大切な命のための殺意(尾野真千子)お腹がすいてもプリンセス(志田未来)
さてと・・・「サムライ・ハイスクール」はもういいかな。基本的に実利主義の話だからな。
そういうのって結局、能力のある人は能力を発揮するべきだ。能力のない人はそれに気がつくべきだ。そして気がつかないなら幸せだ・・・ということだからな。
たとえば・・・目があるなら見るべきだし、目がないなら見えないことを自覚するべきだし、そもそも目があることを知らなければそれはそれで幸せだもんな。
そういう自明の理をもったいぶって語るならもう少し、醒めた目の妹(大後寿々花)を上手に使うべきだろう。
で、『小公女セイラ・第7回』(TBSテレビ091128PM0756~)原作・フランシス・E・H・バーネット、脚本・岡田惠和、演出・中井芳彦を見た。いろいろと大変な状況を妄想するわけだが・・・今回はもう開き直った感じでいい感じのドタバタ・コメディーになっていると思う。謎の学園・ミレニウス女学院を追放されたセイラ(志田未来)は・・・所持金ゼロで路頭に迷う。パン屋の前で500円玉を入手したセイラは気のいいパン屋の主人(ふせりえ)にパンを恵んでもらう。ただし500円はパン屋が回収しているのである。拾ったお金でパンを買った感じにしないためにパンサークローから田中(ふせ)が復活したとしか思えない・・・お前だけな。しかし、空腹のままパンをもって歩き出したセイラの前に行き倒れ寸前の空腹の幼い兄妹が・・・近未来の日本はそういう国になるということなのか。セイラは「星の金貨」の主人公のようにパンを与える。パンをむさぼり食う兄妹。ついに最後の一個が妹の手にうつったとき・・・それを食い入るように見つめる空腹のプリンセス。しかし、妹からパンをとりあげた兄はセイラにそれを恵んでくれるのである。黄色の傘をさして去る幼い二人は気高い魂を持った天使なのだな。すべてを見つめていた謎の男(要潤)。クリスと聞いただけで原作を知るものははは~んのキーマンである。結局、寄付金目当てでセイラの使用人雇用存続を決める千恵子(樋口可南子)にセイラはお金の威力を噛みしめるのである。今回は北国の早めの冬休みを利用してカイト(林遣都)を慕うゆかり(日向千歩)がセイラをいじめにやってくる。セイラをカイトがおんぶしているシーンで嫉妬の炎を燃やす場面をなぜ作らないのか。ゆかりはとにかくセイラが憎くて憎くてたまらないのだが原作的に小学生の心を宿すセイラとはかみあわない。そもそもカイトは原作的には男じゃないしな。あまりに見え透いたいじめにお嬢様方は庶民の趣味の悪さにげんなりしてゆかりを追放しようとする。特に真里亜(小島藤子)にすれば死活問題である。「セイラを苛めるていいのは私だけなのだ」宣言である。階級社会の壁に古典的左翼テロリストと化したゆかりは千恵子の「大切なブローチ」を盗み出して捨てる。それを察したセイラは千恵子譲りの平手打ちをゆかりにぶちかます。「誰かが大切に思う何かを尊重しないなんて最低」なのである。ゆかりは金持ちサークルからは嘲笑され、仲間であるはずのセイラに説教されてやるせない気持ちで一杯になり故郷に帰っていく。セイラはゴミの山から千恵子のブローチを探し出し・・・千恵子はそうとは知らずにセイラに初月給を渡すのだった。来週はセイラちゃん授業参観日の巻です。
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で、『外事警察・第3回』(NHK総合091128PM9~)原案・麻生幾、脚本・古沢良太、演出・梶原登城を見た。実際には存在しない建前の警視庁公安部外事第四課(ウラ)をドス黒く描く物語である。ちなみに第一~三課(オモテ)は実在します。民間人を協力者として運営する住本(渡部篤郎)は心に哀しい殺意を秘めた非情のライセンスを持つ闇の刑事なのだ。
自らの不倫行為が発端で夫を交通事故による植物状態に追いやった理容師の愛子(石田ゆり子)は店の客がたまたまテロリストに関与する人物・ジュリオ(チェホ・イムレ)だったことからたまたま知り合いだった住本の部下・松沢(尾野)を通じて協力者として仕立て上げられる。実は住本が松沢をオモテから引き抜いたのはそのためだったらしい。
日本で開催される国際会議でテロが決行される恐れがある。アメリカ大使館書記官で実は極東CIAのボスから警備会社の売り込みをかけられた内閣官房長官・村松(余貴美子)は警察庁警備局長・有賀(石橋凌)を呼びつける。
