アベルよ(滝沢秀明)カイン兄さん(錦戸亮)怨みを再起動(木下あゆ美)復讐したら心が晴れました(長谷部瞳)
すごいぞ。怨み屋本舗の再起動(REBOOT)と怨み屋が星影の心の闇に潜む怨みを再起動(REBOOT)することがかかっているなんて・・・なんて洗練されたタイトルなんだっ・・・それにくらべて・・・。
旧約聖書の創世記によれば・・・。
サタン(蛇)の画策によって楽園を追放されたアダムとイヴは他にすることもないので子作りにはげむ。
長男カインは農園の主となり、次男アベルは牧場の主となった。
神に奉げものをする日、カインは農作物を、アベルは極上の羊を奉げた。
神は羊が好物だったのでアベルの奉げものを喜んだ。カインはその気配を察し屈辱を感じる。
そして弟のアベルを裏山に呼び出すとアベルの血で土地を汚す。
兄による弟殺しを知った神はカインをエデンの東に追放する。
アダムとイヴはなす術もなくカインとアベルの弟セツを為した。
セツはノアの先祖である。
・・・ということである。カインとアベルとオルトロスの犬がほぼ無関係なのは言うまでもない。
まあ・・・しいて言えば・・・オルトロスの兄貴のケルベロスはサタンの飼い犬と言えないこともないという程度。
そして・・・カインの心に生じた嫉妬がサタンの息吹によるものではないと断言はできない。なにしろ神は都合の悪いことは全部悪魔のせいにするものだからである。
で、『オルトロスの犬・最終回』(TBSテレビ090925PM10~)脚本・青木万央(他)、演出・今井夏木(他)を見た。最初にどうしようもないものが最後までどうしようもないものであるとは限らないのだがこの作品の場合・・・これが作品と呼べるとして・・・最初のどうしようもなさと最後のどうしようもなさは甲乙つけがたいと思う。
夕暮れの風に途切れた言葉が風に舞うように瀕死の巽(平田満)だった。その場には二人の息子がいた。一人は気を失った殺す力の宿る鬼の手を持つ弟の涼介(錦戸)。もう一人の活かす力の宿る神の手を持つ兄の竜崎(滝沢)は父に神の手を翳す。
父「やめてくれ・・・オレはもうお前にその力を使わせたくない」
竜崎「なぜだ?」
父「さ・・・さ・・・最終回だから」
父親が息をひきとると目覚めた涼介は医者や看護士をなじる。
涼介「なんで一分一秒を争う救命処置を途中で中断してしかも退室したんですか」
医師「だって・・・な・・・邪魔だっていうから・・・」
看護士「そうそう・・・脇役だもん・・・主役の言うことには逆らえないわよね」
舌打ちをした涼介は竜崎につめよる。
涼介「なんで・・・オレだけを助けた・・・」
竜崎「さよならだけでは・・・淋しすぎるから・・・かな」
竜崎が立ち去ると涼介にそっとしのびよる国家を正しく導くのは自分だと信じる男・沢村・警察庁理事官(佐々木蔵之介)・・・。
沢村「実は・・・巽神父は・・・あなたの本当のお父さんなのです・・・あなたのお父さんは竜崎が力を使わなかったから・・・死んだのです。つまり竜崎があなたの父親を殺したも同然なのです。さあ・・・どうする?・・・どうするの涼介先生~」
涼介「あなたの言うことは信用できないので実家に帰ってパパとママに確かめます・・・妹の志穂(河北麻友子)の出番も作らないといけないし」
涼介が病院の扉を開くと実家だった。
志穂「お兄ちゃん・・・気をつかってくれてありがとう」
しかし・・・子供が流産して死のうとした両親だからもう母親は子供のできない体になっている可能性もあり・・・妹だって本当の娘じゃないかもねーっ。どうでもいいけどねー。どっちにしても妹はお兄ちゃんのお嫁さんになれるのだーっ。秘密をなるべく秘密にしておきたいのならお嫁さん候補ナンバーワンだよねーっ。
