仁は点滴(大沢たかお)すべて拝見いたしました(綾瀬はるか)江戸の夜明けぜよ(内野聖陽)
まあ・・・とにかく投げ飛ばされる重要参考人(吉高由里子)に保護の必要な子供の面倒を見させる刑事ドラマについて・・・もう語ることはないよね。少子化のために文化祭なのに無人な小学校とかもどうでもいいしね。仕事が忙しくて子供(小林海人)の行事に参加できない父親(杉本哲太)を責める時代でもないしね。とりあえず食わせてくれれば御の字のご時勢ではございませんか。
たとえ秘書(中村ゆり)でもだーっ。以上、今週の「東京DOGS」情報でした。ワンワン。
そしてあんぱんち様がエキストラで参加なさっていたとしてもーっ。
本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「アンタッチャブル」↘*9.7%(とりあえず東京の犬たちよりは面白いのにな)、「おひとりさま」↘*8.6%(東京の犬たちよりつまらないということもないのに)、「マイガール」↗*9.1%(東京の犬たちより確実に面白い)、「小公女セイラ」↗*8.0%(東京の犬たちと遜色なし)、「サムライハイスクール」↘11.3%(東京の犬たちが50分遅れスタートになればいいのに)、「チャレンジド」↗*5.9%(東京の犬たちより見る価値あり)、「天地人」↗20.9%(これは・・・東京の犬たちとどっこいどっこいか)、「JIN 」↗17.2%(とりあえず今週は東京の犬たちより上であってほしい・・・そうでないと日本のドラマ作りの未来が死にます)・・・ところが「東京DOGS」↘18.2%(日本のドラマ終ったな・・・)以上。
で、『JIN~仁~・第3回』(TBSテレビ091025PM9~)原作・村上もとか、脚本・森下佳子、演出・山室大輔を見た。「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか」(戦国自衛隊)の場合、自衛隊は織田信長の生まれなかった歴史に召喚されて重武装と戦車とヘリコプターと哨戒艇で織田信長不在の穴埋めをして歴史を正史コースに戻してから全滅するのだった。
この場合、歴史というものは神のような存在で・・・改変を許さないという意思を持っている。
人間は一般的には現在という一瞬の過去を認識する生き物である。その認識力でもし現在過去未来を俯瞰することができれば「時間」は一瞬の隙もなく凍結しているのだ。その場合、人間の意志などというものが無意味であるような気がしてくるのが普通である。
人間が自分の意思で何かを選択したとしてもそれはすでにあらかじめ決められた結果に過ぎないということである。
それは時間があくまで一本の場合である。
これが多元宇宙の場合はあらゆる可能性のある世界が無限に存在することになり、始まらない世界から終らない世界までが同時並行的に存在することになる。
この場合は「何かしでかしたってどっかの世界でもう誰かがやってるかもしれない」ということで無気力になるわけである。
まあ・・・とにかく・・・鬱になる人は何をしても鬱になります。
それはそれとして・・・誰もがタイムスリップして幕末に行ったりはしないので・・・仁(大沢)の悩みはすごく特殊・・・のはずなのだが・・・これがとても共感できる悩みだったりするわけで・・・人間って不思議だ・・・と感じることのできるドラマである。
現在から超常現象で文久2年(1862年)の江戸にタイムスリップした仁は医師という職業柄、現地(過去)の人々に医療行為を施し・・・死すべき命を助けてしまうのだった。
これが競馬好きなら・・・横浜で開催される外国人向けの日本初の競馬を見学に行くことくらいしかすることないのである。去年の大河ドラマ『篤姫』だと第34回あたりである。大河ドラマでも文久2年ではかなり足踏みして、第37回まで4回も使っている。つまり濃密な年なのです。もちろん、文久3年だってかなり濃密だが大奥ではそれほどのことはなかったのだった。
