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2008年12月15日 (月)

ここは私が・・・(宮﨑あおい)いえいえ私が・・・(堀北真希)篤姫的明治のおば様(瑛太)

和宮(堀北)最後のコントであった。微笑ましい・・・嫁姑のごはんよそりっこ対決である。

ちなみに史実です。

最終回視聴率は28.7%で30%越えはなかったが前年度「風林火山」の平均視聴率18.7%を大きく上回る平均24.5%はドラマ冬の時代に凄いことだな。初回20.3%から一度も20%を割らずにゴールである。

今日は思わずサツマアゲを食べたほどである。

で、『篤姫・最終回』(NHK総合081214PM8~)原作・宮尾登美子、脚本・田渕久美子、演出・佐藤峰世を見た。例によってシナリオにそったレビューはikasama4様を推奨します。今回は本寿院メガネっ娘ヴァージョン、唐橋・歌橋コンビとのトリオ・ザ・大奥、犬神執事長しゃもじもう一本など書き下ろしイラスト出血大サービスつきです。はたして大奥絵巻コンプリート・ヴァージョンはあるのか期待大です。今回の泣き所は帯刀絶命・・・あの男がついに泣かせました・・・すべりこみセーフか・・・そして別れの名場面完全網羅で総評近日公開予定です。一年間ご苦労様でございました。

Atuhime18686 で、忍びたちの幕末も終焉である。もちろん・・・この世に人がある限り忍びの絶えることもない。支配するものは常に人気に気を使うし・・・最後の手段として暗殺はかかせないのである。人の世の幸せを願い自らは忍の一字にすべてを封じる忍びなくしてはどんな社会も成り立たない。安穏に暮らす人々は闇に生きる忍びたちに感謝の気持ちを忘れないでもらいたいものだ。サード・アイとか特命係長とか・・・もう少し敬意が欲しいです。

篤姫の母・お幸は明治2年に死去している。篤姫の腹違いの兄・島津忠敬(岡田義徳)は明治25年(1892年)まで生きます。

その知らせをもってきたのはくぐり党のくのいち・しのだった。小石川一橋屋敷の薬草に囲まれた中庭で篤姫はしばらく念仏を唱えた。年の暮れも近く・・・夕闇が迫る東京は冷たい風が吹いていた。

「安らかなご最後だったそうでございます」

しのの幽かな薩摩訛りに篤姫は母の匂いを感じた。

「薩摩はどうじゃ・・・」

「西郷様を中心に世直しが進められ・・・西国の忍びたちを統括しつつございます」

「ふふふ・・・西郷がヘソを曲げているのではと・・・新政府のものたちは戦々恐々じゃ・・・函館五稜郭の戦いで・・・内戦は終わり・・・維新の戦は死者1万人ほどで終えたというのに・・・秋には大村益次郎が暗殺されて・・・各地には一揆の気運が満ちている。なかなかどうして・・・前途多難じゃのう・・・」

「西郷様は・・・最後にもういちど・・・終いの戦が必要だと申しておりました・・・」

「そうか・・・最後まで・・・忍びをつらぬくか・・・」

「姫様は・・・このまま・・・江戸・・・東京にお住まいになるのですか・・・」

「故郷は忘れがたいが・・・忍びには無縁のこと・・・西郷には手紙を参らせる。飛脚よりもしのに託す方が確かだろう・・・しの・・・くぐりくのいち衆をしかと束ねよ」

「は・・・」

「手紙にもしたためたが・・・大村はヴァンパイヤの血を受けておった。いつの間にか新政府の中にも魔手は伸びている・・・この期におよんで攘夷を忘れぬ愚かものにも困ったものだが・・・フランスの闇の一族にも注意せねばならぬ・・・しのも・・・丸十字のロザリオを肌身離さぬようにな・・・」

「肝に銘じまする」

「そして・・・帰路・・・この薬草を大阪に届けておくれ・・・小松の家のお琴に・・・痛み止めじゃ」

「かしこまりました」

おしのが闇に消えるとすでに残照を消した西の空を篤姫は静かに見つめた。

ふと母と食した枇杷の甘さがよみがえった。

篤姫は寂寥を感じた。

時はゆっくりと過ぎていった。各地で暗躍する忍びたちはある時は一揆を扇動し、ある時は一揆を鎮圧し・・・脆さをみせる新政府を影から支える。

関東の忍びを統括する最後の服部半蔵・山岡鉄舟が・・・天皇の忍びと気を一にすることでようやく可能な橋渡りだった。

徳川家の家令を務める勝海舟も黒幕の一人として忍びたちの暗躍を助ける。

すべては日本が・・・弱肉強食の世界で生き残るための忍びの道である。

日本に触手を伸ばす列強の魔手をバランスをとっていなしながら・・・富国強兵を進めていかなければならない。

そして旧勢力の力を削ぎながら・・・日本という一つの国家を生み出さねばならないのである。

一つの汚れ仕事を片付けるたびに・・・篤姫配下のくのいちたちも命を落としていった。

ヴァンパイヤ一族の小松家襲撃で幾島が・・・朝鮮外交をめぐる清国忍者との抗争でお琴が・・・北の大地でのロシアの熊軍団との暗闘で滝山が・・・それぞれ闇に散ったのである。滝山は替え鉄砲の術でロシアの人熊100頭射殺の伝説を残した。

