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2010年4月18日 (日)

上野樹里とミルヒー・ホルスタインと吉瀬美智子とベッキーと福士誠治と谷原章介とテオとマジノと山口紗弥加と山田優とオレ様(玉木宏)

さてと・・・土曜日は「タンブリング」「怪物くん」「まっつぐ」「チェイス・国税査察官」などが新番組としてあったわけだが・・・「タンブリング」といえば鎌田洋次の女子体操コミックを連想したりして・・・こちらはオリジナルで主軸は男子新体操だけれど、女子部(岡本あずさ、入来茉里、伊勢みはと、岡本玲などがいます)もあってそれなりにスポ根ドラマとしてちばてつやの臭いがするドラマ「タンブリング」(TBSテレビ)が意外と面白かったのである。

意外と、土曜日は「タンブリング」の日になるかもしれない。今回だって「婆、婆、婆と何回も云われました(国仲涼子)」というタイトルで記事を書きたいくらいだ。

しかし・・・今夜に限って言えばコレを書くしかないのデス。

で、『のだめカンタービレ最終楽章 特別編』(フジテレビ100417PM9~)原作・二ノ宮知子、脚本・衛藤凛、演出・武内英樹を見た。映画「最終楽章・後編」の公開日なので40億円を稼いだ「前編」を特別編集でお届けします作戦である。暴利を貪ります。何か文句ありますかというのだめのセリフが聴こえてくるのである。まあ、素晴らしい作品でいくら稼いでもそれは正当な報酬の範囲内なので構わない。とにかく、ヨーロッパに渡ってからの峰(瑛太)や清良(水川あさみ)そして真澄(小出恵介)のいない作品世界を描き、ついに完結させただけでもスタッフの力量や作品の持つ圧倒的なパワーを感じる。「のだめカンタービレ」のある世界に生れてよかったと思える作品なんかそうざらにあるわけではないのだな。もちろん、原作の完全映画化というのは至難の技なのである。そこは「原作」や「アニメ」そして「ドラマ」さらには古典音楽の豊饒で果てしない「世界」で補完するしかない。それでものだめと千秋の愛の世界を実写で見ることには確かな幸福があるのだ。

