ドクター・ヘリはあるが赤ちゃんポストはないコード・ブルー(山下智久)緋白歌合戦(戸田恵梨香)
今さらだがコードブルーは「緊急事態発生につき至急全員集合せよ」の暗号である。藍沢の藍色はそのシンボルである。緋山の緋色は赤である。クリムゾン・レッドである。コードレッドは「院内にて火災発生」の暗号である。
ついでに言うと、コードゴールドは「脳死ドナー(臓器提供者)発生せり」の暗号で、コードグリーンは「大規模災害発生により死傷者多数のおそれあり」の暗号だ。
人々が専門家だけで交わす言葉には一般人に触れられたくない意味をそれとなく含んでいる。
人々は同じ場所にいて同じ景色を見、同じ音を聞いても、同じ感想を持つとは限らない。
たとえば、キッドは今回の橘(椎名桔平)と三井(りょう)そして西条(杉本哲太)の会話を聞いていて・・・現在、三井と西条が深い関係にあるような気がした。
橘と三井は元夫婦だが最初の子供はなんらかの理由によって死んでいるような気がする。ところが三井はシングル・マザーで子供は生きている。実に意味深である。もちろん・・・橘と三井が離婚した時に単に子供を引き取っただけなのかもしれないが・・・今の三井の子供は別の誰かの子供のような気がする。
その大きな理由は三井と橘が子供について話さない・・・という一点にある。
もちろん・・・母親がひきとった子供について父親が無関心であることもないわけではない。
1st Seasonの指導医・黒田(柳葉敏郎)は実際、そういう傾向があった。
主人公・藍沢(山下)と父親(リリー・フランキー)の関係も「父親が死んだことになっている」ほどの極端さである。
繰り返される主題から・・・「父親の育児放棄」はこのドラマの大きなテーマの一つであることが分るが・・・「家族写真」を飾る橘の心情はどこかそれとはずれている気がするのである。
そうなると三井の生きている子供の父親が誰かということになる。登場人物の中にいるとすれば西条だろう。
西条が別に家族を持っているかどうかは不明だが・・・三井とは不倫の関係の方が理解しやすい。
キッドの妄想的には「橘と三井はなんらかの原因で愛児が死亡したことにより離婚、失意の三井と恩師の西条が不倫、三井が西条の子を妊娠出産・・・現在に至る・・・」なのである。
そうすると西条の次のセリフは実に意味深い。
西条「一体、橘はなんでこの病院に来たんだ?」
三井「・・・」
西条「君に逢いにきたんじゃないのか・・・?」
まあ・・・「ギネ」だったら充分ありうる展開だと思う。もちろん、これはあくまでキッドの妄想の話である。
本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「宿命」↗*7.4%(あげてきたーっ)、「ヤマトナデシコ七変化」↘*7.6%(さげてきたーっ)、「金太郎2」↘*9.2%(さげたが金9金10に勝っている)、「エラゴン」10.7%(ちょっと展開がもたつくもんで)、「松本清張・山峡の章」14.7%(うっちーとったな)、「ブラッディ・マンデイ」↘*7.9%(直前再放送も虚しく・・・)、「左目探偵」↘*7.7%(数字が泣いている・・・)、「咲くやこの花」↘*8.8%(数字もかわいい)、「明日はない」↘*5.6%(下げ止まらず)、「ハッピーフライト」17.0%(脱出、脱出・・・万歳)、「凍える牙」16.8%(いい勝負だ・・・)、「龍馬伝」↗24.4%(黒船すげぇぇぇぇぇぇ)、「特上カバチ」↘*9.1%(仁の貯金を解約)、「母べえ」15.0%(吉永小百合的な映画・・・ふっ)・・・ついでに「ハンチョウ」→12.5%(→キターッ)、「コードフルー2」↘16.2%(おや?)・・・「世界1のSHOWタイム」19.5%(これか・・・)・・・以上。
で、『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 2nd Season・第4回』(フジテレビ100201PM9~)脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。シナリオ的には序破急で展開するコードブルー。ただし、演出はワンツーで来ているので独特なリズムが生じている。今回はこれまでのオチとこれからのフリが交錯して展開する。深まっていくのは藍沢の生い立ちの秘密。そして橘の心の裏側。クライマックス直前は冴島(比嘉愛未)と田沢(平山広之)の愛の行方。そして1st Seasonから続く白石(新垣結衣)と緋山(戸田)の心の傷と愛の絆である・・・それは違うだろう。藤川(浅利陽介)は森本(勝村政信)と梶(寺島進)とともに蜜柑を食べる会を結成するに至る。
過去とは記憶である。
苦い記憶、辛い記憶、そして切ない記憶。
人々は記憶を失うこともあるが忘れようとしても忘れられない記憶に縛られている。
未来に進もうとして過去に引きずり戻されるのだ。
