« とぉーっ!(堀北真希)私はアナタのすべてを知っている(吉高由里子)胸のあたりが敵対関係かっ(白石美帆) | トップページ | 木曜日は悪女祭りかっ(戸田恵梨香)被害者が犯人ならモー子(酒井若菜)ロックオン(釈由美子) »

2009年4月30日 (木)

喫茶店で話すような話かよっ(川島海荷)タダ券あったんで(稲森いずみ)アイシテル(折山みゆ)

ゴールデンウィーク途中ですが・・・水曜日のダンスは。

「臨場」(テレビ朝日)・・・・・・・・・・・・・・・14.1%↗14.5%↘12.8%

「アイシテル~海容~」(日本テレビ)・・・13.2%↗13.7%↗14.2%

「夫婦道」(TBSテレビ)・・・・・・・・・・・・・・*9.2%↘*8.9%↘8.6%

と分りやすい推移である。どうせなら、「夫婦道」と「ハンチョウ」入れ替えて「臨場」「ハンチョウ」対決になれば面白かったのにな。

「臨場」は「血液型O型の母と血液型B型の父から血液型A型の子供は生れない」という常識は「間違い」という話である。何事にも例外はある。まあ・・・こういう間違った知識でどれだけの無実の母が嫉妬に狂った夫に撲られたかと思うと心が痛みます。まあ・・・身に覚えがある人はしょうがないけど。

まあ・・・昔から父親は「これがあなたの子供」と言われたら素直に信じるのが一番という話です。

「臨場」についてもう少し知りたいあなたはコチラへ→まこお嬢様の臨場

で、『アイシテル~海容~・第3回』(日本テレビ090429PM10~)原作・伊東実、脚本・吉本昌弘、演出・吉野洋を見た。「世の中に酒場は星の数ほどあるってのになぜよりにもよってこの店に来たんだ」と別れた女と再会した男は映画「カサブランカ」で嘆くのであるが映画だからである。同様に弟キヨタンを殺された姉・美帆子(川島)が犯人の母親・さつき(稲森いずみ)と同じ喫茶店に入るのはドラマだからである。

なにしろすでに小学生が小学生を殺すというドラマなんですから。

ついでに、美帆子に優しくしてくれる良い友達は麻衣子(志村玲那・・・キグルミのレナ)と宏美(折山みゆ・・・『週刊ヤングジャンプ』2008セイコレ★ジャパンGirlsグランプリ)である。宏美、ナイスボディーです。

さて・・・劣等感というものが心理的コンプレックスの一種であるように罪悪感も心理的コンプレックスの一種だと考えることができる。

たとえば「犯した罪の意識に苛まれる」という言葉がある。これは一般的に考えれば、「罪」の認識、「罪に対しての罰」の認識、「自分が罰せられることの可能性」の認識、それに伴う「不快感」や「不安感」という心理的コンプレックスのさらなるコンプレックス(複合体)と考えることができる。複雑な心理なので、ある意味、高度な知性の証とも言える心理である。つまり・・・バカは罪悪感を持たないのである。

しかし、その複雑さは個人差の大きなものと考えることもできる。

たとえば、14才の女優をナイスボディーなどと評価してしまうことにも罪の意識を感じる場合があり、バカは罪悪感を持たないなどと規定してしまうことにも罪の意識を感じる場合があるわけである。

それはセクハラとか障害者差別とか社会という制度が新たなる規範で個人を包み込むからである。

罪悪感はそういう流動的で曖昧なものである。

劣等感を克服するという言葉があるように、発生した罪悪感を克服することもできる。

たとえば「殺してはいけない」という「制度」に対する「罪悪感」について考えてみよう。そうなると「焼肉」が食べられなくなってしまう。克服できないとベジタリアン・・・あるいは植物も生命と考えれば餓死である。

しかし、人は「食欲」とか「殺害現場を目視していない・・・つまり実行犯ではない」という自己弁護でこれを克服するのである。

「実行犯」ということでは「ゴキブリの駆除」が想定される。「虫も殺さないような顔」といえばイノセントの代名詞なのであるが・・・これからの季節、ゴキブリとの対峙はさけて通れないのである。

