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2010年3月 9日 (火)

体の傷なら簡単に縫合するけれど心の痛手もなんとか縫合するコード・ブルー(山下智久)心の折り方と曲げ方について(新垣結衣)

心が折れるのは痛々しいことだが、美しさと噛み合わせを求めて歯列矯正するように心を曲げることは時には歯がゆいことである。

自分の心をコントロールするように他人の心をコントロールすることができるかは「自他とはなにか」「心とはなにか」「コントロールとはなにか」を理解しなければ理解できない。

そういう認識の連鎖によって人々はなんとか心というものを共有しようとする。

しかし、すべては「たとえ」に過ぎず、心について理解することは相当に困難なことなのである。

たとえば「犯罪における加害者の責任能力の精神鑑定」という問題がある。

このような「専門家でも意見が分かれる分野」に「専門家でない人が対応する場合」はある意味、無理解のお笑いの宝庫である。

裁判員制度では法律の専門家でもなく精神医学の専門家でもない裁判員に精神鑑定の結果を説明する精神医学の専門家の苦境がしばしば見られるのである。

精神科医「つまり、加害者(被告)は統合失調症ではなく人格的な偏りがあるにすぎないので完全責任能力がございます」

裁判員A「・・・もう一度、その違いを説明してほしいのですが・・・」

精神科医「つまり、統合失調症は様々な感情が同時に存在するのですが、加害者の場合はその時々で感情が入れ替わっているので統合失調症にはあたらないのです」

裁判員A「・・・なるほど」

裁判員B(ささやくように)「・・・今のでわかりましたか?」

裁判員C(うつむいて)「・・・ちんぷんかんぷんです」

裁判長「・・・つまり、精神障害はあった可能性はあるとしてもはっきりとしたものではないということですか」

精神科医「まあ、当たらずとも遠からずです」

裁判員D「・・・・・・ちっ」

しかし、それは時には恐怖を感じさせる行為でもある。

たとえば「自殺する人の気持ちがわからない人」がそれを理解するのは「自分が自殺したくなった場合」だったりするのである。

人は「気持ちを理解すること」と「そういう気持ちになること」は別だと考える場合もあるが、悲しい話に共感して他人の悲劇に涙を流すように「自殺者の気持ちになれば自殺したくなる」可能性がないとはいいきれないのだ。

そのために「いじめによって自殺した人の気持ちがわからないのか」と問い詰めることは「その気持ちをわかって自殺しろ」というニュアンスを幾分か含んでいるという考え方もできる。

もちろん「想念」と「行動」の間にはいくつもの抑止装置があるのが心のメカニズムである。

心理的抵抗という言い方をしてもよい。

これがないと・・・机の上に花一輪の飾られた教室で「なぜあの子が天国に行ったのか・・・皆さんもよく考えてください」と教師が説諭した瞬間、いじめに参加した生徒全員が自殺した生徒が飛び降りた屋上にかけあがり、次々と飛び降り始めるという惨劇が展開されます。

教師「や、やめなさい・・・やめ、やめてーっ」

心というものが何かを正確に理解しているものは地球上に一人もいないかもしれない・・・しかし、そこに心があることはほぼ確実なのである。

もちろん、こういう関係者にとって無神経な論理展開をするキッドは「心がない人」とよく言われることを付け加えておく。

本題に入る前に恒例の週末の視聴率チェック。「宿命」↗*7.1%(異母兄妹とったな)、「ヤマトナデシコ七変化」↗*9.2%(麻生祐未とったな)、「サラ金2」↗*9.5%(渡り鳥展開とったな)、「悪い奴ほどよく眠る」10.1%(黒沢明はなんていうかな)、「ブラマン2」↘*7.4%(今日も秘密警察は無能)、「左目探偵」↗*8.6%(主人公は最終回まで死なないのが前提)、「やまない雨はない」14.1%(星野真里とったな)、「特上カバチ」↗*9.5%(木南晴夏とったな)、「龍馬伝」↘20.4%(ロミジュリ展開よどみなくも心中なしなので)、「ザ・シューター」12.6%(悪人全員まとめてぶっ殺し展開万歳)・・・ついでに「ハンチョウ」↘12.1%、「コードブルー2」↗16.6%・・・以上。

で、『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 2nd Season・第9回』(フジテレビ100308PM9~)脚本・林宏司、演出・葉山浩樹を見た。お茶の間の危惧をよそに緋山の渾身の発言は患者の遺族である原告側弁護士の心を大きく揺さぶっていた。

弁護士「緋山医師の言っていることは本当ですか・・・」

遺族「・・・はい」

弁護士「・・・それではなんで・・・訴訟を・・・」

遺族「兄が・・・これは・・・医療過誤だと・・・言うので・・・」

弁護士「どうします・・・延命処置停止の同意について意思の疎通はなかったということで押し通しますか・・・」

遺族の兄「がるる・・・妹は・・・嘘を突き通せますかね」

弁護士「無理だと思います」

遺族の兄「がるる・・・・・・・・」

弁護士「提訴を取り下げるということでよろしいですね」

こうして・・・緋山(戸田恵梨香)の医師生命は虎口を脱した。緋山の無期限の医療行為停止処分(謹慎)は解かれ、緋山は現場に復帰する。しかし、ロッカーから自分の聴診器を取り上げることさえ、逡巡する緋山だった。