たとえば、インタビューの基本は相手の過去を探ることである。いくつかの切り口はあるが「面白い話」であるためには「事の成否」は重要だ。成功の場合はそれに至る苦心を聞き出し、失敗の場合はその原因と苦しい胸の内を聞く。人々は様々な過去を持つが普段はそれを思い出すことはない。そのために想起を促す必要がある。記憶の検索のためにいくつかのキーワードが考えられる。それは出産、成長、家族、学校、職場と広がるフィールドについての語彙が適当である。記憶を遡るうちにやがて極私的なものごとが開示されていく。恋愛、結婚、出産、育児・・・キーワードはいつしかリフレインする。結局、人間の物語は出会いと別れに尽きるのである。
しかし、時に過去は記憶に残っていなくても存在する。人は自分の見知らぬ過去に出逢った時、立ちすくみ、思わず問うのである。それは本当なのか?・・・と。
藍沢も祖母・絹江(島かおり)の病室で見知らぬ男と遭遇する。その男はとっくに死んだはずの父親・誠次(リリー・フランキー)だった。男が気まずい表情を浮かべて立ち去った後で藍沢は祖母を問い詰める。しかし、祖母は肺炎を再発するのだった。
「お父さんは死んでいなかったのか・・・」
それから容態が安定するまでの一週間、藍沢は複雑な気持ちのやり場に耐えていた。
藤川が気軽に挨拶しても藍沢の反応が鈍いのはそのためだった。
不治の病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)に犯された田沢の死期は迫り、心は乱れていた。その心痛を恋人として浴びる冴島の心も穏やかではない。
黒田の右腕切断以来、不眠不休で働いてきた白石の顔色は土気色だった・・・死ぬぞ。
藤川の軽いノリに応じる元気は心房細動のカテーテル・アブレーション(心臓内カテーテル手術)を受けた緋山は経過が良好で不整脈が収まり、元気を取り戻していたが、そうなると遅れを取り戻すために忙しく、藤川の相手をしている暇はないのだった。
藤川に残されたのはドクター・ヘリの管制オペレーター・轟木(遊井亮子)との結婚直前でありながら轟木の元カレ・ニクソンとの三角関係に悩む森本医師の愚痴の相手をすることだけだった。
藤川も冴島と田沢の間に割って入りたかったが現在のところおよびでなかったのである。
白石は疲労困憊していた。いつものエレベーターで一瞬、眠りそうになる。そこへ、橘が・・・続いて緋山が駆け込んでくる。
緋山と白石を軽くナンパする橘。
緋山「・・・オペ看(手術室看護師)に手を出してるそうじゃないですか」
白石「私は・・・血液透析の勉強をしたいので」
お断りされた橘が去ると・・・「あんな男と結婚するなんて・・・三井先生別れて正解だわ・・・」と快調に毒づく緋山である。その時、白石に着信ありである。すかさず覗き込む緋山。
緋山「今夜どう? 恒夫って・・・あんた男いたの・・・私に心カテ推奨したり、ヘリのフライト数を稼いだりしている上に男がいるなんて・・・あんたどんだけやり手なのよ・・・どんだけ多忙なの」
白石「ごめん」
緋山「謝るなっつーの」
本日のエレベーター・コント終了だ。毎回はないだろっ。あってもいい。
そして・・・轟木「ドクター・ヘリ、エンジンスタート」である。
今回のゲスト患者は木島(木南晴夏)である。強風のために落下した看板に強打され意識を失ったのだ。
出動したのはドクター藍沢とナース冴島。そして白石はヘリポートに待機する。
その留守を狙って田沢の容態が急変する。田沢をフォローする藤川。
一方、緋山は外来で前日に白石が担当した患者を診察し・・・異常に気付く。
「生がきを食べてノロウイルスに感染・・・整腸剤を処方と・・・いや・・・これは腹部大動脈瘤の切迫破裂(破裂の前兆としての腹痛)だわ・・・」
不気味に脈動するエイリアン・・・じゃなくて動脈に押し上げられた腹部を見て緋山は蒼白となる。
最近、出番の多いナース辻(垣内彩未)に「心臓外科の東先生にコンサル(診断助言)頼んで・・・大至急よ」所謂ひとつのコード・ブルーなのであった。たちまち、CT検査により動脈にエクストラ(突出した患部)が発見される。緊急手術である。
この瘤が破れると大出血して死にます。
院内は緊迫していたが、搬送中に意識を取り戻した木島は20才のお気楽・極楽ギャルであった。
木島「あっれー、もう病院についたの~・・・超早い・・・」
患者としての緊張感のない態度に苛立つクルー一同だった。藍沢は既往歴(入院歴・病歴・アナムネーゼ)を問いただす。
木島「これまでにかかった病気・・・そんなのないな・・・私、健康だけがとりえなの・・・超健康みたいな・・・でも妊娠してるけど」
一瞬、凍りつくクルーだった。
かしこさんから薄倖の令嬢までなんでもござれのハルハルならではの超演技である。
外傷の手当てを開始する医療チーム。しかし、木島は藍沢に「ねえ・・・先生、手を握ってぇ」である。すかさず橘が「握ってやれ・・・」とニヤリ。
藍沢は木島の手を握って励ましプレーなのである。
木島の容態は安定し、母子ともに異常はなかった。
