スクープは寝て獲れ・・・泥酔は禁物(仲間由紀恵)営業再開嬢王V?09(原幹恵)
体を張る舞(原幹恵)・・・イメージを張る朋(黒川芽以)・・・そしてなりふりかまわぬ遼子(仲間)・・・。
平成VS昭和VS三十路の夜の女対決もついに最終章に突入するのだった。
ま、混ぜるな。
長女・愛(宮崎あおい)が保険のCMでガンガン稼ぎまくる前後で次女・銭形泪(黒川)は悪女の限りを尽くすのである。
三女・舞(堀北真希)と四女・零(夏帆)はどのような気持ちで見守っているのだろうか。
まあ・・・女優の行く末もいろいろなんだな。従姉妹の銭形雷(小出早織)は「浅見光彦・最終章」の光彦の死んだ妹役で写真に納まっているし。
で、『アンタッチャブル~事件記者・鳴海遼子~・第7回』(テレビ朝日091127PM9~)脚本・橋本裕志、演出・唐木希浩を見た。もうなりふりかまわず、番組内で見所フラッシュ・カットの多用である。週刊アンタッチャブルの鷹藤(佐藤智仁)、城之内(酒井敏也)、中原(田中要次)はタイアップCMにも登場してナビしたり鍋したりしているわけだが・・・営業もなりふりかまわないのである。
バックボーンのはっきりしない週刊アンタッチャブルだが、結局、永倉(寺島進)のポケット・マネーで運営されている気配である。そのために父・一郎(深水三章)を庇って闇の組織に利用される遠山(要潤)は「国民ジャーナル」を退社し、前回死亡した樫村(田中哲司)に替わって週刊アンタッチャブル編集長になりました。もう・・・なんていったらいいか。
スキャンダルを捏造し、与野党の候補者をバッシングして選挙に挑む永倉。その事実を知っているのはアンタッチャブル編集部だけという恐ろしい事態になっている。
にもかかわらず・・・泥酔して夜明けのコーヒーを飲んで以来、遠山と交際していると思い込んでいる遼子(仲間)は新編集長の命じるままに新たなるスキャンダルを求めて、与野党の新候補者が出入りする高級クラブ・ヒミコ倶楽部に潜入取材を敢行するのだった。
ダンディー坂野上(ダンディー坂野)をはじめとする一流の常連客で賑わうヒミコ倶楽部のオーナー・氷川(川上麻衣子)は実は元・新聞記者で・・・行方不明の同僚の謎を追いかけるためにこの高級クラブを経営しているという超絶設定である。設定もなりふりかまわない。
氷川の追いかけるのは「ゾマリア共和国」と永倉との暗いつながりである。ちなみにゾマリアはアフリカの東海岸沿いにあるマダガスカルのような島国で存在そのものがなりふりかまっていない感じだ。
「取材源とは夜のベッドでつながる」という信念を持つ氷川はホステスとなった遼子に駐ゾマリア大使・牛丸(大和田伸也)との店外デートを命じるのだった。
二人掛かりで牛丸を篭絡した氷川と遼子は「永倉がゾマリヤ人民を薬害で苦しめてから救済するという偽善行為をした」という証言と証拠の領収書を押さえる。
しかし・・・牛丸と氷川は何者かにホテルの一室で証拠もろとも爆死させられてしまう。
その事件に一郎が関与している証拠を携帯電話で撮影した遠山の本当の恋人・美鈴(芦名星)だったが、何者かに携帯電話を奪われてしまう。
遠山を問い詰めた遼子は「家族を守るために永倉の指示にしたがっていたこと」を告白するが・・・洗脳された遠山一郎は息子を刺して・・・息子が美鈴から盗んだ携帯電話を強奪する。
遼子と兄の鳴海刑事(小澤征悦)らが一郎を追跡するがホテルの一室に逃げ込んだ一郎もまた爆殺されてしまうのだった。
連続爆弾殺人事件発生なのに・・・鳴海とその部下しか捜査に動員されない淋しい警察はなりふりなまわぬ脚本のなれの果てである。
そして・・・兄から遼子に突然もたらされる鷹藤も爆破事件の生き残りだという情報。
こうなるともう・・・ひっそりとお茶を入れたりしているアンタッチャブルの若手記者・西尾里香(浦野一美)が一番怪しいとなりふりかまわず言わざるを得ない。
