奇跡は続いていくのである。すでに二回の絶頂に達したこのドラマ。つまり1st Seasonの最終回とスペシャルとでだ。
しかし、まだ深い世界が隠されているはずで・・・それを見せてくれることを祈る日々だった。
そして・・・その祈りは通じもう一回、コードブルーの世界の扉は開かれたのである。
このドラマはおそらくさらに続いていく可能性がある。2nd Seasonの入り口でそんなことを断言するのはおかしなものだが・・・この世界には果てがないと確信できるのだ。だって地球は丸いんだもん。
本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「サラ金2」10.0%(和香である)、「浅見光彦・鐘」12.5%(地味だったか)、「咲くやこの花」10.9%(及第点である)、「最後の約束」19.4%(反逆の嵐)、「由紀さおりの法医学」13.7%(国生である)、「龍馬伝」↘21.0%(面白くて高視聴率は気持ちがいい)、「筆談ホステス」12.2%(北川景子である・・・タイトルは筆談もげっでなくてよかったと思う)、ついでに「ハンチョウ」10.8%(名取・・・)、「コードブルー2」18.8%(面白くて高視聴率は本当に気持ちがいいものだ)・・・以上。
で、『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 2nd Season・第1回』(フジテレビ100111PM9~)脚本・林宏司、演出・西浦正記を見た。いわゆるひとつの続篇で、前作の記憶があった方が楽しめることは間違いないが・・・ここからでも充分に楽しめる展開になっている。どちらにしろ、ほとんどのドラマは主人公の生い立ちから語られるわけではなく、途中経過から入るわけである。かりそめの人格だろうが、現実というフィクションの登場人物だろうが・・・人は出会う人のすべてなんてほとんど知らないままに人生を楽しむしかないのだ。それでもいくつか注意するべきことはある。
たとえば・・・ドクターヘリなんて何の役に立つの・・・という愚問があると思う。
これは「緊急救命」というものが時間との戦いであるということを理解すればいい。たとえば、人間は大量出血をすれば死に至る場合がある。事故が起きて救命士を乗せた救急車がとりあえずの救命処置をしながら医者の待つ病院に患者を搬送するのと、事故現場に医師が派遣されるのとどちらが迅速かということだ。たとえ、その差が一秒しかないとしてもそれで患者の生死が分かれるのである。
次にこのドラマに登場する翔陽大学病院フェロー・ドクターたちの見かけの若さの問題がある。彼らは単なる研修医ではなく、ドクターヘリという特殊なシステムの救命医の候補生として専門研修を受けているものたちである。必然的に年齢は若くても二十代の後半ということになる。それにしてはキャスティングが若々しすぎるのではないか・・・という疑問が生じるわけである。それについては個人差というものを念頭に入れなければならない・・・世界には小学六年生で平均的な成人より身長が高いものなどざらにいる。彼らは非常に若々しく見えるが実は単に若々しさに恵まれているに過ぎないのである。
それでは・・・ざっと・・・登場人物たちのこれまでを回想しておこう。
主人公は藍沢耕作(山下智久)だ。ブルーよりも濃い藍色を名に含む彼は・・・医療技術を磨くことに執念を燃やす若者として登場する。両親が不在で祖母に育てられた彼は恵まれた環境ではなかったといえる。その中で「腕を磨かなければ存在さえ許されない」という強迫観念を培ってきた。しかし・・・フライトドクターのフェローシップ(専門研修制度)を受け仲間たちと指導医である黒田脩二(柳葉敏郎)との出会いによって人間的成長を遂げ、もはやかっての必要以上の冷酷さは影を潜めている。恩師であり優秀な外科医であった黒田の腕を切断したことが彼を変容させたのである。
