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2009年12月30日 (水)

物理学者(福山雅治)VS数学者(堤真一)VS愛の女刑事(柴咲コウ)

堤真一で数学者といえば「やまとなでしこ」(2000年)の中原欧介が思い出されるわけだが、今回は石神哲哉である。特徴はより落ちぶれた感じになっていることだ。

その隣人を演じるのが花岡靖子(松雪泰子)で・・・松雪・堤となると「ビギナー」(2003年)の司法修習生カップルが懐かしい。二人は変則的な共犯者になるのである。

今回、ガリレオこと湯川学(福山雅治)が挑むのは親友・石神の用意した犯罪トリック。

問題そのものはタイトルが暗示する通りの展開だが・・・モラル的には結構綱渡りの部分がある。

特に罪なきものを殺したことについての釈明がやや弱い。

まあ・・・愛のためにホームレスの一人くらいは殺してもいい姿勢なのだというならそれはそれで清々しいですが。

で、『容疑者Xの献身(2008年公開)』(フジテレビ091229PM9~)原作・東野圭吾、脚本・福田靖、監督・西谷弘を見た。物理学者・湯川を探偵役とする「ガリレオ」シリーズの劇場版である。冒頭でレールガン(電磁投射砲)が犯罪の凶器として使用されたことを実験で証明するガリレオ。

コメンテーター(石坂浩二)「まあ、厳密に言うと磁力加速による運動量保存の法則に従った衝突弾発射銃ということもできます。まあ・・・文系の方はなんとなく凄いと感じればOKでしょう」

ニュース・キャスター(八木亜希子)「一応、早稲田の哲学科出てます」

コメンテーター「八木さん、かねてよりファンでした」

ニュース・キャスター「私のどこが好きなんですか?」

コメンテーター「・・・別に」

大爆発でつかみはOKである。

ここからは・・・主人公・ガリレオとヒロイン・内海刑事(柴咲)は後退して・・・犯人グループの愛の軌跡が描かれていくのである。

一人の高校の数学教師が登場する。ガリレオの同窓生でガリレオが天才と認める男である。しかし、家庭の事情で数学者としての成功は叶わず・・・鬱屈した日々を送っている。師走の風がその男・・・石神を冷たく包む。

石神が通う弁当屋の店長はあきらかに美人である。夜の接客業で金を貯め弁当屋を開いたしっかり者なのだ。花岡靖子(松雪)である。

言葉では示されないが・・・靖子に寄せる石神の好意は仄かに匂いたつ。

そこへ招かれざる客がやってくる。靖子の元夫である富樫(長塚圭史)だ。

靖子がローティーンの娘の美里(金澤美穂)と二人で暮らすアパートの一室に乱入する富樫。富樫は美里とは血縁がなく・・・過去に何か陰惨な出来事があったことが暗示される。

「ヨリを戻そう」という富樫は健気な母子を食いつぶそうと舌なめずりをしているのである。

母親は小銭をやって追い払おうとするが、娘は背後から鈍器で男に殴りかかり抹殺の姿勢を示す。しかし、致命傷を負わせることができず、男は逆襲に転じ娘に暴行を開始する。娘の悲鳴に逆上した母はコタツのコードで男の首を絞めにかかる。男は抵抗するが娘が母に加勢して・・・ついに息の根を止められるのである。キッドが裁判官なら母娘は無罪の上に表彰したいところだが・・・場合によっては殺人罪を宣告される状況だった。

その地獄絵図を耳をすまして透視していたのが隣室の石神だった。

石神は・・・部屋を出ると・・・母子の部屋のドアをノックする。

石神「ゴキブリを殺したにしては大騒ぎでしたね・・・」

靖子「私・・・自首します」

石神「いや・・・こいつはゴキブリ以下だ・・・そんなものを殺したって罪には問われません」

そして・・・まもなく・・・河川敷では草野球のチームが身元不明の死体を発見するのだった。

男は顔を砕かれ、指紋を焼かれていたが・・・盗難届けの出ていた放置自転車の指紋と盗難届けの出ていた簡易宿泊所の鍵の指紋が一致し、宿帳から・・・住所不定無職の富樫某であることが判明する。