医師としての仁が文久2年に召喚されたことに作為があるとしたら・・・それは文政5年(1822年)、安政5年(1858年)に続く、日本での第三のコレラ大流行の年だったからということになる。それが作為なのか・・・偶然なのかはドラマでは未だ明らかにされないが・・・できれば未来に戻っておいしいものが食べたい仁は・・・おいっ・・・だってキッドなら確実にそう思うしぃ・・・いいから・・・医師としてこの病気を本格的に治していいのか迷うわけである。しかし・・・目の前の患者がいたら抛ってはおけないのが医者なのです。
馬に蹴られたタエ(戸田菜穂)の命を救ったようにタエの息子・喜市(伊澤柾樹)がコレラに罹患した以上、見て見ぬフリはできないのである。
治療への協力を申し出た緒方洪庵(武田鉄矢・正史では1810~1863)に仁は「点滴」の可能性を探る。容器とゴム管そして注射針がそろえば消化器からの経口補給塩(ORS)による水分補給が難しい患者に対し、生理食塩水の投与・・・点滴が可能になるのである。
「うむ・・・江戸の職人ならできるでしょう・・・」と緒方は用具調達を承諾するのだった。
試作品の完成までを注射器一本による生理食塩水注入でしのぐ・・・仁。
洪庵は伊東玄朴(小林勝也・1801~1871)や松本良順(奥田達士・1832~1907)ら実在する医学所の医師たちと対策を練る。
さらに勘当覚悟で「コロリとの戦」に討って出た咲(綾瀬)も看護の手伝いとして参戦する。その気迫に仁も「帰れ」とは言えないのだった。
やがて・・・メイド・イン・江戸の点滴用具が完成。コレラ退治に光明がさす。
そして喜市も洪庵の弟子・山田純庵(田口浩正)も快方に向かう。
隔離病棟からタエを呼ぶ喜市。
喜市「母ちゃん・・・俺・・・あと四日で全快だって」
タエ(安堵で腰が抜ける)
一方、坂本龍馬(内野)は汚物処理班として穴を掘って掘って掘りまくるのだった。西洋医学所では点滴用具の大量生産に入り、恭太郎(小出恵介)は勝海舟(小日向文世)に働きかけ幕府から予算を引き出すことに成功するのだった。時の将軍は聡明で知られる徳川家茂である。
かくして江戸の町を救急戸板が駆け巡るのだ。・・・何故大八車を使わないのか。
ともかくその朗報を伝え聞いた仁が喜んだのもつかの間・・・コレラはついに仁に襲い掛かるのだった。
必死に看病する咲。しかし・・・疲労の色は濃い。そこへ・・・母の栄(麻生祐未)がやってくる・・・。
栄「戦に挑んだからには・・・勝って帰ってくるのです」
咲「はい・・・母上」
咲は母の握り飯で大量と気力が向上した。咲は母の手作りナース服(白)を手にいれた。
しかし・・・仁の容態は悪化。タエが洪庵を呼びに走りだす。ここからは静かにタエの死亡フラグが立っていきます。
洪庵「・・・危篤ですな・・・」
だが・・・咲はあきらめない。仁に教えてもらった最後の秘術。大腿部の静脈への大量点滴のワザが残っているからだ。もはや仁の局部を見ても大丈夫のナース咲の誕生である。
その頃・・・なんとなく超常現象との関係を匂わす仁の悪夢の世界。
現代だが・・・どことなく元いた場所とは違う感じのする病院。植物状態となっているはずの友永医師(中谷美紀)が起き上がり屋上で発見される。そこにふりそそぐ雨。
ひとつのハッピーエンドとして・・・①友永の手術が失敗した未来。②仁は過去にタイムスリップし歴史を書き換える。③負傷した仁が未来に帰環すると手術に成功した友永が仁を治療する。④その世界では仁は生れていなかったが・・・仁と友永には愛が芽生える。・・・という展開が暗示される。
咲「じゃ・・・過去に取り残された私はどうなるのでございますか・・・」
