風鈴屋さん、ちょっと(石原さとみ)すっぴんメイク、キラリ(深田恭子)赤い水着でタコさんウインナー(水崎綾女)
巷ではサン・ミュージック祭りなのだが・・・土曜の夜はホリプロタレントスカウトキャラバン爆発である。
深刻な麻薬汚染も心配だが・・・報道の人々の目は節穴なのか・・・とも思う。
こうなる前に警鐘を打ち鳴らさないのは麻薬を甘く見ているからか・・・それとも自身が・・・。
とにかく・・・芸能は人々の心を楽しませるためにあって欲しいと願う。クスリ抜きでである。
で、『こちら葛飾区亀有公園前派出所・第2回』(TBSテレビ090808PM0756~)原作・秋本治、脚本・マギー、演出・英勉を見た。初回視聴率12.2%がもの足りなかったのか、生中継で視聴者参加型オープニングで主題歌である。いや、夏だし、子供少ないしもう充分だと思いますが。
本編はタイムスリップ・ファンタジーである。原作的には「駄菓子屋でアコギなビジネス展開」は重要な要素であるが、そこに昭和ノスタルジーものをからめてメルヘンに仕上げている。
タイムトラベル・システムは「サクマのドロップ」が魔法物質化して両津(香取慎吾)だけが睡眠中の夢の中で昭和39年(1964年)に実体化するというもの。ものすごいドタバタだが実は妙に説得力がある。
一度現代に帰還した両津は過去で遭遇した「恋」のために再び過去に戻ろうとするが、その方法がコールド・スリープによって永遠の眠りにつき、夢の中で過去に戻るというユーモアのある展開。一種の逆転の発想だ。だってコールド・スリープは未来へ行く方法なのである。
もちろん、時間が円環だとすれば・・・果てしないコールド・スリープによって一巡した時間の果てのちょっと過去に到達することは可能なのである。
さて・・・その原動力となるのが・・・45年後には渡辺えりになってしまう石原さとみの演ずるモエコである。未来に渡辺えりが待っているとしてもそれを無視して石原さとみに萌えるのが男子たるもののあるべき姿なのだな。
さて、前半は駄菓子屋改造計画で・・・麗子(香里奈)と中川(速水もこみち)がセンスと財力にものを言わせてラスベガスな駄菓子屋を披露する。このあたりのビジュアル展開は素晴らしいと思う。
そして・・・過去で出会う石原さとみのモエコは久しぶりにブリブリのブリっ子全開である。クラブでブリブリするのとは違うのである。
2002年ホリプロタレントスカウトキャラバンでピュアガールなグランプリを受賞した石原さとみを彷彿させ可憐さだ。さとみ、かわいいよ、さとみなのである。
その魅力にメロメロになる両津勘吉・銀次(ラサール石井)親子もおかしいし・・・モエコの初恋の人が若大将・加山雄三本人だというオチもおかしい。まあ・・・完全に客層違うけどな。今回は旬のコントとしてオードリーが登場。やはり芸人はこの程度の登場が望ましいのである。
夢のまた夢で「昭和の駄菓子屋王」を妄想する両津の幻想は無声映画仕立て弁士は山崎バニラである。
はっきり言って楽しいです。
関連するキッドのブログ『第1話のレビュー』
で、『華麗なるスパイ・第4回』(日本テレビ090808PM9~)脚本・君塚良一、演出・岩本仁志を見た。一方、こちらはなんとなく・・・チープさで笑いをとろうとしてただのチープになってしまっている感じが漂う。
今回は学校のプールを舞台に映画「007 サンダーボール作戦」の水中活劇が展開するという趣向。非常に微妙だが次の点は評価したい。
①主人公・京介(長瀬智也)の飛び込みのシーンのポーズがワイルドで素敵である。明らかに腹を打っており体をはっている感じがする。
②ドロシー(深田恭子)がすっぴんメイクで水着となり泳ぎを披露する。さすがは1996年のホリプロタレントスカウトキャラバンでPURE GIRLなグランプリを受賞した深キョンである。ドラマの完成度が段違いとは言え、「ブザー・ビート」のヒロインが海まで来て水着にならないのに大女優が惜しみなく水着なのである。この女優の魂に誰か応えてくださいよ~なのである。深田キョンかわいいよ深キョンなのである。
