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2009年7月11日 (土)

あなたが死んでも相手は笑うだけ(木下あゆ美)

久しぶりにいいセリフ来たーっ。しかるべく来たーっ。

「私の仕事は心のケアですから」も意味深である。「私の仕事は怨みを持つ人の心のケアですから」と考えることができる。

相変わらず、スタッフ一同、実にいい仕事ぶりである。

唯一の気がかりは情報屋(寺島進)の不在であるが・・・「彼」は消息不明で新・情報屋(加藤雅也)の登場という設定が「彼」の再登場の含みを持たしているところが乙である。

また狂言回しとしての寄木刑事(きたろう)は「死んだ」とも「意識不明の重態」とも囁かれていて、代わりにニュース・レポーターの星影静香(長谷部瞳)とその上司・城島(田中哲司)が新登場。星影は過去に忌まわしい記憶を宿しているようでリセットされた「怨み屋ワールド」にようこそ・・・なのである。

前回の総集編プラス寄木刑事の査問で織り成された「第0話」は視聴率*3.3%だが・・・そんなの関係ない番組であると断言できる。「コールセンターの恋人」とか「メイド刑事」とかは問題外の作品なのである。下手すれば「オルトロスの犬」だってふっとびかねない・・・それはさすがにないか。

で、『み屋本舗 REBOOT・第1話・前編』(テレビ東京0907032412~)原作・栗原正尚、脚本・監督・仁木啓介を見た。冒頭は大橋未歩アナによる擬似報道である。「区立中学校の女子生徒がいじめを苦に自殺。しかし、学校側はいじめの事実を全面否定しています・・・」

新オープニング主題歌は「夢/鴉」である。

夢を見たよ

僕が死んだ時

すべての幕がおりて

その記録を事細かく綴ってる

誰かがいた・・・

これもいい。そして・・・例によって淡々と怨みの誕生が語られる。

携帯掲示板・学校裏サイトの「イジメ部部長」からの支持に基づき・・・「部活」と称して嗜虐的な暗い遊戯に熱中する中二トリオ。邪悪な顔立ちの赤坂チサト(守山玲愛1995年生)、醜悪な体型の松村時子(峯崎亜里沙1993年生)、元AKB48だけにやや小悪魔な紙田鈴(増山加弥乃1994年生)、ほぼ現役一部なんちゃって中学生キャストである。

この凶悪な女子中学生三人組の生贄は戸蓑あやね(斉藤はるか)というクラスメイトだった。苛めの発端は示されないが、学校裏サイトを支配する「オニの部長」が彼女たちを誘導した形跡はある。トリオを部費の徴収と称してあやねから一日3万円を徴収し、携帯掲示板に示される指示に従ってトイレにてトイレットペーパー巻き、モップ責めなどをウォーミングアップとして行う。心あるお茶の間は早くも「絶対に許さない、絶対にだ」体制だろう。

トリオはその行為に心の底から愉悦を感じている。

廊下で担任教師・手塚(正名僕蔵)に出会ってもアグネス・チャンが口から泡を吹きそうな倫理規定ギリギリの線であやねのスカートをまくりあげ、「エロオヤジ」と挑発する有様である。もちろん、正名僕蔵なのでダメ教師の見て見ぬフリは極めてナチュラルに演じられる。

そして・・・「部活内容」として新たに下された「指令」は「あやねに携帯掲示板サイトを使って援助交際(売春)させること」だった。

トリオは喜んであやねと客をセッティングする。

こうして処女喪失したあやねはその日のうちにデブでブサイクな青年を二人目の客としてあてがわれ、売春行為を強要されてしまう。「逆らったら家に放火して家族ごと焼き殺す」と脅かされたからだ。実際、やりかねない連中である。

そして・・・純潔を汚され「もう・・・お母さんに会わせる顔がない・・・」と団地の屋上から投身自殺である。その描写が爆笑テイストで描かれ、冷徹で人の命をなんだと思ってんだ空気も最高潮なのである。

そして・・・あやねを自殺に追い込んだトリオは退屈で死にそうになるのだった。

あやねの家は母子家庭である。残された母親(古村比呂・布施博夫人)は「いじめについて」のあやねのノートを発見し、いじめの実態追及を警察と学校に托す。新情報屋のデータによれば中学生のいじめは年間一万件を越え、中学生の自殺者は年間300人を越えるが「いじめによる死者はゼロ」なのであった。調査の結果「いじめの事実はなかった」と学校と警察は発表するのだった。「責任はあるが責任はとらない」と言う姿勢は母親への土下座となって現れる。最初は同情を装った父兄たちも「わが子の進路に差し障り」が出ると自殺した娘の母親を白眼視するのだった。

「ごめん・・・あやねのために何もしてあげられなかった・・・」似た者母子である。無念を胸に陸橋から線路に投身しようとする母親。

そこへいつもの音楽(音楽・P.P.M)とともに・・・怨み屋(木下)登場である。

「娘さんと同じように自殺をしても・・・怨みは晴れませんよ・・・あなたが死んでも相手はただ笑うだけ・・・」といつもの名刺を母親の足元に落とすのだった。

さっそく、依頼交渉のために怨み屋を自宅に招く母親。

「対象者の社会的抹殺、実質的殺害、いかようにも。今回は一人につき500万円でしかるべく」

母親は「わかりました・・・メモに残された三人の悪魔と部長を探し出して・・・復讐してください」

さっそく・・・新・情報屋の元へ行き・・・調査を依頼する怨み屋。情報屋は残された破損した携帯電話や、学校内の盗撮・盗聴などにより、たちどころに極悪トリオの正体を暴き出すのだった。さらに・・・「部長」はああ、やっぱり「ハゲ校長命令で生徒にモーニングコールをかけさせられる男」担任教師の半ハゲ手塚エロオヤジである。

警察の調査も何事もなく終焉し、そろそろ部活動を再開しようと考える「部長」と「トリオ」だった。

その時、工作員・杉河里奈(葵)を引きつれ、文科省から派遣された心療カウンセラーに変装して件の中学校に潜入する怨み屋。「生徒に自殺者が出たことで動揺する生徒たちの心のケアに来たので・・・いじめの調査ではありません」なのである。

しかし・・・手塚を相手にあやねの机に残された「怨」の文字を示すのだった。

「先生・・・あなたはいじめがあったことを知っていましたね」

・・・つづくである。工作員シュウ(小野健斗)も工作員十二月田猛臣(前田健)の出番もないままにこの圧巻の展開・・・怨み屋・・・流石だ。

来週は死ぬより苦しい地獄の扉が確実に開くのである。

関連するキッドのブログ『怨み屋本舗 超闇の正義スペシャル・マインドコントロールの罠

日曜日に見る予定のテレビ『天地人』(NHK総合)『官僚たちの夏』(TBSテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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『第一話 教室の悪魔(前篇)』内容舎人川西中学校で、いじめが発生していた。同じクラスの生徒にいじめられる戸簑あやね(斉藤はるか)それは、徐々にエスカレートしていく。担任教師・手塚伸之(正名僕蔵)も、見て見ぬフリの状態。追い詰められていったあやねは、自殺...... [続きを読む]

受信: 2009年7月17日 (金) 07時34分

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