とにかく・・・過去の世界。まだ仁の手を握る咲のこぼした涙は仁を覚醒させるのだった。
そして・・・大量の死者を出した文久2年のコレラ流行は正史よりずっと小規模の様子で終息する。
仁(俺は歴史を変えてしまったのか・・・)
不安を感じつつ・・・仁は病から逃れた江戸の町に安堵する。
そんな・・・仁の家に心ばかりのお礼を届け・・・家に向かって手をあわせるタエ・・・仁はタエにとって神なのだ・・・しかし・・・そんなタエを正体不明の辻斬りが襲うのだった。
一説によれば当時の江戸は政情不安から治安が悪化、兇徒による辻斬りが横行していた。あるものは金品目当てに・・・そしてあるものは嗜虐のために夜な夜な罪もなき者を惨殺したのである。
救ったはずの命が他愛もなく失われていく。
仁「歴史は修正力を持っているのではないか・・・」
仁の心を襲うむなしさ。神田川のほとりで仁は咲に心情を吐露する。
仁「ボクは未来人。時の流れを越えてやってきた・・・人助けをしたら歴史が変わって元いた時代に戻れなくなるのも不安だけど・・・せっかく助けた命がすぐになくなっちゃうのもイヤになっちゃう・・・このやりきれないもやもやに救いはあるのかな・・・」
咲「よく・・・わかりませんが・・・先生に出会って咲は今がとっても楽しいのです。タエさんは残念でしたけど・・・私は生きてます」
咲の笑顔にたちまち励まされる仁だった。
その頃・・・坂本龍馬は「コレラ対策に一肌脱いだ軍艦奉行」の勝海舟に会っていた。
正史では坂本龍馬は千葉重太郎(平山浩行)の紹介で松平春嶽に出会い、さらに春嶽の紹介で勝海舟に面会する。それは・・・文久2年の暮れの出来事だった。
しかし・・・文久2年の夏に起こる歴史的イベント・・・生麦事件もまだ起こった様子もないまま・・・龍馬は「仁のアドバイスで己の道を模索した果て」に「敵に学んで敵を討つ」主義の勝に弟子入りしてしまったのである。
歴史・・・変わってますから・・・。
関連するキッドのブログ『第2回のレビュー』
『篤姫』
水曜日に見る予定のテレビ『草笛光子の相棒』(テレビ朝日)『笛木優子の浅見光彦・毎週が最終章』(TBSテレビ)『本仮屋ユイカのネギ・産婦人科の女たち』(日本テレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
キッドさん、こんにちは。
「東京DOGS」って“シリアスコメディ”と銘打ってましたが・・・シリアスの部分がツッコミどころ満載で観てられません(^^;。私はせっかくなら小栗‐吉高‐水嶋の“ラブコメディ”が観たかったですね。小栗旬は面白いですし、何より(制服を自慢する)吉高がカワイイ♪
ところで、先日コメントでご指摘頂いた芦名星、「Stand Up!!」見直したらギャル軍団ナンバー2でビックリしました!放送当時よく見てたのですが、忘れてました。
ちなみに、「Stand Up!!」のヒロイン・鈴木杏は、映画「ジュブナイル」で初見以来気になってたのですが、、「Stand Up!!」でふっくらし、「派遣のオスカル」ではスランプの漫画家でちょっとショック・・・。20代を迎えてまたヒロイン役無いかナァ、と思ってます。
投稿: ys_maro | 2009年10月27日 (火) 11時56分
大河ドラマはあの出来栄えで視聴率20%越え
月曜はあんなドラマの出来で視聴率18%越え
溜息ついても癒されません┐(´ー`)┌
まぁそれはそれとして
タイムスリップネタは色々と面白いもんですが
まさか、歴史が大きな壁になるとは
妙さんは既に死神に魅入られていたというとこでしょうかね。
とはいえ、これだけ活躍すれば
歴史の教科書には「緒方洪庵」と並んで
「南方仁」の名前が出るのは間違いないでしょう ̄▽ ̄
こうして南方が咲や龍馬と互いに
