ただ愛していると云ってくれ(山下智久)息をしてもいいですか(北川景子)会心のブザー・ビート(相武紗季)
直輝(山P)・・・恐ろしい男である。昔、こっそり隠しておいた昔の恋人の写真をその時の恋人に発見され写真ごと焼かれそうになった経験のある男なら絶対に云えないことを平気で云うのである。
「元カノの悪口を言わないでくれ・・・彼女とは君の知らない素晴らしい思い出が一杯あるんだ。それを汚すようなことを云うような人は嫌いだ」
餓えで苦しんでいる人がいるので恋人をステーキにして差し出すような善人のセリフである。
そんなことを悪気もなく言われた恋人は・・・あいた口がふさがらなくなるのが自然である。
しかし、直輝のさらに恐ろしいところは・・・そういう自分の独善的な「愛」が誰かを傷つけるはずはないと本気で信じている気配が濃厚なところなのだな。
いつでも自分の信念を第一に考える人は・・・自分がよかれと思って秘密にしていたことが発覚すると・・・うろたえ・・・そこに「悪意」がないことを主張することで精一杯になる。そして・・・なぜ秘密が発覚したのかという肝心な部分を見過ごすのである。
莉子(北川)もまた・・・「直輝のことだけを考えている」と云いながら川崎(伊藤英明)に対してガードが甘すぎると批判する人もいるだろうが・・・愛の天使・直輝にかかったらどんな乙女もこうなってしまうというところがポイントなのである。
好きな人がいながら他の人に身を委ねる女。あえて「ビッチ」と呼んでもいいだろう。しかし、莉子も菜月(相武)も・・・直輝にかかれば・・・そうなるしかないのである。まさに・・・直輝こそは「ビッチ製造マシン」という凶悪で美しいラブ・マシーンなのだ。
そのどうしようもなさを・・・いつものように冷徹に描ききる今回。本当に悪魔のシナリオだね・・・ファンタスティックだね。視聴後ただちにドラマだってことを思い出さないと登場人物のそれぞれのせつなさで胸がはりさけちゃいますから~。
で、本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「コールセンターの恋人」↗*6.1%(ミムラの悲しい過去・・・ピントがズレすぎ~)、「ホストの女房」*8.7%(虚飾の世界の実録ものという矛盾)、「オルトロスの犬(生)総集編」↗*7.3%(ハハハ)、「派遣のオスカル」↗*6.3%(ダブルがんばっていきまっしょい)、「こち亀」↗*6.5%(アニメだと思えば並)、「再生の町」↗7.9%(あげたーっ)、「華麗なるスパイ」↘*9.9%(さげたーっ)、「オトメン・夏」↗*6.3%(夏帆のヴァイオレンス不足)、「サッカー強化試合・日VSオランダ」17.1%(だから憲法九・・・ぐふっ)、「ジャングル大帝」13.1%(パンジャの子は高所恐怖症を克服)、「天地人」↗20.4%(歴史は死んだ)、「官僚たちの夏」↘*7.5%(国産機無惨)・・・ついでに「ブザー・ビート」↘15.0%・・・以上。
で、『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~・第9回』(フジテレビ090907PM9~)脚本・大森美香、演出・永山耕三を見た。激しい雨の中、重ねた手を・・・なんとかふりほどく直輝・・・。もはや愛のデストロイヤーと化した菜月はじっくりと直輝を観察する。直輝には困惑が浮かんでいる。そこには愛の残り火が確かに感じられるが・・・その傾斜は新しい女と自分の間で幽かに揺れている。しかし、まだシーソーのようには動き出していない。もし動いているとすれば直輝は手をほどかないだろう。直輝は「友達と約束」があると言う。その友達が莉子を指しており、莉子と直輝が友達以上の関係であることは菜月にはお見通しである。しかし・・・直輝の中にある菜月への未練と・・・性格上の特性から直輝はその場を動くことはできない。
菜月は素早く計算する。「直輝を束縛すること」と「直輝を解放すること」の損得を。その結果・・・菜月は「解放」を選択する。直輝は菜月に生じた「ただならぬこと」を感じ、それについては好奇心を持っている。これは「種火」である。この「種火」を消さないことこそが肝心だと菜月は考える。
「私は大丈夫・・・だから行って」
直輝はその場をとりつくろうために「仲間に対する仲間による好意」という「きれいごと」で「自分の中の菜月に対する未練」を隠蔽する作業に固執する。
「一本しかない傘」と「タオル」を渡すこと。それが「もうひとつの別の愛への裏切り行為」だとはまったく考えない。
菜月は慣れ親しんだ直輝のその挙動の意味を吟味する。
菜月は考える。直輝の愛を取り戻すことはできないかもしれない。しかし・・・直輝の新しい愛を壊すことは簡単にできるだろう。
(だから・・・私はここから立ち去ろう。直輝はそれで安堵し・・・同時に後ろめたさを感じるだろう。だが・・・誰にだ?・・・私にか・・・それともあの女にか」
菜月はほくそ笑みながら・・・苦渋する。
直輝は「愛している女」との約束を簡単にやぶった自分を認めない。それは「仕方のない成り行き」で「裏切った相手を愛しているから大丈夫」ということである。
しかし・・・菜月には分っている・・・直輝の「愛」が相手を手ひどく傷つけることを。
直輝は待ち合わせの公園で莉子を発見する。直輝の「愛に対する自信」は深まる。・・・ほら・・・こんなにも愛されているじゃないか・・・。
しかし・・・自分の裏切りによって相手の予定が狂ったことにはほとんど配慮しないのである。
そして愛する者を相手にすぐにばれるウソをつくのだ。「練習が長引いた」・・・そのウソがいかに安易なものであるかは後に莉子と同居する秦野(溝端淳平)が帰宅して「練習が早めに終ったので麻衣(貫地谷しほり)と食事をした」でバレることからも明らかだ。
しかし・・・菜月はそれを待つような悠長なことはしない。
自分に対する「直輝の愛の種火」が消えないように・・・莉子に楔を打ち込むのである。もちろん・・・莉子はそれを拒否することもできるのだが・・・莉子もまた「人に優しくすること」に慣れた無防備さをさらけ出す女なのだ。
「直輝と一緒でしょう。友達と会うと云ってたから・・・あなたのことじゃないかと思って。あなたたちの約束の邪魔をしてごめんなさい。でも直輝は悪くないのよ。私が傘をもってなかったので・・・直輝が走ってきて傘とタオルを貸してくれたのよ・・・直輝が私のためにしてくれたことであなたの予定が狂ってしまったらすまなかったわね。でも・・・直輝は今、大事な時期だから風邪をひかないように注意してもらいたいの。それじゃあ・・・また食事でもご一緒しましょうね」
暗い部屋同様に莉子は菜月の暗黒の力にぐいぐいと引きづりこまれる。
そして・・・冷たい雨に打たれて待ったご褒美の時間はキスもなく抱擁もなく終了するのである。
菜月の指図通りに・・・直輝の体調管理のために部屋を送り出した莉子は直後に帰宅した秦野・麻衣カップルにより・・・「直輝がウソをついた」確証を得るのだった。
一方・・・自宅で一風呂浴びた直輝は「思い浮かぶのは莉子の笑顔ではなくて・・・菜月の哀れな後姿だった」などと浸るのである。直輝・・・再び・・・恋愛の崖っぷちに立っています。
さて・・・今回はオープニング主題歌ありである。成り行きから印象に残るのは莉子と直輝が子供の遊具であるブランコに乗り・・・はしゃぐ姿であろう。一見楽しそうだが要するに二人は激しくすれちがうのだ。
これは「二人の運命」のすれ違いを象徴するものだろう。さらに云えば・・・「それぞれの夢」をである。
直輝の夢である「プロ・バスケットボール・プレイヤーとしての成功」は国内リーグでの優勝や、日本代表への選出、そして本場米国への進出とまだまだ道半ばであるが・・・莉子の夢である「ヴァイオリニストへの道」はほとんど閉ざされつつある。
もちろん・・・両者の夢を描く時間配分は残されていない。かといってこのままでは莉子はなんの希望もないヒロインになってしまう。
