仁は医術(大沢たかお)本所相生町(綾瀬はるか)東京の犬たち(吉高由里子)
とりあえず・・・前回コメント欄で相生町を神田相生町(秋葉原あたり)と推定していたのを謹んで訂正します。本所相生町(現在の両国あたり)でした。
仁(大沢)が渡っていた橋は両国橋だった模様。
神田川沿いをふらふら歩いて大川(墨田川)を渡ってしまったのだな。JRの駅名で言うと総武線を御茶ノ水・秋葉原・浅草橋・両国でキッドの足で徒歩40分くらい。仁・・・フラフラしすぎだぞ。
そう考えると先週の咲(綾瀬)はものすごくがんばって走っていたのだった。一駅だと思ったら三駅も走ったのでございます。
本題に入る前の恒例の週末の視聴率チェック。「アンタッチャブル」11.6%(月並みなスタート。金9はここからどこまで落さないか勝負)、「おひとりさま」10.8%(女の園は化粧濃い目です)、「マイガール」↘*8.9%(こらえてるこらえてる)、「行列48時間」*4.4%→まこ様の行列48時間、「小公女セイラ」*7.4%(セイラは視聴率でも苛められています)、「サムライハイスクール」14.0%(過去→現代で三浦春馬と城田優で好発進)、「JIN~仁~」↘*16.4%(現代→過去でこれはガッチリつかんだ模様)、「天地人」↗18.2%(おバカ大河比嘉姫逝去で5円高)・・・ついでに「東京DOGS」18.7%(小栗旬と水嶋ヒロでおバカ刑事ドラマ快調発進・・・)・・・以上。
で、『JIN~仁~・第2回』(TBSテレビ091018PM9~)原作・村上もとか、脚本・森下佳子、演出・平川雄一郎を見た。「あの坂本龍馬(内野聖陽)・・・」と邂逅した現代から不思議なホルマリンくんの導きによって幕末に転生中の仁だった。ちなみに脱藩したてで土佐藩家老・吉田東洋を暗殺した疑いをかけられ(冤罪と言われている)江戸に逃亡中の龍馬は免許皆伝を伝授された北辰一刀流千葉道場桶町支店に転がりこんでいる。伝説では文久2年暮れ(西暦1863年1月)に道場主の千葉重太郎と勝海舟を自宅で「斬りにいこうぜっ」しているわけだが・・・この世界では江戸の過激派組織の会合に参加したりして・・・名も知れぬ同志と勝海舟を橋のたもとで待ち伏せしたりしている・・・ので。
すでに歴史は変わっている可能性があります。
さて・・・仁と坂本龍馬の人生は激しくクロスしているわけだが・・・それは東西南北的クロスといえる。坂本龍馬が居候している桶町千葉道場は現在の八丁堀周辺にある。江戸時代にはもうすぐそこが東京湾であり、隅田川の河口と考えていい。ここから北上していく・・・つまり墨田川沿いに上流に向かっていくと両国橋に出る。そこからさらに北上すると何があるのかと言えば浅草寺さらに吉原・大門である。吉原は幕府公認の売春地帯であることは言うまでもない。つまり花魁・野風(中谷美紀)を含む「きれいなお姉さん」がたくさんいるのです。
ドラマでは吉原の大店・鈴屋の彦三郎(六平直政)が命を救われたお礼に龍馬を吉原に案内するのだが・・・龍馬はその前から両国橋あたりで仁とすれちがっているのである。
だから龍馬は隅田川を八丁堀-吉原で南北にいったりきたりしていたと邪推します。
一方・・・幕末に迷い込んだ仁が居候する湯島から近い神田川は東西に流れて隅田川につきあたります。仁は神田川に「現代とつながる郷愁」を感じているのか・・・神田川沿いを東へ向かうのです。神田川を東に向かうと両国橋につきあたり、橋を渡れば命を救ったタエ(戸田菜穂)喜市(伊藤柾樹 )母子の住む本所・相生町の長屋があるということです。
江戸の長屋は多くは貸家ですが大別すると表店(表通りに面して日当たり良好)と裏店(路地裏の庶民の住処)があるので今回は手術をした番所(町内会事務所兼交番)ではなくてタエの住居に仁は案内されます。
とにかく・・・仁は江戸の町を東西に移動し、龍馬は南北に移動する。そして両国橋あたりでクロスするのです。