木島は数年前に家を出て両親と没交渉、さらに子供の父親は懐妊を告げると携帯を解約して失踪していた。
藍沢「妊娠24週で順調に生育しています」
木島「でも・・・私、産む気ないんだよね」
藍沢「妊娠六ヶ月だともう堕胎はできません」
木島「そうなんだよね・・・ああ・・・どうしよう・・・」
藍沢「・・・」
木島「先生はいいよね。顔もいいし・・頭もいいし・・・めぐまれている・・・」
白石は腹部動脈瘤の見落としについて救命センター部長の田所(児玉清)に呼び出されていた。
田所「エコーと腹部レントゲンをしているし、発見は困難ですから、医療ミスとは言えないですね」
白石「念のため・・・CTをオーダーするべきでした」
田所「蓄積した疲労は判断力を鈍らせます。ここはひとつしっかりと休養をとってください」
橘「あまり・・・自分を追い詰めて無理をすると・・・いつか傷つけてしまうぞ・・・患者も・・・そしてお前自身もな」
白石「・・・」
会議の終わりを待ち構えていた緋山は「落ち込まないでよ」と白石を気遣う。
緋山「私はいい症例を体験できてラッキーだったんだから」
白石「・・・」
冴島は空白となった田沢のベッドに不安を感じた。そこへ処置を終えた田沢が藤川に付き添われて戻ってくる。
藤川「とりあえず・・・安定した」
冴島「そう・・・」
田沢「残念だったな・・・終わりにならなくて・・・」
冴島「・・・」
田沢「(藤川に)俺は・・・彼女の家庭教師だったんだ・・・それが今は下の世話までさせている・・・よかったな・・・お前(冴島)は・・・立派なフライト・ナースになれて・・・」
冴島は一瞬にして高校生の自分に戻る。田沢は冴島の兄の友人だった。医学生だった田沢は請われて医学部志望の冴島の家庭教師になった。やがて二人は田沢が医学部から盗み出した医療キットでお医者さんごっこをする仲にまで発展したのである。
やがて・・・田沢は心臓外科医となり・・・冴島はナースとなった。輝いていたあの頃。
田沢の最初のプレゼントはブローチだった。生意気盛りだった冴島はそのプレゼントが気に入らず「だっさーい、趣味悪~い」と田沢をからかった。そして田沢は発病した。
冴島が過去の回想から戻るとそこには病み衰えた田沢が横たわっている。
田沢「俺は・・・医者として・・・たくさんの命を救おうとしていたのに・・・何故・・・こんなことに・・・何故・・・俺なんだよ・・・もう・・・来ないでくれ・・・」
橘はカルテの整理をしていた。
妊婦の木島の「妊娠第24週」の記載が目に止る。
それは橘を大学病院での修行時代に引き戻す。その頃の指導医は西条だった。ある患者も妊娠第24週だった。カイザー(帝王切開)で母体と切り離された胎児は体内で感染しており臓器不全があり助かる見込みがなかった。その胎児への挿管を西条は橘に命じた。
橘「でも・・・そんなことをしても苦しみを長引かせるだけで・・・」
西条「超未熟児の挿管なんて滅多にできないぞ。いい練習になるはずだ」
橘「・・・」
橘は前途有望な医師だった。西条は橘を買っているからこそそのように命じたのである。
橘は挿管した。一度挿管すれば胎児が死ぬまで管は外せない。
胎児は仮称として小林ベイビーと名付けられた。
橘は小林ベイビーから目を離すことができなかった。同僚だった三井は橘の身を案じた。
その五日目。小林ベイビーの人工保育器の前に佇む橘に三井は声をかけた。
三井「橘先生・・・お休みになってください・・・先生はきっといつか・・・磨いたその腕で患者の命を・・・」
橘「十分ほど前だ・・・心肺停止した・・・」
三井「・・・」
橘「この子は・・・がんばった・・・きっと、助けてもらえると思ったんだ・・・すまない・・・俺は・・・この子をだました・・・」
橘の記憶は三井のそれと重なっていく。
一方、木島は相変わらず何かに浮かされたようにおしゃべりだった。
木島「先生はゴッドハンド輝みたいな名医なの・・・そうなんでしょう・・・リスペクトしちゃうなぁ・・・」
藍沢は診察しようとして異変に気がついた。
藍沢「おい・・・これは」
木島「なんだか・・・びしょびしょに水漏れがして・・・」
木島の意識は混濁していた。
藍沢「破水している・・・三井先生を呼んでくれ・・・」
木島は子宮頸管無力症で、子宮口全開の状態だった。
三井「このまま、出産させましょう・・・」
橘「・・・」
三井「大丈夫・・・この子は胎内感染もしていないし、臓器不全の兆候もない。発育も順調で700グラム近くあるから・・・無事に育ちます」
橘は自分の過去を三井が共有していることを感じた。
橘「そうだな・・・そうしよう・・・」
木島ベイビーはこうしてこの世に生を受けた。680グラムだった。
藍沢は木島に報告する。
藍沢「一命はとりとめた・・・」
木島「そうなんだ・・・でも・・・私は」
藍沢「わかっている・・・親になりたくなければならなくていい・・・子供の顔も見なくていい・・・お前みたいな親ならいらない・・・子供は産み落とされたら一人で生きていける」
木島「・・・」
木島は雷に撃たれた。
