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2010年1月 5日 (火)

淀川、伏見、小田原、鎌倉雪ノ下、江戸両国・・・叶福助の旅(大後寿々花)

大後寿々花の演じる五十嵐るみ子が一体・・・何才くらいなのか・・・まったく読めないのであるが・・・歯列矯正中なのは見えるのである。

メガネっ娘があるくらいだから歯列矯正娘も萌えの対象になるのかもしれない。

矯正するくらいなので歯並びの悪さはある意味病の範疇なのだろう。

人々は奇というものに憧れたり萌えたりするのだが、自分が奇になることは望まない。

伝承によれば、福助は江戸時代の奇形児で水頭症だったとも言われている。

摂津の国(西成)で生まれ、東海道を東へ向い、小田原で見世物にかかり、評判となったために福助と名乗り、鎌倉から江戸へ見世物興行を展開してスターとなったのである。

贔屓の客に慶事が起こり、ますます有名になり、ついに嫁をとり、自分のキャラクター・グッズまで売り出した。

こうなると・・・なんとなく・・・神々しさが芽生える。

やがて・・・福助は死後に庶民あがりの福の神になったのだ。

ありがたや、ああ、ありがたや、ありがたや。

本題に入る前に恒例の年末年始の視聴率チェック。「容疑者χの献身」17.3%(どちらかといえば問題作だからな)、「救命病棟24時スペシャル」12.7%(ああ、やはり)、「ガキ使い笑ってはいけないホテル」16.4%(とにかく妄想的にお尻がヒリヒリします)、「相棒元日」17.8%(あんなに長くてもとってる)、「柳生武芸帳」*6.6%(毎年こんなもんだ)、「湯けむりスナイパー」*3.4%(再放送めぇぇぇぇぇ)、「ダイ・ハード4.0」13.9%(素手で戦闘機も撃墜するとは・・・)、「龍馬伝」23.2%(まずまずの滑り出しぜよ)、「上原多香子ベリーダンス」*3.0%(タイトル的にそそる~)・・・以上。

で、『新春ドラマ・スペシャル・福助』(フジテレビ100104PM0130~)原作・伊藤静、脚本・樫田正剛、演出・高丸雅隆を見た。「OLビジュアル系」とか「メン☆ドル」とかある意味境界線を彷徨う作品の演出家である。この作品では福助は座敷童系の妖怪変化として扱われている。

妖怪辞典風に記述すると・・・。

【福助】(ふくすけ)

①見たものに福を授ける善神

②箱に入っている第一形態から人目に触れることで擬人化する。

③第二形態である童子体は胎児、幼児、少年と変形する。

④目撃者の願望を叶えるために超自然力を使い、消耗すると急激に老化、消失する。

⑤再び箱に戻り、一定期間の休息後、再生する。

⑥昆虫、小動物などを操り、植物を促成、地殻変動で温泉を掘削し、人間に幻覚を見せる。

⑦陰影の存在なので三日月に腰掛けることができる。

・・・まあ、かなりミラクルな存在です。

タブーとして・・・「けして他人には教えてはいけない」と目撃者(寄生体)に念を押すが、教えた場合の罰則はなく、自身で正体を見せたりする結構、自由なタイプである。

・・・まあ、ご都合主義の脚本だからなのかもしれません。

ある大晦日。五十嵐るみ子(大後)と龍彦(澁谷武尊)の姉妹は愛川(神奈川県)という田舎の山村に母・由季子(菊池桃子)に連れられてやってくる。両親は離婚調停中で・・・子供の親権を争っている。母はパートタイム先のコンビニに正社員として雇用されるために正月返上で働く覚悟なのである。そうしないと夫に子供たちの親権を取られてしまうからだった。

そんな母が頼るのは田舎の父だった。しかし、この父も若気の至りで妻子を捨てた過去を持つ。

実の娘である由季子は孫である姉妹を預ってもらう立場でありながら・・・

「私はあなたを父と思ってませんから」

なのである。

姉妹の祖父・三郎(笹野高史)は負い目があるので受け入れるのだった。

村でシャンソン教室を開き生計をたてている三郎は村人から「先生」と呼ばれ慕われているのだが・・・家族と縁が切れて28年・・・孫の可愛さに戸惑うのであった。

お年玉は姉555円、弟5円で受け取り拒否され、菜箸をなめなめ作った年越し蕎麦は「非衛生的」だと食べてもらえないのだった。

そして孫のるみ子に・・・

「あなたが私のおじいちゃんなんて気持ち悪い」

なのである。

そんなこんなで龍彦にとっては最悪のお正月の幕が開かれたのだが・・・三郎の物置で福助の箱を開けたことで幸運の風が吹き始めるのだった。

家出して東京に帰ろうとする姉弟を引きとめるのは三郎のシャンソン教室に通う近所の温泉旅館の息子・公彦(温水洋一)だった。姉妹は温泉とお雑煮で宥められ、家に戻れば昨日はなかったミカンの木が実をならせているのだった。

