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2009年9月24日 (木)

売り切れなんですーっ。(加藤あい)仕事にかまけて家庭を省みない母親(篠原涼子)

さて・・・シルバー・ウイーク明けである。それなのに今日も墓参りをしたのだった。

ちなみにキッドはほぼ死後の世界は信じないタイプである。

それなのに墓参りばかりしているのは・・・基本的にお墓は好きなんだな。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「オルトロスの犬」↘*6.8%(もうだめだな)、「派遣のオスカル」↘*5.7%(もうだめだな)、「こち亀」↗*7.9%(じりじりとあがっているわけだが)、「華麗なるスパイ」↘*9.5%(あがったりさがったりなわけだが)、「再生の町」↗*8.4%(ここといい勝負なのか)、「オトメン・夏」↘*5.1%(すごく面白かったけどな)、「さよならがいえなくて」10.6%(違法薬物に百害あって一利なし)、「カンフーハッスル」12.5%(毎シーズン見たいぞ)、「官僚たちの夏」↘*6.5%(米国が戦争して日本が儲ける・・・古き良き時代よ)、「天地人」↘20.0%(戦がキライな人がちょっといるようです)、ついでに「おくりびと」21.7%(日本人は死体が好きなんだなぁ)、「ブザー・ビート」↗13.8%(珠玉の名作でしたので視聴率は予想通り)、「救命病棟24時」↗19.3%(まあようやくいつもの24時に)、「働くゴン!」10.4%(だらだらしてました)・・・以上。

で、『スペシャルドラマ・働くゴン!』(日本テレビ0900923PM9~)脚本・水橋文美江、演出・南雲聖一を見た。なんとなく・・・豪華キャストによるパイロット版(番組の内容をスポンサーに伝えるための試作品)を見たようである。あるいは気の抜けたサイダーっていうか。まあ・・・それに相応しい視聴率だったけどな。

舞台はテレビ日本(架空)の報道局。主人公は腕利き記者・ゴン(篠原)。しかし、夫に逃げられ逃げた夫に未練はないがお乳ほしがるこの子がかわいい・・・まあ・・・小学生ですけど・・・である。長男(森本慎太郎)、次男(佐藤詩音)だ。逃げた夫(谷原章介)である。

夫は善人過ぎて転んだデブを助けようとしてトラックに引かれて死亡。ゴンはそれまであまりにも家庭を省みなかった自分を顧みるというスタートでよかったと思う。

報道記者の仕事と子育ての板挟みに悩むゴン・・・なのだが・・・キッドがリアリティーを感じられないのは11年間子供を育てた夫が愛人(大島美幸)に心を奪われてそれっきりというところである。もちろん・・・そういう人間がいてもいいが・・・それでは長男も次男もいい子に育ちすぎている。つまり辻褄があっていないのだな。

乳飲み子を捨ててかけおちする妻がいるのだから、小学生2人を残して家出する夫がいたっていいだろう・・・と言われればそれまでですが。

それまで育児放棄していたゴンが急に子供をかわいがりはじめる・・・というのもものすごくとってつけた感じがする。そういう煮込みが甘いのである。

辻褄のあわない設定をなんとか着地させているのは長男の母親に対する態度である。いい加減な両親のそれまでの始末を受けて一人ですべてを表現しなければならない長男・・・光るものがありました。

職場では男女雇用機会均等法と現場のズレのいつもの物語も展開する。

先輩で出世がデスク止まりの篠田(風吹ジュン)・・・女性が部長になれても局長にはなれない社風らしい。

後輩で帰国子女だが恋人もいないし仕事にも不満がある泉(香里美)。

ほぼ同期だが記者魂を失った上原(沢村一樹)と新人の村西(平岡佑太)・・・。

このメンバーが「子供が行方不明だという妻(戸田菜穂)と妻が虐待したから連れ出したという夫(安田顕)の離婚した夫婦の揉め事を徹底報道する顛末」なのである。

離婚後、仕事と子育てに疲れた母親はつい子供にきつい言葉をいってしまい・・・気に病んで子供に会う勇気が出ないという真相に気がついたゴンは・・・。

最後は母親の許可も得ず、勝手に運び出した子供の誕生日プレゼントの自転車に子供を乗せて「さあ・・・お母さんが来たから走っておいき・・・」をニュースとして生中継である。

頭のネジが緩んでいるとしか思えないわ。

とにかく・・・この他にも弁当販売員(加藤)とか肛門科の医師(大泉洋)とか次男の担任教師(小泉孝太郎)とか通りすがりの極道(松方弘樹)とかラーメン屋(小松政夫)とかただの主婦(板谷由夏)とかただの刑事(小野武彦)とか延々と続く水10ドラマ・オールスターのチョイ役大会なのだった。

とにかく・・・あれだな。この番組を成立させた関係者に・・・。

お前はバカかっ・・・と言いたい。

もう少し詳しく知りたいというお方はコチラへ→mari様の働くゴン!

関連するキッドのブログ『ハケンの品格

               『ホタルノヒカリ

金曜日に見る予定のテレビ『怨み屋本舗REBOOT』(テレビ東京)『谷村美月・香椎由宇・山田優の恋のから騒ぎドラマスペシャル』(日本テレビ)『タッキー&錦戸亮のオルトロスの犬with水川あさみ』『田中麗奈・鈴木杏の派遣のオスカル』(NHK総合) 

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

おはようございます、キッドさん。
ブザー・ビートの余韻がまだ残る今日この頃…リピートしようと思ったらHDDから家族の者に消されていて(!)、少し意気消沈でございます……。

「働くゴン!」は…連ドラ第一話だと思い込んで見てました、内容が物足りなかったので。パイロット版みたいだ、というキッドさんの感覚がよくわかります。正直、単発2時間作品としてつまらなかったです。ハケンの品格出演陣使うなら、中園ミホ脚本で見てみたかったかなぁ、と(「やまとやでしこ」「ハケンの品格」など作家性が強い脚本が好きで)。

男女雇用機会均等法と職場との兼ね合い話、ドラマではよく取り上げられますが、いい加減飽きます。まぁ一定の支持が得られるテーマなのかもしれませんが…

投稿: ys_maro | 2009年9月25日 (金) 08時51分

♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬ys_maro様いらっしゃいませ♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬

ふふふ・・・それは意気消沈。
早めに焼かないとね~。
まあ・・・昔の子供のように
脳内で回想するのも
脳トレになりますぞ。

昔はすべてのものがうたかたの夢ですからな。

脚本家はもう中堅で
「夏子の酒」とか「太陽は沈まない」
「ビギナー」や「光とともに・・・」
「ホタルノヒカリ」
などのじっくりしっとり系が持ち味。
そういう意味では作家色が出ていたのですが
「スクラップ・ティーチャー」とか
「トライアングル」とか
最近、不完全燃焼も多いので
一種のスランプなのかもしれません。

つまり自分のこだわりと
お茶の間の好みとの間に
隙間が生じているということです。

だから中園ミホ風をやってみたのかも。
まあ・・・そんなプロトタイプを
お茶の間に出していいかどうかは
上の判断ですからね。
中園ミホだってちょっとズレてるし~。
「OLにっぽん」とか「コールセンターの恋人」とか。

キッドは「ブァクァかっ」と申し上げるのです。

男女雇用機会均等法と実情との
ズレはかなり使い古されたし
ある意味空気に近くなってきましたからね。
もう第三世代になっている部分もあります。
以前の祖父母・父母が消えつつあるわけです。
以後で構成される三世代にとっては
それは日常ですからな。

この辺が逆にズレるわけです。


投稿: キッド | 2009年9月25日 (金) 15時40分

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