ホッペにチュッ始めました(堀北真希)酔い覚ましのお腹枕始めました(吉高由里子)
やはり、一週間を通じておもてなしの心が一番なのは火曜日の二人なのだな。
まあ、月曜日は釈と上戸二枚そろえてサービス悪いという気がするのは何故なのか。
ともかく、火曜日のドラマ対決は①「アタシんちの男子」↗12.3% ②「白い春」↘11.8%で順位入れ替えである。
ここまでフジテレビ系のドラマの平均値は
①「BOSS」16.5% ②「婚カツ!」11.70% ③「白い春」11.68% ④「アタシんちの男子」11.3% ⑤「魔女裁判」*8.4%
・・・となっていて二週連続のヒトケタを叩き出した月9のステータスが非常に微妙なことになっているのである。
本来、強力な枠というものは「強さ」ゆえに裏の回避を招き、より強くなるわけである。そういう意味では月9ピンチと言えるだろう。来週は正念場だ。
で、『アタシんちの男子・第5回』(フジテレビ090512PM9~)脚本・武藤将吾、演出・松田秀知を見た。今回の発明品はなんでも探知機である。「温泉探し」なのにダイヤルは「水」しか用意されておらず・・・オチを示すというどんだけ苦しい展開なのだ・・・だが・・・まあ、そういう細かいことはもうどうでもいいか。とにかく、マキマキのバスタオルサービスを止めて向井理のへそ毛サービスと要潤のキス・サービスでヒトケタ地獄を脱出したのだった。
今週の妄想イケメン度査定。
①故・大蔵新造(草刈正雄)・・・回想シーンに登場。千里(堀北)と激しくゲームをしながら後事を托す。とにかくこの世界の人々は正雄の遺骨の混じった大気を呼吸していることを忘れてはならない。合言葉は信じてくれる人を悲しませるな・・・である↗。
②時田修司(山本耕史)・・・理想の秘書。理想の弁護士・そっと背後に立つ小金井響子(高島礼子)と今回は連携プレー。ウインクの連打で・・・家を脱走した千里をやさしく援護、千里のホームレス仲間に仮設住居と臨時の仕事を与える→。
③大蔵風(要潤)・・・無職の長男、ついに前半・後半登場・・・千里を「金で買われた女」と蔑むことで千里の本心をあぶりだすが・・・結局、おかげで千里と養子兄弟の仲は深まりを見せ、ついに「おかえりなさい」「ただいま」を言う段階に・・・しかし最後の最後で千里の頬にキスをして「ボクの彼女宣言」である→。
④大蔵翔(向井理)・・・ホストの三男、すっかり、千里びいきになり、兄弟たちの千里への誤解を解くためにバスタオルを巻く↘。
⑤大蔵知(瀬戸康史)・・・ひきこもりの高校生の五男、千里に近付く男をすべて撲り倒すという危険な段階に突入。もう全然外出できる↘。
⑥大蔵明(岡本知樹)・・・生意気な中学生の六男、完璧な棒演技で追従を許さない。ちょっとしたナイス・ツッコミも棒であるところが救いである↗。
⑦大蔵猛(岡田義徳)・・・ホスト見習いの次男、よっちゃんやうっちーであってそもそもイケメンではないのだが。千里の拳を「やわはだ」と感じるナイーブな男。正式組員になるための危険物の運び屋から発破職人に転じて妙技を披露↗。
⑧大蔵優(山本裕典)・・・カリスマモデルの四男、女性恐怖症でおネー系男子、どちらかといえばキモカワレベル。すでに陥落。変な番組に出演し千里のピンチを救う↘。
⑨国士豊(つるの剛士)・・・ネットカフェの千里親衛隊長・・・空気だが今回は千里の悲しい生い立ちを兄弟たちに知らせ好感度アップ→。
⑩真島平次(永山絢斗)・・・ネットカフェの千里親衛隊員・・・空気読めずさらに千里の唇を狙うが失速。↘。
順位変動しないじゃないかっ・・・という人もいるでしょうがけして手抜きではなくそういう査定だからです。
まあ・・・結局・・・人生とは宝探しの旅に過ぎないというのが・・・作者の言いたいことなのだと思います。まあ・・・それはある意味正論ですが・・・そんなこと今さら言われてもな。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
で、『白い春・第5回』(フジテレビ090512PM10~)脚本・尾崎将也、演出・三宅喜重を見た。パン屋(遠藤憲一)の善意を素直に認めるかどうかが・・・一つの関門である。だって片思いの女の子供を預かって育てるというのはある意味究極のストーカー行為ではあるまいか・・・その腐って濁った視線をやめないかっ。
悲しい女がいた。心の優しい女でしかも美人(紺野まひる)だった。女には縁がなくパン作り一筋だった男の心を捕らえた女だった。悲しい女は悪い男の子を生み・・・短い生涯を閉じた。男は好きだった女の子供を大切に育てようと決意した。