「で、ついに変態の森の音楽の塔の螺旋階段をパリの千秋真一・野田恵は昇り始めたのである。オレ様とのだめぐみ・・・ってなんだかオレ様がのだめ組に入っているように聴こえるじゃないか・・・幻聴か・・・ともかく劇場映画として再構築されたオレ様とのだめの物語はミルヒー・ホルスタインことオレ様の師匠である巨匠シュトレーゼマンによって構築された音楽の魔王による愛と罠と祝福に満ちた物語になるわけだが・・・とにかく前編なので祝福部分はごっそり抜け落ちて、のだめから見れば悲哀と絶望に満ちた流れになるわけである。しかし、それはオレ様から見ればずっとオレ様のターンなのであり、このまま終っても全く問題のない完成度と言える。オレ様としてはのだめの生太股をピチャピチャたたくだけでも大サービスの大盤振る舞いなのだから。しかし、ジジイ・・・いや師匠がオレ様に安易にご馳走を振舞うはずもなく・・・史上最低のオーケストラとも言えるマルレ・オーケストラの恐怖が襲い掛かるのだった。卑しくもこのオレ様が常任指揮者を勤めるオーケストラがこんな・・・悪夢のような音を奏でるとは・・・本当にこいつらプロなのか。どうしようもなく低次元の大衆向けコミックからイタダキののだめとゆうこのカメハメハ対決でジャンの宣伝飛行船が墜落炎上大惨事を巻き起こすより、天敵孫Ruiと買い物に出かけたのだめが披露するおぞましいひもつきデカパンより、地獄で悪魔でサタンでデビルでデーモンであるいは天国直行で即死で毒殺でベッキーもウエンツも軟便にまみれたのだめ毒カレー事件(サラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」伴奏)よりも最悪なオーケストラのボロボロボレロがオレ様を失意のどん底に叩き落すのだった・・・しかしプリごろ太で云えばカズオなオレ様がそんなことで挫けるわけはないのだった。師匠のマルレ時代を知るコンマス・トマ・シモンと独裁者同盟を結んだオレ様はマルレ・オケの刷新に乗り出し、ダメなものはダメ、イイものはイイで粛清を行い、ついにクロキンやノースリーブ、そしてパソンのポールやチェロのもじゃもじゃなどそれなりに使える奴らを酒場で雇用して冒険の旅に出るのである。文句のある奴はかかってこい。まだまだオーボエのアレクシ(携帯)など不満分子も居るがその娘カトリーヌ(ニコラス・コントス)が可愛いからでなく底辺のものが涙ぐましい努力をすることを少しは認めることができる成長ぶりなのである。さすがはオレ様だ。一方、オレ様とステージで共演することを目標とするのだめはミルヒーの悪魔の罠が待ち構えることも知らずに名匠オクレール先生の指導によってアニメ満載のモーツァルトピアノソナタ第11番(トルコ行進曲付)で進級試験をトレビアンするのだった。だが・・・その喜びはつかの間に過ぎない・・・少なくとも後編を迎えるまでは・・・のだめとオレ様・・・カンタレ(歌い人)とムジクス(音楽家)の二重らせんは交わって離れ離れては交わる宿命なのである。まあ、変態に限らず愛なんていつもそんなものだが。オレ様とのだめはいつだってそうだったさ。ふりかえれば・・・ってどこまで回想するんだよ~。ライジングスター・オーケストラ・ファン対策かっ。とにかく・・・オレのマルレ・オーケストラ復讐戦はロシア三大スキー・・・ドストエフスキー、チャイコフスキー、ニコポンスキー(嘘)・・・じゃなくてチャイコフスキーの演奏会用序曲『序曲【1812年】変ホ長調(1880年)で幕を開けるのだった。1812年にはロシア帝国国歌「神よツァーリ(皇帝)を護り給え」とフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が錯綜する。ナポレオンのロシア遠征とも祖国戦争とも云われる1812年仏露戦役を題材にしているからである。もちろん、ロシア人であるチャイコフスキーは戦勝国ロシアの立場で作曲をしているのだ。連戦連勝の将軍としてフランス帝国の皇帝となったナポレオン1世はヨーロッパ全域を支配下に治めるための大陸封鎖令(ベルリン勅令)を宣言する。イギリスとヨーロッパ大陸との貿易を独占し大儲けしようと企んだのである。しかし、ロシア帝国アレクサンドル1世がこれに従わなかったために全戦力をあげてロシア領土への侵攻を開始したのである。吾輩の辞書に不可能はなかったからである。ナポレオンの統べる大陸軍は70万人の大兵力を動員し得意の電撃作戦でロシア領土に侵攻を開始する。これに対してロシア軍は焦土作戦を展開する。領土を焼き尽くし退却しまくる常套手段である。侵略軍は侵略しても焼け野原ばかりなのでうんざりするのだ。ついには首都モスクワも制圧したナポレオンだが手に入るものが何もないのでついに撤退を決意する。その瞬間にロシア軍は追撃に移るのである。退却路にも何もないためにナポレオン軍は当然餓えるのである。さらにロシアの冬が襲い掛かる。飢餓、酷寒に苦しめられ、暴徒と化したロシア農民は大陸軍を大量虐殺する。およそ69万人が殺害され、ナポレオンがパリに逃走した時には大陸軍は五千人に減っていた。こうしてナポレオンの時代は終焉するのである。オレ様とは違い、吾輩が無敵ではなかったことを謳いあげる「1812年」を最悪のオーケストラと言われたマルレ・オケの復活の狼煙としたのである。もちろん、大砲の発砲はこの曲にはつきものだが・・・貧乏なのによく調達できたと疑惑も感じる。とにかくオレ様の才能の前にパリ市民は屈し、拍手喝采で讃えたのだった。さすがはオレ様だ。しかし、調子に乗ったオレ様は続いてグールドも感服の弾き振りでヨハン・セバスチャン・バッハの技巧の限りを尽くした「チェンバロ(ピアノ代用)協奏曲第1番」(1739年)を披露するのだった。この曲もまた完璧だった。オレ様の辞書は「完璧」だらけなのである。しかし・・・観客の中でただ一人、オレ様の成功を心から賞賛するべき女であるべきのだめだけが暗く澱んでいたのであった。のだめはオレ様を愛するあまり、オレ様に嫉妬したのである。オレ様がオレ様をのだめより愛していることを悟ったからだった。しかし、オレ様がオレ様を愛することに嫉妬されたら人類は愛の行き場を失うのではないか・・・などという理論をのだめに諭しても無駄なのである。だってあいつはいつだってすべてを感じるままに生きていくのだから・・・。しかし、変態の深くて暗い救いようのない魂の墜落をオレ様が知ることはこの時点では不可能であり、音楽に奉げられたオレ様の魂は続いてチャイコフスキーの最後の大作「交響曲第6番ロ短調【悲愴】」(1893年)に取り掛かる。なにしろ、チャイコフスキーはこの曲の初演から10日を待たずしてコレラによってこの世を去る。チャイコフスキー本人がうつ病だったという説もあり、この曲をうつ病患者に聞かせると自殺するという伝説もあるのだが・・・とにかく、「オレ様との共演を夢見たのだめ」は「オレ様がオレ様と共演してしまったという妄想」に打ち砕かれてしまい・・・悲愴感に打ち拉がれたのだった。のだめ・・・のだめ・・・オレ様の愛するのだめよ・・・お前ってばどこまで予測不可能なんだよ・・・もちろん、オレ様はそこを愛しているわけだが・・・この続きは劇場で・・・まあ・・・もう結末を知っているのが当然ののだめファンにしても実写で見ると格別だからとオレ様も売り上げに貢献しておきたい・・・もちろん、今回、前編ではなく特別編なのはサービスでもあるが前編のカット部分もありそれはそれで儲けようという商魂のたくましさなのだ・・・それでは皆さん、マーラーお会いしましょう」

