私が殺した刑事(米倉涼子)図書館で勉強してもいいですか?(多部未華子)
さて・・・本当は「不毛地帯」一本にしぼりたいのだが・・・一応・・・ヨネクラく~んにも触れておく。当然・・・今回は出番多めだった「美山加恋のROMES/空港防御システム」↗*7.0%はスルーになります。まあ・・・もういいよね。
秋ドラマ第二次なんちゃって高校生ビッグ3(もう二人なんちゃってじゃないじゃん)の陣(順位は平均視聴率)
①大後寿々花「サムライハイスクール」14.0%↘11.3%
②多部未華子「不毛地帯」・・・・14.1%↘11.1%↗11.6%
③志田未来「小公女セイラ」・・・*7.4%↗*8.0%
※主役と脇役を同列で論じる脈絡のなさを責めないでください。
で、『交渉人THE NEGOTIATOR(Season2)第2回』(テレピ朝日091029PM9~)脚本・寺田敏雄、演出・松田秀知を見た。第1回が前編(15.0%)であり、今回が解決編(↘13.0%)なのだが、事件の仕掛け人であるサマー・クロースの正体は不明・・・長い話になりそうである。前シリーズで失脚した高林課長(大杉漣)に代わり警視庁刑事部捜査一課長には弓坂警視正(浅野ゆう子)が就任する。特殊犯捜査係の宇佐木交渉班主任(米倉)とは早くも敵対である。「決めるのは私だから」だ。
新人刑事として王子(八神蓮)が配属される。前シリーズの新人刑事・甘利(高岡蒼甫)の前途に暗雲がたれこめているのだ・・・。それにしても毎度のことながら役者かぶりまくるな・・・。昨日は犯人、今日は刑事みたいな。
組織犯罪対策本部の現場指揮官・片山警視(高橋克実)のマークしていた拳銃密輸組織の密輸船が漂流されているのが発見される。船内には無数の血痕とデジタル・カメラが残されていた。そのカメラには「密輸犯人と思われる無数の死体と・・・テーブルに並べられた27丁のグロック17(オーストリア製の自動式軍用拳銃)」の画像が残されていた。
そして・・・都内各所では部下(鈴木拓)が上司を射殺、下請け業者(渡辺いっけい)が取引先で発砲、幼い兄妹が拳銃の奪い合いで負傷とグロック17を使用した事件が多発する。
正体不明の宅配業者が「サマー・クロース(夏のサンタ・クロース)」を名乗り・・・グロック17を無差別配布したことが判明する。
相変わらず監禁されている真里谷(城田優)は「心を人質にとられたんだ」と宇佐木に語りかける。「力を与えれば欲望が覚醒するから」なのである。城田、三本かけもちか・・・。一週間に三回も会うのかよ。
そんな折・・・精神的に不安定な甘利は「ひきこもりの少年・弘樹(立花裕大)」の相談相手になるが本人が鬱なのに・・・困ったものだの展開である。
中学生時代にいじめを受け、四年間ひきこもっていた弘樹の元へもグロック17が送られてくるのである。力を手に入れた弘樹は外出可能となり・・・やがてサマー・クロースの代理人であるという妄想を発症する。
警察への脅迫電話の声が・・・弘樹の声であると感じた甘利は・・・弘樹の家へ向かうがすでに弘樹は母親(長野里美)を人質に立て篭もりを始めていた。
弘樹の憎悪は・・・いじめから自分を守ってくれなかった両親へと向かっていたのである。
強行突入寸前・・・説得に失敗した弘樹、甘利、宇佐木の三人の拳銃がお互いに照準を向ける。
その時、弘樹の母親が宇佐木に体当たりを敢行。暴発した宇佐木の拳銃から発射された弾丸は甘利に致命傷を負わせる。
甘利、殉職である。すべてが古きよき刑事ドラマの香りだな。しかし・・・いきなり殉職って・・・エンターティメントにもほどがあるだろう・・・。
やがて26丁までが回収される拳銃。弓坂課長は「線引き」をして事件の終息を宣言する。
真里谷「最後の一丁はでてこないよね・・・」・・・その一丁はおそらくサマー・クロースが記念品として持っているのだろう・・・。
まあ・・・可もなく不可もなく・・・そういうお話でございます。
人は「線引き」をしないではいられない。たとえば新型インフルエンザワクチンの副作用の問題がある。摂取した85万人のうち重い副作用(いずれも回復)の報告は6件あり、推定される発生率はおよそ0.0007%である。人は線引きをするだろう。おそらく「ワクチンに問題なし」というラインをだ。ちなみに季節性インフルエンザワクチンの副作用発生率はおよそ0.0003%とされている。
そうした線引きをときに人はまるでものすごい間違いであるように主張することがある。そしてそれが間違いであるのかないのか・・・人はまた線引きをするのだ。
関連するキッドのブログ『交渉人(Season1)』
で、『不毛地帯・第3回』(フジテレビ091029PM10~)原作・山崎豊子、脚本・橋部敦子、演出・平野眞を見た。第2次防衛力整備計画をめぐる次期戦闘機機種選定の熾烈な戦いが本格化する。
