笑う犬のゴッド・タンのあらびき団とインディゴの夜(森口瑤子)
高田万由子と羽田美智子の間に置かれたら眩暈を感じる森口瑤子が昼ドラマに登場である。
「風のロンド1995年版」以来である。当時の共演者は黒田アーサーとか天宮良とか新藤恵美とか15年の歳月を感じさせるメンバーなのだなぁ・・・。
もげっでお馴染みの「モップガール」と同じ原作者でこれがデビュー作である。
短編連作を昼ドラマ化するということでものすごくアレンジが入ることは間違いないが・・・まあ・・・火傷しない程度にしてもらいたいよね。
とても全編をフォローはしかねるので軽く紹介しておく。
とにかく・・・フジテレビはあらゆる時間帯でいろいろなことにチャレンジしているチャレンジャーだと思う。
で、『インディゴの夜・第1回』(フジテレビ100105PM1330~)原作・加藤実秋、脚本・高山直也、演出・星田良子を見た。インディゴとはインド藍と呼ばれる青色の一種である。つまり、「青い夜」なのである。夜を青いと感じるのはミステリ的です。それはミッドナイト・ブルーに至るのだな。・・・なんのこっちゃ。
原作では主人公の晶(森口瑤子)はフリーランスのライターで・・・兼業でホスト・クラブのオーナーをやっているというポジションなのだが、ドラマでは一流ファッション誌の編集部を追われ失踪した婚約者の借金の返済のために腐れ縁の元・編集者仲間・塩谷(六角精児)の経営するホスト・クラブ「インディゴ」の雇われ店長になるというアレンジになっている。
おそらく、短編のストーリーを一週間単位で消化しながら・・・全体的に失踪した婚約者の秘密が最後の謎になっていく・・・というシステムなのではないかと考えます。
だから・・・一週間に一つのミステリを読んでいくという感覚で楽しめばいいのかな。
とにかく・・・結婚直前、晶の婚約者は多額の借金を残して失踪。勤務先の出版社を身に覚えのない不祥事で解雇され・・・家なき女になった晶はウエディング・ドレスを片手に街を彷徨うというもげっな展開である。
そこへ・・・塩谷があやしい救いの手を差し伸べるのだが・・・ホスト・クラブなど鬼畜の生業と信じる晶は・・・店長を引き受けることを苦界に身を沈めるレベルで忌み嫌うのだった。
実は「インディゴ」のホストたちは・・・一人一人が特技を秘めた変わり者なのだが・・・それは徐々に明らかになっていくのであろう。
自分の境遇に悲哀を感じた晶は「インディゴ」のナンバーワンホストTKO(金子裕)の接客を受け・・・記憶がなくなるほどに痛飲し・・・気がつけばTKOのベッドで目を覚ますのである。
しかも・・・TKOは刺殺死体となっていたのだった。
凶器のナイフには晶の指紋が残っていたが・・・室内の他の指紋はふき取られた形跡があり、晶は容疑者ではなく・・・重要参考人に踏みとどまる。
「インディゴ」のマネージャー憂夜(加藤和樹)らホストたちは真相を探るべく捜査を開始するのだった。
いわゆる一つの素人探偵ものなのである。
そんなわけで的外れな刑事として柴田(我修院達也)が登場し、夜の世界の情報通としてなぎさママ(升毅)が配置されている。
もげっ並みにハートを鷲摑みにされるキャラとして晶は描かれていないが・・・まあ・・・そういう可能性は今後はあるかもしれない・・・っていうかそうあってもらいたい・・・とにかく・・・昼ドラマもミステリになってしまうご時勢ということです。
関連するキッドのブログ『モップガール』
さて・・・年末年始はお笑い番組に満ちていたわけだが・・・それらをレビューする気力も体力もないのである。
昨夜だってそこそこ面白かったしな。
『笑う犬2010寿』(フジテレビ100106PM10~)は笑う犬シリーズの新作である。厳密に言えばコントもドラマの一種だし、ドラマもコントの一種であると言うことができる。コントとは小劇であり、ドラマも小劇といえば小劇だ。チープな出来ばえのドラマをコントみたいと貶めるのはある意味コントに失礼なのである。
だが・・・まあ・・・そういうお堅いことを言っていると話が進まないので・・・コントはコント。ドラマはドラマという素人の分類を甘んじて受け入れた方が身のためなのである。
それは演歌とロックのような販売上の分類でもあるわけだし。
で、今回はミル姉さんで始まるのだが・・・去年の干支である牛キャラなだけに笑う犬2009がなかったことを悔やむわけである。コントの中心となるネタは蓮舫である。まあ、2009年はある意味何様なんだ蓮舫の再発見の旅であり・・・的を得た展開とは言える。日台混血の元グラビア・モデルに「稼働率」や「世界一の必然性」や「天下り職員の有無」を問い詰められて答えに屈した人々は正直「蓮舫こわいよ」と思うしかなかったのかもしれないし。
ウッチャンについセクハラをされてしまうベッキーとか、ホリケンにガンガンセクハラされてもグイグイ応じる遠山景織子とか女優陣もがんばってました。
『あらびき団』(TBSテレビ100106PM1159~)はスモササイズ(あかつ)、だっちゅーのな魔女っこなどの初顔芸人スペシャルに加えて、ライト東野(東野幸治)があらびきステージに登場。新年を祝う太鼓をたたく。まあ、それがどうしていいのかわからないギリギリのラインなだけにあらびき団らしいのだった。
『ゴッドタン』(テレビ東京100107AM0042~)は白の天使・松丸友紀(28)の新コスチュームをドンキホーテで調達しよう・・・である。松丸アナいじりは定番だな。①バナナマン日村のプロデュース。日村にとって中の中で100万人いれば五十万人目の女である松丸。Tommy february風英語キャラ。日村が「抱きたい気持ち」が露骨なのでハグ&ビンタによる合否判定はもちろんビンタである。制服ついでにイモト眉にして珍獣(日村)をハントさせてみるがやはりビンタなのだった。②おぎやはぎ小木のプロデュース。パジャマ+ぬいぐるみでおねむキャラ。MCの矢作はちょっと萌えたが・・・ベッドインを連想させるので性欲の対象視を感じた松丸はビンタを選択。③バナナマン設楽のプロデュースはウェディングドレス。結婚→新婚初夜→セックスなのでビンタである。④劇団ひとりのプロデュース。マトリックスのトリニティー風ボンテージ。マトリックス→リックス→セックスなのでビンタだった。
ま・・・松丸アナは下ネタによく対応するセクシーなキャラクターなのだな。
要するにすべてのエンターティメントは長いコントなのです。
関連するキッドのブログ『ガキの使いやあらへんで』
金曜日に見る予定のテレビ『高野志穂の浅見光彦シリーズ・鐘』(フジテレビ)『前田敦子のマジすか学園』(テレビ東京)・・・またドラマ24かよっ。
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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