その頃、暗がりで白石は落ち込んでいる。そこへ緋山がやってきた。
緋山「また落ち込んでいるのね。私はあなたの気持ちが分かるつもり。今回の失敗だけじゃない・・・黒田の右腕が切り落とされたときからずっと過去に縛られたあなたの気持ち。私だって同じだもの」
緋山はタートルネックのシャツをはだけて手術痕の赤いケロイドを誇示した。
緋山「心カテで心房細動は治ったけど・・・事故のフラッシュバックは今も起こる。初療室で患者を処置している時・・・自分が呼吸器を装着していた時の苦しみ・・・痛みを思い出して息が止りそうなときがある。でも私に蘇る過去は辛いことばかりじゃない。私を助けてくれた黒田先生、藍沢、チームのみんな・・・それから白石・・・。あんたもさ。一人じゃないし、一人じゃできないことがあるでしょ。だから・・・思うのよ・・・何もかも一人で抱え込まないでって・・・私だってここにいるんだから」
白石は緋山を見つめた。その時急患が発生。ピョンピョン飛び跳ねた子供が窓から飛び出したらしい。クラムシェル(胸部外傷手術の開胸法の一種)にシニア・ドクター抜きでチャレンジする二人のフェロー・ドクター。
通りすがりの橘「よくやった」
二人は目と目で通じ合うニヤリの応酬である。
絹江の病室に誠次が舞い戻っていた。
絹江の心は乱れる。息子への愛。息子が捨てた孫への愛。二つの愛の作る過去は絹江から言葉を奪う。絹江は孫に言えなかった言葉を息子に投げつける。
絹江「何しにきたんだい・・・今さら」
誠次「おふくろも・・・いい年だしさ・・・お見舞いしておこうと思って」
絹江「お前は・・・あの子から逃げたんじゃないか・・・死んだことにしてくれって・・・私にその口で言っただろう・・・」
誠次「・・・」
絹江「お前は・・・あの子の苦労を知らない・・・親に捨てられて・・・あの子がどんな思いで生きてきたか・・・あの子はいつも私に言った・・・僕はいい子?・・・そう聞かずにはいられないんだ。自分が悪い子だから親なしになったと思ってるからだよ・・・いい子じゃないと私にも捨てられるじゃないかと怯えたからだよ・・・だからあの子は必死で勉強した・・・そりゃ・・・おそろしいほどの勉強ぶりだったよ・・・わかるかい・・・そうせずにはいられない・・・惨めな子供の気持ちが・・・お前にさ・・・自分の子供を捨てることのできるお前に・・・お前・・・あの子に会わせる顔があると本当に思っているのかい・・・」
誠次はうなだれて去った。
藍沢はNICU(新生児特定集中治療室)で木島ベイビーの面倒を見ていた。そこへ未熟な母親がやってきた。
藍沢「俺のことを恵まれてると言ったな・・・俺は祖母に育てられた・・・。俺には両親の記憶がほとんどない。顔も覚えていないし、言葉を交わしたこともない。でも、俺は親が欲しいなんて思ったことは一度もない。人は一人でも生きていける。この子だってそうだ・・・一人で生きていこうとしているんだ」
木島は再び雷に撃たれた。長い旅をしてきたのは・・・この医師の身の上話を聞くためだったのか・・・と木島は思った。こんなことになったのは冷たい親のせいか・・・違う。不実な男のせいか・・・違う。私にはもう逃げ場はないんだ。
木島は藍沢の許しを得て木島ベイビーの小さな手に触れた。
木島「ああ・・・かわいい・・・なんてかわいいの・・・」
木島は三度雷に撃たれた。その顔に浮かぶのは自分のための不安ではなかった。大切な別の何かに対する恐れを孕んだ不安。
木島「でも・・・私に育てられるのかな・・・この子を」
藍沢「・・・授業参観に親がいなくてもそれほど嫌じゃなかった・・・運動会で・・・担任と二人三脚をするのは辛かった。俺の心にはたった一言、父親が言ったのかもしれない言葉が残っている。その人は俺の頭を撫でて言ったんだ・・・良い子にしろよってな。それきりだ。二度とその人に会うことはなかった。子供の育て方なんて・・・俺は知らない。ただ・・・親が一緒にいてくれたら・・・いてさえくれたら・・・どんなだっただろうと思うだけさ」
木島「じゃ・・・先生のおばあちゃんに聞けばいいのかな・・・先生みたいな子供に育てる秘訣みたいな・・・だってこの子がお医者さんになったら・・・超ラッキーじゃね?」
冴島の勤務時間が終った。私服に着替えた冴島は出掛けに発見したブローチをつけた。「もう逢いたくない」と言われる前にそれをつけようと決めたのだ。相手が逢いたくなくてもそれだけは見せたいと思った。
田沢「今日は・・・早いな・・・さっきはすまなかった・・・」
冴島「・・・」
田沢「どんどん・・・弱く醜くなっていく自分が・・・恐ろしいんだ」
冴島「そうね・・・あの頃のあなたは本当に輝いていた。いつも強く美しかった。私はその輝きに魅かれてあなたの歩く道を追いかけていた・・・あなたに憧れてあなたに恋して・・・あなたは変わってしまった・・・でもあなたを好きな私の気持ちは少しもなくならない・・・それが辛いの・・・あなたを失うことに自分が耐えられるかもわからない」
