大本営が置かれ有栖川宮が大総督として鎮座している。

陽のある間は官軍配下の侍たち・・・そして江戸市中の顔役たちの伺候に忙しい。江戸は下ったとはいえ・・・不平分子の処遇はまだ定まっていない。雑事は参謀の西郷にまかせてはいるが・・・人気を得るための顔見世にはできるだけ応えようとする有栖川宮だった。

そして遅い夕餉の後・・・有栖川宮は供のものを下げて一人二の丸の書院で笛を遊ばせていた。その笛に応えるように琴の音が響く・・・有栖川宮はふと微笑んで立ち上がると笛を奏でながら琴の音の鳴る方へと足を運ぶ。

無人の一室の床の間の掛け軸がはずされ・・・その奥が通路になっている。

有栖川宮は琴の音に誘われるまま・・・抜け穴を通って二の丸と大奥の連絡路を抜ける。

琴を弾く静寛院宮は気配を察して顔をあげる。琴を爪弾く手は休めない。有栖川宮もまた笛から口を離さず・・・しかし・・・目は静寛院宮の視線を受け止める。二人の目と目は通じ合うように輝き・・・琴と笛の音はからみあい・・・もつれあうように旋律を奏でる。

やがて・・・ひとときの静寂が訪れた。

「お懐かしゅうございます・・・」

ため息のような言葉が静寛院宮の口から漏れる。

「ご無事で何よりのこと」

「武家に嫁いだ身なれば・・・戦となれば人質として磔にかけらるるものかと思いましたが・・・逆に赦免の嘆願をすることになりますとは・・・」

「今宵は・・・京でのこと・・・大奥でのお暮しぶりなど・・・物語しとうおじゃります・・・」

「では・・・まず・・・大奥を案内いたしましょう・・・もはや・・・老女たちもおらず・・・淋しいばかりでございますけれども・・・」

その時・・・遠くで呼子の音が鳴った。有栖川宮ははっとして音のする方角を探ろうとする。

静寛院宮は有栖川宮の手をとって微笑んだ。

「ご心配にはおよびません・・・あれは母上の悪戯でございます・・・」

「母上?・・・」

「天璋院さんであらっしゃいます・・・」

その時・・・江戸城西北の蔵長屋では警護の忍びが怪しい人影を見て・・・呼子を吹いていた。

その蔵の屋根にネズミの面をつけた忍び装束のものがいる。警護の侍が照射灯を屋根の上に向ける。

「何者」と誰何に応えて・・・曲者は凛として応える。「ネズミ小僧菊之介たあワチキのことよ」

警護の侍は拳銃を取り出した。威嚇のつもりで発砲しようとした時には・・・すでに曲者の姿はない。

人数が集まり捜索を開始するとすでに人の気配は絶えていた。

集まったものたちは・・・疑うように発見者に見る。発見者はあわてて言った。

「拙者は見た・・・確かに曲者を見たのじゃ・・・あれは女の声じゃった」

その頃・・・篤姫はお宝の入った箱を抱えて・・・宝物蔵から一橋屋敷に続く地下の忍び通路を走っていた。

五月五日の端午の節句の昼下がり。小石川の一橋屋敷の中庭で山岡鉄舟の義兄・高橋泥舟は出された柏餅を押し頂いて食した。

その姿を縁側にすわり目を細めて見ているのは・・・篤姫である。側には幾島が控えている。

「うっかり・・・忘れておったものがあってな・・・ソチにまた手間をかけさせすまなんだ」

「もったいのうございます・・・天璋院のご用命に応えること・・・これ拙者の誇りでござる」

「ふふふ・・・ソチは弟より固いの・・・弟もあまり柔らかいとは言えんがの・・・」

「これは・・・答えに困りまする・・・」

「さて・・・これじゃ・・・」

篤姫の所作に応じて幾島は木箱を開き・・・泥舟に中身をあずける。

「う・・・これは・・・稲葉天目・・・」

伝説の茶器であった。

「神君伝来の品じゃ・・・どうじゃ・・・」

「眼福この上なく・・・」

「ふふふ・・・ソチの鑑定なら・・・京の商人どもも文句があるまい」

「まったく・・・次から次へと・・・流石は将軍家の秘蔵の品ですな・・・拙者・・・もはや・・・宝に飽きる気分でございます・・・」

「将軍家がもはや・・・その名を名乗れぬ以上・・・宝の持ち腐れじゃ・・・今は金がいくらあっても足りぬ・・・七百万石が七十万石になるのじゃ・・・エゲレスの言葉で栗鼠の虎とやら・・・家来たちにヒマを出すにしても当座の金を工面してやらねばならん・・・何事にも元手がいるからの・・・それに・・・新政府に媚薬もかがさねばならん・・・京の公家衆は金の匂いがことのほかお好みなのじゃ・・・」

「おいたわしや・・・」

「ふふふ・・・よい・・・こうした算段をするのもなにやら楽しい・・・本当に御台所になった気分じゃ・・・まだまだ埋蔵金には手をつけておらぬしな・・・そうそう・・・この間のあぶな絵はどうじゃった・・・」

「歌麿・・・でございますか・・・」さっと赤面して泥舟は顔を伏せる。幾島がニヤリと口元をほころばせる。「・・・あれは・・・エゲレスの商人がえらく気にいり・・・結構な値でさばけました・・・ウタマーロウタマーロもっとないかと催促されるほどで・・・」

「ふふふ・・・あの手のものに洋の東西はないようじゃの・・・」

「しかし・・・アートとしてすばらしい価値があるとか・・・申しておりました」

「そうか・・・我が国の芸の事も捨てたものではないのだな・・・」

「・・・金銀と違いこうしたものには・・・価値があってないようなもの・・・逆手にとれば値打ち天井知らずなのでござる・・・」

「ふふふ・・・御主のように武辺者でありながら・・・目端の利くものが・・・もう少しおれば・・・幕府も続いたかもしれんのう・・・」

「・・・天璋院様・・・ご自分をおせめになりなさるな・・・心苦しゅうございます。すべては家来の意気地なき始末にて・・・この泥舟も・・・文武を極めようと心がけましたが・・・結局・・・人一人殺すにも腰が引ける軟弱の徒・・・旗本どもは・・・結局・・・温い湯につかりすぎたのでございます・・・」

「そうか・・・上野山の様子はどうじゃ・・・」

「彰義隊は・・・上野組と浅草組に分裂したようでこざいますが・・・結局・・・天野八郎と申す・・・上州の百姓あがりがお山の大将となった由・・・」

「ふふふ・・・天野か・・・あれは・・・ソチもよく知っている男だぞ・・・」

「え?」

「変装しているが・・・あれは清河八郎じゃ・・・」

「清河は斬られて死んだのでは?」

「ふふふ・・・忍びのものはしぶといものよ・・・今回も死ぬかもしれんが・・・その実はわからんぞ・・・お主はこの後いかがする」

「江戸のことは弟にまかせ・・・拙者は慶喜様に従うまででござる」

「ふふふ・・・慶喜様ひいきがここにも一人おったわ・・・あれの御守は大変じゃが・・・」

篤姫はふりかえり幾島を見た。幾島はすました顔で茶を煎じている。

数日後・・・滝山は閑散とした浅草寺の境内で人を待っていた。滝山もくのいちとしては盛りを過ぎている。白昼にいれば老いの色は隠せない。しかし・・・美しさはまだ目立っていた。しかし・・・戦が近付き・・・この場は官軍によって封鎖されているので滝山の色香を目にするものもいない。そこへ現れたのは・・・榎本武揚だった。

品川沖から大川を使って潜入してきた・・・忍びとしての直属の手下の一人に滝山は静かに告げた。

「すでに・・・江戸のことは・・・江戸のこと・・・幕府海軍と船内の軍資金は・・・自由にせよ・・・と上様からの伝言でございます・・・」

「滝山殿・・・いや・・・お城のお頭様・・・もはや・・・忍びとしてのお役目はおしまいですかい・・・」

「ふふふ・・・公儀隠密衆ももはやこれまでじゃ・・・後のことは・・・篤姫様がお仕切りなされよう・・・御主は・・・いくさのふねで北に逃れ・・・幕府にすがるものたちに死に場所を与えること・・・もしも・・・命あれば・・・山岡様をお頼りなされよ・・・」

「では・・・」

「山岡様が・・・最後の半蔵様じゃ・・・」

「お頭・・・」

「達者でな・・・」

忍びとしては不覚の涙を落とした榎本の前から滝山は鮮やかに消えていた。

すでに・・・山岡の指揮する忍びたちは・・・フランスとの腐れ縁を持つ彰義隊浅草組の渋沢成一郎の配下に紛れ込んでいた。渋沢は一橋家の中ではヴゥンパイヤの支配を逃れた数少ないものだった。卑しい身分が幸いしたのである。

もはや・・・江戸における幕府の最後の意地の見せ所として上野の山の舞台化は進んでいた。最小の被害で最大の効果をあげる・・・。公儀隠密・服部半蔵とくぐり衆頭目西郷吉之助は阿吽の呼吸で・・・江戸の町民に・・・将軍の世がおわり・・・天皇の世紀が始まることを・・・知らしめようとしているのである。

上野の山に篭った徳川恩顧のものたちは・・・金を与えられひとときの狂騒を過ごした後・・・新時代の生贄に捧げられることになる。

五月十五日・・・薩摩軍が上野山黒門に突撃を開始した。前田家・加賀屋敷の赤門からは長州の新型砲が砲撃を開始する。殺戮になれた官軍は・・・人殺しというものを観念でしか知らない義士たちを殲滅するために容赦ない攻撃を加える。たちまち怖気づいた彰義隊上野組は・・・敗走を開始するが・・・そこには・・・忍びで構成された彰義隊浅草組の裏切りが待っているのである。

一橋の屋敷で篤姫は砲声を聞いた。すでに・・・戦のことに胸の躍る年頃ではなくなっている。篤姫は合掌すると・・・上野山に向かい・・・祈りを捧げた。

「砲声一発・・・次の世が・・・くるのじゃな・・・」

篤姫はそっとつぶやいた。(つづく)

関連するキッドのレビュー『第48話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『オーマイ・ガール!! 』(日本テレビ)『セレブと貧乏太郎』『チーム・バチスタの栄光』(フジテレビ)

