お手紙で大好き連発始めました(新垣結衣)ありがとうでスマイル(松本潤)
毒物混入といえば、中国の毒ギョーザ。新興宗教がらみの犯罪者の家族といえば、現場に北朝鮮のバッヂを残すオウム真理教。そしてキムチに拘泥する弁護士。なんとなく・・・いやな感じの連打である。主人公がネグレクトされたフィリピン・日本混血児で、事件の核心が冤罪。
そして、振りかざす壮絶、正義、愛、まっすぐな、素敵な・・・人生。
それは愛国心とか、愚かさゆえの罪とか、必要悪を否定する・・・いかにも短絡的な作品世界を暗示する。
根本的に間違っていると考えます。
国家あっての国際であり、それは日本人あっての日本だということと同義であるわけですから。
「湯けむりスナイパー」には「落武者の亡霊が見える少女」(大作空)が登場。ドクターヘリ第8話の山Pにまとわりついたあの子である。
で、『スマイル・第4回』(TBSテレビ090508PM10~)脚本・宅間孝行、演出・坪井敏雄を見た。たとえば汚染米の正体は闇に包まれている。それが事故米で外国からの輸入品に起源があることは周知の事実なのだが・・・その米を輸入することでどういう利権が発生し、誰が売国奴だったのかが追求されないのである。
日本人の中に日本人であることの恩恵に浴しながら、日本という国家そのものを愛することのできない誰かが常にいるのは仕方がない。
しかし・・・祖国を愛さない日本人を激しく糾弾できないムードというのも困ったものだ。
もちろん、韓国のように政権によっては隣国を賞賛することがタブーとなるような知性なき愛国心は困ったものだが、中国が「靖国」と言い出すと、国民一丸となって中国製品のボイコットをするような態度は日本人にだってあってしかるべきなのである。
もちろん・・・冷静にそうするのである。
この不況下にあって食中毒事件を起して営業停止した食品サービス業があんなに安穏としていられないだろうことは充分に想像がつく。
融資先はあんなに呑気な対応をしないだろうし、食材に限らず、機械のリース先など取引業者は一斉に取り立てに回るはずである。
また、スクラップされるほど小口の事件が発生していて、共通の毒物が検出されていれば関連を疑う人間は多数存在するはずだし、未開封の食材の検査によって納入元の帝国食品に容疑はかかるだろう。
汚職が横行し、不正が目立つとはいえ、保健所はそれほど無能ではない。
ビト(松本)に敵意を燃やす刑事がいたとしても検事を始め司法があれほどバランスを欠いた捜査を展開する時代ではない。まして田舎の警察ではなくて警視庁なのである。
そういう・・・もう・・・社会的常識の欠落した脚本に・・・うんざりしちゃうわけだが・・・頭が悪すぎる主人公を演じるビトや、天真爛漫な犯罪者の娘を演じる花(新垣結衣)にはまったく罪がないのである。
もう・・・TBSテレビにはその程度の常識を感じる人材がいないということに尽きるのだな。
残念なことだ。
とにかく・・・そういうTBSテレビをはじめとしたマスメディアの過剰取材のプレッシャーによって「声が出なくなった」花なのだったことが判明。
ここまでもったいぶられると「それがどうした」と言いたくなる展開だが・・・映画「手紙」的には「花は理不尽な扱いを受けていると感じるかもしれないが、花の父親は自分の家族がそうなると知って信者からお金を巻き上げたのである」と言う考え方もできるのである。
そのために「親が自殺した子供」は・・・加害者の家族が幸せになることに釈然とした思いを抱いても仕方ない。
そして・・・花はそれを受け止めてしかるべきなのである。
親は負の遺産を残す場合もある。もちろん・・・法的には相続の放棄はできる。しかし、それで世界が消滅するわけではないのだ。
社会が制裁を続けると言うならば、逆ギレしてもう一度信者を騙して金を集めてやるくらいの根性を見せてもらいたいものだ・・・それはどうかな。
まあ・・・とにかく・・・このドラマでは主人公の犯した罪は最大限の情状酌量をし、周囲の犯す罪はどんな些細なことでも徹底糾弾という姿勢に満ちているのであり・・・どんだけ被害者意識が強いのか・・・とお茶の間をあきれさせるのだった。
本当にスタッフの皆さんは・・・もう少し世の中のこと勉強してもらいたいよ・・・。
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日曜日に見る予定のテレビ『天地人』(NHK総合)『ぼくの妹』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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