君よ君こそがテッテケテー(高橋愛)宝物なのだQ.E.D.(中村蒼)今回モテモテです(桑島真里乃)
「おみやさん」が留守なのだが「Q.E.D.」↘*3.5%である。
まあ・・・「ワールドベースボールクラシック・東京ラウンド日本VS中国」28.2%なので、視聴率があっただけでもありがたいのかっ。
ドラマ「ちりとてちん」の主人公の少女時代を演じた桑島真里乃が高橋愛の少女時代役で登場。今回は凛々しい。凛々しいぞーっ。 これを見逃す人がいるなんて・・・ま、いいか。
いろいろあって「報道ステーション」20.6%、「ありふれた奇跡」↘*8.9%である。四苦8.9なのだな。傷だらけの恋人たちはしかし・・・ラブシャーよりも見つめられているというのが不可思議なのだった・・・そうでもないし・・・いい勝負だし。
で、『Q.E.D.証明終了・第9話』(NHK総合090305PM8~)原作・加藤元浩、脚本・藤本有紀、演出・伊勢田雅也を見た。原作50話の「夏のタイムカプセル」をアレンジ。卒業シーズンを控え、若者たちのノスタルジーというある意味矛盾した主題の小道具は神社や学校の庭に埋めたタイムカプセルである。空き地に埋めたりするとショッピングセンターやラブホテルが建ったりするので注意が必要です。
そして、少女たちはみな記憶喪失者なのである。今を生きるからな。
さて、ドラマ「ちりとてちん」第一話の脚本・演出がヒロインの少女時代を演じた桑島真里乃を使って・・・可奈の忘れていた少女時代を描いていくわけだ。
関連するキッドのブログ『ちりとてちん・第一話のレビュー』
おてんば少女の子供時代はやはりおてんばだったわけだが・・・貫地谷しほりの幼女時代も高橋愛の子供時代も上戸彩の幼年期もそつなくこなす・・・桑島真里乃だった。
ちなみに「Q.E.D.証明終了第2話」にも登場しています。
今回は・・・可奈の悪い友達が心理的な誘導によって・・・悪いイメージの少女時代の記憶を作り出し、解決部分で本当はいい子だったという展開である。セリフもほとんどなく表情だけど善悪の両面を演じる必要があり・・・それを巧みに表現している。同期に森迫永依と沢木ルカがいるわけだがこの世代も充実してるな。
人生を四季に例える場合、青春・朱夏・白秋・玄冬となるわけだが、郷愁(ノスタルジー)は単なる懐古ではない。過ぎ去った時間だけでなく変貌する世界というものを惜しむ気持ちが介入するのである。
四季に色がつくのはそういう色合いなのである。
春の時があり、夏の時があり、秋の時があり、冬の時がある。
青の世界があり、朱(赤)の世界があり、白の世界があり、玄(黒)の世界があるのだ。
では青春とはいつの時代なのか。
一説によればそれは16才からだと言う。つまり・・・幼年時代が終わり、大人として生きていく最初の季節が青春である。もちろん・・・時代や社会によって大人の概念は変わる現代日本では16才は未成年なのだ。しかし・・・教育というものを考えると義務教育は終っており・・・そこでは16才は大人の資格を持つのである。
では青春はいつ終るのだろうか。
就職が決まって髪を切ってきたとき、もう若くないよと言い訳するときなのか。
それとも十代の終わりなのか。
いや、二十代の終わりなのか。
一説によると大体Around30なのか。
いや、青春には終わりはないのさ・・・なのか。
実は不明である。
そもそも、人生の四季を示す言葉は青春以外はほとんど死語なのである。
北原白秋がややがんばっている程度じゃないか。
そうなると人生は青春以前と青春と青春以後という三分割になってくるのだな。
さて、可奈は今、高校生である。一説による16才を越え、十代なので・・・青春バリバリであると言える。その可奈の過去を封印したタイムカプセルはつまり、青春以前の記憶であるのだな。
さて、人生四季説の異端として・・・人生は玄冬から始まるという考え方がある。めぐるめぐる季節の中の話だからである。
つまり、青春以前は冬の時、黒の世界に人間はいるのだ。
幼年時代に人は暗闇を歩いているのである。
だから・・・可奈が封印された過去について何も覚えていないのは当然といえば当然なのだった。
もちろん・・・そういう人間ばかりではありません。
探偵同好会というよりはオカルト研究会と呼ぶのが相応しい江成姫子(垣内彩未)らによって発掘された可奈の小学校三年生の夏。一枚の記念写真。そして時価10万円のゲームソフトと甲子園出場高校の名前の記された硬球。そしてハズレクジ。
その暗闇の中に迷い込んだ可奈を燈馬(中村)が救い出すのである。まさに白馬に乗った王子様の物語なのである。
ゲームソフト欲しさに黒魔道師・西丸(中山卓也)は可奈に呪いをかけます。
「お前は邪悪な幼子だった・・・」と言うのです。
その理由は・・・友達のことを忘れたから・・・。
そして・・・可奈は実際に友達のことを思い出せないのでした。
そのことで自分を見失いそうになる可奈に燈馬は語りかけます。
「失われた子供たちは・・・君に大切な贈り物をくれた・・・どうしてだと思う?・・・それは君が瞬間を大切に生きるキラキラした存在だったからさ。だから・・・君は彼らを忘れても何も問題はない。今もまた・・・君は輝いているから・・・」
まあ・・・つまり・・・美しき着飾った「バカ」であるという表現ですが・・・着飾るというのは青春でもっとも大切な要素ですからね。
そして可奈はますます塔馬を好きになっていくのである。
ああ、青春である。せつないのである。そして・・・そうやってキラキラしている以上、終わりの時は近い・・・来週最終回だしな。
ああ・・・視聴率がもう少しよかったなら・・・原作はまだまだいくらでもあるのに・・・と思わないでもないですけど。
さて・・・幼年期もまた色彩に満ちているとも言える。まず・・・生れたての乳児は・・・赤子である。赤ん坊とも言う。そして、くちばしが黄色いと呼ばれ、青二才と罵られるのである。
赤(マゼンタ)、青(シアン)、黄(イエロー)、色の三原色そろい踏みである。
三原色の幼年時代や・・・青春とか朱夏までをカラーの時代と考えれば、白秋と玄冬はモノクロの時代とも言える。
そうなると色ありと色なしの二分割である。
色とりどりの世界からグレーの世界へ。そのように移ろうことに儚さを感じるか・・・うれしさを感じるか・・・。
その感性が・・・人間の姿を世界に映すのである。
人はそれを人生と呼ぶ。
様々な世界で・・・様々な時代を生きる人々に幸あれと・・・祈る。
こうして可奈は心のシャッターチャンスを逃さずにセンメンタル・フォトグラフィー(感傷写真)をものにするのだった。ただし・・・明日には忘却している場合があります。
今回はそんな秀作でございました。
関連するキッドのブログ『第8話のレビュー』
土曜日に見る予定のテレビ『堀北真希のチャンス!』(フジテレビ)『銭ゲバ』『妄想姉妹・文學という名のもとに』(日本テレビ)『中谷美紀の白州次郎』(NHK総合)『RESCUE・特別高度救助隊』(TBSテレビ)『THE NEGOTIATOR』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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