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2009年4月27日 (月)

婿殿の天地人(妻夫木聡)天目山血に染めて(長澤まさみ)戦国終焉の序章(比嘉愛未)策士お披露目(小栗旬)

それなりに面白い「ぼくの妹」なのだが、案の定、↘*9.0%である。この組合せでミステリにもっていく必要がどうしてもわからない。ほのぼのでいいじゃないか。ほのぼので。

どちらかといえばドンくさい兄。しかし・・・いつの間にかモテモテ。しかし、本人は全く気がついていない。そんな兄を妹がやきもき・・・。そしてやきもさせてるのはお前だと思う兄。それで充分、面白くなる気がします。

ま・・・いまさら、言っても詮無いことですけど。

で、『天地人・第17回』(NHK総合090426PM8~)原作・火坂雅志、脚本・小松江里子、演出・一木正恵を見た。例によってシナリオに沿ったレビューはikasama4様を推奨します。本編はあまりにも薄っぺらなので新発田謀反と武田征伐の秘密も参照するとためになります。本編は「最終防衛線」なんて言ってますが「さいしゅーぼーえーせん」レベルのお話しですからねえ・・・。ただし、今回は上杉景勝・武田勝頼・最後の文通はお気に召した模様。しかし、武田・上杉間の周辺武将が全部、織田方に寝返っているので、上杉軍が武田本陣に到達することさえ・・・困難な情勢でございますからね。まあ・・・社交辞令と言うしかないのでございます。ましてや・・・家康が上杉を評価することなんて・・・あろうはずがないとは思います。きっと、頭の中は戦後処理のことで一杯でしたから。まあ・・・当然の如く卓袱台の山が・・・。小栗旬のクローズに対抗して妻夫木聡カラス組なのでしょうかーっ。笑止。

Tenchijin1582 で、天正十年(1582年)である。時代はすでに安土桃山時代に入っている。ということはある意味で戦国時代は終ったのである。しかし・・・時代というものはそれほど簡単には変わらない。行きつ戻りつしながら進んでいく。天正十年はそれを象徴する年と言えるだろう。織田という新しい日本の王家が、反乱軍である武田家を征伐する。だから、織田・徳川・北条・伊達の同盟軍が信濃・駿河・甲斐・上野という賊軍である武田の縄張りに侵入すると・・・ほとんどの武将が降伏・帰順することになる。降伏することに大義名分が成立するのである。圧倒的な力を確保した織田家に逆らうことは不名誉なことになるのである。なぜなら力こそ正義なのだから・・・。力を目指しているうちにいつの間にか弱者になっていた武田のもののうち・・・その変化を受け入れられないものは滅ぶしか道はない。もちろん・・・変化を受け入れられないものは織田の中にもある。それは時には時代に逆行することで輝くように見えるが・・・結局は滅びの道をたどるしかないのである。

すでに、織田家は信長長男・信忠の時代に入っている。形式上、信長は隠居し、「神」として君臨しているのである。いわゆる院政スタイルであるが、常に模倣者であることに徹した徳川家康はこれをそっくりまねて後に将軍職の継承を行う。

もちろん・・・すべてをコントロールしているのは信長である。

信長が忍びとしての道を極めたのは熱田の宮である。神道流の忍者であるから、当然、尊王の志を持つのだが・・・魔王を名乗って以来、その道は逸脱を始めている。道具として足利将軍家を使い捨てたように・・・さらに長ずれば内裏の行く末を案じさせたであろう。もちろん・・・古き藤原の忍びたちは・・・この新しき藤原の忍びの末裔に恐怖を感じていたはずである。

信長はあらゆるものを解体し、再生させる達人であった。

地球上で鉄甲船を初めて作り、大砲戦を行い、全世界で最初の銃撃歩兵戦術を完成させた。

信長の軍の銃所有量はすでに世界一に達していた。

この軍事独裁者に・・・工作員として接したクリスチャンもまた戦慄したであろう。

信長はまた情報戦略に長けていた。熱田の忍びとして修行を終えて以来、忍軍の育成を心がけ、数々の忍びを陣営にそろえている。

柴田、前田、佐々、佐久間、丹羽はその筆頭である。

また野武士の徴用も盛んに行う。小六(蜂須賀党)、生駒(甲賀衆)、前野(河並衆)、森(美濃衆)など野武士、地侍の忍びを次々に配下に入れる。その中から日吉丸(羽柴秀吉)が頭角を現すのである。