藍沢「黒田先生を救命したことで・・・先生の外科医としての命を奪ってしまったのではないですか」
黒田「だが・・・残された命で何かをすることはできるだろう・・・命がなければ何もできん・・・その通りだろう」
黒田が玄人を象徴する黒を名に含むようにフェロードクターの一人・白石恵(新垣結衣)は素人を意味する白を含んでいる。有名医大の教授を父に持つ白石はフェローメンバーの中では名実ともにエリートである。その知識は玄人顔負けだが、経験不足にともなう決断力不足が何度かの過ちを招いている。黒田が腕を失うことになるのも彼女の現場における判断ミスによって生じている。しかし、育ちの良さからくる包容力は抜群であり、時には藍沢たちの頑なな心を溶かし、フェローメンバーの要としての存在感を示す。白はあらゆる色を薄めることができるのだ。もちろん・・・たやすく相手の色に染まります。白石は黒田によってグレーになったのである。
清純さを示す白に対して緋山美帆子(戸田恵梨香)は艶やかな緋色の女である。彼女もまた白石と同様のお嬢様であるが、白石とは違い勝気な性格を露わにする。白石が和を尊ぶなら緋山は戦いを好むのである。そのために外科医としては最も優秀な藍沢に対して激しいライバル意識を燃やしている。藍沢が冷静な青なら、緋山は情熱の赤なのである。困難に立ち向かう気迫はメンバーの中では抜きん出ていた。しかし、それが仇となって救命現場で自らが事故に遭遇。心臓破裂の重傷を追う。その後遺症が2nd Seasonでは彼女を苦しめるようだ。
白石「後遺症による不整脈・・・もしものことがあったらどうするの」
緋山「それ以上、口を挟んだら殺すわよ・・・もしもの時は死ぬだけよ」
藍沢、白石、緋山という非凡なメンバーに囲まれて、医師としては凡庸さを露わにするのが藤川一夫(浅利陽介)だ。藤色はもちろん紫系である。それは赤と青を混ぜて作られる色だ。情熱的でもなく冷静でもない。さらには藍沢のような貧乏育ちでもなく、緋山のような令嬢でもない。そして白石のような知性も、藍沢のような技術力もない。さらにいえば心肺蘇生のためのAEDによる除細動処置中の患者に触れて感電し、自分の心肺停止を招くといううかつさも持っている。しかし、平凡さこそが彼のとりえであり・・・患者と遊離しがちな優秀なフェローたちよりも患者の心が分る男として頭角を現す。今では「転職を奨めた」黒田のものまねをするほどの余裕ぶりであるが・・・黒田からもっとも遠い存在であることは言うまでもない。
女医が何人もいるのにおかしな話だが・・・メンバーの中の紅一点と言えるのがフライト・ナースである冴島はるか(比嘉愛未)である。医師の家系に育ったのに医師になれなかったことが心の傷になっている彼女だが・・・ナースとしては超優秀な存在で・・・それぞれのフェローたちの女房役として機能する。それぞれの色を冴えさせるのがその名の意味するところだろう。冴島の恋人の田沢(平山広行)は筋力低下を起こす難病のALSを患っており、死が目前に迫っている。自殺未遂を引き起こした田沢とは破局寸前にまで至るが最後は愛が勝つ状態で1st Seasonを終えた。老いが深まり、一度は外傷によるショックで一時的な痴呆状態に陥った祖母・絹江(島かおり)を持つ藍沢とは心に通じるものがある。ちなみにキッドの妄想状では冴島と藍沢は肉体関係があります。さらにいえば藍沢と白石の間にもあったはずです。場合によっては緋山と藍沢も・・・どんだけプレイボーイ設定の妄想なんだよ。
冴島「失うことが分っているのに愛してるなんて不毛だわ」
藍沢「愛なんて・・・最初からそういうものなんじゃないのかな」