そして・・・和宮は箱根のイギリスの人狼駆逐戦で老いた岩倉具視をかばって昇天した。天女と化した和宮は箱根の森にニホンオオカミたちと姿を消したのである。

西郷は幕末の最後の仕上げをするために・・・不平分子のネットワークを構築し・・・その力を薩摩に結集した。日本の内にこもる・・・怨念を焼却するためであった。

篤姫は東京にいた。

徳川家当主・・・家達はイギリスに旅立っている。英国情報部で新時代の忍びの道を極めるための留学であった。

その留守宅に一人の少女がやってきた。

篤姫の義理の父親の一人・・・近衛忠煕の孫娘である。少女の母は島津の血を引く斉彬の養女・・・つまり・・・篤姫の義理の姉妹だ。少女の名は・・・近衛泰子だった。11才である。

春の光が徳川本家・・・篤姫の間に差し込んでいた。

「お母さん・・・泰子でございます」

篤姫はかわいらしげに洋服を着た少女に微笑んだ。

「ふふふ・・・これはハイカラさんじゃのう・・・」

「はい・・・ロンドンにおられる家達さんのお嫁さんになるために西洋の衣装でおしゃれをするのです・・・」

「・・・家達の嫁になれるとはきまっておらんぞ・・・」

「がんばりますーでおじゃるー」

「泰子・・・得意なことはなんじゃ・・・」

「それは・・・」

泰子は目を伏せた・・・次の瞬間・・・顔をあげた泰子の瞳は金色に輝いていた。

「・・・お母さん・・・家達さんのお嫁さんにしてくださーい」

「ふふふ・・・まだまだじゃ・・・」

篤姫は邪眼を開いた。

徳川家から黄金の輝きが春の東京にこぼれだしていった。

天井裏に控えていた京のくのいち衆の頭お龍と・・・最後の服部半蔵はあわてて南蛮渡来のサングラスをかけた。(了)

関連するキッドのブログ『第49話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『セレブと貧乏太郎』『チーム・バチスタの栄光』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

まさか、この明治の時代から
Perfumeが生まれていたとは驚きでした。


なるほど、こうして篤姫の邪眼は
次の世代へ受け継がれていく訳ですな。

忍は消えても忍の名は残りますしね。

機会があれば皇居付近に行って「半蔵」に会ってみたいものです。

一方で時代を作るにはなんらかの吐け口を作りそして、敵を作ると。
そして今もヴァンパイヤ一族とそれを狩る一族が戦っているってこってすなぁ。

まぁそんな闇の世界はこのドラマでは全く描かれませんが(笑)

この作品がこれだけの高視聴率を得たのももちろん役者の演技もありますが

物語の見せ方が昔の時代にはあって今の時代がなくしているものを
描いてみせたとこにあるような気がします。

ある意味、ちょっとした「Always」みたいな感じで。

だから、登場人物がキレイになってしまったんでしょうね。
岩倉さんだけは別みたいな感じがしますけど(笑)


私を含めて、この作品にハマる方の多くは
そういう昔あった家族愛に飢えてるのかもしれませんね。


来年の大河もその傾向があるようで
おそらく今の雇用問題にひっかけて
直江さんの米沢藩での藩政改革をNHKの番組で取り扱う
個人的確率は99.9%です(笑)

投稿: ikasama4 | 2008年12月16日 (火) 22時10分

pencil✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥pencil

ふふふ・・・橋橋コンビは
架空モードが高いだけに
自由奔放でございましたね。

Perfumeのゲストくのいちがなければ
もっと登場させたいところでした。

まあ・・・本寿院の本音としては
嫁も孫嫁も懐妊しない・・・
孕んでいれば歴史は変わったという
気持ちもあったのかもしれません。

まあ・・・そういう神様の授かりもの視点でも
歴史の妙というものを感じます。
血のつながらない家族ほど
絆を求めるものだったりしますからね・・・。

忍びは闇に生まれ闇に消えるもの・・・
忍者に対する憧憬はその儚さゆえに
キッドの心をしめつけるのでございます。

半蔵門に限らず皇居の周辺には
なんとなく忍びの気配が漂っているようです。
ちなみにキッドの密林の近所には
上野山から移転された黒門が
弾痕を残してひっそりと佇んでいる寺があります。

現代の忍者部隊も使途不明金をひっそりと
やりくりしながら闇の仕事をしているのかと
考えると思わず拝みたくなるのでございますよ。

シークレット・サービスマンに幸あれです。

来年は長澤まさみがくのいち初音。
またかよっ!
まあ、ある意味滋野流も
甲賀忍者でございますから・・・定位置なのかっ!
まあ・・・
幕末では隠れ切支丹とか
廃仏毀釈のドタバタなどもほぼスルーでしたので
来年は毘沙門天がらみで
楽しめるといいのですが。

親方様六女(油川系)の菊姫が
ナース冴島らしいので
そこも妄想爆発しそうでございます。
まあ・・・脚本家が脚本家なので
女たちのどてらいどんど戦国モードになる悪寒は
ありますが
去年と今年の中間ぐらいまでは
許容するしかないかもしれません・・・。

投稿: キッド | 2008年12月17日 (水) 01時07分

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