助け合いながらそれぞれの道を見出す姿に
「人という字は互いに支えあって出来ている」という
金八先生の御言葉が浮かんできたのは私だけでしょうか ̄▽ ̄ゞ
投稿: ikasama4 | 2009年10月27日 (火) 22時09分
♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬ys_maro様いらっしゃいませ♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬
「東京DOGS」は要するに小芝居なんですよね。
小さくまとめてある。
よく言えばくだらなくてどうでもいい。
悪く言えばアラが多すぎてみるにたえない。
このあたりに位置しています。
その場、その場は好きなキャストを
眺めるしかないし
トータルで考えるとなんじゃこりゃなんですな。
それが最近の月9としては
高視聴率発進で
お茶の間と自分のズレも
歯がゆいので
余計に鬱になるのですな。
まあ・・・吉高としては久しぶりに
高視聴率で知名度が上がってよい・・・
そのぐらいしか意義を感じません。
ガン・アクションも中途半端ですし。
小学生たちが逃げ惑い
銃弾かすめるくらいでこそお笑いなのに。
できれば無関係な一般人血みどろになるくらいで
いいと考えます。
そうでないなら相手を目視しないで発砲とか
ありえないですよ~。
小栗旬は役にめぐまれない・・・これに尽きます。
「Stand Up!!」はものすごい豪華キャストですからね。
今にして思えばですが・・・。
視聴率には恵まれませんでしたが
真摯に作ってあるので
それなりにキャストが伸びています。
鈴木杏の絶頂はドラマ「青い鳥」(1997・TBSテレビ)
そしてその終焉は「六番目の小夜子」(2000・NHK教育)
と考えます。
「金田一少年third」ではもう天使の輝きは消えているのです。
その後は演技力でカバーしてきたのですが
最近はそれも伸び悩み・・・。
女優の魅力って一筋縄では分析できませんわ~。
投稿: キッド | 2009年10月28日 (水) 01時05分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
・・・でございますよね~。(; ̄∀ ̄)ゞ
まあ・・・視聴率と自分の評価が一致しないなんて
ごく普通のことですが・・・
それにしても今年の「大河」と「東京犬」は
あんまりじゃないか・・・
と思うのですな。
「犬」には「流星の絆」の二番煎じが
読み取れるのですが・・・
仕上がりに雲泥の差があるのに
これじゃあ・・・
なんでもありになるのですな。
そうすると・・・結局は
長期低落になっていく・・・。
まあ・・・もうすぐアナログも終焉ですから
それはそれでいいのですけれど。
この脚本家はここからどこへ向かっていくのか
ちょっと楽しみでもあります。
「1ポンドの福音」のような抑えたトーンも
持っているのでそれとの兼ね合いですな。
「仁」は感情を揺さぶってくるドラマですな
苦しみや汚れという
あまりお茶の間向きではない題材を使って
ここまで視聴率をとれるのは天晴れ。
「佐々木夫妻」でちょっとやりすぎた以外は
つまり・・・小雪でアクの強い女だと
ちょっと鼻につく・・・
常にスマートさを感じさせるこの脚本家。
特に「世界の中心で愛を叫ぶ」
「白夜行」
「MR.BRAIN」
と綾瀬はるかとの相性が抜群なのでございます。
今回も最後まできっちりと
楽しませてくれそうです。
タイムトラベルは知的遊戯(妄想)がベースですが
「時間」というものをどういう定義で
考えるかがポイントになってきます。
今回は集団幻想としての時間の要素が
強い原作ですので
そのあたりが「夢」と「現実」との
錯綜としてドラマでは押し出されていて