捜査にあたった警視庁の刑事・草薙(北村一輝)と所轄の刑事・内海(柴咲)は富樫の経歴から元・妻の靖子を割り出し・・・その部屋を訪ねる。

刑事の勘が靖子が犯人であることを告げていたが・・・靖子と美里の母子には鉄壁のアリバイがあるのだった。

聞き込みのために隣室を訪れた草薙は石神が面識のない同窓生であることを知る。刑事の勘はこの男も臭いと告げていた。草薙の刑事の勘もまた問答無用レベルなのである。

草薙はさっそく親友のガリレオに相談に行く。もちろん・・・ひそかにガリレオを愛している内海刑事も同行するのである。

万年助手の栗林(渡辺いっけい)をはじめとした湯川ゼミの学生たちは健在だった。ただし、森英太(伊藤隆大)はこれが遺作である。彼以上の瀬川悠人が考えられるだろうか。合掌。

ガリレオは草薙から石神の存在を知り・・・「彼が関与しているなら・・・捜査は難航するだろう」と推測するのだった。

内海「でも殺人事件ですよ・・・」

ガリレオ「数学よりも殺人の方が簡単だからな・・・しかし、私の知る限り彼はそんな愚行はしない男だ」

内海「でも人間は変わります」

草薙「それに弁当屋の店長は美人だしな」

美人と聞いて事件に興味が湧くガリレオだった。

ガリレオは十数年ぶりに石神と再会する。石神は「君はいつまでも若々しくて羨ましい」と語り、ガリレオは石神が恋をしていることを推測するのだった。

・・・誰にもとけない問題を作るのとそれを解くのとではどちらが難しいか・・・ただし、答えは必ずあるものとする・・・

ガリレオはすでに石神の犯罪を見抜き・・・石神の行動を見守る態度である。

ガリレオ「友人として見守っているのだ」

石神「ボクには友人はいないよ」

そして、突然、雪山遭難のサービスである。万歳だな。

レギュラー・シーズンでは運動し続けるガリレオだったが・・・劇場版では石神に体力で劣るところをさらけ出す・・・。

真相にたどり着いたガリレオを闇に葬るチャンスを与えたガリレオだったが石神は躊躇なく・・・ガリレオを救助する。

やがて、第三の男、工藤(ダンカン)が現れる。工藤は靖子の昔馴染みであり、靖子も工藤との交際を開始するのだった。

それを見つめる石神の目は嫉妬に燃えるようでもある。

靖子はそれとなく石神の下心を知った気になり、工藤との交際に気が咎める。

冷徹な心を持つ娘の里美はそういう靖子のふしだらさを不実であるとなじる。

・・・だけど、アタシは自由恋愛がしたいんだよ・・・石神さんとつきあうんじゃ・・・縛られるじゃないか・・・

かって不実な男と結婚したことで自分や娘がどんな目にあったかを忘却している実の母に軽く失望する里美だった。

お茶の間がすっかり・・・石神は嫉妬で狂ったとミスリードされたところで・・・石神は最後の手紙を靖子に渡す。

一通はストーカーを偽装するために捏造した証拠の脅迫文。

一通は真相を語るラブレターだった。

そして・・・石神は富樫殺害犯として自首するのである。

あくまで靖子を犯人と疑う内海刑事はガリレオを追及する。

内海「こんな終わりでいいの・・・」

ガリレオ「彼は美しい犯罪をしたのだ・・・それを汚す権利は誰にもない」

内海「犯罪はすべて汚いのよ・・・そして犯罪者を捕まえるのが私の仕事です」

ガリレオ「それは・・・友人としてのアドバイスなのか」

内海「・・・こ、恋人だっていい・・・」

ガリレオ「待て・・・すべて話す」

石神はガリレオとの立場の差にこだわった。

石神「警察のルールを無視してボクとの会見をセッティングするとは・・・君の立場は凄いのだな」

ガリレオ「君は私にヒントを出した。それは誰かに愛を語りたかったからだろう。君は天涯孤独になり、機会を逸したことで疎外され・・・ついに自殺を決意した。しかし、引越ししてきた美人店長に会い生きる希望をとりもどしたんだ。それは献身的な愛と言えるのだ。タイトルが容疑者の献身である以上・・・単なる共犯者から主犯になった君こそが献身しているわけだ・・・君は愛に狂ったストーカーを偽装しているように見えて・・・本当に愛に狂っているのだろう・・・君にとって美人店長が全てであり、それ以外のものは自分も含めて無価値と考えるほどに。君は数学を愛するように彼女を愛したのだ」

