とぉーっ!(堀北真希)私はアナタのすべてを知っている(吉高由里子)胸のあたりが敵対関係かっ(白石美帆)
さて・・・楽しみということでは意外なことに火曜日が一番楽しみなドラマ二本立てになっているではないか。
①バスタオルまきまき ②おじさんと幼女
この二本立てである。・・・変態かっ。
火曜日のドラマ対決は①「白い春」↗10.4% ②「アタシんちの男子」↘*9.6%
順位逆転である。ゴールデンウィーク直撃弾だしな。
で、『アタシんちの男子・第3回』(フジテレビ090428PM9~)脚本・武藤将吾、演出・佐藤源太を見た。やはり「キテレツ大百科」へ傾斜してきたな。脚本家の意地としては新造の発明品を千里(堀北)がマイナーチェンジあるいは再構築するところである。新造(実用品としてのヴォイスチェンジャー)→千里(人の心を一度だけのぞけるマシン)である。つまりシリアスからファンタジーに変換するのだ。
今回の後半は特撮出身俳優を多数そろえたこのドラマの神髄である。まきまきライダー誕生なのだ。まきまきキックで「やーっ」で「とーっ」である。「おっと、あぶない」・・・なのだった。なんで・・・何回もジャンプを・・・ムダに回転を・・・なのである。
今週のイケメンド査定結果。
①故・大蔵新造(草刈正雄)・・・回想シーンに登場。変な発明品で千里の屈折したファザー・コンプレックスをくすぐる。今回はヴォイスチェンジャーで声もイケてることをアピール↗。そして孫の誕生日を忘れていない永遠のナイスミドルである。
②時田修司(山本耕史)・・・理想の秘書。理想の弁護士・小金井響子(高島礼子)の若い男子好きを見抜く。しかし女より男好き疑惑発生→。
③大蔵風(要潤)・・・無職の長男、例によって思わせぶりに顔出しのみ→。
④大蔵翔(向井理)・・・ホストの三男、子供(丸山歩夢)の誕生日を忘れていたことが判明前妻(浅見れいな)ともやもやした関係↘。ただし、女泥棒・真央(小野真弓)に抱きついて足止めに成功やや↗。
⑤大蔵知(瀬戸康史)・・・ひきこもりの高校生の五男、勇気を出して屋内から屋外へ↗。手品の小技も披露↗。笑顔がまあまあさわやかで↗。
⑥大蔵明(岡本知樹)・・・生意気な中学生の六男、情報を収集し、そつなく泥棒の正体を察知↗。演技が棒なのかあえて棒なのか不明→。
⑦大蔵猛(岡田義徳)・・・ホスト見習いの次男、よっちゃんやうっちーであってそもそもイケメンではないのだが今回は特攻服の赤い男。女泥棒にも一目惚れをする見境のなさを発揮↘。餌付け済み。手形済み。罠を仕掛ける能力を見せるが捕獲したのはメイドの井上さん(江口のりこ)→。
⑧大蔵優(山本裕典)・・・カリスマモデルの四男、女性恐怖症でおネー系男子、どちらかといえばキモカワレベル。トラウマは小学生の時に初恋の中学生のお姉さんにからかわれたこと↘。義母・千里の画策でうやむやながら恐怖症を克服。過剰残心ジャンプ千里をお姫様抱っこキャッチ↗。手形済み。
⑨国士豊(つるの剛士)・・・ネットカフェの千里親衛隊長・・・空気→。ただし親衛隊員は増員している。
⑩真島平次(永山絢斗)・・・ネットカフェの千里親衛隊員・・・空気読めず千里を部屋に誘い続ける「オレんとここないか?」って言わないと↘。
さあ・・・うじゃうじゃと出演者増殖中でカオスであるが・・・もう筋立てなんかは無視して御伽噺感覚でこれはこれでいいんじゃないの・・・と思うのだった。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
で、『白い春・第3回』(フジテレビ090428PM10~)脚本・尾崎将也、演出・小松隆志を見た。「お嬢様と不良」は古典的テーマであるが・・・その発展型の一つが「幸せの黄色いハンカチ」である。ストーリーとしては「刑期を務めた男(かっての不良)が愛した女(お嬢様)の元へ戻る・・・果たして女は男を待っているのか?・・・そこに愛はあるのかい?」なのである。
「白い春」はそのさらに変形のタイプで・・・「待っていたのは女の娘(不良とお嬢様の愛の結晶)だった」なのである。
すでに愛の結晶がある以上、ハッピーエンド・その後である。人生は終わりなき物語だからである。
男と女は愛し合った。男は女のために罪を犯した。女は最後まで男を愛した。
