« この世の闇の作り方(仲間由紀恵)友情と宿命の嬢王V05(原幹恵) | トップページ | ええいああ天地人(妻夫木聡)契りたいのです(逢沢りな)いのちがけだよ(並木瑠璃) »

2009年11月 1日 (日)

侍高校許婚は顔を隠して(谷村美月)調教されてもプリンセス(志田未来)

「わたしたちの教科書」(2007年)ペアである。

谷村美月も虐められ続けているが、今回はシークレット・ゲストである。クレジットを見るまで気がつかんわっ。

一方、いじめられっ子の集大成か・・・セイラ(志田未来)・・・。

で、『小公女セイラ・第3回』(TBSテレビ091031PM0756~)原作・フランシス・E・H・バーネット、脚本・岡田惠和、演出・吉田秋生を見た。超亜空間に存在する聖ミレニウス女学院。そこでは未だに人身売買と奴隷制度が残されているのである。ネットとか携帯とかはたまに気が向いたときだけ存在する。どこなんだよ~とか、いつなんだよ~とかけして思わないでください。

昔風にいえば明らかに成金の武田寛(不破万作)の娘、武田寛子いや真里亜(小島藤子)はせっかく練習したフランス語のスピーチの出番をセイラに奪われ、ついに堪忍袋の緒がきれたのであった。

父親から女学院への援助を引き出し、院長(樋口可南子)を巻き込んで、本格的なセイラいじめを開始するのである。

手始めにセイラに自分の召使とするのである。

しかし、セイラは「貧乏だってプリンセスなの」と意地を張るので真里亜の怒りはさらに増幅するのであった。

「貧乏なセイラには何の価値もないことを思い知らせる」ために、いかなる手段を使ったのかセイラを無視させるのだった。

言うことを聞かないセイラの友人・まさみ(岡本杏理)には言うことを聞かないとセイラを家なき子にするという脅迫をし、カイト(林遣都)は高校進学資金で買収する。

この透明人間攻撃にセイラの心は折れてゆく。

極力中立のかをり(忽那汐里)にも「頑固さ」を辟易され・・・セイラは孤独に耐えかねる。

カイトは「これは神にあたえられた試練だとか言ってるけど家は仏教徒なんだよ。日本じゃまだまだお墓に十字架立ってる人は少ないぞ~」と云われ・・・違うだろう・・・とにかく・・・自分がまだまだ貧乏人を下に見るお嬢様気質であったと思い知らされ・・・さらに鬱になるセイラだった。

もはや天国の母(黒川智花)の声も届かなくなったセイラ。ネズミたちとでは会話が成立しないのだ。

ついに真里亜に膝を屈するのである。脚本家は凌辱系育成ゲームのやりすぎではないのか。

そして「謝るくらいでは許せなくてよ」と真里亜は嗜虐的な性格をあらわにする。もう怨み屋に実質的殺害を依頼されるレベルの悪である。ここまでいくともう悪の道からは戻れない。

いかなる手段を使ったのか・・・子分の二人以外にもトマト投げを実行させる真里亜。

いろいろな部分がトマトまみれになるセイラ。一部愛好家熱狂である。

そういう変態の一員にならないためにかをりはいち早く脱走である。

しかし・・・セイラを守るためにセイラにトマトを投げざるを得ないまさみ。

その最後の一投を阻止したのは・・・カイトでした。

真里亜「なんてことを・・・高校に行きたくないの」

カイト「行きたいさ・・・しかし、頭にビッグ・リボンをつけた女の金では行かない」

泣きじゃくるセイラをかかえるカイト・・・突然ラブ・ロマンスですかっ。

眠れよ眠れすみれの様に

幼い少女の その頬の 涙の中の悲しみよ

関連するキッドのブログ『先週の土曜日のレビュー

で、『サムライ・ハイスクール・第3回』(日本テレビ091031PM9~)脚本・井上由美子、演出・佐藤東弥を見た。今週の妹・優奈(大後寿々花)は「お兄ちゃんが模試で志望校合格率*5%未満だと私がとばっちりを受けるのよ・・・しっかりしてよ」・・・以上である。む、無駄遣いじゃないか。

