幸運の医師(江口洋介)若気のいたり(北乃きい)命短し恋せよ吸血鬼(加藤ローサ)
どうしてか・・・火曜日は脱力気味である。その上、昼にはココログレスポンス障害発生するし・・・。
ともかく、火曜日のドラマ対決は①「救命病棟24時」↘18.3% ②「恋して悪魔」↗*5.9%
「救命」が思ったより下げなかったな。「恋悪」はよくあがったな。
で、『救命病棟24時(第4シリーズ)・第2回』(フジテレビ090818PM9~)脚本・一色伸幸、演出・河毛俊作である。結局、脚本は一色氏なのか。一回目は変名でゲンを担いだのか。まあ、ご時勢だからな。とりあえず奇想天外な治療法の連続で面白ければそれでいい体制らしい。「患者も悪くない」「医師も悪くない」「悪いのは国家だ」という三段論法で厚労省ゲンナリである。結局、不治の病のウイルスが宿る針と宿らない針があって、どちらかを選ぶのは運命のなせるワザ。「助かる患者」と「助からない患者」も運不運という話である。そして・・・ヒーローである進藤先生(江口)は幸運の女神に地味に愛されているのである。
ツキだけでいえばゴッドハンド輝の方が上だが・・・シリーズを積み上げてきた進藤先生の方が安心して見ることができるということだろう。
ここで国家によって人間の命の値段が違うことを三人の医師がもつれあいながら表明する。
訴訟社会であり格差社会である米国を代表する澤井(ユースケ・サンタマリア)は医療事故とそれに伴う訴訟を回避するために救急患者の受け入れを制限する方針だ。
とりあえず命の値段が安いし目の前の命のことだけを考えていればいいアフリカ大陸のとある極貧国家を代表する進藤は「救えるか救えないかは二の次でなんでもかんでも受け入れる。死んだら死んだでいいじゃないか」と主張するのである。
さて・・・問題は我が国日本なのである。これを代表するのが医療事故で訴訟をおこされた小島医師(松嶋菜々子)だ。彼女は進藤の愛弟子なので「とりあえず受け入れて患者を殺してしまった」わけだが・・・ここで・・・澤井が救いの手を差し伸べる。ウルトラQの「海底原人ラゴン」で漁師だった「小島の殺した患者の祖父」(勝部演之)を説得。「たらいまわしにされて救急車で死ぬか病院で力及ばず看取られて死ぬか」の二者択一について理解を求めたのである。
祖父はものわかりのいい人で小島を許してくれるのだった。
つまり・・・小島もまた進藤のオーラをあびてちょっと幸運なのだということである。
結局、「最小限を受け入れる」澤井と「最大限を受け入れる」進藤の二者択一は平行線である。ざっくばらんに言えば・・・「今日は調子悪いから少なめで」「絶好調だからどんどんいくぜっ」とその日の気分で決めればいいことだと思う。
医師のどんな気分とめぐりあうかは・・・患者の運次第なのである。
もちろん必要なのは相互理解ということなのだが・・・理解しがたいのが高度に文明化された格差社会の宿命であるということも明白なのだ。
現在、新型インフルエンザの致死率は0.4%とも0.5%とも言われている。結構患者出たのに日本は現在死者2名で少なめじゃないか・・・という観測もある。しかし、確率通りなら今年の冬に大流行して国民の半数が感染したとすると30万人くらい死亡する計算だ。えーっと思うが残りの99.5%は生存するのだからそれほど問題ではないという考え方もある。
運がいいとか悪いとか人はすぐ口にするけどそういうことは確かにある。
まあ・・・救命の専門医と眼科や耳鼻科の医者が同じ働きをするとは限らない。見上げると進藤先生ならラッキーな患者。眼科の丹原医師(趙珉和)ならアン・ラッキーな患者というストーリーです。