現代から意味不明のまま幕末の江戸時代に転移してしまった仁は様々な懊悩に苦しみますが・・・今回は「もしもここが同じ時間軸の過去だとして・・・未来から来た自分が介入することによってバタフライ効果によって歴史が改変されてしまうと・・・時間ターミナルで軸が切り替わり本来の時間軸の未来へ戻れなくなってしまう・・・という恐怖」が仁にとりつきます。時間旅行ものでは基本の考え方ですが、ドラえもんを見ていれば常識ですね。藤子先生ありがとう。この場合もしも時間が一本しかないと仁のいた未来がなくなりつまり仁もいなくなるという恐怖が仁の中に芽生えたわけです。まあ・・・この世から一刻も早く消えたいと思い電車のダイヤを乱しちゃってテレビに人身事故のテロップ流しちゃうような人にとっては願ったり叶ったりの状況ですな。
ちなみに今、仁が未来に戻るためには海岸で子供に苛められている亀を助けて竜宮城に連れてってもらうのが一番です。乙姫と適当に時間を過ごして戻ってくれば、現代に到着します。玉手箱はあけなければいいのです。しかし、うっかり遊び過ぎると未来に到着してしまうので注意が必要です。その場合は玉手箱をあけてもかまいません。
竹ブラシで歯を磨いた仁はお口クチュクチュも歯磨きガムもない生活に疲れ果て「死ぬ運命の人を助けたりするとその人が誰かを殺したりして本当は死なない運命の人が死んだりしてそしたらボクって間接的な人殺しじゃん」と鬱な気持ちになり「よし、二度と手術なんてしない」と心に誓うのです。
しかし・・・仁の不思議な医術を目撃した西洋医学所(現在の東大医学部)の学生・佐分利(桐谷健太)は大先生・緒方洪庵(武田鉄矢)に報告します。緒方はこの年、幕府に招かれ医学所頭取として着任したばかりです。すでに天然痘予防接種の普及で実績をあげているのです。ちなみに・・・今回ちなみにばっかりだな・・・龍馬暗殺は1867年ですが・・・緒方洪庵は1863年に病死します。つまり・・・残り寿命一年を切ってます。
つまり・・・緒方洪庵の命を救ったりすれば確実に歴史は変わるのです。
だから文久2年のコロリ(コレラ)大流行(江戸だけで死者七万人超)を前に緒方洪庵が「もしもコレラの治療法を知っているなら教えてください」と頭を下げても「ボクは知りましぇん」とウソをつく仁なのである。
ところが・・・咲とともに訪れた本所・相生町のタエの家で喜市がコレラ発症なのである。
なんとなく仁がコレラの治し方を知っていて隠していると直感で見抜いている咲は「どんな事情があるのかは存じませぬが・・・医者が患者を見殺しにしてよい事情なんてございますのでしょうか」と仁を責める。四年前の安政コレラで父を失っている咲にとってコロリは憎い仇なのである。
そんなことを綾瀬はるかに言われて逆らえる男性は少ない。
たちまち・・・コレラの治し方・・・知っていること全部話しますの仁であった。外科医なので専門外だが坂本龍馬の姉の名前を知っているくらいだから仁の記憶力は抜群なのである。教科書通りのコレラ治療法をまくしたてるのだった。
コレラはコレラ菌が引き起こす伝染病です。下痢と嘔吐を引き起こすので食事はオンエア前にすませておくことを推奨します。致死率80%ですが・・・オーラルで飲む甘めの塩水略してORSで水分補給をすることで10%前後に抑えることができます。本当の成分は水1リットル、ブドウ糖20グラム、塩化ナトリウム3.5グラム、その他ですが水と砂糖と塩を味見しながら調合してみます・・・。とにかく・・・患者は隔離します。コレラ菌を殺すために患者や患者の排泄物と接触した人は焼酎で肌が露出していた部分を消毒・・・来ていた着物は焼却処分します。ボクは医者なのでハダカには慣れているから大丈夫。すぐに脱いでください。
そして・・・娘を心配する咲の母・栄(麻生祐未)の思いを汲んで治療を手伝おうとする咲を帰宅させる仁。ナース咲の誕生はまだ先の模様。
しかし・・・咲の中のもやもやした気持ち・・・父上の仇をとりたいーっとか仁先生のお手伝いがしたいーっとかとりあえず胸キュンとかが矢も盾もたまらないのである。