石神「物理学者が物理を愛するようにな」

ガリレオ「君は美人店長のアリバイを偽装しているようにみせかけて・・・実は死体のすり替えを行った・・・彼女たちに死亡時刻の完璧なアリバイがあるのは死体が彼女たちの殺したものではなかったからだ。あれは一体誰の死体なんだ」

石神「それを語ることには何の意味もないが・・・君の熱意に免じて教えよう。それは富樫と同様にボクにとっては何の価値もない誰かさ・・・もちろん、ボク自身でもよかったのだが、それでは真犯人がいなくなってしまうからな・・・ボクは子供が楽しむために弱いものを殺すようにボクにとって無価値な誰かを犠牲にしたのだ」

ガリレオ「たとえば・・・誰も捜索願いを出さない家を失った野生人間とかか」

石神「口に出すと弊害があるというのはこの社会の鉄則だろう」

ガリレオ「いいのだ・・・これは本格推理ではなくて・・・モラルの問題なのだから」

石神「とにかく・・・君の言う別の死体が発見されない限り・・・ボクは真犯人として裁かれるしかないのだよ」

ガリレオ「申し訳ない・・・すべてを美人店長に打ち明けた」

石神「友達甲斐のない奴だ」

石神にはない・・・心の呵責に耐えかねた靖子。

靖子「すみません・・・でも・・・あなただけに罪を背おわせて・・・私たちが罪を逃れるなんてできません・・・一緒に罪を償いたいのです」

石神「ああ・・・ああ・・・あああああああ」

内海「単純に死体をどっかに埋めとけば案外迷宮入りになったんじゃ・・・」

草薙「おい・・・一番言ってはいけないことを・・・それじゃ・・・勤務表の2日欠勤が意味なくなるだろう・・・第一・・・捜査が始まらないと俺たちの出番もなしだぜ」

弓削(品川祐)「俺のボケである金融暴力団がらみのガサ入れも消滅だよ」

内海は思う。愛の数式は難しい。1+1=2なら、おそらく幸福。1+1=1なら同性愛。1+1=0なら無理心中。私はまだ+や=を手に入れることができない・・・無関係の数字なんだわ。

四色定理は常に隣接する領域と色違いである地図を作るためには四色で充分だという解決された問題である。

人間も四色で足りる・・・童貞はシロで処女はピンク、刑事は赤で犯人はクロだ。

処女の刑事は・・・何色なの?

ち、ちがうもん・・・あ、あたしは処女じゃないーっ。

とにかく・・・美しい犯罪の材料として処理されたホームレスの魂の冥福を祈りたい。

認知症傾向者のための石神の犯罪メモ

①某日、失意のために自殺を決意、実行直前に靖子に出会い恋に墜ちる。

②靖子・美里母娘が富樫を殺害。アリバイ工作を進言。

③一日目の欠勤日、ホームレスを殺害、死体を富樫に偽装する。母娘は映画に行く。

④二日目の欠勤日、富樫の死体を解体し河川水中に遺棄。

⑤ホームレスの死体を発見した警察は身元を富樫と誤認。

⑥ホームレスの死亡推定時刻から母子のアリバイは確定。

⑦母子に対するストーカー行為を偽装。

⑧富樫殺害犯として虚偽の自首。靖子にラブ・レターによる愛の告白。

⑨富樫の献身に感動した靖子に泣かれてもらい泣き。

⑩靖子の富樫殺害自供後、ホームレス殺害および富樫の死体遺棄を自供する。

関連するキッドのブログ『ガリレオ

妄想抜きで数式的あれこれを語ってもらいたい方は例によって天使テンメイ様が貴重なレビューをなさっているので推奨しておきます。

本作品の正しい感想はエリお嬢様のレビューを参照なさってくださりますように。

上映当時のレビューはくう様をご覧下さりますように。

ホームレス(鈴木卓爾・その他)の配役を知りたいあなたはシャブリ様の容疑者χの献身へ。

木曜日に見る予定のテレビ『続サラリーマン忠臣蔵』(テレビ東京)『ガキの使いやあらへんで大晦日スペシャル』(日本テレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