小島医師の複雑な胸のうちを読まず、元気に励ましたり尊敬したりする看護師・鴨居(北乃)・・・いい味を出しているのだが・・・もちろん・・・彼女がなにかをしでかすのは必然なのであろう。そして・・・彼女にちょっかいを出す麻酔医・花輪(板尾創路)はややもったいぶりすぎである。ま・・・視聴率がいいからいいか。とにかく鴨居がなにかしでかすのを気長に待ちたいキッドである。
とりあえず・・・ハラハラドキドキさせて・・・生死の境目を楽しませてくれれば医療ものはいいわけだから。
で、『恋して悪魔~ヴァンパイア☆ボーイ・第7回』(フジテレビ090818PM10~)脚本・小川智子、演出・白木啓一郎を見た。またしても脚本家チェンジでグダグダである。演出家も四人目が登場。ガラス窓には映るがデジタル・カメラには写らないヴァンパイア。えさでもあるが永遠の恋人にもなる人間の女である。時間がとまったら会話もできないだろうとか言い出すとまったく楽しめないのでご注意ください。
ついに・・・謎の転校生ルカ(中山優馬)が初恋の人・歩であると気がつく女教師・真琴(加藤)・・・しかし、何故、歩は10年前の姿のままなのかとかには一切疑問を持たず遊園地で十年前の約束のデートを果たす。ルンルンである。
しかし・・・ルカに思いを寄せるクラスメートの香織(桜庭ななみ)に目撃されてしまう。
翌日、教室に張られる「教師と生徒の禁断の愛についての告発」・・・たちまち・・・歩がなぜ10年前の姿のままなのかとかには一切疑問を持たず、教師として懊悩する真琴である。
追い詰められてどこかに逃げてしまいたいという真琴を「逃げちゃダメだ」と諭す歩だった。
ここでは人間としての常識である「吸血鬼は悪」という思考に支配された歩というものを想定しないとストーリーとしては意味不明なのは言うまでもない。
歩に元気をつけられ・・・歩がなぜなぜ10年前の姿のままなのかとかには一切疑問を持たず・・・もういいか・・・はつらつとする真琴。
激しく嫉妬していた香織も笑って許すのだった。
これらも含めてすべてはヴァンパイアである歩/ルカが超能力で人間の心を支配しているからとかの説明もなしなのである。思いついていないのだな。
一方、いつの間にか「人間が吸血鬼になることは悪である」という信念に支配されたルカに苛立つカイト(近藤真彦)・・・こっちが苛立つわ。
そして・・・ルカは真琴のフィアンセである藤井(姜暢雄)のパソコンに「告発文」を発見するが藤井は潔白を主張する。犯人は藤井の母(高橋ひとみ)なのか。カイトだったらそんな面倒なことをしなくても・・・人間を意のままに操れるのだからな。
っていうか・・・無敵の吸血鬼にそんな些細な妨害工作無意味だろう。
もう・・・絵に描いたようなグタグダ加減に・・・笑いがこみあげてきます。
今時・・・ケータイで写真を撮ったらその場で確認するよね。するでしょ。キッドはします。・・・っていうか・・・確認しないなんて物理的に無理でしょう。なんか・・・フィルムで現像する時代の名残のネタだよね。
どんだけ・・・ド素人が書いているんだこの脚本は・・・。
まず・・・吸血鬼としての自我による道徳観を構築し・・・それに人間時代の記憶が混入して混乱するルカを丁寧に分りやすく描かないと・・・なんだかわけがわかりませんよぉ。要するに説明不足なのである。というか何を説明するべきかわかっていないのだな。分っている脚本家が構築し、分っていない脚本家が壊す。どんなゲームをしているの?
