« やはり私は天使なのでした(戸田恵梨香)15才だけど四回戦突破者です(武井咲) | トップページ | はじめてのおんぶはじめました(多部未華子)何もしてやれなくてすまん(唐沢寿明) »

2009年12月10日 (木)

母に代わって弟を護る(吉田里琴)もったいない女(本仮屋ユイカ)カイザーのない世界なんて無理(藤原紀香)

あどけない少女のような柊(藤原紀香)・・・「スタアの恋」の桐島ヒカル子とともに本当は世間知らずは紀香のはまり役なのだな。

登場する医師たちは基本的にエリートである。人間の価値は勉強できるかできないかで決まるわけではないが医師には勉強できなきゃなれないのである。

今季のドラマのここまでの平均視聴率順位を見ると①仁 ②相棒 ③東京犬 ④交渉人 ⑤ギネとなっていて「医療」と「警察」の人気の高さは相変わらずである。これはもちろん「病気」と「犯罪」に対する人々の関心の高さが根底にあるわけだが・・・どちらかといえば「刑事」はバカでもできるが「医者」はバカではできないというのも間違いないところである。

しかし、「ギネ」の主人公はちょっとバカなんじゃないのか・・・と思われやすい設定だったのだが・・・本当は医療に夢中になりすぎてその他のことを置き忘れた人だったことがわかる最終回なのだな。

だから病院という家庭の中での母・君島(松下由樹)に「口答えするんじゃありません」と叱られて萎れる柊はなかなかに童顔万歳なのである。

水曜日のダンスは

「相棒」19.4%↘16.6%↗18.9%・・・・・・・↘17.8%↘17.6%↗18.0%↘16.1%↗18.0%

「ギネ」14.8%↘11.6%↘11.1%↗12.1%↗12.2%↘*9.5%↗11.8%↘*9.5%↗12.7%

「最終章」・・・・10.9%↘*7.0%↗12.2%↘*8.0%↘*6.7%→*6.7%↗*6.9%↘*6.7%

せっかく前田愛登場だったのに・・・また底に戻った光彦・・・やはり編成ミスだよな。テレビの編成員にはバカでもなれるということなんだな。「相棒」お休みの日が最高なんだから。

で、『ギネ 産婦人科の女たち・最終回』(日本テレビ091209PM10~)原作・岡井崇、脚本・大石静、演出・岩本仁志を見た。玉木(上地雄輔)は利香子(石橋杏奈)から受けた傷を見ながら思う。医者の息子として迫害から逃れるためになるべく流されて生きてきた自分の人生を。流されても結局、痛い目見るのなら・・・少しは逆らってみるか・・・と決意するのである。

だから・・・一度助けてもらったこともある上司の柊に逆らって意見してみることにした。

「君島先生は・・・柊先生を庇ってるんです。そのために次期教授の座だって危ういのに・・・だから・・・柊先生・・・君島先生に反抗するのは控えてください・・・」

「・・・え?」

もちろん・・・この情報は院長の娘・えりな(本仮屋)がおそらく寝物語で語るトップシークレットである。そんな情報を空気の読めない柊に漏らしたら・・・。

「私・・・病院を辞めます・・・だから、教授になってください」

ということになるのである。他の医師や助産師、看護師の見守る中でそんなこと言われた君島は・・・。

「何言ってるの・・・そんな話・・・ないわよ」

と否定するしかないのである。しかし・・・。

「・・・え?」と驚く藤木医局長(近藤芳正)だった。

須佐見教授(國村隼)は新妻の弁護士・刺青の一代(内田有紀)のカイザーによる出産、卵巣がん削除同時手術の日をもって引退をすることを決意・・・同時に君島産科医長の教授昇進が決定する。そして同日、柊は病院を去ることになった。

そして・・・みちのく病院の教授に招聘された藤木は片腕として桧口(板谷由夏)を誘うが精子の膨大なサンプル数を武器に成し遂げた研究が評価された桧口はあっさりと袖にするのだった。もはや桧口は精子研究の権威となったのである。

