職業は不良、趣味は非行。(小栗旬)バカはテッペンが好きだよね(黒木メイサ)就活クローズ(貫地谷しほり)
「ルパン三世VS名探偵コナン」(日本テレビ)という「ゴジラ対ガメラ」な企画ものがあったわけたが・・・そんなことして楽しいのか?・・・楽しいよ。
「漫画アクション」と「少年サンデー」じゃ畑違いがすぎるだろう・・・。
まあ・・・虚構のダブルは擬似リアリティーを構成するので楽しいといえば楽しいが・・・居心地悪い・・・特にルパンに仕上がっている。もちろん・・・それはルパンにそれぞれが抱くイメージによって違和感も違うだろうが・・・下ネタオチだから・・・まあ・・・いいか。・・・「コナン」サイド的には満足なゲストだった感じかな。
「若返ったって・・・」「縮んだだけです」「じゃあ・・・アソコは・・・」・・・不二子・・・。
で、『クローズZERO(2007年公開)』(TBSテレビ090327PM9~)原作・高橋ヒロシ、脚本・武藤将吾、監督・三池崇史を見た。「少年チャンピオン」系のヤンキーものである。その筋の人間が大好きな展開である。どんな筋なのかは秘密です。
舞台となるのはどこぞの県にある鈴蘭男子高校。腕自慢の不良たちの巣窟であるが・・・ある意味健全な人々である。不純異性交遊もしないし、薬物乱用もしない、恐喝等の犯罪も起さない。ひたすら・・・ケンカである。ケンカして誰が一番強いか・・・それ以外に目指すものがない一種の地獄・・・逆に言えば極楽が出現している。
誰もが頂点(学校を仕切る番長)を目指すが、チャンピオンにはチャレンジャーが常に現れ・・・果てしなき闘争を繰り広げるために・・・誰も制覇を達成することができずに卒業していく・・・それが宿命となっているらしい。
そこへ・・・転校してきた滝谷源治(小栗)は組織暴力団・劉生会滝谷組の組長(岸谷吾朗)の息子である。鈴蘭OBの父に「鈴蘭統一したら組を継ぐ」と宣言している。親孝行な一面があるのだ・・・そうなのか。
戦国時代のように各組で抗争を繰り広げる鈴蘭学園だが・・・やがて滝谷をリーダーとするG.P.S(GENJI.PERFECT.SEIHA・・・頭悪いぞ)軍団と・・・芹沢(山田孝之)をリーダーとする芹沢軍団とに旗色が分れていき・・・最後は決戦となるのである。
息抜きのために滝谷には行きつけのライブハウスがあり・・・そこでシンガーをしているのがルカ(黒木メイサ)で劇中で歌って踊れる沖縄アクターズスクール出身らしさを示している。ヤンキーの好きな安室奈美恵です。まあ、この設定そのものが爆笑ポイントです。
ルカは途中で・・・芹沢軍団の策士・ブタ野郎戸梶(遠藤要)の策謀で拉致監禁されるがここで貞操の危機などはない・・・登場人物は全員、純情可憐だからである。
まあ・・・後は次から次へと繰り出されるヤンキー・コスプレの数々である。
極悪ツインズ1号2号は最悪映画「デビルマン」のサタン(伊崎右典)デビルマン(伊崎央登)、脳外科手術室に徒歩で向かう男・時生(桐谷健太)、学校一の切れ者と噂される舜(高岡蒼甫)、チラリと出るよ将治(上地雄輔)、やっぱりいたか郷太(波岡一喜)・・・まあ、枚挙に暇がありません。
そして・・・大人のヤクザ世界の抗争狙いで滝谷の命を狙う敵対組織の組長が矢崎(遠藤憲一)である。
セックスはダメだけど・・・ヤクザの暴力は殺人以外はOKというTBSテレビのある意味狂った倫理観には脱帽だぜぇぇぇ。
まあ・・・ヤンキー・ファンタジー・マニアには垂涎の一作です。
で、『ドラマスペシャル・就活のムスメ』(テレビ朝日090327PM1115~)脚本・荒井修子、演出・片山修を見た。「クラブ活動は馬術部、いつも乗っている馬種はホルスタインです」と面接で答えるドジな女子大生・宮城のばら(貫地谷)の就活をめぐる軽いコメディーである。
イケメン・ライバル・九様こと九条貴彦(五十嵐隼士)、恋人的な要素のあるおタクお坊ちゃまの白藤(日村勇紀)、父(緋田康人)、母(池津祥子)、兄(越村友一)、兄嫁(ヘリョン)、行きつけのラーメン屋主人(半海一晃)など・・・出番に応じてコネタをばらまくパターンです。
当然のように就活の妖精・鈴木さん(佐藤二朗)が登場。タイアップのカップアイスをなめつつ・・・のばらを指導。
①「姿勢を正して笑顔を絶やさず大きな声で」②自分の言葉で意見を言う。
なんて・・・基本的なアドバイスなんだ・・・。
で・・・のばらは「何故、この会社で働きたいのか」という質問の答えに悩むあまり・・・面接会場に向かう途中で火事場に遭遇すると・・・ラーメン屋主人の「大切なのれん」を救おうと火事場に飛び込み・・・ハッピを持ち出すという・・・それがやりたいだけだろの爆笑展開です。
まあ・・・「食い扶持を稼ぐこと」と「働く喜びを見出すこと」はその場その場で考える他はない・・・という結論は・・・ある意味、生涯フリーターの脚本家のいつもの世界観でドラマとしてはグダグダですが・・・このドラマから何かを学ぼうなどという間違いを犯さない限り、いつもの変態ものとして充分に楽しめる仕上がりになっていました。
毎週、見たいくらいです。
関連するキッドのブログ『エリートヤンキー三郎』
『ROOKIES』
『モップガール』
日曜日に見る予定のテレビ『機動戦士ガンダム00』(TBSテレビ)『天地人』(NHK総合)『DOOR TO DOOR』(TBSテレビ)『相棒・劇場版』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
| 固定リンク
« みんな最後は風になります(福田麻由子)それでも時は続きます(田中麗奈)寝てました(池脇千鶴) | トップページ | 卒業までの半年でスペシャル作ると思ったよ(仲間由紀恵)ごくせん時代かっ(生瀬勝久) »
コメント