咲は本郷までひとっ走りして緒方洪庵を呼びにいくのであった。
一方、咲の兄・恭太郎もまた「義をみてせざるは勇なきなり・・・攻撃は最大の防御・・・武士の魂はやっとうです」と仁を手伝うために家を出る。
ちなみに勝海舟(小日向文世)はこれより20年ほど前までは本所相生町の先の本所入江町に住んでいたがこの時には赤坂田町に住居がある。またしても橋でクロスする人生である。おそらく吉原で遊んだ勝の帰り道で勝の家に向かう恭太郎と坂本龍馬他1名の刺客団が合流である。しかし・・・坂本龍馬はすでに武力闘争に疑問を持っているために刺客を妨害する。そこで名もなき刺客がコレラを発症である。
恭太郎から仁の隔離病棟を教えられ、患者を担いで竜馬がゆくのだった。
仁からコレラの情報を聞いた緒方洪庵は心中頷くところがあったが・・・最初に口をしぶった仁を疑わしくも感じる。
まあ・・・本当のところは名医としてのプライドが邪魔をしているのである。
そこで権威主義の弟子・純庵(田口浩正)がナイス・タイミングでコレラ発病。
半信半疑の緒方一派は「接触経口感染」をおそれて倒れた純庵から後ずさる。
しかし到着した竜馬に「医者が患者に触らんでどうして手当てができるのかのう・・・」と上手いこといわれてわだかまりがとける洪庵だった。純庵をかつぐと仁に「弟子を助けてやってください」と頼むのだった。
次週・・・医者が感染の巻です。
さて・・・神田にも本所にもある相生町なのだが・・・相生(あいおい)ってなに?というお若い方もあるだろう。これは基本的には「相生の松」などと言って二本の樹木が成長にしたがって合体して一本化してしまったものを指す。融合した太い幹から二本の幹が伸びる奇観を呈するので名物になりやすい。転じて・・・夫婦が和合し「共に白髪が生えるまで」という長生き仲良し夫婦のシンボルとなっていく。つまり・・・相生町とは仲良し夫婦長命の町というイメージであります。ニュータウンですな。ニュータウンなのですなーっ。「相生」の歴史は古く謡曲の「高砂」も相生伝説で成立しています。この場合は播磨の相生の松「高砂」と攝津の相生の松「住吉」が夫婦だったとさらに奇想天外な話になっていくのでございます。
運命が変えられなくても
伝えたいことがある
関連するキッドのブログ『第1回のレビュー』
で、『東京DOGS・第1回』(フジテレビ091019PM9~)脚本・福田雄一、演出・成田岳を見た。案の定、ドラマのようなものが提示されたわけだが・・・このおふざけも小栗旬、水嶋ヒロ、勝地涼のトリオ・ザ・刑事と・・・記憶喪失の謎の女(吉高由里子)・・・課長・大友警視(三浦友和)と係長・舞島警部(大塚寧々)の流した演技、二人の警部補・光男(志賀廣太郎)と礼二(東幹久)のいつもの演技に支えられて面白いと思えば面白いかもしれない。
もちろん・・・ケータイ男刑事である奏(小栗旬)のママ(田中好子)に娘がいる以上、成海璃子であるべきだが・・・これがドラマデビュー作であるカリン(川口春奈)だっていいじゃないかとか、堀川巡査(勝地)の恋人・田中真紀(臼田あさ美)は「メイちゃんの執事」で太陽四人衆筆頭・大地由真だったせいか・・・暴走族あがり刑事・マルオ(水嶋)と妙に息があってるなとか・・・とりとめのないことを考えながら見るドラマなのである。
もちろん・・・警視庁はニューヨーク市警の下部組織なのか・・・とか。ニューヨーク市警は管理職に外国人を起用してテロ対策は大丈夫なのか・・・とか。麻薬取引現場で大爆発があった後・・・ただフラフラしていただけで松永由岐(吉高)はなぜ拘束され保護下に置かれたのか・・・とか。「拳銃を何丁持っているのかわからない」とは云わずに「ピストルをいくつもっているかわからない」というセリフなのか・・・とか。なぜ「手錠(ワッパ)」のことを「わっか」と呼ぶのか・・・とか。ジャパニーズ・マフィアであるジンノは17年前に奏の父親(飯田基祐)を殺すほどに追い詰められていたのに奏の父親は息子とのんびり川遊びをしていたのか・・・とか。17年前に相当にビッグなのに17年たっても現場でコソコソ動き回っているのはなんでだ・・・とか・・・もろもろのあれこれをどうせ「33分」とか「猿ロック」を書いてる脚本家の仕事だからいちいち気にしないことだと自分に言い聞かせながら視聴すればである。
