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2010年4月21日 (水)

捜査中ってもっと楽しいと思ってた(上戸彩)

さて、いよいよ素直にナツメロ投入である。

「ケイゾク」(TBSテレビ1999)の第二話と同様に「名医による殺人」というテイストである。

死者という無用のもののために現世にとって有用な人間を裁くことの不利益を問題提起するのだが、「御免ですんだら警察は要らない」のである。

個人的な信条で「死刑執行」をしない法務大臣はアウト・ローであることを自覚しているのだろうか。

人々は誰もが「犯罪者になる可能性」を持っているだからといって「犯罪者」を許し続けたら世界は必ず崩壊するのである。

殺人者は英雄にもなり得るが英雄を死刑台に送り込んでこその法治国家なのだ。

火曜日のドラマ対決は①「バチスタ2」↗14.7% ②「絶対零度」↘14.5% ③「八蝉」↗*8.4%

で、『絶対零度~未解決事件特命捜査~・第2回』(フジテレビ100420PM9~)脚本・酒井雅秋、演出・村上正典を見た。記憶はすべて過去に起因すると人間は考える。早い話が未来の記憶というものは考えにくい。犯罪の記憶はすべて過去の出来事である。殺人事件の場合は被害者の時間は停止し、加害者の時間は存続する。刑事たちは被害者の停止した時間つまり未来永劫の現在と刻々と過ぎ行く加害者の過去の接点を捜査する。加害者は時々、置き去りにした過去に伸びる通路を歩く刑事たちの足跡を聞く。加害者は前を見る。そこには「時効成立」と書かれた扉がある。15年という時を歩き続けた加害者はもはやそのドアに手が届くところまで歩みよっている。その肩に刑事たちの手が伸びることを正義と呼ぶのである。

ゴミ屋敷の所有者が死亡した。死んだ老婆の係累はなく、仕方なく役人が残された財産の整理にあたる。老婆は長年に渡り、あらゆるものを収集してきた。ゴミの中から新聞紙に包まれた血染めの包丁が発見されたのはそのためである。加害者が捨てた凶器は第三者である老婆に拾われゴミの中で眠り続けてきたのだった。

凶器に残された血痕は一週間で時効を迎える「富士見医大研修医殺害事件」の被害者のDNAと一致した。2004年に始まったデータ・ベース化が1995年の被害者に適応されるのは遺伝的関係者のサンプルが採取されているからだということにしておく。さらに言えば「DNA」による個人識別の技術は実はまだ確立されていない。あくまで可能性の幅を限定する証拠である。DNAが一致すれば本人である可能性が極めて高いと言うことに過ぎない。しかし・・・ドラマなのでなんとなくでいいのである。

ずっと遠くにいた刑事たちの足音が突然高まったことに加害者は怯えるのだった。

例によって当時は見過ごされた証拠多すぎ・・・なのであるが・・・そういうドラマだから仕方ないのだろう。

警視庁捜査一課特命捜査対策室の刑事たちは「凶器の発見」という新たな証拠に基づき再捜査を開始するのだった。

容疑者として最初に浮上するのは被害者の当時の交際相手だった。

1995年、90年代最悪のテロリスト・グループ、オウム真理教の地下鉄サリン事件が発生。世情は騒然として、社会は異臭に敏感だった。付近で異臭騒ぎが起きた頃、交際相手の研修医・葵(原田佳奈)の部屋を訪問した恋人の野宮(ムロツヨシ)は瀕死の葵を発見する。