こんにちは。ご無沙汰でした。
いつもお気遣い頂き、どうもです♪
    
いきなり、いい指摘ですネ。モラル的な綱渡り。
そうなんですよ。「善悪の彼岸」、盲目的な愛。
自分より「下」のものを消し去って満足を得る。
実は、最低の行為なんですね。元・夫よりひどい。
とか言いつつ、ウルウルしちゃったけど♪
    
オッと! 八木の「別に」☆ 素晴らしい!
明石家サンタのついでに撮影したのかな♪
アハハ (^^ゞ 無罪ね。
まあ、5年で執行猶予付きくらいなら、アリかも。
ゴキブリって言葉も、ちょっと綱渡りかも。
まあ、現代日本の大多数ではOKなんでしょうが。。
   
アリバイの鉄壁さは、もうちょっと強調した方が
面白かったと思います。わざとボカしてたのかな。
アハハ (^^) そうか、雪山遭難フェチでしたね。
内海&湯川、もうちょっと際どくしても良かったかな。
迷宮入りと言えば、島根の女子大生は解決が遅い。。
証拠だらけだと思うのに。。   
お~、最後にまたホームレスの冥福を祈るとは☆
いよいよ、暗黒の世界から天上界に引っ越しですか♪
     
ともあれ、年末にいい涙を流させてもらいました。
実に面白い。実に素晴らしい!
それでは、良いお年を。。

投稿: テンメイ | 2009年12月30日 (水) 17時54分

こんばんは
容疑者X、面白かったです
福山さんも堤さんも、いい演技だったと思います

投稿: ぱる | 2009年12月30日 (水) 21時40分

○-○)))テンメイ様、いらっしゃいませ。○-○)))

ふふふ、テンメイ様としては
年末出血大サービスですな。
ドラマは必ず数式を入れれば
テンメイ様にレビューを書いてもらえるのに・・・
と愚考いたしますぞ。

このドラマは文学原作なので
いわゆる境界線の問題が提示されるわけです。
民主党政権になってから
一件も死刑が執行されておらず
権力の濫用で法が正しく執行されないことが
はたして許されるのかどうか。
このあたりのことを
なんとなく想起いたしますね。

殺人という行為に規制をかける法。
規制をかけようが実行される殺人。

そうなると殺人というものが何かを
人は考慮する必要があるということですな。

キッドの場合は元・夫は殺されて当然。
ホームレスは弱肉強食の非情のルールと
二重基準で受け止めています。

それがお茶の間で受け入れられない可能性は
かなりあるでしょうが。

絶対というものが絶対にないとすれば
絶対はあるのか・・・

こういう念仏は常に唱えたいものですが
ドラマというものは
基本的に主人公にはこれをさせず
そうした迷妄の果ての行為に対しての
当事者と主人公との心の距離感で
それを示す。

最後は信念と信念の衝突でございますからね。

結局・・・内海刑事の愛が勝った。
それが心身を伴うものなのか
少しは見せてもらいたい気もしますな。

何はともあれ雪山万歳です。
ホワイトアウト後の影の出し入れで
もう少し盛り上げてもよかったとは思いますが。
ま、趣味の問題かな・・・。

ふふふ・・・天国は地獄に
地獄は天国に
魔王100万年のスローガンでございますよ。

来年もたまには
ドラマをレビューしてくださいますように。
地獄の底から祈っています。

投稿: キッド | 2009年12月31日 (木) 06時59分

☯☯アタルモ八卦☯☯ぱる様、いらっしゃいませ]☯☯アタラヌモ八卦☯☯

キッドも凄く楽しみました。
ちょっと悲しい女の松雪泰子、
その薄幸な娘の金澤美穂、
そして柴咲コウも、いい演技だったと思います。
来年は・・・福山龍馬が楽しみですね。