そこで謎の客であった男(升毅)が三回目の登場でいかにも「クラシック音楽界の実力者」である八尾先生であることが明確になる。しかも「莉子の演奏を酷評したのは発奮を促すためである」と述べた上で「なんらかの音楽的事業」のために演奏者としての莉子に接触しようとしているのである。もちろん・・・部下の仕事次第では・・・ついに間にあわない事態もあるわけだが・・・よくあることです・・・とにかく・・・いつでも緊急救助ができる伏線は張られたのである。同時にそれは・・・莉子と直輝の破局の可能性を高める効果も含むのである。
これで少なくとも莉子と直輝の「夢」のお茶の間的なバランスし確保できた。ただし・・・夢に向かって着実に進み始める直輝と・・・ほとんど絶望状態の莉子の対比は続く。
今週の「A DAY IN THE LIFE/THE BEATLES」のインストゥメンタル挿入はそんな二人の一日である。
莉子は直輝約束破りのために一日遅れで山梨県の実家に到着する。田舎道で出迎える母(手塚理美)は背景にひまわりを背負い、莉子に慰安を与える。莉子は食事を与えられたちまち1500グラム増量である。莉子の都会での暮らしがけして楽ではないことがわかる。闘う莉子の歌を闘わないやつらが嗤うのである。
菜月は即行でタオルをクリーニングし・・・手紙を添えて直輝に届ける。直輝はあろうことか匂いを嗅ぎ郷愁を感じる。チームの身体検査で直輝は1500グラム増量である。莉子が痩せていた時期に太ったということだ。そして・・・ルックスのよさを買われチームを代表してシーズン開幕の記者会見に宇都宮(永井大)と参加する。田舎で「父親が来年定年退職になる前ならコネクションで就職先が確保できるから・・・ヴァイオリンをあきらめて帰ってこい」と最後通牒を母親から突きつけられる莉子と・・・その他大勢ながらスポットライトを浴びる直輝。
二人の一日は激しく軋みをたててすれ違っていくのだった。
重大な裏切り行為をしながらまったく自覚なく・・・莉子との話題の種にしようと「ヴィバルディのヴァイオリン協奏曲集・四季」のCDを購入する直輝。
直輝だって一生懸命愛を育てようとしているのである・・・ただし・・・中学生のようにだ。
のほほんである。のほほんついでに代々木(金子ノブアキ)としおん(小松彩夏)のデートを目撃する。
直輝と別行動の宇都宮は菜月を誘いケーキを食べる。
これまでの経過から宇都宮は「相手のいる女性に長い間片思いしていることが分る」のだがその相手が菜月である可能性はかなり高まってきた。そうだとすれば全く穏やかにつらい恋の日々を宇都宮は送っているのだ。そうなのかもしれない宇都宮に菜月は知ってか知らずか・・・心情を吐露する。
「私・・・今・・・心の醜さが顔に出ていませんか。私・・・直輝はつぶれてしまえばいいと思ってるんです。私をふって・・・その後で直輝が幸せになるなんて許せないと思うんです。同時に直輝とやり直したい・・・直輝をもう一度振り向かせたいという気持ちで一杯なんです。愛と憎しみがせめぎあって息をするのも苦しいくらい・・・直輝がそんな私を残して・・・誰かと幸せになるのを祝福するなんて夢のまた夢なんですよ」
菜月もまた邪悪ではあるが冷たい水の中をふるえながらのぼっているのだ。
先行系カップルである秦野と麻衣は宇都宮たちチームメイトを集めてあっさりと交際宣言をする。その席に招かれた直輝は・・・麻衣に「莉子がまたマグカップを狙っている・・・あなたとおそろいにするためにね」と告げられニヤリとする。しかし・・・「川崎さんが帰国したらはっきりさせるから・・・それまでは秘密にしてくれ」と麻衣に頼むことを忘れない。麻衣はその態度に不穏なものを嗅ぎつけるが「もしも莉子を不幸にしたら許さない」と釘を刺すしか術はない。そこで直輝は・・・「莉子の夢についての情報」を入手するのだがまったく有効活用しないのだった。ゲームならバッド・エンディングに確実に向かう勢いである。
闘うものたちの歌を闘わないやつらは嗤うのだが・・・闘うものたちはお互いの歌を聴いている余裕がないものだということだ。
「ロッキー」や「フラッシュダンス」など・・・「夢を追う者の苦闘の果ての成功物語」はエンターティメントの基本の一つである。
基本的に学歴社会は競争社会の一つの側面である。「学力試験」により順位が決められ上位のものほど社会生活を優位に送ることができるというのはある意味では平等主義でもある。しかし・・・それは機会の平等色が強く、結果においては不平等だという考え方もある。そういう意味で、スポーツや芸能はある意味で学力以外の実力があるというセーフティーネットでもある。しかし・・・当然・・・学力の競争以上に熾烈な闘いが繰り広げられることになる。
闘いを観ることは伝統的な娯楽なのである程度様式化されていると言っていい。
そこで語られる夢はあえてリアルである必要はないが・・・実現可能であった方がいい。
そういう意味では学力競争の中である意味、体育や音楽の分野に特化したにすぎないバスケットボール・プレイヤーやヴァイオリニストは分りやすい素材だろう。
現実では「恋と夢」の実現の有無は各自の能力差に尽きるということができる。しかし・・・苛酷な競争をしている場では・・・夢以外のものを犠牲にしたものが成功する方が分りやすい。
ある程度、成功した上で・・・「プロ野球選手にはなったけど・・・恋のひとつもしないでオレは人間としてどうなのだ」と悩むという「手」があるからである。
もちろん・・・ダルビッシュのように勝利もサエコも手に入れる「手」もあるわけだ。
青春物語は・・・ある意味・・・この「恋」と「夢」のバランス加減の勝負なのである。
とにかく・・・ブザー・ビートが・・・夢を追う男女とそうではない女の三角関係であることは今回かなり強調されるのである。
人間には二通りしかない。「夢をあきらめないもの」と「夢をあきらめたもの」である。だから・・・どちらかの立場がよく分るのであり・・・全員がドラマに感情移入できる手法だと言える。
中盤は・・・東京に戻ってきた莉子に菜月が特攻することにより・・・人々の心は真っ二つに分かれるのである。
菜月「川崎さんが帰ってくるのにうれしくないのね。どうしてかしら。もしかして浮気とかしているから。浮気をするのは仕方ないわよね。私も直輝に大切にされていても浮気をしたし、だって大切にされたからってどうにもならないことってあるじゃない。生活とか生活設計とか出産に育児に老後の生活、病気やケガをした場合の備え。マネーよ。マネーが夢より大事。私は直輝にそのことを分ってもらいたかった。それなのに直輝は私からあなたに乗り換えた。すごくむかつくわ。夢を追いかける仲間同士で意気投合なの。かなうはずもないドリームちゃんで話題にことかかないわけ。綿菓子のような甘さでお口がネバネバ。そのくせ大事なことは何一つ分かち合わない。肝心なことからは目をそらすのよ。直輝が足に爆弾を抱えていることだってあなたは知らないでしょう・・・あなたたちは夢だけのおつきあいよね。そして世間にちょっと冷たくされたらお互いの傷口をなめあうのよね」
設定上・・・口下手の莉子はもう・・・返す言葉がないのである。
絶体絶命の莉子を麻衣が救助する。
麻衣「言いたいことがあれば・・・本人に直接言って・・・あなた・・・今夜は泣くと思いますって別れた男の今カノに電話をかけるために今カノの友達になろうとするなんて順番が違うでしょう。そういうのは私が莉子に彼氏を取られたときに土曜でなけりゃ映画も早いホテルのロビーもいつまでもいられるわけもないって悪女になったりするものでしょうがっ。あんたはただの最悪逆上変則ストーカーじゃない・・・もう・・・警察呼ぶわよ」
菜月「・・・」
莉子「私・・・私の夢なんか・・・もうダメっぽいし・・・私をいくらバカにしたっていい・・・でも・・・カレのことをバカにするのは許せない。カレはきっと夢をかなえるんだから・・・カレは凄いんだから・・・」
菜月「あなたって凄くバカね」
麻衣「あなたはかわいそうな人・・・人を攻撃することでしか関係を作れないのね」
菜月「今・・・あなたがしているようにね・・・」とは菜月は反論しない。菜月の計画はすでに達成されていた。菜月の憎しみは確実に莉子に転移しただろう。莉子がどうあがこうと情報の持つ力は・・・彼女の愛を内側から蝕むのである。
菜月はそのことをよく知っていた。なにしろすべては過去にあったことなのである。
