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2010年1月13日 (水)

まっすぐな女(戸田恵梨香)まっすぐじゃない女(深田恭子)

さて・・・どんなドラマでも主人公が途中で死んだりしないのはお約束なのだが、勝負が売り物の一つだと「映画化」なので途中では絶対に負けられない「縛り」は結構逆境だよね。

そういう意味では気分を変えて年越しは・・・違う客を呼び込み・・・来週で「長い予告編」終了というのは戦略としてはありなのかもしれない。

ま・・・お茶の間はいたぶられています。

火曜日のフジテレビ制作VS関西テレビ制作ドラマ対決は①「まっすぐな男」10.7% ②「ウソゲ2」↗10.5%

ここはプロ野球で言えば伝統の巨人VS阪神戦なのです。そろそろどっちかヒットを打って欲しい。

で、『 2・第8回』(フジテレビ100112PM9~)原作・甲斐谷忍、脚本・黒岩勉、演出・松山博昭を見た。冒頭、漸く葛城(菊地凛子)と秋山(松田翔太)の過去が小出しで語られるのだが・・・遅いし中途半端だ。もの凄く興味をそそられる謎のキャラクターではないのである。

大学の犯罪心理学の教室で首位を競った秋山と葛城・・・序盤は秋山が優位に立っていたのだが・・・最後は逆転したというニュアンス。どうやら神崎直(戸田)が葛城から聞き出した話らしいが・・・葛城の話なんか信用できるのかっ。・・・ま、直は信じるか。

「天使と悪魔ゲーム」の終盤、安川(春海四方)だけが十字架が一本足りない状態に・・・敗北を認めない菊地だが・・・チーム・メイトを自力で救えない以上、敗北なのである。「いいえ・・・神崎直が救いの手を差し伸べることは想定内ですから」と言うつもりか。

もちろん・・・神崎直は救います。

こうして・・・準決勝前半戦は出場者全員が通過という主催者側としては不満の残る結果に・・・だって敗者を作ってなんぼのライアー・ゲームなのである。

ともかく、ライアーゲーム事務局のエリー(吉瀬美智子)は後半戦の即時開始をメンバーに伝えるのだった。

ドラマ・オリジナルで「密輸ゲーム」のアレンジとなる「ゴールドラッシュゲーム」である。

言うなれば人気のある怪獣のアンコール登場みたいなものだ。「なんとかの逆襲」である。

この脚本家は本来、この手のことが得意なタイプなのかもしれないのである。しかし・・・実に説明が不手際でお茶の間は理解不足となる。

チーム分けは十字架の獲得本数で事務局が行う。

その結果・・・。

光の国チーム

神崎

秋山

福永(鈴木浩介)

ワタル(夕輝壽太)

土田(森下能幸)

安川

炎の国チーム(どうせなら闇の国チームでいいのではないか)

葛城

マリエ(MEGUMI)

タツヤ(姜暢雄)

モモコ(片桐はいり)

テッペイ(忍成修吾)

謎の高校生ヒロカ(武井咲)

・・・という組み合わせである。実に都合がいい組合せだ。まあ・・・天使の神崎には神の加護があるので秋山はもれなくついてくるのか。

ゲームは二つの開拓者チームがそれぞれに敵の縄張りで金鉱を発見、敵地の金庫に保管された金塊を自分の縄張りに持ち込めるかどうかのゲームである。

オリジナルだけにルール説明はますます曖昧になり、もう何がどうすると勝つゲームなのかも非常に不可解だが・・・成り行き的にはこんな感じだ。

相手のチームに眠る金塊は一個1億円一人あたり金ののべ棒(以後金棒と略す)が3本、1チーム6人なので合計18本ののべ棒がある。

それぞれが手元に金棒を1本持っており、一人当たり4億円の借金である。

チーム全体では24億円、両チーム合計48億円の負債なのである。

敵地の金庫から1ゲームにつき一本の金棒を運ぶことができるが、境界で保安官に検査を受ける。

チェックされて金棒ならば没収。ダミーの鉄棒ならば慰謝料として金棒を相手から獲得。

保安官はパスすることもでき、金棒ならば開拓者は運び出し成功となる。

運び屋と保安官を交互に行い1ゲームで全20ゲームである。

金庫を空にするためには18回運び出しを成功させなければならない。

ただし・・・それは表向きで裏の手口があるのがライアーゲームなのである。

なお、ゲーム終了時に敵地の金庫に残った金塊は敵に没収される。

決勝戦に参加するためには国家資産一人、14億円が必要となり、自己資金の上位のものに選択権がある。ただし、今回は棄権による半額返しがないために棄権はしやすい。

光の国の決勝戦進出希望者は神崎、秋山、福永ことキノコの三人なので、国家資産42億円の獲得が目標となる。つまり、闇の国には6億円しか残らないという結果がもとめられる。