関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『猿ロック』(日本テレビ)『黒木メイサの任侠ヘルパー』(フジテレビ)『科捜研の女』『ダンディ・ダディ?』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
いつもは楽しく拝見させて頂いてますが、今回は反論させて下さい。
先ず、
>教師として懊悩する香織である。
追い詰められてどこかに逃げてしまいたいという香織を「逃げちゃダメだ」と諭す歩だった。
>これは、香織ではなく、真琴ですよ。
それと、真琴先生は 一切疑問を持たないどころか、デート中にも、ルカに聞いていますが ルカが返答を避けているだけで。。単にルンルンしてないですよ。
激しく嫉妬している香織も笑って許してないですし。。
>一方、いつの間にか「人間が吸血鬼になることは悪である」という信念に支配されたルカに。。
私的、解釈ですが ルカは先生に恋をしているが故、というか もともと恋人同士だった訳で、とても大事に思う気持ちから バンパイアにしてしまう事が果たして 彼女にいいことなのか、思いあぐねているんだと思います。
確かにリレー式の脚本で2話冒頭で私も一旦、リタイアしたのですが、4、6話と凄くドラマとしての高揚感が出てきて私は嵌って見ています。
投稿: Juelie | 2009年8月19日 (水) 23時09分
コメントありがとうございます。
(本文訂正前記事より)
教師として懊悩する香織である。
追い詰められてどこかに逃げてしまいたいという香織を「逃げちゃダメだ」と諭す歩だった。
>これは、香織ではなく、真琴ですよ。
不埒な誤記に対するご指摘ありがとうございました。
そっそく訂正いたしましたので
ご容赦くださいますように。
さて・・・次に
「真琴はルカ/歩の存在について疑念を持っていると描写されているのではないか?」
という問題についてご説明申し上げます。
かなり長文になることをお許しください。
まず、印象に残るのは
デート中にガラス窓に自分の姿を見出した真琴が
背後に立つルカ/歩と見比べるというシーン。
そこには歳月を経た自分と
昔のままの彼氏の姿がある。
この時の表情は不可解を感じている風があります。
このドラマの表現を借りれば
真琴の時間は過ぎ去り
ルカの時間は停止している・・・ということに
真琴が気がついているという表現です。
しかし・・・
「私はおばさんになってしまったのに
なぜ、あなたは少年のままなの・・・」
とは真琴は問わないのですね。
まあ、これは加藤ローサが現在と過去を
両方演じているからある程度ごまかされているのですが
15才と25才では別人です。
そのことについて具体的に
真琴がルカを問い詰めないのは不自然です。
真琴が問うのは「どういうことなの?」
ルカは答えない。
そして・・・10年前の約束が果たされたことに
夢中になっていく。・・・ここがルンルンです。
真琴は「あなたが昔の姿のままなのは何故なの?」
と問うべきなのです。
答えはいろいろあるでしょう。
・不老不死のクスリを飲んだ。
・老化できない病気になった。
・時の流れを越えてやってきた。
・天国からやってきた。
・宇宙人に誘拐されてウラシマ効果発生。
・気のせいだよ。
・ヴァンパイアになっちゃった。
そうなると次に真琴はこう聞くでしょう。
「今まで何処で何をしていたの?」
これが自然の流れだと考えます。
そういう流れを無視して・・・あるいは
真実を知るのがこわくて
歩と再会し蘇る幸福な時間に
我を忘れていく・・・。
これはもはやルンルンだと断定します。
これを合理的に解釈するには
ルカがヴァンパイアとしての超能力
人の心を惑わすを使って
真琴を心理操作しているというのが
一般的です。
もちろん・・・吸血鬼の物語をそれほど愛さない人には
かなりの説明が必要となるわけです。
結果として・・・ルカが歩だと直感した真琴は
ルカ/歩となんとなくデートして
翌日・・・生徒と教師の不適切な関係を糾弾されると
なんとなく困惑して
ルカに慰められるとなんとなく元気回復して
翌日・・・生徒に誤解を招いた行為をなんとなく謝罪する。
キッドの心はこの「なんとなく」に対する
