瞳を閉じないキス始めました(堀北真希)内藤めぇぇぇぇ、しょっぱい試合しやがってぇぇぇぇ(阿部寛)おめでとう(大橋のぞみ)
こわいもの知らずのハードパンチャー、仮想敵国・中国代表チャレンジャー、捨て身の一発の恐怖、対する史上最年長チャンピオン・・・四角いジャングルで繰り広げられる血まみれの攻防・・・「内藤大助VS熊朝忠」20.4%である。
そしてボクシング・ファンとアタシんちの男子ファンはかなりかぶっているらしい。
火曜日のドラマ対決は①「白い春」↗12.6% ②「アタシんちの男子」↘*9.5%で久しぶりの順位逆転。
春ドラマの平均視聴率ランキングは①「MR.BRAIN」24.8%(TBSテレビ) ②「BOSS」16.3%(フジテレビ) ③「臨場」14.3%(テレビ朝日) ④「アイシテル海容」13.8%(日本テレビ) ⑤「京都地検の女」11.9%(テレビ朝日) ⑥「白い春」11.8%(フジテレビ) ⑦「ザ・クイズショウ」11.5%(日本テレビ) ⑧「婚カツ!」11.2%(フジテレビ) ⑨「アタシんちの男子」11.1%(フジテレビ) ⑩「夜光の階段」10.6%(テレビ朝日)となっている。TBSテレビのドラマはベスト10に1本だけだが・・・値千金とはこのことだろう。そういう意味では内藤は今現在、視聴率的にはアスリート界のキムタクだ。なんてたって一人で20%超だもんね。
で、『アタシんちの男子・第7回』(フジテレビ090526PM9~)脚本・武藤将吾、演出・徳市敏之を見た。思わぬ攻撃にダメージをくらったのだが・・・千里(堀北)はマイペースでサービス、サービスである。ガッキー、恵梨香、まさみのサービス合戦では明らかにおもてなしの心が抜きん出ている。・・・どんなキャバクラなんだよっ。
まあ、ガッキーの声なしのハンデとか、恵梨香の出番少な目とか、まさみの本当にキャバクラ嬢役とか・・・ライバルたちにも様々な実力発揮できない条件はあるわけだが・・・やはり、ひねりを加えてくるところがマキマキの真骨頂である。・・・いい加減にしておきなさい。
だって、目を開いたままキスの一部愛好者熱狂じゃんか!・・・おいっ。
・・・失礼しました。深夜ではUHF局で「涼宮ハルヒの憂鬱」の新作が突然、オンエアされたりして・・・再放送じゃなかったのかよっ・・・と事情を知らない観測者を驚愕させるのであるが・・・第8回「笹の葉ラプソディー」に続いて次は第12回が新作らしい・・・キスはキスでもびっくりキスというのがサービス精神なのである。
今週の妄想イケメン度査定。
①故・大蔵新造(草刈正雄)・・・回想シーンに登場。ミラクルスポットライトで人に優しくする奥義を披露。とにかくこの世界の人々は正雄の遺骨の混じった大気を呼吸していることを忘れてはならない。レインボウ発生器ができたならオーロラ発生器まであと一歩だ↗。
②時田修司(山本耕史)・・・理想の秘書。理想の弁護士でそっと背後に立つ小金井響子(高島礼子)がボウリングでカーネーションを稼ぎ、メイドで忍者の井上さん(江口のりこ)が腕相撲で千里に完敗し修行の旅へ出ている間もボールをとなりのレーンに投げ込むなど暗躍中。→。
③大蔵風(要潤)・・・無職の長男、実は新造の実子であることが判明・・・実母の結婚のためにスキャンダルを回避するべく養子となったことも判明・・・父へのわだかまりを捨て未完のミラクルスポットライトを完成させ弟たちに花を持たせ東京の空に虹をかける・・・暗躍する時田に戦線布告→。
④大蔵翔(向井理)・・・ホストの三男、すっかり、千里びいきになり、あれこれと手を尽くす。第2の秘密はまだ秘密だがミラクルスポットライトの射手としてシャボン玉放射器、パッーティークラッカー・バズーカを発射、最後は目を開いたまま千里とキス→。
⑤大蔵知(瀬戸康史)・・・ひきこもりの高校生の五男、下半身バスタオル要員・・・弟にマジックを伝授→。
⑥大蔵明(岡本知樹)・・・生意気な中学生の六男、完璧な棒演技で追従を許さない。今回の主役でネグレクトされた過去を持つ。そのために「お母さん」の一言だけに感情的な演技がはいる。自分を捨て餓死寸前に追い込んだ母親を慕い、実はそっくりさんである千里に母の面影を求めている。午後九時になると昏睡する特異体質。今回は千里から逆あすなろ抱き、正面抱きのサービスを受け、小中学生のまきまきファンに嫉妬の炎を燃やさせる。今週の棒「母の日おめでとう」↗。
⑦大蔵猛(岡田義徳)・・・ホスト見習いの次男、よっちゃんやうっちーであってそもそもイケメンではないのだが。バイク便の正社員を目指している。結局会いに来ない明の母親に電話で明の気持ちを代弁して涙↗。