それから8年・・・さち(大橋のぞみ)は優しいいい子になった。なぜか、死んだ母親・真理子の妹・佳奈子(白石美帆)もパン屋に寄り添っていた。パン屋とさちの関係は明瞭だが・・・パン屋と佳奈子の関係は不明瞭だ。さちは佳奈子を「おばちゃん」と呼んでいるのか。まあ、佳奈子がパン屋を「お兄さん」と呼んでいるわけだからな。するとパン屋と娘の母の妹はどのような関係なのか・・・謎である。
謎と言えば・・・800万円のことはもうどうでもいいのか。
娘の所有権をめぐって撲りあう元ヤクザで殺人の前科のある実の父と・・・真理子に恋をした善良なパン屋の育ての父。
「お前なんか赤の他人じゃないか」
「お前なんか人殺しじゃないか」
もう・・・これだけでさちは不幸な星の下に生れているという考え方もある。そんな子供を無責任に生んだ真理子の生き様を問題視する考え方もある。まあ・・・完璧な人間も、完璧な親も、完璧な子供もいないというのが大前提である。
人生、一寸先は闇だし、誰だって明日突然死するかもしれないし、人を殺すかもしれないのである。
そういうことを想像できないのは子供ということなのである。
さちは・・・さびしいパン屋に育てられた。実の父親はさびしい人殺しである。
そして栞は・・・妻に浮気され追い出された父親に見放され、母親の愛人に性的凌辱を受けながら育った娘だが・・・さびしいパン屋の気持ち、さびしい人殺しの気持ち、そしてさびしいさちの気持ちもすべてお見通しなのである。母親の愛人の子供を堕胎している過去を持っているかと妄想できるほど・・・ここまで天使なのである。
それもまた謎であるな。
春男(阿部寛)がパン屋の弟子になることは当然、予想された展開であるが・・・次週なのはやや早い展開なので・・・そこを着地点とするハッピーエンドは回避されたようである。
残された謎は・・・800万円の行方(これが最後になるとかなりバッド・エンド)、優しすぎる栞の心の底、曖昧にされた佳奈子の心の底、そしてさちが出生の秘密を知るのかどうか・・・である。
残されていた自分の娘。春男は娘に顔向けできない過去と生きている以上やり直したい未来の間を彷徨う。そして春男はゆっくりと歩き出す。足元には血まみれの死体がまとわりついているのである。だから話もゆっくりと進む。汚れた手ではわが娘を抱きしめられないからだ。
しかし・・・お茶の間はやさしく話に付き合うだろう。そしてさちが屋上に描いたキリンのように首を長くして来週を待つのである。
木曜日に見る予定のテレビ『ゴーストフレンズ』(NHK総合)『釈由美子のLOVE GAME』(日本テレビ)『夜光の階段』(テレビ朝日)『戸田恵梨香のBOSS』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
うんうん、苦労人の栞が天使なんですねえ。
最初は佳奈子がそういう存在かと思ってましたが
何しろ村上と同盟作っちゃいましたからね。
不幸の運命のようで光放つのはやっぱりさちですよね。
この子を手放してもいいようになるには
村上はどのくらいのぬくもりが必要なんでしょうか。
そして春男が堂々とさちを抱きしめる日を
きりんになって待つアタシなのでスーっ。
しかし蒸し暑いですね。
じいやさま、GW疲れが残ってませんか。
今夜は泡盛のオンザロックでくつろいでくだされ~。
投稿: エリ | 2009年5月13日 (水) 20時07分
行きずりの病人の子供を引き取ったパン屋。
恋人の手術費のために人殺しを請け負った春男。
姉の子供の養父を助ける佳奈子。
そして・・・底辺の天使のような栞。
もうかなりきわどくキャラ設定が作られているわけですが。
何も知らないさちの天真爛漫さが
すべてのあこぎさを隠しているのでございます。
もう、父親や自分と母親の苗字が違うことなんか・・・
なんて説明しているんだ・・・この一家は。
でございます。
こういう出生の秘密というのは
いつかはなぜか露見するもの。
つまり人の口には戸を立てられないものですから。
心ない親戚なんていくらでも湧いて出ます。
そういう・・・ある意味
つらい本当のことが
すぐそこにあって
それを知らないで生きていることの
せつなさが
このドラマの緊張感を生み出しておりますな。
ああ、さちの幸はどこにある
ああ、春男の春はどこにある
エレジーでございます。
今日の東京は
やや涼しい気がしまする。
お気遣いありがとうございます。
季節の移り変わりが
かなり振幅の激しいジグザグでございますので
お嬢様も体調管理にはご用心くださりますように。
投稿: キッド | 2009年5月14日 (木) 14時36分