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2009年7月 1日 (水)

マン(男)とウーマン(女)でムウです。(玉木宏)女装しないのか(谷村美月)主役爆死って・・・(佐藤健)

手塚治虫が変態かどうかを訊かれたら変態だと答えると思う。

第一、医者になるのも大変なのにマンガ家にもなってしまうのが変態的だし、日本を代表するマンガ家になってしまうのだから大変態と言っても過言ではない。

それに昆虫が好きとか・・・ウランちゃんが好きとか・・・女装・男装の主人公が好きとか・・・いろいろ変態と言える要素はあると思う。

その中でも「MW」はかなり変態的だから・・・今の軟弱なお茶の間には向かない題材だと思うのだが、案の定、視聴率*9.9%でした。それでもセクスィー部長の「カイドク」*8.5%よりは高かったのだった。

痩せても枯れてもさすがは手塚治虫原作である。

で、『MW-ムウ-第0章~悪魔のゲーム~』(日本テレビ090630PM9~)原作・手塚治虫、脚本・木村春夫、演出・岩本仁志を見た。原作は1976年~1978年に「ビッグコミック」に連載されたコミック。2009年に公開される映画と連動したドラマである。1969年の沖縄米軍基地の化学兵器(サリン)流出事件にヒントを得ていると推される作品である。米軍と日本政府の密約は特に軍事機密の分野においていろいろと作家的想像力を刺激するわけだが、手塚作品の場合はそれが単なるセンセーショナルな話題としての素材にすぎないと考えるべきだと思う。それほどの政治的意図はなくて「受ける」というのが原動力である。まあ・・・あくまでキッドがそう考えるということです。

ちなみに・・・日本には「非核三原則」があり、核兵器を製造もしないし、所有もしないし、搬出搬入もしないという建前があったのだが・・・核戦略による核の抑止という実効的要素から少なくとも「米軍の核兵器の持込」は確実であると予測できる。最近、米国政府ではライシャワー元駐日大使が「密約」の存在を証言している。もちろん・・・日本政府は頑なにこれを否定しているのだが・・・まあ・・・密約とはそういうものだからな。

「それがとんでもないこと」なのか「どうってことないこと」なのかはそれぞれの認識や政治的立場で変わるものだと思う。

原作では・・・「米軍の化学兵器MWによってとある日本の村が全滅・・・政府がその事実をひたすら隠蔽する」という架空の背景の中・・・生き残り復讐のためにモラルを失った主人公・結城(玉木宏)とその友人で恋人の賀来(山田孝之)が男色の匂いをかもし出しながら相克する。

もちろん・・・「殺人」や「殺人兵器」に対してのヒューマニストとしての憎悪と・・・そういうものに憧憬に近い愛情を感じる手塚の内面の相克でもあるわけだ。

ま・・・そういう点がちっともお茶の間向きではないのである。

今回はその前哨戦・・・。隠蔽された事実の確証を掴むために踊らされる哀れな青年・隆志(佐藤健)の物語である。

孤児として施設で育った隆志は施設を出て工場に勤めていたが不況のために職を失う。

そこへ工場の同僚だった桜田(小出恵介)が現れ・・・仕事を紹介する。仕事は胡散臭い「運び屋」だった。やがて・・・隆志の育った施設の運営者が死去し、残された娘・ゆかり(谷村)が相談に訪れる。大金が必要となった隆志の前に桜田のボスである結城が姿を見せる。