その頃・・・竜崎は本当に愛しているただ一人の女・澪(熊田聖亜)につきまとっていた。「お兄さんが病気を治してあげる」という竜崎。しかし、「副作用とか心配だからまずとなりの子で試してみて・・・魔法使いのおじさん」と用心深い。となりの子「むかいの子でためしてみて」むかいの子「はすむかいの子でためしてからな」
竜崎はえへへと笑い「こいつら~まとめて面倒みるぞ~」
それをどこからともなく見ていた榊大臣(高畑淳子)は「子供ってあなどれないわ~」と思うのだった。そして計画をたてるよりいきあたりばったりの方が楽かもね~と悟る。このドラマみたいにね~。お茶の間のことなんか気にしないでね~。バカな国民はいつもバカな政府をあてがわれるって昔の人も言ってたし~。
竜崎殺しを涼介に唆すが逆に殺されかかる沢村。そこに爆発物に警察関係の部品が混入していたことを理由に渚(水川あさみ)が乱入。
渚「任意同行を求めます」
沢村「オレを逮捕するのか・・・そんなの証拠にもならんぞ」
話かみあってないぞ・・・。
ついでに榊「私が力貸そうか」
渚「お断りします」
次のシークエンスで渚「榊大臣が逮捕を許可してくれました・・・」
・・・信じられぬと嘆くよりも人を信じて傷つくほうがいいにも限度がある。
涼介は竜崎を殺そうとしているかもと思った渚は二人が兄弟だと伝えようとする。
「ダメよ・・・だってあなたたちは・・・」
目の前にカンペ「それは最後までなんとなく引きます」と出るので窒息しそうになる。
同じように涼介に兄弟殺しをさせまいとする熊切社長(柴俊夫)も「ダメだ・・・君たちは・・・」といいかけるが「そこはかとなくヒミツでお願いします」とカンペが出るのでのどをかきむしるのだった。
ちなみに出番確保のために白川母子双方を殺しかけた熊切ジュニア(八乙女光)は加奈(波瑠)と加奈の母(朝加真由美)に土下座。
ごめんですんだら警察いらないよ。
・・・しかも万引きとかじゃなくて麻薬売買の証拠隠滅のための連続殺人未遂だぞ・・・さらにいえば公衆(武装警官を含む)の面前で殺人未遂現行犯だ・・・その時点で射殺しろよ・・・とにかく人々は竜崎の待つ龍谷ダムへ向かうのだった。
警官にとがめられた渚は警察手帳の存在を忘れちゃうし、ラスト・シーンで目立っちゃダメとクギをさされた殺人犯・二宮(六角精児)は「ここは私が・・・」である。四人殺しているので捕まれば死刑だけどな。
とにかくあれやこれやで沢村は何かを言わないと気がすまないので言う。
カインはアベルを殺すんだ。アベルは弟だけどな。カインは兄だし。
すでに情緒不安定は明らかである。治安維持はなんだかんだで激務なのか。
あいつらオルトロスの犬だし俺ヘラクレス!
もうやけっぱちのタイトルコールである。ラクダの雄叫び天晴れだ。
「兄さん・・・」
「知っていたのか・・・弟よ」
「だって子供の頃・・・仲良しだったもん・・・一目でわかったよ」
「ははは」
「あはは」
二人が仲良くふざけていると嫉妬した沢村が発砲。
なぜ・・・狙撃銃なのに近距離射撃を・・・。しかも歩きながら・・・。
でもさすがに撃たれちゃう涼介。
渚がはじめのての射撃。撃たれちゃった沢村もさらに発砲。竜崎も撃たれちゃいました。
渚が「もういいよね」とばかりに手錠をかけるとどこからともなく現れる所轄の刑事たち。
大人しくお縄をちょうだいしろ・・・である。
その頃兄弟は仲良くダムで水浴びを楽しむのだった。
それからしばらくして・・・。
教職に復帰する涼介。「金八先生が引退したら・・・ボクでどうかなって思ってます」
やがて・・・暮れなずむ街の光と影の中・・・。
おなじみの土手で仔犬を拾わないでさりゆく涼介。
これ以上なくわざとらしくすれちがう竜崎。
これから愛する暮らしの中で竜崎は仔犬を愛するらしい。
二人の力がどうなったのかは謎のまま・・・だってどうでもいいもんね。
お願いだから続編だけは勘弁してほしい。
