私が愛した詩人と相棒と泪(水谷豊)催眠による殺人教唆とキイナ(菅野美穂)
水曜のダンスは
「相棒」↗20.5%↘18.8%↗20.2% -----↘16.1%↗17.3%↗17.9%↘16.9%
「キイナ」・・・・・・ 16.5%↘15.5%↘15.3%↘12.7%↗14.2%↘13.3%→13.3%
おっ、なかなか斬新なステップだな。→が出るとやや変則な感じがするよね。
で、『相棒・Season7・第16話』(テレビ朝日090304PM9~)脚本・波多野都、演出・和泉聖治を見た。探偵助手でもあり捜査依頼者でもある編集・アシスタント瑛子役を務めるのは黒川芽以である。かって『私を旅館に連れてって』(2001年フジテレビ)で観月ありさの義理の娘・高邑志保を演じた後、ケータイ刑事銭形泪である。愛(姉)や舞(妹)ほどではないが、独特の萌え具合を持っています。ですよねぇ~。
水曜のダンスが「相棒」「キイナ」になってから、ミステリ同士ということもあって内容が微妙にかぶるのであるが・・・今回は相棒が「自殺」という行為であり、犯罪となるのは「自殺幇助」である。一方、キイナは「心神喪失者の殺人未遂」という行為であり、犯罪となるのは「殺人教唆」あるいは「殺人の間接正犯」である。これをかぶっているとするかどうかは各人の認識にもよるだろうが・・・自殺なら自殺、殺人なら殺人ではっきりしてもらいたいという微妙な空気が漂い、その空気の感じが似ているとキッドは考えます。
まず・・・相棒である。舞台は詩壇である。日本では詩人そのものがあまり社会的地位があるとは言えない現状の中、その社会・・・詩で生きる人々・・・の内実は知られざる世界に近い。基本的に詩人という職業が成立しているのかどうかも怪しいのである。
もちろん・・・作詞家やコピーライターも詩人と考えればそうでもないのだが・・・そう考えないと・・・歌人とか詩人とか俳人とかは道楽者か、研究者ということになる。
当然、そこには援助者とか学術者が介在してくるのであって・・・そこで翻弄される天才詩人たちの物語である。
かって・・・天才詩人と謳われた梅津朋美(清水美那・・・映画「蕨野行」のヌイ)は盗作疑惑の渦中で服毒自殺をする。
そして・・・彼女に感化されたという天才詩人の安原(三浦涼介・・・ドラマ「のだめカンタービレ」のロラン・・・三浦浩一・純アリス夫妻の三男である)が詩の朗読会の壇上で服毒死。
捜査一家トリオは自殺として処理するが・・・安原の処女詩集を出版する予定の出版社で働く瑛子は事件性を直訴。右京(水谷)出動である。
いきなり、詩壇の重鎮・五十嵐(西沢利明)と詩人で学者の城戸(中島久之)が登場。
完全に怪しいのである。
物語は・・・二人とも関係の深い天才詩人・安原が何らかの秘密を握っていたために口封じで殺されたことを匂わせて進行する。それもすべて・・・現代のランボーに魅せられている瑛子が「かっこいい彼が自殺するはずはない」「爺二人が怪しい」と決めつけてくるからである。もう分りやすくていいぞ。
こうなると・・・スカシは・・・瑛子自身が犯人が一番濃厚なのであるが・・・そこまでのミスリードはない。
結局、若年性アルツハイマー型認知症を病んだ安原が「愛する梅津朋美の汚名を晴らすために仕組んだ覚悟の自殺」だったのである。
右京は真相を捜査する過程で安原の目論んだ「梅津朋美の詩を盗んだ五十嵐と城戸の悪事」を暴き、二人の社会的信用を失墜させる。
もしも・・・自殺が罪であるなら、その目的が復讐である以上、目的を果たさせた右京もまた罪人ということになるだろう。
もちろん・・・右京を罰する法律がない以上、自殺もまた罪ではないのである。
ただし、自殺は違法であるが責任が阻却されているだけだという考え方もあります。
しかし・・・安原の自殺意図を知りながら、安原の処女詩集の売り上げ向上を狙い、自殺の準備に協力した・・・瑛子の上司・堀江(三上市朗)は自殺幇助の罪に問われるのである。
ここが・・・自殺に関する法律の醍醐味なのである。
そして・・・限りなく灰色だった瑛子は真相を知らなかったことによって結果的には限りなく純なポジションをキープなのであった。うまく逃げました。
まあ・・・一瞬、右京さんが「人の命をなんだと思ってるんですかーっ」とガクガクブルブルして瑛子が「まあいいじゃないですか」って言うのかと思ったんですけど。
関連するキッドのブログ『先週の水曜日のレビュー』
で、『キイナ・不可能犯罪捜査官・第7話』(日本テレビ090304PM10~)脚本・吉田智子、演出・田中峰弥を見た。とりあえずぶほっと吹くのは殺人未遂の被害者・田所(三上市朗)である。犯罪者→被害者の連打かよっ。で、最終的には犯罪者(詐欺犯)だしな。
ともかく・・・催眠により緑の猿が・・・いやキイナがケケケっと言い出さないのは残念なことであった。
しかし、夢丸の催眠術攻撃に影丸が太股をクナイでグサリは忍者コミックの定番ですよね。
さて・・・津田主任(金田明夫)の妻・真美子(宮崎美子)が見知らぬ他人を殺人未遂。・・・自供シーンこわすぎ・・・。
そして彼女が通院していた精神の病の医院の医師・霧島貴子(荻野目慶子)である。・・・暴露シーン怪しすぎ・・・。
以上・・・と言いたいくらい分りやすい話である。
霧島医師は田所に投資話で金を騙しとられ、復讐するために患者である真美子を殺人兵器として精神改造したのだった。
そういうことが可能であるかどうか・・・とか、可能だったとしてもそれを立証できるものなのかとかは・・・ドラマだから・・・です。
偽造記憶の移植と暗示により、真美子が心神喪失状態にあったと立証されれば、真美子は無罪。霧島医師は殺人未遂の間接正犯となります。つまり、真美子は霧島医師の凶器にすぎないと見なされるわけです。
一方、精神的に正常とはいえないとは言え、実際に殺人未遂を実行するにあたり、その最終的判断を真美子がしたと判断された場合、真美子は心神耗弱であったとされ、罪は軽減されますが犯罪者となります。この場合は、霧島医師は殺人未遂の教唆犯ということになるでしょう。
霧島医師の天才的な手法による精神改造を見抜いたキイナは「あなたは殺人教唆の罪に問われます」と因縁をつけるわけだが・・・真美子の無実を信じるならば、ここは「あなたは殺人(未遂)の間接正犯です」と言うのが正しい言葉の使い方と言える・・・かも。
まあ、ドラマの・・・しかもとんでもドラマのセリフだから・・・なんでもいいやという考え方もあります・・・かも。
まあ、天才詩人も天才精神科医もある意味・・・キチ・・・(後略)でございますからーっ。
結局、なんでもありですよーっ。
ただ一つ言えることは・・・人間の記憶なんて所詮ノイズに過ぎないのです。
だから・・・すべての犯罪、すべての事件、すべての喜怒哀楽、すべての人生、全宇宙は夢幻の如くなり。小沢党首の悪行の数々とかも全部、キッドの妄想にすぎないんだってばぁぁぁぁぁぁぁ。・・・おいっ。自分で自分の太股刺せや。
金曜日に見る予定のテレビ『ラブシャッフル』(TBSテレビ)『歌のおにいさん』(テレビ朝日)『せれぶり3』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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