なかなか乙なのでございます。
体がうるおされ心がうるおう
この描写を
さらに涙でしめるところなんか
実に上手です。
一方、タエが死すべきものとして
運命を再修正される流れの
不気味さも漂っていましたね。
キッドは手術の失敗か・・・
と思いましたが「辻斬り」という意表のつきかたも
なかなかでした。
そして・・・生きているからこそ感じる
「喜市の苦渋」
その怨みを背負う仁のやりきれなさと甘え。
それをすくいあげるヒロインのひたむきな優しさ。
見事な展開だぁ。
とにかくコレラは世界で猛威を
ふるっていましたからな。
すでに仁はコレラの世界的権威になってしまっている。
もはや・・・そこは仁の知らない過去なのでしょう。
まったく新しい時間軸の創出・・・
それが仁に課せられた使命なのかもしれません。
ということは新世界で仁を治癒するのは
咲の子孫かもしれません。
未来「じゃあ・・・私はどうなるのよ」
三角関係の処理は金八先生も教えてくれないのですな。
小って漢字になるのです。。・゚・(ノД`)・゚・。
投稿: キッド | 2009年10月28日 (水) 01時32分
キッドさん、こんばんは。
「時間」は難しいです。
>その認識力でもし現在過去未来を俯瞰することができれば「時間」は一瞬の隙もなく凍結しているのだ。
>人間が自分の意思で何かを選択したとしてもそれはすでにあらかじめ決められた結果に過ぎないということである。
そうなんですよね。多元宇宙になるとまた、もう、どうでもよくなるし、ほんと、訳わかんないです。
そのややこしい時間ものの中で、想像できる面白さが「仁」にはありますね。
タエさんは可哀そうでした。こんなかたちで修正しなくてもいいのに。運命なんて信じないぞ~。
綾瀬さん、そんなに得意じゃないんですが、咲ちゃんはすごくけなげでかわいいです。来週は恋敵が出るけど、がんばれーなのです。
「東京DOGS」はねえ、ほんと、ワンワンって感じです。それでも視聴率がいいって、お2人さん、人気があるんですねえ。刑事ものってのもあるのかなあ。大河の方もわからないですねえー。
投稿: youko | 2009年10月28日 (水) 19時55分
♢♦~山~♦♢youko様、いらっしゃいませ♢♦~P~♦♢♦♢
「時間」は難しいけど・・・楽しくもありますな。
そして不思議な感じがします。
昔話の浦島太郎にもう「時間もの」があるように
人々は「時間」に不思議をずっとずっと
感じているのでございましょう。
キッドは「時間」が閉じているという感覚が
割と好きですな。
ビッグ・バンで始まった時間が
やがて収縮に転じてブラックホール化する。
そして「無」になる。
「無」になるとまたビッグバンが起きて
すべては一からやり直し。
そう考えると過ぎ去った「とき」の
とりかえしのつかなさが
少し薄まるのですな。
過去は未来にまためぐってくるものだから。
結局、時間ものというのはそういう
「優しさ」を含んでいる気がします。
まあ・・・キッドの場合は後悔ばかりするタイプなので
余計にそう感じるのかもしれのせん。
だから・・・喜市はタエを失って
とてもつらいけれど
ずっとずっと未来で
世界が滅んだあとに
また「おっ母に会えるよ」と言ってあげたい気分です。
まあ・・・この理論も過ぎると
うかつな人間ばかりが増えるので
ほどほどにしないといけないのですがね。
キッドは綾瀬はるかは大好物ですが
今回はさらに「いい!」と感じています。
ねえ・・・応援したくなりますよね。
月9についてはたとえばお子様向けに徹した「西遊記」も
視聴率はとりましたからね。
ただ・・・ああいう形を
やると・・・その後で
「恋の魔法」がかかりにくくなる・・・
という傾向があるわけです。
せっかく「ブザビ」で整えた環境を
ぶち壊してどうするって感じです。
