呪われた映画と相棒(水谷豊)呪いの少女とキイナ(菅野美穂)
水曜日のダンスは
「相棒」↗20.5%↘18.8%↗20.2% -----↘16.1%↗17.3%↗17.9%
「キイナ」・・・・・・ 16.5%↘15.5%↘15.3%↘12.7%↗14.2%↘13.3%
今回は「水曜ミステリー」(テレビ東京)*9.1%が小林稔侍の定年刑事で「キイナ」を少し削ったかな。
で、『相棒・Season7・第16話』(テレビ朝日090225PM9~)脚本・徳永富彦、演出・東伸児を見た。死体の移動トリックである。自宅浴槽で溺死体として発見された被害者。それはシナリオライター志望の印刷所社員・三村奈津子(岡野真那美)だった。彼女の婚約者の友人であった芹沢刑事(山中崇史)が死体の髪が切られていたことに不審を感じ、右京(水谷)に助けを求める。
久しぶりにレギュラーによる相棒おためし企画である。ついでに映画撮影所での事件シリーズ企画にもなっている。
すでに連続髪切り殺人の容疑者は自殺。被疑者死亡で事件は解決したと捜査一課は芹沢の発見に同意しなかった。
右京はおやおやと・・・乗り出すが「以前の三件はナイフ、今回はハサミで髪が切られているため連続性はない」と指摘する。
しかし・・・現場で被害者の下着を洗濯機の中に発見した右京は「洗濯ネットがあるのに不自然ですねぇ」と事件性を見出すのだった。
やがて、二人の刑事は映画監督・川島敏夫(秋野太作)の呪われた映画『まどろみ』と三村との接点を見出すのだった。
映画『まどろみ』は六年前、撮影中にエキストラが海で事故死、安全管理に問題があったとして製作中止になっていた。川島監督(68)はその後引退同然であったが復帰第一作として『まどろみ』を選んだのである。
やがて、川島映画のファンだった三村が川島監督と知り合い、脚本を共同執筆していたことが分り、疑惑の目は川島にむけられる。
川島は事件当時のアリバイについて証言を拒否し疑いは深まるが・・・。
結局は・・・三村は撮影所でコードにつまずくという間抜けさでプールに倒れ、倒した照明器具で通電した水で失神・・・溺死したのだった。
死体移動の際のトリック、監視カメラの照明による目潰し、はがされたポスター跡の「よごし」による偽装かな・・・撮影現場の技術に詳しいものと右京は推理する。
ここで川島監督は虚偽の自白をするが・・・さらに助監督(渡辺真起子)が真犯人として名乗りをあげる。
監督は隠していたが助監督は「監督がガンで余命いくばくもないこと」を知っていたのである。
現場での事故で撮影スケジュールが狂い・・・監督の寿命が作品完成前に尽きたら・・・という不安が死亡現場の変更を監督思いの助監督に決意させたのだった。
まあ・・・撮影現場で連続して死亡者が出たら、迷信深い映画スタッフは現場に出てこなくなると畏れたのが真相かもしれないし・・・江戸時代かっ・・・監督と仲がいい脚本家に嫉妬した殺人事件だった可能性もあるわけだが。
それよりもなによりも・・・右京さん・・・冤罪被害者を作る寸前だったぜ。
まあ・・・言いたいのは「映画への愛」を誰かが言い出したら沈黙するしかないのがウソ作りでおまんまをいただく人間の常識だということだからな。
ともかく・・・呪われた映画を寿命が尽きる寸前に完成させた監督。
映画『まどろみ』のクレジットには・・・脚本・三村奈津子、監督・川島敏夫の名前が・・・。
すでにこの世にはないスタッフの名前を確認して右京は呪いの実在を確信するのだった。
関連するキッドのブログ『先週の水曜日のレビュー』
で、『キイナ・不可能犯罪捜査官・第6回』(日本テレビ090225PM10~)脚本・松田裕子、演出・猪股隆一を見た。一点をのぞいては今までで一番練られた脚本だったと言えるだろう。科学というフィクションは迷信というフィクションと敵対するわけだが、スーパーナチュラルホラーの領域をサイエンスが汚すのは神を畏れぬふるまいでなかなかに面白いのである。
小学校教師(泉政行)が自室で死亡していたのが発見される。目立った外傷はなく、部屋が多数のオカルトグッズが装飾されていたために対オカルト特殊対策チームである別班が出動要請されるのである。
班長・キイナ(菅野)は「コレは呪い殺された・・・かも」と班員(平岡祐太)に告げるが・・・班員もかなり慣れてきたのでリアクション薄めである。
死因の解明が待たれる中、小学生の莉子(森迫永依)が「先生を呪い殺した」と自首してくる。呪いの人形にそんな効果があったとは・・・と色めきたつ捜査陣であるはずはなく、判ったのは莉子が技官・真一郎(塚地武雅)の娘だったということだった。
真一郎とキイナの破局の原因は・・・真一郎が妻と死別し・・・三人の子持ちヤモメであることをキイナに言い出せなかったからだったのだ。一応、いい意味でハズシてます。
今回、莉子は科学者の娘なのに呪いを信じるし、父親が死んだ母以外の女性と付き合うことを嫌悪するピュアな小学生。「銭ゲバ」でいけすかないお嬢様を演じた後だったのでいい禊になっていた。
莉子が教師を呪ったのは教師が女教師と交際していたのを目撃したからである。やはり・・・恐ろしい子の役じゃねえかっ。
