365日君が好きだ大好きだ(田中圭)怪談・三日月(成海璃子)
あーっ・・・やはり堀川圭吾(田中圭)死にましたーっ。
生霊→死霊のダブルでーっ。
さすがだな。さすがは深夜ドラマの帝王。田中圭(25)永遠のなんちゃって20才。回想シーンでは十代もこなしているぞーっ。
対する滝井香澄(18)を演ずる成海璃子はまだまだ実年齢17才である。
で、『恋うたドラマスペシャル・三日月・第一夜』(TBSテレビ090930AM0025~)原曲・絢香、脚本・牧野圭祐、演出・吉田秋生を見た。いわゆるひとつの歌謡ドラマである。歌とドラマの組合せは歌劇から歌をモチーフにした寸劇まで様々だが、要するに韻文と散文の融合と考えていいだろう。それはミュトス(物語)に内在するロゴス(真理)とパトス(情念)の分離の後の再結合のようなのものだ。
キッドがたまに歌詞をモチーフにしてレビューを書くのはその変形といっていい。
ドラマもまた世界の流れから手のひらに水をすくいあげたようなものだが歌はそこからこぼれたひとしずくでもある。ひとしずくの水も手のひらの水も流れの水も水である。より、強く水そのものを示すためにひとしずくの水と手のひらの水を合わせ思うこと・・・それが歌謡ドラマという手法なのである。
2008年の恋うたドラマSPは「竹内まりや」の「歌」をモチーフにした加藤ローサ、伊東美咲、財前直美の三作品であったのでキッドとしてはまったくそそられなかったが、今回は第一夜・成海璃子、第二夜・谷村美月である。そそられます。・・・おいっ。
それはたとえば9/30の夕方のニュースのようなものである。「国会議員が公費でキャバクラで飲食することは是か非か」が問われるのである。その一方でニュースは「南太平洋サモア沖で大地震がおき多数の死傷者が発生したこと」を伝えつつ、そのために津波が発生する虞が生じ、岩手県久慈市の「北限の海女・大向美咲さんと小袖妃香理さんのシーズン終了のラスト・ダイビングが中止になったこと」を伝えるのである。二人が本職でないとか可愛すぎるとかいう問題も含めて・・・世界とはそういうものじゃないかっと思うのである。
そこには好むと好まざるとに関らず「萌え」があるのである。
あるいは助兵衛根性が。あるいはスケ(女)とベエ(男)の物語が。あるいは好きというものがたりが・・・。あるのでございます。
国会議員がキャバクラ嬢に感じる萌えもお茶の間がかわいすぎる海女に感じる萌えもキッドが成海璃子に感じる萌えもなるべく差別されないといいと思う。
寂しさで溢れたこの胸をかかえて
今にも泣き出しそうな空見上げて
あなたを想った・・・
それもまた萌えなのである。
香澄は高校三年生。東京近郊のとある大学の付属高校に通っている。
将来の夢はピアニストになることだが・・・音大への進学が難しくなっている。
学力と実技双方で壁にぶつかっているのだ。
彼女には恋人・圭吾がいるが1年前に米国の大学に留学してしまい遠距離恋愛中。
一年前・・・建築を学ぶために留学したいと言い出した圭吾は必ず一年後に帰ってきてデートするし、留学中も絶対他の女の子を好きになったりしないと約束したのだった。
約束の日、麻薬と遊興に溺れ刺激的な日々を過ごした圭吾は暴走のあげくの交通事故で瀕死の状態となる。
そして想いは穏やかだった香澄との初恋の日々へと向かうのである。
やがて・・・帰ってきた圭吾を香澄は迎える。
心に鬱屈を抱える香澄に圭吾は「今日はふたりの思い出の地を巡礼しよう」と提案するのだった。
こうして、おしゃれをして出かけてきた香澄の足音だけが響く二人の最後の一日が始まる。
最初から圭吾は瀕死の姿でベッドに横たわっているのですべては心の病のなせる技である。
ただし・・・二人は同じ夢を見ているのであたかも一緒にすごしているように見える。
「ピアノが弾きたいのにこわくて弾けない」璃子にやさしく手を添える圭吾の超現実的な夢が冒頭にすえられすべてを物語るのである。