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2008年12月 7日 (日)

恒例なんちゃって中学生大会、黒木メイサ(20)南沢奈央(18)溝端淳平(19)木村了(20)岡本玲(17)鈴木かすみ(18)川島海荷(14)・・・おっと現役か。

クールと関係なく発進する土曜ドラマ「赤い糸」のために「スクラップ・ティーチャー」とあわせて中学生ドラマが重複である。ほぼ現役で構成する「スクティー」に比べ・・・「赤い糸」はほぼなんちゃって軍団。「赤い糸」は原作に順ずる内容ならば夜の部的匂いもあるのだな。

どうせなら・・・「スクティー」と二本立てで落差を味わいたいのだが「スクティー」は来週最終回である。

ちなみに黒木メイサは「川島芳子」を14歳時から演じている。充分に見えました。

ついでに李香蘭役で掘北真希が登場。これで(火)深夜の銭形舞(再)まで四夜連続掘北真希である。・・・働きものだ。

で、『ブラッディ・マンデイ・第9回』(TBSテレビ081206PM0756~)原作・龍門諒、脚本・渡辺雄介、演出・波多野貴文を見た。藤丸(三浦春馬)が妹・遥(川島)に照れて「うっせーよ・・・へへっ」が口癖というか定番演技なのだが・・・なんていうか・・・あしたのジョーか・・・遥はおっちゃんか。

全11回だが・・・最後の月曜日計画・・・はやくも失敗である。何度も言うようだが・・・凶悪ウイルスが撒かれるのに「月曜日は外出しないように」と言ってもムダだろう。

作戦を阻止したのはファルコンのハッキング能力だが・・・そもそもテロを計画した団体を野放しにしすぎなのである。

そして・・・殺人ウイルス散布犯に対し南海かおる(芦名星)は「動くな・・・」犯人逃走である。もう・・・問答無用で発砲射殺でいいよね。

とにかく・・・マヤ(吉瀬美智子)は教祖・神島(嶋田久作)を射殺。J(成宮寛貴)は神島を父と呼び・・・九条音弥(佐藤健)を兄弟と呼ぶ。つまり・・・あれか・・・九条の祖父(竜雷太)の娘が新興宗教にはまって・・・教祖に身を捧げ・・・生れた子供が音弥で・・・Kかな?・・・まあ・・・モデルがアレだから・・・子供は何人いてもおかしくないので・・・誰も彼もが・・・まさかアルファベットの数だけ・・・。

とにかく・・・タイプライター音とともに挿入される神の言葉・・・鬱陶しいわ。

で、『スクラップ・ティーチャー~教師再生~・第8回』(日本テレビ081206PM9~)脚本・佐藤久美子、演出・佐久間紀佳を見た。喉元過ぎれば熱さ忘れるのが人間だから・・・一度改心した滝(加藤あい)が再び生徒との約束を破り・・・補修よりも見合いを取るという展開と・・・補修の採点を自己保身のために水増し採点する校長先生(升毅)という展開の二本立てである。だからスーパー中学生・高杉(山田涼介)たちの活躍は二度ある。最初は見合いの席から白馬の王子様で滝姫を救出である。次に校長先生をテニスでしごき「無様だな」である。・・・二回分を一回にまとめたムードであるが・・・それでもまだテンポが悪いって・・・いつもはどれだけスカスカなんだよ。

しかし・・・今回は・・・平均60点以上ならば廃校回避という「噂」があり・・・杉(上地雄輔)も他のスーパー中学生たちも・・・ちょっとした水増しならば「許容の範囲内」と「不正は許されない」とする高杉の正義を否定するという・・・やや複雑な展開をみせる。

客「いいじゃないか・・・かたいこというなよ」

バーテンダー「飲んだら飲むなです」

の完全否定である。しかし・・・反省している素振りを見せていた校長が「自分のためだ」と本音を暴露すると・・・杉は校長を鉄拳制裁で・・・つづくである。

まあ・・・赤信号みんなで渡ればこわくない・・・的発想の是非を問うわけだが・・・ワンクールかかって・・・やっとここか・・・と思うと・・・ドラマスタッフを再生すべきなのではないかと思う今日この頃です。

で、『赤い糸・第一話』(フジテレビ081206PM1110~)原作・メイ、脚本・半澤律子、演出・村上正典を見た。「恋空」に続いてケータイ小説原作ドラマである。「恋空」は「世界の中心で愛を叫ぶ」みたいなところがあったがこちらは「恋空」からそういう部分を抜いた感じがする。どちらも2006年の作品である。女の子の視点によるローティーンの性生活についての過激な妄想が売りなのであるが・・・深夜でどこまで表現する気なのか・・・気になります。

格差社会では凍死するホームレス中学生もいればネタにしてヒットを飛ばすものもいるわけでどこまでいっても格差なのである。

女の子の性生活にも格差はつきものだが・・・格差社会の上下にかかわらず・・・性生活が激しくなることはある。

ホステスの子供同士が赤い糸でラブラブになるというこの話。ある種のこわいものみたさというのが根底にあるのだと考える。

とにかく・・・第1回は・・・アッくん(溝端)の子供時代を演ずる沢木ルカが覚醒剤摂取で人事不省になることをのぞいては・・・ほのぼの中学生日記である。主人公・芽衣(南沢)の恋する男の子・悠也(矢崎広)は芽衣の姉の春菜(岩田さゆり)が好き・・・みたいな。

うるう日はイギリスではリープデイと言って女が求婚したら男が断れない特別な日みたいな風習が昔はあったとかー・・・なかったとかー・・・みたいな。

まあ・・・「栞と紙魚子の怪奇事件簿」で空前絶後の実は男だったオチをした南沢と・・・ハチワンダイバーから中学生になった溝端の子供時代を沢木ルカが演じているので・・・芽衣実は男・・・アッくん実は女・・・それで好きなら・・・ノーマルじゃんとかいうストーリーだと面白そうだけど・・・絶対ちがいます。まあ・・・愛のない性生活とか・・・集団暴行とか・・・薬物濫用とか・・・嫉妬によるいじめとか・・・描写しだい・・・では凄いことになるのかもしれません。

それにしても・・・「ROK」と「赤い糸」・・・ベクトル違いすぎるな。頭のお菓子な人と木が偏になっている(例・林・・・なぜ例を・・・林くんのいじめの原因になったらどうする)人の違いくらいですけど。

ロリコンの趣味の人が全員性犯罪を犯すとは限らないとコメントしたコメンテーターに対するスタジオの空気みたいなのが漂ってくるような気がするのでこの辺でやめておきます。

で、『男装の麗人~川島芳子の生涯~』(テレビ朝日081208PM9~)原作・村松友視、脚本・龍居由佳里、演出・藤田明二を見た。川島芳子を演じるのは八木優希→黒木メイサ→真矢ミキである。

清の皇族シャンチーの第14王女ケンシの数奇な人生を面白おかしく描いたドラマである。原作者の祖父は・・・ケンシが男装の麗人・川島芳子として活躍している頃・・・芳子をモデルとした小説「男装の麗人」を著している。つまり、ドラマの中の文士・加賀美(中村雅俊)のモデルということだ。

清帝国最後の皇帝溥儀(高嶋政伸)との微妙な関係は説明が難しいが・・・基本は皇帝は王の中の王だということです。つまり・・・王女よりも皇帝の妻(星野真里)の方が高貴だということです。

清国は17世紀から20世紀初頭まで東アジアにあった帝国。満州人の作った帝国で漢人による中華民国に滅ぼされた。その中華民国を現在の台湾に追いやったのが中華人民共和国である。物語の最後で・・・川島は中国を売国した罪で連合国の一員である中華民国の法により処刑されるのだが・・・本来・・・清と中国とは別ものという考え方もある。

まあ・・・ようするに清帝国の王家のくのいちの物語ということです・・・そこか。

さて・・・日曜日は「篤姫」ですが・・・天璋院が死去するのが1883年。ざっと25年後の1907年にケンシ(川島芳子)が生まれます。この間に・・・日清戦争(1895年)が勃発しています。欧米列強に半植民地化されたとはいえ・・・アジアの巨大帝国が・・・生まれたばかりの日本帝国に敗北するわけです。

篤姫が亡くなった頃には・・・清国には「鎮遠」「定遠」という七千トン級の戦艦がありました。これに対して日本の最大の戦艦は初代「扶桑」で三千トン級です。それでも・・・貧乏な日本にとっては最大の努力だったのです。・・・清国はこの武力差を背景に日本に対して高圧的な態度で外交を展開します。

日本はなけなしの金をはたいて・・・一~二千トン級の巡洋艦を買い集め・・・数で対抗する捨て身の戦略を実行。・・・勝利してしまったのだった。

これによって日本は大陸に進出する足掛かりを得て・・・さらに日露戦争(1904~5年)でも奇跡的な勝利を収めます。

こうした流れから・・・ケンシが生れた頃の清国領土では・・・日本が欧米列強のように東アジアに勢力を伸ばしてていたのです。

そこには・・・様々な権謀術策が渦巻くわけです。

川島芳子の養父となる川島浪速は帝国陸軍の通訳官として大陸に渡り・・・芳子の父・シャンチーと親交を結びます。

滅び行く清帝国の貴族とある種成り上りの日本の軍官・・・二人の友情の間には野望渦巻く気配をうっすらと感じます。

ケンシ姫が五才の時に・・・清国は滅び・・・川島の養女となったケンシは芳子と名を変えるのです。この時・・・養女として正式に入籍しなかったことが・・・芳子の不幸となっていくわけですが・・・。いくら下克上とはいえ・・・王女と平民の養子縁組はなかなかに微妙な問題だったということでしょう。

やがて・・・日本は・・・大陸の満州での実権を握るべく亡国の皇帝溥儀を迎え・・・満州国を建国します。その背後にある日本帝国軍の出先部隊・関東軍は・・・手柄を求めて暴走し・・・ついに破滅するのですが・・・1931年の建国から1945年の消滅まで・・・満州国とともに清国の王女で日本の信州で修行を積んだくのいち・・・川島芳子の暗躍は続くのです。

まあ・・・ドラマのような・・・興味本位の・・・通俗的な人生が川島芳子の真実だと思ったら大間違いですから・・・それだけは念を押しておきます。・・・妄想の名にかけて。

