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2009年7月18日 (土)

もしも私を裏切ったらあなたの命はありません(木下あゆ美)

さて・・・いじめのリーダーが担任教師だと知った工作員・里奈(葵)は「まさか先生が・・・」とお約束のセリフを吐くのだが・・・怨み屋(木下)は「教師だって人間よ」とこれまたお約束で応じるのである。

現実というフィクションでは2009年7月17日には青森県教育委員会が三戸郡内の公立中学校教諭(39)を懲戒免職処分にしている。処分理由は「未成年者に対して痴漢や盗撮をくりかえした」である。この教師は「岩手県まで遠征し、盗撮行為で張り込み中の警官に任意同行を求められ犯行を自供した」のである。

まあ・・・今や教職員の犯罪行為は日常茶飯事だからな。年間600人でも一日平均一人以上が逮捕されているのである。

ついでに今週は「任侠ヘルパー」はまだしも「コールセンターの恋人」では認知症の老母行方不明、「恋して悪魔」では高校生が老人ホーム慰問である。高齢化社会に対応したネタなのだが・・・そういう中、「夏山登山で高齢者が集団遭難死」である。犠牲者には哀悼の意を奉げるが・・・ドラマをはるかに凌駕する老人たちの活発さをドラマスタッフは研究するべきだろう。

現実認識の深さとドラマの面白さは比例するのが普通なのである。

そういう意味でも「怨み屋本舗」は抜群なのである。

で、『み屋本舗REBOOT・第2回・第一話・教室の悪魔(後編)』(テレビ東京0907172412~)原作・栗原正尚、脚本・監督・仁木啓介を見た。例によって大橋未歩アナによる擬似報道番組が事件の背景を伝える。「学校裏サイトやプロフなどを使った新たないじめの手口が発生・・・」その結果、中学2年生の戸蓑あやね(斉藤はるか)は「学校内トイレなどでの集団暴行、クラスメートによる売春行為の強要、屈辱的な写真の公開などを苦にして自殺」してしまうのである。

それに対して・・・学校は責任を回避。残されたのは童女釈彩信女(戒名)となったあやねの母親(古村比呂)の晴らされない恨みだった。

怨み屋登場である。新・情報屋(加藤雅也)によりたちまち暴かれる自殺の構造。

いじめの実行犯は邪悪な顔立ちの赤坂チサト(守山玲愛1995年生)、醜悪な体型の松村時子(峯崎亜里沙1993年生)、元AKB48だけにやや小悪魔な紙田鈴(増山加弥乃1994年生)であり、携帯電話で閲覧可能な学校裏サイトを利用し正体を隠してイジメを指導してきたのはいじめ部部長こと担任教師の手塚(正名僕蔵)だった。

母親に依頼内容を確認する怨み屋。料金はターゲット一人につき500万円。中2トリオは社会的抹殺、教師の手塚は実質的殺害でしかるべくである。

さっそく、生徒たちの心のケアを隠れ蓑に国立児童精神医療センターの心理学者・兼高に変装した怨み屋は助手の小島に変装した里奈と中学校に潜入。

「赤坂チサトが・・・いじめによって死者が出たことを訴え出た」というニセ情報を手塚に流し、チサトに対して時間長めのカウンセリングを行う。

たちまち・・・いじめ部部長から「裏切り者チサトの抹殺指令」が発令される。

「私・・・密告なんてしてないよ・・・」と訴えるチサトを時子は無視、鈴は「もう・・・あんた奴隷なんだから・・・がんばって生きのびな・・・」とアドバイスである。

一方、いじめの真実を報道したいとニュース・レポーターの星影静香(長谷部瞳)は「いじめの実態を暴かなければあやねちゃんの死はムダになってしまう」と母親にインタビューを申し込むが・・・母親はすでに怨み屋との契約を終えていた。

「私のことは死ぬまで秘密にすること・・・もしも裏切れば・・・」と母親に守秘義務を通告する怨み屋。

インタビューを拒絶された星影は上司の城島にケツをたたかれる。「中学生から情報を引き出せ」星影「でも緘口令が・・・」城島「口を割らせるのがお前の仕事だろう・・・取材協力費出してやるよ」