田沢の目はさまよい・・・漸くブローチに気がついた。そして幽かに微笑んだ。
田沢「そのブローチ・・・あの時のか・・・なるほど・・・確かにださいな・・・」
冴島「・・・後悔しているわ・・・もっと早くつけて・・・見せてあげればよかった・・・たった・・・それだけのことで・・・あなたが笑ってくれるなら・・・」
冴島は泣きながら田沢の胸に飛び込んだ。田沢も涙が一筋こぼれる。田沢は冴島を抱きしめようとした。だが・・・指先が幽かに揺れただけだった。
白石は男との待ち合わせに緋山を誘った。ついに私服解禁である。
そこは場末な感じの漂う一角だった。
緋山「ここが千葉じゃなかったら二丁目かと思うわ」
待ち合わせ場所は「スナックすれちがい」だった。
緋山「えーっ・・・ここで昔の男と待ち合わせなの・・・どんだけ昭和なの」
白石「昔の男っていうか・・・元・男っていうか」
緋山「なんじゃ・・・そりゃ」
そこにいたのは1st Seasonで冴島が田沢をお披露目した第7話で、バンコクで性転換手術をした後に腸閉塞で入院したニューハーフ・メリージェーン洋子こと大山恒夫(古本新乃輔)だった。立派な女になった洋子と白石はしつこく誘われるので店の売り上げに貢献していたのだった。ついに行きつけの店解禁である。
洋子「いらっしゃ~い、ブス二人ご案内~、ボトルキープ入りました~」
緋山「全自動ニューボトルかよっ」
ストレスだらけの二人の女医はオカマ・バーで飲んで歌った。
白石は疲れている上にオフでこんなに騒いだらいつか本当に死ぬぞ。
緋山は怒ったり凹んだりしている白石が好きだった。もちろん、つんとお澄まししている優等生もきっと嫌いではないのである。なぜなら緋山は白石のすべてを愛しているのだから・・・本当かよっ・・・あくまで妄想です。
その頃、藤川と梶は「轟木が森本とニクソンのどちらを選ぶか」で賭けをしていた。
二人がニクソンに賭けた場合は森本が受ければいいのである。失恋してもかけ金が入ってくるので慰めになるからだ。
過ぎ去った過去は戻ってこない。
しかし、記憶は蘇る。
二度と戻れないあの日々の記憶。
だが・・・時には記憶には残らない過去もある。
あったと思っているだけで実はなかった過去もある。
そして・・・なかったはずの過去が突然不意打ちをかけてくることも。
そんな時、戸惑うことなく知らない過去を受け入れられる人間は少ないだろう。
藍沢「屋上から墜落した・・・じゃあ・・・母さんは自殺したの・・・」
絹江「自殺じゃないよ・・・あれは・・・事故だったの・・・」
藍沢は祖母の言葉を素直に信じることができず・・・ただうろたえていた。
そこそこ美味しそうだったケーキは食べたのか・・・。そこが一番気になるポイントである。・・・お前だけだろう。メンテナンス明けで作成画面が新仕様に・・・「ハッピーフライト」の岸部一徳の気持ちになりました・・・。
関連するキッドのブログ『第3話のレビュー』
ごっこガーデン。デコヘリ・まこりん号ヘリポート。まこ「冴島・・・ついに来週は別離の時でしゅか・・・ツインテールにセーラー服、比嘉先輩思いっきりなんちゃってチャレンジが健気でしゅ~。冴島・田沢の愛に泣き・・・橘と小林ベイビーの別離に泣き・・・藍沢と木島の魂の会話に泣き・・・白石と緋山の友情に泣き笑い・・・とにかく、ヘリの休養日だったので愛機まこりん号と同じデコレーションに仕上げてみましゅた~」お気楽「うーん、セーラー服はまだいけるといえばいける・・・えっ・・・毎週でもいいくらい?・・・それはどうかな。両親と良心のだじゃれは聞き飽きたよね・・・えっだじゃれじゃないの?・・・メリージェ~ン、オン・マイ・マインド~」くう「人は一人でも生きていけると嘯く藍沢・・・一人でできることはたかがしれてると緋山・・・全く逆のことを言っているけれど伝えたいことは同じ・・・側に誰かがいること・・・こんなにうれしいことはない・・・ということかしら・・・。絆・・・よね。・・・なんちゃって高校生とか、なんちゃって大学生とか、なんちゃって研修生はの、脳内変換が困難でした~」
ごっこガーデン。哀愁のスナック・スレちがいセット。mari「新しいPちゃまの肖像がとても素晴らしい出来ですね~。ikasama画伯ご苦労様でした~。今回は冴島の泣きながらむしゃぶりつくシーンに泣かされましたわ~。もちろん・・・木島の母性を導く藍沢、生い立ちの秘密に戸惑う藍沢・・・神々しくても悩んでもPちゃまの魅力に死角なしですよ、私たちはいい感じ~」みのむし「今回は前回ほど泣き虫にならないで見れました~。こんな自分でもいいお母さんになれるのかって・・・思うことがいいお母さんへの第一歩なのでありまするるる・・・」芯「わ~い、遅刻しませんでした~。今回は過去がテーマ・・・患者の両親に電話したりして・・・ギャルの軽い態度の奥に潜む不安を藍沢は読み取っていた感じがしますね~。藍沢無双ですね~ありがとねヨロシクね~」ikasama4「今回の新作ロイドは自分でも気にいってます。調子に乗って飲みすぎたらゲル化しました~。今回は轟木さんが想い出の写真で脚線美の新たなる境地を・・・。それにしても西条、三井、橘の三角関係に黒田先生もからんでくるとは~・・・うかうかできませんなーっ・・・木南ちゃん連夜の登場はウハウハですがーっ」シャブリ「おっとー、遅刻しました今、特上カバチあたりーっ・・・とにかくかしこさんは健在なのでありました~」
