信じあうことで勝つのです(戸田恵梨香)信じさせることで勝つんだってば(松田翔太)
疑心暗鬼とは「疑心暗鬼を生ず」という「列子杲斎口義-説符篇」の注釈に示された言葉である。
男が斧を失くす。そして隣家の男が盗んだのではないかと疑いを持つ。すると隣家の男はいかにも盗人のように歩き、盗人の顔つきをしているように見え、盗人のように話していると聴こえる。しかし、斧は男がただ山に置き忘れていただけだった。それに気がついて隣家の男を見るとそこには盗人らしさは微塵もなかった。
そこで猜疑心が存在しない鬼を作り出すことが説かれるわけである。
四回戦で直(戸田)は「善意を実現するためにウソをつくこと」を覚えたわけだが・・・人を騙せるようになったからといって騙されないとは限らないということである。
ライアーゲームでは「人がウソをつくこと」が前提である。なにしろ、世界で一番のお人好しである直までがウソをつくのである。
格差のある社会では誰もが幸せになれることが分っても人は幸せにならない・・・という趣向を含むゲームである。
もちろん・・・それは疑心暗鬼を生ずという心理的要素も含んでいるが・・・秋山(松田)と葛城(菊地凛子)の対決は別の因縁を持つようだ。
もちろん・・・みんなが幸せでは幸せになれないという特殊な心理も考慮しないといけないし。
隣家の男はこれから斧を盗もうと考えているのかもしれないし。
結局、嘘つきの世界では見破られない嘘をついたものが一番嘘つきなのかもしれないし・・・。
火曜日のドラマ対決は①「ウソゲ」↘*9.3% ②「リアクロ」↘*8.3%
早めの忘年会か・・・。「ベストアーティスト」14.6%か。カラオケの予習か。
で、『ライアーゲーム シーズン2・第6回』(フジテレビ091215PM9~)原作・甲斐谷忍、脚本・黒岩勉、演出・長瀬国博を見た。LIAR GAMEセミファイナル前半戦は天使と悪魔ゲームである。リハーサルによって生じたアドヴァンテージのために格差が生じている状態でゲームはスタートされる。30分×3ピリオドの90分の間に天使と天使が結ばれることで生じる十字架を4本持つものが前半戦を通過できるというルールである。
(第1ピリオド)
グルであることが明らかになったと同時に天使であることが判明した三人はそれぞれが結ばれ十字架を作る。
その結果。
天使の葛城++ 天使のマリエ(MEGUMI)++ 天使の安川(春海四方)++
告白を信じれば悪魔の福永(鈴木浩介)
同様に天使の直、天使の秋山。
残りのメンバーは顔なじみの土田(森下能幸)、謎の高校生ヒロカ(武井咲)、濃い顔のタツヤ(姜暢雄)、色白のテッペイ(忍成修吾)、鉄人28号を操る金田正太郎のようなワタル(夕輝壽太)、ゴールドクローのようなモモコ(片桐はいり)の六人である。
福永の告白を信じればこのうちの一人が悪魔である。
葛城「私たちは完全に有利。私たちのグループに入れば天使でも悪魔でも救済します。ただし十字架4本になったら募集は終了します。だから早いもの勝ちです・・・しゅへっ」
ロケ地がボーリング場なのでピンを立てる葛城だった。
脱兎の如く駆け出す一同。
秋山「待て・・・この中で不利なのは悪魔だ。だから悪魔は最初にグループ加入を申し出る。この女はそいつを仲間にすると思うか?・・・つまり・・・参加を申し出た人間はこのゲームに勝てない」
秋山はボールを投げる。ガーターである。
(第1ピリオド終了)天使10 悪魔2
秋山はインターバルで宣言する。「俺には必勝法がある」
(第2ピリオド)
秋山「俺はこの腕時計のシステムを知っている。この腕時計は医療用の特殊な振動数を持つ電磁波を発しているのだ」
そしていつの間にか作った怪しい振り子を取り出すのである。
秋山「この振り子で天使と悪魔を判別できるのだ」
秋山、直と福永が振り分けられる。
ここでタツヤが参戦。秋山、直、タツヤが同種であると秋山が宣言。悪魔は二人なので三人は天使だと判明したと秋山は告げる。
そのためにモモコも判定を受け・・・それぞれが天使であると考え腕輪を交わす。
直+++、秋山+++、モモコ+++、タツヤ+++である。
このままでは敗北する葛城はクレームをつける。
葛城「でも悪魔を助ける人がいるかしら?」
秋山「助けるさ・・・最後にな」
葛城「それは・・・どうかしらね・・・」
直「助けます」
福永「頼む・・・直ちゃん・・・今助けてくれ」
秋山はノーのサインを出すが、直は暴走し天使モード全開で福永を救済してしまう。
天使の福永、悪魔の直++→天使の直+
さらに福永は天使たちと交接する。
福永++++、秋山++++、モモコ++++、タツヤ++++、直++である。
ここで葛城は秋山の嘘をばらす。
「秋山くんたち三人はグルだったのよ・・・そして・・・もう四人は十字架4本達成しているから協力しないでしょう・・・残りのみんなは私たちの仲間になるしかないの・・・しゅへっ」
もちろんキノコこと福永は「ごめん、直ちゃん・・・その通りなんだーっ」と協力拒否の姿勢である。それに賛同するモモコとタツヤ。
直「そんな・・・ひどいですぅ」
葛城「さあ・・・残りの皆さん、こちらへどうぞ」
なんとなく・・・流れで葛城にいきかける残りのメンバー。
しかし・・・ワタルは残留する。
直「どうして・・・」
ワタル「昔・・・火事場からボクを助けてくれた友人がいました・・・そいつはガンで死んじゃったけど・・・みんなを救いたいっていう君をみていたら・・・彼のことを思い出して・・・」
キノコ「嘘くさーい」
秋山「で・・・どっちなんだ」
ワタル「もちろん天使さ・・・」
キノコ「嘘だろーっ」
秋山「いや・・・俺は信じる」
そしてワタルと秋山はまぐわ・・・交接した。関係ないけど、「ぷっすま」で小倉優子が「目合い」に凄く好意的に反応していてちょっと受けたのだった・・・そうなのか。
葛城「しゅへっ」
果たして・・・ワタルは天使か悪魔か・・・もしも悪魔なら。
天使のワタル、悪魔の秋山+++→天使の秋山++である。
そして、ワタルが葛城とグルなら・・・秋山と直は大ピンチ。
しかし・・・これで悪魔は消滅。
最後は直が「たしゅけてください」とおねだりすれば元々仲間の土田、悪役は似合わないヒロカ、最後はいい奴のテッペイが助けてくれてめでたしめでたし・・・なのかどうかは来週のお楽しみである。
ようやく直が愚かにも程があるだろ天使モードになって萌えなのである。
やはりこうでないとね。
それにしても秋山と葛城の過去の「何か」にまったく興味がわかないのはキッドだけでしょうか。しゅへっ。
関連するキッドのブログ『第5話のレビュー』
木曜日に見る予定のテレビ『傍聴マニア』(日本テレビ)『その男、副署長』『交渉人THE NEGOTIATOR』『忽那汐里と酒井若菜の7万人探偵ニトベ』(テレビ朝日)『グイン・サーガ』(NHK総合)『不毛地帯』(フジテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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