ローストビーフでテッテケテー!(高橋愛)初恋の味でQ.E.D.(中村蒼)アイリッシュ・ダンスでギシギシギシ(仲間由紀恵)
アイリッシュ・ステップダンスが抑圧されたダンスなのか単に足踏みが楽しいからそうなのかは幻想の世界だと思う。まあ・・・若者が身の回りに「善」を見出せず、異世界に「神秘」を見出したがるのは古今東西ある種の習いなのであろう。「ダンス」を禁じられたアイルランドより「戦争」を禁じられた日本の方がよほど哀れですからーっ。
「おみやさん」↘13.4%なのに「Q.E.D.」↘*3.9%・・・これは久しぶりに来ています。
一方、二人の恋が動き始めた「ありふれた奇跡」↗11.4%・・・底力なのか。それとも風間と岸部の変態オヤジカップル浮上の威力かもしれません。
『Q.E.D.証明終了・第4回』(NHK総合090129PM8~)原作・加藤元治、脚本・藤本有紀、演出・伊勢田雅也を見た。原作・第5話の「ブレイク・スルー」である。ちなみに「Breakthrough」(突破)という英単語があるので「ブレイクスルー」でもいいのでは・・・と思うのだった。まあ、「Break through ~」(~を通過して打破しろ)的なニュアンスだと思いますが・・・何か教養的な問題がきっとありますよね。
軍事的には「ブレイクスルー」と言えば、「敵陣突破」である。よくあるケースとしては包囲されてしまったので脱出するということになります。包囲された状況というのは非常に不利なわけですが、包囲を突破することで局面打開をはかるわけです。
つまり・・・ブレイクスルーをするのは非常に困難な問題に直面しているからでもあるのです。
10才で米国マサチューセッツ工科大学(MIT)に留学した数学分野の天才少年・燈馬(中村)はいかなる困難な問題に突入したのでしょうか?
以下、主に妄想なのでトーマとして考えてみたいと思います。ボクはトーマ、10才です。ボクは天才らしい。普通の人には呪文にすぎない数式の意味が分るからだそうだ。数式には意味があるのが普通なのに周囲の人々は時々理解不可能なことを言うので調子が狂うよ。だからボクはここに来た。ここには数式に意味がないと考える人は少ないらしい。そしてボクは初めて友達ができたんだ。
それは年上の数学者ロキ(森豪士)だった。「カオス理論」についての彼の数式はちょっと興奮するほど刺激的だった。ボクたちには言葉はいらず、数式があればよかった。ロジスティック方程式からローレンツ方程式、フラクタクル次元にハウスドルフ次元、リアプノフ指数とリアプノフ時間、ボクたちはカオス理論の統一的見解に向けてボクたちの冒険の森を彷徨った。
そして・・・ロキにはガールフレンドのエバ(サヘル・ローズ)がいてボクにも優しくしてくれた。エバはボクよりも年上のお姉さんだけど、森に入るとボクたちについてくるのがやっとでヨチヨチ歩きの妹みたいな存在だ。だからボクは新しい妹と姉とを一緒に持ったような気分になった。
何より・・・エバは美しい人だ。最初の頃はそうでもなかったけどボクが肉体的に成熟してくると・・・エバのことを考えるだけで下半身がムズムズする不思議な気持ちになったのさ。分るだろう。ボクの中で青春という奴が始まっていたんだよ。
一方、ボクとロキの冒険はどんどん進み、次々に見知らぬ景色が開かれていったんだ。それでも森は奥深く・・・ボクたちの冒険はまだまだ続きそうだった。その頃にはエバはもう足手まといで・・・というより・・・同じ場所までたどりつけないようになっていた。
でも・・・そんなこと問題ではないとボクは思っていた。冒険から戻ってロキとエバと軽いスポーツを楽しんだり、一緒にバーベキューをしたり・・・そんな時、エバはボクやロキとは違う部分でボクをうっとりさせたりもっこりさせたりしてくれる。
そして優しい笑顔を見せてくれるから。
でも・・・すべてに終わりはあるものだ。永遠にだって終わりはある。それは無限じゃないのだから。ある日、ボクはエバの瞳に何か違う光を見たのさ。それは冷たく、暗く、燃える炎。ボクは知っている。あの目を知っている。ボクがボクであることをうとましく思う視線。
やがて・・・事件は起きた。そうさ。いつだって事件は起きる。ある日、鉛筆が全部折られていたり、トイレで土砂降りに出合ったり、体育館倉庫に閉じ込められたり・・・ボクにとってはよくあることだ。
ボクの論文が紛失し・・・データがハードウェアごと消失だ。
学内ではこんな噂が飛んだのさ。「ナンバーワンの座を追われたロキが・・・嫉妬のあまりトーマに意地悪をしたんだ」と。
