疑心暗鬼のクワガタ(金子さやか)VS天下御免のカブトムシ(川島海荷)
さて・・・ゴールデンウイークほぼ終了である。このまま週末まで続く方もあると思うが・・・その会社、大丈夫ですか・・・。
まあ、仮面ライダーがバッタではない・・・様々なものに変身していくとしても子供は虫が大好きという神話は続いていくわけである。虫が嫌いな子供なんていくらでもいるわけだが。
本題に入る前に恒例のゴールデンウィーク中の視聴率チェック。「スマイル」↗12.3%(ブタ姫の奇跡)、「コンカツ・リカツ」↗6.0%(三連続微上げ中)、「木枯らし紋次郎」11.6%(まあ、関りあいのないこって)、「名探偵の掟」↘*8.5%(主役を立てるっていう意味が分ってない)、「ゴッドハンド輝」↘*8.5%(ウルトラ院長の回で輝変身しなかったからな)、「クイズショウ」↘11.6%(うんうん、バンビダンシング)、「魔女裁判」↘*7.7%(まあ・・・くりかえしてるだけだからな)、「天地人」↘16.7%(まだまだ高いよ~)、「ぼくの妹」↘*6.7%(ああーっやっぱり、来週ホンカンが活躍すれば吉)、「婚カツ!」↘*9.4%(うわぁぁぁぁぁぁぁぁ)、「ハンチョウ」↘*8.5%(臨場と比較されるよね)、「アタシんちの男子」↘*9.4%(微下げでよかったよね)、「白い春」↗12.5%(あげてきた・・・シリアスじゃなくてコメディーだよね)、「夫婦道」↘*7.9%(こっちが日曜劇場だよね)、「臨場」↗14.4%、「アイシテル」↘13.0%・・・以上。
で、『臨場・第4回』(テレビ朝日090506PM9~)原作・横山秀夫、脚本・岩下悠子、演出・猪原達三を見た。基本的に原作者の好みは疑心暗鬼で内攻的である。内なるせめぎあいが味なのである。もう仲間同志がジトジトと食い合う面白さが素晴らしいのである。当然、ミステリ作家同志も食い合うのである。だから・・・当然、記者と記者は貶めあうのだな。
今回は先輩記者・赤塚(橋爪淳)の密室トリックに利用された形になる駆け出し記者・花園(金子さやか)にスポットライトがあたる。
倉石検視官がまずくもうまくもないラーメンを食べている場面では特ダネを求めてビジュアルクイーンアタックしていると小坂検視補助官(松下由樹)が略奪愛ブロックでバトルである。異種格闘技で珍しいことである。
小坂「また色仕掛けで特ダネを狙ってるの?・・・いいわね、若い子は。たまには実力で仕事しなさいよ・・・」
花園「だってーっ。お色気だって実力のうちじゃないですか。お色気ないのにスタミナだけでバリバリやられても困る人いるんじゃないですかー」
小坂「あら・・・あたしだってまだまだセクシーなときはセクシーなんです」
花園「特殊なお客がついているって強みですよねー」
小坂「なによ、この小娘、キー」
花園「色ボケ年増女、ヒー」
倉石「・・・おい、そんな展開ないだろ・・・」
まあ・・・この場面が一番面白かったので・・・。女優と女優のせめぎあいだし。
主な筋に興味がある方はコチラへ→まこお嬢様の臨場
で、『アイシテル~海容~・第4回』(TBSテレビ090506PM10~)原作・伊藤実、脚本・高橋麻紀、演出・国本雅広を見た。前回の引きがやや、強引すぎたのだが・・・今回はそれを受けて・・・今度は、犯人の母親を目撃した被害者の姉が相手を尾行しないというちぐはぐな展開である。
喫茶店に偶然居合わせた・・・喫茶店で凄く微妙な話をする・・・その話を聞いた中学生が尾行をしない・・・というありえない展開の連打なのであるが・・・まあ、そういうドラマだからな。
要するに・・・「なかなか笑顔がとりもどせない被害者家族」が「加害者家族が笑顔」で激昂というシーンが作りたいのである。そのためにいろいろなリアリティーを犠牲にしていいのかっという問題があります。
まあ・・・その点をのぞけば・・・「被害者少年と加害者少年はキャッチボールをした」「被害者少年は父親とキャッチボールをするので上手」「加害者少年は父親とキャッチボールしないので下手」「被害者少年がその点をついて加害者少年を嘲笑」「加害者少年逆上」というまずまず衝撃の事実が明らかになってきたのである。
もちろん・・・キッドとしては加害者少年の天才的猟奇的殺人鬼説も捨ててないので・・・ただ大人たちか喜びそうな話を加害者少年が語っているだけという疑いを持っています。
まあ・・・被害者家族たちは・・・母も父も娘を傷つけているのに気がつかないタイプとして描かれ・・・被害者はその性格を受け継いでいる可能性は高く・・・人をムカつかせやすいタイプだったということは言えそうです。