逆らうことに味をしめた玉木はえりなにも逆らってみた。

「私をふって病院に残るですって・・・そんなことができると思ってんの。ここは父の病院なのよ・・・私があなたをふってあげる」

まだまだ考えが甘い玉木だった。

その頃、玉木にやりすてにされた助産師の木村(映美くらら)は麻酔科の安川医師(浜田学)に乗り換えていた。

「どこにいくのですか」と玉木に問われ「それは秘密」と答える柊だったがお茶の間はみんな小笠原に行くつもりだと見抜いているのだった。

その日・・・教授のためのカンファレンス(会議)は・・・教授と花嫁患者とのサプライズ結婚式だった。

結婚指輪の交換で・・・主催者側はうかつさに青ざめたが教授は何食わぬ顔でクーパーを借りると認識票のヒモをクーパ(医療用ハサミ)で切ると即席の手作り指輪を作る。糸を縛るのは医師の得意技なのだな。

そして一代の手術直前・・・急患の受け入れ要請が周産期医療センターに届く。

妊婦が火事に遭遇・・・頭部打撲で意識不明の重態である。

あっちもカイザーこっちもカイザーの上に手術室の空きがない。

もちろん柊は「一代さんに待ってもらいましょう・・・命の重さは同じです」

君島「教授におまかせします」

教授「(そんなこと言われたら受け入れるしかないじゃないか)・・・よし、受け入れよう」

どちらのカイザーにも参加しようとする柊をなだめる君島。「どうどうどう・・・どうどうどう」

患者は硬膜外血腫の上に要カイザーだった。桧口・藤木ペアは脳外科と合同で救命・出産処置を敢行する。

この患者はこの総合病院のシステムがなければ母子ともに絶命していたということだ。

医療技術は運命への挑戦である。死ぬべき命の境界線を少しでも生に引き寄せること。それがすべてである。

しかし、助かるかどうか微妙な命を受け入れて、助からないと訴えられるから受け入れないというのは何かが間違っているのである。

もちろん・・・すべてに限界はある。慢心や怠惰による医療ミスを認めないにも程がある。

医療の地域格差を埋めるのにも様々な可能性がある。

すべてがよりよくなりますようにと祈る他はないのである。

そこで第三の難産が通常の分娩室で発生。またしても要カイザー(帝王切開)である。

カイザーでカイザーでカイザーなのだ。柊はカイザーを呼ぶ女なのだ。そんな女が設備のない島行くへなんて考えただけで恐ろしいのである。

またしてもカイザーに向かおうとする柊を教授が止める。もはや手術室はないのだ。

玉木を助手にした教授は伝家の宝刀・キーランド産科鉗子を抜くのだった。

「これが・・・鉗子分娩の術だ・・・よくみておけ・・・」と教授。

(帝王切開なしの自然分娩で難産により遂娩が滞った場合、胎児の頭を挟んで娩出するのか・・・これはカイザー殺しだな・・・)と感嘆する玉木。

周囲に満ちるカイザーの呼び声に落ち着かない柊。

「大丈夫・・・教授は鉗子分娩が得意だから・・・」となだめる君島。

そして急患の手術は終わり、一代のための手術台が空く。

柊と君島はそれぞれの最後の手術に臨む。柊にとってこの病院での最後のカイザー。君島にとって産科医長としての最後の複合手術である。

カイザーは無事終了。

麻酔で眠る一代に「おめでとう」と語りかける柊。

しかし・・・続いての卵巣がん除去手術は難航する。がんの転移により除去に限界が生じる。

君島「患者が持たない・・・閉じるわ」

柊「しかし・・・生存率が・・・」

出血が限界に達し・・・心拍停止。

無事に鉗子分娩を終えた教授は手術室へ走る。

一代は自動対外式除細動器(AED)によって電気ショック蘇生を受ける。

一回目・・・心拍再開せず。

二回目・・・心拍再開せず。

三回目・・・心拍再開せす。

四回目・・・心拍・・・再開。

本日の聖修大学医学部付属病院産科。死亡 0   元気な赤ちゃん  3

埠頭をわたる風。案の定、小笠原諸島父島に向かおうとする柊だった。

しかし、玉木は見送りに来る。手には餞別のキーランド産科鉗子が握られていた。

玉木「これ・・・カイザーができないときは・・・最後の手段です」

柊「カイザーが・・・できない?」