そして・・・なりふりかまわず予告編で「最終章」って言ってます。
なんていうか・・・もう少し落ち着こうよ・・・とスタッフ一同に言ってあげたくなるドラマになっている。
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で、『嬢王Virgin・第9回』(テレビ東京091114AM0012~)原作・倉科遼(他)、脚本・梶木美奈子、演出・森田昇を見た。いじめられて男性恐怖症となった舞(原幹恵)は過去の自分をチェンジするために嬢王を目指したのである。しかし、二階堂亜莉沙のニセ媚薬により性の喜びに目覚めた舞。さっそく、好意を感じる桜木貴志(大口兼悟)と一夜を共にする。そして身も心も桜木の虜になるのだった。もはやタイトルに偽りありだが・・・そんなことを言ってたらキャバ嬢のドラマなんてやってられっかよ・・・というなりふりかまわぬ姿勢は「アンタッチャブル」より説得力があります。
舞の手ブラ・サービスつきの濡れ場でファン一同が昇天する頃・・・背徳天使として帰還したリストカットの朋(黒川芽以)は黒の限りを尽くし始める。愛する雨宮(永田彬)の婚約者であり、ボス(大河内浩)の娘である桐島香織(かでなれおん)の秘密を握った朋は「ボスの悪事の証拠を掴め」と香織に命じるのだった。雨宮はボスの弱みを握り、独立しようと狙っていたからである。
香織「私を脅迫するなんて・・・父が知ったらあなたは殺されるわよ」
朋(一筋増量したリストカットの傷痕を見せて)「私が死ぬときはあなたも道連れにするわ」
香織を支配下に置いた朋は何食わぬ顔で朝帰りの舞の前に姿を見せる。
朋「私はどうしても・・・嬢王になりたかった・・・だから一番大切なともだちにひどいことを・・・」
舞「無事でいてくれてよかった・・・」
朋「私、エスコートとして・・・舞ちゃんを助ける」
舞「でも・・・私は誰の力も借りずに嬢王になりたいの」
朋「私は舞ちゃんの心の支えになるわ」
舞「わかった・・・ありがとう」
朋「・・・舞ちゃん、好きな人が出来たのね・・・桜木さんと・・・」
舞「・・・」
朋「私にも好きな人がいた・・・でも彼は夜やってるような女はイヤだって・・・去っていったの」
ある種の発達障害者である舞はその一言に呪縛されるのだった。
エスコートとしてキャバクラ「MUSELVA」に戻った朋は桜木に心を奪われた舞を冷ややかに見守るのだった。
ワイン通の常連客が8万円のオーパス・ワン(カリフォルニア)をオーダーしているのに上の空で桜木からの電話を待つ舞。接客しながら携帯電話を見つめる舞はキャバ嬢というより職業人としてダメだろ。
そんな舞がボトルを倒すようにさりげなくテーブルに配置する朋だった。
さらに舞の携帯電話を盗む朋。桜木との連絡手段を失った舞は完全に舞い上がるのだった。
再び来店したワイン通はドンペリを注文するが、そこへ桜木が来店する。
桜木以外は目に入らない舞は一目散に桜木の元へ。
しかし、朋は舞をワイン通の席に戻すと珠里(木口亜矢)と翔子(横山美雪)を桜木の席に刺客として送り込む。
二人「なんで舞のヘルプなんて・・・私らが・・・」
朋「舞さんの大切なお客様なんです」
二人「舞の太客(ふときゃく)か・・・」
目の色が変わった二人は桜木に猛然とアタック開始である。
「舞はワインで言うとボジョレヌーボーみたいなものだな。しかし、本当のワインの味を知るには三年かかる。ワインから雨の香りが沁みこんだまじりっけのない土の味がするみたいな・・・紙巻煙草は駄目だが葉巻はいい」などと語る薀蓄を語り続ける客だが舞いは上の空で桜木を見つめるのだった。
そして・・・桜木が店を出ると夢中で追いかける舞だった。体は大人の女でも心は仔犬だからである。
