赤い国から来た女スパイに愛の十字架を(深田恭子)毛並みのいいネコがじゃれあうところも捨てがたし(武井咲)
そしてそれぞれの生態は多種多様のように見えて極めて相似している。
大地に巨体を横たえている生物がいる。小さくひっそりとうずくまっている生物もいる。四方を海に囲まれている生物もいれば分裂して点在している生物もいる。
さかんに電磁波を発生して意志の統一をはかる生物もいれば、古き教えに縛られた生物もいる。
しかし・・・どの生物も生き残ろうと必死にあがいている点は同じなのである。
秘密警察はその暗部に救う寄生虫のようにも見えるし・・・侵入してくる微生物を排除する抗体のようでもある。
国家の敵にとっては厄介な組織でほあり・・・時には国家そのものにとっても敵となる。
しかし・・・免疫不全になった生物は淘汰される可能性が高い。
秘密警察を憎む人々は言うだろう。秘密警察が守護する国家など不必要だと。しかし・・・国家なき無法地帯が秘密警察より恐ろしいことを知らないだけなのだ。
で、『華麗なるスパイ・第6回』(日本テレビ090822PM9~)脚本・君塚良一、演出・大谷太郎を見た。このドラマにおける日本は中国との戦略的互恵関係を一歩進めた架空世界らしい。主人公・京介(長瀬智也)が雇われている秘密諜報部は内閣情報室直轄の組織なのだが、その中枢に中華共産党帝国の工作員ナオミ・リー(純名里沙)を招き入れるのである。純名といえば宝塚で真矢みき相手の娘役スターだが酒井法子と同じ38才である。なんだ・・・これはビッグ・ゲストなのか・・・。もう、誰がスターで誰がスターじゃないのかわからないな。・・・話題ずれてます。
つまり・・・日本のスパイ組織の中枢部に中国のスパイが中国大使館の依頼で入り込むなんて・・・ありえんだろう・・・。日本と中国がいかに国際協調路線を歩もうともだ。仮想敵国同士だぞ。
こうなる可能性のある時はだ。北海道はロシア領土。本州は中国直轄地。沖縄・九州・四国がアメリカ委任統治になっているということだ。つまり・・・博多にふぐを食べに行く時も、北海道にカニを食べに行く時も東京都民はパスポートが必要ということです。
ま・・・現代の日本人はそうなっても何不自由なく暮らしていそうでそれはそれで凄いな・・・とも思います。
フジテレビが世界最貧国と認定したアフリカ大陸のシエラレオネ共和国に入国した中野美奈子アナウンサーが「また俺たちの貧しさを報道して哀れさを売り金を稼ぐのか」と現地の青年にののしられ・・・もちろん、そういうセリフを言うようにギャラが支払われていると妄想できます・・・病院で次々に死ぬ子供たちにショックを受け・・・もちろん、そういう子供たちにもギャラが支払われていると妄想・・・ようやく生き残った子供たちは全員スラムに住み・・・スラム全体にギャラが支払われます・・・家が貧しいために学校にも行けない賢い子供を抜擢・・・行けなかった中学校にあえて連れて行き・・・裕福ゆえに学校へ行ける子供たちと賢い少年を対比・・・放課後の教室で黒板にかかれた授業内容についていけない賢い子供を見せ・・・もう一度子供の不遇さを強調・・・豊かさとか夢とかなんだろうって・・・「この子にギャラを弾んでっ!」こぼれる一滴の涙・・・「とくダネ!」で小倉智明にちょっと冷たくあしらわれてももう平気だよね的に。
まあ・・・そういう基本設定で躓くので京介(30)が感じる年上の女への恋心とか、元・男性らしいドロシー(深田恭子)のかわいいジェラシーとか尼さんコスプレとか、京介の生い立ちの秘密とか、子供を残して単身赴任のママさんスパイの心情とか・・・本当は京介への暗殺者だったナオミとか・・・もうどうでもいい感じになってしまうのでございます。
ああ・・・無理なら最初からスパイものなんてしなければいいのに。どうでもいいけど長瀬智也、ちょっと体型がだらしなくなってるよな。特に後姿が。最初のヒモのようなレーザー網突破体操コントからそこも気になりました。
やはり京介は吉澤総理(渡哲也)とミスター匠(柄本明)の愛の結晶オチとしか思えない。一種のホームドラマだからな。三九(杏)が拉致監禁されてもなんの緊張感もないし、京介がスパイやめた~とかも・・・しつこいようだがまったくどうでもいいよね。
で、『オトメン(乙男)~夏~・第4回』(フジテレビ090822PM1110~)原作・菅野文、脚本・吹原幸太、演出・谷村政樹を見た。こちらは回を追うごとにそこそこ面白くなっているのだが・・・少女マンガ的おタク心にフィットしているだけかもしれず・・・微妙である。
主人公がオトメンであることを理解するいわば解説役の高校生マンガ家・橘(佐野和真)の妹の久利子(武井)は林丹丹がグランプリを受賞した「第11回全日本国民的美少女コンテスト」(2006年)のモデル部門賞&マルチメディア賞受賞者。審査員特別賞にはポッキーこと忽那汐里が選ばれている。ポッキーより1才年下の15才。ちょっと魅力的である。
ここも脚本はライター・チーム制なのであるが一話完結要素が強く、それほど辛くないし、なんといっても原作ありだから制御しやすいわけである。このチームにも加わる半澤律子の単独脚本があるとすれば「恋して悪魔」との比較で力量が測れるわけで楽しみだ。
今回は夏ネタで・・・剣道部の面々が「海の家」でアルバイトという設定である。
後半は海のイベントでヒロインの男女のりょう(夏帆)を美しく着飾らせるという展開となり、女男の正宗(岡田将生)がファッションをコーディネイトすると・・・ライバルである多武峰(木村了)がメーキャップの凄腕を見せ・・・実は彼もまた女男・・・つまりオトメンだったことが判明し・・・女男と女男の心が通い合うという超絶展開である。
「オレの手で蝶にしてやる・・・」(爆笑)
まあ・・・湘南爆走族の昔から男の中の男のヒーローがお裁縫好きというアイディアはあったわけだが・・・それがかなり昇華されたものと観ぜられるのだな。
今回は戦隊ヒーロー・ショーのパロディーもある。
サムライ・ファイブのイエロー磯野(澤部佑・ハライチ)は町内会長の息子のこども演出家に舌鋒するどくしごかれるのだった。
「だれが地球を守るんだよ。お前だろ。だったら守れよ。お前が守れ」(大爆笑)
そして一皮むけちゃった・・・なのである。
まあ・・・面白いな・・・そして・・・ベルリン女子マラソンでは虎視眈々と中国が日本を抜き去る象徴的な展開である。これは自民党・・・選挙で大敗北だな。・・・な、なんの関係が・・・。
でも尾崎選手、万歳!
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月曜日に見る予定のテレビ『ブザー・ビート 崖っぷちのヒーロー』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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