菜月は「そこにいるあいつを電話に出してよ」とは言わないのだ。その代わり・・・莉子に口移しをするのである。言葉は必ず伝言される。そして本人の意思とは関係なく・・・必ず愛を壊すだろう・・・。菜月は邪悪な吐息をもらす。
そういう女に生まれてきたのだ。傷つける爪だけがぬけない棘のように光る。その爪だけが神様の贈り物。冷たいゲームをするほかないのである。
それでも莉子は耐えた。もう・・・夢を追いかけて暮らす日々は終るのである。そうしろと大好きな優しい母が言うのである。残る願いはとにかく少しでも直輝と一緒にいたい。それだけだ。
直輝はそんな莉子に明日逢おうと約束する。
しかし直輝には莉子の心情を思いはかる気持ちは微塵もない。
直輝は自分の夢で精一杯、その上、危険物である菜月の手紙が気になってしょうがないのである。
ヴィバルディの四季・・・協奏曲第三番「夏」のプレストが「急速に」であると莉子から教えられ・・・まったりとするのだが・・・目の前に大荒れの夏の嵐が来ているという危機感皆無なのである。
そして・・・代々木が自分から奪った菜月を「もろ・・・ビッチ」呼ばわりすると・・・理性がふきとんで殴り合いを始めるのである。もちろん・・・それは菜月の不実を目撃したあの日からずっとくすぶってきた「怒り」の発露に他ならない。
もちろん・・・直輝はそんな自分にまったく気がつかない。ただ・・・菜月が不憫だからそうしたと仲裁に入った宇都宮に告げる。
宇都宮は・・・片思いの相手が菜月だとしたらすでに変態レベルの自制心で・・・「菜月とやり直したらどうだ・・・」とアドバイスするのだった。
直輝は一瞬迷うのである。そして莉子との約束をすっぽかすのである。しかもそうなったいきさつは当然の如く隠すのだ。
もちろん・・・秦野から莉子に情報だだ漏れである。
深く深く闇に沈む莉子の乙女心。裏切りの裏切りの裏切りなのである。
翌日・・・まったく悪びれず・・・莉子の前に姿を見せる直輝。
バスケットボールのドリブルでお呼び出しである。
直輝・・・ある意味・・・恐ろしい男です。
直輝がしている隠し事について問い詰める莉子。この期に及んで・・・何が悪いのか分らない直輝。
ついにあふれ出す・・・莉子に埋め込まれた菜月の邪悪な言葉たち。そして・・・恋敵を庇う心情と女の意地と持って生れた性格から菜月の仕打ちを抜きにする莉子。
直輝「なぜ・・・菜月の悪口を言うんだ・・・それが君の本性なのか・・・君の口からそんな言葉は聞きたくない」
莉子「私は・・・傷口をなめあうのに都合のいい女だってこと・・・」
直輝「君が何を言ってるのかわからない・・・」
莉子「私があなたのことを考えているときに・・・あなたは昔の恋人のことを考えている・・・どうしていつも私を見ていてくれないの・・・」
直輝は驚愕した。莉子にそう言われるまで・・・自分が莉子を裏切っていたことにまったく気がついていなかったからである。しつこいようだが・・・直輝・・・本当に恐ろしい子だ。
莉子は直輝の答えを待って・・・部屋に戻っていく。直輝が本当に私を愛してくれているのなら・・・せめて追いかけてくるだろうと思ったからである。
しかし・・・直輝は考え込んでいたのである。自分が本当に愛しているのが誰なのかを。
その間・・・途絶えることなく莉子は苦しみ悶えながら底なしの沼に沈んでいくのだが。
直輝が答えを出したのは・・・翌日・・・待ち伏せを仕掛けた菜月が再び攻撃したからである。
菜月「代々木とは終ったの・・・私とやりなおしてくれないかな・・・」
直輝「君には感謝している・・・でも・・・僕は別の道を行くよ・・・」
菜月「莉子さんと行くのね・・・」
何故・・・そこに莉子の名前が出てくるのか・・・不思議にも思わない直輝なのである。
人を捨てるのなら九月なのである。冬が近いからだ。一件落着した気分の直輝は冬の支度を急ぐようなスピードで莉子の元へと向かう。余裕があるので花屋にもよるのである。
そうです。・・・性懲りもなく直輝はまたもや崖から足を踏み外してしまったのです。
その頃・・・苦悩の果てにすでに心が仮死状態の莉子を一日早く帰国の川崎が奇襲攻撃。
しかし・・・健気にも川崎に贈られた指輪を返却する莉子。
莉子「私は上矢くんを好きになってしまったのです・・・」
川崎は一度は脅しをかけるが気分を変えて「直輝はいい奴だから・・・幸せにしてくれるだろう」とやさしいやさしい声で叫ぶ。
莉子は夢の終わりを告げるふるさと行きの最終列車のしまりかけのドアの幻影を見る。そこからもれ出る明るさに涙がにじむのである。
莉子「私にはもう直輝の心がわからないのです」
川崎はそっと肩に手をかける。それをやっとの思いで押し返す莉子。
しかし・・・川崎が優しく抱きしめると・・・莉子に抵抗する力はもはやないように見える。
とにかく面白すぎて月曜日の午後9時から一時間が消失してしまう亜空間的事態にも別れの時は近付いているのでございます。
関連するキッドのブログ『第8/11話のレビュー』
ごっこガーデン。川崎帰国記念激励会セット。エリ「もう・・・山P先輩が心配で心配で・・・雨のつづきごっこを中止したのでスー。温水でも・・・やはり24時間耐久あすなろ抱きは先輩をもってしても無理があったのですyon!・・・でもね~でもね~・・・予定通り第9回のオンエアができて本当によかったでス~。さすがは山P先輩・・・ど根性でしゅね。ここまでくると実際の山P先輩と直Pはものすごく落差がありましゅ~。それをさりげなく演じる山P先輩さすがのさすがなのでしゅ。フレンチトーストは得意ですができないフリをしてみましゅ~。はうぅ~ん」お気楽「うーん、お気楽プロのパソコンの調子が悪いのよね。ツッコミは想像で補ってね。風邪ひかなかったけどインフルにはなったのねとか。五十嵐圭がいたのねとか。母子で花背負ってるねとか。囁き説明っぽいぞとかね。菜月の親の顔も見てみたいぞとか・・・ヨロシコ」まこ「ダメ~っ、莉子・・・最後の力をふりしぼってつきはなせ~、もげっとぉ。それにしても莉子たんと直P先輩のタイミングの悪さはピカイチでしゅね~。まさに菜月の恋愛黒魔術の神髄を実感なのでしゅ~。あなたのハートを釘付けで本当にトンカチ出すほどの迫力がありましゅ。エリ姉ちゃん、今回はハラハラはあったけどイチャイチャなしで録画見ても大丈夫デスヨ~・・・さあ、二次会はカラオケ・ルーム「夜会」で朝までみゆきメドレーを歌うど~」みのむし「るるる~川崎さんお帰り~・・・潮の香りが仄かに香り・・・いきなり大活躍。そして物語はベタベタのドロドロ~・・・もう最高るるる・・・それにしても莉子はもはや菜月のあやつり人形だよね・・・二番手ヒロインポジションは水を得た魚のごとしるるる・・・ふわふわした幼稚な恋愛・・・何もかもがなつかしい・・・」くう「私は断固として莉子の根性なしを認めません~、男なら最後まで誠を貫かないと~って・・・莉子は男じゃないけれど~・・・やまとなでしこは欲しがりません勝つまではの精神で・・・一人のお部屋に殿方をあげたりしてはダメダメなので~す・・・川崎さんがかわいそうなことになるんでしょうがぁぁぁぁぁそれは断固阻止~」ikasama4「久しぶりにゾンザイロイドを増産しました。これも作品が面白いからなのですな。っていうか複雑すぎて・・・相関図にまとめきれませんでした~。宇都宮の相手は守口さんの奥さんだったりして~。菜月は人間を支配しないと安心できないタイプなんですな・・・戦国時代ならいい姫武将になったりして・・・ところで最終章は麻衣の正義の鉄槌物語になるんですか・・・」あんぱんち「ウツの片思いはズバリ菜月でしょう・・・そのウツの心を知ってサイド攻撃を仕向けるかのような菜月。深謀遠慮すぎるわぁ(爆)・・・もう絶対に策士策に溺れるタイプよね。それでも次から次へと繰り出される毒攻撃に・・・莉子のライフはゼロなので・・・海猿、現地へ直行要救助なのね(爆々)」
