バスタオルねそべりサービス始めました(堀北真希)みんな仲良くしてほしい(大橋のぞみ)
まあ・・・火曜日は穏やかである。まきまきの体を張ったサービスとポニョの愛らしさ爆発です。
そこだけかっ。
ジャック・アタリはノストラダムスの国の人らしく「予言」をするわけだが・・・21世紀は五つの波に襲われると言う。
①米国の衰退の波(フランス人の願いである) ②多極化支配の波(フランス人の願いである) ③超帝国の波(そこでフランス人が中枢を担う予定) ④超紛争の波(フランス人は望まない) ⑤超民主主義の波(フランス人的博愛主義のことらしい)
ここで、アタリは英語の「ハイパー」を多用する。「超」の意味だが、スーパーを使わないところがミソである。たとえば超現実主義はシュールレアリズムであるが英語的にはスーパーリアリズムである。「スーパーマン」という「超人」の代名詞がいささか「スーパー」を俗っぽく感じさせるからである。だからといって「ハイパー」と言ったところでハイパーバズーカなみのネーミングセンスだ。
実際、現代は①米国は地球制覇に失敗した ②中国の台頭 ③国連主義 ④テロリズムの連鎖 ⑤人道主義と現実の構成要素を分類することができ、アタリ氏はそれを言葉を換えて語っているに過ぎない。そんなことをありがたく拝聴するNHKの知的能力がとても心配です。
で、『アタシんちの男子・第4回』(フジテレビ090505PM9~)脚本・武藤将吾、演出・佐藤源太を見た。ヤンパパとヤンママにできちゃった子供・・・祖父になる新造はヤンパパの翔の覚悟を試すために堕胎を薦めた・・・そしてその後は隠れてヤンママを経済援助したという美談である。・・・もう作りすぎで嘘くさいわ。新造は富豪だからそういう発想はしないのである。しかも新造と翔は養父と養子の関係なのである。ただひたすらに孫の誕生を祝い、喜び堪能するのである。その辺の背景構築がクダグダなのでものすごくドタドタとしたあらすじです。もう一歩なんだよな。
話は新造が企画した家族向け遊戯施設のプレゼンテーションと結局は破局したヤンパパとヤンママの関係修復を求めて子供が実行する自作自演の誘拐ごっこをからめた問題二つから一つの答え的物語に仕上げているのだが・・・「家族向け遊戯施設」が結局、サバイバルゲームとかアドベンチャー・ゲームのようなものとしか説明されないため、ピンと来ない人は完全に置き去りにする姿勢である。
つまり・・・親子ものもグダグダだし、企業成功ものもグダグダなのである。
まさに二兎を追う者一兎も得ず状態。・・・まあ・・・いいか。
しかも・・・ヤンママ(浅見れいな)はすでに別の男と交際しておりモヤモヤ決着である。子供が養父に虐待されないことを祈るばかりだ。もうそういう事件あったばかりじゃん。この流れで苦い結末かよっ。どんなトラウマがあるのだ?
今週の妄想イケメン度査定。
①故・大蔵新造(草刈正雄)・・・回想シーンに登場。変な発明品で千里(堀北)のお尻をくすぐりキャーと言わせる。息子の妻子を影で援助↗。
②時田修司(山本耕史)・・・理想の秘書。理想の弁護士・小金井響子(高島礼子)のプロフェッショナル魂対決。しかし・・・ポーカーフェイスを装いながら内心はドキドキしてコップにストローをさせぬ失態をかわいく披露→。
③大蔵風(要潤)・・・無職の長男、ついに終盤登場・・・千里を「お義母さん」と呼び・・・しかし「金で買われた女」と蔑む継母プレーを敢行→。
④大蔵翔(向井理)・・・ホストの三男、前妻の新しい男と遭遇↘。まあ、職業に貴賎はないので許さない妻が悪いという考え方もある。産婦人科医とかだって不特定多数の女性性器に接していてたまには欲情することもあるだろうに・・・アイドルのヤンママの主治医の立場を妄想しています↘。
⑤大蔵知(瀬戸康史)・・・ひきこもりの高校生の五男、半分陥落↘。
⑥大蔵明(岡本知樹)・・・生意気な中学生の六男、情報を収集し、甥の誘拐ごっこを盛り上げる↗。
⑦大蔵猛(岡田義徳)・・・ホスト見習いの次男、よっちゃんやうっちーであってそもそもイケメンではないのだが。弾き語りで微妙な「ひょっこりひょうたん島」を歌う↗。
⑧大蔵優(山本裕典)・・・カリスマモデルの四男、女性恐怖症でおネー系男子、どちらかといえばキモカワレベル。すでに陥落↘。
⑨国士豊(つるの剛士)・・・ネットカフェの千里親衛隊長・・・空気→。
⑩真島平次(永山絢斗)・・・ネットカフェの千里親衛隊員・・・空気読めずさらにへらず口をたたき叱責↘。
順位変動しないじゃないかっ・・・という人もいるでしょうがけして手抜きではなくそういう査定だからです。
次回、いよいよ、長男と義母がいけない関係に・・・そんなことで釣られてたまるかっ。
で、『白い春・第4回』(フジテレビ090505PM10~)脚本・尾崎将也、演出・植田尚を見た。朝のテレビ小説がクリスマスだ正月だとか言っているのに対して子供の日に子供の日の話、カレンダーに素直で好感のもてる展開である。拉致被害者の会と面会しなかった米国大統領に代わりクリントン副大統領が「日本の子供たちは幸せでよかった」とメッセージを送ってくるような展開です。