遠ざかる二人が人ごみに消えた・・・もう届かない残念な感じの言葉。
関連するキッドのブログ『先週の金曜日のレビュー』
で、『怨み屋本舗・REBOOT・第12回(最終話「心の闇・後編」)』(テレビ東京0909252412~)原作・栗原正尚、脚本・川嶋澄乃、演出・森田昇を見た。架空のニュース番組「NEWS 24」でキャスター大橋未歩がお伝えするのは「最後のニュース」である。「この悪夢もしばしの覚醒を迎えるときが近付いている」のだった。
かって日本が敗戦し連合国によって占領統治された時、「忠臣蔵」に関しての映画の上映、演劇の上演は禁止された。もちろん・・・「仇討ち」が内容に含まれるからである。「復讐は何も生み出さない」という論理はここから生じている。しかし・・・それは禁止しなければならないほどの自然な感情とも言えるのである。その瞬間・・・生きながら地獄に落ちた広島や長崎の人々がニューヨークやワシントンに原爆を落としたいてやりたいと願う・・・そんなことは誰も思わなかったとは言い切れないのである。
15年前に両親と弟を殺された奈良崎(山中崇)の取材中・・・怨み屋(木下)の連絡先を入手した東京ベイテレビの星影記者(長谷部)は依頼者を装い・・・直接対決を果たすのだが・・・。
星影「復讐代行業・・・あなたはそれが正義だと思っているの?」
怨み屋「正義・・・フフフ・・・私のしていることは単なる必要悪よ」
星影「あなたのしていることは犯罪です!」
怨み屋「18年前・・・あなたの母親は自殺したのよ」
星影「なんですって・・・」
怨み屋「あなたが一人で留守番をしている時にその男はやってきた。あなたは咄嗟にはさみをにぎりしめ押入れに隠れた。男は部屋を物色し始めた。そしてやがて帰宅したあなたの母親を凌辱したのよ・・・そしてあなたの母親は数日後に自ら命を絶った・・・その後・・・犯人の正体は不明のまま・・・唯一の手がかりは犯人の背中に彫られた女の生首の刺青だけ・・・あなたはあなたの母親をレイプして自殺に追い込んだ犯人が今、どこでどうしているのか、知りたいとは思わないの?」
自ら封印していた記憶を解かれ、驚愕する星影。その瞳には涙が浮かぶ。それは母親の残した怨みの涙だった。心の闇から浮上する隠された怨みに呪縛されつつ必死に人格崩壊を防ごうとする星影。
星影「・・・私は人を怨まない・・・復讐したって何も解決しない・・・」
怨み屋「そんなのはただのうわべの話。あなたからの依頼ならすぐにひきうけるわよ」
去り行く怨み屋を追うこともできず星影はただ衝撃に耐えるのだった。
次々と東京ベイテレビに潜入する怨み屋工作員。
「時効成立後の犯人登場」という状況を最大限利用しようとする報道局デスク・城島(田中哲司)にAP(アシスタント・プロデューサー)見習いとしてもぐりこんだシュウ(小野健斗)は一家殺人事件の資料の中から一枚の写真をさりげなく抜き取り・・・提示する。
「これ・・・誰ですか・・・」
「ああ・・・昔、俺が犯人としてマークしてた男だ・・・散々追っかけて見込み違いだったわけ・・・。まあ・・・よくある話だ・・・こんなのはもう用無しだ」
クズカゴに放り込まれた写真に写っていたのは髪の毛はふさふさだが前回ちらりと登場した謎の男(田山涼成)の面影がある。
謎の男は一家殺人事件の容疑者だったのだ。
真犯人を名乗る久我山(螢雪次朗)は時効になった殺人犯としての体験をもとに「プラス思考で生きのびろ!」を出版しベストセラー作家になっていた。愚民社会である。
そんな久我山に被害者遺族との直接対決を持ちかける城島とシュウ。
「もう視聴率うなぎのぼり、自叙伝売り上げ倍増ガッポガッポでウハウハですよ」
「ガッポガッポでウハウハか~」