少なくとも・・・由岐を現場で確保。記憶喪失であることが判明。パスポート(帰国しているので保持していると思われ)から身元を照会。しかし・・・由岐の過去の経歴・・・戸籍、両親の記録、学歴、現在の職業などが一切不明なことから・・・重要参考人として保護下に置かれたことぐらいきちんと説明するべきなのである。
そして蜂の代紋背負ってる組を徹底検証なのである。
そんな17年も組織そのものが摘発されない闇のシンジケートなんて・・・警察官の手に終える組織じゃないだろう。ましてママや妹のいる刑事なんか脅迫電話一本で沈黙させられるのである。
なにしろ・・・手下のチンピラ(成宮寛貴)が秘密厳守のために自決するほどの洗脳技術を保持している組織なのである。
まあ・・・ガムテープで窓を封鎖したり、問答無用で発砲したりするくせにチンピラ自決の際にはゲストだから黙って許すというのはいただけない。そういう挙動をした時には腕を射撃して自殺を阻止すればいいのである。猿轡かませて身柄を拘束。密室で廃人になるまで自白剤を投与して洗いざらい情報を引き出しゴミ焼却場で処分すればいいのである。ジンノらしき男もすぐに射殺すればすむ話じゃないか。
奏のいた軍隊ではそういう基本的なことは教えなかったのか・・・。
まあ・・・なんだかんだヘタな鉄砲も数撃ちゃ・・・ピンポンやってる吉高のかわいさ炸裂とか一生懸命記憶を思い出そうと言語連想ツリーをかき出す吉高のけなげさ浸透とか飲まず食わずで空腹絶頂とか・・・ピーチクパークチビーチクバッチグーとか・・・おいっ・・・吉高由里子が素晴らしかったのは認めます。
関連するキッドのブログ『白い春』
『スマイル』
『MR.BRAIN』
水曜日に見る予定のテレビ『内山理名の相棒』(テレビ朝日)『本仮屋ユイカのネギ・産婦人科の女たち』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん 東西南北地図の解説ありがとうございます^^
すっごくわかりやすいです~
なるほど
>神田川沿いをふらふら歩いて大川(墨田川)を渡ってしまったのだな。JRの駅名で言うと総武線を御茶ノ水・秋葉原・浅草橋・両国でキッドの足で徒歩40分くらい
だから 1話で綾瀬咲ちゃんが麻酔薬を持ってくるのに 往復一刻といったのですね^^
何もかもが繋がって 楽しいですねぇ~(笑)
綾瀬咲ちゃんの髷がぶんぶん揺れて乱れるわけですわ^^
それに洪庵先生が本郷から籠にのっていくのも頷けますし~
もう御年を召しておられる様だし 納得です。。
>さて・・・神田にも本所にもある相生町なのだが・・・相生(あいおい)ってなに?というお若い方もあるだろう
これまた ありがとうございます~^^
相生とは何ぞやと (古くっても^^)
キッドさんのレビューを読みながら思っていましたら
解説してくださってて~(笑)
痒いところにとどくって感じでございます。
ますますのめり込んで
キッドさんのレビューを読みながらまた地図旅行してしまいました 一刻ほど(笑)
今回はORSに興味津々になりまして
このドラマお勉強になります^^
そして同じ東京のDOGSですが
>仮記事です・・・後ほど「東京DOGS」の簡単レビューを追記します
≪簡単レビュー≫で笑ってしまいました。
はい、吉高由里子ちゃん可愛かったです^^
何と申しましようか
せっかくなのに・・・・な・・・
はぁ~ため息がちょっちょぎれました^^;
『ノダメカワイソウデス』から『オグリンカワイソウデス』って言いそうです(笑)
PC
JIN-仁-のTBをいたしまして
DOGSをいれましたのに
入ってないみたいでどうしたのでしょ?