フェロー・ドクター(専門研修医)たちはすでにシニア・ドクター(指導医)抜きで手術をする段階に達している。

緋山を抜いた藍沢(山下)・白石(新垣)・藤川(浅利陽介)のトリオは施術中である。おそらく、執刀医・藍沢、前立ち(第一助手)・白石、助手(第二助手)・藤川という布陣である。

これを餅つきにたとえると、杵を持つ人・藍沢、もちを練る人・白石、臼を支える人・藤川ということになります・・・なぜ、もちつきにたとえるのだ。

気楽なポジションの藤川は開腹手術中に雑談するまでに成長しています。

藤川「謹慎とけてよかったじゃない・・・」

白石「でも・・・彼女・・・落ち込んでた」

藍沢「・・・」

早めのエレベーターでの元夫婦のコント。

元夫の橘(椎名桔平)「まあ、首の皮一枚つながったな」

元妻の三井(りょう)「でも・・・あの子、緊張してた・・・いつも通りじゃない」

元夫「なんだ・・・生意気で、無鉄砲で、自惚れ屋じゃなくなったのが不満か・・・」

元妻「・・・だって・・・あなたはそういうのがタイプでしょ・・・」

元夫「・・・言うようになったね」

元妻「・・・」

元夫「まあ・・・そういう女に戻れるように・・・指導してみるよ」

元妻(微笑)

医者は患者の傷を縫合するために様々な技術を習得する

針と糸で連続縫合し、皮内縫合し、結節縫合する

縫ったら結ぶ

リーフノット(本結)、外科結び、スリップノット(投げ縄結び)も練習だ

身体の傷を縫合するためには

外科的ステープラー(ホチキス)も使うし

外科用接着剤も使う

そうやって傷口を縫えばやがて自然治癒力がものを言う

しかし、心の傷はどこを縫えばいいのか

ハートブレイクにはお手上げの時もある

目の前で見えない傷口から見えない出血が続いていても

何もしてあげられないことが・・・

そっとしておいたり

声をかけたり

あるいは何かをさせてみたり

心の傷を癒す道具は見えない場合が多いのだ

もちろん・・・心を鎮める薬や心を覚醒させる薬はあるけれど

それが通じない場合もある

結局、人は時のすぎゆくままに・・・

心の傷を抱えて生きていくことになる

けれどもそれが生きるということなのだ

シングル・マザーの青山はキャリア・ウーマンである。

ビジネスでは責任ある立場についているが育児は田舎の祖母にまかせている。

一人息子はもう九歳だ。

最近、漸く、育児と仕事を両立するゆとりができた。

もうすぐ息子と暮らすのだ。

喜ばしさと不安が交錯する妙な気分がする。

そんなある日、自ら運転するバイクで転倒してしまった。

気がつくとバイクの下敷きになっている。

痛みはあるが・・・仕事ができないほどではない。

病院にも行かず、帰宅すると・・・翌日には足が腫れていた。

仕方ない・・・今日は病院に行くことにしよう。

青山は楽天家だった。

田上は妻も子もあるプロのアルペン・スキーヤーだった。

才能には恵まれているが運には恵まれていないと密かに思っている。

故障続きで満足に滑れたシーズンがないのである。

しかし・・・今年は好調だった。

近来まれに見る仕上がりである。

抜群の感触で雪面を感じ、風を感じた。

素晴らしいシーズンになりそうだ。

次の瞬間、バランスを失った身体はコースアウトし、目の前に大木が迫っていた。

衝突の激痛に目の前が暗くなる。

くそ・・・俺は・・・なんてついてないんだ・・・。

全国に100万人ほどいる喘息を含めた呼吸器系疾患の患者の一人、小児喘息の子供が発作を起こしていた。母親は二児の母である。上の子を病院に送り届けるが、下の子の世話もしなければならない。

どうか・・・喘息の発作が大事にいたりませんように・・・と母親は祈るが子供の苦しみは深まっていくのだった。

もうすぐ、もうすぐ病院だからね。

一仕事終えた三人のフェロー・ドクターはランチに向かう。藤川はホットドッグにケチャップをぬりたくる。

藍沢はサンドウィッチをとってドリンク・コーナーへ。白石はアイス・ティーを待っている。

「田所先生の血栓は流れて、もう話もできるらしいよ」

しかし、藤川の情報はいつでも不確かなのである。

救命センター田所部長(児玉清)は自らの動脈瘤の病状についてのカンファレンス(会議)に参加している。担当医師たちにとっては患者に対するインフォームド・コンセント(協議)である。しかし、田所は医師であり患者である。あくまでムント・テラピー(説明)を受けているだけだと考える。