「生き物を殺してはいけない」という気持ちと「こいつと同衾するくらいなら死んだ方がマシだ」という葛藤の末、殺虫剤の使用を決意した人は「罪悪感」とも対峙しなければならない。

その時に多くの人が言い聞かせるのは「こいつは人間じゃない・・・ゴキブリなんだ」ということである。だからゴキブリのような人間は案外殺害対象になりやすいのだ。

わが子が「人を殺した」という事実を受け入れる親の心理は当然、複雑である。

そこに「罪」がある以上、罪悪感は当然あると考えるべきだろう。

もちろん・・・世界には「共通の罪悪感」などというものはない。

それを面白おかしく見せていくのがドラマの一つの役割である。

たとえば犯罪者に対する第三者の嫌がらせ・・・自宅に落書きや悪戯電話など・・・はその典型である。お前には罪悪感がないのかっと思わせる人間は意外に多い。なにしろ、バカには罪悪感はないのである。

一つの罪は罪の連鎖を露呈させていく。

加害者の両親は「罪」そのものから逃避しようとする。「罪」の否定である。しかし、本人の口から「罪を犯しました」と言われるとかなり逃げ場がなくなるのである。それでも「それは強要された自白」だとか司法側に罪を転嫁することもある。さらには「両親」なのでお互いに「お前が母親としてダメだったから」「あなたが父親としてダメだったから」と罪をなすりつけ、責任逃れをすることもある。ドロドロだ。

しかし・・・このドラマはある意味、非常に「優しい世界の偏り」を見せていく。なにしろ「海のように容れる」許容力の神が支配しているのである。

仕事熱心で家族サービスが不足だった夫(山本太郎)も教育ママで愚痴っぽい妻も心を入れ替えて・・・息子の犯した罪に向き合おうとするのである。

それに応じて・・・この世界の人々は加害者の両親に優しい。私学の担当者は「処分を保留にする」意向を示す。即刻、退学という結論は出さない。また、担任の教師は「彼はカブトムシが好きだった」と母親に伝える。もちろん・・・教育者として「責任」の一端を担っている以上・・・当然の対応と考えることもできるが、ここにも「罪悪感」は発動しているのである。

母親が加害者の友人を訪ねる場面では友人やその家族の対応は柔軟である。

「ゴキブリの母親」を見る目で見ることはしないのである。そこに違和感を感じる方もいるかもしれないが、世間というものは一筋縄ではいかないのである。

世間というものは「空間」であるが・・・なにもないようにみえて空気がある・・・ということだ。

たとえば加害者の友人の母である花屋のエリ(猫背椿)は加害者の母を見て、一瞬うろたえて・・・それから思い切って好意を示す。ここはなかなかの見せ場だった。

あの一瞬が海容の世界と普通の世界の関門だったのである。

だが・・・いかに寛容を示す世界にも限界がある。母親としてもう一度加害者に向き合おうとするさつきの心はどこかまだ現実から遊離しているようである。

被害者の母親・聖子(板谷由夏)もまた現実から遊離している。保護者としてうかつな勘違いでその場にいなかった罪の意識で自虐を繰り返しながら、もう一人の子供である加害者の姉・美帆子に対する配慮を欠く。つまり・・・どこまでいってもうかつな人間として描かれる聖子なのであるが・・・それはかなり高度な客観性に基づくものである。

大人が子供に対する責任と子をなくした母親に対する子供の責任。この葛藤は着地点がかなりスリリングである。どこにも着地点はないという考え方があるからだ。

加害者にあくまで優しい海容の世界は・・・被害者に同様に優しくできるか・・・。

ここが・・・罪と罰の世界の複雑さなのである。

一人の死んだ子供と二人の生きている子供。その両親の葛藤はまだ始まったばかり。

ここまで被害者の父親(佐野史郎)はもっとも海容な態度を示しているのであるが・・・最後までそうなのか・・・それとも・・・「キヨタンはもういないのに犯人はまだいる・・・許せない」と狂気の世界に足を踏み入れるのか。そこも楽しみです。