再度 仁をTBいれました^^
投稿: ice | 2009年10月20日 (火) 21時32分
いえいえ、前回は間違った推測で
申し訳ございませんでした。
しかし、今回は本所相生町というセリフがあって
前回の内容がさらに
具体的になり
キッドも楽しゅうございましたよ。
時代小説の楽しみで
古地図と現代の地図を片手に
あれこれ想像をめぐらすというものがありますが
今回は現代人が作中に登場している分
なんだかよりリアルに
感じるのでございますね。
そして・・・ドラマの絵作りを
見ているとスタッフが
きちんとそのあたりを意識している感じも
伝わってくるのです。
まあ・・・両国橋はもう少し大橋だと思いますけれど。
そうですよね。
洪庵先生が駕篭に揺られていて
弟子たちや咲がまたえっちらほっちら
歩いている情景が浮かんで楽しいです。
その間も必死で看病の仁。
そこに救援が到着するのですが
これがまた素直に助けてくれない。
一方で勝海舟暗殺をあえて失敗した竜馬が
患者をかかえて路地にはいりこんでくる。
龍馬こそが本当の救い手ですが
龍馬と患者、長屋の人々、洪庵と咲、そして仁と
一同に会する絵作りも凄く計算されていて
いい風景になっているようです。
そうなると相生町もただ相生町では
ない気がします。
考えれば仁は相生の幸福を半ば失って
幕末に漂着したし、栄もタエも未亡人。
相生を得られなかった人々なんですよね。
室町時代に作られた世阿弥の能「高砂」では
相生の松が夫婦の愛と長寿のシンボルとして
言祝がれるます。
高砂や この浦舟に帆をあげて・・・
はや住吉に着きにけり・・・
夫婦が和して相老いていく願いをこめたこの謡曲が
結婚式の定番である理由までが
本所相生町からは漂ってくるのでございます。
まあ・・・そんな妄想炸裂の「仁」にくらべると
「犬」たちの他愛のなさは困ったもんなのですが
まあ・・・いいかと思っています。
なぜ・・・あえてこれをやるのか
とか・・・あまり深く考えず
小栗旬はむっつりした役をあてやすいんだなぁとか
水嶋ヒロは日本語より英語が得意なのかもなぁとか
勝地涼はオグリンとキャラかぶってるのに
演じわけてるってことは上手いってことだよなぁとか
もうぼんやり楽しみたいドラマです。
キッドは日本テレビの
「俺たちの勲章」をちょっと思い出しました。
微妙にポジションが入り混じるのですが
松田優作が不良刑事でやたらと発砲。
中村雅俊が優等生だが女性に甘い刑事。
「東京犬」では
オグリンが外見中村中身松田。
ヒロが外見松田中身中村。
このようにチェンジしてある。
力関係は松田が中村より上なのですが
その部分をオグリン・ヒロより下っ端な勝地という
カタチで代用しているようです。
「俺たちの勲章」は刑事ドラマというより
青春ドラマでしたので
これもきっと青春ドラマがやりたいのでしょうね。
あヽ青春は 燃える陽炎か・・・でございます。
最初の「仁」のTBが入らなかったようでございます。
お手数かけてすみませぬ。(・o・)ゞ
投稿: キッド | 2009年10月21日 (水) 00時44分
キッドさん、こんにちは
。
キッドさんの博識ぶりには、いつも舌をまいてしまいます。
当時の地理や「相生」の語源など、やはり知っていたほうが、
ずっと「仁」を楽しめますよね。
本当にありがとうございます。
公式HPを見ても、監修の先生方が何人も付いておられて、
リアルな作りをされているのに、感心しました。
本当に心地よい嘘をついていただいているんですね。
2話は、今の新型インフルエンザの大騒ぎの渦中にいると、
人ごととは思えないものがありました。
イオン飲料の作り方も知らない私は、江戸時代の無知を笑えないです。
ただそんな事よりも魅力はやはり、全クールのブザビに続いて
全員のキャラが立っているところですね。
内野龍馬は言うに及ばず、
緒方洪庵も山田純庵を抱えてふらふら倒れそうに歩いているところなんて、
ついカッコいいとさえ思えてしまいました。武田鉄矢なのに
テンポも良くて、1時間が早いです。
東京ワンワンは、気楽に見れるのが高視聴率の原因でしょうか。
来週もレビュー、楽しみにしています。
キッドさんも、お体大事にしてくださいね
投稿: mi-nuts | 2009年10月21日 (水) 13時14分
何もなかったように『JIN』の記事へコメントする私(笑)
そして、
秋葉原でも両国でも、距離感も分からない私((^┰^))ゞ テヘ
でも咲の頑張りは伝わりました。
三駅とは、エライぞ咲!
>名も知れぬ同志と勝海舟を橋のたもとで待ち伏せしたりしている
>すでに歴史は変わっている可能性があります。
なるほど~。
>つまり・・・緒方洪庵の命を救ったりすれば確実に歴史は変わるのです。
面白い!
もうどう変わってもよし!むしろ変わるべき(by大塚寧々)ヾ(゚∇゚*)オイ
>坂本龍馬の姉の名前を知っているくらいだから
あれはお姉さんの名前だったんですか~。
私はまたコレ(小指)かと(* ̄m ̄)プッ
教えてください。
石灰(いしばい)は、
飲んだのですか?撒いたのですか?何なのですか?
小学生の頃、運動場の線引きに使ったものじゃないんですか?