付き添っている田所夫人(長内美那子)にとっては夫の部下たちがわが子のように見えている。

かって救命チームは田所を中心に、中堅の黒田(柳葉敏郎)、西条(杉本哲太)、そして若手の橘と三井で組まれていた。

右腕を切断して一線を離れた黒田を除き、西条、橘、三井が顔をそろえていた。

事態は深刻だった。

動脈瘤から跳んだ血栓は脳内に大きな爆弾として残っていた。

田所は平静を保とうとしていた。

「こりゃ・・・大きいな」

西条は答えた。

「最善の方法を検討してみます・・・」

田所夫人は大きな子供たちにチョコレートを与えた。妻の変わらぬ姿を夫はうらやましく感じるのだった。

「お前は・・・呑気でいいねえ・・・」

シングル・マザーの青山は翔北救命センターの外来受付に到着した。

アイス・コーヒーを受け取った藍沢は食事抜きで診察に向かう。

藤川も後を追うが・・・白石はランチを抜くのは健康によくないと思うのだった。

医者の不養生について白石は敏感になっているのである。

その時、轟木(遊井涼子)は叫ぶ。「ドクターヘリエンジンスタート」

今日の担当はシニア・ドクター橘、フェロー・ドクター緋山、フライト・ナース冴島(比嘉愛未)である。

緋山の心を知るものはすべての患者が凶器に見えている。橘も冴島も緋山を見る目に特別な色が浮かぶ。

(私は心配されている・・・)

緋山は久しぶりの実戦に高ぶる心を確かめる。

「だ、大丈夫です・・・わ、私は心配ありません」

緋山は宣言するが橘も冴島も充分、心配だった。

ヘリはとあるスキー場に飛び、全身打撲で出血ありのスキー選手田上にドクターたちを配達する。

田上は両側気胸を起しており、橘は現場での胸開手術を決断する。

左右両側を手術するために緋山も執刀する必要があった。狙いすましたような症例である。

緋山はメスを持つ手が震えるのを感じる。

橘はそれを感じつつ、命ずる。

「どうした・・・緋山・・・」

(できる・・・私にはできる)

緋山は切開を開始する。その刹那、患者が痙攣する。過剰に反応した緋山は・・・自分の腕を切ってしまうのだった。

(ち、ちがうもん・・・これはリストカットじゃないんだもん・・・)

つい、言い訳したくなる緋山だった。

冴島は手早く緋山の止血手当てをした。恋人の喪失以来・・・沈んでいた鬼軍曹復活の兆しである。

藤川は小児喘息の患者を担当。自らも喘息患者であった藤川の唯一の専門分野である。通常よりも迅速な処置の手際を発揮できるのだった。

容態が安定すると母親は発熱した次子の面倒を見るために患者を病院にまかせて帰宅するのだった。ちなみに担当ナースは園田(HILUMA)である。

一方、シングル・マザーの青山を担当したのは藍沢だった。担当ナースは辻(垣内彩未)である。緋山、冴島出動中で、白石食事中の間隙をつくつもりか・・・。

しかし、藍沢は一目で青山の病状を見抜くのだった。

「コンパートメント(筋区画)症候群です・・・緊急手術をしないと足を切断する虞があります・・・」

驚愕する青山だった。青山は打撲などによる出血で組織内圧が上昇し、腫脹の圧力によって組織の壊死を引き起こしているのだった。

フェロー・ドクターの三井、森本(勝村政信)も手術に加わり、藍沢執刀で血腫除去の手術開始である。手術は無事終了する。

「仕事のしすぎですよ・・・痛かったらすぐに病院に来てください」

藍沢が患者にかける声に剣呑な気配があるのを森本は察知する。もちろん、無口な藍沢が積極的に患者と意志の疎通をはかることは喜ばしいことだが、緋山事件の後だけに森本はバランスをとるために勤めて優しい声を患者にかけるのだった。

「傷跡もきれいに修復できるように手配しますから」

もちろん、結婚式目前で轟木と破局を迎えつつある森本はちょっと男まさりな患者にセクシーなものを感じているのである。

現地での処置を終えたスキーヤーの田上は救命センターに搬送される。

青山チームと田上チームは入れ替わりとなるが、三井は目ざとく、緋山の負傷を発見するのだった。

元妻「ちょっとどうしたのよ」

元夫「・・・処理中の事故だ・・・藍沢、そっちの処置がすんだら緋山の傷を縫合してやってくれ」

チーム全員の心配光線を浴びて緋山は逆に反骨精神のスイッチが入るのだった。

その時、田上が呻く。

「スキーは・・・スキーは続けられますか・・・」

森本は青山に対するのとは逆に高圧的になるのだった。

「骨折しているかもしれませんし、これからいろいろ検査しますから・・・大人しく寝ていてください」

田上は大人しく失神した。

青山は病室に移された。さりげなく冴島が藍沢のフォローに入っている。この辺りは橘・三井・青山が指導医として連携していることが窺われる。そしてフェロー・ドクターの司令塔は現場では藍沢、現場以外では白石であることも感じられるのである。

白石「藍沢先生・・・患者にちょっとナーバスだから注意して」

冴島「ラジャー」

なのである。

青山は即座に仕事を始めている。建設関係の中間管理職としてバリバリ仕事をしているイプなのである。緊急入院のために部下に指示することは盛り沢山なのである。

一息ついた青山は息子の写真を見る。

「息子さんですか・・・」

冴島は緊張を微塵も感じさせない口調で話しかける。

「三歳の時からはなればなれに暮らしているの」

冴島は藍沢の表情がこわばるのを視界の隅でとらえる。

(これは・・・)

詳しい事情は知らないが冴島は藍沢の過去について白石からそれとなく聞いているのである。育児放棄の母親は存在そのものが藍沢の傷口をなぶるのである。

(藍沢先生・・・ご機嫌ななめだわ・・・)