投稿: キッド | 2009年12月31日 (木) 07時04分

キッドさん、こんにちは。

お久しぶりです。ずっと、ドラマも見ていましたし、こちらも拝見させていただいていたのですが、タイミングをはずしてしまって、なんとなくコメントできなくなってしまいました。

今年のうちに、ごあいさつしておかなければと思いあわてて今、書いています。

「容疑者Xの献身」はレンタルで見ました。最後はやっぱりうるうるしてしまいましたね。でも、ホームレスの人はお気の毒でした。ドラマ上では、その他大勢の脇役でしかないわけですから、すーっと流してしまうものかもしれないですけど、、、

>キッドが裁判官なら母娘は無罪の上に表彰したいところだが・・・

ははは、ほとんどの人はそう思うんじゃないでしょうかしら。

>「単純に死体をどっかに埋めとけば案外迷宮入りになったんじゃ・・・」

わはははは、それをやるとミステリにならないですからね。死体が発見されなければ殺人事件そのものが立証されないわけですから。

それと、堤がかっこ良すぎですね。福山先輩はこのドラマ以来「むっつりスケベ」で通ってしまっています。「龍馬伝」も楽しみです。

「仁」は、私はもやもやが残る最終回でした。まあ、いいですけどね。ともかく咲ちゃんがかわいくて、彼女を応援するドラマでした。でも、野風さんを見るとかわいそうになる、ヒロイン2人が魅力的でしたね。続編、あるのでしょうね。このままの質を保って欲しいです。

「アンタッチャブル」は結構面白かったですが、仲間さんって、難しい女優さんだなというのが感想ですね。

「不毛地帯」は難いわ!

「坂の上の雲」は阿部ちゃんがともかくかっこいい!しかし、3年越しにする必要がわかりませんね。

実は、ここのところ、日曜朝の特撮ドラマにどっぷりはまっていまして、殿にぞっこんなんです。

来年は、藍沢先生にも会えるし、冬の間は幸せにひたれそうです。

PCが使えるようになって、今年もキッドさんには楽しませていただきました。ありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。

来年もまず「コードブルー」でお世話になります。よろしくお願いいたします。

投稿: youko | 2009年12月31日 (木) 12時06分

キッドさん、こんにちは〜♪♪  

ラストでの松雪演じる女性の叫び・・・ 
ごく普通の善良な人間の
感覚だと思うのですが、

次の日に放映されるはずの
寅さんが一足早く出てきて言いました。
「それを言っちゃあおしまいよ。」

思い通りにいかないのが人生・・・ 

ホームレスの人の描写が・・・
例えば、 
その人は小さな猫を飼っている。 
夕方、小さな猫と 
夕焼けを眺めるのが毎日の楽しみ。 
しかしある日を境に、 
猫はひとりぼっちで夕焼けを・・・ 

動物を使うのは手が荒いか、
そうだな〜・・・もういいわ! 

ひとりつっこみ完成。 

それでは、
楽しい年末、素敵な新年を
お過ごしください。

投稿: ヤマト | 2009年12月31日 (木) 14時24分

じいやさま、こんにちは!
お正月ははちみつ味の焼き鳥でいきましょう。
ゆずを絞ればいかにも和風。
あと金沢から金箔のお酒が届いたからね。

この映画には雪山が入っていたので
じいやさま大好物がそろい踏みだったのですね~。
ちょっと遭難めいていて大喜びだったのが
見えるようでしたわ。
しかし切ない堤さんでした。
うるうるしてしまいましたけど
ホームレスの人の極悪非道な過去が披露されたら
もう少し自分を騙せたかもしれません。

今年もたくさん遊んでくれてありがとうです。
じいやにはあとで柔整のマッサージ師を派遣していますから
この際、腰も肩も全部良くしてもらって頂戴ね。
あと今夜は飲みすぎないようにしてね。