ごっこガーデン。医師と患者だからそっと手を握る処置室セット。エリ「今日はハルハル先輩がおいしいところを全部もっていったのでスー。藍沢Pにおねだりで手を握ってもらえるなんてはうぅんですyon!・・・絹江おばあちゃんは口が重くてなかなか真相を話さない・・・藍沢Pはあいまいな過去にずっともやもやしているのですねぇ。患者の前ではパーフェクトにふるまう藍沢Pは藤川には素っ気無い素振り・・・緋山と白石のアツアツぶりに対して・・・ある意味、藍沢は藤川に甘えているのかもしれません。藍沢の過去もそうですが橘の過去もまだまだ裏がありそうですねぇ・・・そしてついに田沢さんが・・・来週はみなさん喪服を着用なのデスね・・・」
水曜日に見る予定のテレビ『曲げられない女』(日本テレビ)『石井萌々果の相棒』(テレビ朝日)『洞口依子の赤かぶ検事京都篇』『新撰組ピースメーカー』(TBSテレビ)
ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。
皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。
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コメント
今回は過去の盛り合わせ
てんこもりって感じで面白かったし
椎名さんにゲストで木南さんが
出てたので彼女のお父さんは
どうしようもない銭が大好きズラ ̄▽ ̄
みたいな男かなと思ってしまう今日この頃
個人的に木南ちゃんは
私の妄想では梶さんの奥さんを想像
してたんですけどね ̄▽ ̄ゞ
白石と緋山が共に
協力しあって自らの過去と向かい合う中で
冴島に片思いの藤川の成就出来ない思いに
ツンデレ藍沢が知らなかった母親と父親の過去と
このフェロー二人+森本先生を加えた
男達の「今」はちとダークですねぇ。
まぁこのダークな部分が魅力でもあるんでねぇ。
それにしても
なんか色的にはバブルスライムって感じです ̄▽ ̄
投稿: ikasama4 | 2010年2月 3日 (水) 23時06分
✥✥✥ピーポ✥✥✥ikasama4様、いらっしゃいませ✥✥✥ピーポ✥✥✥
先週と一転、トーンを変えてくるところが
またこのドラマの奥行きですね。
それでもいくつもの泣き所が
用意されて満遍なくキュンとくるシステム。
親子の情あり、友情あり、恋の情けあり・・・
ものすごいマルチ・レンジの攻撃でございます。
それを主題でまとめあげるという
大技も見せて・・・
実に分析しがいのあるドラマです。
そして椎名、木南、りょうの
銭ゲバ三位一体攻撃・・・。
「RESET」で熱烈キスシーンのあった
藤川とは見事にすれちがってましたな。
かしこさんには火曜日にも出張してもらい
美樹のピンチを救ってもらいたいところです。
何も言わずに
ただのギャルじゃないことを臭わせる
頭のいい子の目使いは
さすがでございました。
男たちはとまどい・・・
そして来週はついに一つのクライマックス。
キャスト的にはヒロイン三番手に
朝ドラ主演女優を配した
このゴージャスな感じが
効いてますねーっ。
メリージェーンの衣装を加工していたら
スライムになったんですけど・・・。
画伯には「どくけし草」を
おとしてほしいと妄想しました。(; ̄∀ ̄)ゞ
投稿: キッド | 2010年2月 4日 (木) 00時03分
キッドさん、こんにちは
キッドさんの妄想の世界では、湘北はすごい職場になっていますね。
それでも、淡々と職務を遂行する皆ってステキ
橘先生にも「ブラックジャックによろしく」な頃があったんですね。
出しっぱなしのクリスマスツリーが悲しげでした。
いちばん過去に囚われているのは、橘先生かもしれないですね。
あの部屋じゃ、女の子も呼べないですし。
変わってしまうのも人なら、この先変われることもありますよね。
三井先生のお子さんが急患で運ばれてきそうで、可哀想。
恒夫=メリージェーン洋子だと、すぐに分かってしまった自分に愕然としました。
どんだけコードブルーが好きなんだか
男の名前で携帯に登録するあたり、アラサー白石先生の淋しい見栄を感じたり・・・。
登場には、ものすごく救われましたけど。
それから、どうでもいいことなんですが、
冴島兄が余計なことをするから、遥ちゃんが医学部に落ちたんじゃないの、などと
つい思ってしまいました
東京は雪が降ったんですね。
まだまだ寒い日が続くと思いますが、ご自愛ください
投稿: mi-nuts | 2010年2月 4日 (木) 12時10分
じいやさま、こんにちは!