関連するキッドのブログ『これまでののだめカンタービレとオレ様

月曜日に見る予定のテレビ『坂口良子の湯けむりバスツアー・桜庭さやかの事件簿』(TBSテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。

皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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コメント

キッドさん、こんにちは~♪♪

後編の前売り券は財布にあるのですが、
まだ見に行っていません。
今日行こうかな~今日レディースデイだから混んでるな~
1300円で前売り券買ったのに
1000円で見る人たちと一緒ってなあ~
と小市民丸出しの観念。

懐かしい長い長いタイトルと
千秋目線の改行無しの文章!
4年前にタイムスリップですね。
嗚呼4年という年月の経過の速さよ・・・。

千秋の自己愛にのだめが嫉妬。
なるほどなー、才能ではなく、
そういう見方もあったか。
ヤマトは原作読まんので結末知らんのですが、
耳に入っちまう前に劇場に行かないと。
デスノートでのトラウマが蘇ります。

のだめのスタッフさんたちは本当、
「いい仕事してると思わない?」でしょうか、
美しい夜景の見える空調の良いオフィスで
米倉涼子がヤンキー君に微笑むのです。
あ~はいはい( ´_ゝ`)
いい仕事してますね( ´_ゝ`)
と全国のニートさん達の羨望と嫉妬の的なのですね。

成宮君は何歳まで高校生を演じるつもりなのか。
若く見えるからねぇ、いいんですけどねぇ。
相手役が仲さんってのがどうもなぁ。

投稿: ヤマト | 2010年4月21日 (水) 08時45分

shine☆*⋄◊✧◇✧◊⋄*ヤマト様、いらっしゃいませ*⋄◊✧◇✧◊⋄*☆shine

ふふふ・・・前にも書いたかもしれませんが
キッドはもうかなり映画館に行ってません。
なんだかおっくうなんですよね。
試写室を含めると年間100回は行ってたことも
あるのに・・・。
やはりトイレが近いのが最大の理由かも。
じじいだーっ。

まあ、想像すると
後編はのだめのターンで
ある意味、恋愛モード。
そして大三角関係。
これを劇場で堪能することは
きっと幸せなことだと思いますな~。
楽しみがあっていいですな~。

とにかく月日は流れまくりますな。

キッドはこの原作者の「天才ファミリー・カンパニー」を
読んでからもう15年も経つのか・・・と
遠くを見る目になります。

オレ様レビューを完結させるためにも
アナログテレビのある間に
後編オンエアしてもらいたいと願うばかりです。

すべてを理性的に考えるムジカで男の千秋先輩と
すべてをカオスで捉えるカンタで女ののだめ。

分別できるものと分別できないものの
愛のカタチは
古典音楽の彼方に溶けていく。
ついでにもうお願いポーズでウインクしたくなる
番外編希望でございます。

ふふふ・・・のだめのスタッフへの賛美から
天使たちのオフィスを経由して
ヤンメガになだれ込むのですな。

なるほど・・・今回はヤンメガ狙いでございますか・・・。

まあ・・・今週は「ヤッターマン」がありますからな。
「ヤンメガ」どうなんだろう・・・。
延長部分だけの感想くらいなら・・・なんとか・・・。

金曜日はある意味、地獄でございますからね。

投稿: キッド | 2010年4月21日 (水) 09時43分

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