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2009年5月14日 (木)

愛でつぐなうならこの世にお別れ言いなさい(川島海荷)・・・もしもあの日あんなことがなければ(稲森いずみ)

三木たかしかっ。いや・・・テレサ・テンかっ。

水曜日のダンスは

「臨場」(テレビ朝日)・・・・・・・・・・・・・・・14.1%↗14.5%↘12.8%↗14.8%↗15.2%

「アイシテル~海容~」(日本テレビ)・・・13.2%↗13.7%↗14.2%↘13.0%↗14.8%

「夫婦道」(TBSテレビ)・・・・・・・・・・・・・・*9.2%↘*8.9%↘*8.6%↘*7.9%↗*9.2%

もつれています。

で、『臨場・第5回』(テレビ朝日090513PM9~)原作・横山秀夫、脚本・坂田義和、演出・伊藤寿浩を見た。転落死する落ち目のアイドル歌手・十条かおり(小島可奈子)である。伊集院光の代表作である「ゲームwave」(テレビ東京)の二代目アシスタントである。・・・知るかっ。あれから10年なのである。・・・だから知るかっての。

まあ・・・検視官・倉石(内野聖陽)の見立ては「ころし(殺人事件)」である。

しかし、マンション5階のベランダからは・・・高さが中途半端だよな。死なない可能性がある。犯人のMことマネージャー・大西順三(佐藤正宏)・・・ずさんだな。ヒゲそったら劇団WAHAHA本舗座長だってわかんないぞ。変装かっ。

検事・早乙女(小木茂光)登場。嫌な感じが最高です。

釧路で待つ母(新橋耐子)へカーネーションを送ろうとしたかおり。母の日のカレンダーネタである。困ったときのカレンダーネタはやはり有効なのだ。母の日なのにカーネーションどころではない「アイシテル」の母親たちには無理なのかもしれないが。

初動捜査で検視補助官・小坂(松下由樹)が被害者のパス・ケースをチラリと確認するなど木目の細かい演出を経て・・・一枚の写真。

お涙頂戴ありがとうコースなのである。わだかまりを抱えた母と焼かれる前の冷たい死体の娘との和解。

「かおり・・・かおり・・・かおりちゃん」

十条かおり・・・本名かっ。涙ぐみながらツッコミである。

まあ・・・ベタですが・・・いい味になってきました。来週は大村彩子登場の模様。

主な筋に興味がある方はコチラへ→まこお嬢様の臨場

で、『アイシテル~海容~・第5回』(日本テレビ090513PM10~)原作・伊藤実、脚本・吉本昌弘、演出・久保田充を見た。ドラマ・オリジナルの少年殺しの少年の心理に潜む心傷(トラウマ)の提出である。

加害者少年・野口智也(嘉数一星)は橋の下の老婆に絞殺されかかっていたのである。まあ、ホームレスによる少年殺人未遂事件発生なのであるが・・・サラッと流します。

衛生観念の発達した潔癖症の子供なら異臭のため、接触するのも嫌なのだが、子供の中にはそういうものに頓着しないタイプがある。こわいものみたさと同じ感覚で汚いもの好きなのである。道端の犬の糞などをつつくタイプである。昆虫が好きなんて言い出すタイプは延長線上にある野良人間も好きなのであろう。

「ネコが好き~」「イヌが好き~」などと言って野良猫や野良犬を撫でたがるタイプの人間もこれに順ずるのである。雑菌ウヨウヨという感覚が欠落しているのだな。

ま・・・そういう野生にふれて・・・雑菌に負けないたくましい子に育つ場合もあるので一概に間違っているとは言わないが・・・そういう子供をキッドは基本的には殺菌消毒しなければ入室を許可しません。野村監督と一緒で旅館のスリッパはけないタイプですからーっ。

だから・・・智也には一切感情移入できないのだが・・・とにかく・・・母親の命令「ホームレスに近付くな」・・・そのタブーを破って接近・・・うっかり笛を壊し修理してもらって心を許す・・・母親が高圧的な態度なので心の避難場所として橋の下を縄張り化・・・心が弛緩したところで老婆が態度を急変し・・・絞殺の恐怖を味わう・・・驚愕し、茫然自失で逃走し・・・母親の庇護を求めたが・・・母親に拒絶される・・・自閉。