1934年・・・満州国軍特殊部隊総司令となった川島芳子は27才・・・日本では六万四千トン級の巨大戦艦の建造計画が始まっていたのです。それから・・・十年の運命は血沸き肉踊るものであったに違いないのですから。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『イノセント・ラヴ』(フジテレビ)

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2008年12月 6日 (土)

妹には店を手伝ってと言いながら弟を誘わない兄(二宮和也)流星の絆的のんだくれ(戸田恵梨香)さんって(錦戸亮)

兄二人と妹の微妙な関係についていろいろな感想があると思うのだが・・・ドラマでは兄二人はどちらも妹に惚れていて・・・妹はその気がないと見るのが筋だろう。次男の泰輔(錦戸)はストレートに告白しているので明らかだが長男の功一(二宮)は性格的に本心を明かさない。しかし・・・将来設計として・・・妹の静奈(戸田)と一緒に店をやる時に・・・弟を邪魔だと考えていることは明らかなのである。もちろん・・・その気持ちは・・・本人も気がついていないか・・・妹の保護者としての気持ちにこっそり忍び込ませているのだろう。

ちなみに「252生存者ありepisode ZERO」の見所は・・・前半・久しぶりの満島ひかり・上原多香子のナイス・ボディー、後半・地震雲と香椎由宇・ユニバーサルスタジオのアトラクションのような火事でした。

で、『流星の絆・第8話』(TBSテレビ081205PM10~)原作・東野圭吾、脚本・宮藤官九郎、演出・石井康晴を見た。オープニングのクレジット・ベースの映像は・・・子供時代の有明三兄妹と現在の彼らを重ねあわせて展開する。静奈は女の子らしく化粧をしているし、泰輔は子供時代はサッカーをしているが・・・今はそれを見つめるだけだ。妄想すれば・・・子供時代の夢から一番遠ざかったのは彼かもしれない。もちろん・・・サッカーの選手になろうとしてなれなかった人間は五万といるわけだが・・・あの事件が夢にチャレンジする環境からも遠ざけたことは間違いないだろう。現在、彼はフリーターである。もちろん・・・将来はDVD安売り王のチェーンを経営するかもしれない。そういう意味で女としての静奈は男としての泰輔にあまり期待していないのは明確だ。

一方・・・功一は子供の頃にも厨房にいたし・・・現在も厨房にいる。そして将来の夢もまた厨房に立つことである。そういう意味で堅実なのだが。静奈は泰輔よりも功一を頼るかもしれないが・・・やはり・・・男としてはものたりなく思うだろう。子供時代の二人の映像には・・・静奈にとって高い敷居に功一が抱き上げ・・・靴を脱がすシーンが挿入されている。その時すでに・・・静奈は「もう自分でできる」と思っていたかもしれない。しかし・・・兄に甘えたいから・・・それを兄に許していたようだ・・・もはや・・・ずっと大人になった静奈は・・・次兄の見え透いた心どころか・・・兄の隠された本心も見透かしていると感じられる。

そんな・・・静奈も・・・両親の仇を討ちたい幼い頃の自分と・・・仇かもしれない男の息子で堅実でひたむきで優しいダメナリ(要潤)に恋する自分に心をひきさかれ・・・もはや飲むしかないのである。飲んで飲んで飲まれて飲んで・・・やさぐれて・・・でも可愛いのだな。

一方・・・「キミ犯人じゃないよね」の坊ちゃん刑事的キャラを前面に押し出しながら・・・実は「あしたの、喜多善男」の野心的な秘書の性格をあわせもつ複雑なキャラを匂わせていたダメナリは今回の終盤で・・・たたみかけるようにもう一つの顔を覗かせる。計算された魅力的なキャラ設定なのだな。

本来・・・三兄妹がとがみ亭の主人にたどりついたのは・・・功一がダメナリを趣味の詐欺のターゲットにしたからである。その動機は・・・同じ洋食屋の倅に生まれながらあまりに違う自分とダメナリの現在に嫉妬をしたからである。

それは・・・ダメナリの中に・・・功一を挑発する部分があったことを意味している。

しかし・・・功一の思惑を越えて事態は動き出し・・・功一は妹が自分以外の男を愛するという苦渋を味わっている。新たなる嫉妬の種が生み出されたのだ。この二重の嫉妬のうねりは必ずや予想外の結末を生み出すだろう。

なぜなら・・・功一はもはや・・・被害者の家族ではなく・・・最初は何の怨みもないダメナリを自己本位な嫉妬の感情によって陥れようとした時から・・・加害者に過ぎないからである。

一方・・・妄想係長高山失恋ターミネーター(桐谷健太)に街で再会した静奈はうろたえて正体をばらしてしまう。そこへやってきたダメナリは「・・・もしもあなたが彼女の恋人だとしたら彼女の借金2000万円を肩代わりしてもらえますか」と高山にもちかけて追い払う。咄嗟につけるようなウソのレベルではなく・・・二代目実業家として・・・ダメナリにもうひとつの別の顔があってもおかしくない展開である。

そして・・・おそらく・・・ダメナリの母親(森下愛子)の香水・・・戸神家の書庫の残り香・・・静奈が懸命に証拠捏造したレシピノートという流れで・・・恋と失意の静奈に疑念をつきつける。

鼻も聞くのである。さらに言えば・・・天体望遠鏡なみのものを下半身に内臓しているような気配もあるのだった。アレを合体装着しそうだったものな。

さて・・・冒頭・・・ダメナリを静奈が「戸神さん」と呼ぶことについて泰輔の嫉妬が爆発し・・・過去の怨念に押されて必死に恋心をこらえる静奈を・・・結果的に苛むことになる場面がある。

流れとしては・・・「静奈」の恋を粉砕することを冷酷に行う功一と・・・「好きだ~」と告白するけれど・・・妹の恋する気持ちを思うと・・・いたたまれなくなる泰輔を比較すると・・・結局・・・泰輔は静奈の恋を認めることになる・・・というムードが漂うのである。

そんな・・・三人の心の葛藤を他所に・・・「なんらかの犯罪」を追い詰めていく・・・柏原刑事(三浦友和)。

彼は・・・なぜか・・・静奈ととがみ亭の御曹司が・・・戸神家に入っていくのを目撃してから・・・泰輔に「これから面通しのために戸神家に来い」と電話をかける・・・そして・・・ニアミスを避けるために功一が画策した・・・キャバクラ行きに同意する。

これまでの行動から・・・彼はすでに・・・功一たちの裏の顔についてある程度把握していることは間違いない。

彼は・・・戸神家のハヤシライスを食べ・・・そしてその味をかっての「アリアケ」のハヤシライスに似ていたと功一に言う。そして・・・彼は「誰かに踊らされているようだ」と証拠捏造の振り付け師である功一に語りかけるのである。しかも・・・功一はついに自分のハヤシライスを食べさせるのだが・・・柏原はそれを「似ている」とは言わずに・・・「美味い」と言うのだ。

そして・・・ここまで・・・自分の息子のように「功一」と呼び捨てにしていた功一を・・・「功一くん」と呼ぶのであった。

柏原「もし・・・犯人を見つけたらどうする」

功一「・・・殺します・・・あなたならどうしますか」

柏原「殺すだろうな」

・・・もちろん・・・お茶の間には何の事実もつかませない・・・曖昧な会話だが・・・妄想広がる意味深なセリフである。

第一に・・・犯人を警察に捕まえさせようとしている計画を実行している功一が・・・もうひとつ別の可能性・・・仇討ちのための殺人を計画している可能性。

そして・・・第二に・・・「もしもあなたがオレだったら・・・」も「もしもオレがお前だったら・・・」もなく・・・「殺す」という柏原の真意である。

二時間ドラマなら・・・間違いなく柏原が真犯人だし・・・功一は最後に間違い殺人を犯すこと間違いなしなのである。

関連するキッドのブログ『第七回のレビュー

Hcinhawaii0485_2  東京・年末恒例歌謡祭り会場。お気楽うわー・・・本番五分前なのにアンナちゃん来ないよ・・・行成にレシピノートつきつけられたシーの気持ちが分るような絶対絶命なのね・・・エリ行成は・・・ただのバカ坊ちゃんじゃなかったのですyon・・・能ある鷹は爪を隠すのでスー。たった2000万円ぽっちで静奈を置いて逃げ出す高山・・・根性なしのケチンボでスーまこ今回はハラハラドキドキを堪能したのデス。最後は甘~く・・・婚約指輪を出して・・・プロポーズかと思ってソワソワワクワクしたのに・・・いきなりあんなもの出されてガビ~ンでしゅ~あんぱんち・・・夢のダブル・スリーショット実現・・・おや?・・・年末はライブのスケジュール半端ないの・・・

Hcinhawaii0486_2 北海道・ときめきの札幌ドーム。mariホテルでギラギラ見てたら・・・コンサートの取材に遅刻しそうだったのです・・・おやおや・・・アンナちゃま・・・東京で本番のスケジュールじゃあ・・・アンナ流星の絆とか・・・本番とか・・・なんですかぴょん・・・大切なのはダーリンとの絆だぴょんぴょんぴょん・・・はうぅんミマムペンライトをふってふってふりまくるっしょ~。アンコールにつぐアンコールで北海道(意味不明)」aki朝までエンドレスで行くっしょ~。アンナちゃん・・・もう一回ショップに行くっしょ~!・・・ふりすぎで壊れるかもしれないペンライトの予備がいるかもなのですから~札幌(意味不明)」

Hcinhawaii0487 ごっこガーデン・夢見る乙女のキッチン・セット。くう親の仇討ちを恋よりも優先する静奈・・・若いのになかなかできることじゃないよね・・・そして心はボロボロに・・・すべては真犯人が悪いんだけど・・・誰なのさ?」みのむし真犯人が・・・あの人なら・・・自分を殺すってことかも・・・しれない・・・と思うとドロドロ・・・とにかくキャナメで遊んどくるるるわーい・・・エリちゃんの高山ロイドあやつりタイプ使い放題・・・後でじいやに夕食も出してもらいますー・・・ここの食材もつまみ食いOKですかーikasama4いやあ・・・見れば見るほど・・・彼があやしい・・・演出になってますねえ・・・というか・・・具体的には何一つ・・・疑うところはないのですが・・・とにかく・・・怪しい・・・とにかく・・・クリスマスプレゼント用高山ロイドの大量生産体制に移行するとなると・・・まあ・・・年賀状終ったからいいか・・・シャブリ遅刻なのでありましたー・・・秘密のDVDを見てたからではありませんーっ

日曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『篤姫』『前田亜季の最後の戦犯』(NHK総合)『SCANDAL』(TBSテレビ)

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2008年12月 5日 (金)

女はこわい・・・こわいは父さん・・・父さんはボクサー(黒木メイサ)七瀬ふたたび玉砕(蓮佛美沙子)がんばろうの神様に祈る(小西真奈美)

父さん(ガッツ石松)が叩けば嵐を呼ぶぜの「風のカーデン」↗16.1%である。そうだよなあ・・・チャンネル変えたくても最初から最後まで涙でコントローラーが見えないからな。

一方・・・今季の低視聴率番組の中では丁寧に作っているのに・・・お客がつかない「小児救命」↘*6.2%・・・花嫁の父が花婿に叱咤激励・・・医師が医師を叱咤激励・・・救命士が患者の親を叱咤激励・・・叱咤激励すぎるのがいけないのか・・・頑張り屋さん冬の時代である。

「おみやさん」↗12.2%の半分もとれない「七瀬ふたたび」↘*4.7%は内容的に仕方ないよう・・・。

「夢をかなえるゾウ」↗*5.1%にも勝てないとなると・・・ちょっと哀れになってきました。

「七瀬」→「小西救命」→「風のガーデン」→「ゾウ」と続きでみると(できの悪さに激怒)→(やや感動)→(涙がとまらない感動)→(落ち着く)で起伏が激しくて疲れます。

で、『七瀬ふたたび・第9回』(NHK総合081204PM8~)原作・筒井康隆、脚本・伴一彦、演出・陸田元一を見た。前提として・・・「生きることに意味がない」という出発点がないのである。だから平気で「超能力があることの意味があるはずだ」というセリフを書いてしまうのだな。もちろん・・・必然としてそれはある。原作にもあるが全く意味が違うのである。

「突然変異」ではなく「潜在能力の顕在化」などとセリフを書いてしまうのだが・・・その違いについて説明する気もない。

自由よりも平等を優先した理想主義のどこが悪いのかという理念はなく・・・邪悪な存在の西尾(今井朋彦)が属する組織だから悪いという展開である。

作劇のテクニックとしては「どんでん返し」を連打。

①悪い組織に洗脳されてしまったような岩渕(塩谷瞬)が漁(水野美紀)を襲う・・・しかし・・・それは仲間を守るための芝居だった。

②これまでずっと献身的に七瀬を支えてきた異常なほどの善人・真弓瑠璃(柳原可奈子)・・・しかし・・・七瀬(蓮佛)がテレパスであることを告白すると手のひらをかえし親友の七瀬を「化物」呼ばわりである。

③西尾が証言を翻し七瀬を犯罪者に仕立てる・・・そして・・・もはや設定的には全知全能の七瀬を敵にまわす組織なのだった。・・・アホか。

ただ一つ言えることは・・・NHKテレビ8版の七瀬は非の打ち所のないおバカさんに設定されているということです。

おそらく・・・脚本家は女はバカであるべきだという信念を持っていると思われます。

・・・心の中のことは人に知られたくない。

人に知られたらイヤだ。

しかし・・・私は人の心を読むことができる。

そのことを親友に知っておいてもらいたい。

親友だから私に心を読まれてもきっとイヤがらない。

告白・・・玉砕である。

まあ・・・幼稚園児版・七瀬ふたたびなら・・・これでいいと思います。

あれか・・・「喰いタン」モードでやっちゃったか。

で、『小児救命・第七話』(テレビ朝日081204PM9~)脚本・龍居由香里、演出・唐木希浩を見た。全9回らしい・・・「オー!マイガール!!」も「Room Of King」も全9回である。まあ・・・ビシネスなので仕方ないのである。

ネグレクト(育児放棄)された過去を持つ小児科医が・・・絶対に患者を受け入れ拒否しない病院を作るという設定も悪くないし・・・主人公・宇宙を小西が演じるのも悪くない。しかし・・・過去にエキセントリックな役柄の多かった小西だけに・・・イメージ・チェンジに失敗した気配が濃厚なのである。

過去を抜きにして・・・「理想に萌えすぎて周囲が見えないキャラ」だと・・・お茶の間は引いて行ってしまったということだ。

さらに・・・その気もないのに・・・山口紗弥加と塚本高史・・・小西と勝地涼のダブル三角関係をフリすぎなのである。

そうかと思うと・・・宇宙の父・青山(大杉蓮)とベテラン医師・赤池(渡辺えり)が知り合いだったことを間延びするほど時間をとって描いたりしている。

そうすると・・・丁寧に描いたことで・・・やや矛盾が生じたりする・・・たとえば・・・赤池が・・・自殺しようとする患者のために・・・自分の過去を告白して・・・赤池が・・・宇宙に共感してしまうシーンとかがやや・・・不自然になるのである。

もちろん・・・それは・・・養父でありながら・・・親バカである青山をアピールするためには有効なのだが・・・面白みには欠けるのである。

丁寧に描くなら・・・宇宙はやはり・・・一人一人に白羽の矢をたてて・・・それなりに医師たちをスカウトしていくところから始めるべきだった。

その上で・・・それぞれの医師のエピソードを成立させることは可能のはずだし・・・主人公のキャラクターの深みが増したはずである。

実の親に虐待され・・・心を失いかけていた宇宙をこの世に呼び戻したとされる養母(大塚良重)が・・・求婚にきた狩矢(塚本)に「宇宙を幸せにする幻のペンダント」をかけるシーンなどは絶妙なのであるが・・・51歳の女優が演じるやや早すぎる認知症・・・の過程も伝わりにくい。

「我が家の歴史は一言ではすまない」と花嫁の父は・・・やや不機嫌に・・・狩矢にあたるのだが・・・描写のバランスが悪いのでお茶の間をそういう気分にさせては・・・せっかくのいい話がもったいないことになってしまうのである。

まあ・・・やはり・・・もう少し・・・話のポイントを絞るべきだったんだなあ。

小児外来版「ER」は「コード・ブルー」よりパクリそこなっているとも言えます。

これにチャレンジするときは・・・リーダー作家と個別エピソード作家のチーム制が必要かと思われるのです。

で、『風のガーデン・第9回』(フジテレビ081204PM10~)脚本・倉本聰、演出・宮本理江子を見た。緒形拳の回であり・・・圧巻だった。これが最後の役かと思わずにはいられないのだが・・・そういう気配は一切感じさせないのである。人生に意味などないが・・・素晴らしい人生もあるということである。

余命いくばくもない・・・もうすぐ死んじゃう人の話では・・・「優しい時間」も「拝啓、父上様」も少し・・・だれた感じがしたのであるが・・・本作の今回は・・・もう余白がないほどすべての場面が涙腺を刺激する展開になっている。

まあ・・・演じる役者の力量もありますけどね。

今回の白眉は・・・息子・修(平野勇樹)の不始末をわびる養蜂家・石山猛(ガッツ)である。

息子から・・・白鳥家の令嬢・ルイ(黒木メイサ)にプロポーズしたと聞いた猛は・・・息子の狼藉に我を忘れ・・・鉄拳制裁である。猛の感覚では・・・ルイに修が求愛することは拉致監禁暴行殺人をしたのも同然だったのだろう。

もう・・・世間に顔向けが出来ない気持ち・・・息子の馬鹿さ加減に不憫な気持ち・・・が入り混じって・・・嵐のようなワンツーワンツーなのである。この場面を演じるために生れてきたような迫真の演技だった・・・。

そして・・・息子・貞美(中井貴一)をの悪行を懲らしめるために勘当した過去を持ち・・・今・・・そのことを悔やんでいる父・貞三(緒形)は・・・貞三にわびようと息子を折檻する猛を止めるために猛の頭をポカポカなのである。

前後・・・涙なくては見られないシーンだったので爆笑して鼻水が出ました。

さて・・・前回・・・勘当したけど心では可愛い息子に再会できると喜び勇んで特製・末期医療キャンピングカーを訪問した貞三は・・・息子の寝顔を楽しむ間もなく・・・息子を襲っている病魔を察知します。

息子の病状探偵と化した貞三は・・・息子の親友である水木医師(布施博)を直撃。

ここでも・・・私用なので律儀に水木の仕事が終るのを待つ貞三だが・・・それは息子の病状を一刻も早く知りたい気持ちと怖くて聞きたくない気持ちが早くも葛藤していると見ることもできる。

水木から・・・息子の余命いくばくもないことを告げられた貞三は・・・街を彷徨う。

姿勢正しく凛として足取りはしっかりしているが・・・よろめくのである。

姉の春江(草笛光子)の家を訪れた貞三は・・・「息子がもうすぐ死ぬときかされて頭が混乱して・・・どうればいいのかわかりません・・・」

かわいい弟とかわいい甥の悲しい運命に春江は顔を覆って泣きました。

一方・・・天使ガブリエルとなった貞美は知能に障害のある息子・岳(神木隆之介)と風のガーデンで会話を弾ませています。

神木にこの役をふったのは見事な配剤だなあ。美少年天才子役から俳優のステップをあがるために・・・このぐらい普通でない役を当てた方がのびのびとやれるものな。

岳はまだ恋愛をしないようなのでラヴはないわけであるが・・・文字通りイノセントである。

永遠童子として生きていく宿命にあり・・・姉ルイとのコンビで実は春江・貞三と対応している。

春江は貞三をいくつになってもかわいい弟と見るのだが・・・ルイは見るだけでなくずっと弟の面倒を見る覚悟を持った姉なのである。そう考えると妻子を持った男との不倫をするルイが少し悲しく浮かび上がるだろう。

ルイは・・・ある意味・・・苦労知らずの元・暴走族・猛を「弟に悪影響を及ぼす」と追い払うのだが・・・そのために・・・ことさら厳しく弟に作業を命じ・・・うっかり・・・そのことを忘れて帰宅・・・弟の不在にあわてふためき・・・台風の中・・・嵐に備えるガーデニングを続ける弟を発見し・・・抱きしめるのである。