でもボクは知っていた。嫉妬をしたのはロキではなくてエバだった。エバはボクに嫉妬したんじゃない。ロキとボクが二人だけの秘密を持っていることが我慢ならなかったんだ。そんなのQ.E.D.するまでもなく証明終了さ。
そして・・・ロキときたら・・・そういうことにはまったく無頓着なんだ。ボクには心の底から同情するし・・・エバと一緒に犯人探しを始める始末。・・・どうかと思うよ。
ボクは別に隠し事をするのがイヤだったわけじゃない。でもいつかエバが優しい微笑みを失ったことに我慢ができなくなったんだ。そう・・・ボクはエバに恋をしていたんだから。
この敵陣は鉄壁だ。世界でたった一人の親友と・・・世界でたった一人の初恋の人のカップル。君ならどうやってブレイクスルーをするのかな。ボクはこっそりと匍匐前進で逃げ出した。これだって立派な敵陣突破さ。
そしてボクはここに来た。そしてどうやら新しいカオスに出会ったのさ。
決定論的法則に従うけれど、その振る舞いがどれほど観測しても予測不可能に近い。
気は優しくて力持ち。お化けなんかもこわくない。ローストビーフを食べたがる。
そして時々パンツが見えそうで見えない・・・可奈(高橋)・・・君がいるから・・・ボクはエバのことも忘れられる。時々、ぶたれると痛いけど・・・それもある意味・・・刺激的だしね。
そして、ボクを追いかけてきたロキもすべて分ってくれたみたい。
こうしてボクはブレークスルーしたのさ。親友と失恋と新しい恋。ほら、失ったものは何もないじゃないか。腹をすかせた君にローストビーフを奢るくらい誤差の範囲内というものさ。
関連するキッドのブログ『第三回のレビュー』
で『ありふれた奇跡・第四回』(フジテレビ090129PM10~)脚本・山田太一、演出・谷村政樹を見た。いくつかの場面でちょっと面白くなったこのドラマ。やはり、翔太(加瀬亮)と加奈(仲間)のケルト趣味な部屋でのドッタンバッタンの楽しさにあるだろう。
ギシギシギシギシ・・・加奈「うふふ・・・うふふふ・・・うふふふふふ」ギッシギッシギッシギシギシ・・・。
祖父「おい大丈夫か」
父「ナニが・・・」
祖父「だって合意だって・・・激しすぎるだろう」
上と下とでよりそう二組である。
一方・・・彼と彼女の二人の母親はどうしよもなく「ダメな女たち」なのである。
加奈の母は人形作りの師匠と火遊び。別れ話を切り出され体の火照りがとまらないのだった。おしゃれなロマンスがたちまち無粋な愁嘆場である。
翔太の母は「男を作って家を出たくせに男に逃げられ捨てた夫に金の無心」なのであった。
ま・・・恋泥棒に追い銭をやるのが悲しい男の性という考え方もあります。
しかし・・・娘と息子の交際を知った両家の父親はなぜか密会。
二人は特別な関係だったのである。
娘の父(岸部一徳)「こういうことってあるんですねえ」
息子の父(風間杜夫)「・・・まったくねえ」
・・・変態か・・・変態交際なのか。まあ・・・そういうドロドロした親の気持ちも知らず・・・まだまだ秘密の加奈の傷心理由。「子のない」に激しく反応したところを見ると・・・やはりアレかな。父親の分らないアレをアレしちゃったとか・・・もういっそのこと最後まで秘密にしておくというのも手だよな・・・だってお茶の間にとって加奈の心の秘密なんてもうどうでいいかもしれないからーっ。でも・・・宇宙人あるいは妖怪と交際して妊娠・失恋・堕胎とかだったら・・・ないない。
関連するキッドのブログ『第1話のレビュー』
深夜の『リセット・第3回』には浅利陽介の恋人役で木南晴夏がゲスト出演。ノリノリでキスシーンも。この不思議な魅力を魅力と言わずに魅力という言葉に価値があるだろうかと思う今日この頃です。
土曜日に見る予定のテレビ『南沢奈央の赤い糸』(フジテレビ)『木南晴夏の銭ゲバ』『高橋真唯の妄想姉妹・文學という名のもとに』(日本テレビ)『50時間テレビ』(テレビ朝日)・・・おい・・・5時間×10日間でってなんて中途半端なんだ・・・アンナ様のダーリンが・・・全力坂って・・・『市川由衣のRESCUE・特別高度救助隊』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
最近やたらめったら「エロ」を
感じさせる物語が多いのですが
それが脚本家の描き方で
野暮ったいものになったり
スタイリッシュなものになったりと
する訳ですが、こちらは野暮の部類ですかねぇ
(; ̄∀ ̄)ゞ
翔太と加奈には女性の名前が同じでも