当時は建築材料に使われてたようだと、
ikasama4さんが教えてくれたんですけど…
モヤモヤが残ります。
『オルトロスの犬』でお世話になり、
『東京の犬』でも見守っていただき、
キッドさんに感謝(-人-)
P.S. 追記記事に問題があれば仰って下さいませ。
投稿: mana | 2009年10月21日 (水) 14時54分
こういうドラマは楽しいですね。
原作の力もある事ながら
各登場人物が魅力満載ですね。
内野さんと綾瀬さんはこの作品の双璧です。
こんなお話だったら多少史実が変わっても
全然いいですね ̄▽ ̄b
おや、こちらでも石灰の話題が。
自分が知っている限りでは
石灰(消石灰)にはそれなりに消毒効果が
あるらしいです。
ドラマに出てたのが消石灰だったかどうかは
覚えてないんですけど(; ̄∀ ̄)ゞ
それに仁がそういう意図で使っていたかも
覚えてないんですけど(; ̄∀ ̄)ゞ
ちなみに只今、咲ロイドを作成中です ̄▽ ̄ゞ
投稿: ikasama4 | 2009年10月21日 (水) 19時42分
キッドさん、こんばんは。
「東京DOGS」…。オープニングなどBGMはまぁ好きです、ハイ。肩肘張らずに観られる“脱力系”刑事ドラマとしては面白いかも・・・。「踊る大捜査線」以降、刑事ドラマはリアリティ重視の流れからか拳銃で派手にドンパチやるのは久々でしょうし。
ところで、キッドさんは本当に若手女優に精通してらっしゃるのですね。
私は恥ずかしながら吉高由里子、初見でございました(彼女の演技、なかなかなもので)。
私はあの相武紗季ですら、「ブザー・ビート」で好演するまで“あぁ、レガッタの人か”ぐらいの認識で、昨日ネットで見た「なつのひかり。」(2004年放映、NTVシナリオ登竜門2003大賞作品)で、”とてつもなく可愛い!しかも19歳で大杉漣ら大御所に囲まれながらまだ初々しくも良い演技をしているな”、と思ったぐらいですから(^^;。写真集でもAmazonで買ってしまおうかと衝動に駆られる今日この頃・・・
投稿: ys_maro | 2009年10月21日 (水) 20時16分
キッドさん、こんばんは。
地理はさっぱりな私、お江戸も東京もわかりませんが、
>とにかく・・・仁は江戸の町を東西に移動し、龍馬は南北に移動する。そして両国橋あたりでクロスするのです。
なんとなくお江戸の賑々しさが感じられるような、なんか躍動感があるんですよね。こういうところもきちんと考えられて作られているからなんでしょうね。
>文久2年のコロリ(コレラ)大流行(江戸だけで死者七万人超)
七万人ですか!怖いですね。「コロリ」って名前がまた怖いんですよ。コレラって言いにくかったんでしょうけど、凄いネーミングだといつも思ってしまいます。
いつも思うといえば、南方って名前、南方先生って聞くたびに、南方熊楠を思い出しちゃうんです。関係あるんでしょうか?
歴史は変えちゃってもいいじゃないの、とか思っているんですが、帰れなくなるのは辛いかなあ。帰れた時、その世界は自分のいない世界だったら・・・うーん、それはきついなあ。
次も楽しみです。
「東京DOGS」はギャグコントなんですか?ちょっとついていくのがきつそうです。シリアスな刑事ドラマがあって、その豪華出演陣がそのままパロディーをコントで
やっているような、そんなふうに感じてしまったんですけど・・・
水嶋ヒロくんがねえ。もっとかっこよくあってほしいのです。個人的にはおひげはちょっと・・・
カブトがなつかしいです。
小栗くんはいい感じなので、もっとドラマをうまく作って欲しいです。
吉高さん、いいですねえ!