キャパシティーがあまりないのでございます。
真琴謝罪告白後の香織の表情には解釈が二つあります。
「誤解を招くようなことはしたが不純なことはしてない」という真琴の言葉を信じて肉体関係がないなら許容するという微笑み。
真琴の言葉を信じず「二人で秘密のデートをしていたくせに何もないなんてそれで納得するもんですか」という嘲笑です。
キッドは前者を採用しました。ななみのためにもっ。
さて・・・最後は・・・恋愛にヴァンパイア・システムを
持ち込むときの作法の問題です。
その前にもう一つ。「教師と生徒の恋愛」ものについて。
男性教師→女生徒の場合は古典といってもいい題材で
「真田広之の高校教師」(1993年)
「藤木直人の高校教師」(2003年)
などが記憶に新しいところ。
女性教師→男子生徒の場合は
「松嶋菜々子の魔女の条件」(1999年)
が代表的なところでしょう。ヒットもしてますしね。
「魔女の条件」は魔女という言葉が使われていますが
まったくファンタジーの要素はなく
禁断の愛に落ちる二人を世界が糾弾するという
シリアスな内容を中世の魔女狩りになぞらえていく趣向。
最近はこの魔女狩りの趣向を
ドラマ「魔女裁判」でパクって大失敗していましたが。
そこでこの物語は
「教師と生徒の恋愛」プラス「ヴァンパイアがらみのラブ・ロマンス」
と解することができます。
つまり、狙いはたけコプターです。
それが上手に飛べる未来の道具になっていないところが
問題なのです。
まず、「ヴァンパイア」にも様々なタイプがありますが
ここでは
「人間が吸血行為によってヴァンパイアになる」
というタイプが明確になっています。
そうなると「最初のヴァンパイア」が問題になるのですが
まあ突然変異ということにしておきます。
で、「ヴァンパイア」になると不老不死にもなるし
特殊な力も持つ。
そして通常のカメラでは記録できない・・・
というのが「恋悪のヴァンパイア」設定です。
その他に真偽のほどは不明ですが
「吸血牙が生えたら一ヶ月以内に吸血しないと死ぬ」
「最初に吸血した女は特別な存在になる」
とカイトはルカに教えます。
さて・・・カイトは実年齢は不明ですが
仮に1000年ほどだとすると
鎌倉幕府が始まる前から生きているわけです。
その間にどれほどの体験をしてきたか・・・
人間の想像を絶するので
キッドの友人のヴァンパイア何人かに
「どうなの?」と聞いてみると
「ヴァンパイアそれぞれだからなあ・・・」と
口をそろえて言いました・・・なるほど。
まあ・・・とにかくカイトと
ヴァンパイア歴10年のルカとでは比較は難しいのですが
たとえば日本人でもアメリカ人と結婚して10年もアメリカに住むと
なんとなくアメリカ人になってきます。
すると「戦争絶対反対」だった人が
「国益を守るための戦争は認める」気分になったりするわけです。
日本人はイラクで米兵が死んでもそれほど悲しみませんが
アメリカ人は充分に悲しみます。
このようにかって人間・歩だったかもしれないルカですが
もはやある程度はヴァンパイアの気持ちも分るはずなのです。
たとえとしてはかなり無謀ですが
エイズ患者にたとえてみましょう。
かっては健康だった人がエイズ患者になる。
その人が愛する人と愛の営みをするときに感じる・・・
健康な恋人に生じるリスクへの危惧の問題です。
この物語ではそのリスクを無制限に高めた状況で
描いているということです。
それではヴァンパイアになるということは
それほどにリスクの高いことなのでしょうか。
そのリスクの内容が充分に描かれていれば
ルカ/歩の苦悩はお茶の間の涙を誘うわけですが
その部分はまったく描かれていないのです。
なぜ・・・ルカは真琴をヴァンパイア化することを
躊躇するのか・・・このドラマでは意味不明なのです。
もう一つ、同性愛者の求愛のたとえがあります。
同性愛者は異性愛者に恋をすると基本的に片思いです。
ヴァンパイア・システムとはその妄想発展系と考えることができます。
同性愛者(ヴァンパイア)が愛(吸血)すればすべての異性愛者(人間)は同性愛者(ヴァンパイア)になってしまう。
ヴァンパイア・システムの真骨頂です。