という分りやすいプロセス紹介にはなっていた。まあ・・・あくまで個人的な一例である。

とにかく・・・この事件が・・・殺人事件の殺意となんらかの関係があると推理する調査官・富田(田中美佐子)だった。まあ、そうとは限りませんけどね。

智也の母・さつき(稲森)は書店で智也のための昆虫図鑑を発見してニンマリである。

きゃーっ・・・・また被害者の姉・美帆子(川島)が目撃かっと対閃光防御姿勢をとったのだがスルーなのだった。

一方・・・被害者の母・聖子(板谷由夏)のわが子喪失による乖離は一進一退を繰り返す。

前回、美帆子のことも心配しないとダメだと思ったはずなのだが・・・こういうタイプの人間は流動的なのだな。たちまち美帆子のことよりやはり死んだキヨタン(被害者)のことが気がかりなのである。このあたりの心理は「バカは死ななきゃ治らない」と昔の人が語っています。

自分よりも弟を大切にする母親の心はたちまち敵意となって美帆子の心を切り刻む。

その敵意が・・・なぜか遭遇する加害者の母親に向かうのは当然なのだった。

かってキヨタンに「死ね」と言った美帆子であるからさつきに「罪をつぐなうつもりがあるなら死ねよ」と言うのは論理的必然と言っても過言ではないだろう。

まあ・・・キッドは短絡的にも心底・・・両親は息子ともども切腹するしかないと思っているのでフレーフレー美帆子と叫ぶのであります。

仮想世界に対する敵意もそこはかとなく立ち上るこのシナリオ。

「白い春」とは対照的に予告編短いです。

ただ一番近くにいるその人に愛されたくて

キミがいてくれたならそれだけでよかったのに

関連するキッドのブログ『先週の水曜日のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『桜井幸子のコンカツ・リカツ』(NHK総合)『新垣結衣のスマイル』(TBSテレビ)『エンケンの湯けむりスナイパー』(テレビ東京)『香椎由宇の名探偵の掟』(テレビ朝日)『サラマンダー』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

>こわいものみたさと同じ感覚で汚いもの好きなのである。
そうですね。言われて見ればなるほど~。
『白い春』でも、さちは怖いもの知らず。
そういうタイプもあるんだと思えば違和感ないかも。
…いや『白い春』の方は「血」が呼び合ってるのよ(笑)
子供って秘密基地好きですしね。

>書店で智也のための昆虫図鑑を発見してニンマリである。
>きゃーっ・・・・また被害者の姉・美帆子(川島)が
>目撃かっと対閃光防御姿勢をとったのだがスルーなのだった。
(≧∇≦)ノ彡 バンバン!
私もここはキッドさん同様スルーしなかったわよ(笑)
どうして何度もこれ見よがしに笑顔を見せつけるのか。
私はさつきに感情移入出来なくて、
違った意味で辛い思いで見ています。

聖子にも厳しいキッドさん、ステキ(u_u*)ヾ(゚∇゚*)オイ
私は「餃子の皮あったかしら~」
と冷蔵庫を開ける聖子に変な突っ込み入れちゃいましたよ。
皮は買い置きしてないでしょう。。。って♪

美帆子は母親からの愛情を確認したことで、
今度は違う勢いを見せてくれますね~。
海荷ちゃん、あの恐ろしいセリフも上手すぎます。

どうも優しい気持ちで見守ることが出来ない私。。。
ここで「な~んだ、いいんじゃん♪」と勇気を貰えるのは、
天使キッドさんのお陰なんですね(`ー´) クククッ ←悪魔

投稿: mana | 2009年5月15日 (金) 14時58分

えっと、つくづくガッキーファンは、低視聴率に対する免疫ないな。少しは長澤ファンの諦観を見習いなさい っていう今日このごろですがw
さて海容
ホームレスのお婆さんに窒素させられかけただけでは、あの汚辱感、トラウマに相当無理があると感じませでしたか?
原作とドラマは別物とはよく知ってますが、それにしても「だったらそもそもなんでこの漫画ドラマ化したんやねん」っと突っ込みたくなるような重大な改変がありました。
原作の内容をどこかで確認して頂いてからのコメントをお聞きしたいです。