たたみかけるように城島の前に姿を見せるフリーのジャーナリスト御岳巌・・・実は工作員・十二月田(前田健)である。巌は18年前の主婦強姦強盗事件の犯人が久我山であり・・・事件後自殺した被害者の娘が星影であることを城島に告げる。
城島の目にジャーナリストとしての商魂が燃え上がるのだった。
怨み屋は「久我山を被害者遺族の心に時効はないということを世間に知らしめた上で実質殺害する件」の依頼人である奈良崎に「対決企画」に応じるよう支持する。
城島の命令で不承ながらも奈良崎の出演依頼に訪れる星影。
奈良崎「いいですよ・・・犯人に被害者遺族の心に時効がないことを思いしらせてやる・・・それに怨みは心にためておくより・・・吐き出してしまうほうがいいでしょう?」
星影「私にはわかりません・・・」
星影は蘇った記憶と作り上げた綺麗事の間で揺れ動き・・・精神安定剤の常用者となっていた。
怨み屋は賑わう「プラス思考で生きのびろ!」出版記念サイン&握手会にショート・カットで登場。胸元を強調したファンを装いつつ・・・久我山に色仕掛けで危機感を植え込むのだった。あの事件当時オウム真理教本部をニヤニヤして見学に行っちゃう愚民社会である。
「ネットに・・・怨む久我山・・・法が許しても俺は許さない。心の時効はないことを、生対談であの男に知らしめてやる。今度は俺があの男の人生をめちゃくちゃにする番だ。・・・って書き込まれているので気をつけてくださいね」なのである。
「時効成立の犯人VS被害者遺族」対決番組当日。生放送である。久我山の控え室にはさりげなくフルーツとくだものナイフが置かれている。
そして工作員・里奈(葵)は偶然を装い星影の目の前で久我山の背中を濡らすアクシデントを発生させる。
星影は久我山の背中に生首の刺青があることに気付かされるのだった。
我を失う星影。
刺青の男。犯される母親。呪う母親。死体となった母親。押入れではさみを握りしめる幼い自分。
母親「怨んでやる」
星影「お母さん・・・」
体調不良を理由に記者として出席することになっている番組の降板を申し入れる星影を叱咤激励する城島。
「逃げるな・・・ここが記者としてのお前の正念場だ・・・仕事をするんだ」
城島には星影抜きでは成立しない隠しダマがあったのだ。
やがて・・・スタジオには謎の男が姿を見せる。この男が真犯人で久我山は真犯人詐欺じゃないかと思わせる展開だがもちろんミスリードなのである。
番組が始まり・・・突然しめされる「18年前の強姦・強盗事件の犯人も久我山さんだった」VTR。
ショックを受けた星影は精神安定剤を求めて自分のカバンをさがす。
サブ(調整室)では城島が叫ぶ「星影を写せ・・・さあ・・・星影、泣け、叫べ、怒れ・・・」
スタジオでは久我山が開き直る。「何が強姦だ強盗だよ。全部時効じゃないか・・・自殺・・・そんなの俺の知ったことじゃないよ。女はオレにおかされて涙流してよがってたもんな」
そっと星影のカバンを渡す謎の男。カバンの中身ははさみだった。
ふりかえる星影の目にキャットウォークに佇む怨み屋の姿が映る。
「あなたの怨みに時効はあるの」
久我山の暴言に耐えかね飛びかかる奈良崎。護身用に久我山が手にしたナイフが落ちる。
無言で久我山の背中にはさみをつきたてている星影。
巻き起こる絶叫。星影は何度も何度も久我山にはさみを突き立てる。
そしてねじ込む。
血しぶきを浴びた星影は息絶えた久我山の側にようやく腰をおろす・・・。
テレビ画面にはしばらくお待ちくださいのテロップが流れ街角でテレビを見ていた人々はブーイングする愚民社会なのだ。
「もっとみせろ」「いくらなんでもやりすぎだ」の賛否両論である。
やがて上司の大川部長(斉木しげる)にとかげの尻尾切りよろしく不祥事としての「殺人現場生中継・視聴率48%の快挙」により懲戒免職となる城島。
茫然自失で街を彷徨う城島を嘲笑する謎の男。
