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2008年12月21日 (日)

ブラッディ・マンデー(吉瀬美智子)ぶらっでえ・まんでえ(徳永えり)ブラッディ・マンデイ?(南沢奈央)

最終回になってようやく発砲するTHIRD-i(サード・アイ)の南海かおる(芦名星)、霧島悟郎(吉沢悠)・・・しかしただの高校生であるファルコン(三浦春馬)には都民一千万人の生命と同級生・安斎真子(徳永)の命は等価値なので撃てません・・・気持ちは分ります。

まあ・・・パーセンテージとしては殺人者はそれほど多くないのでお茶の間的には・・・納得なのだろうなあ。

もちろん・・・フィクションの人命は羽根より軽いので安斎実は名もなき新興宗教教団教祖の娘で神崎(成宮寛貴)の異母妹の新教祖・K(KANZAKI-K=ANZAI)は射殺される。

結局・・・Kはサイコパス(精神病質・性格異常・人格障害)でしたオチである。

キッドはおタクの恋の作者なので今回は酷評を避けます。

で、『ブラッディ・マンデイ・最終回』(TBSテレビ081220PM0756~)原作・龍門諒、脚本・渡辺雄介、演出・平野俊一を見た。テロの背景には基本的に二つの情念がある。一つは自暴自棄でカルト教団による集団自殺などが代表例である。もう一つが政治的な背景を持つもので米国における同時多発テロなどが例示対象となる。

日本における某宗教団体のテロは基本的には北朝鮮の工作員がリードし巧妙に洗脳された人工サイコパスの集団が引き起こしたもので類別の困難なテロと言える。

外国による工作という意味では政治的だし北朝鮮自体が巨大なカルト教団と考えればサイコパスによるテロと考えられるわけである。

いかにもこの教団の暗躍をパクったドラマなので最後はサイコパス・オチで当然といえば当然なのである。

ファルコン「なぜ・・・こんなことを」

教祖の娘「私がお菓子な神だからなのよ」

なのである。

毎回のサブタイトルをふりかえってみよう。①日本最後の日・最凶ウイルス・・・②ウイルステロ勃発・・・③テロ首謀者現る・・・④日本壊滅テロ・・・⑤東京壊滅・・・⑥破壊と滅亡・・・⑦テロ全貌・・・⑧大量感染・・・⑨テロ最終章・・・⑩東京炎上・・・⑪テロ宣言・・・とにかくこのドラマのスタッフの頭がかなりお菓子と化しているのは間違いないだろう。

タイトル通りなら日本も東京も何度壊滅すれば気がすむんだ状態である。

あげくのはてに最後がテロ宣言ってなんだよ?

・・・まあ・・・毎度バカバカしいテロを一席なのであるな。

冒頭で登場する虐殺映像が「ウイルス兵器」ではなく「中性子爆弾」によるものだと解析するのにどれたけ時間かかってるんだ。

ちなみに・・・日本には統合された秘密警察はないというのが建前である。

しかし・・・サード・アイが所属する警察庁警備局は実在の組織である。これに平行して法務省公安調査庁が実在する。某宗教団体を監視しているとされるのはこの組織だ。他にも防衛省には情報本部が実在するし、内閣官房には内閣情報調査室が実在する。さらに外務省には国際情報統括官が実在する。

これらは全部、秘密警察といえば秘密警察であり・・・ある意味・・・無秩序に諜報機関が乱立しているのが日本というおバカな国家なのである。

もちろん・・・実際には阿吽の呼吸で連携はあると考えるのが正道である。なんといっても各自情報のプロなのである。お互いにスパイを送りあいある程度の情報を共有していると考えるのが筋なのだな。

このドラマでは九条法務大臣(竜雷太)が性転換手術を受けたゴルゴ13である折原マヤ(吉瀬)をフリーランスのエージェント(工作代理人)として雇用したりしているわけである。

いわばマヤはニューハーフなのでファルコンが誘惑される度にドキドキするわけである。

基本的に神島教祖(嶋田久作)は日本国内の混乱とそれに伴う国力の衰退を目指しているわけで・・・その資金源が半島国家や大陸国家にあることは明白だろう。

ウイルス兵器ではなく中性子爆弾が本命という構図は・・・国境を越えて蔓延するウイルスよりも地域限定で人員を殺傷するという侵略的意図が明らかである。

もちろん、某教団のテロが明らかにするようにあくまで「おバカな日本人が日本人に対しておバカをする」というシナリオが前提となっている。しかし・・・教祖のルーツや・・・最後にヒットマンとして登場する人物のルーツはそこそこ情報として真相を妄想できる範囲で流布しているわけだ。このあたりが秘密警察の苦しいところだし・・・秘密警察国家が基本的にはおバカにならざるをえないという特質を備えていることを物語っている。