ロッキード社のスターファイターをモデルとしたラッキードF-104か・・・グラマン社のスーパータイガーをモデルとしたグラント・スーパードラゴンか・・・。
巨額な予算が発生することにより・・・ラッキード社とグラント社から伸ばされた触手は・・・二つの大きなパイプとなって・・・日本国内の対立を形勢する。
ラッキード派は商社・近畿商事、仕掛け人・壱岐正(唐沢寿明)、防衛庁・川又空将補(柳葉敏郎)、政府要人・久松経済企画庁長官(伊東四朗)・・・ちなみに現実の岸内閣(1957~1960年)の経済企画庁長官は宇田耕一→河野一郎→三木武夫→菅野和太郎とリレーされていく。
グラント派は商社・東京商事、仕掛け人・鮫島辰三(遠藤憲一)、防衛庁・政府要人を兼ねて貝塚官房長(段田安則)という布陣である。
「墜落・・・うひゃひゃひゃ」とラッキードの墜落事故で人が死んで喜んだのは鮫島だ。恐ろしいことである。鮫島は飼っている新聞記者・田原(阿部サダヲ)に米軍の極秘データをリークし・・・ラッキード欠陥機の捏造記事を書かせようとする。
壱岐は記事の掲載を防ぐために久松に手を回し政府所有地の払い下げで新聞社と取引して田原の記事を握りつぶす。
田原は圧力には屈するが記事をライバル紙に売り渡し・・・結局、捏造記事は世に出てしまう。
そこで壱岐はラッキード社の社長を来日させ、緊急記者会見を開くことで「事故の真相」を明らかにし・・・欠陥説の火消しを行う。
この勝負は壱岐の勝ちである。
しかし、近畿商事の古いコネクションが壱岐の足を引っ張るのである。壱岐の上司である近畿商事里井専務(岸部一徳)→元防衛庁職員・小出(松重豊)→現防衛庁職員・芦田(古田新太)という機密漏えいルートがあり・・・芦田の金銭の要求に里井が近畿商事の株券を譲渡するという失態を演じるのだ。
鮫島はこのルートに目をつけ、女スパイのホステス(白石美帆)から情報を得ると・・・貝塚官房長を動かし、警務官(憲兵)に芦田を内偵させる。
警務隊は芦田の機密漏えいの証拠をつかみ・・・同時に動いた警視庁捜査二課の刑事(設楽統)によって小出も取り調べを受ける。
一方・・・壱岐の家庭にも波風が立っていた。直属の部下である小出の逮捕を・・・小出の妻からの電話で知った壱岐の妻・佳子(和久井映見)はただならぬ事態に心を乱される。
「あなた・・・大丈夫なのですか」
「心配するな」
「そんなこといっても・・・」
「お前は・・・俺が信じられないのか・・・俺が11年もの間留守をしたことを咎めるのか・・・それとも俺が軍人だったことを責めるのか・・・」
深夜の夫婦喧嘩を諌めるのは娘の直子だった。
「お父さんがいない間・・・お母さんはひっそりと泣いていたのです・・・なにがあってもお母さんだけは・・・大切にしてください」
「・・・すまなかった・・・」
翌朝・・・何事もなかったように平穏さを取り戻した壱岐の朝食風景。ある意味、やりすぎの鮫島の息子(石田卓也)と図書館デートの直子はルンルンなのである。
その平和を破る刑事の訪問。小出は自供し・・・壱岐は任意での出頭を求められた。
現在・・・壱岐と鮫島が火花を散らしているのは第2次防衛力整備計画をめぐる商戦である。それはその名の通り、日本の防衛力を強化する予算の話である。
つまりこの時点では第1次防衛力整備計画(1958~1960年)が執行中なのである。
第二次世界大戦に敗戦し、解体された日本の軍備は世界情勢の変化とともに再生し、主に米国の主導の下に生育していく。
国家に軍備が必要不可欠がどうかには賛否があるだろうが、好むと好まざるとに関らず人類は戦争する生き物であり、朝鮮戦争(1950~1953年)はすでに起こり、まもなくベトナム戦争(1965~1975年)が起こり、やがてソビエト・アフガン戦争(1979~1989年)が起こるのである。日本が戦火を逃れているのは米国による核の傘もさることながら・・・防衛力を獲得していたからだと言っても過言ではないのである。
壱岐がまだシベリアに抑留されていた昭和30年(1955年)、現実の鳩山一郎(鳩山由紀夫の祖父)内閣は国防会議(現在の安全保障会議)によって「国防の基本方針」を決定した。
国防の目的は直接および間接の侵略を未然に防止し
万一侵略が行われるときはこれを排除し
もって民主主義を基調とする我が国の独立と平和を守ることにある。
この目的を達成する基本方針を次の通り定める。
イ 国際連合の活動を支持し、国際間の協調をはかり、世界平和の実現を期する。
ロ 民生を安定し、愛国心を高揚し、国家の安全を保障するに必要な基盤を確立する。
ハ 国力国情に応じ自衛のため必要な限度において、効率的な防衛力を漸進的に整備する。
二 外部からの侵略に対しては、将来国際連合が有効にこれを阻止する機能を果たし得るに至るまでは、米国との安全保障体制を基調としてこれに対処する。