投稿: エリ | 2009年12月31日 (木) 15時52分

こんばんわ~♪
年越しの準備は滞りなく進んでいらっしゃるかしら~(*^^*)
もう少しで年が明けますね。
1年は早うございます。。。

この映画は連続ドラマとは全く趣が違う作品でしたね。
私は石神の孤独にとにかく泣きました。
とても悲しくて優しい映画でした。
堤さんは、やはり素晴らしい役者さんでしたわ。

今年もいっぱいお世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い致します~♪

投稿: くう | 2009年12月31日 (木) 21時43分

あけましておめでとうございます

「容疑者Xの献身」は、前に原作を読みました。原作の石神は、かなり厭世的なんですよ。
事件の起きる前にホームレスを見て「この人が明日いなくなっても、悲しむ人がいるんだろうか。いなくなった事にさえ、誰も気づかないのではないのではないか(=自分と同じ)」と思うシーンがあったと記憶しています。

死体をわざと目につくところに置いたのも、靖子がびくびくしないですむようにとの先回りだったような。

でも、やはり福田さんの脚本は面白くて、否が応でも「龍馬伝」に期待してしまいますね。

個人的には、元夫に付きまとわれたくないはずなのに、店に娘の名前を付けちゃう靖子がツボでした。

こんな裁判の裁判員にはなりたくないですけど。

昨年は、毎日レビューの更新、本当にお疲れ様でした。今年も、ご無理のない程度に、よろしくお願いします。

投稿: mi-nuts | 2010年1月 1日 (金) 01時28分

♢♦~山~♦♢youko様、いらっしゃいませ♢♦~P~♦♢♦♢

どうぞお気に召すままに
お好きな時にお遊びにいらっしゃいますように。
一年というものは
区切りですが時間は連続的に滞りなしでございますから。

ホームレスの存在感が
たとえば温水洋一だったら
どうだっただろう・・・とか
ちょっと意地悪に考えてしまうのですな。

裁判には
情状酌量という余地があるわけです。
完璧な法律はないという前提なら
人間としての裁判官の自由裁量は神の如し。

完璧な裁判官はいないという前提なら
裁判はルールや慣例に従う単なる儀式。

「殺人という犯罪」と「死刑という処罰」の間には
暗くて深い川が流れているのですな。

死体を上手に作るのがミステリ作家の使命ですが
その後の処理が不手際なのが
人間の不完全さを象徴したりするわけですねぇ。

キッドはそうなるとどうしてもお笑いにシフトするので
ミステリは隙なく構成されてほしい。
それでも罪は人の手を震わす・・・ものですし。

最近、キッドは福山雅治を見ると小池徹平を連想します。
どこが似ているのかなぁ。

「仁・最終回」にもやもやする方は
かわいさあまって憎さ百倍のタイプなのですな。

仲間ももう30才になってしまったということですね。

不毛はエンディグ・テーマの選択ミスに尽きると考えます。

「坂の上の雲」は阿部ちゃんが酒を飲み、モックンは豆を食う。
そして子規は血を吐く・・・これに尽きます。

ふふふ、侍戦隊はイエロー(森田涼花)もいいけど
ピンク(高梨臨)もよろしいですな。
ピンクは昔、「探偵学園Q」で殺されてました。

来年は(月)藍沢P
(火)まっすぐなマスター
(水)菅野VS永作
(木)真々子先生その後
(金)亀梨先輩七変化
(土)サムライ・マンデイ
(日)バンビ・まきまき
これに「龍馬伝」
もうぎっしりです。
一日一本の誓いはまたしても風前の灯なのでございます。

本年もよろしくおつきあいくだされませ。


投稿: キッド | 2010年1月 1日 (金) 09時39分

☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆

あひるんるん工作員の疑惑がかかるヤマト様・・・
退院おめでとうございます。
ご無事でなによりです。
備えあれば憂いなしですな。
キッドの場合はアップルパイがかかせませんな。
消化器系で入院しても
アップルパイは別腹なので大丈夫と主張する。
これが病院関係者を困惑させる秘訣です。