一方、模試がA評価だったあい(杏)だが・・・なんとなく受験鬱になり、ストリート・シンガーを突然始めるのだった。芸達者なのでYUIみたいな歌を披露するのである。

しかし、その盗撮画像がネットの掲示板に公開すると書き込みが殺到(主にクラスメート)・・・怪しい音楽プロデューサーも書き込んできて・・・有頂天になるあいだった。

しかし、罵詈雑言が始まるとたちまち落ち込むあい・・・もはやちょっと危ういキャラだな。

まあ・・・現在の普通の高校生は小学生あるいはそれ以前からネット世代なので・・・ネットに対しての耐性は問題なくあるだろう。ネットがあるから問題なのではなくて・・・トイレの落書きだって傷つくタイプは傷つくだけだ。

しかし・・・サムライモードの小太郎(三浦春馬)には到底許せることではなく・・・果たし状で書き込み者に勝負を挑むのであった。

ちなみに今回、ただの小太郎が鬼スタディーしたのは「サムライには許婚(谷村美月)がいる」ということである。サムライは「天下をとれば戦はなくなる」などといっているが・・・真田幸村(信繁)の家来のサムライが参戦するのは上田城攻防戦や大坂の陣なので・・・どちらかといえば戦国時代が終焉しているのに好戦的なサムライたちが乱を好んで挙行した反平和戦争である。まさか・・・この脚本家も大河ドラマの脚本家と・・・同じ種族なのか?

とにかく・・・意外なことに書き込みをしたのはあいの親友の百合香(小林涼子)だった。

百合香「だってこうでもしないと・・・出番がないんですもの」

和沙(折山みゆ)「それは私も同感・・・ごめんじゃねーよーだけなんです」

あいは百合香を突き飛ばして擬似パンチラ・サービスを許した後で仲直りするのだった。

強い男になれと死んだ父親の願いがこもる剛(城田優)はあいを密かに懸想しているのでホッとする。

この展開に教師・サヤカ(市川実日子)はひそかに感激、亀井校長(室井滋)は「アホクサ・・・」と退出する。

勇気を出して音楽プロデューサー大室(丸山智己)の面接を受けるあいだったが・・・大室は単なる変態だった。

幼馴染の嗅覚でたちまち拉致されたあいを発見する自転車に乗った小太郎だったが、誤って川に転落。サムライモードに変身するとジャンク船の手作り鉄弓に傘の柄の矢で大室のクルマを撃破。

「将を射んとすれば馬を射よなのだ」である・・・そんなセリフはないけどね。

まあ・・・ひょっとすると歴史オンチ・・・の匂いが漂ってきたが・・・ま・・・これはそれでもいいか。

幽霊司書(ミムラ)いわくスイーツな夢とは袂を分かつらしいし・・・。

月曜日に見る予定のテレビ『吉高由里子の東京DOGS』(フジテレビ)『前田亜季の狩矢警部⑦』・・・さあ、最初の刺客だな。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

|

« この世の闇の作り方(仲間由紀恵)友情と宿命の嬢王V05(原幹恵) | トップページ | ええいああ天地人(妻夫木聡)契りたいのです(逢沢りな)いのちがけだよ(並木瑠璃) »

コメント

キッドさん、こんにちは。
小公女セイラは…トマトを投げつけられる志田未来が痛々しく(^_^;)。ビッグ・リボンの子は、花より男子の佐藤めぐみを彷彿とさせます。見てくれは可愛いが中は腹黒い…。朝ドラでもそんな役柄だったような。

侍高校は、ネットにおける匿名の誹謗中傷を理不尽なことと捉えるか否かで見方が変わるのでしょう。急速にネットは普及したけれどリテラシー教育は追い付いていない。リテラシー云々の前に常識が欠落しとるわーっ!と脚本家は侍を通じて言いたかったんでしょうが、視聴者の共感を呼べるのかは…難しく。

ところで、最近ロンバケの再放送にハマっております。フラグが丁寧に回収される中で各キャラがしっかりしていてやはり秀逸。北川脚本の中でも一番好きです。山口智子の豪快なキャラが一際目立ってます(^-^)。