「ごめん・・・姉ちゃん・・・忘れんぼで・・・」

姉弟の前途を憂う嵐のガーデンなのだった。まあ・・・楽天的な元暴走族と・・・親子二代看護婦と火遊びの祖父と父を持つルイ・・・永遠童子の岳はそれなりに楽しそうな家族になりそうなのが・・・嵐の向こうに見える仄かな希望の光なのです。

一方・・・祖父から父の病状を聞いたルイに「生前葬」の話をして・・・ひどい!・・・と言われてしまった貞美の幼馴染(ふせえり)は最初の女(石田えり)と軽い漫才。えり・えりで~す。

えり「もうすぐ死ぬ人に生前葬とかしてしまったっしょ~」

えり「そりゃ葬儀代金浮いてちょうどよかったっしょ~」

二人「行動・感動・でっかいど~」

・・・失礼しました。そして・・・本日のメインエベント~である。

貞三・貞美父子ご無沙汰を侘びるの幕。

貞三「お前・・・オレより先に逝くかもしれないんだってなあ・・・」

貞美「・・・すみません・・・」

貞三「お前・・・今・・・やりたいこととか・・・ないのか・・・」

貞美「・・・子供たちに・・・何かしてやりたいんですけど・・・何をしてやればいいのか・・・」

貞三「・・・家に・・・帰ってこい・・・オレに世話させてくれ・・・」

貞美「・・・父さん・・・」

そして・・・夜更け・・・娘の好きな花の球根を野に植える貞美。スープを作って届けにきた娘に・・・「来年の春には・・・すごい花園見せてやるぞ~」・・・春まで父が持たないと知る娘は・・・涙をこらえて・・・素知らぬ顔で作業を手伝うのだった。

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土曜日に見る予定のテレビ『ブラッディ・マンデイ』(TBSテレビ)『黒木メイサの男装の麗人・川島芳子の生涯』(テレビ朝日)『南沢奈央の赤い糸』(フジテレビ)『トンスラ』(日本テレビ)『アグリー・ベティ』(NHK総合)

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2008年12月 4日 (木)

日中友好マニュアルを日本人が作る理由なのです(観月ありさ)自分を犠牲にしても市民に尽くすのが公僕です(水谷豊)

「ケケケ」(チビ太)でもよかったのだが・・・結局・・・このドラマは赤塚不二夫追悼番組だったのか。

じゃ・・・島子(観月)はトト子にすればよかったのに・・・。

とにかく・・・話は・・・チビ太(阿部サダヲ)と島子の恋愛モードに一挙にワープ。中国進出の日本企業の内部抗争と中国へのアウトソーシングによる合理化の犠牲者による・・・ロミジュリである。

もう・・・基本的に日中友好は関係ありません。ちなみに・・・作らないと思うが中国人が作ると「中日友好マニュアル」になって名古屋の香がします。

「相棒」は伝家の宝刀・・・警察内部の不祥事ネタ。ちなみに水谷豊も歌った「FNS歌謡祭」は19.7%でした。

水曜日のダンスは・・・

「相棒」・・・・・・・・・・・17.9%↗19.7%↘15.0%↗20.7%↘17.3%↘15.7%↘15.1%

「O L」*8.3%↗10.6%↘*9.9%↘*9.7%↘*7.0%↗*7.1%↗*7.6%↗*8.0%↘*6.0%

・・・ついに力尽きたか・・・「オマガ」を下回るとは・・・。まあねえ・・・ありさとサダヲの恋愛じゃねえ・・・小さい男しか喜ばないよねえ。

で、『OLにっぽん・第9回』(日本テレビ081203PM10~)脚本・中園ミホ、演出・岩本仁志を見た。会社もの・・・ということでは「ハケンの品格」がヒットし・・・観月主演では「斉藤さん」がヒットしているこの枠である。それなのに・・・観月で会社もの・・・がヒットしなかったのはなぜだろうか?・・・もちろん・・・大前提として日本国内の嫌中のムードはある。日本のお茶の間はあえて中国人と仲良くしたいと思っていないのである。

しかし・・・ここはやはり・・・主人公・島子が中途半端という問題があることを指摘したい。観月が演じる斉藤さんは正義のスーパークレーマーだったし・・・篠原涼子が演じたのはスーパーハケン社員であった。それに対して・・・島子はちょっとスーパーなところもあるが・・・基本的に自己犠牲を美徳とする・・・ただのOLなのである。スカッとしません。

そして・・・脚本家的には・・・最後の手段である・・・恋愛モードに移行したのだが・・・東十条・・・じゃなかった朝比奈課長(東幹久)との婚約解消・・・最終回を前にしてミュージカル王子・都留くん(井上芳雄)に好きだけど弟みたいにだからごめんなさいと引導を渡し・・・ついに・・・元エリートサラリーマンだった過去を明らかとしたチビ太こと小旗に心を動かされる・・・という流れが・・・誰にも応援されていない気配なのである。・・・まあ・・・そりゃあそうだろう。

とにかく・・・総務課の生き残りをかけて・・・総務主催日中友好セミナー(中国人を使用する時にはこういうところに留意して働かせよう)を開催・・・小銭を稼いだ総務だったが・・・合理化の波は止めようがないのだった。

第一・・・総務の仕事なのかという問題がある。企画開発化とか・・・独立採算制の部署の仕事だろう。

もちろん・・・ベンチャー企業ならまったく問題ないが・・・巨大企業では・・・方針決定に逆らうこと・・・これ反逆である。下克上なのである。

ちなみに株式会社中国共産党帝国では・・・台湾映画「海角七号」の中国本国での上映を党の方針で見合わせたという。台湾と香港では公開され大ヒットした映画だが・・・日本人男性と中国人女性の恋愛映画で・・・日本人が悪逆非道に描かれていないので・・・民族感情を害し・・・中国台湾の友好に不利益だと判断したからである。

そのぐらい巨大組織というものは融通が利かないものなのである。

他の組織に属するものと友好的に付き合うのは難しい。たとえば日本と中国ならば日本人は「最高の中国人と最低の日本人」を比較することを求められる。中国には諸葛亮孔明がいて・・・日本には連続婦女暴行殺人魔がいる・・・だから日本人は中国を尊敬し日本人であることを恥じるべきなのだ・・・ということである。

もちろん・・・これに対して中国人は「中国には日本に出稼ぎに行って窃盗したり強盗したり殺人したりするバカがいるが日本には浅田真央がいる」という態度に出てくるのならまだ話になるのだが・・・日本人は基本的に悪逆非道でないと困るし中国人には餃子に毒を入れるような悪人は一人もいないという態度なのである。

笑い話ではなくて・・・現実なのである。

だから・・・中国を支配する一部の人たちの横暴は無視して・・・底辺同志は日本人も中国人も仲良くすればいいじゃんというこのドラマの主張は根本的に否定されてしまうのだな。

それよりも・・・どうすれば・・・チベットで台湾で日本海で侵略意図を隠しもしないこの巨大で凶暴な怪物国家に対処していくか・・・注意を促す番組を作った方が確実に視聴率を稼げると思いますけれど。

そういう・・・現実論は無視して・・・都留くんはミュージカル「ウエストサイドストーリー」というロミオとジュリエットの現代版(当時)のナンバー「マリア」にたくして・・・島子への思いをせつせつと歌い上げるのだった。

もちろん・・・ミュージカルのロミオにあたるトニーがジュリエットにあたるマリアに出会い・・・一目惚れした心情を歌い上げるこのナンバー。

ドラマでは中国ハケン推進派ロミオ(チビ太)で中国ハケン反対派ジュリエット(島子)なので・・・ふられた部外者の都留くんが歌うところではないのですが・・・一応・・・例によって暴走した部下(美波)を庇い・・・辞表提出宣言をした島子を弁護して熱弁をふるうチビ太のBGMになっています。・・・まあそんな技巧的なことされても客は呼べないし・・・公園で歌ってもじいさんばあさんや子供たちはぽか~んとすると思いますけどね。

ボクの人生の中でこれ以上すばらしい響きを聞いたことがないよ

それはマリア・・・マリア・・・マリア・・・マリアマリアマリア・・・マリアでマリアなマリアなんだ

マリアなんだよーマリアマリアマリアなんだからーマリアマリアマリアマリアマリアなのさ(以下マリア)

・・・最後くらい「しまこ」って歌うのかと思ったぞ。

ちなみに島子・チビタの日中友好マニュアルでは・・・

日本人の明日は今日の延長

中国人の明日は今日とは別の日

ということですが・・・

日本人も「明日は明日の風が吹く」などと思いますよね。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

今回の相棒。

右京「警察官なのですね」

伊丹「警察官なんだよ」

仲間意識で拳銃自殺した取調べ監視官(鈴木浩介)「警察官です」

不適切な行為をした取調官(金山一彦)「警察官・・・です」

大河内監察官「警察官だ」

亀山「・・・警察官ですよ・・・」

金曜日に見る予定のテレビ『ギラギラ』『サラリーマン金太郎』(テレビ朝日)『流星の絆』(TBSテレビ)『メン☆ドル』(テレビ東京)『エリーこと満島ひかりの252生存者ありepisode.ZERO』(日本テレビ)・・・困ります。

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2008年12月 3日 (水)

父ちゃんはアフリカに行くんじゃろ!(上戸彩)あたりはずれがあるんだよ(吉田里琴)メッセージはありました(釈由美子)

なんだかなあ・・・の火曜日である。唯一・・・まともなのはバチスタひとつになっているのだが・・・もう一つ気分がのらない。地味なのである。

キャスト的には申し分のない残りの二つはなんだか・・・素人が作ったような作品になっている。

お茶の間は正直だ。火曜日のドラマ対決は①「チーム・バチスタの栄光」↗14.2% ②「セレブと貧乏太郎」↗11.2% ③「オーマイ・ガール!! 」↘*6.3%・・・と順位が固定。