松雪なのであれですが
中島みゆきの「あほう鳥」を連想させるキャラだと
あたしはとてもおつむが軽い
あたしはいつもねぐらを探す
悪い夢を見て泣くなんて
いい年をしてすることじゃない
こんな感じなわけです・・・。

堤・松雪が実際に交際したら
いつかお互いをもてあますかもしれない
堤としては・・・愛を数式化するためには
告白して消えるという選択しかなかった・・・
というのが痛ましいですな。

寅さんの背後ではさくらが
「おにいちゃん・・・また」と涙ぐんでいます。

ふふふ、今日の夕方はチバテレビで「幼獣マメシバ」があるので
仔猫ではなくてマメシバもありですな。
息抜きのようにホームレスとマメシバの描写があって
事件後・・・街を彷徨うマメシバ・・・。
それを拾い上げる・・・柴咲でもガリレオでもいいですな。
拾いあげるのが松嶋菜々子ならヤマナデ的に完璧です。

妄想終了。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおつきあいくださいますように
お願い申し上げます。

投稿: キッド | 2010年1月 1日 (金) 10時03分

✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿

お嬢様、今年のお正月のお重は
二千とんで十段重ねになっております。
高さ201メートル(おふた含む)になっておりまする。
伊勢海老をご希望ですか
えーと・・・1360段目なのでただ今
マジックハンドでおあけしますぞ。
しばらくお待ちを・・・。

犯人と探偵が雪山遭難はツボでございましたなーっ。

凶器はクルクル回せば雪の舞うファンシーな置物。

事件解決の探偵と助手にこなぁゆきぃぃぃぃぃ。

そして冷たい川底をさらうホワイトクリスマス。

まさにポエムな殺人事件だったと申しましょう。

最初の殺人は通俗的な事件。
第二の殺人は猟奇的な犯罪。

俗と聖の交錯こそが人間ドラマの基本ですな。

堤真一はやりすぎなほどに
みすぼらしさを演じてました
みすぼらしい男は「ランチの女王」の鍋島でも
「セーラー服と機関銃」の佐久間でも
演じているのである意味、持ちねたのようなものですな。

映画「MONDAY」(2000年)もちょっと思い出します。
これも堤・松雪でしたし。

愛は人を狂わせるのですし
自分の命を大切にしないものは
他人の命も尊重しない。
そして愛されることよりも愛することを選べば
愛する相手以外は価値がないのですな。

献身こそは執事道の中核でございます。
ま、もう少し手際よく処理しないと
執事はつとまりませんな。
死体などは裏の焼却炉で処理すれば
遺伝子のかけらも残りませんし。

それではただ今から明日の鳥雑煮のために
アフリカに野鳥を撃ちにまいりまする・・・。

投稿: キッド | 2010年1月 1日 (金) 10時29分

❀❀❀☥❀❀❀~くう様、いらっしゃいませ~❀❀❀☥❀❀❀

あけましておめでとうございまする。
本年もよろしくお願い申し上げます。

東京では西に沈むゆく満月。
東に上る旭日と・・・素晴らしい元旦の朝でございました。

太陽(恒星)ひとつに
月(衛星)ひとつ。
地球(惑星)は本当にシンプルでよろしゅうございます。
単純明快とはこのことですな。

テレビドラマと劇場版で
似て非なるものを見せる・・・これもまた軽妙洒脱ですな。

それでも・・・テレビ・シリーズのラストが
落ちぶれた恩師。
劇場版が落ちぶれた親友。
悪気はないが
研究している間に交友関係が消滅。
天才にはありがちな現象なのでございましょう。