この他にも未成年者と結婚し、愛妻弁当でお茶の間を和ませるドクターヘリのパイロット・梶(寺島進)などレギュラー・メンバーも多彩な顔ぶれがそろっているのだがきりがないのでやめておく。なお、看護師には新顔として辻(垣内彩未・・・「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(2006年)で新垣結衣・村川絵梨と女子高生トリオだった)が参入している。
新参といえば・・・黒田に変わって指導医となるのが橘啓輔(椎名桔平)である。橘の花は淡い白色だが・・・実は言わずと知れた柑橘系である。優秀だが・・・どこか影があり、色事師の気配もある謎の男だけに一応オレンジ色に位置づけておきたい。救命センター部長・田所(児玉清)に招聘されたのだが、指導医の一人・三井(りょう)とはただならぬ関係があり、また脳外科医の西条(杉本哲太)とも浅からぬ因縁を持っているらしい。ちなみに児玉と杉本は今年の大河ドラマでは父と長男の間柄である。
さて・・・とにかくそんなこんなで緋山が九死に一生を得てから一年と三ヶ月が過ぎたのである。藍沢たちの専門研修期間も残り三ヶ月となったらしい。
1st Seasonで最初はバラバラだったフェロードクターたちに絆が生まれ、一つになっていったのに対し・・・2nd Seasonは旅立ちという別れに向かっていくのである。
藍沢「医者は結局しばらく延命することしかできないじゃないですか」
黒田「だが残された時間が人生に別の意味を見出すこともある」
このやりとりから不吉な暗示を読み取れば・・・緋山の旅立ちは独特なものになる可能性は充分にあり、この死亡フラグにはしっかり釣られたいと考えます。
だけど3rd Seasonに緋山がいないのは嫌だなあ。・・・どんだけ先走ってるんだよ。
時は2009年12月24日に遡る。相変わらず空気の読めない藤川はクリスマス・イヴを一緒に過ごそうとナース冴島をデートに誘うが軽くあしらわれるのだった。申し込みを断られていることにも気がつかない藤川を緋山は哀れむが・・・突然の心臓発作に襲われる。大手術後・・・緋山は不整脈もちとなっていた。しかし・・・養生のためにメンバーに遅れをとっている緋山・・・ドクターヘリ搭乗数では藤川にさえ負けているのである・・・病状を隠し、無理を重ねている。そんな緋山に白石は善意の忠告を行うが緋山はもちろん聞き入れない。
そして・・・藍沢はドクターヘリ管制官の轟木(遊井亮子)と挙式間近な指導医の一人・森本(勝村政信)とともに出動し、千葉上空にあった。
救命に来て最初に知ったことは・・・ここでは奇跡は起こらないということだ。
患者の命は家族や仲間の願う愛や友情では救えない。
医者の腕と・・・エピネフリン(アドレナリン)だけがそれを辛うじて成し遂げる。
だが・・・しかし・・・。
かっての迷いなき藍沢の姿はもうない。藍沢は救命で学べば学ぶほど迷いの森に誘い込まれる自分を感じていた。
力を尽くしても命を救えないことがある。その時に出会う遺族たちの嘆き。
命を救えても重い現実が残ることがある。患者のそしてその家族の苦悶。
そこから目を背け救命処置だけを見つめることが藍沢には出来なくなっていた。
そんな折・・・新たなるチーフ・シニアドクター橘がやってくる。
橘はフェロードクターを評価し、その将来を決定する役割を拝命していた。
フェロードクターたちは修行の成果を判定されることに緊張を感じている。
橘は軽快に若者たちの品定めを始めるのだった。そこには偏屈さを露わにする黒田とは違う独特の嫌な感じが漂っている。それは「銭ゲバ」のダメオヤジを椎名桔平が演じたからだとばかりはいえないのである。
橘の言動に・・・同じ子供の写真を持つ三井は危ういものを感じていた。そしてそれは橘に対する西条医師の不快な表情にも示される。
