泣かない約束したばかりなのにもう泣いて天地人(妻夫木聡)どろろ~ん(長澤まさみ)
ふう・・・今回の脱落者は*0.1%であるか。
みんな・・・辛抱強いなぁ・・・それとも楽しんでるの?
謙信公は雨の降るのを待っておったのじゃ。そして得意の夜襲を仕掛けた。謙信公は義の戦をするお方だったから逃げるものは追わなかった。織田方は川でおぼれて勝手に死んだのじゃ。
どうして・・・雨が降ってたのに鉄砲撃とうとしたの?・・・信長は雨でも鉄砲使えるようにしたので強かったんじゃないの?・・・夜襲って奇襲だから相手が鉄砲構えている時点で失敗じゃないの?・・・ねえ・・・どうして?
細かい男は嫌われるぞーっ。
それに最初のナレーションで「数万人近い・・・」って言ってたけど、「一万人近い」とか「数万人」なら分るけど「数万人近い」って日本語としてどうなの?
言葉というものはまちがってナンボなんじゃ!
どうして日本地図を逆さまにするの?・・・どうして北斗七星なのに一人なの?・・・見上げると南の空なのはどうしてなの?・・・どうして戦が終ると謹慎が解けるの?・・・ねえ、どうして?
斬新な演出、主人公絶対、主人公方向音痴、予算の都合じゃ。
どうして・・・謙信は一人も殺さないで戦に勝てるの?・・・どうして首実検しないの?・・・どうしてみんな春日山城のまわりでブラブラしているの?・・・あ、逃げた。
で、『天地さかさまじゃなかった天地人・第8回』(NHK総合090222PM8~)原作・火坂雅志、脚本・小松数万人ちかく江里子、演出・高橋紅葉大好き陽一郎を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。今回の「書」第六天魔王はなかなかに風格がございますね。大自在天は破壊神シヴァ・・・仏の敵である以上、切支丹の宣教師にとっては聖者の意味であり・・・魔王サタンとは無関係・・・まあ・・・この大河のスタッフには馬の耳に念仏ですよねえ。毘沙門天とは格が違いますからね。この世の破壊神と宝物殿の番人くらい・・・。毘沙門天の本体は・・・夜叉ですから。信長様の教養・・・おそるべしです。っていうかシナリオにそったレビューどんどん短縮していますね。まあ・・・シナリオがないとも言えるから仕方ないかぁ。今回は武田信玄イラストにまつわる畠山当主説に始まる、名門・能登畠山氏滅亡の謎徹底解説付きです。まあ・・・謙信は陰謀に手をそめない正義の人というありえない展開に・・・裏切って織田派の長一族を虐殺、城をあけわたした家老・遊佐続光も・・・どうしていいかわからず立ちすくんでいる様子が見えます。ああ・・・この大河・・・どこへ向かっていくの?・・・どうしてこんなに視聴率高いの?・・・毎晩、眠れません。
で、上杉謙信、最後の合戦、越中・能登・加賀攻略の終盤です。天正五年(1577)年秋・・・謙信は包囲を続ける能登七尾城の周囲に信長の手勢が出現したと知り、増援をするために出陣。結果的に見れば、織田と上杉の戦に見える謙信最後の合戦だが・・・実際は国主不在になっていた能登・越中・加賀の三国に謙信が国獲りを仕掛けた戦である。その証拠に足利一族である畠山氏を攻めているのである。七尾城には・・・主戦派と降伏派がいて・・・主戦派は信長に救援を求め、降伏派は謙信を主と仰ぐということになってしまったのに・・・義もくそもないのだな。もちろん、謙信自慢の軒猿たちは城内に毒を使い・・・七尾城内に避難している能登の民を大量虐殺しているのである。もちろん、信長配下の柴田勝家が能登侵攻の好期到来と見て出兵するのである。この頃、信長は石山本願寺攻めにかかっている。信長配下の軍団は半独立勢力である徳川家康が美濃軍団の長である織田信忠(信長長男)とともに武田勝頼にあたり、佐久間信盛を主将に山城周辺諸国の軍勢で対本願寺に当たっていた。手持ちの札として若狭丹羽長秀軍団、山城明智光秀軍団、近江羽柴秀吉軍団、伊勢滝川一益軍団を持っている。
安土城天守閣には信長が尾張熱田の忍びの頭領として指図をする忍びの間があった。尾張半国の主だった頃から数十年・・・。父信秀死後の織田一族の内紛を生き延び、桶狭間に今川義元を討ち、美濃を獲り、上洛し、ついに宿敵武田に痛恨の一撃を与えるまでになった信長は・・・常に情報を戦の要と考えてきた。
信長は独立勢力として気ままにふるまう野武士たちをたくみにとりこみ、ついに戦国無比の忍びの頭領となっていたのである。