以来・・・キッドの知る限り・・・この基本方針の変更はなされていないはずである。祖父の名の元に決定されたこの方針に・・・孫の鳩山内閣が異を唱えるならば・・・キッドは唱えかかっていると考える・・・方針の転換をはっきりと安全保障会議で決定するべきである。そうでないなら・・・いい加減なことを言うでないと墓の下で鳩山一郎(1883~1959年)は言うのではないか。
ともかく・・・ハの項目にしたがって・・・防衛力整備計画が立案されるのである。
壱岐が苛酷で悲惨な経験を胸に秘め・・・防衛力の実現に真摯にとりくもうとするとき・・・真っ白な不毛地帯に直立する彼の姿が示されるのはおそらくそこに姿勢を正して聞くべき彼の悲痛な叫びがあるからだと考える。
関連するキッドのブログ『第2話のレビュー』
ごっこガーデン。アンナ様と芯様のお誕生日祝賀会々場。お誕生日おめでとうございます。今年もアンナ様は高校2年生、芯様は中学3年生でよろしくお願い申し上げます。なお・・・ドラマ・レビュー・ブロガーの集いH☆Cについてはお気楽事務所を訪問してください。キャラクター・イラストはikasama4画伯によるものです。その他のメンバーの皆様についてはこちらの「薔薇のない花屋をめぐるメンバー大集合」を参照してください。皆さん、秋ドラマもよろしくお願いします。また、最近、更新少なめの方もいらっしゃいますがすべての問題はキッドの妄想が責任を転嫁します。地球滅亡まであと・・・。
土曜日に見る予定のテレビ『オトコマエ!2』『チャレンジド』『アグリー・ベティ2』(NHK総合)『志田未来の小公女セイラ』(TBSテレビ)『大後寿々花のサムライ・ハイスクール』(日本テレビ)『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(フジテレビ)『木下あゆ美の検事・朝日奈麗子⑧』(テレビ朝日)・・・しかるべく。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドじいや
お誕生日オメコメありがとうございます

嬉しいです
でも、芯ちゃんが中学3年で私は高校2年生なんですね(笑)
不毛地帯。。。感想をどう書いていいのか。。。高校2年
の私には良くわからなくて(爆)
今回はパスしてしまいました(^^;でも・・・
>真っ白な不毛地帯に直立する彼の姿が示されるのはおそらくそこに姿勢を正して聞くべき彼の悲痛な叫びがあるからだと考える。
キッドさんのラストのこの言葉に感動しちゃったので
来週もしっかり見たい気になりました。
更新少なめですが・・・ガンバリマ~ス♪
投稿: アンナ | 2009年10月31日 (土) 23時17分
お嬢様、今年も世界各国からお誕生日の贈り物が
届いておりますので
目録をお部屋の端末にアップしておきましたぞ。
すべてを開封すると
一週間かかりますからな。
ダーリン様からの妄想プレゼントは
お部屋の方にお届けしておきました。
ごっこガーデンに
ロンバケ(再)のセットを組むのですな。
じゅ、需要が・・・。
広末涼子が貴子で
松たか子が涼子とは
まぎらわしいドラマでございますね。
稲森いづみは稲森いずみですぞ~。
広末涼子は当時16才、ちょうどお嬢様と
同じお年頃でございますね。
不毛地帯はお嬢様の生れる遙か前の
出来事ですからなーっ。
はまれなくてよろしいのでございますともーっ。
投稿: キッド | 2009年11月 1日 (日) 02時47分
アンナぴょん、芯ちゃん、おめでと~~~

を楽しむのですね


巨大ケーキ、うましっ
アンナぴょんとアンナ☆ダーはこの後ヤマトに乗船して
らんでぶ~
まこ☆ミキは、竹しゃまロイドと共に近畿商事オススメの
ラッキードに乗って上空でお見送りするデス
きぃ~~~~ん
投稿: まこ | 2009年11月 1日 (日) 14時51分
まこ様のおかげで巨大ケーキも
ようやく完食でございます。
残しますとまこ様が
街角で売れ残りセールを闇営業なさり
大量の食中毒患者が発生しますからなーっ。
・・・ま、まさか・・・食べたフリして
こっそり残したりしていませんでしょうな。
お・・・これはまこ様ではなくて
胃袋が冷蔵庫になっているまこロイド。
さては・・・ケーキをすべて
収納されましたな。
ものども、出会え出会え。
まこ様がケーキを持って逃走しましたぞ~。
萌え祭り少なめで
ヒマができたらすかさず悪事・・・。
さすがはまこ様でございます。
おお・・・ヤマトが・・・ヤマトの波動エンジンに
エネルギー反応が。
ものども、まこ様とケーキはヤマト船内ですぞ~。
おおーっ・・・ヤマト発進・・・
お、お屋敷の天井がーっ。総員退避ーっ。
投稿: キッド | 2009年11月 1日 (日) 22時20分