そして・・・キイナが調査に訪れた学校で会った女教師(入山法子)は「彼には呪いの藁人形がお届けされていた」というのである。
あきらかに怪しい女教師キャスティングであるが・・・これもいい意味でミスリード。
なぜなら・・・現場付近にはマスクの花子さん(江口のり子)が潜んでいたからだ。
ここでキイナは「呪われているという心理的ストレス」によるアンチプラシーボ効果(厳密には偽薬関連の話だから・・・ここでは単に暗示効果で問題ない)による突然死を想定する。つまり、呪われた恐怖で死亡した可能性があるわけである。まあ、そんなことで死亡したりお守り買い込んだりする人に小学校の教師をされている方が恐ろしいという考え方もあります。
やがて・・・娘の日記を盗み読みし、登校途中の娘を影から見守る真一郎が描かれるのだが・・・これだけふったのだから・・・ラストに問題が生じているのである。
ここで解剖の結果、教師の死亡原因が蜂毒によるアナフィラキシーショックによるものであることが判明する。蜂毒による過剰な免疫反応が原因でショック死したのだった。
誰かが・・・ハチを寝室に送り込んだ・・・かも・・・と想像したキイナは・・・教師の家をストーカーしていたマスクの花子さんの素顔を見た莉子による似顔絵を見てピンときたら110番なのである。キイナはかってそのスーパー記憶力により指名手配犯人検挙率ナンバーワンだったのである。
その女には前科があったため・・・たちまち割り出されてしまうのだった。
女はストーカーの前科があり、死んだ教師の同窓生で、しかも大学でハチの研究をしていたのだった。
その頃、赤いマスクの花子さんは・・・目撃者である莉子を抹殺するために街を流していた。
ところで・・・なんで莉子がやたらと目撃するのかと言えば・・・彼女もまた男性教師のストーカーだったからだ・・・やはり恐ろしい子だったのだが・・・今回はお茶の間はそのことに気がつかないかもな。
やがて・・・倉庫に誘いこまれた莉子は花子に襲われるのであるが・・・危機一髪のところを真一郎に救われる。
ここでスタッフは説明不要と思ったのかもしれないが・・・あえて指摘しておく。その点が唯一、説明不足だからだ。
真一郎は娘を溺愛する父として当然、高性能GPS機能で娘を監視しているのである。
異変に気がつく前から尾行していた可能性もあり、ご都合主義で突然現れたわけではないのである。
娘もストーカーなら父もストーカー、犯人もストーカーというストーカー濃度の濃い街外れの倉庫だったのです。
こうしてサネイエ・・・じゃなかったトイレの花子さんじゃなかったマスクの花子さんはかけつけた別班に逮捕されたのでした。
助けられた娘が父親になかなか抱きつかない間もよかった。キモいから心の準備が必要だったというキャスティングなのだな。ああ・・・深く読みすぎると禊にならんじゃないかっ。
とにかく・・・キイナ・真一郎の謎も解かれ・・・いよいよ・・・持ち駒ネタはエロ係長(沢村一樹)の件のみになったのだった。
ちなみにこっくりさんは心理学的に解説されることが多いが、要するに児童の知能格差に乗じた悪い子が一人まぎれていると社会学的に考えた方が話が早いこともあります。子供を騙すのは大人とは限らないということです。
金曜日に見る予定のテレビ『ラブシャッフル』(TBSテレビ)『歌のおにいさん』(テレビ朝日)『せれぶり3』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん、こんばんは。
仰るとおり、今回のキイナは一番良くまとまっていましたね。
ただナットクいかないのは、
あの赤いコートの「くち○け」女が
コムスメも山下清も「やっちまう」つもりだった割に
イマイチ気合が入っていなかったように見えました。
あんな肉襦袢着た男の背中なんか叩いたって
ダメージ受ける訳ないのに・・・と。
案の定叩くだけ叩いて自分が疲れちゃってましたね。
目立つような赤いコートといい、
ストーカーのクセに色々計画性が無さ過ぎましたね。
投稿: なおみ | 2009年2月26日 (木) 18時40分
ふふふ、キッドの正体は
平成財閥執事長でもあるのですが(妄想)
執事たるものお嬢様をお守りするためには
基本的にストーカーでございます。
片時も目をはなさないことがわがビジネスで
ございますから。
そういう意味でいわゆる一般の
ストーカーなるものは根本的に生ぬるいのですな。
もっとも犯罪者としてのストーカーは
異常者ですから
異常と言うものは
根本的にバランスを欠いており
合理性を欠くのもまたよくあることなのです。
いちおうサネイエはマスクマンなので
変装しているから大丈夫という発想なのです。
まあ、サネイエである時点で
愛されようとするのがすでにおこがましいですからな。
ストーカーといえば基本的におタクなので
塚地をたたくのは自分をたたくようで気がくじけ
ストーカーといえば基本的に根暗なので
ちびまる子をたたくのはしのびなかったのかもしれません。
まあ・・・ストーカー相手に理性を期待しても
ムダな場合かある・・・という一例だと考えます。
投稿: キッド | 2009年2月27日 (金) 17時54分