さらにもう一つ。革命家は少数派ですが・・・革命家(ヴァンパイア)がアジテーション(吸血)すればすべての一般人が革命家になってしまうということです。
もちろん・・・ヴァンパイアが孤独なモンスターかどうかは・・・それぞれの立場によって異なるわけですが。
なんとなく窺われるのは
「人間としての生を真琴」に与えるために
「ヴァンパイアとしての死を選ぶルカ」という
展開ですが・・・
これは基本的ヴァンパイア権を無視した
傲慢な人間の一人よがりの創作と言うしかない・・・
というのがキッドの偽らざる心情でございます。
さてここまで脚本家は
①小川
②小川
③大久保
④半澤
⑤小川
⑥半澤
⑦小川
になっています。
少なくとも半澤は作法を心得ている。
しかし小川は作法知らず・・・キッドの確信です。
「ロンドンを旅立つ前に・・・私は大英博物館に行ってトランシルヴァニアについてのガイドブックを読み漁った。カルパチア山脈の東の果て・・・私たちを招いてくれたドラキュラ伯爵と親しく交際するためには・・・そのような予備知識を仕入れておくことは重要なことだと思ったからだ。なにしろかの貴族の棲む城は欧州の中といっても現代文明からもっとも遠い・・・知られざる地方に存在するのである・・・」
「吸血鬼ドラキュラ/ブラム・ストーカー」の冒頭はヴァンパイアのターゲットとなる美女ミナの夫・ハーカーの手記で飾られます。
この旅人の心得を物語の語り部は重く受け止めるべきなのです。
そうすればもっとロマンチックなドラマに仕上がるのでは~。
Juelie様とともに行方を見守る所存でございます。
投稿: キッド | 2009年8月20日 (木) 11時29分
輝と比べたら進藤先生、可哀想(^▽^
最後は国の制度を変えよう、と言う方向に行くんでしょうかね~。
そういう方向でしか澤井と進藤が折り合う事は
できないかも。。。
鴨居くんは、必ずその内、何かやらかすでしょう。
「ヴァンパイヤ」は全く見てません~。
元よりヴァンパイヤは悪魔じゃないし~。
投稿: くう | 2009年8月20日 (木) 21時41分
ふふふ・・・幻の如く消え去った
輝のことを
澤井の「あなたは運がよかっただけだ」
というセリフで電光石火で思い出したキッドでございます。
進藤先生に輝の能力が備わったら
無敵すぎてこんなにも視聴率は獲得できないかもしれません。
オレだってただの人間さ・・・
とつぶやく進藤に
もう一人の崖っぷちのヒーローを見ましたよ。
頑固者にはなかなか厳しい時代でございますからね。
人は自分が完璧ではないと知っているから
医師の完全さを疑う。
場合によっては呪い
場合によっては許すわけです。
呪いすぎると救いがないし
許しすぎると調子に乗るので
加減が大切なのですな。
今は・・・インフルエンザの
ワクチンや特効薬(タミフル)の
備蓄が問題になっている。
小さな医院で懸命に考えて
早めに確保する医者もいるし
ブームになったら
どうせどうにもならないさと
無為に過ごす医者もいます。
もうこうなると個人の資質や
性格の問題でございますね。
できれば病院とは縁遠くありたいというのが
本音ですが
かかるなら進藤先生がいい・・・と思うのが人情。
しかし・・・進藤先生は実際にはいないのです。
密林の周囲には歯科医が群れをなして
棲息しているのですが
医師としての腕を磨くより太極拳の集いに
熱中している医院はつぶれ
各治療チェアにコンピューター完備の医院は繁盛する。
こういう場合は結局、医師を選ぶのが患者であることが
望ましいのですな。
しかし・・・全国でそして世界で
医療は不平等・・・。
それはもう運不運に尽きるのでございます。
大原麗子だってワクチンの犠牲者なのでございますから。
まあ・・・そういう現実問題はともかく
鴨居くんがどんなとんでもないことをしでかすのか
キッドはワクワクドキドキなのでございますーっ。
ヴァンパイヤの中で十字架を畏れるタイプは
反キリスト教徒で・・・
ある意味では悪魔の眷属と言えないこともないのですが
そのためには神と悪魔の対立軸というものを
明確に描いてくれないと不親切なのですな。
もちろん「恋して悪魔」にはそういう部分は皆無なのです。
キッドの周囲では
パンパイヤも悪魔も涙目です。
投稿: キッド | 2009年8月20日 (木) 22時35分