「きつねの指遊びの形で耳と耳の間に息を吹き人指し指にキスをする悪魔祓いのゴールデン・ピース」などという圭吾のたわいもない嘘に心が和む香澄。
高校一年の時に大学一年の圭吾に出会った香澄は手が触れるだけで恥ずかしさがピークに達するような幼い恋の日々を過ごしたのである・・・しかも一応「開通」なのである。こっちが恥ずかしいわ。
留学した圭吾の無事を祈り野イチゴに願をかける香澄。そのワイルド・ストロベリーの実を食べてしまい香澄にも強要する圭吾の危ないプレー。
はじめてのデートで靴擦れしておんぶの思い出。
そして語り合う夢。圭吾の設計したホールで演奏する香澄の未来図。
その夢のすべてが八王子出身の大学生と川崎出身の高校生の胸の中だけで終焉していく日。
ついに圭吾が生霊から死霊に変わった黄昏。
香澄「私のピアノの才能なんか・・・小学生で終ってた・・・コンテストは予選で落選・・・先生にも見放された・・・もう・・・私の夢は終ったの・・・」
圭吾「今日という一日は終るけど・・・月が毎日空にあるように・・・二人の今日は永遠なのさ・・・君はピアニストになるために・・・ピアノを弾くの?・・・それとも楽しいからピアノを弾くの?・・・僕は君のピアノが好きだから・・・いつまでもいつまでも君のピアノを聴いていたい・・・」
もう泣かないよ
この消えそうな三日月
つながっているからねって
二人の最後のツーショットに写るのは香澄だけだとしても。香澄はピアノの弾ける幼稚園の先生を目指すことにしたらしい。思いはいつも満ちる日を待つ三日月のようにある。
・・・さて、記念撮影といえば五年間続いた「やぐちひとり」(テレビ朝日2004~2009)が終了である。前日は「おねマス」(テレビ東京)でドッキリ卒業式があり・・・全員が泣いたのに悪魔の女・小川あさ美はやはり泣きませんでしたという爆笑展開があったのだが・・・「やぐちひとりⓒ」はマジで終了なのだった。最後は卒業記念台湾旅行企画だったのだが・・・そこで「五年も二人でレギュラー番組やってたら結ばれちゃうのが普通だから愛の記念写真」というミニ企画があり・・・なかなか普通に素晴らしい企画だったと思う。
「裸で天使の春樹(劇団ひとり)と女神のようにドレスアップした矢口真里のツーショット
は「成海璃子の一人ぼっちのツーショット」と並ぶ名作である。
まあ・・・あくまでキッドの萌えが基準なのでございます。そして田中圭はいないことが田中圭です。
関連するキッドのブログ『加藤ローサのカムフラージュ』
『牛に願いを』
『トリック劇場版』
『瑠璃の島』
『演歌の女王』
『1リットルの涙』
『受験の神様』
『なでしこ隊』
木曜日に見る予定のテレビ『本郷猛の猿ロック』(日本テレビ)『飛鳥凛と原幹恵のラストメール』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
美人すぎる海女さんいいですね。もう一人の子は浅尾さんの相方たけさん状態だけど・・・。
しかし、圭くんはこんな役が多いですね。
三日月の歌詞からは、こんなドラマ想像できなかったなぁ。生霊から本当の幽霊になるとは・・・。
今晩の美月ちゃんも楽しみ。
投稿: お気楽 | 2009年9月30日 (水) 23時24分
✞✞エコエコアザラク✞✞お気楽様、いらっしゃいませ✞✞エコエコザメラク✞✞
ふふふ・・・なんとなく
ギャルの香りが
そこはかとなくただよう海女さん。
オグシオのように
とりあげられないのがまた味ですな。
小袖さんに萌える人だっていると思うのに。
夏の終わりで
心霊ドラマですが
キッドはホラーなら
ラブコメでも好きなので
すごく得した気分になりました。
今夜も美月がゴーストになる話ならいいのに・・・。
投稿: キッド | 2009年10月 1日 (木) 00時02分