橘「今では私は西条先生のあの時の気持ちが理解できます・・・おかげで私は医者になれたのです」
西条「・・・」
三井「患者の病状と・・・患者の人生を切り離して考えることができるあなたの生き方を・・・若者たちに押し付けないでほしい・・・患者の痛みが分る医者だって貴重なのよ」
西条「君は・・・変わらないな」
・・・一体、三人の間にどんな凄惨な出来事があったのか・・・楽しみである。
クリスマス・イヴであろうとなかろうと人は病気になり・・・事故を起こす。
橘を加えた新しい救命チームは挨拶もそこそこに任務に忙殺されるのだった。
そこに老人施設に入所していた藍沢の祖母が呼吸困難となり搬送されてくる。幸い病状は安定したが老齢のために予断はできない状況である。
やがてくる死に向かって絹江はらせん階段を昇っていく途中なのだ。
そのことを思えば藍沢は心が震えるのだった。そんな藍沢をもはや仲間となったフェローメンバーはさりげなくフォローする。
藤川「病状が軽くてよかったな・・・」
藍沢「・・・ありがとう・・・」
一方、救命センターには最近、数ヶ月の植物状態を経て死亡したばかりの患者の家族が急患として運ばれてくる。
藤川はやりきれなさをつい言葉にする。「結局、命を助けたことで患者の家族に重荷を背負わせたようなもんだ・・・」
冴島が反論する。「それじゃ・・・見殺しにするべきだったって言うの」
藤川は「だってそうじゃないか・・・結局・・・患者は一度も目を覚まさないまま・・・逝っちまったしさ」
昼休みの短い時間に・・・冴島と田沢はデートをする。
田沢は・・・延命処置の拒否をする書面にサインしたことを冴島に告げるのだった。
冴島は動揺する。
藤川は再び冴島にアタックをしようとする。
冴島は人目も憚らず泣いていた。唖然とする藤川は冴島が「延命処置の拒絶を示す書類」を持っていたことに気がつくのだった。
轟木「ドクターヘリ、出動要請、天候状況などクリア・・・エンジンスタート」
三井と森本は別件の手術に入っていた。藍沢は橘と冴島と共に出動する。
川沿いの道路におけるオートバイと自転車の衝突事故だった。負傷者は双方の運転者である。
現場へ向かう救急車を追い越してヘリは着陸する。ただちに診断を開始するドクターヘリ・チーム。バイクの運転者は軽症だが自転車に乗っていた女性・米田雅子(野村真美)は重傷だった。
応急措置をすませ・・・患者を搬送するために発進しようとしたヘリの機外で藍沢は川に流れる子供用のスパイクを発見・・・さらに川面にうつぶせる子供(首藤勇星)の姿を捕捉する。
橘「緊急を要する状況だ・・・藍沢はここに残れ・・・冴島は小児用救命キットを持って藍沢をフォローしろ・・・ヘリは折り返させる」
橘は沈着冷静に判断をくだす。藍沢は川に入り、子供を救助した。出動した消防の検索ミスと言える事態だが・・・不可抗力とも言える状況だった。
すでに子供の心肺は停止していた。体温は26度である。
無線により情報が伝播する。
橘(ヘリ)「時間との勝負だ・・・早急に体温30度に戻さなければ助からない」
白石(病院)「低体温なら・・・蘇生の可能性はある」
懸命に心臓マッサージを行う藍沢。刻一刻と過ぎ去る時間。
藤川(病院)「事故からもう30分は経過してる・・・無理だろう」
梶(ヘリ)「タッチ・アンド・ゴーで戻りつつある・・・救急車の搬送と平行して・・・時間を短縮してくれ」
轟木(管制室)「最適なランデブー・ポイントを指示します」
藍沢チームが病院に到着した時・・・すでに50分が経過していた。
母親と思われる患者の手術を緋山と行う橘が叫ぶ。
「そっちがすんだら(死亡が確認されたら)こっちを手伝え」
冴島「体温・・・わずかにあがってます」