「私はあの男に事件の犯人としてつけまわされ・・・仕事も家族もなくしたのさ・・・」
男の依頼により城島の社会的抹殺を100万円で引き受けていた怨み屋だった。
怨み屋「なぜ・・・実質的殺害になさらなかったの・・・?」
男「殺してしまったらそれで終わりじゃないか・・・私は死ぬまであいつの苦しむ姿がみたいんだ・・・その方が毎晩ビールが美味いからな・・・」
痺れる展開である。さすがだ。脚本・・・見事だ。
そして最終回ならではの〆にさしかかる。
一件落着一石二鳥でうちあげる情報屋(加藤雅也)と工作員たち。
「怨みはこわいね」「怨み屋さんもこわいけどね」「でも怨み屋さんは優しいときもあるし」「それが一番こわいんだよ・・・」
星影の取調べを担当するのは寄木警部(きたろう)である。
寄木「あんたも・・・結局・・・怨み屋によって・・・怨みに飲み込まれちまったか」
星影「私・・・怨み屋さんにはとても感謝しているんです。怨みを晴らしたら・・・心が解放されました・・・今はとってもいい気持ち・・・心が晴れ晴れするってこういうことなんですね・・・そうなんです・・・怨み屋さんは最初から私の心の中にいたんです・・・そして眠っていた怨みに着火してくれたんです・・・たちまち燃え上がる私の怨みの炎は美しいのです」
寄木「えーっ・・・そんなぁ・・・」
星影の満ち足りた心を示す微笑みに絶句する寄木だった。怨み屋本舗だけに許される爽快な結末である。
なだれ込むクライマックスということでは
①刺青の男の正体
②奈良崎の復讐
③謎の男の正体
④星影の末路
⑤復讐が何も解決しないという嘘の暴露
これらが一瞬にして結実する見事な星影の殺人である。
そして・・・闇に消える怨み屋・・・怨み屋さん・・・またきっと逢えるよね・・・その日を待ち侘びてこれからも生きていきます。
怨み屋を追うことだけがただひとつの生きがいの寄木警部の如く。
日曜日に見る予定のテレビ『天地人』(NHK総合)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
オルトロスは面白かったですねぇ。
主役を立てるために
こんな風にしっちゃかめっちゃかに
してしまうのか?って感じで・・・
なんだか一生懸命演技してるみなさんが
ちょっとかわいそうに思えてしまうほどでした。
題材はわるくなかったんだけど、なんかねぇ。
残念感が付きまとうドラマでしたね。
ってか本当に熊切の息子にはびっくりだった・・・
そこまでしていい人にしないとだめなのかぁ??
って思いました。帝国アイドルの圧力がかかったんでしょうねぇ。なんともトホホな感じです。
投稿: みのむし | 2009年9月27日 (日) 09時13分
>アダムとイヴは他にすることもないので
いきなり~(≧∇≦)ノ彡 バンバン!
『エデンの東』はジェームス・ディーンを思い出します。
今なら理解できる映画かもしれませんわぁ。
>最初のどうしようもなさと最後のどうしようもなさは甲乙つけがたいと思う。
んなこた~ないよ。魔力にかかった私は(笑)
美しい男に魅せられて、最初のこた~すっかり忘れたわ。
>父「さ・・・さ・・・最終回だから」
ぎゃははははははは _(__)ノ彡☆ばんばん!
>妹だって本当の娘じゃないかもねーっ。どうでもいいけどねー。
流石こっちの想像力も膨らむキッドさん♪が…
壊れそうだよねーっ!
>カンペが出るのでのどをかきむしるのだった。
なるほど~。皆さんカンペに苦しんでたのね。納得~!ヾ(゚∇゚*)オイ
>なぜ・・・狙撃銃なのに近距離射撃を・・・。しかも歩きながら・・・。
ホントだ。拳銃よりもそれらしいからよん♪ヾ(゚∇゚*)ソレッテ?
>その頃兄弟は仲良くダムで水浴びを楽しむのだった。
ちょっとやめて~(ノ∇≦*)バンバン!