マンションの隣の空地でバスケしたり、英語看板があったり、ブザビはロンバケの要素も持ってたんですね。しかし、さすがに互いの名前を呼び合う「南ィ〜!」「セナァ〜!」みたいな少し恥ずかしい(?)シーンはブザビには無く。やはり96年と09年の時代観の違いは大きい、ですね。

投稿: ys_maro | 2009年11月 2日 (月) 07時25分

♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬ys_maro様いらっしゃいませ♬♬♬のだめデスヨ♬♬♬

ネタには関連性というものが関係してきます。

キッドは次の二つのアプローチを
ネタ分析の便(よすが)としています。

①構成系としてのフリオチ

②お笑い系としてのボケとツッコミ

たとえばボケというものを構成系で
分析すると
ノーマル(フリ)とアブノーマル(オチ)に
二分割することができます。

つまり、ビッグ・リボンちゃんのリボンは

ふつうの大きさ(フリ)にくらべてでかい(オチ)

・・・ということでビッグ・リボン(ボケ)に
なっているわけです。

人間は規格(フリ)に対して規格外(オチ)に
お笑いを感じるシステムを標準装備しているからです。

で、そういうものを発見したときに
「でかすぎるわっ」
と指摘することがツッコミです。
ボケはすでにボケたところでお笑いを発しているのですから
ツッコミというのは解説者なのですな。

ちなみに構成の考え方ではツッコミはオチではありません。

「ビッグ・リボン」「でかすぎる」までがフリで
オチは(観客の笑い)ということになります。

さらに言えば
「ビッグ・リボン」(序)
「でかすぎる」(破)
(観客の笑い)(急)
という序破急の三分割で構成されていると考えます。

ものまねがお笑いになるのは

本人(ノーマル)とまねっこ(アブノーマル)のボケと
原型(ノーマル)と模造(アブノーマル)の
ダブルのボケが成立するからです。

これはくりかえしのギャグにも応用されます。

決まり文句はその一例で
水戸黄門の印籠登場場面はくりかえしのギャグです。

その発展系としてものづくしがあります。

古今東西もくりかえしのギャグなのです。

そういう延長線上に「いじめドラマ」があるということです。

憎まれ役がどれだけ「いじめ」を尽くすのか。
そこが見所なのですな。

「いじめられっこにトマトをぶつける」のは
古典的ですが・・・水かけの後なので
オーソドックスな展開。

そういう直接攻撃と同時に
仲間はずれというこれも古典的な
間接攻撃をからめていて
いじめられる対象者を
屈服させるという調教ゲームの色彩も入ってます。

いじめ尽くしとしては結構手間をかけているんですよね。

まあ、基本的にキッドは「いじめ」という行為を
是非も無いことと考えるタイプですが
「いじめ」に対してコンプレックスを持っている人・・・

いじめられっ子だった人に多い

・・・の場合、耐え難い場面となり
ものすごい反発を感じる場面だったりもします。

とにかく、キッドはトマトが屈服したセイラの股間に
命中した時点で・・・
エロゲかっ!
と感じました。

そこでは爆笑しましたよ。

しかし・・・リボン・シトロンのリボンちゃんの
リボンはもっとでかいんですけどね。(昭和)

まあ、期せずして
「セイラ」「サムライ」と
弱いものいじめのくりかえしのギャグになっていて
そこは苦笑です。

「ロンバケ」→「ブザビ」で言うと
そもそも北川景子の「バカーっ」が
「それ」だったわけですよね。

キッドは
樹木希林→山口智子→内山理名と続く
美人じゃないけどかわいい女の系譜で
「ロンバケ」は見てしまうのですけど。

なにしろ、それが松たか子とダブル・ヒロインですし

本当にかわいい稲森いずみや広末涼子が
ワキというのがポイントなのですな。

それをお客に感じさせないラブ・コメは
当たるというのが基本です。

ドラマについて語るのは
そういう認識を再構築してみようという
試みも入ってます。

投稿: キッド | 2009年11月 3日 (火) 01時41分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 侍高校許婚は顔を隠して(谷村美月)調教されてもプリンセス(志田未来):

» 小公女セイラ 第3話 [Happy☆Lucky]
第3話 [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 09時53分