校門で中2トリオをキャッチした星影は「一人5000円で・・・」と持ちかけ「そんなはした金で・・・」と鼻で笑われてしまう。しかし・・・その後で地味な男子生徒がやってきて・・・「本当に5000円くれるの?」で爆笑である。

星影は「学校裏サイトの情報」を聞きだした!・・・なのであるが怨み晴らし遂行中の事件が表沙汰になるのを回避するために新・情報屋は学校裏サイトを削除し、別サイトに移転してしまうのだった。星影またしても失点である。まあ、報道なんかされても体制に影響ないけどね。

あやねと同様にチサトに売春を強要しようとかかる時子と鈴。そこへ「30万円で男3人がかりで一人の女の子に強姦プレーOK?」のオーダーが携帯に入電。

チサトを男たちとの待ち合わせ場所に連れ込んだ時子と鈴だったが・・・待っていたのは怨み屋だった。

「これは・・・私のアルバイトなんでお互いに内緒にしてね・・・」という怨み屋。

つまり・・・怨み屋としてではなく・・・人身売買の売り手としてのアルバイトということである。奴隷の女子中学生の相場は時価である。

たちまち、現れた三人の男に拘束され・・・闇社会に拉致される三人の女子中学生。

「あなたたちはこれから死ぬほどつらい(性あるいは肉)奴隷として生きていくのよ・・・こんな場所にのこのこやってきて罠だと思わないなんてまだまだ子供ね・・・そういうのがカモになるのよ・・・」

最後に教育的指導である。まあ・・・二度と社会復帰できない子供たちに言ってもムダだけどな。

もちろん・・・彼女たちのその後については猛烈に妄想が膨らむのだがアグネスに怒られるので妄想内容は書かないことにする。

一方、顔見知りになった里奈は手塚をバーに誘い、催眠薬で身柄確保である。

目醒めた手塚は学校の屋上の手すりの外に拘束されていた。

「死んだあやねの怨みを晴らさせてもらうわ・・・部長の名前を借りてあなたのクラスの生徒たちにあなたの抹殺指令送っておいたから・・・」

「なんてことするんだ・・・オレは教師だぞ・・・命だけは助けてくれ」

「・・・」

やがて屋上に現れた生徒たちは「空飛ぶ教師の写メコンテスト」で高額ポイントをゲットするために手塚を空中に突き放すのだった。

早朝、責任回避のために沈黙を守る校長(諏訪太郎)は・・・取材失敗を挽回しようとする星影につきまとわれながら・・・校庭で生徒に取り囲まれた手塚の死体を発見する。ここは省略されているがもしも手塚が墜落死を免れていたとしても生徒たちはポイント欲しさに手塚の息の根を止めているのである。場合によってはいじめに加担しながらも心を痛めていた生徒が正義の鉄槌を下した可能性もある。

とにかく・・・手塚は実質的に殺害され・・・校長の人生も終焉した。いじめのあったの学校の生徒の烙印をおされたクラスメートたちや学校関係者に与える余波は怨み屋のビジネスとは無関係なのだった。

ただし・・・母親には「奴隷になった加害者たちのその後」のレポートのアフター・サービスを持ちかける。しかし・・・母親は充分に満足したのだった。

怨み屋は母親の中に「復讐者に芽生える偽善的反省の芽」を見出すが・・・軽い説諭に止めておくのである。

「このことはくれぐれも内密に・・・また怨みが生じたら・・・気軽にご相談ください」なのであった。リピーターは営業戦略的には大切だからな。

ついに後編でも工作員シュウ(小野健斗)も工作員十二月田猛臣(前田健)も出番なし。にもかかわらずこの超絶的展開・・・怨み屋・・・天晴れだ。

関連するキッドのブログ『第1話(前編)のレビュー

日曜日に見る予定のテレビ『天地人』(NHK総合)『官僚たちの夏』(TBSテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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『教室の悪魔 後編』内容戸簑あやね(斉藤はるか)が、学校裏サイトが元で自殺。母・弥生(古村比呂)から、“仕事”を引き受けた怨み屋(木下あゆ美)は、里奈(葵)とともにカウンセラーとして学校に潜入し教師の手塚伸之(正名僕蔵)に揺さぶりをかける。サイトの存在...... [続きを読む]

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