恵方巻を食べ損ねたけれど
じいやのおかげでウチには福があふれてるからべつにいいや~。
でも豆まきだけはしといてね~。
物語の鍵は出会いと別れ。
今週は由紀菜とベビーの出会いの裏会話に泣きましたわ
藍沢先生の過去が一部見えましたが
ヤマナデも恭平の悲惨な過去でしたしね。
SENPAIたちは切ないチビッ子時代をすごしてるのね。
エリが全部飲み込んで癒してあげるから~。
それは地下室でヒミツの励ましプレイがいいのかしら。
そういえば大動脈瘤って初めて見ました。
プルンとして脈打ってて、
こう言っちゃナンだけどかわいかったね^^;
あれが破裂したら死ぬなんて信じられない
ホント別世界の生き物みたいでしたね~
赤ちゃんも小っちゃくってドールハウスのなかで遊びたいぐらいでしたが
これからの由紀菜はちゃんと運動会に行けるように
なってほしいですねえ。
そんなわけでなんかお腹すいたから
ランチは和風きのこのパスタにしとく。
じいやにはワインもどうぞ。
エリは甘いジュースがいいけれどほんの少しビールも混ぜてね~♪
投稿: エリ | 2010年2月 4日 (木) 14時36分
三角関係!ぎゃぼ~
橘が西条に対して、嫌味のような言動を繰り返すのは
それが原因だったのですねーって、マジすか?
だけど、橘の自宅にある親子の写真と、三井の机上にある
写真の子どもの大きさが変わらないってー事には
疑問を抱いてたんですよねぇ。
橘と離婚したのはいつなんでしょ?
今回、三井の子どもの生存が確認されましたが、もし
二人の間に出来た子だとしたら、忙しすぎて、最近は
写真を撮る暇もないって事なのかなぁ。
それともじいやのいうように、
「橘と三井はなんらかの原因で愛児が死亡したことにより離婚、
失意の三井と恩師の西条が不倫、三井が西条の子を
妊娠出産・・・現在に至る・・・」
なのかなぁ。
まぁ、そんなむずかしい事は置いといて・・・
塗装が乾いたので梶さんとヘリの試運転に行ってきま~す
おっ、これが噂の愛妻キャラ弁!いっただっきま~~~す
投稿: まこ | 2010年2月 4日 (木) 15時58分
✭クイーン・オブ・ザ・ランチ✭mi-nuts様、いらっしゃいませ✭親切百回接吻一回✭
キッドの妄想がどんどん広がるドラマほど
いいドラマである・・・
というのはこのブログのお約束でございます。
どんな修羅場でも自制心を失わない・・・
それがプロフェッショナルというものですね。
橘先生はまだまだ裏の顔を持っているでしょうが
西条先生にきっちりお礼を言うあたりが
なかなか執念深いところを感じさせます。
はたして三井先生の子供が
橘先生の子供で
たまには面会したりしているのか・・・
キッドの妄想では
なんだかそういう関係じゃないような
気がするのですな。
あの部屋に緋山が来たときには
「ウチの子はクリスマス大好きなんで
一年中ツリーを飾ってるんだ」
とかこわいセリフが聞けそうでございます。
そうですね・・・指導医の子供は
必ず急患になる呪いがかかっていそうです。
人は変わりますからな。
良くもなるし悪くもなる・・・
しかし、悪いときにしたことが
良いときになかったことにならないというのが
人生の難しさですからな。
ふふふ・・・田沢が登場して
黒田の名前が何度も出る・・・
そうなると
もう一度見たい「あの患者」大会が
展開されるのですな。
はたしてもう一人くらい
再登場があるでしょうか。
まあ・・・恒夫=洋子は
お手頃だった気がします。
アラサーの白石&緋山コンビ・・・
キッドはパフィーを歌っていたような
気がしてなりません・・・。
まあ・・・冴島が医者になれなかったのは
田沢との恋に夢中になったから
というのは間違いないと思います。
今日は深々と冷えました。
お気遣いありがとうございます。
mi-nuts 様も御身大切に願います。
投稿: キッド | 2010年2月 4日 (木) 21時54分
✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿
お嬢様、平成家恵方巻は
極上卵焼に極上納豆に極上お漬物に極上白米に極上のり。
長さ三尺でございます。
食べきれない場合は途中で切断いたしまする~。
ただ今、鬼ロイドを全館に配置しましたので
豆鉄砲で退治をお願いします。
見事命中しますとう~う~とうなりますぞ~。
当りの場合は福の神SEN-PAISロイドに変身して
歌いだしますぞ~。
この脚本家はストーリーテラーとしては
もう一級品ですな。
昔はセリフに些少ながら難があったのですが
最近はそれも改善されてきました。
まあ、好みもございますが
じいめはもう少し足りてないところが
時々気になる程度です。
言葉は何を隠し何を明らかにするかが
肝心なのですな。
早速、隠された地下の拷問室を準備いたしまする。
ものすごい切迫破裂でございましたな。
今にも爆発しそうでした。
異星人の地球侵略かと思いましたぞ。
ぽっこりおなかで腹踊りしている最中に
あの症状がでたら
みんなはすごい芸だと拍手喝采・・・
本人昇天の大惨事発生でございます。
未熟児はいたいけなさの塊でございますな。
か弱きものの中でも最もか弱きもの。
あれを可愛く感じないものは人間性が疑われますな。
由紀菜様は本当は感情豊かなかしこさんですから
きっといい母親になるのでしょうな。
行き過ぎて曲げられない人を育ててしまうかもしれません。
今日は全国的に冷えましたので
かき鍋にいたしました。