» 小公女セイラ 第3話:お姫様の友達はネズミだけ [あるがまま・・・]
もったいないお化けが出るぞ〜 〜〜〜〜(m--)mヒュードロドロ 生徒の数だけトマトがあっただなんて、すげぇなぁ{/face_ase1/} てかこの学園、経営難なんだからこんなところを院長に見つかったら大目玉だぞ{/ee_2/} つーか、農家の人に謝れやっ{/ee_3/}{/hiyo_ang1/} 最後にはカイトにかばわれて、退場したセイラだけど、自分は何の価値も魅力も ない人間だって真里亜に認めた事は撤回しないのかな。 だけど、真里亜こそ自分は何の価値も無いって事がわかんないんだろうか{/... [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 10時13分

» サムライ・ハイスクール 第3話 [ぷち丸くんの日常日記]
平凡な高校生・望月小太郎(三浦春馬)の体に、なぜか戦国時代の先祖・ サムライ小太郎が乗り移るようになって数日。 現実の小太郎は相変わらず冴えない日々を送り、模試の結果も最悪で落ち 込んでいた。 そんなとき同級生で幼なじみのあい(杏)が行方不明だという連絡が入る... [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 15時12分

» サムライ・ハイスクール 第3話 友情と夢と [レベル999のマニアな講義]
『弓矢で誘拐成敗』内容入試模試の結果で、散々だった小太郎(三浦春馬)家に帰り母・圭子(キムラ緑子)からは怒られ。。。そんななか、百合香(小林涼子)からあい(杏)と連絡が取れないという知らせ!まさか、誘拐!?担任のサヤカ(市川実日子)に剛(城田優)。。巡...... [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 15時27分

» 《サムライ・ハイスクール》☆03 [まぁ、お茶でも]
サムライ小太郎がときどき乗り移ることから、勉強もままならず、ってそんなこと自分の努力次第なんですけどね。 サボりにさぼった結果小太郎の模試はE'評価。あいにまで同情されて、問題集をこれ分かりやすいからと、もらう始末。帰宅すれば、母からは罵倒されるし、父だけが優しかった... [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 20時52分

» 小公女セイラ 03 [ドラマハンティングP2G]
学院の下働きの仕事にも、徐々に慣れてきた セイラ (志田未来) は、カイト (林遣都) との少ない会話に喜びを見い出す毎日。 そんなある日、フランス語のクラス代表スピーチの座をセイラに奪われた 真里亜 (小島藤子) が、学院長の 三村千恵子 (樋口可南子) に異議を申し立て..... [続きを読む]

受信: 2009年11月 1日 (日) 21時37分

» 【サムライ・ハイスクール】第3話 [見取り八段・実0段]
受験シーズン真っ只中、進学する目的をイマイチ見失っている学生達。あいは路上ライブを決行。翌日、誰かがあいの写真を載せたサイトをUP。あいはクラスの皆から賞賛を受ける。しかし、そのサイトに、徐々にあいを非難する書き込みが入り。。。抵抗する術がないと諦めたあ...... [続きを読む]

受信: 2009年11月 2日 (月) 00時42分

» 「小公女セイラ」第3話 [Thanksgiving Day]
TBS土曜19:56〜のドラマ、「小公女セイラ」第3話を観ました!! 「小公女セイラ」は第1話から、欠かさず録画して観てるんですよ。この秋のドラマでは、いちばんハマってるかもしれません。 「小公女」といえば、バーネットの原作も有名ですけど、確かずっと昔にアニメ化....... [続きを読む]

受信: 2009年11月 2日 (月) 00時44分

» サムライ・ハイスクール (杏さん) [yanajunのイラスト・まんが道]
◆杏さん(のつもり) 杏さんは、日本テレビ系列で毎週土曜よる9時から放送されている連続ドラマ『サムライ・ハイスクール』に永沢あい 役で出演しています。先週は第3話が放送されました。●あらすじと感想... [続きを読む]

受信: 2009年11月 3日 (火) 01時32分

« この世の闇の作り方(仲間由紀恵)友情と宿命の嬢王V05(原幹恵) | トップページ | ええいああ天地人(妻夫木聡)契りたいのです(逢沢りな)いのちがけだよ(並木瑠璃) »