舞「桜木さん・・・どうしてお帰りになってしまうの」
桜木「君の仕事に迷惑がかかる・・・」
舞「私・・・桜木さんがイヤなら・・・キャバ嬢をやめます」
桜木「嬢王は君の夢だったはず・・・嬢王グランプリが終るまで私は君とは会わないことにする」
傷心して店に戻った舞を待っていたのは舞専用ドンペリだった。
ワイン「客がトイレから帰ったのにおしぼりも出さないとは・・・客は金づるか・・・客より情夫か・・・二度と来るか」
ドンペリを頭から浴びて・・・しかし・・・桜木のことしか頭にない舞は涙を流すのだった。
そんな舞を平手打ちする朋。
朋「しっかりして・・・そして憎しみのバーナーに点火して」
そこへ桜木の異母妹の優衣華(原紗央莉)が割り込む。
優衣華「あなたは私の母と同じ。桜木家の男に身も心も奪われて・・・そして捨てられたのよ・・・」
舞はもうどうしていいかわからないのだった。
そこへ突然現れる小悪魔agehaそのものの昭和風キャバ嬢・菜々(桜井莉菜)・・・「昭和をなめんなよ・・・」
雨宮「わかった・・・来週は昭和VS平成の嬢王バトルだ」
朋「これが・・・雨宮様の売り上げ倍増計画」
喪服のキャバ嬢(吉沢明歩)復活をはらんで・・・企画もの復活である。
その夜・・・約束の資料を用意して朋を訪ねる車イスの香織。
香織「持ってきたわ・・・」
朋「ここまで持ってきてよ・・・」
クララ・・・じゃなくて香織は立った。
香織「お願い・・・彼には言わないで・・・」
朋「不自由な体だと縛れるけど・・・自由になると縛れないものな~んだ?」
今回は舞の暗愚劇場&朋の暗黒劇場だったな・・・。ダブル・ヒロインか・・・っていうか・・・このメンバーでキューティー・ハニーを・・・まだ言うかっ。
まったく・・・恋ってやつは・・・時には身も心も滅ぼすよな・・・ふっ。
日曜日に見る予定のテレビ『坂の上の雲』(NHK総合)『JIN・仁』(TBSテレビ)・・・さて・・・どうするの?
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
あ、やっぱり最終回じゃなくて最終章だったんだ^^;
終わるには早いと思った。。。
>ひっそりとお茶を入れたりしているアンタッチャブルの若手記者・西尾里香(浦野一美)が一番怪しい
やっぱそうなっちゃいます?
有力候補は怪しすぎですもんね~。。。
しかし、そういう薄っい所が「名なしの権兵衛」だとしたら
アンフェアだ~。。。
もっと落ち着け、と、確かに言いたいかも^^;
投稿: くう | 2009年11月29日 (日) 03時23分
❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀
たぶん・・・とは思いますが
来週はフィギュアスケートのグランプリファイナルで
お休みなので年末体制で
本当に次回が最終回かも・・・しれません。
前回・・・視聴率はがんばったんですけどね。
常套手段としては・・・キャスティング的には
大弱ですけどね。
アンフェアはなにしろ
瑛太がソレで名をなしたくらいに
最後まで潜んでいましたからね。
スペシャルもそうきたか・・・でしたし。
「名無しの権兵衛」は
原点回帰のネーミングなんですけど
「名無し」くらいが
よかったと思っています。
キャストが「名無しの権兵衛」って
言う度にもたつく感じがいたしますので。
「また・・・名無しか・・・」
「名無しの奴めぇぇぇぇ」
「名無し・・・」
くらいの方がスピーディーだと思うのです。
最後は「私には名前がないんだよ・・・本当に」
というくらい悲しいおいたちの悪役だと
痺れるんですが。
どうでしょうか。
キャナメが軽症なのも怪しいので
今回はフェイントだった・・・という
線もありますな。
投稿: キッド | 2009年11月29日 (日) 04時05分