正しいことをするために少し賢くなるのです(戸田恵梨香)キィノォコォ(松田翔太)
人にやさしくすること。人を大切にすること。そういう良いことをするためには強くなる必要がある。
これはハードボイルド文学の鉄則である。死んで花実が咲くものか・・・ということだ。
つまり、平和共存の前提条件は弱肉強食ということである。
こういう哲学が虚しいのは強者が最後まで貪り尽くすという現実が目の前に展開するときだが、まあ・・・ドラマだからロマンチック(理想的)でもいいじゃないか・・・とキッドは考える。
たとえ・・・かわいい上に賢いなんてずるい・・・と恵まれない人々に激しく憎まれることになろうともだっ。
火曜日のドラマ対決は①「ウソゲ」↘10.2% ②「リアクロ」↘*9.8%
超接近。
で、『ライアーゲーム シーズン2・第4回』(フジテレビ091201PM9~)原作・甲斐谷忍、脚本・黒岩勉、演出・大木綾子を見た。ライアーゲーム・四回戦は団体戦。先鋒戦、中堅戦と進み、いよいよ・・・神崎直(戸田)と小坂妙子(広田レオナ)の大将戦である。
種目は「回らないルーレット」である。ゲームとしては親の隠した数字を当てる「ホンビキ(手本引き)」を連想させるものだ。しかし、ドラマでは目の流れを推測するというような駆け引きではなく城外乱闘のような詐欺行為で展開していく。ライアー・ゲームらしいといえばそれまでだが・・・ゲーム愛好家にはちょっと物足りない展開かもしれない。
しかし・・・ライアー・ゲームもシーズン2なら少しは上手にと中森明菜が歌うように・・・歌わんわっ・・・お人好しの直が成長することによってちょっと違うキャラになっていくという点では見応えがあったようだ。とにかく・・・ただでさえウザいキャラが小賢しくなることでさらにウザさを増すという大胆な展開である。こうして直のファンは自分のM度を磨いていくのである。
渡辺いっけいアナ「そこんところ、どうなんですかね、解説の変な事務局員さん」
変な解説員「渡辺さん、行列48時間とのかけもちご苦労さまでした」
アナ「いやいや・・・そちらこそこの映画もあればのだめの映画もあり、さらに来年はまたあの微妙なブラッディ・マンデイのシーズン2で変なテロリストをやるそうじゃないですか」
エリー「さあ・・・そろそろゲームスタートのようですよ」
アナ「シカトですかぁぁぁぁぁぁぁ」
ライアーゲーム・コインを賭けて争われるこのゲーム。
スタート時点に両チーム三人の一人あたり1億円(要返済)プラス5000万円が配布され、一枚100万円のコインにして合計900枚のコインが場にあった。
それが先鋒戦・中堅戦を経過して
太陽ノ国 522枚 月ノ国 316枚 事務局回収 62枚
・・・となっている。
「回らないルーレット」とは一方のチームが1~4の数字から一つを選び・・・1~4の任意の数字に持ちコイン中から任意の枚数を賭ける(攻撃側と呼ぶ)。これに対し相手は選ばれた数字を隠されたまま1~4の任意の数字2つまでを選択し攻撃側の賭けた枚数以上のコインを賭ける(守備側と呼ぶ)。ただし、残額を越えた場合は全額を賭けることで救済される。
当りがあった場合、その数字に賭けた枚数の比率でハズレのコインを分配する。
当りがなかった場合、事務局がすべてのコインを回収する。
攻撃と守備を交互に行い、これを1ゲームとすると合計4ゲームまで。
ただし、途中でどちらかのコインがゼロになった場合はその時点で敗北となる。
・・・というもの。
アナ「練習戦では秋山(松田)が西田(荒川良々)を軽くノックアウトしていましたがどうですか」
吉瀬「私はあの手を使うと事務局が儲かるのでいいと思うんですが・・・そうさせないための伏線に使われていると思います」
アナ「マジな解説じゃないですか・・・」
美智子「妄想上の本人なので気配りです」
アナ「広田玲央奈といえば、だいじょうぶ・マイフレンドでピーター・フォンダとも共演したスーパー・アイドル女優ですがあれから26年・・・変われば変わるものですねぇ」
エリー「最近でも栞と紙魚子の怪奇事件簿のゼノ夫人とか、メン☆ドルの鴨嘴冴子とかものすごい存在感ですよ・・・主に深夜ドラマですけど」
アナ「深夜ドラマと言えば妄想姉妹の市川晶子もセクシーでしたね」
エリー「まあ、お上手」