つまり・・・「アタシんちの男子」も「白い春」も連続して・・・実の父親に育てられない子供の話なのである。だからといって全員がベランダに立たされないと言いたいのか。まあ・・・なるべく・・・大人になるまで見守ってもらえると子供としてはうれしいんだよね。きっとね。そうとばかりは限らないんだけどね。それはそれで運命だと思って乗り切るしかないんだよね。乗り切れたらラッキーだよね。
ともかく・・・ひょっとしたらただ一度の肉体関係もないまま・・・真理子(紺野まひる)を愛し・・・その子供を引き取ることを決意したパン屋(遠藤憲一)。いい演技をするので真理子が死んだシーンではギュッと忘れ形見を抱きしめる。一瞬、赤ちゃんは全身で引きつけを起したように痙攣します。そして泣き出す赤ちゃん。絞め殺されなくてよかった・・・。
その後・・・はさちとパン屋の擬似親子としての幸せな8年間が過ぎ去る。
血のつながりなど関係ない・・・さちの父親は自分だとパン屋は何度思ったことでしょう。
そこに現れた実の父親・春男。しかも・・・さちが自分の娘だとは気がついていない。
パン屋はおびえた。もちろん・・・さちが殺人犯の娘であることが周囲に知られ・・・それで招く不幸もこわい・・・しかし・・・何よりも愛する真理子の娘であるさちを・・・奪われるのが恐ろしいのです。その心は・・・どこか後ろめたい影を漂わせる。そして・・・その悪の匂いを敏感に感じるさち。
パン屋はパニックに陥る。そして人に優しくしろと教えた言葉通りに・・・知らないかわいそうなおじさんに優しくしているだけかもしれないさちの心を踏みにじるようにさちの書いた招待状を引きちぎる。
そこに「暴力の香り」を感じた春男は「それでも父親か・・・」と昔の恋人との間に娘まで作ったパン屋を少しうらやましく思いながら意見します。
しかし・・・パン屋の心こそがひきさかれていたのです。
「お前が父親なんだよ・・・口が裂けても言わないけどな。真理子さんに最後まで愛されしかもさちの父親である男が人殺しのヤクザだなんて神も仏もないじゃんか・・・」なのです。
とにかく・・・山の中の迷子になりやすい墓参り・・・やる気のないウインナー・・・涙の墓掃除・・・子供の日の惨劇・・・と淡々としつつもどこか微笑ましい日常の描写。
「さちの父親が自分であると春男」が認知しそうでしない一時間。しないのかよっでございます。
まあ・・・おじさん好き仲間の栞(吉高由里子)が出生の秘密に気がつき・・・真理子の妹・佳奈子(白石美帆)もパン屋の挙動不審から真相を知る・・・と人の口に戸はたてられない状況。
しかし・・・最後の最後まで春男はさちの誕生日の写真を発見できないのです。
だからよい子の皆さんは部屋はこまめに片付けてください。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『ゴーストフレンズ』(NHK総合)『釈由美子のLOVE GAME』(日本テレビ)『夜光の階段』(テレビ朝日)『戸田恵梨香のBOSS』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
そういえば、どちらも
「血の繋がらない親子」ってやつでしたね。
どちらにしても
なんらかの親子の絆を問いかける感じですが
白い春に関しては「量より質」ってとこですかね ̄▽ ̄
真実を知らないのに惹かれ合う親子に
ヤキモキして二人を離れさそうとして
逆に嫌われてしまう村上のパニック加減が
いいですねぇ。
次週は春男がパニくる姿が楽しみです。
後、今更ながらに
吉高さんは左利きだという事を
認識しました(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: ikasama4 | 2009年5月 6日 (水) 20時49分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
血縁というものは
いわば本音のようなもの。
愛の基本が自己愛である以上
限りなく自分に近い分身として
子を愛す・・・。
逆に子供はすりこまれた親を愛しつつ
やがて異性を愛し
さらには
自分の子供を愛するのが本音。
まあ、本音というか本能ですな。
それに対して義理の親子関係は
あくまで義理なのですな。
しかし、義理と人情はかりにかけりゃ
義理が重たい世界もあるわけです。
この延長線上には血縁の延長上の国家の問題と
地縁の延長上の国際の問題が横たわっています。
グローバルな世界を見るものたちが
手をつなぎ
グローバルな世界を見ることのできないものを
支配する。
立場が違えば意見が180度変わるポイントです。
何もしらないから笑い泣くさち。
すべてを知っているから迷うパン屋。
そしてさちと精神年齢一緒の春男。
醍醐味です。ドラマの醍醐味でございまする。
投稿: キッド | 2009年5月 7日 (木) 08時52分