二人の交際が順調ではなかったという噂から野宮は重要参考人となったが証拠不十分のため起訴には至らなかった。

およそ15年後、野宮は当時と同様に花屋を経営している。しかし、その妻は当時、二人と三角関係にあったとされる看護師・千秋(高久ちぐさ)だった。

刑事たちの目は野宮夫妻に集まる。だが、夫妻の記憶から「消えた患者・ゲンサン」が浮かびあがり、医療過誤にからんだ事件の別の面が浮かび上がる。

研修医・葵は当時の富士見医大・看護婦長・立花(阿南敦子)と「ゲンサンという患者」について口論をしていたのである。

やがて、刑事たちの目は事件当時の葵の指導医で現在は特殊な分野の手術の権威である桐山(大高洋夫)に注がれるのである。

「桐山が何らかの不祥事を起こし、融通のきかない研修医が何らかの告発をしようとして口封じされた」という線で再捜査をする刑事たち。しかし・・・決め手は欠けるのだった。

そこで寝癖刑事・桜木泉(上戸)は幻想のタイムマシーンに乗り込むのだった。

スイッチは未だに葵を愛していた野宮の思い出ノート。そして事件当日の葵のレシートだった。本体は年代物のCDプレーヤーである。

泉は事件当日の葵の足取りを追っていく。レンタル・ショップではさすがに大黒摩季の最大のヒット曲「ら・ら・ら」(1995年)なので現在も在庫ありなのだった。

懐かしいにおいがした 公園のホームレス

人探しってもっと難しいと思うけど

生き続けるのは簡単なのか20年も棲んでいる

ら・ら・ら~ 今日も明日も昨日もここにいた

泉はたちまち消えた源さんを知っているホームレス仲間に巡りあうのだった。

桐山は当時から人体実験愛好家だったのである。そして、それを知りつつ、当時の医療スタッフは「源さんを手術の実験材料」にした桐山の行為を黙認したのだった。全員、モラルが欠如した異常人格だったのだ。

それに被害者は人間ではなくホームレスだったのである。

しかも、立花は桐山が葵を殺害した証拠となる血染めのカフス・ボタンを隠し持っていたのである。

そしてそれを提示して難病の夫の手術を依頼するために桐山を恐喝していたのだった。

しかし、一度は依頼を承諾した立花はまるでその気はなかったのだ。おそらく、折を見て立花を殺害するつもりだったのだろう。

立花は夫の手術がスケジュールに入っていないことを知り、激怒して証拠の品を差し出すのである。もちろん、重要な証拠の秘匿だし、源さん殺害については共犯として殺人罪に問われるのであるか・・・脚本家が基本的にミステリの素人なので許してあげてください。

まあ・・・立花の夫について葵が気配りするというとんでもエピローグはありえませんけどね。花屋夫婦の関係修復だけで充分だろう。

ずっとずっとずっと・・・一緒にいようねって言うじゃありませんか的に。

カルテに残った「筆圧によるメモの痕跡」も解析され、桐山は時効成立前に、「葵殺害」「源さん殺害」で立件され基礎されたのである。

かくてこの事件は「連続殺人医師事件」となったのだった。桐山は当然、死刑である。

まあ・・・もう少し、刑法関係についてそれらしく嘘をついてもらいたいし、埋もれた証拠の掘り出し方も工夫してくれるといいのになぁと思います。

関連するキッドのブログ『先週の火曜日のレビュー

さて『八日目の蝉』も見ているのだがある意味、拉致被害者をそれなりに世話したと主張する北朝鮮工作員一同の立場から描いたドラマなので恐ろしくて言及を控える今日この頃です。このような立場の被害者の家族たちはどんな思いでこのドラマを見ているのだろうか・・・。まあ、登場人物たちは主人公の非をずっと主張するのだが主人公が全く我関せずという描写だからな・・・。最後は薫が自殺して・・・主人公が漸く己の犯した罪を自覚して後追いくらいでないとな。なんだか困ったドラマになると考えます。

木曜日に見る予定のテレビ『おみやさん』『同窓会』(テレビ朝日)『恋とオシャレと男のコ』(TBSテレビ)『プロゴルファー花』(日本テレビ)『素直になれなくて』(フジテレビ)

ところでSPAMコメントが一日50件を越えたのでしばらく、承認制度に移行します。皆様には不自由とご迷惑をおかけして本当に申し訳アリマセン。

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