まあ・・・しかし・・・
軽く流し見する分には
ところどころ楽しいし・・・
これはこれでいいか・・・
と思う他ないのですなーっ。
投稿: キッド | 2009年10月29日 (木) 02時44分
キッドさん、こんにちは
「ガリレオ」(前半)は真面目に作ったのに、「ヴォイス」でも視聴率取れるじゃない、
ということですよね。
日本のドラマは、ますます医者か刑事ばかりになりそう
それはさておき、「仁」は画面のリアルさというか汚さに、少し引いたんですが、
視聴率も上がったようで安心しました。
登場人物が皆、自分の頭で考えて、自分が今出来る最善のことを尽くす姿に、
好感が持てます。
咲はいきなり現場にかけつけるのではなく、緒方洪庵に手助けを乞う。
恭太郎は、勝海舟を通じて、幕府の支援を頼む。
栄は、黙って着物を縫う。
坂本龍馬は、気持ちを抑えて、石灰で消毒。
勝海舟も安易に現場には行かない。
ひとりひとりが活きているんですね。
坂本龍馬が勝海舟の弟子になるという流れも、史実とは違うのでしょうけど、
これならあり得るかもと思わせる説得力がありますよね。
咲はいじらしいし、野風は美しいし、でも仁先生→未来だしで、
これからも目が離せませんわ。
では、また月曜のレビューを楽しみにしています
投稿: mi-nuts | 2009年10月29日 (木) 12時54分
✭クイーン・オブ・ザ・ランチ✭mi-nuts様、いらっしゃいませ✭親切百回接吻一回✭
ふふふ、ガリレオは犯罪と学者と刑事の
三角関係。
ヴォイスは発達障害者と発達障害者の初恋。
とそれなりにほのぼのとしていましたね~。
そういう意味では
今回の月9はマザコンと不良そして記憶障害者の
三角関係です。
一番まともな秀才くんが下っ端という時点で
作者が歪んだ社会に迎合している様が見て取れます。
問題はそれが自覚的なのか
無自覚なのか・・・ということなのですな。
キッドは時々・・・この作者は
自分が狂っているのではないかと考えます。
あるいはそこをちょっと強調しすぎるというか。
残念な感じです。
なんとなく「1ポンドの福音」で真面目に作ったのに
ダメだったじゃないですかーっとのだめの如く
叫んでいる気がしていたいけないのです。
それはさておき、「仁」は実に問題なしですな。
悩んでいるのは主に現代人の仁だけのようにみえて
相対的に苛酷な条件下で生きている
江戸の人々は誰もみなひたむきに生きている。
もちろん・・・そこには
辻斬りのような狂気もひそんでいるのですが
とりあえず
仁の目に映る人々は日々を懸命に生きている。
喜市は病をのりこえ母の死に向き合う。
龍馬は国の行く末を案じつつ己の道を探す。
海舟は滅びの予感を感じながら幕府を思う。
洪庵は医学者でありながら教育に未来を託す。
咲も咲の兄も咲の母も精一杯に生きる。
有名人も無名人も輝いています。
仁はその輝きを受けて
忘れていた情熱をとりもどし
そして未来は変わっていく・・・
というこの流れ。
もはや・・・「今」は失われてしまったわけですが
ドラマ的にはそこへ誰かが帰ってくることは
示されているので
それが仁ならば咲との別れは必然なのですが・・・。
はたして・・・どうなってしまうのか。
原作未完ですのでドラマ・オリジナルの決着は必至。
結末が今から楽しみなのでございます。
投稿: キッド | 2009年10月29日 (木) 21時03分
こんにちは~
土日月と3日続けてのレビューで青息吐息ですが
キッドさんは毎日更新ご苦労様です。
なかなかできませんですわ~見習いたいです^^
やっとのぼせあがった気持ちが落ち着いたら
もう~土曜日でございます・・・・はやい^^;
今朝ほどの王様のブランチ見ていたら
瞬間最大視聴率19.9%
「正しい道だったら 仲間は後からついてくるぜよ~!