やがて結城の指示に従い政治家の表に出せない金を強奪し、隆志は施設の危機を救うことができる。

しかし・・・結城の真の目的はそこにはなかった。

ジャーナリストだった隆志の母は「MW事件」の真相に迫ったことによって政府関係の隠密組織によって隆志の妹ともに抹殺されたのだった。

真相を知った隆志の父(小市慢太郎)は息子の命を守るために息子を施設に捨て自らも身分を偽装して暮らしていたのだった。

犯罪に関ったことをゆかりに責められた隆志が自首を決意した瞬間、結城の残酷な罠がゲーム化される。

ゆかりを時限爆弾とともに幽閉し・・・導火線を青い服の男と赤い服の男につなぐ。

そして・・・どちらか正しい答えである男を殺せばゆかりが救えるというゲームである。

正しい答えとは「隆志の母親を殺した犯人」だった。

結城は「人間には二種類ある。必要な時に人が殺せるタイプとそうでないタイプだ」と告げる。

そして・・・青い服の男は隆志の実の父。そして赤い服の男は組織に金で雇われた隆志の母を殺害した実行犯だった。

もつれあう・・・男たち。しかし・・・隆志には結局誰も殺すことはできない。

そして・・・結城の目的は「殺人事件の背景にMW事件があることを隆志の父に証言させること」だった。

全員を抹殺するためにやってきた桜田。しかし・・・桜田の意図を見抜いた隆志と父親は逆襲に成功する。しかし、桜田も父も赤い服の男も死亡。

ゆかりを救出に来た隆志はゆかりを救うか自分が助かるかの二者択一を迫られる。もちろん・・・隆志にできるのは前者の選択だけである。

刑事(林泰文)の到着は間に合わず・・・隆志は爆死する。

こうして・・・結城は貴重な証言を入手し・・・そして関係者を全員抹殺したのである。

結城はどのように世界を変容させるつもりなのか・・・答えは映画に・・・というスタイルです。

はっきり言っておきますが・・・映画にも大した答えはありません。だってそんな答えがあったら・・・とっくに世界は変容しているわけですからーっ。

それにしても女装しない結城なんて・・・気のぬけた炭酸飲料でしかないよな。

関連するキッドのブログ『銭ゲバ

木曜日に見る予定のテレビ『桜庭ななみのふたつのスピカ』(NHK総合)『釈由美子のLOVE GAME』(日本テレビ)『科捜研の女スペシャル』(テレビ朝日)『東京少女桜庭ななみ』(TBSテレビ)・・・桜庭ななみの日か・・・。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

この作品は玉木さんの冷酷なるドSキャラを
楽しむものにしか見えなかったです(; ̄∀ ̄)ゞ

日本政府が相手とは大きく出ましたが
はたして映画の方ではそれがキッチリと
収拾できるのか、そこが気になるのですが
何より玉木さんのドSキャラが気に入ってるので
ちょっくら見に行ってきますε≡≡ヘ( ゚∀゚)ノ

意外にカイドクは楽しませてもらいましたが
何気にガリレオの匂いが感じますねぇ。

将門と北斗七星はなかなか面白かったです。

流石に何故それが北斗七星なのかとか
その北斗七世と妙見信仰との関連まではディープと見たのでしょうかね ̄▽ ̄

九曜紋の「九」のオチは後付けっぽいですが
この辺はちょっと浅見シリーズの風を感じます。


ともあれ、この手のネタも意外に
ドラマとしてイケると思われます。

そうなると後は
客が呼べるキャスティングが問題です ; ̄▽ ̄ゞ

投稿: ikasama4 | 2009年7月 2日 (木) 23時48分

pencil✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥pencil

殺人を正当化さえもしない主人公の
悪のロマンにうっとりなのですなーっ。

まさに殺るべきことを殺るのが悪党の論理でございます。

そのあたりが成人しているのに
「裁判で人を裁いてトラウマになったら
どうしよう・・・と心配する」
子供の心の大人蔓延の
我が国お茶の間には馴染まないかもしれません。

血縁だけですと
父母は二人、祖父母は四人。
曽祖父母は八人です。
四世代前になると16人。
25才で世代交代すると考えると
これで100年です。
今25才の人の親が25年前に25才だったとしてです。
つまり100年前には16人のご先祖様がいたことになります。
200年前は128人のご先祖様がいて
300年前には1024人のご先祖様。
400年前には8192人のご先祖様。
ちょうど関ヶ原の頃ですね。
500年前になると65536人のご先祖様で
600年前になると524288人のご先祖様。
700年前になると4194304人で。
800年前になると33554432人。
900年前になると268435456人・・・。
10世紀前に日本の人口が2億人もいるはずが
ないですから・・・
単純計算では天慶3年(940年)生まれの
将門様は・・・キッドのご先祖様でもあり
画伯のご先祖様でもあることになります。
つまり・・・キッドと画伯は親戚・・・
しかも同じ将門の血の流れを持っている・・・
と言っても過言ではないのです。

千葉氏や九戸氏でなくとも
天帝様を崇め奉ることに
何の問題もないのでございます。

将門(北辰)様~。
七つの影法師(北斗七星)様~。
・・・でございまする。

アラスカ万歳!

投稿: キッド | 2009年7月 3日 (金) 01時38分

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