鎮痛剤の処方の指示して立ち去る藍沢を気遣う冴島は苦難を脱して一回り成長したスーパー・フライト・ナースとして戻ってきていた。

藍沢は緋山の傷を縫合する。

「きれいにやってよね」

緋山は口調だけは強く藍沢に対する。

「傷は浅い・・・しかし・・・まだ患者がこわいのか・・・」

緋山は唇をかみしめるのだった。

意識を回復した田上は饒舌になる。

「スキーヤーにはケガはつきものなんだよね・・・俺なんかケガばかりさ・・・でも運がいいからいつも助かってきた・・・」

付き添う緋山は思う。

(それって・・・運がいいって言うのか)

患者を与えられた緋山は低空飛行ながらマイ・ペースを取り戻し始めている。

食事を終えた白石が田上を引き継ぐ。白石は最近、患者の話を聞く技術が向上している。

「ケガをしても競技を続けるなんて勇気があるんですね」

白石は言いつつ、その言葉は緋山の負担になるかどうかを検証する。白石は情報の管理について覚醒しつつあるのだ。

一方で患者を煽てつつ、一方で傷心をかかえる緋山を気遣う。白石の頭脳は目まぐるしく回転するのだった。

「身体のケガはおそろしくないんだよね・・・こわいのは心が折れること」

おっと・・・そっちにきたか。こりゃ・・・微妙な話題だわ。心が折れかかっている緋山にとっていい刺激になるのか、傷を深めるのか。白石は動揺するが表情には表さない。

「大怪我をして・・・一年かけて復帰したことがあって・・・そりゃ・・・つらかったけど・・・アルペン・スキーは結局・・・恐怖心との戦いなんだよね・・・ほら・・・これが俺の勇気の証・・・」

田上は治療のために体内に入っていたボルトをペンダントにしていた。

田上の言葉を緋山がどう受け止めているか観察しつつ白石は患者の不調に気がつく。

「どうしました・・・」

「おかしい・・・手がしびれる」

田上は蓄積した身体の酷使のために脊柱間狭窄症を発症していた。神経が圧迫されしびれがでているのである。悪化すれば麻痺が出る場合もあり、つまり日常生活にそれほど支障はないがスポーツ選手としての生命は絶たれたのである。

橘から患者へのムント・テラピーを指示された緋山だったが・・・患者に対する恐怖心はそれを困難にする。

「白石・・・お願い・・・ムン・テラ・・・まかせるわ」

「緋山・・・」

白石は緋山の心の傷の深さを慮るのだった。

復活した冴島は青山の容態の不調にたちまち気がついた。すぐに藍沢に連絡をとる。

「会話が・・・おかしいんです」

葛藤を抱える藍沢も不調な患者に対応すれば自分を即座に取り戻すのだった。

仕事を優先する母親は消え、病気を抱える患者となって出現するのである。

「事故のこと・・・覚えてますか」

「え・・・あれ・・・おかしいな・・・気がつくと転がっていて・・・」

青山の応答に記憶障害の発生を感じた藍沢は頭部CTをオーダーするのだった。こうなるとこのドラマでは脳腫瘍確率は100%である。

脳外科医の西条は言い放つ。

「ドンときてピシャリだな・・・頭蓋底腫瘍だ・・・しかもハイリスクだぞ・・・こりゃ・・・」

ムン・テラ(説明)に対してインフォームド・コンセントは治療方針に対する医師の説明と患者の同意を含む。

藍沢は西条の立会いで青山に「脳腫瘍摘出手術への同意」を求める。

「リスクがあるってことですね」

藍沢は①右半身障害 ②意識障害 ③視力障害 ④眼球運動障害 ⑤眼瞼下垂 ⑥顔面感覚障害 ⑦手術後の痙攣発作 ⑧水頭症 ⑨下垂体の機能低下 ⑩手術中の出血によるショック・・・・手術による後遺症などのリスクのリストを提出する。