ごっこガーデン。アトラクション・なつきオニごっこコース。mari「今日ははうぅんシーンが番組史上初めてなかったので・・・インフルがうつるから?・・・ikasama4画伯特製アイプロイドと鬼ごっこをするのです。制限時間を逃げ切ったら賞金1億円・・・って明日・・・会社休みマース~花火シーズン終了です~う~ん・・・このまま二人は別れてそれぞれの夢を追いかけるの・・・はっ・・・再会スペシャルかっ」翠「いざとなったらぼぎゃぁぁぁぁんデス、更新ありません」シャブリ「ついに麻衣の家に草々兄さんがお宅訪問。それにしても一回のドラマで主人公が二度も恋人のイケナイシーンを目撃するとは・・・まあ・・・直輝の場合は・・・身から出たサビなのかもーっ。そんなお寿司を食べたら目から涙が出るのでありました~・・・赤鼻かっ・・・」aki「みんなーっがんばってーって仕事忙しすぎて遅刻っしょーっ。1123ヨロシクね~」ミマム「インフルでオルトロスと同じように延期かもっと思ってのんびりしてたら遅刻っしょ~・・・みんなの回復をお祈りします」芯「わ~い・・・みんなが遅刻なので気が楽なのです~。夏の疲れがどっと出てくる頃・・・皆さん、栄養補給と睡眠はバッチリとってくださいね~」アンナ「〆のスマスマいきま~す。今回はエンディングトークがまるぴょんでしたびょん。アンナもダーリンにそっときゅっとつねってほしいのぴょんぴょんぴょん。はうぅ~ん」
水曜日に見る予定のテレビ『赤鼻のセンセイ』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん、こんにちは。8,600字(400字詰め原稿用紙22枚分、ワードでカウントしてみました)に匹敵するレビュー執筆、毎度お疲れ様です。
1分1秒のスキも与えない今期月9・・・。
>視聴後ただちにドラマだってことを思い出さないと登場人物のそれぞれのせつなさで胸がはりさけちゃいますから~。
全くその通りで。こんなドキドキするドラマを見たのは久々です。“時間すれ違い”は月9に限らず恋愛ドラマでは多様されるベタですが、大抵のドラマはそのベタとストーリーとの不整合性ばかりが目立ち「沈没」するパターンが多い中…、ブザビは各登場人物にしっかりとした“キャラ”を与え、かつフル動員させることで、丁寧・繊細なドラマ創造に成功しているように思えます。月9枠復帰に賭けているスタッフの本気度、現場の熱さが凄いのでしょうね。
莉子の観点に立つと、のだめ色が強まる展開(八尾先生が莉子の才能を見出し、実家に帰ったところを直輝が呼び戻す⇒結ばれる)が望ましいのでしょうが、ここまで状況がカオスになってくるともはや皆目検討もつきません。個人的に北川景子が最終話でもげっと泣く顔は見なくないのですがっ...!
菜月vs.莉子のシーンで「幼稚なのね、あなた」と菜月が莉子に指摘する通り、一般業界に比べ就職が難しいとは言えど莉子は見通しが甘く、単なるお人よしだから直輝にどっぷり浸かっちゃうのかな…と。しかし現実主義の菜月は直輝を応援したくとも、直輝を現実主義に引っ張るには至らなかった(少なくとも交際中には)。“僕は2人の女性と恋をして、夢を叶えられた。ありがとう。・・・<恋は人を強くする。>(*キャッチコピー)”なんて山Pのナレーション+主題歌でENDを迎えるのもアリかな…なんて(あんまり救いようの無い終わり方な気もしますが)。
どうやら、久しぶりに最終話まで新鮮な気持ちを維持しながら堪能することが出来そうです。残り2話もレビュー、楽しみにしています!
投稿: ys_maro | 2009年9月 8日 (火) 13時37分
あ~キッドさんもですか~ドラマだよね!って
自分に言い聞かせないとヘコんでしまう9話でした(溜息です)
違った意味で放心状態です。キスシーンの方が良いです(笑)
それにしても、こんなダメ男をリアルに演じている山Pは
病み上がりと思えなかったし♪
ちゃんと役の直輝くんと山Pの区別をつけないと、危ないよ~♪
直輝くん、カッコイイってコメ見つけるとスゴイって思います。
最初の菜月に「風邪ひくよ」って台詞はツッコミ入れました(笑)それは山Pだろって♪
実際、インフルでしたけどね(笑)
披露困憊にあの雨に24hではね~なっちゃうよ~♪
菜月ちゃんも最初は、とても、優しくて良い子だったのだろうなって思います。
リコちゃんも、バイオリンのバイトがクビになってなければ、
また、違っていたのでしょうけど
みんな、直輝くんに依存してしまうんですね~☆
9話は、とことんリコちゃんを追い詰めた感じでした!
でも、リコちゃんは、やっぱり、潜在意識の中で、
好きな彼の元カノと友達になる時点で、菜月と似てますよ~♪
今は、私と仲良いのって、勝気な意識があるでしょうから♪
とうとう、最終章に入って、さびしいな~♪
ずっと、見ていたいドラマでした。5感で楽しめるドラマって
他にないですよ~大森さんのパワーを感じます。
SPとか見たいですけど、大森さん作らないタイプだし。
本当に直輝くんには真のヒーローになって欲しいです。
投稿: ユキヒョウ | 2009年9月 9日 (水) 00時02分
キッドさま
今回もすばらしいレビュー、ありがとうございます。
私にとっては、
だから、ラブストーリーは苦手なんだあ~
と叫びたくなる第九話でした。
お約束ごとではありますが、
この手のすれ違い、行き違いがうっとおしくて。
「なぜそこで言わない! なぜそこで聞かない!」
とやきもきするうちに
どんより疲れてしまうのであります。
5話で菜月をふっきった直輝に甘い夢を見すぎました。
莉子との約束をそっけなくキャンセルした翌朝の
無駄に明るい笑顔に、腹が立つこと。
そうだった、直輝はこういう男だったのでした。
つきあっているころの菜月がやたら疲れていたのも、
いつもなだめすかすような口調で
腫れ物に触るようにいい彼女を演じていたのも、、
直輝がこういう人だったからですね。
誰にでも優しい、善意の人はある意味、無敵です。
人の悪口を言わないし、誰からも好かれるけれど
こんな男とつきあった日には、
職場の「普通にものを知らない」後輩の愚痴も言えませんね。
私にとっては、今回は少々鬱な展開でしたが、
ドラマとしての深さを味わい、
さらにキッドさまのレビューで2度おいしく
いただきました。
今回はまた、格別に筆が走っておられますようで、
切れ味鋭く、うっとりします。
次回もどうぞよろしくお願いします。
投稿: つぐみ | 2009年9月 9日 (水) 00時04分
♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬ys_maro様いらっしゃいませ♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬
カウントありがとうございます。
太古の昔の二十代の頃は
一日五十枚とか
一週間で三百枚とか
平気で書きなぐっていたのですが
最近はこのぐらいの量を書くと
目がショボショボしますし
ダメージが残りますが
暖かいコメントに励まされまする。
すれちがいの演出は
一歩間違えるとダサダサなのですが
このドラマでは同時電話のシンクロさえ
愛おしいレベル。
まったく不自然さが
感じられないのですな。
田舎と都会では時間の流れそのものが
違うので意志の疎通は困難なくらいでも
受け入れそうです。
なんとなく田舎の一日が
都会の三日くらいに感じられる。
当然・・・莉子の待っている時間は三倍長いのでございます。
同時にすべてのキャラが生きているので濃密です。
すれちがいの原因はキャラの埋没ですが
これが充分に機能しています。
ちょうど今、原作ののだめも
「クライマックス」直前(22巻現在)に
さしかかっていて
結構・・・かぶってますな。
のだめの超やるきのなさと
指導者たちのコーチ権争奪戦。
千秋が無理ならシュトレーゼマンでも
オクレールでもいいから
莉子を救い出してください・・・状態です。
オクレールはピアノ選科だから無理か・・・
じゃ・・・カイ・ドゥーンで。
ダメならキーヨ・ブスコビッチでもいいよ。
と言う気持ちに・・・。
まあ・・・あっちも音楽的な
千秋とのだめの浮気合戦で
千秋がRuiと浮気したから
今、のだめはミルヒーと一夜を過ごし
カイロを彷徨中。
治安が悪いので心配です。
まあ・・・このままでいくと
最後は・・・一年後・・・みたいな
感じになる可能性ありますね。
直輝はケガから復帰・・・そして莉子は
次のステージへ・・・。
最後の最後で邂逅・・・みたいな感じ?