アナ「おっとー・・・先攻の月ノ国の小坂・・・1~4に10枚づつベッドだ」
エリー「妙に弱気なキャラになって・・・小坂様は神崎様を騙しにかかりましたね」
アナ「それがライアーゲームだから・・・番組の途中ですがこんな書き方だと疲れちゃうことが分ったのでここで中継を終了します・・・ゲームの結果はライアーゲームニュースでお伝えします」
小坂は月ノ国を救済するという直に当りを教えると言う。素直に直がその目に賭けるとハズレである。
直は40枚を小坂に巻き上げられる。
直の攻撃。
実は小坂は裏切り者で名高いキノコこと福永(鈴木浩介)から必勝法を伝授されていた。
「直はウソをつくとき、まばたきをする」と言うのである。
ここからは直のまばたきショーで・・・一部愛好家はうっとりです。
直は秋山から伝授の一点賭け戦法を使わず何故か1~4枚に25枚ずつを賭けるのだった。
これに対して小坂は「あなたが賭けたのは一番ですか?」とどこかの泉の女神のような質問を始める。
「ちがいます」と素直に答える直だが三番の時にはげしくまばたき。
小坂は三番にチップを100枚置き当り。
当りが直25枚、小坂100枚なのでハズレに置かれた直の75枚のチップは
小坂に100/125×75で60枚。直に25/125×75で15枚の配当になる。
結局、一回の攻防であわせて100枚のコインを失う直。
途中経過は
太陽ノ国 422枚 月ノ国 416枚 事務局回収 62枚
たちまち接戦になってしまう。
ここで福永がタイムをかける。福永は直をひたすら罵倒である。
たちまち五分経過である。
次の小坂の攻撃は天使の直が1/2の確率で当りを引くが、直の攻撃で直の25枚オールに小坂はまばたき一点100枚でまたしても60枚を奪取。
ついにリードが月ノ国に変わってしまう。
三回目の小坂の攻撃。小坂は1枚オール。直は今度はハズレでロスである。
ここで秋山が一つの真相を見抜く「キノコ・・・お前、小坂に入れ知恵をしたな・・・そしてポケットにはビスケットを入れているのだろう・・・」・・・だがそれは真実の半分だった。
三回目の直の攻撃。直は「三回連続の一点掛けが当たる確率は低いので勝負します」と残り372枚を93枚ずつオール。
直の計算は1/4×1/4×1/4=1/64で正しいのだが
常に1/4だという考え方もあり、さらには当たるか外れるか常に1/2だという発想もある。
この場合、小坂はまばたき情報で1/1だと信じている。
ギャンブラーに信念はつきもので大抵妄信なのである。
直は4番でまばたきしたので・・・小坂は4番に372枚の一点張りである。
結果は3番で小坂はハズレ。
小坂「じゃ・・・まばたきは・・・ウソだったのね」
直「ライアーゲームですから」
途中経過は・・・
太陽ノ国 744枚 月ノ国 94枚。
残り一回の攻防で小坂が94枚を全部張って直がはずしても
太陽の国 650枚 月ノ国 188枚。
最後の攻撃で直があたり一点に全額はればフィニッシュである。
小坂「嘘つき・・・」
直「でも皆さんを救済するのは本当です」
月ノ国は太陽ノ国の天使にひれ伏すのだった。
秋山「・・・もしも・・・リードされたところで相手が気がついたら・・・とか・・・最初から騙されていたフリをしていたら・・・とか考えると穴だらけの作戦だが・・・まあ・・・直にしてはがんばった・・・と言うほかないよな・・・結果オーライはドラマの常套手段だからーっ」
直「えへへ」
次はいよいよセミファイナル・・・まさかオセ・・・葛城(菊地凛子)・・・決勝戦まで未対決ってことはないよな・・・そうだとしたら・・・それほどのものかというしかないけれど。
っていうか・・・事務局赤字じゃないか。
関連するキッドのブログ『第3話のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『傍聴マニア』(日本テレビ)『その男、副署長』『交渉人THE NEGOTIATOR』『飛鳥凛と原幹恵のラストメール』(テレビ朝日)『ROMES/空港防御システム』『グイン・サーガ』(NHK総合)『不毛地帯』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
入りまーす! キッドさん★
LIARGAMEは私の好きなドラマの1つです!!