青山は気絶しそうになったが・・・耐えた。

藍沢はそこに母親としての患者の強さを見る。

藍沢は患者の子供から母親を奪うかもしれない医師のポジションになった。結果次第では藍沢と同じ境遇の子供が一人、出現するのである。

藍沢の心を蔽う霧はすみやかに晴れていくのだった。

医師の心を癒すのは患者だからである。

逃亡した緋山から田上を引き継いだ白石は指導を含むムン・テラを行うことにする。

田上はリハビリと称して階段から転げ落ちるほど錯乱しているが、なんとかなるだろうと白石は冷静に考える。

とにかく「スキーを続ければ最悪の場合、全身麻痺を引き起こし、寝たきりになること」を説明し、生活態度の改善を説得しなければならない。

「そうなってもかまわないならスキーを続けてください」とは医師としては言えないのである。

それを告げられた田上の絶望を思うと白石は身が震えるのだった。しかし・・・と白石は思う。私には奥の手がある。

選手生命終了を告げられた田上の心は即座に虚無の世界へ旅立つ。そこへ、田上の妻子が来院する。幼い娘は無邪気に父を心配するのだった。

白石は田上の妻と視線を交し合う。

白石には田上の妻の心が理解できる。絶望している家族を持っている同じ身の上である。

しかし・・・と白石は思う。大丈夫ですよ。あなたの夫はすべてを失うわけではない。

ただ・・・心の拠り所がなくなると感じているだけですから。

きっと心を入れ替えますよ。

患者にとってあなたたちの価値がスキーよりも下でない限り。

白石はすばやく作戦を組み立てた。まず・・・妻を説得してみよう。

しかし、田上の妻は夫のスキーヤーとしての将来に夫と同様に希望を持っていた。

「彼のあんなに絶望した顔は見たことありません・・・何とかならないのですか・・・」

この妻は使えないと即断する白石だった。こうなったら最後の手段を使うしかないのだった。無邪気な娘は父親の苦悩とは無縁で折り紙を折っている。あの折り紙のようにプロスキーヤーの見果てぬ夢を折りたたもう・・・と白石は決意する。

「娘に・・・ヒーローである俺を見せたいのです・・・何とかならないのですか・・・」

「退院後に・・・セカンド・オピニオン(別医師による診断)を仰いでみることもできますが・・・結果は同じだと思われます。この症例は珍しいものではないので・・・私も父親をヒーローだと思って生きて来ました。私の父は医者でたくさんの人々に慕われていましたし、そういう父親に憧れて・・・私が医者としてここに立っているみとも事実です。しかし、最近、父親は末期ガンであることがわかりました・・・そうなってみて・・・私が感じたことがあります。ヒーローでなくてもいい。ただ元気で長生きしてほしかった。さあ、今、あなたは娘さんにいいところを見せようとしてご自身の命を縮めますか・・・それとも末永く父親として娘さんの成長を見守ることを選びますか・・・選択の余地がない場合は別として・・・あなたをうらやましく思います。あなたにはチャンスがあるのです。どうか賢明な選択をしてください」

反論の余地がない演説に不運な名もないプロ・スキーヤーは圧倒されるのだった。

もちろん、それでも夢に殉じるのも人生だが・・・すでにスキー一筋ではなく、家庭を持っている男にとってスキー魂がポッキリ折れるのは必然なのである。

捨て身の攻撃で白石は勝利を治めたのである。

「わかりました・・・私はスキーに命を奉げる人生ではなく妻と子供とともに生きる人生を選択します。あなたは説得のチャンピオンだ・・・記念にこのボルト・ペンダントを差し上げます」

そんなものをもらっても困ると思った白石はペンダントを即座に田上の娘にプレゼントするのだった。

「いつか・・・あなたの決断を・・・娘さんに話してあげてください・・・」

田上は白石の配慮に感謝しつつ救命センターを後にするのである。すでに白石には名医の風格が漂い始めている。カエルの子はカエルなのである。

もちろん、田上が決心を翻す可能性はあるだろう。

しかし、それは白石の預り知らぬこと・・・白石は女神のように輝くが実は信じられないことにただの人間なのである。人間は神ではない。ただ自分の受け持ちエリアでベストを尽くせば充分なのだ。

三井は脱走兵回収のために緋山の前に現れた。

「・・・患者と距離を置け・・・患者にいれこみすぎるなって・・・橘先生に言われてたけど・・・逆らったあげくにこのザマですよ・・・私はどうすれば・・・橘先生みたいになれるのですか」

緋山は開き直った。

「あの人は・・・なりたくてああなったわけじゃないの・・・ああなるしかなかったのよ・・・それよりも緋山・・・気分転換に部長のお見舞いに行って来たら・・・部長の奥様が美味しいお菓子をくれるかもよ」

緋山はおいしいお菓子に釣られた。

三井は緋山を田所部長の包容力に委ねたのだった。

(私を癒してくれたのも・・・あの人ではなくて・・・部長だった・・・あの人はまだまだ役不足)

一足早く、お見舞いコントを展開する森本・轟木の破局ペアと梶操縦士(寺島進)だった。

田所「結婚式の準備は進んでますか」

轟木「別れ話は順調です・・・」

田所「新婚旅行はどちらですか・・・」

森本「地獄の一丁目です」

梶「お後がよろしいようで・・・」

病室でははしゃいで見せた三人だったが・・・実は深刻な田所部長の病状に気が重くなっているのだった。

そうとは知らず・・・病室を訪ねる緋山だった。

「私は・・・単位不足で・・・フェロー・ドクター卒業は無理なんでしょうか」

「いいじゃないですか・・・落ちこぼれても・・・私も落ちこぼれてドクター・コトーになりましたからね・・・でもその体験は無駄じゃなかったと思っています。満足な施設のない島でしたが私だけを頼ってくれる患者に不自由しませんでしたから。その患者たちに育ててもらって今、私は救命センターの部長なんてものにおさまっているんです。あなたには時間はたっぷりあります・・・どんなに遠回りしても・・・結局、あなたはいい医者になると思いますよ」

緋山は三井の思惑通りに少し癒され、田所夫人からはおいしいお菓子をもらえたのだった。

緋山とともに出動し、負傷した緋山を応急処置したかと思えば、藍沢担当の患者の病状を見抜き、完全復活を窺わせる冴島は仕上げに藤川担当の喘息患者をチェックする。

そこには帰宅した母親代わりに付き添う藤川がいた。

「オレは昔・・・喘息で・・・こうしてよく入院したんだ・・・目がさめると・・・ああ、違う天井だ・・・と妙に心細い気持ちになった。でも、おふくろがいつも側にいてくれたからすぐに安心できた・・・この子はお母さんが付き添えないんで・・・目が覚めるまでいてやろうと思うんだ・・・」