もう・・・俺たちの闘いは
まだ始まったばかりだオチでも
万歳しますよ・・・キッドは~。
のだめ的に言えば
菜月と莉子の献身を踏み台に
直輝は世界の舞台へとはばたいた・・・
ということに。
まあ・・・主人公がヒーローとなる以上
犠牲はつきものですからね。
とにかく・・・結末がまったく読めないというのは
極上の恋愛ドラマの必要絶対条件で
「ブザー・ビート」はこれをなんなくクリアしていると
申せましょう。
ワンダフルです。
投稿: キッド | 2009年9月 9日 (水) 01時30分
絶滅危惧種~ユキヒョウ様、いらっしゃいませ~山下君愛好
で、ございましょう。
「これはフィクションなんだから・・・
本当に愛が壊れたわけじゃないから~」
と自分に言い聞かせないと
息がとまりそうになりますのです。
ふふふ・・・キス・シーン抜きでも
山P応援団を蒼白にさせる・・・
山Pさすがでございますな。
忽那汐里はポッキーのCMに出ると
魅力百倍になるのですが
そういうはまり役というものはあります。
しかし、このドラマの場合は
直輝を山P以外の誰かが演じたら
これほど魅力的なドラマにはならなかったと思いますね。
なぜ・・・女子二人が
このダメ男に狂わされていくのか・・・
説得力がなくなってしまうからです。
代々木のセリフを借りれば
「顔か?」でございますけど~。
麻衣なんかこわいから
近付かないほどの魔力・・・。
まあ・・・中学生の女の子なら
そういう直輝=山Pでも問題なしでございますよ。
夏の山Pは凄い働き者でしたな。
とにかく・・・病欠にならずに
よかったのです。
スタッフの死に物狂いを感じましたな。
それと脚本がギリギリ屋でなくて
良かったということでしょう。
菜月と莉子のシンクロは
どんどん深まっていますねえ。
いつも同じ性格でないと
許せない人には
ちょっと難しいタッチですが
菜月と莉子が混ざり合っていくところが
このドラマの醍醐味の一つでございます。
人間はみんな同じ・・・ただし個性はある。
人間はみんな違う・・・ただし似ているところはある。
このアイロニーは最初の出発点が
違っても到達点は同じ。
人間は同じだけど人はそれぞれという真理に
達するわけです。
元カレの今カノと友達になろうとする菜月。
今カレの元カノと友達になってしまう莉子。
心の危うさも邪悪さも優しさも健気さも
みな融合していくのですな。
私は誰にでも優しくするから
信じられないかもしれないけど
私にだってキライな奴はいる・・・
私はいつでもクールだから
信じられないかもしれないけど
私にだって燃える愛がある・・・
このニュアンスが香りたちます。
今回は莉子を追い込んで追い込んで
いくことで
見事に「よろめく心」を表現した傑作と言えますね。
もうキッドもよろめきましたから~。
そりゃ、足腰弱っているからだろうっ。
まあ・・・始まりがあるから
終わりがあるのでございます。
だからこそ愛しい時間・・・。
たとえ・・・直輝と莉子と菜月の
時間がすれちがってしまったとしても・・・。
いい思い出になるといいよなあ・・・
と願う・・・旅の最終日前日。
また・・・いい旅を・・・
と誰かにささやく時が迫っているのです。
もちろん・・・フィナーレで
ヒーローは輝きますとも。
投稿: キッド | 2009年9月 9日 (水) 01時59分
☒blackbird☒つぐみ様、いらっしゃいませ☒クロウタドリ☒
ふふふ・・・うっとりしていただき赤面でございます。
ラブ・ストーリーは苦手・・・の方は
こわいものを目隠しした指の間から
見るタイプなのでございましょう。
お約束の行き違いやすれ違いは
すべて運命の神の
采配によるもの・・・。
哀れな人間は耐えるほかありません。
神は与え奪うものでございますからね。
ふふふ・・・物語の途中でのぞく希望の光は
あくまで予告編でございますからな。
名手の描く世界は
一筋縄ではまいりません。
直輝はあくまで直輝ですから。
こういう男なんですから。
24才なのでそう簡単に豹変しませんぞ~。
そしてそんな直輝にだまされて
渚にたたずむつぐみ様なのでございますなーっ。
「人の悪口を言ってはいけません」
という真矢ママの教えを忠実に守り
恋人にそれを勧める直輝。
「あの娘ったら遅刻してゴメンの一言もないのよ~」
「そんなこと言うなよ・・・」
「・・・」
ぎゃふ~んでございますな。
菜月が今・・・邪悪な最悪魔女になったのも
直輝に全く責任がないわけではない・・・
ということがよくわかる筋立てになってますよね。
もちろん・・・直輝には自覚もないし
直輝を責めるのも酷ですけど。
今回のキーワードは
Presto(急速に)という音楽における速度記号。
直輝はそのテンポが好きだというのですが・・・。
菜月や莉子が
プレストで直輝を愛するのに対し・・・
直輝は・・・
Lento(のろく)・・・。
レント(鈍足)で愛される莉子や菜月の
じれったい気持ち・・・
わかるよ~わかるよ~なのでございます。
まあ・・・合奏を台無しにしないためには
乙女たちは足並みをそろえようとする・・・。
でもできれば直輝にもテンポアップしてもらいたい。
それを言うと
直輝は「なんで~?」なのでございます。
まあ・・・イライラしなければ人でなしでございます。
こっそり・・・莉子の世界の末端である
「ヴィバルディ」を買う直輝。
うれしいんだけど・・・
できれば一緒に買いに行ったり・・・。
ぬくもりを感じながら
ああでもないこうでもないと
レクチャーしたり・・・
なんなら私の貸してあげるし・・・。
もう・・・大人なんだからーっ。
なのでございますよね。
そう思いつつ・・・直輝から発散する
魔的な魅力からは逃れられない・・・・・・。
ああ・・・恋はまさに生き地獄でございます。
菜月が「う・ら・み・ま・す」の女になったように
莉子も魔界に堕ちていくのか・・・。
まあ・・・そうはならないことを願いつつ・・・
来週を待ち焦がれたいと思います。
つぐみ様の鬱が来週までには晴れることを
お祈りして。
晴れてないとあらためて鬱になれませんからな。
まあ鬱々とするという「手」もありますがーっ。
投稿: キッド | 2009年9月 9日 (水) 02時36分
キッドさ〜ん!