その中には尾張の忍び木下一族から出世した羽柴秀吉、その配下となった美濃の蜂須賀党主小六、甲賀忍者であった滝川一益、美濃明智忍軍の惣領・明智光秀など、すでに一軍の将となった陽忍たちがいる。しかし、彼らもまた人を疑う天才である信長によって忍びの隠し目付けにより動向を見張られてるのである。
情報の真偽はリスクの分散によって達成される。信長はいくつかの組を別働させ、その通報を総合して情勢を判断するのである。信長に最も近侍する森一族さえもが・・・別の忍びに観察されているのだ。しかし・・・夏頃から大和方面に関する調べを聴く信長の顔に憂鬱が浮かぶのを少年忍者森乱丸は見逃さなかった。春には河内の根来衆、紀伊の雑賀党とおそるべき鉄砲集団に背かれている。京の南西はまだ不穏な空気に包まれているのだ。
そして・・・信長は決断した。
「ハゲネズミ(秀吉)に使いせよ。長浜の鉄砲作りが滞っておるじゃ」
乱丸は緊張を押し殺した。それは即時撤兵の符牒だったからである。
信長の忍びの一部は黒法衣と呼ばれる伝令の騎馬武者だった。各自は陽忍であり、密書を各地に伝播するのである。安土城を飛び出した早馬は近江を渡り、越前を越え、最前線加賀へ伝報を送る。その流れは信長の支配した領土にくまなく配置されており、滞ることはない。もちろん・・・それとは別に忍びの道を隠忍が走っているのである。
羽柴秀吉は加賀・末森城でその知らせを受け取った。秀吉軍は忍びの集団である。その顔ぶれはまがりなりにも武将たちで構成される他の信長軍団とは色合いが変わる。副将の蜂須賀小六、軍師の竹中半兵衛、弟の羽柴秀長、川並衆の前野長康、長浜で拾った石田佐吉、顔をそろえた幕僚たちは全員忍びであった。
秀吉は笑みを浮かべた。もちろん、この小男は基本的に笑顔なのであり、本当に笑ったかどうかが分るのは苦楽を共にした墨俣以来のものだけである。
「退き陣じゃ・・・半兵衛どう思う?」
「・・・おそらく、大和信貴山の山城守殿でしょう・・・」
「ふふん・・・茶釜頭が・・・またもや・・・沸きおったかや・・・よくまあ・・・信長様が辛抱なされることよ・・・なあ、小六」
「大殿は大仏殿の件がお気に入りなのよ・・・」
「なるほどなあ・・・仏を焼いたもの同志か・・・ははは」
一同は笑い終えると城内から消えた。
羽柴勢が陣営から消えたという報告を受けた柴田勝家は一瞬顔を引きつらせた。
すでに織田軍先鋒は能登に向けて、金沢城を目指している。若狭の水軍衆を率いる丹羽長秀軍も北上していた。前田利家、佐々成政の鉄砲隊を主軸にする勝家の与力たちも待ち伏せのための配置を終えていた。
信長軍では珍しい騎馬隊を主流とする柴田本軍と秀吉の忍軍が手取川を越え、金沢城から七尾城に向けて一気に突入する手筈が狂ったのである。
「又左(利家)よ・・・お前の長屋仲間の気まぐれにも困ったものだでや」
「おそらく・・・大阪あたりで何事か起こったのですわ」
「ならば・・・こちらにも馬が参るでな・・・」
勝家に知らせが届いたのは七尾城を陥落させた越後衆が手取川を渡河した織田先鋒部隊を目指して南下しているという知らせと同時だった。
手取川の渡河点で知らせを受け取った勝家は左右に控える佐久間盛政、勝政の兄弟を見回した。
「おみゃあたちの叔父御が不手際じゃ。松永に背かれおったわ・・・越中・能登攻めは様子見せいと御大将のおおせだわ」
「しかし、父上、上杉の軍はおびきだされて近付いておりますれば・・・」
加賀大聖寺攻めで百人もの坊主侍を討ち取り、武名をあげ勝家の養子となった勝政が言上した。
「まあ・・・攻めるが・・・謙信を引き出すまでにはいたらぬだろう。最初の攻め手が薄いわ」
信長が勝家に授けた作戦は次のようなものである。
一、七尾城の救援。
二、七尾城落城せし時には手取川にて対陣し、敗勢を見せて越後勢を加賀に引き込み、包囲殲滅これあること。
つまり、信長は負け戦を起こし、長篠の二の舞を待ち伏せによってなそうとしたのである。
「だが、猿(秀吉)の殿(しんがり)がなきゃ・・・上杉が乗ってくるかどうか・・・この勝家、退却戦は不得意じゃからの・・・」
天正五年九月二十三日。案の定、勝家は上杉軍団と衝突し、退却したが・・・上杉謙信を釣り上げることはできなかった。
あっさりと引き上げた織田の軍を見て謙信は嫡子と目される養子・景勝に告げた。
「景勝・・・織田の戦ぶり・・・どう見る・・・」
「・・・いかにも誘いの気が見えまする」
「よい・・・その通りであろう・・・此度の戦で能登・越中二国と加賀半国を得た。もはや、冬も間近じゃ・・・七尾に戻り、名月を愛でて・・・越後に戻る・・・これが潮時じゃ・・・」
「しかし・・・父上ならば・・・あえて誘いに乗っても勝機を見出すも可なりと存じます」