一瞬、冴島は藤川がエヴァンゲリオン初号機のパイロットのような美少年に見えたようだが・・・働きすぎて疲れているだけなのです。錯覚ですからーっ。

ま、すべての恋は錯覚にすぎないという考え方もあります。

シングル・マザー青山の病巣は強敵だった。

西条と藍沢の最強タッグをもってしても最善の結果は得られなったのである。

青山は半身不随の身となった。

左半身は麻痺して回復不能だった。青山はもしもの場合に備えて保険は充分に賭けていた。優秀なキャリア・ウーマンにとってリスクヘッジはお手のものだったのである。しかし、子供の世話をすることはもはや不可能だった。青山自身が障害者施設で他人の世話になるしかない身の上のなったのである。

「罰があたったのかもしれないわね」

すべての手配を終えた青山は母親と息子が面会に来るを待っていた。

「今さら・・・息子と暮らそうと思うなんて・・・ほったらかしにしておいて・・・虫がよすぎたわ・・・あなたは・・・お母さんとは同居なの・・・」

「母は六歳の時に故人になりました」

「そうなの・・・ごめんなさい」

「あなたは・・・どうして息子さんと暮らそうと思ったのですか」

「息子と暮らす時間なんて短いってふと思ったのよ・・・男の子は十八歳になったら家を出て行くもんでしょ・・・あの子はもう九歳・・・半分・・・一緒にいられなかった・・・だから・・・残りの半分・・・一緒に暮らしてみたかったんだ」

息子はやってきた・・・母と都会で一緒に暮らすことを夢見た少年は母が計画変更をしたことを伝えられ、失望を顔に現す。息子は母親に似て賢い子供だった。事態の深刻さを察知した。母親は動く方の手で息子に触れた。すべてを知っている母親の母親はいたたまれず、その場の幕を下ろした。

老いた母親と息子が去って行くのを病室の窓から青山は見送っていた。

青山は藍沢の孤独な魂に気がついていた。

「あなたも・・・お母さんにいろいろと聞いてみたいことがあるでしょうね」

「いえ・・・ただ一つ、母が子供と過ごす時間が短いと知っていたのかどうかは気になります・・・。あなたはそれを知っていた。そして・・・それを知りつつ・・・再び別れて暮らすことを選択した・・・すべては子供のために・・・あなたはいい母親です・・・いい母親だと思います」

青山は藍沢の慰めに心を癒された。お互いブルーな心を持つ身である。母のない子と、生きながら子を失った母なのだ。

青山は次にやってくる会社の人間のために化粧を始めた。しかし、半身が麻痺した手は自由に動かない。

藍沢は神の意志を感じた。この患者は緋山のために使わされたのだ。藍沢は緋山を呼び出した。

「大丈夫かしら・・・」と青山は問いかけた。

「外科医は手先が器用なんです」と藍沢は答えた。

「そう・・・ありがとう」と青山は緋山に微笑んだ。

その言葉が緋山を魂の牢獄からたちまち開放するのだった。

緋山は医師として患者に天使の微笑みを返した。

そして化粧する自由を失った患者に緋山は医師として化粧を施したのだ。

心の傷が本当にあるのかどうかわからない

しかし、人は誰にも見えない痛みを感じたとき

初めて、他人の心の傷を想像することができるのだ

だからきっと神は痛みをこの世に生み出したのだろう

人と人が心をわかちあうために

心は傷つきやすく作られているのかもしれない

西条は三井と橘を従えて田所夫妻にインフォームド・コンセントを行った。

西条の背後で緊張したまま似たもの元夫婦はひっそりと控えていた。

「明日・・・手術をしたいと思います・・・お話した通り、血栓の位置はかなり難しい場所にあります。大出血の可能性が高く、止血も困難です。そこで一度心臓を停めて血液の流れを絶つ・・・循環停止法にトライしたいと考えます・・・低体温による20分間のチャンスに賭けたいのです。それでも後遺症は90%以上の確率で残るとお考えください」

田所は無言だった。一心同体の田所夫人は夫に代わって尋ねた。

「西条先生は循環停止法のケースは何例くらい手がけられたのでしょう・・・成功率はどれくらいですか」

「失敗例も成功例もありません・・・初体験です」

一同は沈黙に包まれた。今回はオチに対してツッコミどころがありません。引きとしては完璧でございます。

関連するキッドのブログ『第8話のレビュー

全身筋肉痛に襲われる天使テンメイ様のレビュー(辛口)