このシーンは、美しくない男だったら完全引いてたし。
だからキッドさんがつまらないと思う気持ちも分からないでもありませんわ。
あさみちゃんと、夏希ちゃんと、高畑ちゃんでは…
ちょっと萌え~ないですね(笑)
『オルトロス』は、キッドさんのお陰で楽しめました。
おつき合い下さってありがとうございました。
投稿: mana | 2009年9月27日 (日) 13時36分
タッキーも錦戸も
結構、作品にめぐまれて
「ストロベリー・オン・ザ・ショートケーキ」
「魔女の条件」
「太陽は沈まない」とかね。
「1リットルの涙」
「ラスト・フレンズ」
「流星の絆」とかね。
そのすべてを1クールで
台無しにするドラマでございましたーっ。
そういう意味では毎週
超面白かったーっのでございます。
キッドは主役が立っていたとも
思えなかったし・・・
何か大切なことを
伝えようとしているとも思えなかった。
単なる古臭いシステムを
それが古臭いシステムと知らない
ボンボンが
試験運用してみたら
大爆発しちゃった・・・
のだと思いますぞ~。
ハリウッド・システムが
機能するためには
まず作家のギャラを
めちゃくちゃあげないとーっ。
向うの作家は1クールのドラマをやったら
別荘建ちますからーっ。
食うや食わずで
すごいアイディアなんて出ないーっ。
とキッドは思うのでございます。
その少ないギャラを分割する
多人数作家システムなんて
まったく機能するはずないのですーっ。
これは帝国問題以前の問題かと
存じまするよ。
まあ・・・熊切父子に関しては
エンペラーと帝国ジュニアの
関係をパロディー化しているという風に
見えなくもなかったですけれどもーっ。
るるる。
投稿: キッド | 2009年9月27日 (日) 19時50分
キリスト教的文化は
キリスト教的教養をある程度積んだ方が楽しめます。
しかし、それを求めていいのは
もう少し趣味の分野で
お茶の間向けの娯楽で
やられてもな・・・と思います。
まして・・・作り手が
本質を理解していないものを
聞きかじりでやられてもなぁ・・・
なのでございます。
カインとアベルの物語は
兄が弟を殺したことが問題なのではなく
神の言うことを
人間が聞くのは無理がある
という一点にあるのですから。
小説「エデンの東」も映画「エデンの東」も
そうした伝心の不毛感がおりなすドラマ。
そういう意味では何が言いたいのか
よくわからないドラマとして
「オルトロスの犬」
正統的だったのかもしれません。
タイトルからして意味不明でしたしーっ。
まあ・・・意味なんていらない。
タッキーと錦戸が
素敵であればすべてよしというのも
まったくOKですけれどーっ。
平田満は何をしても許されない感じが
よろしいのです。
毎回そうでしたが
最終回はその他の
登場人物のとってつけた感
この上なしでしたな。
いやあ・・・どうみても
兄弟関係を明かすくだりでは
渚も社長も言葉を飲み込んでましたよーっ。
まあ・・・沢村は途中から
原因不明で
発狂していましたから
もう何しても許されるんですけどね。
いやぁ・・・キッドにとっては
もうつまらないとか面白いとかそういう以前の問題です。
もし映画館だったら座席に放火するレベルでございます。
水川あさみは「R-17」(2001)で恋に溺れる女子高校生を
やってたときからずっと「萌え」をかんじてますぞ。
すごいのは10年間ほとんど変わらぬ顔立ちですな。
16歳~26歳まで一緒って・・・。
ある意味・・・超能力なのでは・・・。
今度はまともなドラマで
ご一緒できるといいですな・・・。
はっ・・・それだとつまらないのか。
投稿: キッド | 2009年9月27日 (日) 20時29分
オルトロスは傑作でした。
あの距離で沢村のあの銃はないでしょう。
しかも外してるし ̄▽ ̄
今度は「アキレスの犬(けん)」とかでも
やってくれって感じです ̄▽ ̄
一方、動画の波を彷徨って見つけたこの最終回は
今までで一番といってもいいくらいの出来栄えでした
 ̄▽ ̄b
この感じだとSPとか映画化とかあってもいいですね。
ちなみに今回登場した螢雪次朗さんと
前々回登場した井田國彦さんから
ふと、ゼイラムを思い出しました。
今ならば木下さんにイリアをやってもらっても
いいかもしんないですね ̄▽ ̄ゞ
ちなみに今更ながらに
また「怨み屋」を描いてみました↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dessin-ikasama/ikasama/illust/2009/img/img1041.jpg
こういう笑顔は「怨み屋」には似合いません(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: ikasama4 | 2009年9月27日 (日) 22時25分
ふたたび・・・怨み屋をいただけるとは
感謝感激雨霰台風千号でございます。
まあ・・・オルトロスの犬は
おちょくるポイントにことかかない
傑作でございましたな。
熱演するキャストの皆さん
なんとかまとめあげようとする演出陣。
本当にご苦労様でした。
プロデューサーと作家陣は
ジュースでも買ってこいやぁぁぁぁっでございます。
「アキレスの犬」
ワンダフルでございます。
切ったら痛いぞ~です。
怨み屋は表現内容が
お茶の間向きではないのですが
よくぞここまで・・・と言う感じで
素晴らしい作品に仕上がってます。
最終回のクライマックスなんて
「オチ」ってこういうことだよねという
最高のテキストでしたな。
いくつかある可能性をしっかり見せながら
その中で一番意外で
しかも痛烈な奴を落としていく。
しかも不自然さがまったくない。
なんて凄腕かと思いまする。
津田寛治とともに
最近、螢雪次朗も人気ですな。
森山ゆうこ(旧・祐子・裕子・佑子)も40才。
「ゼイラム」(1991年)から18年ですからねぇ。
螢雪次朗は当時40才・・・そういう意味では
老化が止っている・・・。
いや・・・それでも老いは感じますかな・・・。
今だと
木下(イリア)
永井大(鉄平)
佐藤二朗(神谷)みたいな・・・感じ?