スキャンダルというのは・・・いろいろと微妙な問題がある。たとえば卓球の福原愛の熱愛報道。一体・・・報道する側の報道の根拠はなんなのだろう。お茶の間が知りたがると思うからか。それに対して「すみません・・・遠くまでご苦労様です」と応じた福原である。これに対してニュースキャスターたちは口をそろえて「あやまることは何もないのに・・・」である・・・まず・・・自分たちが恥じるべきではないのか。「でも・・・愛ちゃんがいろんなことやってるかどうかスケベなんで知りたいの」ってことだからな。ま・・・それが仕事だから・・・って言えばそれまでだが・・・女子アナとかは一瞬・・・自分の人間性を疑う気持ちになるはずであり・・・それはそれでなんだかかわいそうである。ま・・・それが現代社会のありのままですが。

そういう意味で・・・母親が大スター・・・父親が事務所の社長ということを秘密にしていた杏(吉田)がスキャンダラスな存在なのかどうかが・・・微妙なのである。しかし・・・それを前提として作るのである。

回想シーンで「ママと女優の約束」をした杏(本人)・・・そのことを社長に報告する杏(子役)という年齢設定の矛盾にあるくらい無理があるのだな・・・やはり現場ではみんな涙目なのか・・・。

で、『セレブと貧乏太郎・第8話』(フジテレビ081202PM9~)脚本・田中一彦、演出・松田秀知を見た。何をしたいのか相変わらずよくわからない真紀子(若村麻由美)の回であるらしい。いわば鬼セレブVS貧乏太郎(上地雄輔)という趣向らしい。でも・・・真紀子のボジションがよくわからないので・・・どこを面白いと思えばいいのか分らない。基本的に美田園ホールディングスは昔なつかしい資産家一族の企業である。その実権を真紀子が握ったと何回言えば気がすむのだ・・・。普通に考えれば後妻である真紀子は財産狙いであり・・・相続権を持つ血のつながらない夫の実子であるアリス(上戸)を排除したいと考えるということは分る。そのためには手段を選ばないというのもありえる。しかし・・・やっていることは義理の娘の気を引きたい継母の策略なのである。よく・・・わからない。

今回は・・・娘のお気に入りである太郎をいじめたくて・・・放火して親子四人を路頭に迷わせ・・・ホームレス小学生をネタ化・・・最後は太郎に子供を残してアフリカに行けと命令である。

「大和は沖縄に行くんじゃろ・・・みんな死ぬんじゃろ」という蒼井優の気分になりました。

お前は・・・理不尽な大本営かっ。ま・・・でも突然ホームレス家族になる時代であるといえばそうなんですけどねーっ。ここでホームレス小学生をいじめる小学生に懲罰なしである。スタッフは心底・・・いじめっこサイドか。

しかも・・・突然・・・放火ではなくて漏電だったと・・・真紀子の行動をフォローするかのようなとってつけた結末である。靴をおなめと言わないでなめさせようとしたり・・・ものすごくちくばくな演出と言わざるをえない。

一方・・・真紀子がラブ・アリスはアリスの自由にはならないと言うのであるが・・・それではアリスはお飾りというか金持ちのパパの援助で道楽事業をやっていることになってしまう。しかし・・・設定としてはアリスは名実を伴うセレブとしての企業経営者のはずである。

こういう矛盾というか何も考えていない状況からアリスはラブ・アリスの社員旅行に同行することになる。そこで社員が楽しみにしているのが・・・クジで召使を選出してみんなでいじめるゲームである。誠に悪魔の下っ端が考えそうな・・・品性下劣ゲームであり・・・いじめによる全国の小学生の自殺者が一割増しになりそうなゲームだ。

よい子のみんな真似をする時はラブアリス召使ゲームと言おうね。とあえて言いたくなる展開である。

この展開が赦されるのは発案者がアリスであること。アリスが社員のガス抜きをするために召使を志願することが前提だろう。そして・・・最初は遠慮していた社員が段々と調子にのってきて・・・ついにはじいやの郡司(風間杜夫)まで・・・無礼講に・・・というのがお約束だろう。・・・ところが・・・アリスがちょっとてんやわんやした後・・・仲居なので入浴シーンをスルーして・・・幸子(国仲涼子)のピンクの縁取りの黒パンツが紛失・・・犯人クマでしたである。

なんじゃそりゃー。

二夜連続パンツか・・・とお嘆きのあなたはコチラへ→お気楽様のセレブと貧乏太郎

アリスの説得でアフリカ行きをやめた太郎が・・・間をとって引き返してくるシーン。

アリスが気がつき・・・子供たちがふりかえると・・・無人である。編集ミスだろう。

そして後藤田(柏原崇)と幸子のとってつけたような接触恋のはじまりフラグ・・・絶句。

擦り傷メイクだけが妙にリアルなのでした。

で、『オー!マイ・ガール!! ・第8話』(日本テレビ081202PM10~)脚本・高橋麻紀、演出・久保田充を見た。ほぼ壊滅状態の日本テレビ秋ドラマ・・・中でも現場の空気が一番荒みそうな数字を確保のこのドラマ・・・。もうたたかれ疲れたか・・・。そういう空気が漂うのである。そこで淡々と・・・興奮と平常の二つのパターンだけで耕太郎(速水もこみち)が演技を続けていく。

親子の関係について・・・子供っぽい普通のカタチでの愛を求める耕太郎に対し・・・芸能界・・・しかも・・・スターの親は特別なんだということを悟らせる杏の実の父(鹿賀丈史)なのだが・・・最後は・・・あくまで親子関係修復の手柄を耕太郎にもたせる・・・わざとらしい展開。スターの親でなくても単身赴任の親は・・・子供と一緒に遊べないって・・・知らないのか。

結局・・・耕太郎は周囲に恨みがましい気持ちを抱く暗い青年でありながら・・・正論を押し付けがましく主張する・・・かなり魅力に乏しいキャラクターになってしまっている。もこみちはこの役には耐えられません。

もうね・・・劇中劇で・・・杏が子供離れした演技力を見せつけ・・・圧倒していく展開でもないと・・・何も盛り上がらない気がします。第一・・・映画なんてアタリハズレがあって当たり前・・・当たらなきゃ借金ボーンで・・・当たれば大儲けなんですから。

ただそれだけなんですからーっ。

本人→子役の時系列の問題とともに・・・ライバル誌の原稿・・・しかもスクープを編集長(古田新太)が無造作に入手しているのは・・・ガネーシャだからなのか。もう・・・腰が抜けたよ。さあ・・・子供を隠していた・・・つまり・・・独身男性のアイドルとして商売をしていたようなアイドル女優の片鱗をこれっぽっちも感じさせない大スター・大空ひなこ(YOU)が帰ってまいりました・・・。最終回・・・なんとかしてくれるのかな・・・。

たとえば・・・「イノ・ラブ」担当の悪魔としてのキッドならこう妄想します。

平凡な家庭で野心に燃える娘(六歳)に囁きかける悪魔。

「父親の命と引き換えに大スターにしてあげるけどどうする?」

「殺して・・・パパを瞬殺で・・・苦しまないようにお願い」

優しい娘である。

CLUB RIKOのレビューはコチラへ→ikasama4様お気楽様シャブリ様

で、『チーム・バチスタの栄光・第8回』(フジテレビ081202PM10~)原作・海堂尊、脚本・後藤法子、演出・星野和成を見た。今回の患者は村本カナ(金澤美穂)である。映画「容疑者Xの献身」で銀幕デビューの1994年生。14歳になりたてである。夏未エレナや小池彩夢や福田麻由子の世代であるが・・・現時点では意外と層が薄い穴場の世代のような気がする。

ナース直美(釈)は謎の死を遂げた原作の犯人(城田優)からの電話は・・・「謝罪の電話だった」と言いつつまた謎を残すのである。

ドラマ・オリジナルの犯人は・・・ある段階まで出演者にも秘密だったそうなのだが演技プランを作るのにはどうかと思う・・・演出手法である。

っていうか・・・それほどあっと言わせる犯人なのかどうか・・・ものすごく不安なんですけど。

今回は五枚もサービスのあるナース大友直美をチェックしたいあなたはコチラへ→お気楽様のチーム・バチスタの栄光

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白鳥と黒崎のネクタイの趣味が一緒なのが気になるあなたはコチラへ→まこお嬢様のチーム・バチスタの栄光

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

木曜日に見る予定のテレビ『七瀬ふたたび』(NHK総合)『夢をかなえるゾウ』(日本テレビ)『風のガーデン』(フジテレビ)『小児救命』(テレビ朝日)

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2008年12月 2日 (火)

あなたの背中には悲しい温もりがありました(堀北真希)知っているのに知らんぷりのイノセント・ラヴ(内田有紀)

佳音(堀北)だけが・・・すれ違った恋の行方を知っているという構図である。そして・・・それを解き明かすことはできない立場にあるため・・・佳音のセリフはほとんどない。さあ・・・またしても主人公をお茶の間から遠ざけるカタチになってまいりましたーっ。

長澤まさみに続いて・・・堀北真希も・・・さすがだな。そういう趣味なのか。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ギラギラ」↗10.2%(男たちのからみあいに戻してあげ)、「流星の絆」↘14.5%(ねばります・・・ややさげは妄想係長不足か)、「サラ金」↗11.1%(そろったー)、「ビッグ3さんま」11.8%(なんでやねん)、「ブラマン」↘10.1%(マンガもほどほどに)、「しゃばけ~うそうそ」12.5%(ソフトやおいか)、「港亮介」13.5%(手越より三浦、春馬より友和である)、「ROK」↗*7.2%(平均も*7.2%って固定客つかみすぎ)、「ビッグ3タモリ」16.9%(ども)、「篤姫」↗29.2%(堺家定の亡霊すげぇぇぇぇぇぇぇ)、「SCANDAL」↗12.3%(全員寝取られ展開か)、「プレデター2」13.1%(強い)、「ビッグ3たけし」17.2%(冗談じゃないよ~)・・・ついでに「イノセント・ラブ」(誤検索対応)↗13.4%(ブーメランなるか・・・残る敵は忘年会か・・・幹事の皆さん月曜日以外でお願いします)以上。

で、『イノセント・ラヴ・第7回』(フジテレビ081201PM9~)脚本・浅野妙子、演出・松山博昭を見た。まさに・・・聖花(内田)満開である。いや・・・全開バリバリというか・・・体の不自由な人・・・知能に障害がある人をつかって・・・こんなに笑わせていいのかっ・・・というぐらい・・・花びらを千切る・・・佳音に邪険・・・いきなり直立・・・ホモに抱きつく・・・蛇女・・・殉也(北川悠仁)に邪険・・・お着替え拒絶・・・回想でパンツを脱ぐ・・・家出・・・帰宅拒否・・・赤い風船二度流出・・・医学の常識を越えて・・・船上完全復活・・・もう・・・おなかいたい。