Hcinhawaii0628_2 ごっこガーデン。生と死が交錯する通路。エリ緋山の身体の傷も縫えば、心の傷もふさいでしまう・・・藍沢P先生の魅力爆発なのでしゅ~。それにしても無鉄砲な女として橘先生のお墨付きの緋山ですが・・・身体の傷がどんどん増えていきます・・・傷だらけの女医さんでスー。でも無病息災の医者には患者の痛みは分りにくいので名医フラグは立っているのですyon!・・・どうかいいお医者さんになるまで長生きできますように・・・。いよいよシーズンのラストに向けて若手メンバーが復活を遂げたドクターヘリチーム。別れの時は迫ります・・・だけど・・・ルルル~明日はきっと・・・何かある~あしたはどっちだ・・・ジャジャジャンお気楽いやあ・・・つめこんだよね。このドラマ・・・一回見ただけだと流れを抑えるのも不可能みたいな感じに・・・もうその場その場を体験するしかないみたい・・・小坂由佳には何があったの・・・アキラの頃は天使だったのに・・・」mari辛いエピソードが続きますね・・・心にドシンと来ますよ・・・内容が重くてじいやも相当処理に苦しんだみたいですね~。今日の東京は雪・・・明日つもってるとすべって転んだりしないように気をつけてくださいねikasama4藤川に冴島が惚れたのかどうか、意見が分かれるところですね。緋山が患者の一言で癒されるのかどうかも微妙ですが・・・たった一言で傷つくこともあれば・・・たった一言で癒されることもある・・・そういうものかもしれません・・・心の傷は本当に人それぞれのものなのですねえくう半身不随になった母親は・・・子供と別れるしかないの・・・そんな切ないことが正しい選択なの・・・あのボルトのペンダント・・・幼児にはちょっと危険なのではないの・・・田所先生の手術は・・・もうやるしかないの・・・ああ・・・コード・ブルーは容赦ないのよね~・・・奇跡確率がこれほど低い医療ドラマは白い巨塔レベルだよ~まこ青山さんちの息子(渋谷武尊)は大きくなってたのでしゅ~・・・暴れん坊ママからもう二年以上たつのに・・・まこたちは今年も高校生でしゅか~・・・世界の謎でしゅね~。怪物くんの怪物メンバーはどうなるのでしょう・・・コードブルー2の後はアンナちゃんが永い眠りから目覚めるのでしょうか~・・・ドラマがヘビーすぎて雑談に逃避するのでしゅ~、田所先生のために一千億羽鶴を折りましゅ~三羽折ったのでじいや、あとヨロシク~

水曜日に見る予定のテレビ『曲げられない女』(日本テレビ)『相棒』(テレビ朝日)『赤かぶ検事京都篇』『新撰組ピースメーカー』(TBSテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

キッドさん、こんにちは

先日は失礼しました
以後、気をつけますね。

毎回、コードブルーは、内容が充実しているので、
キッドさんのレビューも読み応えがありますね
平成財閥で書籍化はいかがでしょうか。

お化粧のシーンはさすが!と思いましたわ。
その辺のナースでも構わないはずなのに、
敢えて緋山を呼んで、
「外科医だから手先が器用です」って。

心の傷も縫えるなんて、もう「名医」の風格が漂っていますねえ。

どうでもいいことかもしれないけれど、
森本先生と轟さんは完全に終わっているわけではなかったんですね。

クリスマスの奇跡で始まった2ND SEASONなので、
最終回はイースターで復活にはならないかしら
(田所部長と黒田先生も)


投稿: mi-nuts | 2010年3月11日 (木) 13時17分

じいやさま、こんにちは~!
田所先生の奥さまから「さくら生八橋」が届きました~。
今おいしいお茶をいれてあげるね~。

坊やと離れて暮らすよりは
一緒にいてあげたほうが
人生勉強という意味でも二人楽しくできそうだけど
きっとリハビリしてそうしますよね?
フェローたちも各個人緒事情がゆるゆると解決に向かい
いよいよ大惨事へと走るようですね。
あしたはどんな風が吹くかわかりませんが
もしも心を殴られても
きっとその手で上手にぬいあわせるのでしょう。
しかしPSENPAIが気骨のある人物だと知らず
叩くもの大勢のようで・・
見た目よりもファイトで立ち上がる事は間違いないです。
と、ここで宣伝(笑)
思えばKSENPAIもボクシングをしていたことがあったのね。
どんな偶然なのやら。
二人は地元で負け知らずって・・。

じいや~、考えすぎて脳みそ疲れたからチョコレートちょうだい~。

投稿: エリ | 2010年3月11日 (木) 13時50分

✭クイーン・オブ・ザ・ランチ✭mi-nuts様、いらっしゃいませ✭親切百回接吻一回✭

人間違いをせずにすんで
キッドもホッといたしました。

同じ月9でも一行も書く気が起こらない作品もあり
そのムードを払拭するのが二作続けて
山P主演作・・・相性もあるでしょうが
それだけ力のある作品になっているということでしょう。