だから・・・そんなことを楽しんでしまうという罪悪感がな・・・。

関連するキッドのブログ『第2話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『桜井幸子のコンカツ・リカツ』(NHK総合)『新垣結衣のスマイル』(TBSテレビ)『エンケンの湯けむりスナイパー』(テレビ東京)『香椎由宇の名探偵の掟』(テレビ朝日)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

|

« とぉーっ!(堀北真希)私はアナタのすべてを知っている(吉高由里子)胸のあたりが敵対関係かっ(白石美帆) | トップページ | 木曜日は悪女祭りかっ(戸田恵梨香)被害者が犯人ならモー子(酒井若菜)ロックオン(釈由美子) »

コメント

私も聖子に同情するよりも、まだ中学生の美帆子が心配でした。
聖子の”罪悪感”にも共感できないですし。
きっと優しい人なんでしょう。
自分の責任は棚に上げて犯人のみを怨む…
これが普通の感情のような気がします。(普通って何だ?)
そして何より、どうして我が子が殺されたのか知りたいです。
佐野さん父さんの言うことも分からないでもないですが。。。
「死んでしまったものは仕方ない」では済まされない感情は、
我が身に置いても想像できません。
だからこそ見続けて行きたい…
ってそこが思うツボか~。チッ

投稿: mana | 2009年5月 2日 (土) 09時33分

hairsalon|||-_||シャンプーブロー~mana様、いらっしゃいませ~トリートメント|||-_||hairsalon

人はそれぞれの世界を持っていて
その世界の住人に過ぎないのでございますね。

普通というのは
人々がその世界を共有していると
幻想する時のキーワード。

人間というのは
幻想の共通世界に生きたいという
人の理想の一つです。

人と人の間の頼りない
認識の共有こそが
人間の目指すところなのでございましょう。

親ならば
失われた息子の命を惜しみつつ
生きている娘の身を案じなければ
ならない。
そうしない聖子は
いかにも親として
不完全・・・。

しかし・・・心はなかなかに
コントロールが難しいもの。

息子と娘に分け隔てた愛情で接していた聖子。

聡明で敏感な美帆子は
弟の不慮の死以上に
そのことに傷つきます。
まあ・・・そういう母親を持ってしまった以上
その苦難を乗り越えて生きるのもまた
運命ということもできます。

人は自分の心は見えなくいですから
聖子は・・・そんなつもりはまったくない
と主張するかもしれません。

私は子供を失った母親よ
もう少し甘えさせて・・・
という気持ちで一杯なわけですから・・・。

そのあたりを
静かにある意味残酷に描いているところが
このドラマの
魅力的なところでございますね。

周囲の人々も
加害者の父親の勤務先にくらべて
母親の周囲は妙にフレンドリーですし・・・
さつきは結構恵まれている状態。
とりかえしのつかないことをしてしまった
息子の母親としては
妙に楽天的に描かれておりそこも
ちょっと楽しみです。

まあ・・・キッドとしては
加害者が自宅に戻ったところで
一家三人全員切腹するのが
正しいという世界に住んでいるのですけれどもっ。

投稿: キッド | 2009年5月 3日 (日) 02時45分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83353/29372145

この記事へのトラックバック一覧です: 喫茶店で話すような話かよっ(川島海荷)タダ券あったんで(稲森いずみ)アイシテル(折山みゆ):

» アイシテル〜海容〜 第3回 感想 [ぐ〜たらにっき]
『告白…少年の殺意』 [続きを読む]

受信: 2009年4月30日 (木) 21時58分

» アイシテル〜海容〜 第3話 [アンナdiary]
キャッチボールしたんだ。。。あの子と。僕があの日のこと話したら。。。 おばさんもっと健太君と一緒にいられるんでしょ?智也、本当は優しくていい子なのにね(涙)辛いドラマだけど、見届けなきゃいけないと思うわけですよ。 ... [続きを読む]