特製のミソスープでお召し上がりくださりませ。
野菜もたくさんとれて
ヘルシーなのでございます。
酒の肴にも最高ですが
お嬢様は特製甘酒をお召し上がりなさりますように。
投稿: キッド | 2010年2月 4日 (木) 22時19分
●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●
さすがはまこ様、目のつけどころがキュートですな。
絹江さんが本当のことを言えない事情を
抱えているように
西条、三井、そして橘には
まだ何か重要な過去があって
それぞれが奥歯にものがはさまったような
言動をしているような気がします。
今回の小林ベイビーのエピソードは
その序章みたいな感じでございます。
なにしろ・・・橘と三井の結婚前のエピのようでしたしね。
この後・・・離婚に至るヘビーなネタが・・・。
まあ、単に橘がオペ看と浮気しただけかもしれませんが・・・。
まだまだまこ様はそんな大人のドロドロは
無関係でよろしいのでございます。
さて・・・まこ様、そろそろ着陸してお琴の稽古を。
・・・何、東京上空でパラシュートで降下なさったですとーっ。
ううぬ、これはぬかったわっ。
捜査陣、緊急展開、地上に着いたところをキャッチしないと
また行方をくらまされますからなーっ。
おお・・・東京タワー方面で火の手が・・・。
まこ様~。
投稿: キッド | 2010年2月 4日 (木) 22時30分
キッドさんこんばんは(o^-^o)
今回も大満足です。
過去をテーマに、それぞれの深い想い
がどれも丁寧に描かれていて、実質45分程
の中によく納まったなと・・・感心しきりです。
なかでも、藍沢と妊婦患者のシーンはお気に入り
です。お気に入りと言うと言葉は軽いですが、
赤ちゃんポスト発言の後のため息と、電話を
切られた後のため息が絶妙で、地味に笑えました。
人とのコミュニケーションが苦手な藍沢には
藤川やこの患者のように、少々ずうずうしいくらい
の方が打ち解けやすいのかもしれないですね。
出産後の二人の会話、やり取り・・・素晴らしいです。
わずか4話にしてこの内容の濃さ。
この先の展開が全く読めず、本当に楽しみです。
投稿: しずく | 2010年2月 5日 (金) 21時39分
(o^-^o)ブザビもピー~しずく様いらっしゃいませ~コドブもピー](o^-^o)
そうですね。
誰もを満足させるドラマというものは
ないとは思いますが
これを面白くないと感じる人は
信じられない・・・そういうドラマだと考えます。
ため息というのは
息遣いで
ある意味、見逃されやすいポイント・・・。
それを丁寧に重ねてくるところさえ
意味深に思えてくるのですな。
ギャルの困ったところと
その親の困ったところを重ねることで
実は藍沢の中に
ギャルに共鳴する部分があることを
暗示しているのですねぇ。
そして・・・
最後は自分が親にしてほしかったことを
患者に託している・・・。
つまり・・・藍沢は木島に
甘えてさえいるのでございます。
饒舌な木島と無口な藍沢・・・。
この組合せの妙がありますね。
そして実は
田沢と冴島
藍沢と木島
は沢仲間、島仲間。
冴島は田沢のおむつを替え
木島は藍沢にいい母親となることを約束する。
この二組のカップルは擬似母子の関係性を
持っています。
この緻密さが・・・内容の濃さを作っているのです。
あっと言う間に中盤です。
もう・・・春が来るのが惜しい感じでございます。
投稿: キッド | 2010年2月 6日 (土) 01時32分
キッドさん、こんばんは。
4話、好きです。3話は泣けなかったのですが、今回は泣きました。物言わぬ赤ん坊がそれでも懸命に生きようとしているというのには泣けてしまうのです。
それを藍沢先生が、となればもう、、、。
大動脈瘤は怖かったです。おなかがああだとやっぱりエイリアンを思い出してしまいますね。別の生き物がおなかの中にいるようで、、、。
しかし、赤ちゃんはいいのよ。おなかが動く度に「ああ、足で蹴っているのかな、パンチかな」と元気だなってうれしくなるのです。あの感触も好きでした。
命って不思議ですね。
次回、もう明日ですが、もう5話なんですね。大事な回であると思います。(毎回そうですけどね)
投稿: youko | 2010年2月 7日 (日) 20時45分
♢♦~山~♦♢youko様、いらっしゃいませ♢♦~P~♦♢♦♢
何が幸せで何が不幸せか
誰が幸せで誰が不幸せか
それは人それぞれなのですが
人は時には「幸せのカタチ」を決め付けて
それに悩んだり迷ったり
羨んだり憎んだりいたします。
そういう思いとは無縁の
無垢の存在は
時には人を安心させますな。
それが無害と思えばなおさら。
しかし・・・時にはそれが
もっとも重くのしかかるのも人生でございますね。
親になることの苦しみと
親になることの喜び
それもまた人それぞれではかりしれないのですな。
藍沢は両親そろって甘やかされて
育てられたら
ひょっとしたら医者にならなかったかも
しれないし
そういうもしもを考えても
今が変わるわけではない・・・
ということも肝心です。
木島にとっても木島ベイビーにとっても
藍沢がドクターであっことが福音だったわけですし
緋山がいたからエイリアンは
誕生できなかった・・・それは違うっ。
まったく隙がないままもう中盤・・・。
さすがでございます。
投稿: キッド | 2010年2月 7日 (日) 22時20分