藍沢「開胸しよう・・・直接、体内をお湯で暖める」
藤川「そんなムチャだろ・・・」
白石「それで蘇生した症例がある」
藍沢「もう心肺停止しているんだ・・・これ以上悪くはならない・・・」
修羅場である。そして最初の奇跡は起きた。
藍沢「VF(心室細動)きた・・・」
白石「AEDかけます・・・チャージ・・・はなれて・・・放電」
藤川「心拍戻った・・・60分って・・・新記録だろう・・・」
白石「・・・」
藍沢「どうした・・・」
白石「瞳孔が開いたままだわ・・・」
患者は植物状態あるいは脳死に陥った。
すでに聖夜が始まっていた。意識を取り戻した母親に子供の病状を告げる白石と緋山。
母親「で・・・サッカーぱできますか・・・あの子にクリスマスプレゼントでスパイクを・・・買ってあげたんです・・・」
絶句する二人の女医だった。
ヘリポートでは藤川が風に吹かれていた。梶がそっと寄り添った。
「うちの子供と同じ年頃だよ・・・この仕事は悔やむことばかりだぜ。ベストを尽くしたつもりでも・・・たまんないよな」
ロッカールームではコーチと選手が居合わせた。
橘「よくやったよ・・・後は延命措置だ・・・」
藍沢「こうなると分っていて蘇生をさせたんですか」
橘「貴重な経験ができただろう・・・低体温の患者の蘇生は珍しい」
藍沢「でもあの子と母親にとってこれが幸せな結果と言えるかどうか・・・」
橘「お前だってもう分っているだろう・・・患者の命と引き換えに医者は経験を積むんだ」
・・・その経験によって次の患者を救うことが可能になるかもしれないとは言葉を足さない橘だった。そこには透明な悪意の気配がある。橘の心には何かがどこかを蝕むものの気配が漂う。
橘「医者が患者の人生につきあってたら頭がおかしくなっちまうぞ・・・」
藍沢「・・・」
白石は患者を見守っていた。そこへ藍沢がやってくる。
白石「今日は当直・・・?」
藍沢「違う・・・お前と一緒さ・・・ただ目を覚ますのを待っている・・・」
白石「私の父はクリスマスには家にいたことがない。でもそれを私を誇らしく感じていた。父は誰かが楽しいクリスマスを迎えるために病気を治しているんだから・・・と。でも、今、思うことは父もまたこんなやりきれない気持ちを感じたことがあったのだろうか・・・ということ」
緋山は藤沢と当直室にいた。
緋山「口惜しいわ」
藤川「じゃ・・・なんとかしろよ・・・人が何て言おうと好き勝手やるのがお前の本領だろ」
緋山「それ・・・ほめてんの・・・けなしてんの・・・」
藤川「どっちもだ」
白石と冴島は母親のベッドを子供のベッドに並べてみた。
白石「余計なことでしたでしょうか」
母親「いいえ・・・あの子には父親がいないから・・・私がついていてあげないと・・・」
もの言わぬ子供の手を握る母親「ごめんね・・・冷たかったよね」
緋山は橘に進言した。
「明日・・・病状が安定したら・・・専門病院に搬送します・・・まだあきらめられません」
橘「なるほど・・・いいだろう・・・」
フェローたちはもはや一心同体の如くである。
翌日、もの言わぬ子供を乗せヘリは飛び立った。
冴島は田沢と公園でクリスマスのデートをした。
冴島「延命措置の拒否のことだけど・・・もう一度考えて・・・」
田沢「すまない・・・でも最後まで僕のままでいたいんだ・・・この病気では奇跡が起きないことを僕は知っている・・・でも・・・僕にとっては毎日が奇跡のようなものなのさ・・・朝、目が覚める・・・よかったまだ生きていると思う・・・生きていれば君に逢える・・・うれしい・・・鏡を見て身だしなみをする・・・君におかしくない格好で逢いたいから・・・そして・・・こうして君と逢っている・・・うれしくてたまらない・・・だってまるで奇跡みたいなものだもの・・・君を苦しませて・・・わがままで・・・すまない・・・でも僕はうれしいんだ・・・君に逢えてうれしいんだ」