男が帰ってきたとき・・・そこには女の娘がいた。
そして愛の物語はまた始まるのである。
春男(阿部寛)はさち(大橋のぞみ)が死んだ真理子(紺野まひる)の娘だと知る。
しかし・・・まだ自分の娘であることは知らない。
知っているのは育ての親のパン屋(遠藤憲一)だけである。
真理子の妹・佳奈子(白石)も知らないムードである。
ところで・・・佳奈子は高村姓なので村上の妻ではない。真理子も高村姓なので村上の妻ではないのである。
しかし、さちは村上姓である。つまり、養女になるのである。
パン屋の村上・・・いい人だが・・・結婚できない男か。
そして・・・さちと血縁がない以上・・・片思いだった女・真理子の娘・さちにそそぐ愛情はある意味・・・危険な匂いを感じさせるのである。
しかし・・・現実的には実の父・春男が娘の小学校付近を歩き回ると不審者そのものである。歩いているだけで通報されるムードである。
そんな春男を本能的なのか・・・思春期の父親への反発からなのか・・・慕うさち・・・これもまた危険な話なのである。
いかにも裏がありそうな春男の友人・安岡(デビット伊東)の女・圭子(中島ひろ子)や姉の真理子と過去になんらかの確執を抱える佳奈子は・・・春男を毛嫌いするのだが、真理子・さちそして学校の嫌いな女・栞(吉高)は春男に理由もなくぞっこんである。
中年で貧しい体の不自由な男である春男が・・・それほどに魅力的であることを演じるのはかなり困難なのだが・・・阿部寛はまずまず演じているな・・・と思うのだった。
なにしろ、これは「お嬢様と不良少年」の物語なのだ。
それは「ただじゃおかねえぞ・・・」と言うだけで小学生男子をちびらせる迫力なのである。
まともだけど無力な父親。はみだしものだけどそこにある危機を排除する男。
胸ぐらつかんだ先生が逆転無罪となった昨日なのである。
罰が悪を呼ぶのか。ゆとりが悪を呼ぶのか。
人々はそれぞれの実力に応じて判断を変えていくのだな。
とにかく・・・来週はさちの父親が誰かが判明するらしい。薄皮をはぐように進行していくこのドラマ。もう・・・すべての登場人物が愛おしいレベルです。
木曜日に見る予定のテレビ『ゴーストフレンズ』(NHK総合)『釈由美子のLOVE GAME』(日本テレビ)『夜光の階段』(テレビ朝日)『戸田恵梨香のBOSS』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
いいですねぇ。
阿部さんと遠藤さん
それぞれが互いにコンプレックスというか
負い目を背負っているところなんか
演技・演出共に上手いですね。
なかなかに男臭いながらに
その間に大橋さんをはさむ事で
全体的に和む作品になっていますね。
しばらくは阿部さんと遠藤さんで
見せてくれるんでしょうねぇ。
最近、阿部さんの演技を見て
時折仲代達矢さんとイメージが重なる
今日この頃です。
投稿: ikasama4 | 2009年4月30日 (木) 20時50分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
エンケンと宮迫の区別のつかない人も多いこの頃。
上品なのがエンケン、下品なのが宮迫という
区別を提案したい今日この頃。
まあ・・・一皮向くと凶悪とヘタレという
ジャンル分けができるわけですけど。
阿部ちゃんも
「白い春」と「アット・ホーム・ダディ」で
演じわけるわけです。
キッドは
阿部ちゃんに
三船敏郎と仲代達矢の双方を感じることがあります。
つまり、「用心棒」で主役と敵役を
どっちもできる素材なんでございます。
ニヒルに笑えば仲代。
男は黙って三船敏郎です。
そして・・・暗い過去を知らずに
育った・・・しかし・・・出生の秘密を
なんとなく感じている
繊細な少女を大橋のぞみが
好演です。
素晴らしい出来だと思います。
そして・・・
押しかけ父親であるエンケンの後ろ暗さ
何か隠している風情の妹・白石美帆
いかにも裏切ってるデビット
若さにものいわす吉高
実に・・・生き生きです。
「婚カツ」のうさんくさいキャストに
見習ってもらいたい
リアリティーがございますね。
まあ・・・「アタシんちの男子」との
落差で目が眩んでいる可能性ありますけどーっ。
投稿: キッド | 2009年5月 1日 (金) 04時51分