⑧大蔵優(山本裕典)・・・カリスマモデルの四男、女性恐怖症でおネー系男子、どちらかといえばキモカワレベル。ボーイズラブにも目覚めたバイセクシュアルである。火事でぬいぐるみをとりにもどり両親に救われたがそのために両親が焼死したと妹に告げられ心が痛む。しかし千里たち擬似家族に受け止めてもらう↗。
⑨国士豊(つるの剛士)・・・ネットカフェの千里親衛隊長・・・空気だが今回は井上さんの代役を務めトリックハート城に潜入→。
⑩真島平次(永山絢斗)・・・ネットカフェの千里親衛隊員・・・空気だが国士の留守を守りあらぬ妄想をしてギャルにぶっとばされる↘。
順位変動しないじゃないかっ・・・という人もいるでしょうがけして手抜きではなくそういう査定だからです。
まあ・・・結局・・・誰かを幸せにすることが人の究極の幸せだというのが・・・作者の言いたいことなのだと思います。まあ・・・それはある意味正論ですが・・・そんなこと今さら言われてもな。
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
で、『白い春・第7回』(フジテレビ090526PM10~)脚本・尾崎将也、演出・植田尚を見た。無邪気な残酷さというものがある。二人の無邪気な人間がいて・・・二人は実の父娘である。しかし、父は無邪気さゆえに娘の父親を名乗れない立場にいることに気がつく。その気付きが・・・春男(阿部)という無邪気な殺人者から無邪気を奪うのである。
血縁というものはあなどれない。たとえば資産家が一人、死んだとしよう。彼には一人娘があったのだが・・・実は実子ではなく、養女だった。それは資産家が死ぬまで一族の最大の秘密だったのだが、資産家が死んだ瞬間、一族郎党がその秘事を資産家の娘に打ち明け、遺産相続の放棄を迫ったのである。娘は心の弱い人で突然の真実の暴露に心を粉砕され心の病になってしまった。そして資産家の遺産は一族郎党が分配したのである。キッドはそういう実例を知っている。血縁とはそういう恐ろしいものである。
このドラマでは血縁はそれゆえに逆に最大の秘め事になっている。
血縁のない親子関係を維持しようとするパン屋(遠藤憲一)はとても無邪気ではいられないのである。
無邪気と言えばもう一人、さち(大橋)の死んだ母・真理子(紺野まひる)も無邪気の一員である。なにしろ、不治の病に冒されながら殺人者の子供を身ごもり出産にいたるのである。もしもパン屋という・・・献身者がいなければさちの運命はどうなったのか・・・考えないのである。無邪気だからだ。
春男は・・・愛する女を失い・・・残されたわが子に父の名乗りをあげることのできない己に気がつき・・・ひとつ、またひとつと邪気を得ていく。
それでもまだまだ無邪気である。
さちの血縁者である真理子の妹・佳奈子は両親の真理子に対する偏愛によって幼くして無邪気を失った女である。まだ不明の部分の残る佳奈子だが・・・その無邪気ではいられない立場は徐々に明らかになりつつある。
時系列を整理してみよう。
無邪気な姉と無邪気ではいられない妹がいる。無邪気な姉は両親の束縛を嫌い、家を出て、無邪気でやくざな男と恋に落ちる。やがて姉は不治の病にかかる。無邪気な男は恋人の治療費を稼ぐために人を殺し、恋人に別れを通告し、懲役の日々を送る。無邪気な姉はしかし男の子供を妊娠している。ある日、道に倒れた姉をパン屋が救う。パン屋は姉に恋をして献身的に看病する。やがて姉は出産し・・・そして間もなく逝去する。姉を求めて泣き暮らす両親のために姉を捜していた妹は残された姪を探し出し・・・その姪の父親を名乗るパン屋と暮らし始める。そこへ・・・男がやってきて・・・さちの本当の父親だと判明するのである。
おそらく、佳奈子(白石美帆)はパン屋を愛し始めているのだろう。佳奈子が真理子ほどには両親に愛されていないと感じたように・・・春男ほどには真理子に愛されなかったパン屋に同情するからである。
だから・・・春男の無邪気な一言が許せないのである。
その一言は「さちと同じように子供の時にタマゴが嫌いだった」という春男のさちに対する一言である。
それは・・・実は本当の父親ではないパン屋の心に深く突き刺さるトゲのある一言だと佳奈子には分ってしまうからだ。
だから・・・佳奈子は真理子と同じように無邪気な春男が許せないのである。
春男は日々、無邪気ではなくなっていく自分を感じることができる。パン屋に「本当の父親なら子供に好き嫌いは許さないはずだ」とか「本当の父親なら娘のためにパーティーを開いてやるはずだ」とか無邪気に嫌味を言いながら・・・風邪のために偶然、訪れた娘の部屋で・・・現実を思い知るのである。