それと、画面のざらざらが気になるんですが、私は普通にクリアな方がいいと思うんですけどねえ。
キッドさんは、2本立て体制ですか?だったら、ほわんと見ようかな。毎回、水嶋ヒロくんがあああと、叫ぶことになりそうですが。
投稿: youko | 2009年10月21日 (水) 22時10分
舌を巻いていただきありがとうございます。
江戸っ子なのですな。
まあ、キッドの云うことは半分は
妄想まじりですので
あまり信用なさらないようにお願いします。
とにかく・・・真剣に作っている感じは
伝わってきますよねぇ。
本編は本編できちんと面白いし
その周辺も出来る限りのことは
いたします・・・っていう感じ。
まあ・・・こういうフィクションが
基本なのですけどね。
人間と病の戦いは
果てしないものですからね。
ひとつを克服したころには
新しい脅威が生れてくる。
そしてまた脅威にたちむかう人がいる。
それをムダな努力と考えることもできるし
人間の偉大さと考えることもできるわけです。
がんばっても助からない人もいれば
運良く助かる人もいる
その狭間で人は悩み苦しむものでございましょう。
一話の中で主人公が何度か別の結論に達する。
それぞれがその時は「答え」のように見えて
次の瞬間にはまた別の「答え」を持つ。
このあたりから・・・すごく
共感しやすい展開なのですな。
人間は常に流れていくものですから。
そして登場人物一人一人がその流れの中にある。
咲だって頑固のように見えて
一度は仁に説得されて家に戻る・・・
しかし・・・また立ち上がる。
龍馬は斬りに行って斬らず
それでも斬ろうとしてやっぱり斬らず
斬られようとすると斬らせず
ともう斬る斬らないの数秒の間にも
揺れ動き流れていく。
緒方洪庵は頭をさげたりふんぞりかえったり
踵を返したり振り向いたり担いだり
もういい年してせつないほどに流動的・・・。
こういう流れに身を委ねさせてもらってこその
ドラマでございます。
東京ワンワンは・・・
キッドはそこそこ楽しく見えるのですが
まあ・・・流れとしては
せせらぎですな。
足首のあたりで流れていく。
一歩間違えると水溜りです。
来週、2~3%の落ちこみならいいけど
10%前後に落としてもおかしくない感じ。
お茶の間の判断が楽しみです。
お気遣いありがとうございます。
一年で一番過ごしやすい時期ですが
油断大敵ですからな。
mi-nuts様も
冬に備えて養生してくださりますように。
投稿: キッド | 2009年10月22日 (木) 01時18分
ふふ、ロスと言う町は天使の名に恥じず
人を熱狂させる町ですからな。
キッドもロスにいると我を忘れ
落し物や忘れ物を連発いたします。
だってなんか楽しいんですもの。
キッドは昔ダイエットのために
この辺りを走っていたので
とても懐かしかったのでございます。
しかし咲は舗装されていない道を
ジョギング・シューズなしで
走るわけで・・・昔の人は足腰強いです。
なんとなく前提として
歴史を変える行為は
神をおそれぬ振る舞いと
意味づけられるのですが
キッドがそういう立場ならば
もう後先考えずに変えて変えまくりますな。
百恵の夫に対する気遣い抜きで~。
むしろやめろといわれてたら
ガンガンやる方向で~。
先のコメントでikasama4様が
(消石灰)に消毒力ありというフォローを
してくださっていますが
つい最近ですと「鳥インフルエンザ」の折に
消石灰(水酸化カルシウム)は
大活躍していましたな。
水酸化カルシウムは強アルカリ性で殺菌力があるので
汚染物(死体を含む)に散布して
消毒を行うわけです。
路上にまけば感染拡大の
簡単な予防措置にもなります。
ニュースなどでごらんになったことが
きっとあると思いますぞ。
そしてかってはラインパウダーといえば消石灰でした。
最近は殺菌性=毒であることから
ラインパウダーは炭酸カルシウムなどになっているそうです。
まあ・・・炭酸カルシウムだって手荒れはしますけど。
ついでにおさらいしておくと
石灰石(炭酸カルシウム)を加熱して生石灰(酸化カルシウム)。
生石灰+水で消石灰(水酸化カルシウム)。
消石灰+CO₂で石灰石です。
このようにカルシウムは化学変化します。
ああ・・・理科の実験か・・・何もかもがなつかしい。
P.S.いえいえ、笑っていただけることが至上の喜びです。
投稿: キッド | 2009年10月22日 (木) 02時01分
そうなんですよね。
歴史を変えるときはこうあるべきなんですよね。
変なナレーションや
とりとめのないでっちあげで
気ままに変えられちゃあ・・・
ああーっもうっ!な気分になるのでございます。
キッドはもうどんどん変えちゃってーっ。
という気分でございます。
イメージとしてはアンナ様のダーリンが
ギャッツビーをBGMに叫んでる感じで。
一応・・・昔の記憶を頼りに
mana様宛コメントで石灰については説明してみました。
間違いがあったらすみません。
キッドは炭酸カルシウムを多く含有するチョークで