斉藤道三の娘、帰蝶との婚姻により、尾張統一以前から信長は美濃の土岐忍び衆と関係を結び始めていた。その代表が明智光秀である。

やがて、桶狭間の戦いで信長は戦国に名を示すのであるが、圧倒的な戦力差を覆すことが可能だったのは忍者だったからである。

やがて、伊勢の忍者、伊賀・甲賀の忍者、京の忍者、さらには大和の忍者、紀伊の忍者と・・・その忍びの組織は拡大する一方であった。

武田攻めの顔ぶれを見れば、その成果は一目瞭然である。

総大将は生駒忍び衆を母に持つ実子・信忠、先鋒は伊勢忍びの滝川一益、中軍は美濃忍びの惣領・森長可、そして後詰は明智流の伝承者・惟任光秀である。

すでに信長は戦場に立たずとも戦を治めることができる権威を身に纏っていた。

信越国境の妙高山に・・・与六は忍んでいた。

すでに陽忍としての名は直江兼続となっている。

山中の名も無き祠は忍び道の目印であった。その前に一人の尼が立っている。亡き上杉謙信の愛したくのいち、お悠である。父は直江景綱で現在は善信尼と名乗っている。直江兼続の与力武将・志田義秀の実母だが・・・夫・義時の死後は謙信直轄のくのいちとして働き、善光寺に庵を持つ信濃における軒猿衆の頭として生きてきた。

直江兼続の正室となったお船の姉であり、兼続の従姉の一人でもある。兼続の父は樋口衆という信濃忍びの一派の頭であり、謙信の忍び衆である直江一族と、景勝の忍び衆である樋口一族は兼続によって文字通り一本化されたのである。

年の離れた従姉弟の二人は距離を置いて闇の中に潜んでいる。

与六は懐かしい匂いを嗅いだ。会合の相手があえて・・・風上に立ち・・・その香りを送ったのだった。

真田の血を受け、達人・飛び加藤に育てられた孤高のくのいち・初音は与六のうかみ(斥候術)の師匠でもあった。

闇の中に忍び声が響く。その声は与六の耳元で囁くように聞こえるが、無論、与六の周囲に人の気配はない。

「・・・ふふふ・・・与六・・・久しいの・・・」

「初音様」と与六はひれ伏す。

「お悠殿・・・北信濃はどうじゃ・・・」

名指しされたお悠はやはり忍び声で答える。

「もはや・・・信濃は織田の忍びで満ち溢れておりまする・・・」

「軒猿衆は手も足もでぬか・・・」

「・・・すでに・・・配下は一人もおりませぬ・・・与六につなぎを入れたものが最後の一人となりました」

「そうであったか・・・」

「深志城の馬場昌房・・・松尾城の小笠原信嶺・・・までが織田と密約を交わした模様です・・・」

「ふふふ・・・武田の透破も息の根が止ったようだ・・・もはや・・・木曽の真理姫にさえ、つなぎが取れぬと父御(真田昌幸)がこぼしておったわ・・・」

「しかし・・・」と与六が思わずくのいちの会話に口を挟んだ。「初音様ならば・・・」

「ふふふ・・・妾とて無敵というわけにはまいらぬ・・・しかし・・・真理姫からの口上は伝えよう・・・木曽様は御弟蔵人殿を織田に質として差し出した由じゃ」

与六とお悠の呼吸が一瞬、乱れた。木曽義昌の裏切りはそれほどの衝撃を二人に与えた。

「時の勢いとはげに・・・恐ろしきものよ・・・」と初音は言葉を続ける。「おそらく・・・甲斐・信濃で・・・勝頼公に味方するものは・・・景勝正室・菊姫の弟に当たる仁科盛信ただ一人であろう・・・」

与六の脳裏に武田崩壊の構図が描かれる。すでに織田軍は信濃国境に集結を終えている。主力は三河、遠江から信濃、駿河に攻め入る織田・徳川連合軍と思っていたものが・・・岐阜と諏訪の間をふさぐ木曽の地が突然、無防備になったのである。

「もう一つ・・・穴山梅雪は徳川に転んだ・・・」与六はもはや驚かなかった。旧主・信玄公と新当主・勝頼の支配上の確執は予想されたことだった。今、越後でもまったく同じ問題が発生している。「仕えたのは謙信公であって上杉家ではない・・・という古き兵の理」である。