そこへゆっさゆっさとかけつける君島教授。

君島「ばかね・・・産科医もいなければ設備もないのよ・・・島で超難産になったらおいそれとカイザーはできないのよ・・・」

柊「・・・そんな!」

君島「本当にあなたは世間知らずのお嬢ちゃんだわ・・・私のところで修行しなさい」

柊「でも・・・私がやめないと先生が・・・」

君島「そんなもの・・・教授になっちまったらこっちのものよ」

お前はジーンか・・・ガンダムネタ禁止警報発令。

かくて・・・復帰した柊は玉木と同棲し、今日もカイザーか鉗子分娩かで激論を交わす。

柊が想いを寄せる榎原(中村橋之助)に想いを寄せられているのを知ってか知らずか桧口はそんな二人を微笑んで見守るのだった。おそらく産科医長の座は・・・。

母を失った徳本家では遺児がお茶の間に立つ。優美(吉田里琴)は仏壇に報告である。

徳本(八嶋智人)は「周産期医療センターの廃止反対署名運動」に署名する。

「死ぬ恐れがあるからって助かる患者を見殺しにするなんて・・・ものすごくバカみたいだもんな・・・」

世界は回っていく。時々愚かに・・・そして概ね賢く。

大石静・・・久しぶりにやりきった感じ・・・。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

金曜日に見る予定のテレビ『嬢王Virgin』(テレビ東京)『アンタッチャブル』『石井萌々果のマイガール』(テレビ朝日)『酒井若菜のおひとりさま』(TBSテレビ)『加藤ローサのシスター』(NHK総合)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

|

« やはり私は天使なのでした(戸田恵梨香)15才だけど四回戦突破者です(武井咲) | トップページ | はじめてのおんぶはじめました(多部未華子)何もしてやれなくてすまん(唐沢寿明) »

コメント

>「スタアの恋」の桐島ヒカル子とともに本当は世間知らずは紀香のはまり役なのだな。

本当にそうですわ~。
ヒカル子さんもロボットみたいでしたが、柊もちょっと
そんな感じでしたわ。
世間ずれしてないって言うか。。。ちょっと変^^;
でも、そんな所が何故か可愛く見えてしまう人でした。

お母さんのような君島に叱られ、お父さんのような榎原に鍛えられ、
弟のような玉木に気を使われ。。。
案外、幸せな人だと思いました。

流れるように早い展開で、脳内補填しなきゃいけない事も
いっぱいでしたが、それでも面白いドラマでした。
良い最終回だったと思います^^

投稿: くう | 2009年12月10日 (木) 23時44分

rouge❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀rouge

柊奈智はドラマの登場人物としては
実にスリリングで面白かったのでございます。

ドラマもリアルなのに
どこかロマンティックで
ものすごくふざけているようで
まじめという不思議な味わいがありましたな。

ある意味
オールド・ファッション・グラス
なのかもしれません。

基本的にはこれこそが
ドラマなのですが
今や、これを面白がるドラマ・ファンは
少数派なのかもしれません。

医師はおそら食いっぱくれのない職業。
もちろんその中には貧富の差があって
大学病院院長の娘もいれば
開業医の息子もいるし
母も父もいない孤児もいる。
勉強ができて手先が器用でないと
外科医にはなれない。
渉外力があって野望がないと
出世はできない。
しかし、結局は医学界という
聖域に護られているから
偽善を貫くこともできるし
破天荒も許される。
いわば御伽噺の空間が成立します。

玉木なんて女遊びが過ぎると
後ろ指さされる存在ですが
まあ・・・かわいいということになるし
榎原は奥手にも程がある・・・
場合によってはあの年で童貞・・・
まあ・・・しょうがないかということになるのです。

その中で君島は指導者として描かれ
一番、普通の人。
変わり者の桧口、
お嬢様なえりな、
お坊ちゃんな玉木、
修行僧な榎原、
俗人の藤木、
浮世離れした教授、
そして発達障害の柊を
適当にまとめあげていく。