想と可奈に見るような
初々しさを感じないのは
やっぱり年れIブフッ∵(´ε(○=====
話は変わり、木南さんは
映画「20世紀少年」でなかなかの役ドコロに
キャスティングされて、これからの活躍が楽しみです。
でも、どこぞのサイトの記事で
「新人女優」って書かれてたのがなんか寂しかったです
(ノД`)シクシク
投稿: ikasama4 | 2009年2月 1日 (日) 00時38分
ふふふ・・・いつまでも若く
いつまでも愚か者で
いたいと思う気持ちと
年相応でなければ恥ずかしいという気持ち
人間はこの相克で悩ましいのですな。
孫のため息子のためを想う二人の男。
それをありがたいと思う気持ちとうざいと思う気持ち。
これまた両方ございます。
遊びのつもりがマジになったり
マジのつもりが遊ばれただけだったり
ああ・・・みっともない・・・
みっともないけど自害もできない。
このあたりが自殺を禁じるクリスチャンに
間接統治される
半神半仏の日本人のジレンマです。
ほとんどの心の病は切腹すれば解決するのに~。
・・・失礼しました。
まあ・・・お茶の間的には
夫婦茶碗はほのぼのと
若者カップはおしゃれに
これが鉄則なのですな。
じじいやばばあの欲望丸出しなんて
気持ち悪いんだよ~・・・なのですな。
まあ・・・じじいから見ると
ある程度のばばあは少女のように見える方もいるし
20才越えたらすべてばばあという方もいて
やっぱり、年~●⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡
(・o・)ゞただいま、危険物処理中です。
木南晴香は一週間で2回キス。
しかもキャラクター正反対。
すごいですなー、すごいですなー。
「夏の高校野球PR女子高生」2001年から8年。
「風のハルカ」の村川絵梨の幼馴染では
水川あさみが一番メジャーになっている・・・。
全体ではハルカの母・真矢みき・・・。
みんな真矢みきにくいつぶされているのでは・・・。
ハルカ自身も地~●⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡
(・o・)ゞただいま、危険物処理中です。
ハルハル~、キテ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ !
投稿: キッド | 2009年2月 1日 (日) 11時43分
木南晴夏が出るのでノリノリで再生したらいきなりキスシーンが今年一番のショックでした。あれはCGだ。うん、最近は電子計算機でいろいろできるのできっとそうに違いない。ハカセ君にはあすかがいるだろ! ヘリに乗せてあげるから……。
ていうか、その後にまだコスプレレスリングのシーンが続いていたなんて。キッド様が多くを語らない理由もわから
ぎゃー、またキスした。『20世紀少年 第二章』は絶対観に行きます。
投稿: 幻灯機 | 2009年2月 1日 (日) 21時56分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
ふふふ・・・本当に素晴らしいものには
言葉なぞ虚しいのです。
系統では池波志乃、川上麻衣子に属する
木南晴夏ですが潜在能力は
先行系をはるかに凌駕するポテンシャルを秘めている!
そんな彼女をもうこっそり愛するのは
終わりなのか・・・という局面ですからなーっ。
それともまた今シーズンがおわると
潜伏期間に入るのか~。
まあ、ストック・リピートするから問題ないじゃんか。
じゃ~んじゃじゃじゃじゃあじゃじゃんじゃ~ん。
エロイム・エッサイムズ。
こんな時代もありました→http://jp.youtube.com/watch?v=6Pb-h9UYmRY
投稿: キッド | 2009年2月 2日 (月) 14時25分
>こんな時代もありました。
なんぞー!? いや、ありがとごぜました。
ぼくわおおきくなったらはかせくんかぜにげばになってはるはるに「やだ」とかいわれたいです( 谷)。
投稿: 幻灯機 | 2009年2月 2日 (月) 23時09分
でじたるがぞうはいろあせない
こんどあうときはもっときれいになるよ。
どうしてそんなにきれいになるの?
ぼくだけのはるはるでいてほしいのに。
ああ、たまにあうだけでしあわせになる
おちゃのまはむせきにんできまま。
いつもせかいのどこかにいる
おなじきもちのみんなにはなたばを。
投稿: キッド | 2009年2月 3日 (火) 10時45分