まあ・・・酒やギャンブルに溺れても
同じことになるのでございますけど。

そしてまたそういう人間が
痛々しく優しくしたい相手になるのは
エンターティメントの醍醐味なのですな。

すべての愛に溺れるものに幸あれと願うばかりでございます。

投稿: キッド | 2010年1月 1日 (金) 10時38分

✭クイーン・オブ・ザ・ランチ✭mi-nuts様、いらっしゃいませ✭親切百回接吻一回✭

あけましておめでとうございます。

石神が絶望的な境遇で厭世的な気分になっている。
これを感じ取れるかどうか・・・
感じ取らせるかどうか・・・
もまた脚本家と演出家に責任があるわけですが
キッドは充分にそうだと思いましたが
世の中のそういう感じ方は相対的ですからね。
貧富の差も人それぞれですし
そういうことに対する痛みも人それぞれ。
石神なんて恵まれているという人もいるだろうし
そういうこととは別の狂気を石神に見出す人もいる。

キッドは石神の登場から数分で
石神の絶望と希望が
見事に表現されていたと考えます。

隣室の母娘の朝のやりとりを
寝床でひっそりと聞き
微笑みの寸前の表情をつくる数式三昧の男。
くすんだ灰色の背広にくすんだ赤を来て
マフラーで顔を隠す男。
橋を渡りホームレスの暮らす橋の下を黙々と歩く男。
色づいた弁当屋「みさと」で店長をじっと
見つめながら相手の視線からは目をそらす。
相手のお愛想に答えようとしてはにかみ
結局答えられない男。
そして・・・そうとは知らずに思い人の昔の男と衝突する男。

彼にとって靖子と美里以外の人間は
自分を含めていてもいなくてもいいのだ・・・
という心情が描写されていますな。

もちろん、死亡時刻の推定により
アリバイを作るのですから
ニセの死体は新鮮なうちに発見される必要があるわけです。
鮮度が落ちると死亡時間の特定は困難になりますから。
そして殺人犯としての自首も
プランBではなくて
最初から予定の行動です。
真犯人がいることが
母娘の無罪を確定するわけですから。

それこそがχの献身なのでしょう。

キッドはどちらかといえば
ホームレスをχが道具として使用することに
まったく問題を感じていないことを
お断りしておきます。
あくまでお茶の間的には
ホームレスを道具として使用することを
容認できないであろうという意見でございます。

靖子はなんだかんだいっても
富樫に未練がないわけではない
という推測もできます・・・
美里はそれを許容できずに
衝動的な犯行に及ぶわけです。
美里と富樫の二者択一になって
ようやく靖子は選択をする。

それは靖子の工藤と石神の選択に対する
美里の評価でも明瞭になっています。
しかし・・・娘の客観的評価とは別に
靖子の好みというものが冷徹に示されるのです。

しかし・・・それは石神の愛には
まったく無関係のこと。
石神はそもそも・・・靖子と美里のどちらに
好意を抱いていたのかも曖昧にしてありますし
彼女たちと幸福になろうとしていたのかも漠然としています。

石神にとっては隣の女神に献身できれば
至上の幸福だったということです。

最後に女神に裏切られた石神は
人格崩壊するわけです。
それが不幸なのか幸福なのか・・・
それは神様や悪魔だけが知っていることなのでしょうね。

キッドはあくまで靖子と美里は正当防衛で無罪。
石神は死体遺棄と計画殺人で死刑でよろしいかと
考えます。

それこそが石神の望むところなのですから。

本年も可能な限りがんばりますので
よろしくおつきあいくださりませ。

mi-nuts 様にとって素晴らしい一年となりますように。

投稿: キッド | 2010年1月 1日 (金) 11時26分

> 大爆発でつかみはOKである。
うわ~~い!同感です~~!

あ・・・
新年、あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。

出演者・・ 完全には書いてないけど、リンクありがとうございます。
それと、テンメイさまのχの解釈、私も楽しんできました。

ではでは。

シャブリ

投稿: シャブリ | 2010年1月 1日 (金) 13時41分

▯▯black rabbit▯▯シャブリ様、いらっしゃいませ▯▯black rabbit▯▯

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくおつきあいください。

その他のホームレスまで
記述があり、毎度のことながら
感動いたしました。

いろいろあるかと思いますが
これからも頼りにしております。

テンメイ様もさすがでございましたな。

シャブリ様にとって素晴らしい1年に
なることをお祈り申し上げまする。

投稿: キッド | 2010年1月 2日 (土) 20時48分

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