そういうドラマにも見えました。

ある意味、誰か一人でも
楽しめる人が見つかれば
それでなんとなく楽しいドラマでございましたよね。

キッドはそれぞれにどこか
ちょっと変なところが
発見できて
毎週爆笑しておりましたぞ。

さらば、カイザーと言いたい気分です。

投稿: キッド | 2009年12月11日 (金) 15時35分

柊の小笠原行きを止めた君島にGJ!
と思わず言いたくなってしまう最終回で
ございましたね。
もう本当に君島の言うとおり
柊が島なんぞに行った日には
島の女はみんな腹に傷持つ身になっていたで
ありましょう~。

投稿: みのむし | 2009年12月15日 (火) 16時07分

bud*simple*life*みのむし様、いらっしゃいませ*simple*life*bud

とにかく、父島は
別名カイザー島になること間違いなしですよね。

で、母島は輸送に時間がかかるので
父島・カイザーグレードB島。
母島・カイザーグレードA島。

略してB島、A島みたいなことになったりして
と小笠原諸島妄想果てしなく。

まあ・・・小笠原ロケが
大変だったからか・・・とも一瞬思いましたけど。

本当言うと・・・つづきがちょっぴり見たいです。

投稿: キッド | 2009年12月15日 (火) 17時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/83353/32560384

この記事へのトラックバック一覧です: 母に代わって弟を護る(吉田里琴)もったいない女(本仮屋ユイカ)カイザーのない世界なんて無理(藤原紀香):

» ギネ 産婦人科の女たち 第9話(最終回) 命 [レベル999のマニアな講義]
『命…希望』内容君島(松下由樹)が教授になる島秀雄病院長(津嘉山正種)の条件が、奈智(藤原紀香)をクビにすることだと言う話を聞いた玉木(上地雄輔)は、その事を奈智に伝えると、、、病院を辞めると宣言する。そして“行きたいところがある”と伝えるのだった。や...... [続きを読む]

受信: 2009年12月10日 (木) 21時17分

» ギネ 産婦人科の女たち最終回 [paseri部屋]
「ギネ 産婦人科の女たち」(最終回)を観ました。出演:藤原紀香 上地雄輔 板谷由夏 /内田有紀 /西田尚美 八嶋智人 松下由樹中村橋之助(特別出演) /本仮屋ユイカ 近藤芳正 吉田里琴 /國村隼(スペシャルゲスト)君島が教授になるための条件を聞いた奈智は病院を...... [続きを読む]

受信: 2009年12月10日 (木) 21時52分

» 【ギネ〜産婦人科の女たち〜】第9話 最終回感想 [見取り八段・実0段]
君島先生、私、辞めます!だから教授になって下さい。柊は玉木から、君島が追い込まれている状況を聞いた。君島先生は柊先生を庇ってるんですよ。だから、みんなの前で君島先生と衝突しないでください。柊は、医局の皆の前で君島に言う。私はお産が出来れば何処でもいいん...... [続きを読む]

受信: 2009年12月10日 (木) 23時18分

» ギネ 最終回 [Simple*Life ドラマ感]
あまりにもあっけない終わり方で え?終わり?これで?って感じでしたね。(笑) でもこのドラマなんだかんだいいつつ最後まで見続けました。 序盤から中盤までの柊の異常さ?にちょいと びっくりしつつも、現在の産婦人科医の大変さを 見せてもらえて、面白かったです。 ただ・・玉木先生の色恋話とか あんまりいらなかったかなぁ?と思ったり それをするのであれば、もっともっと深く 柊の過去などを掘り下げるとか 各回ごとに伏線のように現れた妊婦さんのその後と丁寧に 取り上げてほしかったか... [続きを読む]

受信: 2009年12月15日 (火) 16時08分

« やはり私は天使なのでした(戸田恵梨香)15才だけど四回戦突破者です(武井咲) | トップページ | はじめてのおんぶはじめました(多部未華子)何もしてやれなくてすまん(唐沢寿明) »