受信: 2009年4月30日 (木) 22時02分

» アイシテル〜海容〜 第3話 [エリのささやき]
今週も深くて身動きできないまま1時間がすぎていました。 [続きを読む]

受信: 2009年4月30日 (木) 22時11分

» アイシテル−海容− 第3話 不公平。。。。 [レベル999のマニアな講義]
『告白…少年の殺意』内容智也(嘉数一星)との面会にやって来たさつき(稲森いずみ)優しく話しかけるのだが、ウザイ。。と、、すぐに出て行ってしまう智也。家裁調査官の富田葉子(田中美佐子)は、“辛抱強く見つめてあげて下さい”と慰めるしかない状態。そして葉子は...... [続きを読む]

受信: 2009年4月30日 (木) 22時33分

» 臨場 第3話:真夜中の調書 残されたDNAの謎 [あるがまま・・・]
倉石の見立て、お見事!( ̄ε ̄〃)bグッ!! 犯人は左利きである筈なのに、容疑者の男@河西健司は右利き・・・ 周囲は見立てが外れたと噂する中、倉石は真犯人は別にいると確信し、 血液型に秘密があると独自に調査をしてたんですねー{/ee_2/} 深見のねぐらにあの新聞記事があったからいいようなものの、 そうでなかったら、とてもじゃないけど、あんな特殊な血液型がある事は わからなかったし、深見の自供を信じて真犯人に辿り着けなかったかも〜{/face_ase2/} もっと早くこの特殊な血液の存在がわ... [続きを読む]

受信: 2009年4月30日 (木) 23時27分

» 《臨場》★03 [まぁ、お茶でも]
団地の駐輪場で、男が殺された。 ごみ出しをしていた井上さんが、がさごそと音がするので、横を見ると、防止をかぶった男が、顔を持ち上げた。鼻血が見えたので「鼻血!」と言うと男はあわてて逃げ出した。 そこに行ってみると、自転車の横に男が刺されて倒れていた。 逃げた男は、行き止まりでフェンスが行く手を阻んだ。電車が走っていた。 ... [続きを読む]

受信: 2009年5月 1日 (金) 08時34分

» 『アイシテル~海容~』 第3話 [美容師は見た…]
「ウザイ。ウザイよ。。。帰っていい?」面会に来た母・さつきにそう言い、部屋に戻る智也。智也にどう接していいのか探りながらも、必死で会話をするさつき。気を遣ってることが伝わるのか、母親を疎ましく思う智也…と思いきや、実はとっても母親思いの優しい子だったことが... [続きを読む]

受信: 2009年5月 2日 (土) 09時22分

» 「アイシテル~海容~」3☆☆☆ [ドラマでポン!]
初めは優しさから声をかけた。それが分かっただけでも、この回は大収穫でした。殺そうと連れだしたわけじゃなかったんだ……ホッとします。しかも、その重い口を開いたのは事情徴収する側の事情を思いやったから。なんて気配りのできる、怖いぐらいに賢く優しい子です。う...... [続きを読む]

受信: 2009年5月 2日 (土) 11時34分

» アイシテル (稲森いずみさん) [yanajunのイラスト・まんが道]
◆稲森いずみさん(のつもり)稲森いずみさんは、日本テレビ系列で毎週水曜よる10時から放送されている連続ドラマ『アイシテル~海容~』に野口さつき 役で出演しています。先週は第3話が放送されました。●第1話~第3話のあらすじと感想... [続きを読む]

受信: 2009年5月 3日 (日) 22時55分

« とぉーっ!(堀北真希)私はアナタのすべてを知っている(吉高由里子)胸のあたりが敵対関係かっ(白石美帆) | トップページ | 木曜日は悪女祭りかっ(戸田恵梨香)被害者が犯人ならモー子(酒井若菜)ロックオン(釈由美子) »