それぞれのチームはリーダーを一人選出・・・リーダーは金庫の鍵を管理でき作戦を指揮できる。ただし、自チームの金庫が空になるという敗北を喫した場合は責任をとって負債の半分を引き受けるというデメリットがある。

デメリットがあるために・・・光の国のリーダーは神崎。メリット重視で闇の国(おいっ)のリーダーは葛城である。

神崎は自由放任で・・・無策で光の国を統治。葛城は評価ポイント制導入で恐怖の管理社会で闇の国を支配するのだった。言うことを聞けばプラス10点、逆らったらマイナス10点、場合によってはカードを燃やしちゃうぞっ・・・なのである。

序盤戦、キノコが絶対音感詐欺でヒロカをはめて・・・金棒を没収する。さらに運び出しに成功。

キノコ「ド~レ~ミ~ファァァァァァアァァァアアァァァァァァッ」

この結果。闇の国の資産はマイナス2、光の国の資産はプラス2となった。

しかし・・・表面上の8VS6とは別に敵の金庫に眠る資産の行方が鍵になると秋山は読む。

キノコが相手の金庫の金棒を一本、自分の金庫の金棒を一本持ち出したことにより、金庫の中にはそれぞれ17本の金棒が眠っている。

秋山が調査した結果、金庫をあけるカードは本人以外にもつかえる。さらに金庫は引き出しだけでなく預け入れも可能である。カードは再発行してもらえる。

その結果、秋山が立てた作戦は・・・敵チームに裏切り者を仕立あげ、自陣にある敵のチームの金庫に敵陣にある味方チームの金庫の中身を運ばせてしまうという作戦だった。

こうすれば敵チームの金塊をすべて没収できる・・・という作戦である。

直「わ~い・・・勝てますね」

しかし、その作戦を実行する前に炎の国の口車に乗せられ、ワタルが3個、土田が3個、土川にいたっては11個・・・合計17個を敵陣にある自分の金庫に運びこんでしまっていた。

つまり・・・光の国にある闇の金庫は空。闇の国にある光の金庫には34個の金棒が眠っているのである。

直「しょぼ~ん・・・負けちゃいます」

残り13ゲーム、すべての金塊を運び出しても13個。そして金庫には21個の金塊が残る。

キノコ「ははははははははははははははははは・・・はは・・・負けた」

秋山「いや・・・まだ手はある・・・」

ここで秋山は葛城の走狗マリエと交渉。

秋山「お前たちは負ける・・・」

マリエ「何言ってんの・・・」

秋山「お前たちが闇の国にある光の金庫に入れたと思っている金棒は実は別の場所に隠してあるからだ」

マリエ「・・・そんな」

秋山「だが・・・助かる方法はある・・・それは・・・我らが天使・・・誰でも助けちゃう神崎の情けにすがることだ・・・」

マリエ「・・・」

新興宗教の勧誘者かホストのように敵を口説く秋山だった。その結果・・・。

秋山「マリエもタツヤも仲間になった・・・」

直「わ~い、これで勝てますね」

しかし・・・葛城が持ち込み可のボイスレコーダーを利用している以上・・・すべての作戦は筒抜けなのである。

葛城「裏切りものがいます・・・しゅへっ」

絶体絶命の光の国チーム・・・しかし、「映画版」がある以上、直たちが負けないことは言うまでもない。果たして・・・どんな手で葛城のしゅへっが・・・封じられるのか・・・次週、ドラマ版のファイナル・・・制作者の腕と良心が問われます。

ゲームの中での裏切りはOKですがお茶の間の期待を裏切ると大変なことに・・・。

関連するキッドのブログ『第7話のレビュー

で、『まっすぐな男・第1回』(フジテレビ100112PM10~)脚本・尾崎将也、演出・三宅喜重を見た。『結婚できない男』『白い春』とこの枠で心に残る作品を書き下ろす脚本家の登場である。いわゆる過去の名作の徹底研究によって無数の「手」を持つタイプの作家である。つまり、君塚良一のライン(「湾岸署婦警物語」(1998年)の原案・脚本コンビである)に属するわけだが、師匠筋の「華麗なるスパイ」(日本テレビ)が苦しい展開だっただけにそこで体を張った深キョンのステータスを再生できるかどうかもキーポイントなのだ・・・そんなことを思うのはお前だけな。

主人公は中堅どころの建設会社「フロンティア」の開発営業部のサラリーマン・松嶋(佐藤隆太)である。曲がったことが大嫌いで大手の建設会社に就職が決まっていたのにその会社で不正が発覚したために入社をとりやめたというバカにまっすぐな男なのであった。

