犯罪を犯罪で贖うことは出来ません(沢口靖子)VS宇宙から地球を見てディスカバリー(桜庭ななみ)
久しぶりに女優まっこう対決である。
まあ・・・横綱VS新幕内対決なので・・・勝負になっていないのだが・・・。
「ふたつのスピカ」桜庭*3.1%
「科捜研の女」沢口15.9%
まあ・・・ドラマ8という番外地だから・・・シリーズものだから・・・とはいえ・・・五倍ってすごいよね。
ランチに換算すると500円のコンビニ弁当と2500円のフレンチ懐石弁当みたいな・・・どういう比較だよ。
で、『科捜研の女2時間スペシャル・第1回』(テレビ朝日090702PM8~)脚本・櫻井武晴、演出・辻野正人を見た。それにしても沢口靖子・・・いつまで美しいんだっ。血が騒ぐぜ。スペシャルだから殺人鬼はダブルである。
いきなり・・・深夜の殺人事件発生・・・犯人はいかにも猟奇的な男(篠井英介)である。
凶器はいかにもな軍用ナイフ。
そして殺された男(金井良信)は探偵で元刑事。
そして適度な流血。おなじみの下足痕(げそこん)。
法医学研究員の榊マリコ(沢口)が「犯人は被害者と向き合って背中から心臓を一突き」と言えば解剖担当の法医学教授・風丘(若村真由美)も「犯人は被害者と向き合って背中から心臓を一突き」とリフレイン。
美しい研究者たちが犯人の行動を的確に再現なのである。
もう・・・このたたみかけでも・・・類似商品は老舗の味に舌を巻くのだった。
そして・・・2時間ドラマタイプのスペシャル篇は・・・猟奇的に始まって人情沙汰に持ち込むのだった。
事件の経過。北陸の田舎の断崖に女子中学生(後の京野ことみである)を呼び出した担任教師は抵抗されて石で撲られ死亡。現場を逃げ出した中学生とすれちがった高校生(後の坂上忍である)は死体の第一発見者となり逮捕され冤罪を引き受けて少年刑務所にて服役。
そして時は流れた。中学生は菌類学者に、高校生は出版社社長となっていた。
一方、関西圏を騒がす連続女性刺殺事件が発生。しかし、犯人は発見されず突然犯行が途絶え・・・二年の月日が流れていく。
菌類学者の研究施設に留学していた猟奇的な男が帰ってきたのと、菌類学者と出版社社長が再会したのが重なったのは運命の悪戯だったのである。
猟奇的な男が殺人犯である動かぬ証拠(記念日ナイフ・コレクション)を発見した菌類学者は・・・横領の罪で窮地に陥った・・・自分の身代わりに罪を償った男に報いるために・・・猟奇的な男を使って邪魔者を消す悪魔の計画を実行する。
①二人を誘導し猟奇的な男に探偵を刺殺させる(冒頭の事件) ②その現場を出版社社長を糾弾する部下が目撃したと偽装・・・猟奇的な男に刺殺させる。
しかし・・・「なぜ・・・男ばかり刺殺するハメに・・・」と猟奇的な男が嘆かずに出版社関係者を連続して殺し始めたために菌類学者は舌打ちをする。そこで猟奇的な男の毒殺をはかる。
そこへ・・・科捜研から菌類学者に残留物の鑑定依頼が舞い込むのである。
背中合わせの犯人と探偵は「手」の一つだが・・・ここでは三つ巴の「犯人」と「探偵」と「黒幕」である。まあ・・・京野ことみがキャスティングされた以上そうなるしかないのが運命というものです。
さらに新たな糾弾者が出現して・・・菌類学者はついに自分で刺殺。
さすがにいろいろな方面に協力を要請した佐久間刑事部長(田中健)とマリコの父(小野武彦)のおかげで真相にたどりつく土門刑事(内藤剛志)とマリコだった。
追い詰められた菌類学者死のジャンプである。
京都の空の下。「なんで彼女はあんなことを・・・」と疑問に思うマリコに(そんなの中学生が高校生に恋をしたからに決まってるじゃないか)とは答えずに「人生をやり直そうとしたんじゃないのか・・・」と意味不明な言葉でお茶を濁す土門だった。
それに対して「犯罪で失敗した人生を犯罪でやりなそうとするなんて無理に決まってるじゃない」と最後のセリフを決めるマリコだった。まあ・・・聞き方によっては「一度罪を犯したらやりなおしなんてできない」と聞こえるのだが・・・それが職業に忠実なマリコの信念だからーっ。・・・なのである。
で、『ふたつのスピカ』(NHK総合090702PM8~)原作・柳沼行、脚本・松居大悟、演出・塚原あゆ子を見た。ドラマの中で重要な要素となっている日本主導の有人宇宙船の墜落事故。「なんで墜落しなければならなかった」と問うセリフがあるのだが・・・そんなもの・・・中華人民帝国の工作員の仕業に決まってるだろうと思うのである。・・・おいっ。
アスミ(桜庭)は自ら危機的状況を作り出し(うっかり頭をぶつけて通信機破壊)、敵対媒体(遠隔操作ロボット)を暴走させ(うっかりスイッチレバーを下げて熱パイプから蒸気噴出させ制御不能に追い込む)、最終的な勝利を演出。宇宙で一番大切なものはやはりラッキーということである。
それともアスミ・・・本当はどす黒いのでは・・・。
まあ・・・1/5・・・こんなもんか。
土曜日に見る予定のテレビ『MR.BRAIN』(TBSテレビ)『魔女裁判』(フジテレビ)『真マジンガーZ』(テレビ東京)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
足立梨花のツンデレっぷりが観られれば満足です(笑)。
しかし向井理はなぜどのドラマでもああいう服装(とくに襟元)なんでしょうか。似非エターナル・チャンピオンなんだろうか。
(『正義の味方』でも私服はああいうのだったような。『メイちゃん~』では違ってたか)
しかし本上まなみのような喋り方(から想像される性格)の人がどうして宇宙を目指し、どうして本当に宇宙に行けたのだろうか。「なぜこんなコがこんなところで」みたいなものだろうか。人のかたち・こころのかたちは不思議です。マイコーに合掌。
投稿: 幻灯機 | 2009年7月 5日 (日) 09時26分
ふふふ、百合のツンデレは定番ですからなーっ。
この枠、「ゴーストフレンズ」からの
共通点は主人公の恋愛盲目っぷり。
もう一途に「好き~」という主人公で甘口です。
その前の「証明終了」は
主人公に恋をしても
そこはかとなく段々好きになっていくパターンでしたので
好きになるのに理由はないんだよ的キャラの造形は
百害あって一理なしだと思う今日この頃。
それは好きになっていく過程の見せ方が下手ということで
ございますからね。
そういう意味では「好き」なんて
絶対言わないぞ~ツンデレタイプの方が
表現しやすい時代なのかもしれません。
まあ、向井くんは三枚目でイケメンという
貴重なキャラなので衣装は印象控え目な
大人しい感じのスタイルなのでございましょう。
本上まなみの場合は清楚で嫉妬深い(眠れる森)
オーバードースで死亡後A.I.で復活(アキハバラ)
なので宇宙までかっとんでいける可能性が
あります。
まあ、本上には
宇宙人の子供を妊娠するぐらいありそうな
スペシャリスト感があるということでしょう。
これに対応するのは桜井幸子ですな。
キッドは時々区別がつきません。
まあ、ヤンデレのクイーンとプリンセスみたいな感じ。
ABC・・・ABC・・・ABC・・・。
投稿: キッド | 2009年7月 5日 (日) 21時27分