さて・・・実は・・・愛と恋の定かでない・・・この脚本家の世界では・・・それぞれの心情もまた非常に曖昧である。あるいは友情と恋情の見境がないという言い方もできる。

たとえば・・・殉也が「遺書」と主張する聖花が昴(成宮寛貴)に宛てた手紙では・・・「結婚式前に・・・聖花は昴に抱かれた」のだが・・・それが・・・抱擁なのか挿入なのかではかなり意味が違うのである。

意味が違うが・・・どちらでも同じという考え方があるので・・・一応整理しておきたい。

佳音が殉也と出会うまでの・・・横浜ラヴ・ストーリーである。

美月(香椎由宇)「私が・・・私の中の悪魔と出逢ったのは・・・殉也が大学の音楽科にいる頃でした。私と殉也は幼馴染・・・私は・・・私のすべてを奉げる相手として殉也を意識することは自然なことだったと思います・・・同じ神の家の男と女・・・いつ結ばれてもおかしくないでしょう・・・しかし・・・殉也は・・・なかなかその気にならないのです・・・私は身も心も準備万端整っているのに・・・きっと・・・ものすごい奥手なので・・・いつかは私が誘いをかけなければいけない・・・と思い始めた頃・・・その女は現れたのです」

聖花「あたしの大好きな昴・・・おしゃれだし・・・ちょっとSMAPの香取慎吾に似ているし・・・大学に入ってラッキーだったのは・・・彼に出会えたことなんです・・・もう人目を憚らずイチャイチャしちゃうのです・・・ランチのおかずも横取りです・・・だけど・・・なかなか・・・手を出してこないのよね・・・でも・・・彼があたしを好きなのは分ってる・・・あたしに親切だし・・・あたしを大切にしてくれるし・・・もう・・・そろそろ・・・ベッドに誘ってくる頃なのに・・・意外と気が弱いのかしら・・・」

昴「大学に入ってうれしかったこと・・・それは聖花という女友達ができたこと・・・姉妹みたいに仲がいいんだ・・・オレたちは・・・でも・・・いくら仲がよくても・・・打ち明けられないことがある・・・オープンな奴もいるけれど・・・ボクにはとても無理なんだ・・・オレが眠れないほど・・・殉也を愛していることを・・・見果てぬ夢を見ていることを・・・殉也を見る度に股間が熱くなってたまらないことを・・・誰にも知られるわけにはいかない・・・同性愛のナニが悪いってロジックは知ってるよ・・・でも現実には殉也がノーマルでオレがアブノーマルってことも分っている・・・オレの心の秘密がバレて・・・殉也の側にもいられない・・・なんてことになったら・・・どうするのさ・・・どうすりゃいいのさ」

殉也「親友の昴のガールフレンドの聖花を初めて見た時・・・ボクの心は躍ったよ。天使だ・・・天使がやってきた・・・昴の彼女かと思ってちょっと絶望したけれど・・・なんと・・・昴にその気はないらしい・・・それならボクにもチャンスがあるよ。勇気を出してアタックだ。天使をこの手に抱きとめるんだ・・・神はそのために男と女を作られたとイェス様も言っている・・・思い切ってデートに誘うと・・・なんと天使はOKだ・・・神の恵みとはこのことか・・・そしてボクは聖花の純白のパンツをゲットだぜ・・・神よ・・・永久に・・・感謝します」

まあ・・・二組のカップルがいて・・・よりよい組合せを求めてパートナーチェンジをするのはありふれた話である。一組のカップルしか残らなかった時には置き去りにされた人たちは「中島みゆき」の気持ちになればいい。

もちろん・・・心に嫉妬(レヴィアタン)や憎悪(サタン)という名の悪魔(デビル)が巣食うのも仕方のないことだろう。

しかし・・・この場合は・・・男と女と女と男を愛する男の組合せだったために・・・そうとは知らない一人の女が・・・獲物としての自分の価値を高めるために本命でない相手に色目を使い・・・見事・・・落胆のゴールにたどり着いたのである。

そのために・・・熱愛する男と失望した女のカップルと・・・悪魔にとりつかれた女・・・そして最初から絶望している男しか残さなかったのだ。

昴が聖花に挿入したとしても・・・それは・・・間接挿入の暗い喜びしかもたらさない。

いやいやなので・・・抱きしめてさよならだった可能性も高いのである。

もちろん・・・それはフレンチ・キスで舌が奥歯を舐めるか喉まで差し込まれるかという違いとさほどかわらないので・・・抱擁か挿入かは妊娠の有無が確認されない限り無視してもいいという考え方もあるわけである。

そして・・・昴が秘密を持っていることによってすれ違った四人の心のあやを知っているのは後からやってきた佳音のみという構図が作られたのだ。

佳音は昴の困惑を知っている。彼が男色家であるという秘密を知っているからだ。佳音は美月の邪心を知っている。悪魔の言葉で脅されたからである。そして昴の秘密を知っているので聖花の恋が報われないことを知っている。そして・・・自分の愛しい相手が自分にふりむいていない相手を愛していることを知っている。その悲しみを知っている。なぜなら殉也と同じで・・・自分も愛しい相手にふりむいてもらえないからである。

だから・・・せめて慟哭する愛しい人の背中に身を寄せるしかないのである。

イノセントは無垢である。穢れを知らないということは・・・何も知らないバカということである。

本当のことを知らない殉也とすべてを知っている佳音・・・どちらがイノセントなのか・・・明白ですね。

さて・・・かなり・・・不自由な人となった聖花の押し付けがましい愛を聖花の友人として昴がどう処理するつもりなのか・・・リアルな世界では大問題だが・・・昴が肉体関係のない愛・・・即ち通俗的な意味でのプラトニック・ラヴを殉也に捧げるロマンの世界を生きる以上・・・白昼屋外でパンツを脱いじゃうほど性衝動に積極的な意欲を燃やす聖花の求愛を鬱屈を感じるほど日々いなしながら・・・性生活以外の生活の面倒をみていく決心をした・・・というところでしょうかね。

男と女の婚姻について・・・マタイの福音書第19章でナザレのイエスは次のように語っている。

神は男と女を創造した。

人は男と女が結ばれて生れる。

だからこそ・・・人は父と母を離れて・・・男は女と結ばれ・・・女は男と結ばれる

夫となる男と妻となる女は結ばれて一心同体となる。

それは神の定めたことである。

結ばれた男と女はもはや二人ではなく一人なのだ。

それを引き離すことは神の心にかなうことではない。

夫が妻を離別し別の女を妻とすることは姦淫である。

神は戒めていることを忘れてはならない。

汝、姦淫するなかれと。

もちろん・・・天国の扉は姦淫をしたものには開かれないのは言うまでもありません。

えーっ・・・じゃ、離婚して再婚したら天国に行けないの?

怪しい神父(内藤剛志)「大丈夫・・・神様は・・・人間の弱さとスケベなことをよくご存知です・・・罪を犯しても悔い改めれば・・・神は赦してくださります・・・祈りなさい」

佳音「そうなのです・・・人はいけないことと知りつつ・・・かなわぬ願いを神に祈ります・・・愛してはいけない女(娘)を愛した男(父親)を・・・もしも男が悔い改めたなら神は赦すのです・・・神が赦すのだから・・・男の罪を・・・男に汚されたものも忘れる必要があるのです・・・しかし・・・人は・・・できれば罪が犯される前に・・・罪を犯さぬようになさることはできなかったのですか・・・と・・・すべてを赦される神に祈るのです・・・しかし・・・その祈りはききとどけられないことを・・・人は知るのです・・・なぜなら神は・・・人が罪を犯し・・・悔い改めることを・・・望んでいるのだから・・・もちろん・・・契約違反をして哀れな子羊をアパートから追い出し家財道具を無断で風雨にさらすような大家の広田さん(兎本有紀)は地獄行きなのです・・・神を信じてなければ大丈夫ですけど」

関連するキッドのブログ『第六話のレビュー

Hcinhawaii0484 まこちゃんハウス・聖花祭り会場。まこまこちゃんハウスにシンデレラ城ホラーワールドを作ったのでしゅ。ビックリさせるモンスターはすべて聖花ロイドになっていましゅ。その恐怖にキャーッと地味王子様に抱きつきまくるチャンスありでしゅ。はうぅーんお気楽大家さんは・・・きっと粗大ゴミ引き取りの出費を敷金からさっ引くよね・・・這いずり聖花は・・・何度見てもこわいよね・・・片思いは・・・つらいねミマムプールにダイブしてパンツ握りしめて愛の抱擁って・・・ロマンチックレベルいくつなのかしら・・・ま・・・殉也のものすごさは・・・わかるっしょー・・・もう別世界だわーシャブリ久しぶりに間に合ったのでありましたーっ。聖花がかわいそうじゃないかって殉也は泣くけれど・・・ひとつ言えるのは主役はだあれ?ってこってすでありましたー」じいや「シャブリ様・・・kiyokaがkirokaになっておりますぞ」みのむし貞子だよ~るるる・・・妖術も使いますか・・・みんな変態ですか・・・殉也は大鈍感魔人ですか・・・るるるikasama4今回は・・・芸術家魂・・・大爆発ですね・・・愛とは恐怖そのものだったのですね・・・プールに落ちたその日から鵜化現象が始まったのです・・・もちろん・・・パンツは要返却なのですmariきゃーっくうどひゃーっアンナいやーっエリひえーっ

さて・・・天使テンメイ様は恋していない異性を愛するようになることがある物語として「風と共に去りぬ」を抽出。かなわぬ恋に対する情念が風船のように虚空に飛び去ったと見るわけですが・・・まあ・・・スカーレットが本当に恋しい相手を最後まで手にいれられなかったように聖花もまた・・・昴を実際には手にいれられないかもしれない。なぜなら・・・聖花の愛した男(異性)は最初から存在していない幻だったからです。そこにいるのは・・・男の姿をした女だったのだから。もちろん・・・昴をスカーレットと考えれば・・・バトラーである聖花を諦念しつつなんとなく愛し始める可能性もあるわけですが・・・。この変換の味わいはなかなかに奥深いと悪魔は微笑いたします。つまり・・・その場合はスカーレットは女の姿をした男だったわけで・・・スカーレットの真の本命も変更されるからです。スカーレットは最初からアシュレーでなくメラニーを愛していたというように。