モヤモヤが〜晴れましぇ〜ん!
なので毎晩ジョギングしてます
川崎さんとウツさんみたいに♪しかし、イモト並みのスピードですが!
今夜も走ります!
このドラマの悪の根元は直輝だったとは…。
何となく気づいてはいたんだけど、気づかない振りして見てました。
キッドさんが言う「ビッチ製造マシン」なんだな〜
と確信した9話でした
ワタシ的には夏のキラキラしたバスケドラマとして見始めたはずのに、何故こんなにドロドロと恐ろしいストーリーになってしまったの?
全ては直輝ですか?
携帯落とさなければ莉子はこんなに苦しい恋をしなくて良かったのに〜
公園だけの仲だったらどうなってたのかな〜
川崎さんという障害は無い訳だからオープンに付き合えたのかな〜?
でも、菜月様がいるか!
菜月が代々木と浮気したのも直輝が不甲斐ないから?
直輝が悪の根元だとわかると直輝ラブのワタシには辛すぎます!!
続きを見るのが怖い!!
のほほんとブランコかわいい何て見てられない!!
キッドさんこんなワタシに愛の手を〜
直輝はダメ男かもしれないけど、ビジュアルの美しさはハンパないです♪
投稿: たみ〜 | 2009年9月 9日 (水) 16時36分
もう菜月がサイコーですねぇ ̄▽ ̄b
直輝が莉子の部屋に来た時の電話のタイミングといい
莉子がバイト先にやってきたあのタイミングといい
盗聴器か、莉子の身体にGPS機器を仕込んで
チェックしていたんじゃないかというくらい
見事なものです。
終盤、川崎が1日早く帰国したのも
これまた菜月の謀略で
川崎と莉子を会わせる中で
自らが直輝を足止めさせたようにも思えてきます。
ここまでやれば、天晴れですね。
結果的にド天然な程にイタイキャラに変貌してしまった莉子。
これによって女性視聴者の多くが嫌悪感を感じてしまったという事で
菜月の計画はある意味大成功でございます ̄▽ ̄b
まぁでも人を呪わば穴二つ。
どこかで聞いたような台詞ですが(; ̄∀ ̄)ゞ
結果としていずれは墓穴を掘ってしまうのかもしれません。
次週、莉子が黒い名刺を手に入れてたら
大笑いしてしまいそうです≧∇≦
それから以前描いたやつを切り貼りしてこんなん作りました↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dessin-ikasama/ikasama/illust/2009/dimg/g2009191.gif
http://www7a.biglobe.ne.jp/~dessin-ikasama/ikasama/illust/2009/dimg/g2009193.gif
一重と二重の違いです ̄▽ ̄ゞ
投稿: ikasama4 | 2009年9月 9日 (水) 20時28分
☇☈☇衝撃P☇☈☇たみ〜。様いらっしゃいませ☇☈☇衝撃P☇☈☇
心のもやもやを晴らすために
汗を流す・・・。
まさにボディ&ソウル!
フィジカル・トレーニングこそが
メンタル・トレーニングなのですな。
体と相談しながら
適確なジョギングをなさいますように。
過ぎたるは及ばざるが如しでございます。
しかし・・・どんなに体を苛めても
心のしこりがほどけないほどの
強烈なラブ・マシーンの攻撃。
乙女心はめげちゃいそうなのですな。
毎回連打のキス・ハグ・はうぅん攻撃の後に
そっとしのびよる・・・私・・・だまされてる?疑惑。
これは効きますからねーっ。
爽やかな夏は過ぎ去り華やかな秋が来るのです。
答えはもうすぐそこにっ。
さて・・・同じ過ちを繰り返す直輝ですが
実際はちょっと違う。
なぜなら人生はらせん階段のようなものだから。
のぼっていると同じような景色が
見えてくるのですが
実は変化しているのです。
少しずつ・・・景色は見下ろされていく。
直輝は菜月の裏切りから
失ってしまった菜月の大切さを知る。
そして大切なものをないがしろにした自分を知る。
だから・・・新しい道を見出した。
もちろん・・・タイミングもあるので
莉子も失いかけるかもしれない。
しかし・・・直輝はかならずキラキラすると思います。
トラックの長距離レース・・・1万メートルとか
そこでも同じ景色はめぐってきます。
しかし・・・ゴールは一周ごとに近付いてくる。
競技者たちは最後にトップであることを
祈りながらかけひきを繰り広げる。
長距離走者の孤独は長いのです。
時には・・・妨害で転倒するものも。
走路妨害で失格するものも・・・。
しかし・・・ヒーローは栄冠を手にするでしょう。
そして真のヒーローは誰からも祝福されなければならない。
だから直輝はそれに相応しい男になるでしょう。
パワーとスピードは基本条件。
全体を把握し未来を洞察する知性は必要条件。
しかし・・・絶対に必要なのは不屈の闘志。
ファイティング・スピリッツなのです。
直輝がこれに目覚めた時・・・
暗雲は切り裂かれ愛の讃歌が鳴り響くのです。
・・・本当かよっ。
ま、とにかく直輝がらせん階段をのぼりきり
屋上に立って眺める全く新しい景色を
一緒に楽しむためには
ともに登っていくしかないのです。
たとえ今はつらくても
歯をくいしばり耐えるのです。
まわるまわるよ時代はまわるなのですぞ~。
投稿: キッド | 2009年9月10日 (木) 01時21分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
でございましょう。
菜月はたったひとりで
平成財閥情報監視センターなみの
諜報活動を繰り広げているのです。
ああ・・・その能力を別のところで発揮すれば・・・
と思いつつそれが最愛というものですからな。
あるいは悪魔に魂を売り渡したか・・・。
アイブデビルついに完成ですな。
もうさっそく量産体制にはいりましたぞ。
これはラブ・ホリックな皆さんにヒット確実の
名作でございますーっ。
何もかもを失っても・・・
あなたともう一度やりなおしたい・・・
それもまた乙女の生きる道なのでしょうか。
女の道は一本道なのですかーっ。
そしてあやまちは繰り返されたりして。
愛されているのに
信じきれなかった女に対する
世間の風は厳しいですからなーっ。
下手すれば麻衣でさえも
「ダメじゃん」と莉子を見放す勢いがあります。
実は麻衣は最後の最後で
莉子を裏切るという「手」も残されていますしね。
まあ・・・それは
道に倒れて直輝の名を叫び続ける莉子の前に
「あの黒い名刺」がそっとすべりこむ・・・
ぐらいありえない展開ですけれどーっ。
まあ・・・菜月の完璧な破壊活動を見ると
菜月のバッグには・・・すでに名刺がはいっていたりして。
しかるべく100万円くらいで引き受けてたりして。
次回本編の成り行き次第で・・・
アイブロイドとともに
ブラック・ロング・ヘア・ウーマンが
ごっこガーデンに降臨するかもしれません(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: キッド | 2009年9月10日 (木) 01時42分
じいやさま、秋風にはしょうがを刻んだ
ジンジャーハイボールなんていかがでしょうか。
滝に打たれてきましたものでどんなシーンもきっとOKでしたが
今週は肩透かしでしたわね。
修行の成果を報告したかったのに誠に残念ですわ~。
でもね、直Pさまの宇宙規模、神のような愛を信じられないようでは
ファンが泣くというもの。
直輝、恐ろしい子と崇められて光栄でしたわ~。
9月というのに風も冷たい夜。
凍える冬の支度を急ぐなら莉子じゃなく床暖を忘れずにね。
土曜の夜のホテルではフレンチトーストもルームサービスしてくれます。
エリは生クリーム仕込みでしっとりふわふわなのが好き。
一から教えてもらったの。
そうそうグラニュー糖も忘れずに少し焦げ目でお願いね。