投稿: rhforever | 2009年5月15日 (金) 23時11分

|||-_||シャンプーブロー~mana様、いらっしゃいませ~トリートメント|||-_||

基本的に心などというものは
ノイズに過ぎないと
悪魔としては考えますので・・・。
もちろん、本家天使のテンメイ様とは
異論の展開をしているわけです。

そういう意味では
純真な子供の心などというものはなく
単に粗雑なのが子供の心という考え方が
ございます。

天真爛漫であると
川で溺れるのはよくあること。
好奇心は猫も殺すのですな。

さちの場合は
一種の超能力的な精神感応も感じさせますが
まあ・・・阿部ちゃんが
かわいいっと思うのは
ワリと普遍的な範疇に属するのかもしれませんぞ。

まあ・・・基本的に
エンケン・パパで刷り込まれていますから
こわい人に対する耐性が発達しているのかも・・・。

稲森ママの笑顔はうっとりさせますからな
もう役柄を越えて
演出家が笑わせているとしか思えませんぞ。

まあ・・・アニオタ風にいうならば
さつきはツンデレ
聖子はヤンデレなのですな。
子供たちは全員ゲーム脳です。

ちなみにキッドはじいやですが
超ゲーム脳と言っても過言ではありません。
もう人間の命なんか
朝刊の折込ちらしほどの価値も感じませんからな。

聖子はショックに弱いのですな・・・。
うろたえてうろたえてうろたえ続けて
生きていくのです。
それもまた人生です。

ある意味残念な人なのです。

まあ・・・美帆子も
聖子の娘ですから
感じやすすぎる性格なのですが
この場合はあわて・・・ということになります。
聖子同様にオロオロしているのですが
それがチクショーという攻撃性に
転じやすいホットなキャラです。
そして燃え上がり・・・その後で沈みます。

その点、聖子はオロオロでユルユル・・・
場合によってはしぶといタイプです。

瞬間湯沸し器のパパと
ここはどこ私はだれのママの血を受けて
美帆子は一人・・・どこへ行く・・・でございます。

まあ・・・美帆子にはバックに
ガッキーの失われた声が
ついているので
キッドは安心して見守ることができるのです。

たとえ・・・さつきをカッターで刺しちゃったりしても
ガッキーが歌えばそこそこ和みますからなー

投稿: キッド | 2009年5月15日 (金) 23時48分

長澤まさみハ~rhforever様、いらっしゃいませ~諸行無常ノ響キアリ

まあ、ゴールデン連続ドラマ的には
ガッキー初の逆風ですからね。
ヒリヒリするのは仕方ないところでしょう。
そうやってみんなたくましくなっていくのです。

キッドはガッキーは声にかなり魅力ありと思っているので
半分封じられてりゃ・・・そりゃそうだと
思います。
ま・・・何事も経験ですからな。

キッドはドラマはドラマ
原作は原作という割り切り方でいいと思います。
メディアにはそれぞれ特性があり
それぞれに限界もあるわけですから。

殺意の原点となるほころびは
まあ・・・人それぞれだと考えます。

東京大空襲で
爆撃の中を逃げ惑い
全身から炎をふきあげた
すでに発狂した
半裸の老婆に哄笑しながら
追いかけられた経験が
あれば
死ぬまで悪夢にうなされますが
それがトラウマと言えるのか
どうかは人それぞれですし
それが殺意に結びつくかどうかも
人それぞれでございます。

原作も作り事だし
ドラマも作り事にすぎないので
そんなに憤慨なさることは
ありませんぞ。

少なくとも殺されそうになる恐怖と
犯される屈辱は
似たようなものだとも言えるし
まったく違うものだとも
言えるわけです。

どんな形であれ
ドラマ化されて喜ばない原作者は
いませんしね。
そこはビジネスでございますから。

また遊びにいらっしゃってくださいね。

投稿: キッド | 2009年5月16日 (土) 00時17分

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