加納(実は防衛省情報本部のスパイ)「また・・・あのファルコンがしでかしやがった」

霧島(実は内閣調査室のスバイ)「ふふふ・・・仕方ない・・・彼は狙われている・・・教祖の娘はファルコンに惚れているのだ」

南海(実は外務省特務機関のスパイ)「自己分析もできていないの?」

澤北(実は公安調査庁のスパイ)「あの娘はIQ高い上に薬物でかなりアタマいじられてるから常識では判断できない思考をするわよ。しかし・・・基本はファルコンと無理心中したいわけよ」

加納「とんでもねえな」

霧島「第一、中性子爆弾の入手経路はどうなってんだ?・・・南海・・・お前のとこだよ」

南海「密輸なら海上保安庁でしょ・・・って何の話ですか」

澤北「もうファルコンをいい加減・・・消去するという選択肢はないの」

霧島「資源の有効活用は我が国の基本方針だからな・・・最後はオレが始末するよ」

澤北「ファルコンが神崎純と接触・・・向こうも内ゲバモードね」

加納「内ゲバとか・・・お前・・・いつの時代だよ」

南海「デュークのおっさんがひっかきまわしているからね・・・内輪もめはするでしょう」

霧島「あれは本当におっさんなのか・・・整形技術おそるべし・・・」

澤北「金持ってるからねえ・・・若さの維持なんてある意味簡単だし」

加納「クローンかもしれんしな・・・」

その頃・・・ファルコンはブルーバードとネットで直接対決していた。

リンクしているコンピューターにホームもアウエイもない。手持ちのプログラムの優劣が問題になる。基本的には暗号防御を突破するプログラムとそれを書き直すプログラムの対決である。閉ざされた回路に侵入するためにはリンクが必要でリンクがある以上、相手がファルコンを誘っているので目標プログラムへの侵入は問題ではない。盗んだ情報を横取りされないことが課題である。ファルコンはダミーのプログラムをばら撒きながら、本命のプログラムの投入機会を待っている。もちろんブルーバードはその機会を見逃さないが接触すれば相手を書き換えるウイルスの毒性の優劣の勝負となる。当然、相手もウイルスを無効化するウイルスを投入するのでそのウイルスを書き換えるウイルスで応じる。ファルコンは手持ちのウイルスを次々に投入しながら相手の弱点を探る。基本的にウイルスには原型があり、オリジナルといってもプログラムの書き換えに過ぎない。電脳空間の攻防の末・・・ブルーバードのプログラムのクセを盗んだファルコンは最終兵器を投入した。追跡を回避しつつ爆弾を送りつける。

ブルーバードは歌っていた。

この世は私のためにある

弓をきりきり心臓めがけ

逃がさないパッと狙い撃ち

ブルーバードの端末のモニターに「鳥の死体」のアニメが出現した。ファルコンにはブルーバードの側の端末からブルーバードの音声を拾いアニメを作る余裕さえあったのだ。

次に端末に現れた文字は「狙い撃ちで青い鳥は死んだ・・・なんで山本リンダなんだ?」だった。ブルーバードは目の前が真っ暗になった。

澤北「ちっ・・・神崎を逃がしたわ・・・中性子爆弾は所在不明」

苑麻(実はCIAのスパイ)「ふふふ・・・そんなもの・・・最初からなかったのかもしれんぞ」

霧島「ブラフか・・・」

加納「ブラフですかーっ」

そしてクリスマス・・・高木兄妹と父の腎臓は穏やかな休日を過ごしたらしい。

もがき続けてただ報われない

夢だけを信じ 歩いてゆこう

不毛の土曜日がようやく終る。

赤い糸』には麻美(石橋杏奈)が登場。うるう日に生れた奇跡のカップル、芽衣(南沢)と敦史(溝端淳平)の間にもやもやとした空気が流れる。沙良(桜葉ななみ)は踊り狂ってパワー全開である。ちなみに中国の伝説とは『太平広記』(10世紀)の「定婚店」のエピソード「月下老人、結婚する男女の足首を赤縄で結ぶ」からきている。日本で誰がそれを「小指の赤い糸」に作り変えたかは不明。案外日本オリジナルかもね。

トンスラ』には加護亜衣再登場。吉高由里子をいたぶりまくる。ややほっそりとしたが巨大な胸は健在である。来週最終回である。

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

月曜日に見る予定のテレビ『イノセント・ラヴ』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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