湯けむりスナイパー→キューティー・ハニー→怨み屋本舗
→エリートヤンキー三郎
テレ東はこのローテーションで
3年くらいやればいいのに・・・。
と妄想するキッドでございます。
ああ・・・映画版「怨み屋本舗」
見たいですなぁぁぁぁぁぁ。
木下あゆ美も26才・・・。
なんていうか・・・
怨み屋である限り・・・年をとらない
気がするのですけれどぉぉぉ。
実在するのかも疑わしい気分になるほどに・・・。
近未来予報ツギクルはやってましたけど。
投稿: キッド | 2009年9月28日 (月) 00時06分
キッドさん、こんにちは♪
オルトロスの犬、華麗なるスパイ、恋して悪魔、どれも一話を見て、断念してしまいました。
それでも、オルトロスはもう少し、挽回してくれるのでは?と期待したのですが、だめでしたねー
ギリシャ神話から、持ってきちゃったことからして、すでに失敗?
日本人なんだから、古事記から「因幡の白うさぎのうさぎ」とか?
これも結構残酷な話ですよね〜って、話題がそれました。。。
前クールの「スマイル」は、どう考えても、「フランダースの犬」だったし、枠は違うけど、土曜8時の秋クールは「小公女」だし、世界名作劇場は確かに昔はよかったですけどね〜
私は、「ハイジ」が好きですけど〜
ドラマ不振の夏が終わり、秋に期待したいですね♪
投稿: ゆきみき | 2009年9月28日 (月) 12時32分
なんと申しましょうか。
奇想天外とかお子様向けの
意味をはきちがえている
奇想天外でお子様のプロデューサーが
三人いた・・・ということなのですな。
「恋して悪魔」は女の子三人でああでもないこうでもないって
やっていたら辻褄あわなくなっちゃった。
「カレー・スパゲッティ」は
カレーにするのかスパゲティーにするのか
もめているうちに珍味になっちゃった。
「オルトロス」はドラマには辻褄がある程度は
必要だと誰も知らなかった。
・・・ということだと思います。
まあねぇ・・・
ヤマタノオロチのオロチとか
アマテラスオオミカミのオオミカミとか
イザナミノミコトのミコトとか
・・・くどいわっ。
ギリシャ神話からもってきてもいいのですが。
ギリシャ神話→キリスト神話→ローマ神話
という流れで捕らえているくらいなら
カインとアベルが挿入されてもいい。
ゼウスとアポローンがアドナイとイエスとなり
ジュピターとアポロに還元する。
この伝承の愉悦をまず感じませんとねぇ。
父と子で言えば
長男を溺愛する父親が
兄が弟を殺すと知っていて
おめこぼしをした・・・
というのがカインとアベルの物語の流れです。
これもまた残酷な愛の話ですからね。
「スマイル」が「フランダースの犬」っぽかったかは
微妙ですな・・・。
だって誰一人としてビトが死んだって
「ビトーっ」て言わなかったと思うし。
まあ、ガッキーが台本の上では言ったかもしれません。
カルピス的にはまさみの方が適役だったかもしれません。
・・・意味不明だわ。
フラダンやるならガッキーは
ビトのおさななじみ・・・
でもビトは混血児で貧乏だから
お嬢様ガッキーとはひきはなされる。
ビトはいつか食べようと飼っているブタが
唯一のお友達・・・くらいストレートでないと。
セーラ→セイラはストレートそうなので
安心しています。
脚本もまあまあこの手では実力者だし。
ハイジは超常現象ブランコの映像化が楽しみですな。
まあ、今年の夏は
「ブザビ」「怨み屋」「任侠」「オトメン」と
キッドとしては傑作がそろったので
三大残念は残念として
キッドはまあまあの夏だったと思っています。
秋もこのくらいはあるといいのですけど~。
はたして?