唯一、敏感なタイブである娘は気を使ってくれる友達がいたりするところから、この無神経な両親に鍛えられて空気の読めるタイプになっていたのだろう。保育アルバム一つで機嫌が直るような問題なのかどうかは謎である。
基本的には「ありえない事件」に対して「ふつうの人々」が応じる反応を被害者家族も加害者家族も演じているわけである。
調査官が被害者側の事情調査をする可能性もあるだろうが、その時に捜査の過程をもらすことはありえないだろう。まして・・・こんな中途半端な形ではありえない。
しかし・・・このドラマの調査官・富田(田中美佐子)はある意味、主人公気分なのである。加害者と被害者のかけ橋になる気満々なのである。そういうポジションの人間がいないのが問題だという可能性もあるがいないのが実情なのではないか。
たとえば・・・手紙の問題である。被害者の母親はお詫びの手紙を書いて・・・直接・相手の家のポストに投函する。被害者の家族の家を加害者の家族が知っている場合でもこの行為は一種の脅迫行動と感じられる可能性もあるはずである。
それに対して被害者家族は「加害者家族の手紙」を調査官を通じて「加害者家族」に受け取り拒絶を申し入れる。これもまた調査官の仕事ではないだろう。しかし・・・富田調査官はどんどん、被害者家族と加害者家族に介入していくのである。
まあ・・・そうしないとドラマにならないと言われればそれまでですがー。
要するに「小学生が小学生を殺した」場合、それが「殺人」と言う犯罪なのか「事故」という不幸なのかは実に微妙なことなのです。基本的に実名が明らかになって加害者側が社会的制裁を受けることはあってはならないという建前なのです。
しかし、そんなこと言っても今はバレちゃう恐ろしい社会だろう・・・とドラマはなし崩しに主張する模様。
まあね・・・とにかく・・・少年の少年殺しは興味本位に描くしかないかもね。
三人のママがはまっているしね。パパ対決も楽しみだしね。山本太郎V佐野史郎だからな・・・アドリブだけで対決できそうな気配である。まあ・・・被害者VS加害者のドラマじゃないからな・・・あくまで加害者の母親のドラマなんだ・・・キャスティング的には・・・。しかし・・・結構、そこではない部分に面白みがあって・・・ちょっと困ったことになってるのかも。
関連するキッドのブログ『第3話のレビュー』
金曜日に見る予定のテレビ『桜井幸子のコンカツ・リカツ』(NHK総合)『新垣結衣のスマイル』(TBSテレビ)『エンケンの湯けむりスナイパー』(テレビ東京)『香椎由宇の名探偵の掟』(テレビ朝日)『オダギリジョーの東京タワー』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
>人をムカつかせやすいタイプだったということは言えそうです。
なるほど~。
だから、きよたんの喋りにムカつくのねヾ(゚∇゚*)オイオイ
溺愛されるよりも美帆子ぐらいがちょうどいい?
あの育児日記を見ても、聖子はキチッとした性格ですね~。
字にも表れ…綺麗なんだけどカッカッって感じ。(どんな感じだ)
それだけにいつまでもクヨクヨしてるイメージとは違う。
さつきよりも芯はしっかりしてると思わせるんですよね~。
>こんな中途半端な形ではありえない。
そうそう、これは母親心からなのでね。
それが田中美佐子さんの役目ですから~。
ドラマにならないのよ。
キッドさん、抑えてつか~さい(≧∇≦)ノ彡 バンバン!
面白くなって来ましたよ~♪
ってことで(^_-)
投稿: mana | 2009年5月 7日 (木) 14時50分
本当にシリアスに
被害者家族と加害者家族を対比させるなら
調査官(板谷由夏)
被害者母(田中美佐子)
あるいは
被害者母(稲森いずみ)
加害者母(田中美佐子)
でもよかったかも。
まあ・・・義経の母でもある稲森
与六の母でもある田中なので
大河ドラマファンには大物ママ対決に
期待なんですけど。
しかし・・・たとえ殺人者の母親だとしても
365日・・・笑わないのは
特殊な人格であり
たまたま笑うと
人殺しのママなのに笑うなんて・・・
と批判される。
これはこれでつらい・・・
というシナリオにはなってます。
まあ、殺人者だって笑う。
このあたりのニュアンスもまた
お茶の間向きとしてはギリギリでございます。
もちろん・・・この配役でも
ものすごく面白いのですけどね。
「BOSS」は別格として
「白い春」→「臨場」→「アイシテル」
大人のドラマがリード中です。
やはり・・・最低限筋で見せてくれないと・・・
ですよね。
投稿: キッド | 2009年5月 8日 (金) 17時55分