そう教えてくれた男がおるきい。」
と、坂本龍馬が勝海舟弟子入りのところでしたが
それまで 大沢仁と綾瀬咲に心に響き涙出るどっぷり入り込んだ流れで
そうして龍馬が締めくくるみたいな
見る方の感情と一体している数字でございますね~
2話の天誅浪人を背負って赤紐内に入っていくと所といい。
とても詰まってるドラマ
そこいくと
大好物の若メンたち(キッドさんの言葉をお借りして^^)の東京は
人気度の数字なんですねぇ~
それはそれで安心したのですけども~(おばちゃま心 笑)
「Stand Up!!」では4番手で月キュンでやっとっていう
長い時間がかかっておりますが
それにしても ほんまに役に恵まれませんわ~フー^^;
大きい世の中 大きい所と小さい所の綱引きにまけるのかなぁ~
いい脚本と演出にめぐり合って欲しいなぁ~
名前タイトルをかえてくださってありがとうございます。
今の気持ちでございます。。
そんなこんなですから ヒヤヒヤしながら見ているのと
どっぷり浸かってみるのとは 雲泥の差があり
週はじめはくたびれます~~(笑)
投稿: ice | 2009年10月31日 (土) 15時20分
ジョーダンジャナイヨオオオ~ice様、いらっしゃいませ~オグリンカワイソス
レビューお疲れ様です。
キッドの場合は書くことは
苦にならないのですが
視聴が時々しんどくなります。
こんなもの・・・よく客前に出す気になるよなって
ものがありますからね~(海原雄山気分)
まあ、マイペースでお願いします。
(土)三浦春馬と城田優
(日)妻夫木聡とその仲間たち
大沢たかおと小出恵介
(月)小栗旬と水嶋ヒロと勝地涼
まさにイケメン俳優の入れ食い状態でございますからな。
鼻血ブー(昭和)ですな。
「仁」は大沢たかお(41)と綾瀬はるか(24)の
このワクがなぜか固執する年の差カップルなのですが
大沢たかおの若々しさと
綾瀬はるかのひたむきさ
ここまでは
あくまで
医者と看護婦の関係
と・・・このまま恋愛になっても
まったく不自然さを
感じさせない流れがあります。
やればできる・・・ということでございます。
さんまとまさみや
織田と樹里の
不自然さがまったくないのは
基本ファンタジーだからなのかも。
まあ・・・咲は現代まで生きていれば
171才の大年増だからなのかもしれません。
で・・・その二人の
仄かな思いというか
友情というか
人間としての励ましあいがあって
坂本龍馬の「ちょっと早めの目覚め」に
つながっていく。
日本の夜明けが本当に来たような
瞬間最高視聴率なのですねぇ。
全国的に盛り上がったということなのでしょう。
まあ・・・とにかく安心して
視聴できるいいドラマですな。
あっという間につづくだし。
それにくらべて「ワンワンワン」は
あれやこれや
ガッカリする部分と
時々くだらなくて面白い部分の
まぜごはんで・・・
しいたけが苦手だったり
グリーンピースが苦手だったり
お赤飯が苦手だったりする人には
不向きなドラマなのでございます。
ちなみにキッドは栗ごはんが好き。
小栗は類→佐野以後は
ボンビーメン、そりこみ三成、凶悪スマイルと
あえて変な役をやり続けてここへ。
今回・・・キャラクターはまあまあですが
ドラマ全体がへなちょこで
困りましたな~。
まあ、二番手で無理矢理ワイルダーやらせられている
水嶋の方がさらに残念な感じはしますけど。
まあ・・・視聴率が高ければ
役者にとってはこの上なくいいことなので
それは結構なんですけどね。
できれば正統派でとってほしかった・・・。
やればできるはずだからーっと思うのです。
実験は土11でやればいいのにーっと思うのでございます。
まさか・・・「33分」が成功だと思っているのか
フジの編成はーっ・・・なのです。
まあ・・・それでも楽しんでいる人が
たくさんいてよかったのでございますけれどもーっ。
投稿: キッド | 2009年10月31日 (土) 22時34分