投稿: キッド | 2009年9月28日 (月) 16時58分
キッドさん、こんばんは。
「ゼイラム」の話題に惹かれて出てきました。
好きなんですよね。特にイリアの森山祐子ちゃんが大好きです。もう、顔も声もナイスバディも、生まれ変われるものなら彼女になりたいと思うくらいでございます。
「ブザビ」で菜月ちゃんが代々木さんに突き放したセリフを言う時とか、その言い方がイリアに似ているなと感じて、キャーとなっておりました。菜月ちゃんを好きになった1つのきっかけかもしれません。
本当に「ゼイラム」の森山祐子ちゃんはステキでしたね。
投稿: youko | 2009年10月 3日 (土) 22時49分
イリア「あら、youkoさん、お元気かしら?」
ちょっとものまねをしてみました。
なるほど、イリア→菜月なのでございますな。
そんな風に転生していたとは
まったく気がつきませんでしたーっ。
ふふふ・・・世の中には
「どうしても好き」というジャンルが
あって
まあ・・・基本的にはすりこみコンプレックスの
なせるワザだと思われるのですが
その「情報」を察知したとたん・・・
ドーパミン大量放出により
快感つま先から背中へ走りぬけ・・・がございます。
これにイリア(森山祐子)
は激しくリンクなのですな。
まあ・・・エイリアンのシガニー・ウィーバーより
たおやかな「感じ」がさらにそそるのですかな。
まあ・・・そういう目でみると
莉子はゼイラム・・・。
菜月はモンスターと闘う孤高の戦士だったのかもしれません。
まあ・・・逆もまた真なりですけど。
投稿: キッド | 2009年10月 4日 (日) 00時17分
キッドさん、こんにちは~♪♪
なんだか・・・
昨年寿退社した会社
(昨年の12月まで働いていた会社)
のことを思い出すんですよね。
おっさん同士が
やたら仲悪い会社でねー、
30代営業男子同士も
なんか微妙な関係の会社でねー、
皆が皆足ひっぱりあって
もうメチャクチャだったんですよ。
一応いろいろお世話になったんで
もうこれ以上書きませんけどー。
「オルトロスの犬」
というこのドラマは
なんかその会社の
混乱に混乱を極めた人間模様を
思い出すのです。
まとまりがないっつーか。
もう皆さじ投げてるっつーか。
とにかく
今回のラクダの雄叫び部分では
おなか痛くなるほど
笑わせていただきました。
納豆のように後を引き、
しばらく楽しい気分でいられましたよ。
感謝です。
オトメン・・・火曜の夜に移動か。
ムムム・・・・。
岡田将生・・・。
ムムム・・・。
投稿: ヤマト | 2009年10月 5日 (月) 11時57分
ふふふ・・・社員一同捨て鉢な会社。
その殺伐感。
それを通過した場所として
遠くから眺める悦楽。
よろしゅうございますな。
戦火に萌える町も
対岸から眺めれば
美しくもございましょう。
キッドは一度も会社に勤めたことは
ありませんが
事務所には所属していたことが
ありますし
たくさんの会社での下請け稼業ですから
様々な社風を観察してきました。
まあ・・・会社も生き物ですから
寿命もあるし
性格も様々ですな。
宴会の得意な会社。
家庭を大切にする会社。
いきあたりばったりの会社。
目がうつろな会社。
声の大きい会社。
・・・風情でございます。
「ブザビ」とならんで
なんだかんだお客様の来る「オルトロス」
お客様の共通点は
「オルトロス」のことは
あまり語らない・・・というところ。
もう本質から目をそらしまくって
談笑です。
さすがでございます。
後半に入り
ラクダの発狂振りが
唯一の娯楽要素でしたな。
これだって
治安維持という激務に
疲れて
少しずつ狂気におかされていく・・・
というのなら
もっとマジで面白いのに
唐突に発狂なので
笑うしかないのですな。
もうラクダはトテチテターとか
変なラッパのような声で叫びだし
くねくねしたりするのじゃないかと
ドキドキしました。
オトメンはイケメンも
さることながら
磯野くんが普通に楽しいのです。
もっと苛め抜かれてほしい。
イケメンでなければ
人でなし。
美少女でなければ
食べていけないくらいの
世界が痛快だからーっ。
少女マンガ的にはーっ。
投稿: キッド | 2009年10月 5日 (月) 13時59分