そこは春男の暮らす殺風景なペントハウスとは別世界だった。
春男が塀の中でわが子がいることも知らずに暮らした九年の日々。さちにパン屋が与え続けた父親としての献身が結実しているぬくもりと明るさのある子供部屋。その幸福の香りが春男の無邪気さを削ぎ落とすのである。
世界で一番ダメな父親である自分に気がつくのである。しかし・・・本質的にダメな父親である春男は・・・ダメな父親であるゆえに好意を寄せる栞(吉高由里子)の屈折した気持ちにもまだまだ無邪気に気がつかない。
パン屋を訪れ、佳奈子に春男とさちの秘密を知っていることを告げる栞に「関係ないものが口をはさむな」と無邪気に怒るのである。
栞に恋する勇樹(遠藤雄弥)は無邪気のフリをした無邪気でない男である。勇樹はさちと春男の秘密に介入する栞の複雑な心情を春男に告げる。「栞はダメな父親コンプレックスだからダメな父親である春男に冷静ではいられないのだ・・・わかってやってくれよ・・・」なのである。無邪気な春男には無理な注文だが・・・さちとの交流で急速に無邪気でなくなりつつある春男は・・・なんとなく・・・勇樹の言いたいことが分るのである。
そして、パン屋を愛する佳奈子の言葉。「お義兄さんの心を思いやってよ」もなんとなく理解するのである。
そして・・・春男はどんどん無邪気ではいられなくなり・・・心は苦渋で満ちていく。
そして・・・さちのパーティー。無邪気に実の父親とは知らずに「かわいい(捨て犬のような)おじさん(春男)」に好意を示すさちはコンシューマ・ゲームのテニス対決で春男とペアを組み・・・つかの間の幸せを与えた後で・・・無邪気に春男を奈落の底に突き落とす。
さちはパン屋の誕生日を祝う「飛び出す絵本」を用意していたのである。
春男の胸に去来するのは・・・本当の父親はオレだという嫉妬。養父だとは知らずにパン屋に感謝の贈り物をする実の娘の限りない優しさ。そういう娘に育ててくれたパン屋への感謝。そのパン屋の心に去来する実の父親である春男に対する複雑な感情への複雑な対応。・・・愛と憎しみと怒りと喜びとねたましさと衝撃とうれしさと安堵と不安とやり場のない気持ちが春男をせつなさでいっぱいにする。春男は涙をためて微笑むのである。もう無邪気な男ではいられないのだ。そして春男は自分がこれまで無邪気であったことを思い知るのだった。
そして・・・さちはただ一人・・・無邪気な娘となった。
やがて・・・その無邪気さを守るためだけに・・・無邪気ではないものたちが右往左往する長い予告編に・・・お茶の間はただただ無邪気に来週を待ち望むのであった。
木曜日に見る予定のテレビ『シスターミキのゴーストフレンズ』(NHK総合)『釈由美子のLOVE GAME』(日本テレビ)『中年悪女大集合の夜光の階段』(テレビ朝日)『戸田恵梨香のBOSS』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
| 固定リンク
コメント
お久しぶりです!
イヤー!やっぱり、吉高ちゃんは良い~★
大好きな女優さんになりそうです。
吉高ちゃんを見るために、見てる感じです。
どんな役でも、魅力的に見える!スゴイ☆
おじさんを好きになり始めたか~!!
きっと、陰のある情けなさが引きつけるのでしょうか!
来週、大変な事になってるようなので
楽しみです☆
投稿: ユキヒョウ | 2009年5月28日 (木) 12時11分
絶滅危惧種~ユキヒョウ様、いらっしゃいませ~山下君愛好
「時効警察・第6話」で
殺人犯(森口瑤子)の娘・真弓を
うすうす演じて*9.2%だった頃から
視聴率にはそれほど恵まれない吉高由里子。
あまりにも正統派美人だからだと思われます。
ただし「篤姫」で登場した時には22.7%と23.5%を記録。
もちろん、篤姫の義理の従妹としてひっそりと登場です。
「あしたの、喜田善男」平均*7.1%
「太陽と海の教室」平均14.5%
「ラブ・シャッフル」平均*8.8%
で「白い春」がここまで平均11.8%
ゴールデンのドラマで
ヒトケタとフタケタをいったりきたりする女としても
妖しい魅力がございます。
魔性の女→ちょっとバカ→魔性の女→ちょっとバカ
という役柄チェンジも楽しいですな。
まさに「陰のある情けなさ」
言いえて妙ですな。
来週、栞のピンチにおじさんのお助けは
あるのかどうか・・・助けてやってほしいですなーっ。
投稿: キッド | 2009年5月28日 (木) 19時40分