今夜はアタシもジンジャーティーにするわ。
ね、じいや、カップ半分ぐらいはブランデーにしてね~。
投稿: エリ | 2009年9月10日 (木) 10時52分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
しょうがは風邪の予防にも最適でございますね。
谷中生姜のいいのがお屋敷裏庭の菜園でとれましたので
ジンジャー・クッキーを焼きましたぞ。
午後のおやつのお茶うけとしてご賞味くだされませ。
お嬢様が華厳の滝に打たれた修行の成果を
お試しになれず
残念でございました。
流れる滝の水をすべて温水に替えた
じいやの努力も水の泡でございます。
(じいやバカ環境破壊レベル)
しかし・・・今回は
残酷な愛の天使が
きりきりと莉子の心に刺さった恋の矢を
ねじまわすような痛々しさがありましたな。
昔、とある名優が浮気がばれたときに
妻と愛人の双方から責められ
金物屋で包丁を二本買って河原に行き
二人に勝負しろ・・・生き残った方と
オレは生きていく・・・
と宣言したエピソードを思い出しました。
菜月は「直輝をつぶす」と言いながら
莉子をつぶしにかかる・・・。
菜月は直輝に嫌われたくなくて嫌われたくなくて
無理に無理を重ねた結果よろめいたわけです。
莉子の心をどういじればいいか・・・
よくわかっているのですな。
莉子はただ鸚鵡返しに菜月の言葉を
伝えただけで
直輝から叱られる。
そして愛を見失ってしまうのです。
莉子にとってそれは直輝は夢を叶える人・・・
自分は夢をあきらめる人・・・
という莉子の現在に潜む負の感情を
最大限に増幅することになる。
つまり・・・自分が幸せでも
直輝は幸せではないのではないか・・・
という傾きで立っていられなくなるわけです。
もうたまらなく痛々しいのでございます。
もしも明日私たちが何もかもなくして
ただの心しかもたないやせた猫になっても
もしも明日あなたのため何の得もなくても
言えるならその時愛を聞かせて・・・
そういう心境になれるものではありませんからな。
お若い人は。
一方で直輝は莉子を傷つけたことを知り
心を鬼にすることを覚えたわけです。
ようやくみんなに優しいのは
誰にも優しくないのと同じという真理にたどり着いた。
しかし・・・それは一瞬おそく・・・
またもや崖から足を踏み外している。
その体を莉子が抱きとめることが
できるのかどうか。
・・・もうメロドラマの神髄が展開されますな~。
お嬢様のフレンチトーストは絶品でございますな。
「直P先輩のフレンチトースト(焦げなし)」
「エリお嬢様のフレンチトースト(焦げあり)」
ともに売り上げ好調ですぞっ。
(平成財閥系コンビニ調べ)
お嬢様・・・お屋敷のソムリエより
ブランデーの酒蔵から
最近樽で盗む不届きものがいると報告があがっているのですが
まさか・・・お嬢様の仕業ではございませんよね?
投稿: キッド | 2009年9月10日 (木) 12時10分
キッドさん、こんばんは。
あーん、菜月ちゃん、引導をわたされてしまいました。先週で覚悟をしていたのに、やっぱり辛いです。代々木さんとなくなったのは良かったですけど。まあ、直輝より宇都さんのほうが幸せになれるとは思いますが。
でも、この1点の他はすごく面白かったです。
莉子ちゃん、どんどん沈んでいってしまいましたね。菜月ちゃんの口撃が澱のように心に深くたまってしまって、その上に直輝がきれいに上塗りを仕上げていくという、いやあ、たまったもんじゃありませんね。
>直輝(山P)・・・恐ろしい男である。
きゃあ、もっと言って!そうなのです。諸悪の根源だわ。先週からもうなんか大好きになってしまって、ひどくいわれるほどうれしいという、変になっております。
世間的には優しいかっこいいらしいですから、なんで?って思いますね。
雨に打たれても、哀愁ないですよねえ。「クロサギ」の黒崎くんはそんなに好きじゃないけれど、雨のシーンは哀愁漂っていてステキだったのに。藍沢先生は言うに及ばず。
でも、そんな悪役直輝が大好きよ。
telのシーン、莉子ちゃんは「もっと声が聞きたいから話して」というのに、直輝は「へえ、そう」みたいな感じで、莉子ちゃんが帰ってきた時も、そっけないメールだし、いつもはだらだら長いのを送るくせにね。telでもいいし、夜中になっても公園で少しでも会えばいいのに、そういうことは考えないのね。
>直輝には莉子の心情を思いはかる気持ちは微塵もない。
>翌日・・・まったく悪びれず・・・莉子の前に姿を見せる直輝。
ひどい男だわ、ほんとに。
>菜月は即行でタオルをクリーニングし・・・手紙を添えて直輝に届ける。直輝はあろうことか匂いを嗅ぎ郷愁を感じる。
ここが1番唖然としたところです。匂いを嗅ぐって、なんかやばくないですか。なんかねえ、それを平然とやっているというのがなんとも、、、。
それと、ちょっと気になったのが直輝のモノローグなんですが、あの意味はなんなんでしょうか。わざわざモノローグにしなくても直輝が菜月ちゃんを気にしてるというのは解るんですけど。より視聴者に解りやすくということなんでしょうか。直輝のどうしようもなさをより明確にお茶の間の知らしめるということなんでしょうか。だとしたら、うわあ、冷酷ですね、大森さんも。
後2話ですね。どうおとすんでしょう。ヒーローになるんでしょうね。でも本当に大丈夫ですかね。まあ、直輝に関してはどうなってもOKなんですけど。再起不能でもキャーなんですけどね。
楽しみにしたいと思います。
PS、タイトルバック、ありましたね。こちらは予想ばっちりでした。本編はもうどうなるかわかりませんが。
投稿: youko | 2009年9月10日 (木) 22時14分
♢♦~山~♦♢youko様、いらっしゃいませ♢♦~P~♦♢♦♢
まあ、恐ろしい男なので
あそこまで言っておいて
平気で菜月のところに戻ってくる展開も
まだうっすらと残っていますぞ。
それをしながらヒーローであるということは
かなりアクロバットですけれども~。
なにしろ、道を変えても
夕暮れの街角で
待ち伏せするのは菜月の常套手段ですからな。
愛の女神の中でユーミンと中島みゆきが激しい
主導権争いをしているのですから~。
・・・それは妄想だろうがっ。
まあ・・・菜月にしてもいくつか
着地点が用意されていて
その何処に落ち着いてもおかしくない・・・
というところがこの脚本の冴えでございます。
読ませるくせに読ませない。
脚本家も恐ろしい子ですな。
今回は莉子と菜月の心理戦。
ストーキングで
すべてを知っていながら
何も知らない素振りで
話す菜月の
ダークサイドへの堕ちっぷりが凄かったですな。
キッドの頭にはずっと
ダース・ベイダーのテーマが鳴り響いていましたぞ。
元カノの悪口を言いたくないから
莉子は菜月の行動を話せない。
だからもっともあたりさわりのないところから
口に出して
それが直輝の逆鱗に触れる。
「何も知らないくせに悪口言うな」
それは・・・誰のことですかーっ。
莉子のやるせなさ
想像を絶するものがあります。
あげくの果てに
「オレの想い出を汚してくれるな!」
トドメです。トドメ刺してます。
武士の情けでなくーっ。
成り行きで刺しちゃうところが
直輝の小悪魔の極み。
まあ・・・莉子と直輝のカップリングは
「もっとあなたの声が聞きたい・・・」
「こっちも君の声を聞いていたい・・・」
「・・・」
「・・・」
まあ、抱きしめてあげたいいたいけなさがありまする。
しかし・・・釣った魚にえさをやらないところは直輝ならずとも。
人間としては普通ですが。
・・・大人の女性は
優しい顔で優しくないことをする
こういうタイプに痛い目にあって大人になっているので