冴島は涙をこらえて微笑む恋人を抱きしめた。
その頃・・・ヘリの震動に反応したのかフェローたち全員の患者は目を開く。
緋山もまたただうれしかった。
この場所で二番目に学んだことは・・・医者なら誰でも
自分の患者に奇跡が起こることを願うということだ。
そうでなければ医者なんてやってられないのだ。
「息子さんは・・・1%の可能性もない蘇生を果たしました・・・だから・・・もう一度そういうことがありえないとは・・・言えないのです」
少年の母親に説明した後で藍沢は絹江を見舞った。
絹江「耕作の足手まといになってすまないねぇ」
藍沢「ばあちゃんのことを足手まといなんて思ったことは一度もないよ・・・」
かっての藍沢は悩まなかった。今の藍沢は悩む。しかし、冷えていた心には温もりが生じている。
白石は電話で父親と口論をしていた。
父親(中原丈雄)「そろそろ帰ってこないか・・・」
白石「帰りません・・・ここには仲間がいて・・・私にはやるべきことがあるから」
父親「ふん・・・また青臭いことを・・・」
白石(プチッ)
橘は緋山を部屋に誘ったが今回のところはあっさりとふられる。橘の部屋にはクリスマスツリーが飾られていた。しかし・・・その部屋はどことなく冷え冷えとしているのだった。
そして絹江の病室には謎の男(リリー・フランキー)が訪れる・・・。
関連するキッドのブログ『これまでのコード・ブルー』
『ブザー・ビート』
天使テンメイ様が貴重なレビュー。しかも西浦演出に珍しく好意的である。
ごっこガーデン。ふたたびのヘリポートセット。お気楽「いつのまにか森本と轟木はこんなことになったの?どうしてどうして?耕作はついでに運動靴もひろってあげればよかったのに・・・」mari「はうぅん。三ヶ月のご無沙汰で月9に山Pしゃま再登場。これって新記録?・・・橘と三井は元夫婦なのでしょうか?・・・藍沢Pはすっかり丸くなりましたねー・・・成長するキャラクターそこがうれしいですよ」ikasama4「網タイツがより斬新なアングルで帰ってきましたねぇ・・・橘先生の祖先は・・・幕府の旗本だったりして・・・弟とか妹が登場するとハッキリするんですけどね。・・・しないか・・・とにかくいいムードで第2シリーズスタートです」くう「主題歌がもう一回HANABIというのが逆に新鮮なんだわ・・・ポリシーがあるっていうか、商売っ気がないっていうか・・・生のすぐそこにある死・・・それをここまでつきつめてしかもエンターティメントでもあるって凄いと思うのだ」
ごっこガーデン。振り返れば彼がいるセット。エリ「はうぅ~ん。待ちに待った山P先輩の新作はじまりはじまりでスー。もうリピートの嵐ですyon!そして・・・背後からそっと近寄って肩に手をのせる・・・もうこれだけで昇天なのでスー。こんなことではうぅんな気持ちにさせるスターが他にいるでしょうか・・・いやぁん、金曜日にはいるかも~~~」まこ「むひょ~、エリ姉ちゃん100回目の肩にタッチ、ド~ンです。もう肩がヒリヒリしましぇんか~。それはさておき、まこドロンジョはおなかペコペコでしゅ。梶の愛妻サンタ弁当スペシャルはまだでしゅか~。サインしたのは婚姻届けと思いきや、ヘビ~~な展開だったよね~。でもまこは涙の洪水で溺れそうでしたけど~。お弁当食べたらカラオケでもらい泣きをぶちかましましゅ!・・・じいやとっととスタンバイしないとおしおきだべ~」
水曜日に見る予定のテレビ『曲げられない女』(日本テレビ)『相棒』(テレビ朝日)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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