水曜日に見る予定のテレビ『OLにっぽん』(日本テレビ)『相棒』(テレビ朝日)

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2008年12月 1日 (月)

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあり・・・なのじゃ!(宮﨑あおい)篤姫的似た者嫁姑です(堀北真希)

全50回である。いよいよ・・・最終局面。来週・・・明治に突入しないと・・・最終回は駆け足で通り過ぎるのだな。

江戸の地母神に召喚された天璋院こと篤姫がついに江戸を戦火から守ったのである。

まあ・・・上野山や周辺部など焼けたところは焼けました。

もちろん・・・この時の・・・歴史の歪みは・・・帝国の興亡と一体となり・・・1945年には東京は結局焦土と化します。まあ・・・それは子々孫々の不徳のいたすところなので・・・篤姫の知ったことではないのです。

しかし・・・1億玉砕を叫びながら・・・無条件降伏するところとかは・・・ある意味・・・国民性かもしれません。

で、『篤姫・第48回』(NHK総合081130PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・渡邊良雄を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回は再登場・にんまり公方家定イラストに西郷の心を釣った男・浮き斉彬イラストのアンコール・サービスでございます。もちろん・・・篤姫の心の葛藤と囲碁愛好家ならではの鉄壁の布石と勝負師の勘所をあますところなく再現されています。そして・・・ドラマの時代考証家による「大奥中心すぎというが歴史認識が甘いのはあなたたちの方だ」論をピックアップ。目のつけどころがブラボーです。さらに・・・幕末に苦渋の決断を下した大名たちのその後の人生模様を綴る書籍に着目。長寿を誇った二人の最後の大名の人生の分かれ道を感慨深く紹介です。・・・残り二回もよろしくお願いします。

Atuhime18684 で、身ごなしがややスローになってますます三十代をたくみに演じる篤姫役の宮﨑あおいなのだが・・・今回は軽く背をかがめるところなどが老いを感じさせて見事でした。一方・・・妄想幕末史も終盤である。天才くのいち篤姫も・・・前線に出れば・・・術が落ち・・・衰えを感じるお年頃なのであった。なにしろ・・・二十歳で大奥入りしてから十三年が経っているのである。光陰矢のごとしだなぁ。

江戸城大奥・・・天璋院の間には山岡鉄舟こと最後の服部半蔵が訪れていた。慶応四年三月八日の暮れ六つである。すでに葉桜の季節だが・・・篤姫は遅咲きの桜を見つけて部屋に飾っていた。

「すると・・・関東一円の一揆はようやく・・・収まったのだな」

篤姫は南蛮渡来の珈琲を和紙でドリップしたギヤマンの器から家康伝来の茶碗・唐物曜変天目・葵上にそそぎ・・・半蔵の前に無造作に置いた。芳ばしい香が漂う。

「はっ・・・といっても街道につづく宿場町周辺ですが・・・勝様配下の犬男組と代官や庄屋の主だったものは・・・一応・・・提携しております」

「これでひとまず・・・江戸の町が徳川家の傘下にあることは公認されよう・・・」

「武蔵の外側では一揆の勢力の高まりは収まらず・・・甲州街道では官軍の通った後に一揆が起きて・・・東山道軍は退路を立たれた形になっております」

「ふふふ・・・民の動きは面白いの・・・それはそれとして北陸道軍は南下を開始したそうじゃ。おそらく・・・江戸包囲が終るのは四月の初めとなるだろう・・・」

「おそらく・・・宇都宮城への出口だけをあけて・・・殲滅戦になりまするな・・・」

「・・・ならぬわ・・・」

「は・・・」

「京の御所政府は・・・商人たちから三百万両を借りたそうじゃ・・・」

「三百万両・・・」

「三百万両といえばすべての大名家の年間の費えほどじゃ・・・京の商人の主だったものは・・・この江戸にも店を構えておる・・・それらを灰になど・・・できぬのじゃ・・・」

「しかし・・・二つの政府がある現状を・・・官軍はよしとしないでしょう」

「そこが・・・かけひきよ・・・すでに・・・長崎、神戸、大阪、横浜と主だった港は官軍の支配下にあり・・・京と大阪もしかりじゃ・・・しかし・・・京は戦火に焼け・・・大阪も世情が落ち着かぬ・・・。すると・・・江戸の価値は半端なくあがるのじゃ・・・」

「・・・すると・・・」

「そうじゃな・・・江戸があれば・・・まだ武蔵から東北は徳川の勢力化じゃ・・・そこを無傷で明け渡す・・・替地は・・・先祖伝来の土地・・・駿府あたりでな・・・」

「江戸を・・・官軍にお譲りするのですか・・・」

「等価交換じゃ・・・安売りだが・・・なにもかもなくして・・・双方損をするよりマシじゃろう・・・西郷は・・・算盤をはじける男だからな・・・半蔵・・・幕府隠密として最後の奉公じゃ・・・この密書を西郷のいる東征軍駿府本営に届けてまいれ・・・」

「天璋院様・・・」

「半蔵・・・珈琲の味はどうじゃ・・・」

「・・・苦うござる・・・」

その頃・・・静寛院こと和宮は・・・江戸の東北の郊外・・・吉原の町にいた。お供をするのは老女花園である。二人とも忍び装束であった。

宵の口であるのに江戸で一番の歓楽街はすでににぎわっている。和宮は好奇心に目を輝かせ呟いた。

「・・・ふふふ・・・明日は戦やもというのに・・・にぎわっておじゃりますなぁ・・・」

「男どもは上も下も・・・いざとなれば・・・腰から下がものをいいますよって・・・これは・・・宮様の前で・・・粗相を・・・」

「ふふふ・・・よろしゅうおます・・・この和宮も・・・後家でありますから・・・左様なことは心得ておりまする・・・」

「それにしても・・・宮様・・・何として・・・このような場所に・・・」

「天璋院さん・・・いえ・・・母上が申すには・・・大奥のものたちの・・・若い方々には・・・商いをするのがよかろう者も多いとのこと・・・大奥といえば・・・ひとつの国のようなもの・・・様々な力あるものがあらっしゃいます・・・時に・・・西の遠い異国でははあれむと申すものがあるそうじゃ・・・京にも祇園さんがあるように・・・この手の場所は古今東西かかせぬものらしいでおじゃる」

「ははあ・・・」

「奥女中に春を鬻がせるわけには参らぬが・・・遊郭を経営したり・・・食事処を営むのは・・・悪しからず・・・と申されております。まあ・・・大奥くのいちの中には・・・色仕掛けの上手なものも多いので・・・客を相手にするのもかまわぬ方もいるかもしれまへんが・・・」

「・・・」

「そうそう・・・大奥の者たちで商いの徒党を組むのも悪くありません・・・めりれんでは鎖のことをちぇえんと言うそうですが・・・大奥の者どもが・・・くさりのように仲良うつながって大奥ちぇえんとか・・・を作るのもよかろうとか・・・」

「天璋院さんのお考えにはよう・・・ついていけまへんわ・・・」

「ほほほ・・・ほんに面白い母上であらっしゃいます・・・」

「しかし・・・まるで・・・大奥がなくなってしまうような心配りでございますね」

「なくなるそうですよ・・・おや」

呆気にとられる花園を無視して・・・和宮は屋根の上から遊郭の一角に目を留めた。

なにやら騒ぎが持ち上がっている。

「・・・んだと・・・このイモ侍が・・・」

「ごわすごわすと聞いてるだけでおかしくなるわ・・・」

「ちぇいすとー」

どうやら・・・幕府側の兵と官軍の兵とが喧嘩を始めたらしい。

お国訛りをからかわれた薩摩の武士がすでに抜刀しているが・・・集まってきた侍たちは江戸の者が多いようである。

衆を頼んだ江戸方の侍も刀に手をかけている。

その時・・・懐からキツネの面を取り出した和宮は面をかぶると・・・ひらりと地面に飛び降りた・・・花園が止めるヒマもなく・・・喧嘩の間に身を入れる。

「静まれ・・・静まれ・・・城下で喧嘩はご法度のことと・・・お城からお触れがでているのをしらねえのかい・・・こんな界隈で無粋な真似はどちらも粋ってものをご存知じゃねえってもんだ・・・お侍さんたち・・・ここは花を愛でるところでありんす・・・人斬り包丁はおしまいになっておくんなさいまし・・・」

いつのまにか・・・和宮は夜目のも白い太腿をあらわにした・・・遊女の装束に早替りしている。毒気を抜かれた双方の侍たちは・・・注目していた両側の店の遊女たちにはやし立てられ・・・吉原半纏の男たちにひきとられて・・・別々の店に分けられていく・・・。顔役の男がキツネ面の和宮に頭を下げて・・・面をあげると・・・もはや・・・和宮は路上から姿を消していた。

含み笑いをもらしながら・・・江戸城へと家路をかける和宮を追いながら花園が小言を言い始める・・・。

「・・・宮様・・・はしたのう・・・ございます・・・まったく・・・だんだんと・・・」

「母上様に似てきたかの・・・どうじゃ・・・妾の江戸弁は・・・」

二人のくのいちの姿は闇に消えた・・・徳川の歴史を刻んだ江戸の町は・・・まもなくその名を消そうとしていた。

江戸開城の交渉が進む中・・・浅草雷門で奇声を上げた恭順不服のものたちは続々と上野山に集い・・・上野寛永寺の輪王寺宮(後の北白川宮能久親王)を盟主と祭り上げて・・・最後の一花を咲かせようと目論んでいたのである。その顔ぶれは・・・直参旗本あり・・・義民百姓あり・・・新撰組くずれあり・・・雑多だった。もちろん・・・酒目当て金目当ての無宿人も混じっている。男たちは歴史の行く末も知らず・・・心騒ぎ血が騒いでいたのだった。(つづく)

関連するキッドのブログ『第47話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『オーマイ・ガール!! 』(日本テレビ)『セレブと貧乏太郎』『チーム・バチスタの栄光』(フジテレビ)

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