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2009年3月10日 (火)

本のヒモはスピンと言いますが栞の一種です(瑛太)彼女が髪を指で・・・(石原さとみ)

・・・それは「栞のテーマ」でございます。

序盤は良かったのに途中から次週予告になって意味不明な決着は生放送で途中からWBC日本VS韓国0-1を見ていたような腰の砕け方だったな。

週末のドラマは面白いのに・・・日曜日と週明けはガッカリなんだよな。だけど深夜の「ドラゴン桜」の再放送はものすごく面白いんだよね。あの脚本家の作品とは思えない面白さに・・・人間の脈拍を感じるのです。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「ラブ・シャッフル」↘*7.5%(しのいだ・・・と言えるかな)、「歌のおにいさん」↗11.8%(まあ、みんな好きで歌のおにいさん見てるんだよね)、「RESCUE」↘*6.4%(死んでも野球を見ない層だな)、「銭ゲバ」↘*6.4%(やっぱりね・・・木南晴夏の美しい死に顔に乾杯)、「チャンス!」*8.6%(はるはるの後のまきまき・・・添乗員さんネタか・・・)、「天地人」↗22.2%(フフフ・・・フフフ・・・フフフ・・・あがるのかよっ)、「本日も晴れ」↘*6.8%(昼間の再放送も効果なし・・・キャラ設定が間違っているとしか言えない)・・・まあとにかく・・・WBC37.8%韓国にコールド勝ちは凄いということがわかった週末だった。ついでに「ヴォイス」↘10.2%・・・以上。

で、『ヴォイス~命なき者の声~第9回』(フジテレビ090309PM9~)脚本・金子茂樹、演出・成田岳を見た。ビルの窓拭き従業者の墜落死・・・事故か自殺か・・・を死因から判定する法医学教室。しかし・・・墜落死の前に睡眠薬を飲んでいたからといって自殺とは断定できないだろうとか・・・生命保険会社と法医学教室の闇の関係が香りたつとか・・・うつ病による自殺の場合は病死扱いになるだろうとか・・・様々な疑問が浮かんだ末に・・・「お父さんは家族に金を残そうと保険金詐欺目的で偽装事故による自殺をしたわけだが最後にはバレちゃうんだからいいとこなしだったよね」と加地がまとめる・・・って何が言いたいのかちっとも分らないエピソードになっているのはキッドが悪魔だからですか?

それにしても「相棒」・・・詩人が自殺、「銭ゲバ」・・・妻が自殺、「ラブシャッフル」・・・美大生が自殺(?)、「ありふれた自殺」と自殺ネタ多しなのである。まあ、ミステリとか青春とかに自殺はつきものだし・・・このドラマなんか死因の話なので避けて通れないからいいか・・・とも思うが・・・結局・・・「自殺って面白い」ということになるわけで・・・それでいいのかよ・・・と悪魔も不安になる今日この頃です。

キッドの身近な人間に「もう死にたい」が口癖の人間がいて・・・「じゃ・・・殺してやろうか」と言うと「それだけは勘弁してほしい」と言うのです。

人間は・・・口では何とでも言えるわけで・・・それを実行する・・・自殺とか殺人をです・・・人となんとなく言ってみる人との間にどれほどの格差があるのか・・・それともないのかをもう少し練り上げてもらいたいと思うのですよね。

今回・・・自殺した父親を「バカだ」と言う息子がいて・・・赤の他人である主人公が「君のお父さんは家族のことを案じながら死んで行った・・・ただバカだったわけじゃない」としんみりさせようとするのですが・・・「死」はただ虚しいだけという冷酷な事実がポッカリ抜け落ちているのでございます。

「生命保険」は所詮、ギャンブルでございます。胴元である保険会社はなるべく出費を抑えようとする。ギャンブラーたちは不確実な配当を確実に得ようとする・・・そういうしのぎあいがベースです。保険金未払いはフェアじゃないし、不当行為で配当を騙し取ろうとするのもフェアではない。しかし、ファールプレイはまたジャッジ的にセーフならオーケーというのも勝負のあやというもの。

ドーピング検査で一発アウトの事故偽装でなんとかなると考えていた場合・・・覚悟の自殺だったかどうかは裁判官の心情次第のグレーゾーン・・・もちろん・・・借金を帳消しにする闇のシステムならば・・・他殺を事故に偽装することは明らかに簡単明瞭なわけです。

もちろん・・・心優しい大学生たちの「やさしさ」を売りにしようとする甘口ドラマにあれこれ言うのもなんなのですが・・・なんなの?と思わずテレビに向かって叫びたくなる回でした。

そして・・・父親のカルテ改竄・・・医療ミスの隠蔽の追求を決意した石末(生田斗真)のエピソードが割り込んでくる変則形式も実に見難い。

まあ・・・脚本家が四苦八苦している空気は実に明解なのですが・・・お茶の間はそんなものを見せられても喜びませんよぉ。

関連するキッドのブログ『第8回のレビュー

水曜日に見る予定のテレビ『キイナ・不可能犯罪捜査官』(日本テレビ)『相棒』(テレビ朝日)・・・『エリートヤンキー三郎』(テレビ東京で深夜に再放送中)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

WBCのあとに録画したものを見たのですが
WBCの余韻がぬけず、いまいち何がいいたいのか
わからなかったですけど・・・
家族のために死んだんだよ。それがわかって
よかったじゃないか。って言われても~。
という気持ちはありました。
そういうのって他人から言われなくたって
心の中ではみんなわかってることだよね。

投稿: みのむし | 2009年3月11日 (水) 13時18分

*simple*life*みのむし様、いらっしゃいませ*simple*life*

まあ、じいやのようなものが
申しますと
若者の心がわからないから・・・
ということになるのかもしれませんが
主役に華をあたえすぎて
ちょっと思いあがった感じに
仕上がってる回が多いのですよね。

さしでたことですが・・・
こういう風に考えるのはどうでしょうか・・・
というムードではなくて

絶対こうなのですから
そのように考えるべきですっ
みたいな妄想の押し売りの連打でございます。

どうしてくんという
やや発達障害のキャラ設定が
それに拍車をかけていると思われます。

しかし・・・周囲の学生たちが
それよりさらに幼い設定になっているので
加地の暴走留まるところを知らないっ・・・みたい。

まあ・・・大人の「きらきらひかる」に対して
子供の「ヴォイス」という
差別化はできており
ある意味、作家の意地が失敗作を
生み出していると考えることもできまする。

心を伝えるのは難しい・・・
そこからスタートしてもらいたいですよね。

投稿: キッド | 2009年3月12日 (木) 16時45分

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