私は正しい(鈴木京香)ごめんなさい(長谷川京子)いやん(吹石一恵)やめてよ、もう(桃井かおり)
ついに大河レビュー一本にしぼりきった日曜日。誘惑に耐えよくがんばったと思う。
そして、一週遅れで「SCANDAL」がフィニッシュである。平均視聴率は13.0%で初回の16.9%にはおよばなかったものの最終回は↗15.5%とまずまず、最近では「パパとムスメの7日間」の平均13.9%につぐ好成績である。
まあ、京香、ハセキョン、吹石と華麗なる一族の女たちが結集している上にモー姉さんも加わっているのでこのぐらいはねえ・・・なのであった。
で、『SCANDAL・最終回』(TBSテレビ081221PM9~)脚本・井上由美子、演出・生野慈朗を見た。女友達の結婚式に集いし見ず知らずの主婦四人。それぞれが鬱屈をかかえながら主婦をしている。エリートサラリーマン夫人は夫の浮気に悩む京香。官僚夫人は退屈でケチな夫に飽き飽きしているハセキョン。セレブ医師の人形扱いに窮屈な思いの吹石、そして死んだ子供の年を数え無職の夫と芝居を続ける秘書のモー姉さん。そんな主婦たちは共通の友人である有名ピアニスト(加藤虎ノ介)の花嫁の戸田菜穂の結婚式で・・・「私は勝った」と花嫁に宣言され・・・鼻白むのだが、直後に花嫁は謎の失踪をとげてしまう。
主婦たちは別に花嫁がどうなろうと知ったことではなかったが・・・好奇心に負け・・・事件に巻き込まれていくのである。
サラリーマン夫人は元スッチー(死語)で美貌に自信があるため・・・たちまち取り残された花婿であるピアニストによろめいていく。しかし・・・ピアニストは最後まで花嫁にぞっこんでサラリーマン夫人は眼中にない。主婦たちはそれぞれによろめき相手を求めて右往左往するのだが・・・それほどひどい目にはあわない。
官僚夫人は美容師と、医師夫人は証券マンと、ニート夫人は担当刑事とよろめくのだが、よろめき方もそれぞれである。官僚夫人は少し発達障害気味なので子供連れで浮気相手を訪ねたりするし、医師夫人は本来男を手玉にとるホステスである。そしてニート夫人はさすがに年の功なのであった。
そしてピアニストに心の底から愛された花嫁は・・・それまでの波乱の人生によって簡単にはシンデレラになれなかったのだった。
家庭教師からスッチー、会社秘書、ホステス、売春婦と裏世界に足をふみこんだ花嫁は花婿を守るために殺害未遂事件をおこすのだった。
その愛の行為に忘れていたロマンチックを思い出した主婦たちは・・・友達として花婿のために身を引こうとする花嫁を引きとめ・・・ハッピーエンドを迎えさせる。
まあ・・・御伽噺でございます。
なにしろ、結論が贅沢や安定のためでなく愛する人と結ばれることが婚姻ということですから。
しかし・・・その結果・・・官僚夫人は夫が上司の不正を告発して失職・・・明日をも知れぬ夫婦となります。医師夫人は夫と離婚し自由を手にいれます。まだまだ若いからできること。ニート夫人は年下の夫と離別。老後の茶飲み友達として刑事をキープです。そして・・・サラリーマン夫人は夫の浮気性を病気だと思ってあきらめることにするのです。
彼女たちは不幸になったのでしょうか。いえ・・・そんなことはありません。彼女たちは女がもつべき最高の宝・・・女ともだちを手に入れたのです。
刑務所に入って罪を償う花嫁を最愛のピアニストが待つわけですが・・・それよりも四人の女友達が自分を待っていると思うと・・・牢獄の中でも明るい気持ちでいられる・・・女にとって女ともだちの輪に入ることは・・・人生そのものなのかもしれません。
ま・・・一人をこよなく愛する男にはまったくわからないのが女心というものなのですなーっ。そうなのですなーっ。驚きでございますーっ。
関連するキッドのブログ『亀は意外と速く泳ぐ』
火曜日に見る予定のテレビ『セレブと貧乏太郎』『チーム・バチスタの栄光』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
人の不幸は蜜の味。
これにつきますね。
投稿: みのむし | 2008年12月23日 (火) 07時09分
この演出家は映画「手紙」の監督。
不幸の美学みたいなものが
そこはかとなく匂いますね。
救いというのは不幸の果てにあるというような。
まあ・・・テレビなので薄めでしたけど。
投稿: キッド | 2008年12月23日 (火) 12時41分
携帯から失礼、
キッドさん、こんにちは〜♪♪
今夜だからこんばんはか、もう昼だか夜だかもよくわかんねんだ。
このピアニスト、
☆1人の女を愛し貫く
☆容姿端麗
☆ピアニストである
☆容姿端麗
以上4つの要素でヤマトはぞっこん(死語)でした。
このドラマかなり毎週楽しみでした。
4つの要素が何かへん!?
え!?何が!?
とにかく録画してある二宮錦戸戸田3兄弟のドラマ見れません、
どんなに頑張っても時間作れません、
でもいつか見ますんでえぇぇぇ!!!
投稿: ヤマト | 2008年12月25日 (木) 19時40分
ふふふ・・・新婚妻はおいそがしーのですな。
新しい家族と過ごす最初のクリスマスを
エンジョイできましたでしょうか。
そのような極上の時間にコメントありがとうございます。
「流星の絆」最終回もごゆっくり
都合のいいときにごらんになると
よろしいと存じます。
キッドは年末のZでエバァで三昧なラジオ番組で
頭がいっぱいの今日この頃です。
ピアニストの加藤虎ノ介は
「ちりとてちん」の落語家・徒然亭四草から
人気の苦味ばしり系のイケメンですな。
今回も出番控え目なのにいい味出してました。
ぞっこん要素としては
「お礼のためにピアノをひく」
「あなたのためにピアノをひく」
「流し目でピアノをひく」
「ニューヨークでもピアノをひく」
の四つでいかがでしょうか。
それではおくればせながら
メリー・クリスマス!
投稿: キッド | 2008年12月26日 (金) 01時48分