秋山の推理に毎回見惚れるばかりでした!
まるで 手のひらの上で転がされているような(笑)
そしてLIARGAMEが誇るべきおバカキャラ 直ちゃん!
こんなに純粋な子もいるのね、と呆れるほど。
だから福永とかに騙されるのよ!!…と
テレビのモニター越しにしゃべっていました♪
人間とは難しいものです。見て見ぬふり。見てあざけ笑う。
助けるのは偽善。 自己満足に浸りたいだけ。
恵梨香ちゃんには悪いけれども 直ちゃんのこと
最初は偽善者だと思っていました。
だけれどやっぱり直ちゃんの純粋さには負けました!完敗です
私がそう思えたのはやはり恵梨香ちゃんの演技だからです。
感情を言葉を素直に言えるから。
神崎直の[直]は素直の[直]
そういう面では恵梨香ちゃんに繋がる部分が
あるのではないでしょうか?
これからも恵梨香ちゃんを応援していきたいですね♪
ところでキッドさんは嘘をつくのは得意ですか?
私は表情がかたくて感情を素直に表現することができない
直ちゃんとは全く逆の人です(-.-)
いつかちゃんと笑顔になれる人になりたいなーと思います!
さて 最後になりますが 何回もこの キッドのブログinココログに
お邪魔してしまい、すみません。
自分でもキッドさんに迷惑かな?とは思っているのですが…
キッドさんが迷惑じゃなければ
これからも書き込みをして
キッドさんとお話ししても良いですか…?
投稿: nana | 2013年3月26日 (火) 01時56分
騙される人が悪いのか?
騙す人が悪いのか?
これは難問なのでございますね。
そもそも騙したり騙されたりすることは
悪いことなのか・・・という問題があります。
たとえばただ今、警察が
新名称を募集中の
「振り込め詐欺」(オレオレ詐欺)ですと
騙された人はお金を損します。
損をすると普通は残念な感じがしますので
騙される人は残念な人と言えます。
騙した方はお金が儲かります。
お金が儲かると嬉しい感じがしますので
騙した人はうれしい人です。
そうなるとだましたりだまされたりで
うかうかしていられませんな。
で・・・もっとのんびり生きたいなあ・・・
と思う人は
だましたりするのはよくないっと
思ったりするわけでございます。
しかし・・・時には
「あなたなんか大キライ」
と言っておいて
「うそぴょ~ん・・・ホントは大スキ」
なんて言うと
ドキドキしたりときめいたりする場合もあるかもしれない。
かなり悪い趣味ですが
趣味は基本的に悪趣味なのですな。
人助けをすると・・・それは嘘で
下心があるんじゃないか・・・
と疑われる場合があります。
しかし、飢え死にしそうな時に食べ物を
もらえたら
それがウソでもホントでも
助かるわけですねえ。
助かるならなんでもいいやと言う考え方もありますな。
そして、助かっても感謝する人と感謝しない人がいますな。
このように・・・物事は一筋縄では
いきませんし、
人間もどこでもいつでも同じではないでしょう。
ドラマはある意味で
それを教えてくれる教科書だと思います。
ライアーゲームはそのものズバリのドラマですよね。
世の中は面白いもので
だまされた方が幸せで
だました方が不幸なんてこともありますからねえ。
キッドは基本的に
嘘をつくのが苦手です。
しかし、仕事は嘘をつくことです。
だから、毎日が苦しい時もありますな。
それでも素晴らしい嘘をつけたら
とても幸せな気分になれたりもするのですな。
ブログにコメントしてくださるのは
とてもありがたいことですぞ。
ただし、くりかえしになりますが
コメントを公開して
コメントにお返事するかどうかは
あくまでキッドのその時の判断によるものになります。
それは素晴らしいインターネットの世界の中の
「キッドのブログ」のルールだからです。
しかし、人間関係というものは
基本そういうものですからな。
何が受け入れられて
何が受け入れられないのか・・・
常に対応を迫られるのです。
絶対に大丈夫なんてことはないし
絶対に駄目っていうこともありません。
まあ・・・もっとも
悪魔の言うことですから
あまり、お気になさりませんように。
投稿: キッド | 2013年3月26日 (火) 02時24分