夏ドラマはなんちゃって女子高生から始まる(松本若菜)私のこと?(福田沙紀)
メイド刑事・若槻葵(福田)の設定は18才で女子高校生ではなく元・レディースのメイドである。メイドが亭主を「旦那様」と呼ぶか「ご主人様」と呼ぶかは好みの問題だが、亭主が女性だった場合は「奥様」と呼んでは語弊がある場合があり、ここは「ご主人様」で良いだろう。使用人が主人を呼ぶわけだから。
ただし・・・主人の娘に対してはお嬢様、姉妹がいる場合には名前プラスお嬢様、主人の母は「大奥様」、主人の姉妹は名前プラス様、こういうメリハリも大切です。
福田沙紀は堀越高校を卒業、制服を着る時はなんちゃって女子高校生1年生だが、すでに「ゴーストフレンズ」でなんちゃってデビュー済みです。
「メイド刑事」は石野真子・国広富之をゲストに迎え、第1回をスタートしているのだが、「キューティー☆クリーナー」を使った殺陣を始め・・・すべてが中途半端。岩下悠子やハセベバクシンオーなどのクセのある脚本家待ちだな。・・・単に福田の特攻服サービスがものたりなかっただけじゃないのかよ。
「深夜のローカルテレビ」では「涼宮ハルヒの憂鬱」が実に変則的なカタチで新作発表しているのだが、同じ一部世代的カリスマ・アニメの「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の公開によって津波に押し流される傾向にある。
同様に・・・金曜日にはテレビ東京に「怨み屋本舗REBOOT」が来るし、タッキー&錦戸という強力なジャニーズが「オルトロスの犬」で襲い掛かるのである。「メイド刑事」絶対絶命だ。
で、『新・警視庁捜査一課9係・第1回』(テレビ朝日090701PM9~)脚本・深沢正樹、演出・吉田啓一郎を見た。・・・・・・・そっちかよ。まあ・・・水曜日はダンスの日だからな。これまで「9係」はSeason1~3までが放送されてきたのだが、今回は「新」を銘打ってきた。登場人物たちは加納係長(渡瀬恒彦)と浅輪刑事(井ノ原快彦)を中心に引き継がれているのだが・・・今回から監察医として早瀬川(原沙知絵)が登場する。それはそれでいいのだが・・・二人も殺人死体が登場したのに・・・鑑識チームが不在なのである。そのため鑑識課の夏樹(加賀美早紀)も登場しない。「夏樹ちゃん、この土調べといて」「夏樹ちゃん、この汚れも採取して」「夏樹ちゃんこっちも」がないのである。フェイドアウトなのですかーっ。「9係」唯一の「萌え」ポイント消失。
村瀬主任(津田寛治)、青柳刑事(吹越満)、矢沢刑事(田口浩正)に紅一点が小宮山刑事(羽田美智子)という布陣である。ヒロインとして加納の娘で浅輪の交際相手・倫子(中越典子)がいるのだが・・・それにしたって萌え処がありません。
その上・・・夏樹ちゃんがいない「9係」なんてレビューの可能性ひたすら減少である。
で・・・今回、ゲストでなんとかしようとした気配があり・・・投入されたのが強力ななんちゃって女子高校生二人組である。一人は意志薄弱のために悪い友人に誘われるままに売春サークルに参加し、覚醒剤に耽溺したあげく自殺した弥生(松本若菜・・・1984年生の25才。「仮面ライダー電王」の美貌の姉・愛里でおなじみである)ともう一人は悪女で恐喝を得意とする後の占い師マリー(伴杏里・・・1984年生の23才。「ULTRASEVEN Ⅹ」のエージェント・エスである)なのである。・・・まあ、無理があります。
しかし・・・些少の無理こそはなんちゃって女子高校生の醍醐味ですから。
今回の事件の背景にあるのは「スーパーフリー事件」(2003年)早稲田大学正規のサークル団体だったこともあるスーパーフリーが起した集団強姦事件であることは言うまでもない。強姦罪に集団強姦の条項が新設される契機となった事件である。
まあ・・・この事件を知ったいい大人たちの感想がドラマでは事件の取調べにあたった刑事たちの口から事件の黒幕である議員秘書(加藤虎ノ介)にあびせかけられるわけです。
草若師匠「男と女は助け合ったり愛し合ったりするものでどちらかがどちらかを一方的に利用するものじゃない・・・そのことを刑務所で勉強して来い」なのだった。まあ、大学では教えてくれないことを刑務所では教えてくれるということなのでしょう。
ちなみに秘書が殺した死体の第一発見者であることを偽証する秘書の婚約者(浅川稚広・・・1978年生の30才。浅川千裕などの芸名でかってのいわゆる一つのお菓子系写真誌のグラビアアイドルだった)・・・幼い顔立ち(いわゆるひとつのロリ顔)はある・・・という見本である。
まあ・・・芸能界は最高のサバイバルワールド・・・愛しい人々の健闘を祈るばかりの今日この頃です。
関連するキッドのブログ『ちりとてちん・ミニミニレビュー』
で、『となりの芝生・第1回』(TBSテレビ090701PM9~)脚本・橋田壽賀子、演出・荒井光明を見た。夫・井ノ原と妻・瀬戸朝香の裏表である。春ドラマでは平均視聴率が「臨場」14.5%、「夫婦道」*7.7%とほぼダブルスコアだったこの枠だったのだが・・・初回の対決は「9係」13.5%、「芝生」11.4%とさすがに橋田壽賀子ドラマなのだった。
まあ、NHKの「となりの芝生」(1976年)から33年の時の流れを越えてやってきたこのドラマ。100%橋田壽賀子ドラマなのである。清少納言の「枕草子」から嫁姑は犬猿の仲と・・・実家の小姑の聡子(渋谷飛鳥)が言うほどの永遠不変のテーマなのだから。
とにかく・・・松尾瑠璃(11)のファンは必見だが・・・それ以外の人は別に見なくても困らないと思うよ。
水曜日はダンスの日だが・・・「赤鼻のセンセイ」のパートナーがどちらになるのかは予断を許さない状況なのであります。
夏ドラマ何を見るのか迷っているあなたはコチラへ。
金曜日に見る予定のテレビ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(日本テレビ)『怨み屋本舗REBOOT』(テレビ東京)『コールセンターの恋人』『福田沙紀のメイド刑事』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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