やがて、龍彦だけに見える福助(深澤嵐)と龍彦には友情が芽生えていくのである。

野原で動物たちと戯れ湯治にきていた女の子(三好杏依)に初恋したりして龍彦はハッピーな気持ちになっていく。

そこへ・・・謎の女・夏希(京野ことみ)が現れる。夏希は子供の頃・・・福助を見た女だった。福助のおかげでどんどん幸せになったのだが・・・福助が消えると夫と子供が交通事故死して不幸のどん底になってしまう。ここは考えようによってはブラック・ユーモアな部分であるが・・・龍彦の願いで「一夜だけの再会」が果たされ・・・夫と子供に元気付けられた夏希は生きる希望を取り戻すという甘いオチである。

姉弟が福助の手品によって明るい気持ちを取り戻しかけたとき・・・「姉弟を別々に両親が別々にひきとるという噂」がるみ子の気持ちをかき乱すのだった。

そのことをるみ子の口から聞いた龍彦は「お姉ちゃんのバカ」と走り出す。

「バカって・・・」とるみ子が唖然としている間に龍彦は丹波の山中に・・・。

さらに二人を探しにきた三郎は足をすべらして崖から転落、瀕死の重傷を負ってしまう。

最後の望みを叶えると消えてしまう福助。望まないと死んでしまう三郎。

龍彦は究極の選択に心を悩ませる。

そんな龍彦に福助は「悩んじゃダメだよ・・・だって僕は君を幸せにしたいんだから」と三郎を心霊治癒するのだった。

「サン・トワ・マミー」の歌う新春シャンソン・ショーではなく夢のような日々は過ぎ去り・・・母が姉弟を迎えにきた。不安を胸に見つめあう・・・母娘・・・。その時、携帯電話が鳴り・・・夫が親権を放棄したと弁護士からの連絡が入る。おそらく・・・再婚相手が懐妊したのであろう。

しかし・・・るみ子にはすべて・・・「福助のおかげ」に思えてならないのであった。

「一家三人・・・がんばろう」とわが子を抱く母なのであるが・・・ものすごく依存心の強い子供に育つ可能性があります。

ま、しかし・・・困ったときには神頼みだよね・・・少なくとも気休めにはなるよねーっ。

どんなピンチも自分には福助がついていると思えば大丈夫。

宮里藍もふるさとや家族のイメージでセルフ・コントロールするのだから~。

福助の箱が次はキッドに来ますように~。体はジジイでも心は子供だから~。お願いっ。

関連するキッドのブログ『サムライ・ハイスクール

水曜日に見る予定のテレビ『笑う犬2010寿』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

大後寿々花…厭な気分の表情、ネガティブなセリフ、なんでこんな役ばかりやらせるんだ…。
五十嵐るみ子…62年前のネーミングセンスぢゃないか。
導入部の楽しげな音楽と暗い物語は合わないぢゃないか…
福助の絵本テイスト(皮肉)のCGとコンビニ悲話もミスマッチぢゃないか…

人間よ
もうよせ
こんなことは
(シャンソンだからといって梅垣も苛めるな-_-)

湯けむりスナイパーの旧作2話を初めて観られたことは良しとしたウィッシュ!

投稿: 幻灯機 | 2010年1月 9日 (土) 16時25分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

まあ、ガードは固かったけど
入浴サービスがあったので
一部愛好家は万歳でございます。

ニコ以来、彼女に相応しい役というのが
日本のテレビにはないのが
残念なところですな。

ピアフの愛人ムスタキのように

ミロールは知らない
でも私はミロールを知っている
愛なんてむなしいけど
生きるためにはかかせない
ため息だって息だもの

とつかの間を過ごすのでございます。

ふふふ・・・水増ししないで
新作だけでいいのに・・・
とキッドは思いましたけど。

投稿: キッド | 2010年1月10日 (日) 00時06分

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受信: 2010年1月 9日 (土) 15時03分

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