③そしてなんといってもシスターミキこと後輩・水崎綾女の演じる女スパイ・ミイナである。堂々たる水中アクション。そして赤い水着の敏感な部分に京介の水中麻酔針を受けて悶絶なのである。さすがは2004年のホリプロタレントスカウトキャラバンでヤングサンデー賞受賞なのである。ピチピチなのである。綾女かわいいよ綾女なのである。
ちなみに少女兵として登場するなんちゃって女子高校生はミイナ(20)、カオリン(22・「トイレの花子さん」の水谷妃里)、モモ(24・「湯けむりスナイパー」の小雪こと谷桃子)、レイ(non-no専属モデルの高橋絵美)である。みんな頑張った。
まあ・・・そこまでなんだよな・・・せっかく吉澤総理(渡哲也)が精力絶倫でいたるところに隠し子ありみたいなナイス設定があってもそれがお笑いまでは届かないのである。
たとえば・・・元アイドルで政府の仕事もやっているような女優が覚醒剤に汚染されているとして・・・それが選挙直前の権力の空白期間にターゲットとなり、警察が一気に独走態勢に入る。そのスキャンダルには当然のように外交問題を含む政治問題がからみ、セレブと呼ばれる人々の闇の部分も問題になる。その中で薬物使用の現行犯は回避したが逃走の間に自宅が無防備になり始末したはずの証拠がでてきたり、逃走中もうっかり服用したりしてタイミングを逃がしたり、警察も生かさず殺さずで情報の小出し。本来なら組織の末端で話題にならない小者が血縁を理由にさらされ心理的圧迫。出頭すれども黙秘権。固唾呑んで見守る交友関係。いざとなったら口封じ。元をたどれば在日工作員とか・・・そのくらいスリリングな現実があるわけである。ドラマはもっともっとスリリングにするべきだろう。
たとえば「国際規格」をめぐる戦いがあって、そのテレビ・ドキュメンタリーがあるとする。ドラマの中では標準化競争に遅れをとる日本が・・・超高圧の送電技術を開発。それを「国際標準」と承認することを拒むドイツなどのヨーロッパ諸国との駆け引きが展開され孤立化し窮地に立つ日本。しかし、そこで巨大な電力市場を持つ中国に協力を求めついに承認にこぎつける・・・めでたしめでたしという話だが・・・結局、日本にとって中国はなくてはならないパートナーだから敵対してはいけないという結論で・・・番組のスポンサーは中国政府だった・・・というのが国際関係の醍醐味なのである。
そういう普通のシリアスを物語らないで・・・人情喜劇に持ち込まれてもスカスカ感が耐え難いのである。
「京介・・・あなたは本当は心の優しい人・・・」とかドロシーに言わせるようなストーリーしか書けないんでしょうか。書けないならそれはそれで仕方ないかもしれない。
お茶を濁し続けるがいいさ。
関連するキッドのブログ『第2話のレビュー』
月曜日に見る予定のテレビ『ブザー・ビート 崖っぷちのヒーロー』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
今回のこち亀は好きでした。劇団とベッキーじゃなぁ・・・。
華麗スパは相変わらずですね。なんでストーリーに興味が沸かないのか・・・?まぁ水着がふんだんにあったので、今までのよりかは良かったけど・・・。
投稿: お気楽 | 2009年8月 9日 (日) 09時39分
石原さとみの一番いい使い方・・・っていう
感じでしたよねぇ。
プラモのくだりなんかは
ちょっと食い足りない感じなんですが
そこは実写版とアニメの落差ということで
なんとか。
ベッキーはちょい役なんでいいかな・・・と。
香里奈も麗子としては胸不足ですけどね。
華麗スパははっきりいって
脚本の方向性と演出がミスマッチ。
今回はキッドは深キョンの水着と
綾女様の登場で
もう満足でした。
来週は確実にテンション下がると思うのでございます。
投稿: キッド | 2009年8月 9日 (日) 11時02分