まだ未経験のお嬢様方にはたまらない魅力に
映っている・・・というのが役としても正解でしょう。
雨に打たれても・・・その手にはのらないわよと思う。
ああん・・・でもやっぱりかわいそうと思う。
あるいは・・・見え透いた手口がかわいいと思う。
「手」です。
直輝は自己完結的に物事を進めます。
約束はやぶったけれど
それは「仕方のないこと」で
とりあえず「あたりさわりのないこと」にしてしまう。
そして「みえすいたウソ」を重ねる。
騙すなら最後まで騙すという覚悟が
これっぽっちもありゃしないのです。
本人にその気がなくても
すべてが分っている方の
「ないがしろにされた感じ」・・・。
たまったものじゃありません。
とにかく・・・これ以上もなく
いたぶられた莉子・・・。
それでも最後にちょっとでもよろめくとお茶の間は
「根性なし」「女を武器にして」「甘えるな」の
大合唱ですからな。
ナレーションはあきらかに
直輝の「悪さ」を強調していたり
元カノの洗ってくれたタオルの香り確認は
直輝の「あくどい無邪気さ」を強調して
莉子のどうしようもなく追い詰められた気持ちを
解説しているのですが
それでも
莉子の一瞬のふらつきも許さないのがお茶の間というもの。
まさに直輝というラブ・マシーンの威力でございます。
まあ川崎さん応援団の皆様の
「私の川崎さんを東十条さん(「やまとなでしこ」より)
にしないでーっ。」
という絶叫はやむをえないところでございますけど。
まあ・・・それほど恋は盲目でございますからな。
ちょっとやりすぎの感じがするモノローグでも
まだ不足ぐらいなのでございます。
さて・・・もう直輝にはあらゆる可能性があって
そのどこにいってもおかしくない・・・
残り二話・・・なんて素晴らしい物語の力。
菜月復活エンドもその中に・・・。
浮気でやくざな女が今夜どこで
どうしていようと知ったことじゃないが
うらぶれた通りでお前が雨に
震えているから眠れない
はたして・・・この心境に達するのは
莉子か・・・菜月か・・・
それとも直輝なのか・・・。
タイトルバック予想的中でございますね。
さすがでございます。
本編はハッピーエンドは間違いないでしょうが
せつなさもそれなりにある結末かと・・・。
投稿: キッド | 2009年9月11日 (金) 02時22分
こんにちは。
ブザビ〜ブザビの毎日を送っています。
第9話は、もやもやっとしたまま過ぎてしまい、キッドさんのブログで、あれこれ補足をしつつ、昨日なんかは、以前の3話あたりを見返したり〜と、とりとめのない1日を過ごしておりました。
完璧に、ブザビ病です。
本編の感想は、頭ゴチャゴチャでまとまらないのですが〜
今週の私的なツボは、ウツさんの「本命は川崎さんで?」に対して、「よく誤解されんだけどねー、あはは」って。。。
「あははっ」って。。。
あと、川崎さんラスト登場シーン。。。
私は、すっかりその存在を忘れていたので、川崎さんが出てきて、心底びっくりしたのでした。
「あっ、忘れてた!」。。。
今日は7話あたりを見ようかと思ってます〜
来週のレビュー、楽しみにしております。
それではまた。。。
投稿: ゆきみき | 2009年9月11日 (金) 11時20分
✪✪ブザビーヤマピー✪✪ゆきみき様いらっしゃいませ✪✪ブザビーヤマピー✪✪
ふふふ・・・リピートは楽しいですからな。
3話といえば
海の頃ですな。
直輝は軽く莉子にちょっかいを出し
菜月は代々木をつまみ食い。
どちらも浮気であることは
明らかです。
莉子はヴァイオリンのかっこよさを
素直に直輝にアピールしたりして
すでに直輝にひかれている自分を
懸命に抑えようとしています。
ああ・・・何もかもがなつかしい。
まだ菜月のラブ・ホリックも
直輝が恐ろしい子であることも
周到に隠されています。
見直すと中々に明らかですよね。
莉子と麻衣のガールズトークもイケイケでした。
キッドは今、莉子の
ヴァイオリンの値段が気になってます。
値段の言及はないですよね。
ケースはラングのヴァイオリンケースで
希望小売価格63000円であることが
結構宣伝されているのですが
肝心のヴァイオリンが不明です。
相場で言うと最低でも300万円なのですが
ヴァイオリニストを目指しているとすると
500万円でもおかしくない。
ああ・・・ベンチに無造作に置かれる500万円の楽器。
ドキドキします。
しかも・・・あのザ・庶民な実家を
見た後では・・・
3話の麻衣のコンサートで一瞬見せる莉子の表情の
せつなさ・・・たまりません。
7話はついこの間のことのようですが
川崎が旅立った回。
このまま帰ってこないかもと
いろいろな噂もたってました。
まあ・・・ケロっと帰ってきましたけどね。
そしてゆきみき様を驚愕させたのですな。
まあ・・・莉子は
直輝に対しても素っ気無いメール。
川崎は返事がこないのがこわくて
メールを出さず・・・
当然・・・莉子からはメールもないわけで
それなのにこの部屋へ直行ですからね。
・・・哀れです。
まあ・・・宇都宮が本当に菜月を好きだとしたら
憎むことであいつに縛られないで
と言わないであいつに復縁を勧めるなんて
どれだけ献身的なんだ・・・
と笑わずにいられなかったりもします。
まあ・・・そういうことを麻衣は知っているけど
同性愛説でごまかしている・・・
とキッドは妄想しております。
さあ・・・残り2話・・・
どうか滞りなくラスト・シーンが輝きますように・・・。
投稿: キッド | 2009年9月11日 (金) 14時23分
キッドさんこんばんは(*^-^)
レビューと共に皆さんのコメントとキッドさんの返信コメントを読むのが毎週ほんとに楽しみです。
9話は直輝の魔性っぷりが炸裂してましたね。
タオルの匂いを嗅ぐ・・・懐かしいと小さくつぶやく
数秒のこのシーンで心がざわっとなりました(^-^;
言葉で説明しにくいですが無意識に脳内にすり込まれた
感覚。直輝と菜月の二年間・・・艶めかしさも含めて
二人の過去がフラッシュバックしました。
純粋に直輝と莉子のハッピーエンドを願ってましたが
・・・菜月も魅力的。ほんと完璧な三角関係です。
どんなラストも寛大に受け入れられそうです。
きっと直輝はヒーローとして輝いてくれるはずだから。
投稿: しずく | 2009年9月11日 (金) 18時53分
(o^-^o)ブザビもピー~しずく様いらっしゃいませ~コドブもピー](o^-^o)
すべてを楽しんでいただきありがとうございます。
妹的な相武紗季、痛い目にあっても我慢する相武紗季に
親しんでいた幼い人々がのけぞる序盤の菜月。
しかし・・・ここまでくると
人としての業の深み・・・。
優しい言葉ではけしてほどかれない心の営みに
世界の恐ろしさを感じてもらいたいもの。
演奏家としても女としても曲がり角にたった莉子。
恋に心を奪われ
夢見る心は乱され
リスト「愛の夢」は
現実に侵食される。
直輝に心を奪われるのは
自分の希望を失いかけているから
そんな不安に突き刺さる菜月の言葉の槍。
完璧に愛に溺れる二人の女にはさまれて
限りなく無自覚な悪の限りを尽くす
直輝の魔性の愛。
もう・・・そのあたりのあれやこれやを容赦なく描写する
油断ならないストーリー。
隠さなければならぬ愛のメモリーと
目の前の相手への真心が・・・
何かのプレーかと思うほどの
ちくはぐさにもつれる天使/悪魔の直輝のもどかしさ。
誰のせいでもなく雨は降りますねぇ。
ひとりでも私は生きられるけど
でもだれかとならば人生ははるかに違う
そんな・・・絆が誕生するのかしないのか・・・。
もう・・・幸せになってよ。
みんな幸せになってよ。
と子供のように駄々をこねたいこの頃でございます。
投稿: キッド | 2009年9月12日 (土) 03時27分