手がボロボロになった経験があります。
一種のアレルギー反応ですが。
おそらく仁はインフルエンザ対策として
消石灰の散布消毒をイメージしていたと推測します。
排泄物にもかけただろうし・・・
その上で土をかけたのではないでしょうか。
ふふふ・・・咲ロイドも作成なされるのですな。
そして綾瀬ロイドに新たなる歴史の1ページが
加わるのでございますなーっ・・・楽しみでございます。
投稿: キッド | 2009年10月22日 (木) 02時15分
とにかく・・・新しい海に乗り出すのは
新しい水夫であるべきなので
いろいろ冒険してみるのもいいか・・・
とは思います。
ヒップホップでアゲアゲな感じでノリノリに
なるダンシングな主題歌も
それなりにかっこいいのかも。
まあ・・・麻薬に汚染されていないと
いいと思うのですが。
キッドも「踊る大捜査線」は
ものすごくリアリティー重視のドラマだと
考えます。
ソレに対して「東京ワンワン」は
リアルのかけらもないところが
脱力系なのでしょうな。
拳銃もやたらと発砲していますが
リアルな銃撃戦というムードはまったくなし。
足を撃たれた相手が腕から血を流す
シュール・リアリズムです。
まったくいただけません。
基本的にこの作家はとってつけたことが
面白いというタイプなので
確かにそういう面白さはあります・・・が
やはりドラマとしてはまったくつまらないとしか
云えないのです。
それはそれで面白い・・・ただそれだけです。
ふふふ・・・女優を愛でることは
キッドの唯一の趣味といっても過言ではありません。
大好きですぞーっ。
たとえば今回・・・冒頭で
さまよいでてきた吉高は失神して
仰向けに倒れるのですが
次のシーンで寝ているときは
仰臥でなくて横臥です。
もう正常位かと思ったら側位かよ・・・
でございます。
そこへいくと「オトメン」で
失神して仰向けに倒れた市川由衣は
きちんと仰向けに寝ていました。
もう・・・こういう点だけでも
「東京ワンワン」はダメダメでございますからーっ。
ふふふ・・・相武に限らず
ドラマの中のニューフェイスに
明日のスターを見出すことは喜びですな。
「なつのひかり。」の
翌年のドラマ版「がんばっていきまっしょい」こそ
現在の相武の魅力のすべてま原型とキッドは考えています。
投稿: キッド | 2009年10月22日 (木) 02時50分
ふふふ・・・女の子は
地図が読めないのが定番ですからな・・・。
「私・・・地図なんか読めないもん」ジャンルが
成立するほどです・・・するかーっ。
最近では鉄女や歴女が
いらっしゃるので
地図どころか時刻表も
年表どころか古地図も
読んだりされるのであなどれません。
とりあえず、1862年に生れた人は
今年147才。まあ・・・たぶんそれほどいないので
どんな江戸時代を描いても
ウソだといわれるおそれはないわけですが
なんとなくリアルである・・・
というのは凄く重要な要素なんですよね。
空飛ぶ円盤もつってある糸が見えない方が
リアル・・・みたいな。
コレラはすでに細菌としてはヨーロッパで
発見されているのですが
コレラ菌がコレラを引き起こすという立証が
できていなかったのです。
ドイツのコッホ博士がその細菌を
コレラ菌と特定するのはおよそ20年後です。
とにかく当時は世界でも人知のおよばぬ病だったわけです。
おそらく・・・原作者は南方熊楠は意識していると
思いますね。
ちなみに熊楠は1867年生まれなので
まだこの世に存在していません。
また南方の直系は絶えているので
仁が子孫という線もないのです。
まあ・・・親戚の可能性はありますけどね。
まあ・・・基本的に
時間旅行は夢物語なのですが
その中で真剣に悩んだりするところが
醍醐味でございます。
キッドは歴史を変えるチャンスがあれば
もしも自分が消えるとしても楽しんじゃいますね。
堪え性がないのには自信があります。
「東京DOGS」はスタッフ一同深夜で
こっそりやってればいいのに・・・
と思いましたが
案の定の出来具合。
しかし・・・高視聴率ですからね。
このまま・・・これが正統派になったりしたら
ぎゃふんでございます。
バランスとしては
小栗旬が主役のドラマのようなものなので
充分に小栗をたてるように
作られています。
それでも小栗旬ファンにとっては
不満な作りなのですから・・・ファンって・・・。
一方・・・小栗の引き立て役に仕上げられている
水嶋ヒロのファンは・・・暴動寸前です。
まあ・・・キッドは
トリオ・ザ・刑事は
練れてくればそこそこ楽しいコントを
展開してくれると思います。
もちろん・・・吉高も大塚もともさかも田中も
「33分探偵」の水川同様に
その場その場が面白ければいい演技で
魅力を発揮できるので
そこは楽しめます。
まあ・・・ドラマのようなものなので
なんとなく視聴して
なんとなく書いたり書かなかったりする予定でございます。
まあ・・・当分は全国で
水嶋くんがぁぁぁぁぁの大合唱ですな。
投稿: キッド | 2009年10月22日 (木) 03時29分