キッドとしてももう少しコンパクトにしたいのですが
どんどん・・・長くなっていきます。

パワーが漲っているのですな。
コレ以上、圧力が増すと
腱鞘炎の虞があります。

自分の身体の心配かっ。

藍沢は狙った獲物のハートは必ず癒すのですな。
それだけは譲れないポリシーのようです。
患者と同僚区別なしです。

ただし、男性患者はわりと殺します。

今回、緋山にはかなりてこずらされたようですが
ひょっとしたら
夜のお相手が限定されてきたのかもと妄想しています。
しかし、ベッドなしでもハートは癒せるのです。

誰がホストなんだよっ。

森本-轟木ペアは結局結婚する
藤川-冴島ペアは結局成立しない
ここは50・50でしょうねえ。

梶の幼な妻が浮気して騒動が起こるのと同じくらい。

どういう確率だよっ。

自分で自分に三回ツッコミを入れたらそろそろです。

とにかく・・・黒田が復活・・・
田所が引退・・・になるのかどうかは
3rd Seasonのお楽しみ・・・では
ないでしょうか。


投稿: キッド | 2010年3月12日 (金) 01時48分

✿❀✿❀✿かりん☆スー☆エリ様、いらっしゃいませ✿❀✿❀✿

じゅる・・・。
失礼しました。さくら生八橋ときいただけで
ヨダレたれてしまいましたぞ・・・。

さくらもち・・さくらあんぱんなど
さくらはじいめの大好物でございます。

麻痺も回復が難しいものと
リハビリによって機能が回復するものと
様々ですからな。
母親の態度や決断から
考えてかなり深刻な状況であると
じいやは考えました。

どちらにしろ。
まず自分の未来設計を確認してからでないと
子供に接することができない
そういうタイプの母親なのでしょうね。

リハビリである程度回復する目途がついたら
子供とのことを考えるという算段だと
思いましたな。
祖母はすべてを飲み込んでいる風でしたから
綿密な打ち合わせがすんでいる・・・
ということでございましょうね。

まあ、じいやの幼少時には
良家の子女は寄宿舎生活という
風情もありましたからなあ。
親子同居が当たり前・・・
というのは庶民の場合ケース・バイ・ケース
ということなのでしょう。

病弱な母親が離れにひっそりとくらしている
というのも乙ですけれど・・・。

やんごとなきお方が
いじめに悩むご時勢でございますしーっ。

田所部長を除いて
メンバーたちはそれぞれの
ピンチはひとまず脱した模様ですな。

それだけに今回の終盤イベントは
大惨事が待っているようでございます。

じいめはもうドキドキいたしますぞ。

亀先輩の「1ポンドの福音」は
ある意味、「あしたのジョー」の
パロディーのようなもの。

今度はその本家に山P先輩が
チャレンジですな。

どのようにアレンジされるのか楽しみです。

なにしろ・・・もう半世紀近く前の
ドラマですからな。
しかし・・・時代はややハングリーに
なってきましたので
逆にフィットするのかもしれません・・・。

昨日はぐれたオオカミが
今日はマットで血を流し・・・
明日をめざして立ち上がるのです・・・。

とにかくボコボコにされるのが
基本ですので
一部愛好家には・・・垂涎のドラマかもしれません。

は・・・ただ今、チョコレートまんをお持ちします。

投稿: キッド | 2010年3月12日 (金) 02時11分

ふぅ~、じいやが頑張ってくれたおかげでやっと
一千億羽が完成~~~!
さてと、これを持って田所先生の病室に行ったら
奥さんがおいしいお菓子をくれるかな~。
お茶を飲みながら、みごろ!たべごろ!笑いごろ!時代の
お話を聞いてみたいのでしゅ~♪
田所先生にもしもの事があったら・・・
未亡人コント復活!?

投稿: まこ | 2010年3月14日 (日) 15時56分

●no choco●まこ☆ミキ様、いらっしゃいませ●no choco●

全自動折鶴機があったので
なんとか一千億羽鶴が完成しましたぞ~。

しかし、病室に入れたら
全員窒息しそうになりましたぞ。

病院なので酸素マスクがあってよろしゅうございました。

奥様・愛の劇場でございますな。

昼メロは消えても・・・田所未亡人は
どっこい生きていたのですな・・・。
あ・・・田所先生・・・まだ生きてました。

しかし、おいしいお菓子を
たくさんくれそうな奥様で
とてもいい感じでしたなーっ。

(じいや老いらく萌え)

投稿: キッド | 2010年3月14日 (日) 22時35分

キッドさん こんにちは(o^-^o)

最後の西条先生の言葉・・・衝撃でした。
仰るとおり、完璧なオチですね。

キャストの中で唯一、動じない医者として
描かれている西条先生・・・
この存在こそ、良くも悪くも、人である医者
としての最終形のような気がします。

若さと甘さはセットであり、
自己犠牲は自己満足であり、
自意識過剰は失敗を引き寄せる・・・

どれもこれも懐かしい(^-^;

フェローの理想や希望を描いたセカンドシーズン
サードシーズンはどんなだろう・・・
今からとても楽しみです。

今日は、黒田先生も登場しますね・・・
フェローとどんな風に絡むのかが見所ですね。


 

投稿: しずく | 2010年3月15日 (月) 16時04分

(o^-^o)ブザビもピー~しずく様いらっしゃいませ~コドブもピー](o^-^o)

もはや、今週のオンエア直前です。
この日程もあと二回・・・名残惜しいのでございます。

今回は大好きな杉本哲太がしめの一言。

もう余計な言葉は無用、圧巻の引きでした。

本当にいい役者に育ったものでございます。

島大輔としのぎをけずっていた頃が
なつかしゅうございます。

西条先生は
清濁あわせのみ・・・しかもありふれた医師。

それも一つの到達点。

フェロー・ドクターたちが
その年齢に達したら
どんな医師になっているのか
いろいろと想像が膨らみます。

さあ・・・いよいよ・・・フィナーレの幕があがります。

投稿: キッド | 2010年3月15日 (月) 20時59分

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