「・・・信長在陣ならば・・・それも面白かろうが・・・信長めが、近江の城から出て参らねば勝負にならぬわ・・・信長め・・・恐ろしき奴だ」
「父上が恐れるとは・・・」
「景勝・・・相手あっての戦ならば・・・わしは神にもなれよう・・・しかし・・・相手がおらずば不覚をとるものぞ。わしが信玄に負けなんだは・・・死中に克を求めたからじゃ・・・奥にいるものの心は読めぬわ・・・景勝よ・・・次の戦のために・・・追い忍びをはなっておけ・・・」
景勝は樋口与一を呼び出すと・・・敗走する織田軍の追い討ちを命じた。敗軍に混じり織田の戦法を研究するためである。
樋口与六は配下の越後忍びとともに加賀の地侍に変装し・・・夜の闇に消えていった。
その頃、本願寺包囲網の戦列から外れ、本願寺・毛利・上杉の足利元将軍同盟に加担した松永久秀は大和・信貴山城に篭城していた。近江・羽柴秀吉軍と合流した美濃・織田信忠軍は大和へ向けて進発する。山々は紅葉が散り終っていた。
久秀が名物・平蜘蛛とともに爆死するのは天正五年十月十日のことであった。
関連するキッドのブログ『第7話のレビュー』
火曜日に見る予定のテレビ『メイちゃんの執事』『トライアングル』『釈由美子のB型オンナが結婚する方法♪』(フジテレビ)『神の雫』(日本テレビ)
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皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
こんな作品でも20%が取れるんですねぇ。
これだったらまだ火曜日のドラマの方がイケてます(笑)
最近は独眼竜政宗や風林火山の総集編を見て
あの時代の大河ドラマの作品が持つ力強さを感じてる
今日この頃でございます。
何か理屈っぽくって
言葉で語ればみんな平和になれるとか
信長みたいに力で弱き者をつぶしたくないとか
またつまらん現代の投影に走ってるようで。
やれやれです┐(´ー`)┌
何にしても織田の戦略はなかなかだと思われます。
上杉軍とは武田家の時と同じように
正面から戦うつもりはなかったんでしょうねぇ。
戦線を延ばしていってその間に準備万端にして
迎え撃つつもりだったのかもしれませんね。
そういう事では三千もの鉄砲を用意して上杉軍を
待ち構えてますみたいな安直な脚本よりこっちの方が
全然リアリティがあります(笑)
こちらでは厠の最中に
織田の忍によって殺害される謙信様を期待しております。
( ̄ー ̄)/~~
投稿: ikasama4 | 2009年2月23日 (月) 21時27分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
パソコンの設備改新おめでとうこざいます。
いいですなぁ。おニューは安心感があるという
妙な時代です。
本当に一生使える機械なんてないのですよねー。
そういうリアルが感じられない今年の大河ドラマ序盤。
火薬が湿る・・・湿らないように工夫
火縄が消える・・・消えない工夫
射程が短い・・・相手をおびきだす工夫
夜の命中率が下がる・・・照明の工夫
生首が腐る・・・塩漬けにする
そういう人々の生活の匂いが全くないのですな。
もちろん・・・虚構なので省略は必然です。が、
省くところ・・・間違ってるだろうと思うのです。が、
高視聴率なので文句も言えないのです。
ついてる人には勝てない
これもまた勝負のあやでございますーっ。
ともかく・・・謎の手取川の合戦。
柴田も織田も豊臣も
最後は滅びた一族ですからね。
細々と生き残った上杉が捏造の勝利者になった
ともとれるし
ある程度は謙信の攻勢、
信長の守勢があったと考えることもできる。
逆に言えば、どんなに虚構しても
問題ない場面。
もっと面白くできるだろうがーっ・・・
という気持ちで一杯でした。
まあ・・・世間の不評とは別に
長澤くのいちはかわいいと思っているキッドですけどーっ。
どろろ~ん・・・でございます。
一回くらい、上杉軒猿と
殺陣があってもいいのになあ・・・。
もう暗幕前でいいから・・・。
まあ、鉄砲足軽の方には
アップがあって想い出に残るワンシーンだな
とあらぬことを考える今日この頃です。
来週は謙信暗殺スペシャル。
果たして・・・犯人は信長の忍び?
風魔?・・・武田忍軍?
それとも・・・やはり・・・あの人か・・・。
おそらく想像されている通りだと思いますが
どうかお楽しみになさってくださりませ(`ーωー´)
投稿: キッド | 2009年2月24日 (火) 12時57分