「もはや・・・そういう時ではない・・・」と与六は考える。しかし、それは「中央の権威に逆らう呈を為す上杉家もまた同じ」という矛盾をはらんでいる。

与六は思いを断ち切るように声を出した。「では・・・武田は滅びましょうな・・・」

「それは避けがたいであろう・・・」

「真田衆はいかがするのです・・・」

「ふふふ・・・父御と祖父殿が作り上げた真田の忍びはそう簡単には滅びまいて・・・なにしろ・・・こうして上杉とつなぎがあるほどじゃ・・・」

与六は微笑んだ。「なるほど・・・織田とも北条ともつなぎがござるか」

「上野と信濃の国境で面白き舞を踊ってみせると父御ははりきっておったわ・・・」

初音の声に始めて笑みが混じった。

「与六よ・・・お前も舞うがよい・・・舞の果てに・・・ひょっとして新しき夜明けがあるやもしれぬでな・・・」

新参の上杉家申し告ぎ役・直江兼続として絶望の淵にたった与六に初音は謎をかけるような言葉を残した。

その瞬間、祠の前のお悠が姿を消した。

与六は越後に向けて走りながら、お悠を守るように包囲の輪を破る。すでに、二人の忍びを斬っていた。その感触から相手が飛騨の忍びであることが分る。

越中の前線で何度か遭遇した忍びである。しかし・・・それで結界は破ったようだった。

「さすがは・・・初音様」と与六はため息をついた。「夜明けか・・・」

一瞬で包囲陣を固めていた数十人の忍者を殺戮し尽くした初音はすでに山奥へと消えていた。

夜の森は湯気を立てる血の匂いで満ちている。

結界を後方で指揮していた飛騨の赤影は嗤った。

「ふふふ・・・白影よ・・・世には恐ろしい術者がおるものだな・・・」

「御意にて候」

「余計な手出しであったわ・・・」

赤影は一言つぶやくと・・・姿を消した。すでに織田・徳川の忍びたちによる信濃の調略は終っていた。時々雪の舞う天正十年の正月である。

そして甲斐武田家は四百年の歴史を残し早春の雪が溶ける前に滅んだ。

関連するキッドのブログ『第16話のレビュー

火曜日に見る予定のテレビ『アタシんちの男子』『白い春』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

忍者満載の戦国時代の記事
久しぶりに読んだような気がします。

「神」となって朝廷をも従えようとした信長を
排除しようとする「動き」があったとかなかったとか

まぁホント彼の死には謎がつき物ですが

それをわざわざこのドラマで描く必要性があるかどうかは
甚だ疑問ですけどねぇ(  ̄∀ ̄)ゞ

とある漫画の作品では信長を秀吉自らが殺害するような
展開もさぞ面白いと思ったりしたのですが

果たしてこちらではどうなる事やら。


とりあえず、こちらの方では
景勝さんが佐竹氏に送った手紙の話とか

魚津城撤退に関して
どんな屁理屈が筋に合うかどうか
ただ今四苦八苦しております。

妄想話もこうして続けると結構大変だなぁと
感じる今日この頃です(; ̄∀ ̄)ゞ

投稿: ikasama4 | 2009年4月29日 (水) 01時47分

pencil✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥pencil

鳥だ鳥だと思っていたら豚だった。
アジアだと思っていたら中米だった。
人知を越える大自然の驚異でございます。

忍びの歴史は闇歴史。
妄想が現実を越えてゆくのが運命でございます。

兼ねて続く・・・。
与六のこの名こそが闇歴史の証。

メキシコからテキサスへ伝播する
インフルエンザの如き道理でございます。
太平洋、波高しです。

そして・・・ゴールデンウイーク。
海外渡航は死の病への扉かもしれないのに・・・。
庶民感覚恐るべしなのでございます。

まあ・・・どんな流行病でも
絶滅しないのが人類のしぶとさであり
忍びの道もまたかくの如しです。

そういうロマンも
はかりしれなさも
一切感じさせない本編でございますよねーっ。
それでも20%越え・・・。
お茶の間感覚恐るべしです。

信長→光秀→秀吉と
三日天下の激しく揺れ動く
天正十年は・・・
上杉主従にとって
「ある朝・・・目が覚めたら危機が去っていた」
という「宇宙戦争」の如しだったことでしょう。

おそるべしは微生物です。
忍びもまた微生物の一種なのでございます。

まあ・・・妄想は極限の快楽。
継続こそは力なりを信じて
お励みなされますことを
お祈り申し上げまする。

キッドも楽しみにしておりますぞーっ。(*´∀`*)

投稿: キッド | 2009年4月29日 (水) 23時14分

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