そんな松嶋には同僚で親友の熊沢(田中圭)がいる。今回は最後まで殺されずにすみそうだ。

熊沢が思いを寄せるのは会社の近所の雑貨店「アーニャ」の店員、町田佳乃(貫地谷しほり)なのであるが、佳乃が思いを寄せるのは松嶋らしい。

しかし・・・このドラマのヒロインは佳乃ではなくて・・・栗田鳴海(深田)である。

務めていた会社が倒産した栗田は同郷(秋田県)のよしみでフリーター・萱島ゆきえ(佐々木希)の部屋に転がりこんでいるフリーターである。

どこか、根性が曲がっているらしく・・・ティッシュ配りのバイトでティッシュを投棄するタイプである。たちまち発覚してバイトはクビに。

「お金がないし・・・お腹がすいた・・・本当だよ」なのである。

そんな・・・栗田の頭上に松嶋がうっかり風に舞わせたパーティーの招待状がふってくるのである。

まるで・・・往年のハリウッド映画のような展開ですが・・・いつものことですから。

パーティー会場に潜り込んだ栗田と松嶋はまっすぐな男と曲がっている女としてたちまち意見が衝突。

しかし・・・空腹につめこんだ栗田は腹痛を発症。松嶋はつい面倒を見て病院に付き合った上・・・身の上話を聞いて・・・五千円を貸してしまう。

翌日・・・松嶋の会社に栗田が訪ねてくる。

松嶋「もう金を返しにきてくれたのか・・・」

栗田「五千円って半端だからもう五千円貸して・・・借金1万円でお互いスッキリするでしょ」

松嶋「するか・・・」

しかし・・・松嶋は・・・栗田の根性を直そうと仕事を紹介する。

よりにもよって大切な仕事相手のインテリア・デザイナーの山口(津田寛治)のアシスタントである。

たちまち・・・問題を起す・・・栗田・・・山口の机から金を盗もうとして警察に逮捕されたという。

松嶋が謝罪すると山口は訴えをとりさげる。釈放される栗田。

栗田を曲げてしまったのではないかと思われるバー「ルベウス」のオーナー矢部(渡部篤郎)を訪ね・・・栗田は一万円を借りる。

一万円を返された松嶋は説教を始めるが・・・。

栗田「あなたはいつも正しいのね」

ゆきえ「へば、栗田ちゃんは山口って男に手篭めにされかかってやめれって言ったら警察呼ばれただ・・・栗田ちゃんはだらしないとこもあっけど・・・他人様のお金を盗んだりしないだっぺよ」

松嶋「なんとーっ」

松嶋が山口を問い詰めると真相があっさり明らかに・・・白昼堂々、我慢できなくなるなんて・・・山口・・・たまりすぎてるだろう。

松嶋は栗田に謝罪。しかし・・・栗田は山口の事務所からブランデーを盗んでいた。

松嶋「だめだろーっ」

栗田「慰謝料よーっ」

しかし・・・ブランデーはもみあいのすえに木っ端微塵である。

松嶋「あー・・・弁償しなくちゃー」

・・・松嶋が去った後・・・栗田は隠していたもう一本のブランデーを取り出すのだった。

そして松嶋は正しいことをしたために工事現場へ左遷されるのだった。

まるで・・・往年のハリウッド映画のようなツイストである。主人公とヒロイン・・・ちょっとお互いに地味かな。建設業界が舞台なだけに・・・「結婚できない男」組がまるまるゲスト登場とか・・・しないのかな。

関連するキッドのブログ『華麗なるスパイ

木曜日に見る予定のテレビ『とめはねっ』『グインサーガ』(NHK総合)『853』『エンゼルバンク』『7万人探偵ニトベ』(テレビ朝日)『不毛地帯』(フジテレビ)・・・困るよね。

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

佐藤さんと深田さんのキャラは
とにかく暴れまわってくれてますが

どうも、このキャラのかけあいが
まだ第一話だからからかもしれませんが

面白いというトコロまでは
繋がってこないですかね。


まぁ脚本が尾崎さんだし

佐藤さんや深田さん意外に
貫地谷さん、秋田・・・もとい佐々木さんに
渡部さんと結構なキャラが揃ってるし

次回以降から面白くなってくるのかなと
思ったりしてるんですが

どんなもんでしょう ̄▽ ̄ゞ

投稿: ikasama4 | 2010年1月15日 (金) 21時38分

✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥

「結婚できない男」が成功したのは
阿部寛が無言で「情感」を示すのが
得意な俳優だったから・・・。

それに対して、佐藤はツッコミタイプなので
主役としてはものたりないところが
出てくるんですよね。
ROOKIESはボケ集団がいたのではまった。

今回はヒロインがボケなので
そこにツッコミを入れている間はいいのですが
主人公のボケにツッコミを入れるのが
田中・貫地谷で・・・
どちらかと言うとおっとりタイプ。
せわしないボケにおっとりツッコミというのは
非常に成立が難しいんですよね。

そのあたりをどこまで
計算できるかの勝負になると思います。

まあ・・・どうせのんびりしたドラマになるので
のんびり見たいと思うばかりでございますけど。

投稿: キッド | 2010年1月16日 (土) 00時23分

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