村松「警備は大丈夫なの」
有賀「万全を期しております」
村松「大丈夫なのね」
田中真紀子を想起する方も多いようだがキッドは小池百合子じゃないかと妄想する。
しかし・・・実際にはテロの脅威は確実に迫っていた。
ウラの世界では情報がすべてである。人類滅亡を目指す以外には人間の殺傷力には限界があり、結局、敵味方の識別が要なのである。
誰が敵であり、誰が味方であるか判断する情報を持つかどうかが生死を分けるのだ。
敵が分れば、敵の所在地を探り、敵の弱点を探り、懐柔方法を探り、場合によっては抹殺する。
住本は人命を軽視しないが尊重はしない。情報を得るために協力者の生命・財産が危機に及ぶ場合でも運営者として為すべきことを為すのみだ。
いわゆる一つの当局は一切関知しない姿勢である。
住本を魔物と呼ぶオモテの顔役・警察庁警備企画課(通称ZERO)の倉田理事官(遠藤憲一)は住本の行動を抑制しようと圧力を加えるが・・・そのためには情報を与えもするのである。情報を得るためには情報が必要とされるのが情報工作の鉄則なのである。
たとえば「逃走経路担当者」に「攻撃方法」を問うてもムダだということだ。
倉田は住本の弱点を探る。
倉田「お前の協力者・ニケ渡辺(ルドルフ・マッカラン)の妊娠中の妻・昌代(遊井亮子)がオモテに怒鳴り込んできたぞ・・・夫を帰せってな・・・奴に何やらせた」
住本「早急に調査して報告します」
倉田「なんだ・・・知らないのか・・・協力者の消息を・・・」
住本「当該事項が判明しだい報告します」
倉田「・・・もういい・・・奴を記録から消せ・・・警察と奴は徹頭徹尾無関係ということにしておけ・・・」
協力者・ニケの仕事は終っているはずだった。しかし、ニケは色気を出して単独工作を行い・・・敵の手に落ちたのだった。
ニケから・・・自分の情報を辿られる危険を察知した住本は妻(奥貫薫)と娘(稲垣鈴夏)を緊急避難させる。
妻「あなたは本当は何者なの」
夫「死にたくなかったら聞かないでくれ」
住本は警察関係者だった父(堀部圭亮)の記憶に拘泥する。何らかの任務によって植物状態となった父の介護に疲れ果て母(占部房子)は父を絞殺しようとして果たせなかった。母に代わって父を殺そうとしたが未遂に終った。母は彼を罵った。「恐ろしい子」と。
手詰まりとなった情報収集。松沢は植物状態からの離脱治療の費用を餌に愛子にジュリオの携帯電話の情報のコピーを命じる。
しかし・・・松沢ができるのはそこまでだった。
テロリストとの連絡に専用のカードを使用していたジュリオ。愛子はさらに・・・危険な任務を求められる。松沢は拒絶し・・・住本が愛子の運営者となった。植物状態の夫の前で愛子を果てしなく柔らかく脅迫する住本。
住本「介護に疲れて・・・殺したくなることもあるでしょう・・・私が代行しますよ」
愛子「よして・・・私が恐ろしいのはあなたから与えられる危険な仕事に愉悦を感じる自分の心なのよ」
愛子はジュリオに一服盛り、鍵を奪い密室に潜入しようとする。しかし・・・ジュリオは薬に屈せず愛子の体を求めるのだった。
途中からその気になって・・・ジュリオを受け入れる愛子。
盗聴する松沢はその艶やかな喘ぎに耐えられず一人ヘッドホンを置く。
任務を果たす愛子・・・しかし・・・手に入れた情報を渡した後で住本をなじる。
愛子「一緒にしないで・・・私は夫に殺意を感じたことは一度もないの・・・ただ・・・もう一度おはようって言ってあげたいだけなのよ」
愛子のスパイ行為を知りつつすべてを素知らぬ顔でやり過ごしたジュリオ。彼は本気で愛子の体に溺れているらしい。黒幕への定時連絡。
テロリスト「何か・・・変わったことはなかったか・・・」
ジュリオ「ないぜ・・・なにもな」
愛を手にいれるためには愛が少なくとも必要なのだ。暗いバーの床で獣のように体を潤ませ交わりあう行為を愛と呼べるものならば。
住本は愛には興味がない。しかし・・・テロリストに一歩近付く情報は入手した。
月曜日に見る予定のテレビ『吉高由里子の東京DOGS』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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